JP2532367Y2 - 噴射ポンプのリンクレバー軸受部のシール構造 - Google Patents

噴射ポンプのリンクレバー軸受部のシール構造

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JP2532367Y2 JP1988155427U JP15542788U JP2532367Y2 JP 2532367 Y2 JP2532367 Y2 JP 2532367Y2 JP 1988155427 U JP1988155427 U JP 1988155427U JP 15542788 U JP15542788 U JP 15542788U JP 2532367 Y2 JP2532367 Y2 JP 2532367Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関に使用される、噴射ポンプのリン
クレバー軸受部のシール構造に関する。
〔従来の技術〕
内燃機関例えばディーゼルエンジン等においては、ま
ずシリンダー内に空気を吸入し、この空気を圧縮するこ
とによってシリンダー内の空気温度を高温にし、次いで
この高温になったシリンダー内に燃料を燃え易い霧状に
して噴射し、空気とよく混合させて燃焼させている。
噴射ポンプは燃料を噴射する際に使用され、燃料を高
圧にするだけではなく、エンジンの負荷に応じて自由に
噴射量を調節し、かつ適切なタイミングで燃料を噴射す
るために、一般にエンジン仕様に応じて、定められた回
転数の範囲で作動するガバナー、タイマー等を備えてい
る、(実開昭61-86538号公報等参照)。
第4図は噴射ポンプ1の噴射時期制御の一例を図示し
たものである。
マニュアルコールドスタート用ワイヤ2を引くと中間
リンクレバー3は、中間リンクレバーシャフト4の回り
を摺動しながら回転する。すると、中間リンクレバー3
に設けられたスクリュー5がタイマレバー6を押して、
タイマレバー6をタイマレバーシャフト7の回りを摺動
回転させ、エンジンが最良の燃焼状態を得られるように
燃料の噴射時期を変化させる。
ここで従来のリンクレバー軸受部は、第5図に中間リ
ンクレバーについて図示した如く、例えば、ボルト8の
首下部8a外面を滑らかに仕上げて中間リンクレバーシャ
フトを兼ねさせ、この中間リンクレバーシャフト8aの外
周に軸受ブッシュ9を圧入固定し、更にブッシュ9の外
周に中間リンクレバー3と一体結合された外筒10を遊嵌
させ外筒10の内面が軸受ブッシュ外面を摺動回転するよ
うになっている。
なお、中間リンクレバーシャフト8aはボルト先端ねじ
部8bで固定壁11とボルト8の六角部下面との間に各々隙
間12,12を設けた状態で固定壁に固定されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の噴射ポンプのリンク
レバー軸受部においては、車両が泥水路を走行すること
により摺動部へ泥水が浸入する等異物が摺動部へ侵入し
て摺動面に付着し、スティックが起こりリンクレバーが
ついには回転不能になる恐れがあるという問題点があっ
た。
本考案はこのような従来の問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、摺動面への異物の侵
入を防止した、噴射ポンプのリンクレバー軸受部のシー
ル構造を提供すしようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案に係わる噴射ポンプのリンクレバー軸受
部のシール構造は、外周面で噴射ポンプの出力制御用の
リンクレバーと結合するとともに、内周面で前記リンク
レバーのシャフトの外周面に直接又は間接に遊嵌され
て、前記リンクレバーとともにシャフトの周りを摺動回
転する一個以上の外筒を有する噴射ポンプの出力制御装
置において、前記外筒の端面の外周側端部に、断面略L
字状に凹んだ環状の段付部を形成し、この段付部内に弾
性シール部材を、圧縮された状態で前記シャフトに固定
される壁部に摺接するように配設したことを特徴として
いる。
〔作用〕
例えば車両が泥水路を走行した際、泥水等の異物が、
リンクレバーと結合する外筒の端面とシャフトが固定さ
れる壁部との間から、シャフトとリンクレバーとの摺動
面へ浸入しようとしても、外筒の段付部内に圧縮状態で
配設された弾性シールによって外筒端面と壁部との間を
シールしているため、前記泥水等の異物の侵入を確実に
阻止することができる。
上記段付部は外筒外周側に設けられるため、外筒内周
側に位置するシャフト摺動面に影響はなく、軸受幅を充
分に確保することができる。
また、各段付部内に弾性シール部材を配設する構成の
ため、予め段付部に弾性シール部材を組み付けておくこ
ともでき、この弾性シール部材のシール絞り代を確保す
ることができる上に、組み立て作業の作業効率を向上す
ることができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案に係るレバー軸受部のシール構造の
第1実施例を、その右半分を断面して図示したものであ
る。
まず構成を説明する。中間リンクレバーシャフト4
は、一端を固定壁11(壁部)に固定され、その外周面に
テフロン系樹脂よりなる軸受ブッシュ12が摺動回転可能
に配設されている。そして中間リンクレバーシャフト4
の他端にはスプリングワッシャ13を介してスラストプレ
ート14(壁部)がナット15により締結されている。
一方、外周面で中間リンクレバー3に結合された金属
製の外筒16は、その内周面に前記樹脂製軸受ブッシュ12
を圧入固定して、中間リンクレバーシャフト4の回りを
摺動回転するようになっている。
外筒16の両サイド面(端面)には、外周側の端部を穿
たれて断面略L字状に凹んだ段付部17,17が形成され、
上記段付部17とスラストプレート14又は固定壁11との間
には、各々凹部18,18が形成され、これら凹部18,18内に
それぞれシール部材19が配設されている。
シール部材19は、背金20とこの背金20に焼付けられた
弾性シール部材21とにより構成されている。そしてスラ
ストプレート14及び固定壁11ボス端面の前記弾性シール
部材21に接触する面は精度良く加工されてシール精度及
びシール耐久性を向上させている。
なお、樹脂製ブッシュ12及び金属製外筒16と固定壁11
又はスラストプレート14との間には、外筒16の摺動回転
を許容するための隙間22が設けられ、該隙間22をシール
するように、シール部材19が圧縮状態で固定壁11又はス
ラストプレート14に摺接している。
次に作用を説明する。中間リンクレバー3をマニュア
ルコールドスタート用ワイヤ(第4図参照)を操作して
回転すると、中間リンクレバー3の結合されている外筒
16が回転し、樹脂製の軸受ブッシュ12が中間リンクレバ
ーシャフト4の外周面の回りを摺動回転する。
車両運転中等に泥水等の異物が噴射ポンプ1にかかる
と従来は前述のように摺動面に侵入してレバー3がステ
ィックしてしまう恐れがあったが、本考案に係るレバー
軸受部においてはシールが確実であるのでそのようなこ
とはない。
即ち、外筒16両端面の外周側端部に形成された段付部
17,17内にシール部材19が圧縮された状態で固定壁11ま
たはスラストプレート14に摺接するように設置され、か
つ、弾性シール部材21に接触する固定壁11およびスラス
トプレート14面が精度良く加工されているので、シール
性能が良く泥水等の異物が摺動面に侵入することはな
い。
このため、侵入した泥水等の異物が摺動面に付着する
等によって発生するスティックを起こらず、エンジン性
能を悪化させることはない。
またシール部材19が配設される段付部17を外筒の外周
側に形成したため、外筒内周側に形成されるシャフト摺
動面の面積に変化はなく、軸受耐久性を高く維持するこ
とができる。
さらに、付部17内にシール部材19を配設する構成とし
たため、予め段付部17にシール部材19を組み付けておく
ことができ弾性シール部材21のシール絞り代を確保する
ことができる上に、組み立て作業の作業効率も向上す
る。
なお、以上の説明においては軸受ブッシュ12を中間リ
ンクレバー3側に固定して、軸受ブッシュ12の内周面が
シャフト4の外周面を摺動する場合について説明した
が、樹脂製の軸受ブッシュ12をシャフト4に固定して軸
受ブッシュ12外周面上を中間リンクレバー3と一体の外
筒16内周面が摺動するように構成することも考えられ
る。
第2図には、本考案の第2実施例を示す。この実施例
は、始動時用およびエアコン用等リンクレバーを2個同
軸に有するものである。
図において、中間リンクシャフト4の回りには樹脂製
軸受ブッシュ12が圧入固定され、その外周に始動用の中
間リンクレバー23に一体的に結合された外筒24及びエア
コン用中間リンクレバー25に一体的に結合された外筒26
とが各々独立に摺動可能に配設されている。
そして外筒24,26両端面の外周側端部には断面略L字
状に凹んだ段付部27a,27bが穿たれ、段付部27aとスラス
トプレート14とによって形成された凹部28および段付部
17bと固定壁11とによって形成された凹部29に各々第1
実施例同様弾性シール部材21を有するシール部材19が配
置されている。
そして、始動用中間リンクレバー23の外筒24とエアコ
ン用中間リンクレバー25の外筒26との接触する端部に各
々設けられた段付部30,30によって形成された凹部31に
はX型レバーシール32が配設されている。
本実施例においても、上記第1実施例と同様の効果が
得られ、例えば、弾性シール部材21およびX型ラバーシ
ール32によって確実にシールが行われているので、摺動
面への泥水等異物の侵入を確実に阻止することができ、
エンジン性能の悪化を防止することができる。
第3図には、本考案の第3実施例を示す、この実施例
はタイマ(噴射時間調整機)に本考案を適用したもので
ある。
図において、レバー34はタイマシャフト7に固定さ
れ、図示しないストッパーに当接することによってタイ
マシャフト7の回転を規制する。また筒体35もタイマシ
ャフト7に固定されている。
一方、自由に回転するタイマリンクレバー6には外筒
36が結合され、外筒36の内周面が筒体35の外周面を摺動
回転する。
そして、レバー34に対向する外筒36端面の外周側端部
には、断面略L字状に凹んだ段付部37が形成され、また
筒体35のコーナー部に対向する外筒端面の内周側端部に
は段付部38が形成され、これら段付部37,38にシールリ
ング39がそれぞれ配設されている。
本実施例によっても、上記各実施例と同様の効果が得
られ、例えば、外筒36と筒体35との摺動面への泥水等異
物の侵入がシールリング39によって阻止されるのでステ
ィックの発生が起こらずエンジン性能の悪化が防止でき
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は構成されているので、以
下に記載する効果を奏する。
摺動面への異物の侵入が阻止されているので、スティ
ックによるエンジン性能の悪化を防止することができ
る。
段付部を外筒端面の外周側端部に形成し、この段付部
に弾性部材を設置しているため、外筒内周側に形成され
る摺動面の軸受幅が犠牲にならず、この軸受幅を十分に
確保することができ、軸受の耐久性を高く維持できる。
また、シール部材が外筒に設けられた段付部に配設さ
れているので、シールが確実に装着され、しかも弾性シ
ール部材が後方を段付部壁面でおさえられるので、シー
ルすべき接触面を確実に押圧してシールすることができ
る。
さらに、各段付部内に弾性シール部材を配設する構成
のため、予め段付部に弾性シール部材を組み付けておく
ことができ、該弾性シール部材のシール絞り代を確保す
ることができる上に、組み立て作業の作業効率を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す一部断面した側面
図、第2図は本考案の第2実施例を示す一部断面した側
面図、第3図は本考案の第3実施例を示す断面図、第4
図は噴射ポンプのリンクレバーの作動を示す説明図、第
5図は従来例を示す一部断面した側面図である。 1……噴射ポンプ、3……中間リンクレバー、4……中
間リンクレバーシャフト、6……タイマーリンクレバ
ー、7……タイマーシャフト、12……軸受ブッシュ、14
……スラストプレート、16……外筒、17……段付部、19
……シール部材、21……弾性シール部材、23……始動用
中間リンクレバー、24……外筒、25……エアコン用中間
リンクレバー、26……外筒。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面で噴射ポンプの出力制御用のリンク
    レバーと結合するとともに、内周面で前記リンクレバー
    のシャフトの外周面に直接又は間接に遊嵌されて、前記
    リンクレバーとともにシャフトの周りを摺動回転する一
    個以上の外筒を有する噴射ポンプの出力制御装置におい
    て、 前記外筒の端面の外周側端部に、断面略L字状に凹んだ
    環状の段付部を形成し、この段付部内に弾性シール部材
    を、圧縮された状態で前記シャフトに固定される壁部に
    摺接するように配設したことを特徴とする噴射ポンプの
    リンクレバー軸受部のシール構造。
JP1988155427U 1988-11-29 1988-11-29 噴射ポンプのリンクレバー軸受部のシール構造 Expired - Lifetime JP2532367Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61138849U (ja) * 1985-02-20 1986-08-28
JPS62115565U (ja) * 1986-01-13 1987-07-22
JPS62140266U (ja) * 1986-02-27 1987-09-04
JP2510244Y2 (ja) * 1986-05-16 1996-09-11 株式会社ゼクセル 燃料噴射ポンプ

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