JP2531418Y2 - ファイバー融着型光部品の収納部材 - Google Patents

ファイバー融着型光部品の収納部材

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JP2531418Y2 JP8342490U JP8342490U JP2531418Y2 JP 2531418 Y2 JP2531418 Y2 JP 2531418Y2 JP 8342490 U JP8342490 U JP 8342490U JP 8342490 U JP8342490 U JP 8342490U JP 2531418 Y2 JP2531418 Y2 JP 2531418Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ファイバー融着型光分岐・結合器等のファ
イバー融着型光部品を収納するファイバー融着型光部品
の収納部材に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、光通信,光計測等で使用されるファイバー融着
型光分岐・結合器は、例えば2本の光ファイバーの被覆
を2〜3cm剥がしてそのクラッド同士を並列に接触さ
せ、この接触部分を加熱・融着した後、該融着部分を延
伸して製作される。
そしてこのファイバー融着型光分岐・結合器は、収納
部材内に収納されて保護される。
ここで第5図は従来のファイバー融着型光部品の収納
部材を示す斜視図である。
同図に示すように、従来のファイバー融着型光部品の
収納部材は、円筒状の石英ガラス管80(該石英ガラス管
80には一体のものと、長手方向に2分割されたものとが
ある)内に、ファイバー融着部85を挿入し、その両端の
ファイバー芯線81,82の部分(或いはファイバー素線86,
87の部分でもよい)を該石英ガラス管80の内周面に接着
剤83,83によって接着・固定して構成されていた。
なおファイバー融着部85は、ファイバー芯線81,82か
ら被覆を取り除いたファイバー素線86,87のクラッド同
士を融着・延伸して形成されたもので、テーパー形状を
有するものである。
ここでこのファイバー融着部85においては、コアから
の光の漏れによる分布結合により、ファイバー素線86,8
7内を伝播してきた光信号が分岐されたり、結合された
りする。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながらこのような従来のファイバー融着型光部
品の収納部材にあっては、以下のような問題点があっ
た。
(1)ファイバー融着部85を拘束するものは、その両側
に塗布された接着剤83,83であるが、温度変動によっ
て、接着剤83,83が変形したり、ファイバー芯線81,82の
被覆とファイバー素線86,87との熱膨張係数の差によっ
て、ファイバー融着部85へ応力が加わり、該ファイバー
融着部85が微妙に変形し、その性能が変化してしまう。
(2)またファイバー融着部85を石英ガラス管80内に固
定する場合、ファイバー芯線81,82の径と露出させたフ
ァイバー素線86,87の径が異なるため、双方共に石英ガ
ラス管80内に密着させて固定しようとすると、ファイバ
ー素線86,87に曲げ等の変形が生じてしまい、所期の性
能がでなくなってしまう。
(3)更に石英ガラス管80の両端の開口は、シール剤
(図示せず)でシールされるが、該シール剤は露出した
ファイバー素線86,87の部分にまで入り込み易く、この
シール剤がファイバー素線86,87に付着した場合、熱膨
張差による発生応力により、伝送される光の状態が変化
し、その性能が劣化したり、その部分が破断してしまう
という問題点があった。
本考案は上記の欠点を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、温度変動に対してその
性能が安定しており、またその製作が容易で、且つその
製作時にその性能が劣化することのないファイバー融着
型光部品の収納部材を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本考案は、複数の光ファイ
バーの被覆を取り除いて露出させたクラッド同士を融着
せしめた構造のファイバー融着型光部品を収納して固定
するファイバー融着型光部品の収納部材において、前記
収納部材は、筒状のケースを縦割りに2分割された上ケ
ースと下ケースを具備し、下ケースの両端には前記光フ
ァイバーの被覆を施した部分の端部を収納する溝を設
け、且つ該下ケース両端の溝の内側間の部分には前記光
ファイバーの被覆を取り除いて露出させた部分を密着せ
しめる面を設け、さらに上ケースの縦方向の長さを下ケ
ースの両端の溝の内側間の長さよりも長く且つ下ケース
の縦方向の全長よりも短く形成して構成した。
〔作用〕
上記の如くファイバー融着型光部品の収納部材を構成
することにより、ファイバー芯線5,6から露出させたフ
ァイバー素線7,8の部分を下ケース2の上面に密着して
固定する場合に、ファイバー素線7,8よりもその径の大
きいファイバー芯線5,6の部分は下ケース2の両端に設
けた溝4,4内に設置できるので、該ファイバー素線7,8と
ファイバー芯線5,6の間で曲げが生じず、ファイバー融
着型光部品3は性能の劣化を起こさない。
また本考案によれば、露出したファイバー素線7,8を
下ケース2に密着せしめて接着できるので、温度変動に
対する接着剤,被覆材の膨張・収縮による影響を受けに
くい。
また本考案によれば、上ケース1は下ケース2より短
いので、目視により容易にファイバー芯線5,6の部分だ
けにシール材14,14が充填できる。
また、ファイバー融着型光部品3の融着・延伸部を製
造する際にその両側はクランプにより固定されるが、本
考案によれば、該ファイバー融着型光部品3を収納する
ケースが上ケース1と下ケース2の2つに分割されてい
るので、該クランプを取り外すことなしに、製造時の状
態を保ったまま、その場で収納部材の取り付けができ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本考案にかかるファイバー融着型光部品の収
納部材の1実施例を示す分解斜視図である。
同図に示すようにこのファイバー融着型光部品の収納
部材は、下ケース2上にファイバー融着型光部品3を載
置して固定し、その上から上ケース1を被せて接着・固
定する構造となっている。
以下各構成部品について説明する。
上ケース1は、下記するファイバー素線7,8と同様な
熱膨張率を有するガラス,セラミック等の部材で構成さ
れ、その形状は円筒を縦割りに2分割した形状に形成さ
れている。
一方下ケース2は上記上ケース1と同様の材料で構成
され、第2図に示すように、円柱を縦割りに2分割した
形状に形成され、その上面の両端には、長手方向に向か
う溝4,4が設けられている。
なお上ケース1の長さは、下ケース2の長さより短
く、且つ下ケース2の溝4,4の内側間距離よりも長く構
成されており、下ケース2上に上ケース1を被せたとき
に、外側には下記するファイバー芯線5,6のみが見える
構造となっている。
一方ファイバー融着型光部品3は、第1図に示すよう
に、2本の光ファイバーのファイバー芯線5,6の一部の
被覆を剥がしてクラッドとコアからなるファイバー素線
7,8を露出させ、該ファイバー素線7,8のクラッド間を加
熱し、融着・延伸せしめてファイバー融着部10を形成し
て構成されている。
次にこのファイバー融着型光部品の収納部材を組み立
てるには、まず前記ファイバー融着型光部品3を下ケー
ス2の上面上に載置する。
このときファイバー融着部10を含むファイバー素線7,
8の部分は、下ケース2に平行に且つ下ケース2に密着
して載置され、一方ファイバー芯線5,6の端部の部分
は、前記下ケース2に設けた溝4,4内に配置される。こ
のときファイバー芯線5,6には曲げが生じないように、
両側から張力を付加した状態とされる。
そしてこの状態でファイバー融着部10の両側のファイ
バー素線7,8の部分を接着剤11,11で下ケース2上に固定
する。
次に上ケース1を下ケース2上に載せ、接着剤12(第
3図参照)により両者間を接着する。
そして上ケース1と下ケース2の両端の開口部にシー
ル材14,14を充填する。このとき下ケース2は上ケース
1よりもその長さが両端の溝4,4が露出している程度に
長い為、シール材14,14は下ケース2の両端部のファイ
バー芯線5,6上に載るように目測でその量を確認しなが
ら充填できる。
そして次にファイバー融着型光部品3へ加えていた張
力を解けば、このファイバー融着型光部品の収納部材が
完了する。
ここで第3図は以上のようにして組立てられたファイ
バー融着型光部品の収納部材を示す図であり、同図
(a)は側面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面
図、同図(c)は同図(a)のB−B断面拡大図であ
る。
同図(c)に示すようにこの収納部材のシール材14
は、ファイバー素線7,8上に付着することはなく、この
ためファイバー融着型光部品の性能が劣化することはな
い。
なお上記実施例においては、下ケース2を半円柱状に
構成したが、本考案はこれに限られず、例えば第4図
(a)にその断面を示すように、半円筒状に構成しても
よく、また同図(b)に示すように平板状に構成しても
よい等、種々の変形が可能である。また同様に上ケース
1の形状も種々の変形が可能である。即ち要は下ケース
2の両端に溝4,4を設けるとともに、下ケース2の縦方
向の長さを上ケース1の縦方向の長さよりも両端の溝4,
4が露出する程度に長くする構造であれば、どのような
形状であってもよいのである。
また上記実施例においては分岐・結合する光ファイバ
ーは2本としたが、該光ファイバーの数はそれ以上であ
ってもよい。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明したように、本考案に係るファイバー
融着型光部品の収納部材によれば、以下のような優れた
効果を有する。
(1)ファイバー芯線から露出させて結合させたファイ
バー素線の部分を下ケースの上面に密着して固定する場
合に、ファイバー素線よりもその径の大きいファイバー
芯線の部分は下ケースの両端に設けた溝内に設置できる
ので、該ファイバー素線とファイバー芯線の間で曲げが
生じず、温度等の環境変化により該ファイバー融着型光
部品は性能の劣化を起こさない。
(2)露出したファイバー素線を下ケースに密着せしめ
て接着できるので、温度変動に対する接着剤,被覆材の
膨張・収縮による影響を受けにくい。
(3)上ケースは下ケースより短いので、目視により容
易にファイバー芯線の部分だけにシール材を充填でき
る。
(4)ファイバー融着型光部品の融着・延伸部を製造す
る際にはそのファイバー芯線の両側はクランプに固定さ
れるが、本考案にあっては該ファイバー融着型光部品を
収納するケースが上ケースと下ケースの2つに分割され
ているので、該クランプを取り外すことなしに、製造時
の条件を保持したまま、その場で収納部材の取り付けが
でき、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるファイバー融着型光部品の収納
部材の1実施例を示す分解斜視図、第2図は下ケース2
を示す斜視図、第3図はファイバー融着型光部品の収納
部材を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)
は同図(a)のA−A断面図、同図(c)は同図(a)
のB−B断面図、第4図(a),(b)は本考案の他の
実施例を示す断面図、第5図は従来のファイバー融着型
光部品の収納部材を示す斜視図である。 図中、1…上ケース、2…下ケース、3…ファイバー融
着型光部品、4,4…溝、5,6…ファイバー芯線、7,8…フ
ァイバー素線、10…ファイバー融着部、11,11…接着
剤、12…接着剤、14,14…シール材、である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光ファイバーの被覆を取り除いて露
    出させたクラッド同士を融着せしめた構造のファイバー
    融着型光部品を収納して固定するファイバー融着型光部
    品の収納部材において、 前記収納部材は、筒状のケースを縦割りに2分割された
    上ケースと下ケースを具備し、下ケースの両端には前記
    光ファイバーの被覆を施した部分の端部を収納する溝を
    設け、且つ該下ケース両端の溝の内側間の部分には前記
    光ファイバーの被覆を取り除いて露出させた部分を密着
    せしめる面を設け、さらに上ケースの縦方向の長さを下
    ケースの両端の溝の内側間の長さよりも長く且つ下ケー
    スの縦方向の全長よりも短く形成してなることを特徴と
    するファイバー融着型光部品の収納部材。
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