JP2532131B2 - 回転磁気ヘツド装置 - Google Patents

回転磁気ヘツド装置

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JP2532131B2
JP2532131B2 JP63233626A JP23362688A JP2532131B2 JP 2532131 B2 JP2532131 B2 JP 2532131B2 JP 63233626 A JP63233626 A JP 63233626A JP 23362688 A JP23362688 A JP 23362688A JP 2532131 B2 JP2532131 B2 JP 2532131B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録再生装置の回転磁気ヘツド装置に
係り、特に回転消去磁気ヘツドと音声信号専用回転磁気
ヘツド搭載の回転磁気ヘツド装置に関する。
〔従来の技術〕
VHS方式VTRにおいて、回転磁気ヘツド装置は映像信号
記録再生磁気ヘツド及び音声信号記録再生磁気ヘツドに
加え回転消去磁気ヘツドを搭載している。
この回転消去磁気ヘツドを、内蔵する回転トランスを
用いて消去専用の信号伝送チヤンネルを介して、回転消
去磁気ヘツドに消去信号を印加するようにしたものとし
ては、例えば特開昭57−79783号公報に記載された構成
としたものがある。
また、上記回転トランスにおいて、映像チヤンネルと
音声チヤンネルとの干渉を抑えるために、各チヤンネル
間にショートリング(短絡導体)を設けたものが、例え
ば特開昭61−53705号公報に記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年の回転磁気ヘツド装置は小形軽量省電力に対する
要求が一層厳しくなつている。前記従来技術に示した様
に音声,映像,回転消去信号用の別々の回転トランス伝
送路を設けるものでは、この要求を満たさなくなつてき
た。
従来技術では、音声信号伝送用チヤンネルを備える回
転トランスと回転消去信号伝送用チヤンネルを一体化す
る回転トランスは外形が大きくなり、小形化のニーズに
あう回転磁気ヘツド装置にならない。
一方、消費電力の点から見ると、消去信号を得るため
の回転消去信号発振回路が必要であり、省電力化のニー
ズに反する。
本発明は、映像及び音声専用回転磁気ヘツドを備える
回転トランスの大きさで、回転消去信号を伝送し、かつ
消去信号発振回路を除去した新規な回転磁気ヘツド装置
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、単一の回転トランスの回転側には、映像
信号記録再生磁気ヘツド及び音声信号記録再生磁気ヘツ
ドの各磁気ヘツド毎に対応する円環状溝を設け、各円環
状溝には個々の映像信号記録再生磁気ヘツド及び音声信
号記録再生磁気ヘツドにそれぞれ対応して接続する回転
コイルを配置し、さらに音声信号記録再生磁気ヘツドに
対応する円環状溝には、回転消去信号磁気ヘツドに対応
する回転コイルを併設すると共に、回転トランスの固定
側には、映像信号記録再生磁気ヘツドと音声信号記録再
生磁気ヘツドとに対応した固定コイルを配置し、それぞ
れ映像信号処理回路、音声信号処理回路と結線し、また
映像と音声の信号伝送コイルが配置された円環状溝との
中間点にショート/オープン可能なコイルを円環状溝に
配置することにより達成される。
本発明は、映像信号の漏洩磁束を選択利用して消去信
号を形成すると共に、音声信号用の円環状溝を介して、
消去信号の重畳伝送を図り、消去信号発振回路が不要
で、かつ回転トランス溝の減少を可能とした。
〔作用〕
記録モード時、回転トランスに設けた消去コイルには
映像信号の漏洩磁束で電流が誘起される。消去ヘツドに
配置した共振選択回路にて、映像信号は消去信号として
消去ヘツドに印加される。
また、音声信号は消去ヘツドに結線した回転トランス
コイルの溝と同一箇所に設置した音声信号記録再生磁気
ヘツドと結線したコイルによつて授受する。音声信号記
録再生磁気ヘツドへの消去信号の混入は音声信号選択回
路にて除去する。
再生モード時、消去磁気ヘツドと音声磁気ヘツドで再
生される信号を回転トランスの固定コア側に配置したコ
イルをオープン/ショートとするスイツチをもつて映像
信号への漏洩を防いでいる。
また、音声信号への消去磁気ヘツド再生信号の漏洩磁
束は、消去ヘツドのギヤツプ損失、アジマス損失で低減
化し、さらに音声信号処理回路で音声信号を選択抽出す
ることによつて漏洩磁束を遮断する。
この様に、漏洩磁束の消去信号への利用と、消去信号
と音声信号の回転トランス伝送コイルの同一箇所への配
置によつて、消去専用発振回路が必要でなく、さらに消
去信号と音声信号の回転トランスコイルを回転トランス
内で同一箇所に設けることが可能となるので、回転トラ
ンスの小形化が達成できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明による回転磁気ヘツド装置の1実施例
を示す回転磁気ヘツド装置の回転トランス断面図、及び
入出力信号伝送路を示す要部断面図を示す。なお、回転
トランス2a,2bは円板状であるが、第1図では半分の断
面図を示し、回転磁気ヘツド装置1は概念として示す。
回転磁気ヘツド装置1は180度の角度間隔で対称に配
置された2つの映像信号記録再生磁気ヘツド3a,3bと、
このヘツドと別位相に消去磁気ヘツド4a,4b、さらに音
声信号記録再生磁気ヘツド5a,5bを同様な角度で配置し
てある。
映像信号記録再生磁気ヘツド3a,3bの巻線6a,6bは回転
トランス2a(回転コア)の溝コイル7a,7bに結線してあ
る。また、この溝コイル7a,7bと対向して回転トランス2
b(固定コア)には溝コイル8a,8bが配置されており、映
像信号記録回路9と映像信号再生回路10に結線してあ
る。
回転トランス回転コア2aと回転トランス固定コア2bは
両コアを磁路として、磁気結合しており、映像信号記録
再生ヘツド3aと映像信号記録回路9と映像信号再生回路
10の信号伝送を図り、端子11,12で信号の入出力をす
る。なお、映像信号記録再生ヘツド3bも同様な信号伝送
を端子13,14を介して行う。
消去磁気ヘツド4a,4bの巻線15a,15bはステツプアツプ
トランス16a,16b及び共振コンデンサ17a,17bからなる共
振回路を形成してある。ステツプアツプトランス16a,16
bは回転トランス回転コア2aの溝コイル18a,18bと結線し
てある。
音声信号記録再生磁気ヘツド5a,5bの巻線19a,19bは回
転トランス回転コア2aに配置した溝コイル20a,20bと結
線してある。溝コイル18a,18bと溝コイル20a,20bは第1
図に示すように二層構造で積み上げて配置する。この積
み上げた溝コイル18a,18b,20a,20bと対向して、回転ト
ランス固定コア2bに溝コイル21a,21bを配置する。な
お、同図ではコイル18a,18bとコイル20a,20bの配置溝は
段差溝として示してあるが、この溝はこれに限らず、段
差なしの溝としてもよい。
映像信号伝送用溝コイル8a,8bと音声信号用溝コイル2
1a,21bはスイツチ22,23,24,25を介して、映像信号記録
回路9、映像信号再生回路10、音声信号記録回路26、音
声信号再生回路27と結線し、各端子11,12,28,29と結線
する。なお、溝コイル21bの結線も端子33,34を介して同
様に結線する。
映像信号用溝コイル7a,7b,8a,8bと音声信号用溝コイ
ル21a,21bの中間点には別の溝コイル30a,30bを配置して
ある。この溝コイル30a,30bはスイツチ31a,31bを結線
し、スイツチの開閉でショート,オープン状態の切換え
を行う。
さらに、2つの音声信号用溝コイル21a,21bの間にシ
ョート用溝コイル32a,32bを配置する。
上記スイツチ22,23,24,25,31a,31bの切換えは記録、
再生モードに応じて第1表に示す動作を行う。
以下、動作を映像信号記録再生磁気ヘツド、音声記録
再生磁気ヘツドと消去ヘツドの各々2つのペアのうち、
一方について説明する。他方は説明を省略するが同じ動
作である。
記録モード時には、映像信号伝送路スイツチ24を開、
25を閉、31aを開とする。映像信号は溝コイル8aに印加
され、溝コイル8aで誘起された磁束Φによつて、対向
する溝コイル7aに信号を発生させて、映像信号記録再生
磁気ヘツド3aに伝送する。
また、溝コイル8aの電流は磁束Φを発生する。そこ
で、溝コイル18aには溝コイル8aからの漏洩磁束によつ
て、映像信号が誘起される。この誘起電流をステツプア
ツプトランス16aで変換後、コンデンサ17aとステツプア
ツプトランスコイルと消去磁気ヘツドコイル15aで共振
させることにより電流を増加して、消去磁気ヘツド4aに
消去電流を流す。
ここで、消去磁気ヘツド4aのコイルインダクタンス
LH、ステツプアツプトランス16aのインダクタンスLT
コンデンサ17aの容量CHとすると、この共振周波数fv で決まる。
次に、その具体例をスーパーVHS(S−VHS)方式VTR
を例に説明する。
第2図はスーパーVHS方式VTRの周波数アロケーシヨン
を破線で示す図であつて、領域Aは色信号領域、Bは音
声信号帯域、Cは映像信号帯域を示す。
同図において、周波数偏移は5.4〜7MHzであるからfr
=6MHzとすれば第2図に実線で示す共振特性Dから、輝
度信号キヤリアを主とする信号を消去信号として、消去
磁気ヘツド4aに供給できる。これにより、消去磁気ヘツ
ド4aの磁気ギヤツプ長をfr=6MHz相当の波長より長くし
ておくことで消去可能となる。
音声信号はスイツチ22を開、スイツチ23を閉とするこ
とで、回転トランス固定コアの溝コイル21aに印加する
ことができる。音声信号は磁束Φによつて、回転トラ
ンス回転コア2aの溝コイル20aに伝送され、さらに音声
磁気ヘツド5aを励磁する。この時、消去磁気ヘツド4a側
にもこの音声信号が印加されるが、共振回路によつて抑
圧され、実用上問題がない。
第3図は溝コイル18a,20aに誘起される音声信号と消
去信号の回転トランスでの重畳スペクトルの実験的なデ
ータを示す図であつて、音声信号として1.5MHz、消去信
号として映像信号の代表周波数を5.4MHzとして回転トラ
ンスで重畳したものである。いずれも回転トランス固定
コア2b側より印加したときの回転トランス回転コア2a側
の溝コイル18a,20aの電流スペクトルであり、回転トラ
ンスによつて重畳されていることがわかる。
この回転トランスでの信号重畳では、音声信号の映像
信号へのクロストーク、また映像信号の音声信号へのク
ロストークが発生するが、以下の理由により実用上問題
はない。
上記クロストーク妨害を軽減させるために映像信号と
音声信号周波数の違いを利用して、個別の最適設計とし
ている。即ち、ヘツドアジマス角を変えて、互いの信
号のアジマス損失を利用、最適磁気ギヤツプ長を変
え、映像信号記録再生磁気ヘツドの磁気ギヤツプ長lV
音声信号記録再生磁気ヘツドのそれをlAとするときlV
lAとする。
さらに実用例で具体化すれば映像信号記録再生ヘツド
3aが+6゜アジマスに対し、音声記号記録再生磁気ヘツ
ド5aは−30゜アジマスで、アジマス損失は40dB、映像信
号記録再生ヘツド3aのlV=0.3μmに対し、音声信号記
録再生磁気ヘツド5aのlA=1.2μmで、磁気ギヤツプ損
失15dB、また回転トランスでの磁気漏洩25dBとなり、音
声信号と映像信号のアイソレーシヨンは約80dBとなり、
実用上ほぼ許容可能である。
第4図は前記実施例において、コンデンサ17aの容量
を2000pF、消去磁気ヘツド4aのインダクタンスを0.5μ
Hとして得た、各信号の消去率を示す特性図である。
実用上の消去率は色信号で35dB、輝度信号で45dB、音
声信号で40dBあれば許容できる。ここで、消去電流は映
像信号レベルとステツプアツプ比率及び漏洩磁束設計の
兼ね合いから、設計上任意に設定可能であり、第4図に
示すように消去電流としては、例えば200mApp以上とす
れば所望の消去率を容易に確保できる。
再生モード時は、映像信号伝送スイツチ24を閉、25を
開、31aを閉とする。これによつて、映像信号記録再生
磁気ヘツド3aで再生された信号は、記録時と同様に溝コ
イル7aに伝えられ、磁気結合によつて溝コイル8aに伝わ
り、映像信号再生回路10で処理されて、端子12に出力さ
れる。
また、音声信号記録再生磁気ヘツド5aの再生信号は、
溝コイル20aに伝えられ、さらに溝コイル21aを介して、
音声信号再生回路27で処理されて端子29に出力される。
この時、溝コイル30aはショート状態であり、音声信
号と映像信号とのクロストークを防止できる。なお、消
去磁気ヘツド4aからの再生信号は、その磁気ギヤツプ長
が他のヘツドより広いことによるギヤツプ損失効果及び
ステツプアツプトランス16aのステツプダウンによつ
て、実用上問題ないほどの微弱信号となり、妨害が許容
範囲にできる。
以上、映像信号記録再生磁気ヘツド3a、音声信号記録
再生磁気ヘツド5a、消去磁気ヘツド4aに関して説明した
が、各々一方の磁気ヘツド3b,5b,4bについても、全く同
じ動作である。
上記構成により、磁気ヘツドの数と円環状溝数との関
係は次のようになる。映像信号記録再生磁気ヘツド数
L、音声信号記録再生磁気ヘツド数M、消去磁気ヘツド
数N、ショートリング溝及び非巻線溝数K、回転トラン
スに溝数Pとすると、P=L+M+Kであり、従来のP
=L+M+K+Nより溝数が少なく、小形回転トランス
となる。さらに、消去信号発生回路が不要になる。
第5図は本発明による回転磁気ヘツド装置39の第2の
実施例を示す図であつて、前記実施例との違いはステツ
プアツプトランス40を回転トランス固定コア41b側に配
置し、回転側の構成を簡略化したものである。さらに、
本実施例では消去磁気ヘツド42が1つの場合で示す。
映像信号記録再生磁気ヘツド43a,43bと溝コイル44a,4
4b,45a,45b及び映像信号記録回路46、映像信号再生回路
47、さらに、スイツチ48,49、信号入出力端子50,51は前
記実施例と同じである。
音声信号記録再生磁気ヘツド53a,53bはそれぞれの巻
線54a,54bを回転トランス固定コア41aの溝コイル55a,55
bと結線する。さらに、これら溝コイル55a,55bと対向し
て、回転トランス固定コア41b側に溝コイル56a,56bを配
置し、溝コイル56aはスイツチ57,58、音声信号記録回路
59、音声信号再生回路60を介して、端子61,62と結線す
る。なお、回転トランス固定コア41bの溝コイル56bも同
様な構成であるので省略する。
映像信号用溝コイル45aと音声信号用溝コイル56aの中
間に溝コイル63を配置する。音声信号用溝コイル56aに
は、消去用溝コイル64を積層して配置してある。
溝コイル63はステツプアツプトランス40、スイツチ65
を介して、溝コイル64と結線してある。溝コイル64と対
向して、回転トランス回転コア41aには消去磁気ヘツド4
2の巻線67と結線した溝コイル66がある。巻線67には共
振コンデンサ68を接続する。なお、これらコイル用の溝
は図示のような段差を有したものに限らない。
回転トランス固定コア41aには、上記溝コイル以外、
ショートリング溝コイル69,70を配置する。
この実施例におけるスイツチモードを第2表に示す。
以下、動作説明するにあたつて、前記実施例と同様
に、各々2つの映像信号記録再生磁気ヘツド43a,43b、
音声信号記録再生磁気ヘツド53a,53bのうち、一方の磁
気ヘツドの動作について説明する。省略するもう一方の
磁気ヘツドの動作は同じである。
記録モード時、映像信号伝送スイツチ48は開、スイツ
チ49は閉とすることで、記録信号が流れる。映像信号は
溝コイル45aから、対向する溝コイル44aを介して、映像
信号記録再生磁気ヘツド43aに映像信号を印加する。
さらに、映像信号は溝コイル45aの隣接に配置した溝
コイル63に磁気漏洩する。溝コイル63に誘起した電流は
ステツプアツプトランス40を介し、閉じたスイツチ65に
よつて、別の溝コイル64に流れる。
溝コイル64と溝コイル66は磁気結合する。溝コイル66
の誘起電流は消去磁気ヘツド42の巻線67とコンデンサ68
及び溝コイル66で構成する共振回路によつて、共振周波
数6MHzを設定する。この共振周波数は上記巻線67、溝コ
イル66、コンデンサ68の定数を設定することにより決め
られる。
音声信号はスイツチ57を開、スイツチ58を閉とするこ
とで、溝コイル56aに音声信号が印加される。音声信号
は溝コイル56aから溝コイル55aに伝送され、音声信号選
別回路73を経由して、音声信号記録再生磁気ヘツド53a
に印加される。
溝コイル56aから溝コイル55aへの音声信号伝送の際、
溝コイル64からの映像信号混入が起こるが、上記音声信
号選別回路73にて、音声信号のみを選択する。また、音
声信号は溝コイル66へも漏洩を起こすが、消去磁気ヘツ
ド42への伝送は上記消去信号共振回路にて、削除され、
実用上問題はない。
ところで、第2の実施例の場合、音声信号記録再生磁
気ヘツド53aは映像信号の若干の混入によつてバイアス
記録となる。しかし、音声信号記録再生磁気ヘツド53a
は無バイアス記録であり、両音声信号記録再生磁気ヘツ
ド53a,53bの記録方式が異なる。
第6図はバイアス信号として7MHz、音声信号として1.
5MHzとした時のバイアス記録再生特性図であつて、音声
信号再生レベルはバイアス電流に依存し、無バイアス時
再生レベルと同等(バイアス電流100mApp時)にするこ
とが可能である。従つて、両音声信号記録再生磁気ヘツ
ド53a,53bの音声信号再生レベルを音声信号選択回路73
の設定により、バランスよく定めることができる。
なお、本実施例は消去磁気ヘツドが1つの場合である
が、消去磁気ヘツド幅を幅広として、1走査で2フイー
ルド以上(2トラツク以上)消去している。
再生モード時は、映像信号伝送路のスイツチ48を閉、
スイツチ49を開として、溝コイル64に結線されたスイツ
チ65を開とする。これによつて、音声信号記録再生磁気
ヘツド53aからの音声信号と映像信号記録再生磁気ヘツ
ド43aからの映像信号との信号干渉は妨げる。
音声信号はスイツチ57を閉、スイツチ58を開とするこ
とで、音声信号記録再生磁気ヘツド53aの再生信号を溝
コイル55a,56aを介して再生可能である。
また、消去磁気ヘツド42からの再生信号は前記実施例
と同様に、映像信号及び音声信号への妨害を実用上許容
できる程度まで少なくなる。
第7図は本発明による第3の実施例を示す回転ヘツド
装置の断面図であつて、再生モード時に消去磁気ヘツド
80で再生する信号の映像信号伝送系への混入をより改善
したものである。
この構成は消去磁気ヘツド80の巻線81とステツプアツ
プトランス82を介して結線されている溝コイル83に対向
して溝コイル84を配置し、この溝コイル84をスイツチ85
でショート・オープン切換可能としてある。また、この
溝コイル84と映像信号伝送用溝コイル86との間に、ショ
ート・オープン切換スイツチ87を有した溝コイル88を配
置してある。
回転トランス回転コア90aの消去信号用溝コイル83の
同一箇所に音声信号記録再生磁気ヘツド91aの巻線92と
結線した溝コイル93を積層配置してある。これら溝コイ
ル93,83と対向して回転トランス固定コア90bに溝コイル
84と溝コイル94を並列配置してある。さらに、溝コイル
84と94との間には回転トランス固定コア90bの一部凸状
部95を配置してある。
溝コイル84と94のなす凹部の全長さPと、これと対向
配置した溝コイル93の全長さtの関係はP>tとしてあ
る。そこで、回転トランス回転コア90a側の溝コイル83,
93と回転トランス固定コア90b側の溝コイル84,94間の磁
気結合が可能となる。
その他の構成要素である映像信号記録再生磁気ヘツド
96a,96b、音声信号記録再生磁気ヘツド91b、共振コンデ
ンサ97、映像信号用溝コイル98,99,100、ショートコイ
ル101,102、音声信号用溝コイル103,104、映像信号記録
回路105、映像信号再生回路106、スイツチ107,108、音
声信号記録回路110、音声信号再生回路111、スイツチ11
2,113などは前記実施例と同じ動作構成である。また、
音声信号用端子115,116、映像信号用端子117,118は、そ
れぞれの信号処理回路に結線してあるが、その処理回路
は省略してある。
第7図における記録モードと再生モードのスイツチ10
7,108,112,113,85,87の開閉動作を第3表に示す。
記録モード時は、前記実施例と同じく、映像信号用の
溝コイル86からの漏洩磁束によつて、消去磁気ヘツド80
に消去電流を誘起させる。
再生モード時は、スイツチ85,87を閉じ溝コイル88,84
をショートする。この時、消去磁気ヘツド80から再生さ
れる信号による磁束はコイル84,88がショート状態のた
め2重のショートリング効果となり、映像信号への漏洩
が前記実施例以上に低減できる。
音声信号は音声信号記録再生磁気ヘツド91aから溝コ
イル93に伝送され、さらに、磁気結合によつて溝コイル
94に伝送し、音声信号再生回路111に印加する。これ
は、溝コイル94とショート状態の溝コイル84との間にあ
る回転トランス固定コア90bの一部凸状部95によつて磁
路が形成され実現可能となる。
第8図は本発明による第4の実施例を示す回転磁気ヘ
ツド装置の断面図であつて、再生モード時に、消去ヘツ
ド120a,120bで再生される信号の映像信号伝送系への混
入をより改善するもので、特に前記実施例(第7図)の
消去磁気ヘツド数を増した場合について示してある。
磁気ヘツドの構成は2つの消去磁気ヘツド120a,120
b、2つの映像信号記録再生磁気ヘツド121a,121b、2つ
の音声信号記録再生磁気ヘツド122a,122bであり、消去
磁気ヘツド120a,120bにはそれぞれステツプアツプトラ
ンス123a,123b、共振コンデンサ124a,124bが結線してあ
る。
回転トランス125aには、上記各々の磁気ヘツドと結線
した溝コイル126a,126b,127a,127b,128a,128bが配置し
てあり、溝コイル127aと128a及び溝コイル127bと128bは
同一箇所の円環状溝に配置してある。溝コイル126aと12
6bには対向して、回転トランス固定コア125bに溝コイル
129a,129bを配置し、スイツチ130,135を介して、映像信
号記録回路131、映像信号再生回路132と結線してある。
また、溝コイル127a,127bは回転トランス固定コア125
bの対向位置に溝コイル133a,133bを配置し、溝コイル13
3aはスイツチ134,136を介して、音声信号記録回路137、
音声信号再生回路138と結線してある。
なお、溝コイル129b及び133bと上記スイツチ134,136,
130,135に相当するものとの結線は図示していないが、
溝コイル129a,133aと同様の構成の結線であるので省略
する。
回転トランス固定コア125bの溝コイル129aと溝コイル
133a間、及び溝コイル129bと溝コイル133b間には、別の
溝コイル139a,139b,140a,140bを配置し、各々スイツチ1
41a,141b,142a,142bを介して、ショート・オープン可能
に結線してある。
また、溝コイル133aと133bとの間にはショート状態の
溝コイル144を配置してある。
この実施例における記録再生モードでのスイツチ切換
モードを第4表に示す。
記録モード時は、映像信号回路131,132と結線したス
イツチ130を開、135を閉として、溝コイル129aに映像信
号を印加する。
溝コイル129aの漏洩磁束は、オープン状態の溝コイル
140a,139aを経由して、溝コイル128aを励起して、消去
磁気ヘツド120aに消去信号を選別印加する。
また、音声信号はスイツチ134を開、スイツチ136を閉
として溝コイル133aに印加され、音声信号記録再生磁気
ヘツド122aを励起する。
これら磁気ヘツドと対をなす映像信号記録再生磁気ヘ
ツド121b、音声信号記録再生磁気ヘツド122b、消去磁気
ヘツド120bへの信号印加も同様である。
再生モード時は、スイツチ130を閉、135を開、134を
閉、136を開、142aを閉、141aを閉とする。
消去磁気ヘツド120aの誘起信号はステツプアツプトラ
ンス123aでステツプダウンされ、さらに音声信号記録再
生磁気ヘツド122aで再生される音声信号と重畳されて、
溝コイル133aに伝送されるが、音声信号再生回路138の
音声信号選択及び前記ステツプダウンによる消去磁気ヘ
ツド120aからの妨害信号抑圧によつて、音声信号の再生
が可能となる。
映像信号への音声信号及び消去磁気ヘツドからの妨害
信号のクロストークは、ショート/オープン切換可能ス
イツチ142a,142b,141a,141bを閉とすることで、溝コイ
ル140a,140b,139a,139bがショート状態となり、映像信
号用溝コイル129a,129bへのクロストークを防止でき
る。
以上説明した各々の実施例は、回転側に磁気ヘツドを
用いて説明したが、本発明はこのようなものに限らず、
磁気ヘツド以外のコイル状のもの、或いはピエゾ素子
等、電気信号を要す部材を回転体に搭載するものに適用
可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、映像信号記録
再生磁気ヘツド、音声信号記録再生磁気ヘツド及び消去
磁気ヘツドを搭載して、つなぎ撮りや編集機能を持たせ
たものにおいて、回転トランスには消去信号伝送専用の
溝コイルを配置することなく、消去信号を消去磁気ヘツ
ドに印加可能となる上に、消去専用発振回路を設けるこ
となく、回転トランスでの磁気結合によつて発生する漏
洩磁束を利用して消去信号をつくり出しており、消去電
力が不要になる。
回転トランスの円環状溝の総数は、回転消去磁気ヘツ
ドのない装置と比べて、何も変わらないので、回転トラ
ンスの小形化、ひいては回転磁気ヘツドの小形化とな
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明による回転磁気ヘツド装置の第1の実施
例を示す断面図、第2図はスーパーVHS方式VTRの周波数
アロケーシヨンを破線で示す図、第3図は溝コイル18a,
20aに誘起される音声信号と消去信号の回転トランスで
の重畳スペクトルの実験的なデータを示す図、第4図は
第1図において、コンデンサ17aの容量を2000pF、消去
磁気ヘツド4aのインダクタンスを0.5μHとして得た、
各信号の消去率を示す特性図、第5図は本発明による回
転磁気ヘツド装置の第2の実施例を示す断面図、第6図
はバイアス信号として7MHz、音声信号として1.5MHzとし
た時のバイアス記録再生特性図、第7図は本発明による
第3の実施例を示す断面図、第8図は本発明による第4
の実施例を示す断面図である。 3a,3b,43a,43b,96a,96b,121a,121b……映像信号記録再
生磁気ヘツド、5a,5b,53a,53b,91a,91b,122a,122b……
音声信号記録再生磁気ヘツド、4a,4b,42,80,120a,120b
……消去磁気ヘツド、7a,7b,8a,8b,44a,44b,45a,45b,8
6,98,99,100,125a,125b,129a,129b……映像信号用溝コ
イル、18a,18b,64,66,83,84,128a,139a……消去信号用
溝コイル、20a,20b,21a,21b,55a,55b,56a,56b,93,94,10
3,104,127a,127b,133a,133b……音声信号用溝コイル、1
6a,16b,40,82,123a,123b……ステツプアツプトランス、
9,46,105,131……映像信号記録回路、10,47,106,132…
…映像信号再生回路、26,59,110,137……音声信号記録
回路、27,60,111,138……音声信号再生回路。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号記録再生磁気ヘツド、音声信号記
    録再生磁気ヘツド及び消去磁気ヘツドを回転体に設ける
    と共に、上記回転体の回転トランスを介して、信号の授
    受を行う回転磁気ヘツド装置において、上記回転トラン
    スは、上記映像信号記録再生磁気ヘツド及び上記音声信
    号記録再生磁気ヘツドと、上記各々の磁気ヘツド別に接
    続した映像信号用溝コイル対と音声信号用溝コイル対と
    を各々別々に巻装する複数の円環状溝とを備え、さらに
    上記消去磁気ヘツドに接続された消去用溝コイルを上記
    音声信号用溝コイルと同一の上記円環状溝に巻装すると
    共に、上記映像信号用溝コイル対と上記音声信号用溝コ
    イル対との中間の上記円環状溝に、ショート・オープン
    切換溝コイルを巻装し、上記回転トランスによつて磁気
    結合された映像信号を主として上記消去磁気ヘツドに印
    加したことを特徴とする回転磁気ヘツド装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記音声信号記録再生
    磁気ヘツドは2個以上からなり、そのうちの1個は映像
    信号を主とする消去信号と音声信号とが重畳されて印加
    されることを特徴とする回転磁気ヘツド装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記音声信号記録再生
    磁気ヘツド及び消去磁気ヘツドと各々個別に結合された
    回転トランスに巻装する溝コイルを積層配置すると共
    に、これに対向する固定側の回転トランスに巻装された
    音声信号処理回路と結合した溝コイルとショート・オー
    プン切換溝コイルとを並列配置し、記録モード時におい
    て、上記ショート・オープン切換溝コイルをオープン状
    態、再生モード時において、ショート状態に設定するこ
    とを特徴とする回転磁気ヘツド装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記回転トランス回転
    側コアの円環状溝に複数のコイルを積層配置し、上記コ
    イルを消去磁気ヘツドと音声信号記録再生磁気ヘツドに
    別々に結線したことを特徴とする回転磁気ヘツド装置。
  5. 【請求項5】映像信号記録再生磁気ヘツド、音声信号記
    録再生磁気ヘツド及び消去磁気ヘツドを回転体に設ける
    と共に、上記回転体の回転トランスを介して、信号の授
    受を行う回転磁気ヘツド装置において、上記映像信号記
    録再生磁気ヘツド数L、上記音声信号記録再生磁気ヘツ
    ド数M、上記消去磁気ヘツド数をN、また回転トランス
    の固定コア側に設けた円環状溝数をQとし、上記円環状
    溝のうちショートリングあるいは非巻線の溝の数をRと
    するとき、Q<L+M+N+Rの関係をもち、上記ショ
    ートリングあるいは非巻線の溝と対をなす回転トランス
    の固定コア側の溝の少なくとも1つにショート・オープ
    ン切換巻線を配置したことを特徴とする回転磁気ヘツド
    装置。
  6. 【請求項6】回転トランスの回転側コアと固定側コアに
    円環状溝を配置し、上記溝に巻線コイルを配置した回転
    トランスにおいて、上記回転側コアの溝に積層コイルを
    設け、上記積層コイルの溝幅をt、上記積層コイルの溝
    と対向して上記固定側コアに並列に配置した複数の巻線
    コイルの溝の全幅をPとして、t<Pの関係をもつこと
    を特徴とする回転トランス。
  7. 【請求項7】複数のコイルを回転トランス回転側コアに
    配置すると共に、上記回転トランスと一体に回転する回
    転体に上記複数のコイルと結線された複数の回路素子を
    配置し、上記複数のコイルの中間位置に対向して、上記
    回転トランス固定側コアにショート・オープン切換コイ
    ルを配置したことを特徴とする回転トランス。
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