JP2531718B2 - 2成分系ポリカ―ボネ―トブレンド - Google Patents
2成分系ポリカ―ボネ―トブレンドInfo
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- JP2531718B2 JP2531718B2 JP62315472A JP31547287A JP2531718B2 JP 2531718 B2 JP2531718 B2 JP 2531718B2 JP 62315472 A JP62315472 A JP 62315472A JP 31547287 A JP31547287 A JP 31547287A JP 2531718 B2 JP2531718 B2 JP 2531718B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L69/00—Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は改良された物性を有する、ポリカーボネート
樹脂とエチレン−アルキルアクリレート樹脂とからなる
2成分系ポリマーブレンドに関する。
樹脂とエチレン−アルキルアクリレート樹脂とからなる
2成分系ポリマーブレンドに関する。
ポリカーボネート樹脂と、ポリオレフィン又は変性ポ
リオレフィン樹脂とのポリマーブレンドは公知であり、
特に、ポリカーボネート樹脂単独のものと比較して衝撃
強度にすぐれていることから種々の用途に用いられてい
る。例えば、米国特許No.3,431,224にはポリカーボネー
ト樹脂と種々のポリオレフィン樹脂とのポリマーブレン
ドが開示されている。これにはポリカーボネート樹脂
と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレ
ン、エチレン−アルキルアクリレートコポリマー、エチ
レン−プロピレンコポリマー、セルロースエステル、ポ
リアミド,ポリビニルアセタール、アルキルセルロース
エーテルおよびポリウレタンエラストマーのうちから選
ばれる少なくとも1種とからなる混合物が耐溶媒性およ
び衝撃強度にすぐれていることが開示されている。これ
ら添加物を含むポリマーブレンドは肉厚な製品(例えば
6.4mm)においては一般に良好な結果をもたらすが、強
力ガソリンにさらされた場合は破損され易いことが見出
されている。
リオレフィン樹脂とのポリマーブレンドは公知であり、
特に、ポリカーボネート樹脂単独のものと比較して衝撃
強度にすぐれていることから種々の用途に用いられてい
る。例えば、米国特許No.3,431,224にはポリカーボネー
ト樹脂と種々のポリオレフィン樹脂とのポリマーブレン
ドが開示されている。これにはポリカーボネート樹脂
と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレ
ン、エチレン−アルキルアクリレートコポリマー、エチ
レン−プロピレンコポリマー、セルロースエステル、ポ
リアミド,ポリビニルアセタール、アルキルセルロース
エーテルおよびポリウレタンエラストマーのうちから選
ばれる少なくとも1種とからなる混合物が耐溶媒性およ
び衝撃強度にすぐれていることが開示されている。これ
ら添加物を含むポリマーブレンドは肉厚な製品(例えば
6.4mm)においては一般に良好な結果をもたらすが、強
力ガソリンにさらされた場合は破損され易いことが見出
されている。
米国特許No.4,260,693には衝撃強度にすぐれた3成分
系ポリカーボネート樹脂組成物が開示されている。これ
ら3成分系組成物は芳香族ポリカーボネート、オレフィ
ン−アクリレートコポリマーおよびアクリレートコポリ
マーの混合物からなる。これら3成分系ポリマーブレン
ドは低温衝撃強度および老化衝撃強度においてすぐれた
ものとなる。この場合、オレフィン−アクリレートコポ
リマーはエチレン対エチルアクリレート比が82:18(重
量%)からなる。
系ポリカーボネート樹脂組成物が開示されている。これ
ら3成分系組成物は芳香族ポリカーボネート、オレフィ
ン−アクリレートコポリマーおよびアクリレートコポリ
マーの混合物からなる。これら3成分系ポリマーブレン
ドは低温衝撃強度および老化衝撃強度においてすぐれた
ものとなる。この場合、オレフィン−アクリレートコポ
リマーはエチレン対エチルアクリレート比が82:18(重
量%)からなる。
本発明はポリカーボネート樹脂とエチレン−アルキル
アクリレート、好ましくはエチレン−エチルアクリレー
トコポリマーとの混合物の耐衝撃性(特に肉厚の成形物
において)を改良することを主な目的とする。
アクリレート、好ましくはエチレン−エチルアクリレー
トコポリマーとの混合物の耐衝撃性(特に肉厚の成形物
において)を改良することを主な目的とする。
本発明の他の目的はポリカーボネート樹脂とエチレン
−アルキルアクリレート、好ましくはエチレン−エチル
アクリレートコポリマーとの混合物のガソリン接触後の
衝撃強度を改良することである。
−アルキルアクリレート、好ましくはエチレン−エチル
アクリレートコポリマーとの混合物のガソリン接触後の
衝撃強度を改良することである。
本発明はポリカーボネートとエチレン−アルキルアク
リレートコポリマーとの混合物からなる熱可塑性樹脂組
成物を提供するものであり、エチレン−アルキルアクリ
レートコポリマーをポリカーボネートに添加することに
より、得られるポリマーブレンドが予想外の衝撃強度の
改善を示し、特に肉厚の成形物(例えば6.4mm)にその
効果が見られ、さらに肉厚3.2mmの成形物の耐衝撃性は
ガソリンとの接触後でも驚くほど高いことが本発明によ
り見出された。
リレートコポリマーとの混合物からなる熱可塑性樹脂組
成物を提供するものであり、エチレン−アルキルアクリ
レートコポリマーをポリカーボネートに添加することに
より、得られるポリマーブレンドが予想外の衝撃強度の
改善を示し、特に肉厚の成形物(例えば6.4mm)にその
効果が見られ、さらに肉厚3.2mmの成形物の耐衝撃性は
ガソリンとの接触後でも驚くほど高いことが本発明によ
り見出された。
これは従来のエチレン−エチルアクリレートと比較し
て、エチレン成分の量が可成り少なく、アクリレート成
分の量が多いことからして特に驚くべきことと云える。
一般に、ポリカーボネート樹脂ブレンドではポリオレフ
ィンが多ければ多いほどガソリン等の有機溶媒に対する
抵抗度は大きくなり、他方、アクリレート(例えばケイ
・エム(KM)330、ローム・アンド・ハース社(Rohm an
d Haas)より市販)は一般にガソリンに対し比較的溶解
し易い。
て、エチレン成分の量が可成り少なく、アクリレート成
分の量が多いことからして特に驚くべきことと云える。
一般に、ポリカーボネート樹脂ブレンドではポリオレフ
ィンが多ければ多いほどガソリン等の有機溶媒に対する
抵抗度は大きくなり、他方、アクリレート(例えばケイ
・エム(KM)330、ローム・アンド・ハース社(Rohm an
d Haas)より市販)は一般にガソリンに対し比較的溶解
し易い。
本発明で用いられるポリカーボネート樹脂は芳香族カ
ーボネートポリマーであり、二価フェノールをカーボネ
ート先駆物質、例えばホスゲン、ハロホルメート又はカ
ーボネートエステルと反応させることによりつくること
ができる。一般に、この芳香族カーボネートポリマーは
下記構造式の繰り返し単位を有することが特徴となって
いる。
ーボネートポリマーであり、二価フェノールをカーボネ
ート先駆物質、例えばホスゲン、ハロホルメート又はカ
ーボネートエステルと反応させることによりつくること
ができる。一般に、この芳香族カーボネートポリマーは
下記構造式の繰り返し単位を有することが特徴となって
いる。
式中、Aは上記ポリマー生成反応で用いられる二価フ
ェノールの二価芳香族基である。本発明の2成分系ポリ
マーブレンドに用いられる芳香族カーボネートポリマー
は固有粘度(塩化メチレン、25℃中で測定したdl/gとし
て)約0.30乃至約1.00のものが好ましい。このような芳
香族カーボネートポリマーを形成するのに用いられる二
価フェノールは、官能基として2個の水酸基がそれぞれ
芳香族の炭素原子に結合したものを含む単核又は多核芳
香族化合物である。一般的な二価フェノールの例として
は以下のものがある。
ェノールの二価芳香族基である。本発明の2成分系ポリ
マーブレンドに用いられる芳香族カーボネートポリマー
は固有粘度(塩化メチレン、25℃中で測定したdl/gとし
て)約0.30乃至約1.00のものが好ましい。このような芳
香族カーボネートポリマーを形成するのに用いられる二
価フェノールは、官能基として2個の水酸基がそれぞれ
芳香族の炭素原子に結合したものを含む単核又は多核芳
香族化合物である。一般的な二価フェノールの例として
は以下のものがある。
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン; ハイドロキノン; レゾルシノール; 2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン; 2,4′−(ジヒドロキシジフェニル)メタン; ビス−(2−ヒドロキシフェニル)メタン; ビス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン; ビス−(4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)メタ
ン; 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン; 3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン; 2,2′−ジヒドロキシジフェニル); 2,6−ジヒドロキシナフタレン; ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルホン; ビス−(3,5−ジエチル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン; 2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン; 2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン; 5′−クロロ−2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン; ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルスルホ
ン; 4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル; 4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジクロロジフェニルエー
テル; 4,4′−ジヒドロキシ−2,5−ジメトキシジフェニルエー
テル。
ン; 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン; 3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン; 2,2′−ジヒドロキシジフェニル); 2,6−ジヒドロキシナフタレン; ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルホン; ビス−(3,5−ジエチル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン; 2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン; 2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン; 5′−クロロ−2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン; ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルスルホ
ン; 4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル; 4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジクロロジフェニルエー
テル; 4,4′−ジヒドロキシ−2,5−ジメトキシジフェニルエー
テル。
本発明において使用される芳香族ポリカーボネートの
製造に有用な他の二価フェノールの例については米国特
許No.2,999,835;同No.3,038,365;同No.3,334,154;およ
び同No.4,131,575に開示されている。これらのうち、好
ましい二価フェノールは2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(即ち、ビスフェノール−A)であ
る。
製造に有用な他の二価フェノールの例については米国特
許No.2,999,835;同No.3,038,365;同No.3,334,154;およ
び同No.4,131,575に開示されている。これらのうち、好
ましい二価フェノールは2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(即ち、ビスフェノール−A)であ
る。
これらの芳香族ポリカーボネートは公知の方法、例え
ば上述の如く二価フェノールとカーボネート先駆物質、
例えばホスゲンとを上記特許公報又は米国特許No.4,01
8,750;同No.4,123,436、もしくはその他公知の方法によ
り反応させることにより製造することができる。
ば上述の如く二価フェノールとカーボネート先駆物質、
例えばホスゲンとを上記特許公報又は米国特許No.4,01
8,750;同No.4,123,436、もしくはその他公知の方法によ
り反応させることにより製造することができる。
本発明の2成分系ポリマーブレンドを形成するために
用いられるポリカーボネートの概念にはコポリエステル
カーボネートも含まれる。このコポリエステルカーボネ
ートは二価フェノール、カーボネート先駆物質およびエ
ステル先駆物質、例えば2官能性カルボン酸又はそのエ
ステル形成反応性誘導体から得ることができる。このコ
ポリエステルカーボネート樹脂およびその製造方法につ
いては例えば米国特許No.3,169,121;同No.4,465,820お
よび同No.4,506,065に開示されているので参照された
い。
用いられるポリカーボネートの概念にはコポリエステル
カーボネートも含まれる。このコポリエステルカーボネ
ートは二価フェノール、カーボネート先駆物質およびエ
ステル先駆物質、例えば2官能性カルボン酸又はそのエ
ステル形成反応性誘導体から得ることができる。このコ
ポリエステルカーボネート樹脂およびその製造方法につ
いては例えば米国特許No.3,169,121;同No.4,465,820お
よび同No.4,506,065に開示されているので参照された
い。
本発明で有用なエチレン−アルキルアクリレートコポ
リマーはエチレン成分が少なく、アルキルアクリレート
(通常、エチルアクリレート)成分が多い。なお、本明
細書において“アルキル”とは炭素原子数1乃至6のも
のを意味する。本発明に用いられるエチレン−アルキル
アクリレートコポリマー(好ましくはエチレン−エチル
アクリレートコポリマー)において、エチレン成分は約
55乃至約75重量%を占め、アルキルアクリレートは約25
乃至45重量%(いずれも、コポリマーに基づいて)を占
める。日本ユニオン・カーバイド(Nippon Union Carbi
de)社製のエム・ビー(MB 登録商標)870およびエム
・ビー(MB 登録商標)910のエチレン−エチルアクリ
レートコポリマーは本発明において好適に使用し得るも
のの例である。このMB870の場合、エチレン/エチルア
クリレート重量比が59/41であり、MB910の場合、エチレ
ン/エチルアクリレート重量比は72/28である。エチレ
ンとアクリル酸アルキルエステルとのコポリマーの製造
については米国特許No.2,953,551に記載されているので
参照されたい。本発明において、好ましいエチレン−エ
チルアクリレートコポリマーはエチレン成分が約57乃至
約68重量%、アルキルアクリレート成分が約32乃至約43
重量%からなるものである。
リマーはエチレン成分が少なく、アルキルアクリレート
(通常、エチルアクリレート)成分が多い。なお、本明
細書において“アルキル”とは炭素原子数1乃至6のも
のを意味する。本発明に用いられるエチレン−アルキル
アクリレートコポリマー(好ましくはエチレン−エチル
アクリレートコポリマー)において、エチレン成分は約
55乃至約75重量%を占め、アルキルアクリレートは約25
乃至45重量%(いずれも、コポリマーに基づいて)を占
める。日本ユニオン・カーバイド(Nippon Union Carbi
de)社製のエム・ビー(MB 登録商標)870およびエム
・ビー(MB 登録商標)910のエチレン−エチルアクリ
レートコポリマーは本発明において好適に使用し得るも
のの例である。このMB870の場合、エチレン/エチルア
クリレート重量比が59/41であり、MB910の場合、エチレ
ン/エチルアクリレート重量比は72/28である。エチレ
ンとアクリル酸アルキルエステルとのコポリマーの製造
については米国特許No.2,953,551に記載されているので
参照されたい。本発明において、好ましいエチレン−エ
チルアクリレートコポリマーはエチレン成分が約57乃至
約68重量%、アルキルアクリレート成分が約32乃至約43
重量%からなるものである。
本発明の2成分ポリマーブレンドにおいて、ポリカー
ボネート樹脂に対するエチレン−アルキルアクリレート
の比率はポリカーボネート樹脂の衝撃強さを充分に改質
し得る程度とする。この量はポリカーボネートとエチレ
ン−アルキルアクリレートの合計量に対し、一般に約2
乃至約15重量%の範囲、好ましくは約3乃至12重量%、
最も好ましくは約4乃至約10重量%である。
ボネート樹脂に対するエチレン−アルキルアクリレート
の比率はポリカーボネート樹脂の衝撃強さを充分に改質
し得る程度とする。この量はポリカーボネートとエチレ
ン−アルキルアクリレートの合計量に対し、一般に約2
乃至約15重量%の範囲、好ましくは約3乃至12重量%、
最も好ましくは約4乃至約10重量%である。
このような広範は組成比において、予想外の良好な衝
撃抵抗を有し、その結果、すぐれた物性を有する種々の
ポリマーブレンドが本発明により得られる。
撃抵抗を有し、その結果、すぐれた物性を有する種々の
ポリマーブレンドが本発明により得られる。
本発明の組成物は芳香族ポリカーボネート樹脂成分
と、エチレン−アルキルアクリレートコポリマー成分と
を完全な分散が得られるまで乾式混合することにより得
ることができる。この樹脂混合物はついで押出しされた
のち、ペレット状に切断され、その後、通常の方法によ
り適宜成形される。
と、エチレン−アルキルアクリレートコポリマー成分と
を完全な分散が得られるまで乾式混合することにより得
ることができる。この樹脂混合物はついで押出しされた
のち、ペレット状に切断され、その後、通常の方法によ
り適宜成形される。
本発明により得られたポリカーボネート樹脂ブレンド
の衝撃破損抵抗は下記の2種類の寸法の棒状体の試験用
成形試料について、ASTM D256のノッチ付きアイゾット
衝撃テストに基づいて判定された。
の衝撃破損抵抗は下記の2種類の寸法の棒状体の試験用
成形試料について、ASTM D256のノッチ付きアイゾット
衝撃テストに基づいて判定された。
63.5mm×12.7mm×3.2mm(肉厚) 63.5mm×12.7mm×6.4mm(肉厚) これら試料をASTM D256の手順に従って装着し、室温で
テストした。アイゾット衝撃強度はノッチ付き試料に関
してのASTM D256の手順に従って全ての試料につき判定
し、その結果をkg.−cm/cm(ノッチ)で表示した。抗ガ
ソリンテストにおいては、アイゾットバーをASTM歪治具
(1%歪/240kgf/cm2)に装着し、室温で2時間アモコ
(AMOCO 登録商標)プレミアム無鉛ガソリン中に浸漬
しておこなった。これら試料は上記治具から取りはずさ
れたのち、室温で24時間に亘ってガソリンの蒸発除去が
なされ、ついでASTM D256によるノッチ付きアイゾット
衝撃テストに供された。その結果は後記の表IIに示し
た。なお、同様の試料について、ガソリンへの浸漬をお
こなわずに、同様にしてノッチ付きアイゾット衝撃テス
トをおこない、その結果を同じく表IIに示した。
テストした。アイゾット衝撃強度はノッチ付き試料に関
してのASTM D256の手順に従って全ての試料につき判定
し、その結果をkg.−cm/cm(ノッチ)で表示した。抗ガ
ソリンテストにおいては、アイゾットバーをASTM歪治具
(1%歪/240kgf/cm2)に装着し、室温で2時間アモコ
(AMOCO 登録商標)プレミアム無鉛ガソリン中に浸漬
しておこなった。これら試料は上記治具から取りはずさ
れたのち、室温で24時間に亘ってガソリンの蒸発除去が
なされ、ついでASTM D256によるノッチ付きアイゾット
衝撃テストに供された。その結果は後記の表IIに示し
た。なお、同様の試料について、ガソリンへの浸漬をお
こなわずに、同様にしてノッチ付きアイゾット衝撃テス
トをおこない、その結果を同じく表IIに示した。
本発明に係わる2成分系ポリマーブレンドはポリカー
ボネート樹脂とエチレン−アルキルアクリレートコポリ
マーからなる混合物であって、これらの間に共有結合が
存在しないものとして定義づけることができよう。
ボネート樹脂とエチレン−アルキルアクリレートコポリ
マーからなる混合物であって、これらの間に共有結合が
存在しないものとして定義づけることができよう。
以下、本発明の実施例について説明するが、当然これ
ら実施例に本発明が限定されるものではない。なお、こ
れら実施例中、全ての部、パーセントは別段の表示がな
い限り重量に基づくものである。
ら実施例に本発明が限定されるものではない。なお、こ
れら実施例中、全ての部、パーセントは別段の表示がな
い限り重量に基づくものである。
表Iにおける2成分系ポリマーブレンドは固有粘度が
0.46乃至0.49dl/g(塩化メチレン中、25℃)のレキサン
(LEXAN 登録商標)という商品名のポリカーボネート
樹脂と、表中に示したエチレン−エチルアクリレートコ
ポリマーとを含むものである。
0.46乃至0.49dl/g(塩化メチレン中、25℃)のレキサン
(LEXAN 登録商標)という商品名のポリカーボネート
樹脂と、表中に示したエチレン−エチルアクリレートコ
ポリマーとを含むものである。
実施例1および2の如く、一般的なエチレン−アルキ
ルアクリレートコポリマーを用いて、このテストをおこ
なった場合、3.2mm厚の成形試料については衝撃強度値
が若干低くなり、6.4mm厚の成形試料については衝撃強
度値が上昇した。しかし、実施例3乃至6の如くエチレ
ン成分を減少させ、アクリレート成分を増加させた場合
には3.2mm厚の成形試料でも衝撃強度の若干の向上が見
られ、6.4mm厚の成形試料では実施例1および2に較べ
て衝撃強度の可成りの向上が認められた。
ルアクリレートコポリマーを用いて、このテストをおこ
なった場合、3.2mm厚の成形試料については衝撃強度値
が若干低くなり、6.4mm厚の成形試料については衝撃強
度値が上昇した。しかし、実施例3乃至6の如くエチレ
ン成分を減少させ、アクリレート成分を増加させた場合
には3.2mm厚の成形試料でも衝撃強度の若干の向上が見
られ、6.4mm厚の成形試料では実施例1および2に較べ
て衝撃強度の可成りの向上が認められた。
ガソリンに浸漬させた試料では100%ポリカーボネー
ト樹脂からなるものは衝撃を与えなくとも破損してしま
った。エチレン成分が多く、アクリレート成分の少ない
エチレン−エチルアクリレートを用いた実施例7でも衝
撃抵抗がほとんど失なわれるという結果となった。しか
し、オレフィン成分を減少させ、アクリレート成分を増
大させた本発明の実施例においては歪みを付加してガソ
リンに浸漬させたのちでも、衝撃抵抗の損失は仮りにあ
ったとしても極めて微々たるものであった。
ト樹脂からなるものは衝撃を与えなくとも破損してしま
った。エチレン成分が多く、アクリレート成分の少ない
エチレン−エチルアクリレートを用いた実施例7でも衝
撃抵抗がほとんど失なわれるという結果となった。しか
し、オレフィン成分を減少させ、アクリレート成分を増
大させた本発明の実施例においては歪みを付加してガソ
リンに浸漬させたのちでも、衝撃抵抗の損失は仮りにあ
ったとしても極めて微々たるものであった。
以上、本発明を好ましい態様に基づいて説明したが、
これらに限らず種々の変形が当然可能であり、したがっ
て本発明は上記例示のものに限定されるべきものでな
く、これらと均等の範囲を全て含むものであると理解さ
れるべきである。
これらに限らず種々の変形が当然可能であり、したがっ
て本発明は上記例示のものに限定されるべきものでな
く、これらと均等の範囲を全て含むものであると理解さ
れるべきである。
Claims (6)
- 【請求項1】組成物の全重量に基づいて、 (a)85乃至98重量%の高分子量芳香族カーボネート樹
脂;および (b)2乃至15重量%のエチレン−アルキルアクリレー
ト(アルキル基の炭素原子数1乃至6)コポリマー(但
し、該コポリマーの重量に基づいてエチレン成分は55乃
至75重量%でアルキルアクリレート成分が25乃至45重量
%); からなる2成分系熱可塑性組成物。 - 【請求項2】アルキル基がエチル基である特許請求の範
囲第1項記載の組成物。 - 【請求項3】エチレン成分が57乃至68重量%で、エチル
アクリレート成分が32乃至43重量%である特許請求の範
囲第2項記載の組成物。 - 【請求項4】エチレン−エチルアクリレートコポリマー
の量が、ポリカーボネート樹脂およびエチレン−エチル
アクリレートコポリマーの合計量に対し、2乃至15重量
%である特許請求の範囲第2項記載の組成物。 - 【請求項5】エチレン−エチルアクリレートコポリマー
の量が上記合計量に対し、3乃至12重量%である特許請
求の範囲第4項記載の組成物。 - 【請求項6】エチレン−エチルアクリレートコポリマー
の量が上記合計量に対し、4乃至10重量%である特許請
求の範囲第5項記載の組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US942,318 | 1986-12-16 | ||
US06/942,318 US4735993A (en) | 1986-12-16 | 1986-12-16 | Binary polycarbonate blends |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63199752A JPS63199752A (ja) | 1988-08-18 |
JP2531718B2 true JP2531718B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=25477913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62315472A Expired - Fee Related JP2531718B2 (ja) | 1986-12-16 | 1987-12-15 | 2成分系ポリカ―ボネ―トブレンド |
Country Status (4)
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