JP2531325Y2 - 脈動吸収効果を高める山形遮壁付きアキュムレータ - Google Patents

脈動吸収効果を高める山形遮壁付きアキュムレータ

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JP2531325Y2
JP2531325Y2 JP1992013115U JP1311592U JP2531325Y2 JP 2531325 Y2 JP2531325 Y2 JP 2531325Y2 JP 1992013115 U JP1992013115 U JP 1992013115U JP 1311592 U JP1311592 U JP 1311592U JP 2531325 Y2 JP2531325 Y2 JP 2531325Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、脈動吸収効果を高める
山形遮壁付きアキュムレータ。詳しくは液体給排部に三
方から孔をあけるだけで脈動吸収効果が高められて、脈
動波の反射をも起こさない山形遮壁を極めて簡単に形成
できるアキュムレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シェルの液体出入口に通ずる液体
の流入口と流出口との間に前記液体出入口に対応する遮
壁(流路変更壁)を設けたアキュムレータは、実願平1
−46943号のマイクロフィルムにより公知であり、
このアキュムレータは、前記液体流入口より流入する液
体を遮壁(流路変更壁)によって容器主体内へ確実に導
入してブラダへ作用させることにより、脈動の吸収を効
果的に行わせることができる特徴を有するものである。
【0003】しかし、前記したアキュムレータは、液体
の流入口の端末にシェルの液体出入口へ向かって立ち上
がる液体案内口を連設し、この液体案内口の外側に液体
の流 入口とは隔離され、流出口とは連通する流路を形成
させることにより、前記流体案内口の一部を遮壁(流路
変更壁)とする複雑な構造であるから、形成が極めて困
難であって、しかも、前記遮壁が直角に設けられるた
め、脈動波がこれへ当ると液体の流入側21へ反射して
脈動を増大させる問題点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記した従来
の問題点を解決するためになされたもので、容器主体へ
の液体導入が確実に行われて、脈動波の反射をも起こさ
ない山形遮壁を液体給排部へ三方から孔をあけるだけで
極めて簡単に形成し得る脈動吸収効果に優れたアキュム
レータを市場提供することが課題である。
【0005】この考案は、隔膜を内設した容器主体の隔
膜の底部に対応する液体給排部に、該容器主体内に連通
する液体出入口を設け、該液体給排部に該液体出入口と
連通する液体の流入口と流出口とを設け、該液体の流入
口と流出口との間に前記液体出入口と対向する山形遮壁
を設けたアキュムレータであって;該液体の流入口と流
出口が該液体給排部の側面に開口しており、該山形遮壁
が流体を案内する斜面を備えており、該斜面が液体の流
入口と流出口と液体出入口とを連通せしめる流通路を介
して前記液体出入口と対向していることを特徴とする脈
動吸収効果を高める山形遮壁付きアキュムレータ、によ
り前記目的を達成しようとするものである。
【0006】
【作用】本考案に係る脈動吸収効果を高める山形遮壁付
きアキュムレータは、容器主体の液体給排部に山形先の
穿孔具を用いて両側から液体の流入口と流出口とを先端
が近接するように穿設し、内側からは容器主体への液体
出入口を前記液体の流入口と流出口とへ連通するように
穿設すれば、前記液体の流入口と流出口との間に図2、
図6のように両側の斜面が前記液体出入口に対向する
形遮壁が形成されるものであり、又、前記液体の流入口
と流出口との穿設を頭切り山形先の穿孔具を用いて行え
ば、液体の流入口と流出口との間に図4のように斜面の
上側に垂直 部が存在する山形遮壁が形成されるものであ
る。
【0007】このように液体の流入口と流出口との間に
山形遮壁を設けたアキュムレータは、容器主体内の隔膜
へ使用圧に見合う気体を封入して作動の準備をし、液体
の流入口から脈動成分を含む液体を流入させると、液体
は流入口と流出口との間に介在する山形遮壁の斜面に当
って液体出入口側へ方向変換されるため、容器主体の内
部へ流入して隔膜に作用し、隔膜の圧力の変動に応じた
収縮膨張によって脈動成分の吸収除去が行われる。この
動作は流入側の連通路の面積よりも流出側の連通路の面
積を小さくして液体の流出を絞ることにより効率よく行
われるから、流出側から脈動成分を含まない液体が流出
して液圧作動機器などへ送られるものであり、しかも、
このアキュムレータの山形遮壁は、その斜面が液体の出
入口に対応するため、脈動波が衝突するとこれを流入側
へ反射させることなく容器主体内へ導入して隔膜に作用
させ、反射波による脈動増加を抑制するものである。
【0008】
【実施例】以下に本考案に係る脈動吸収効果を高める山
形遮壁付きアキュムレータの実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】図1は本考案に係る脈動吸収効果を高める
山形遮壁付きアキュムレータの実施例を示す全体の縦断
正面図、図2は同上実施例における山形遮壁の形成状態
を示す一部分の拡大縦断正面図、図3は図2に示す山形
遮壁の平面形状を示す部分断面図、図4は斜面の上側に
垂直部が連続する山形遮壁を形成した実施例の一部分の
拡大縦断正面図、図5は図4に示す山形遮壁の平面形状
を示す部分断面図、図6は図2に示す実施例の一部変形
を示す一部分の拡大縦断正面図、図7は図6に示す山形
壁の側面形状示す部分断面図ある。
【0010】図1、図2、図4、図6において符号1は
アキユムレータの容器主体を示すもので、使用圧力に適
合する強度が得られる鋼材などを用いて所要の容積に形
成し、その一端をねじ込み式の側板2により閉塞し、他
端をねじ込み式か、容器主体1と一体とした液体給排部
3により閉塞してある。
【0011】図1、図2、図4、図6において符号4は
隔膜を示すもので、天然ゴム、合成ゴムなどの柔軟な弾
性材を用いて成形し、その開口部を肉厚にして外側には
支持環5を埋入し、この支持環5を容器主体1の内側に
設けた段部6へ支持させて置き、開口部の内側には前記
した側板2に付設した抑え縁7を嵌入して、前記肉厚部
を支持環5と抑え縁7とに挟持させ、前記容器主体1へ
気密的に強固に取り付けたもので、この隔膜4の中には
前記側板2へ取り付けた充填弁8から気体を封入し、底
部の中央には膨張時に後記する液体出入口を閉塞させる
弁体9を設けてある。
【0012】各図において符号10は前記容器主体1の
下部に設けた液体出入口を示すもので、前記液体給排部
3の中央へ内側から後記する液体の流入口及び流出口
連通するように穿設するもので、この液体出入口10は
先端が平らなドリルにより穿設することが望ましい。
【0013】各図において符号11と12は液体の流入
口及び流出口を示すもので、前記液体給排部3へ図2に
鎖線で示すような山形先のドリル13により両側から先
端が近接するように穿設し、その上側の半分程へ前記し
た液体出入口10を連通させることにより、液体の流入
口11及び流出口12と液体出入口10とが連通する所
要面積の流通路14と15を形成させると共に、液体の
流入口11と流出口12との間に液体出入口10へ両側
の斜面が対向する山形遮壁16を形成させたものであ
る。この遮壁16の位置を図2及び図3に示すように前
記液体流出口12側へ同等以下片寄せる、即ち遮壁16
の中心軸が、液体出入口10の中心軸から流出口12側
にずれおり、しかも、両中心軸間の間隔は、液体出入口
10の半径の値より小さい範囲にすると、流出側の連通
路15の面積が流入側の連通路14の面積よりも小さく
なって液体の流出を絞るため、脈動成分を含む液体を容
器主体1内へより多く導入して隔膜4に作用させ、脈動
の吸収除去作用を助長することができるもので、しか
も、山形遮壁16は斜面によって液体をその出入口へ誘
導するから、これに脈動波が当っても流入側へ反射する
ことなく容器主体内へ導入されて隔膜4の脈動吸収作用
を受けるようにする。
【0014】又、前記した液体の流入口11と流出口1
2は、図4に鎖線で示すように頭切り山形先のドリル1
7により前記と同様に穿設すれば、液体の流入口11と
流出口12との間に図4に示すように液体出入口10へ
対向する斜面の上側に垂直部aが存在する山形遮壁16
が形成されるもので、この遮壁16は図2に示す遮壁1
6よりもその高さを高くして、流入液体を容器主体へ導
入する作用を一層助長させるものである。
【0015】更に、前記液体の流入口11と流出口12
が容器主体1への液体出入口10に対して、図6に示す
ように大きい場合は、液体給排部3の両側へ同図に鎖線
で示すような直径の大きい山形先のドリル13によって
先端が近接するように液体の流入口11と流出口12を
穿設し、液体給排部3の内側からは液体出入口10を前
記液体の流入口11と流出口12の半分程に連通するよ
うに穿設して、前記液体出入口10の両側に残る壁部分
を図7に示すように流入口11と流出口12に合わせて
隅にアールを付けて削り取り、両方の斜面が前記液体出
入口10に対向する山形遮壁16の上側に半円形をなす
連通路14、15形成させたものであって、この山形
遮壁16も前記実施例と同様の作用を行うものである。
【0016】
【考案の効果】前述した通り本考案に係る脈動吸収効果
を高める山形遮壁付きアキュムレータは、液体給排部に
三方から孔をあけるだけで、容器主体内へ液体を導入し
て隔膜へ有効に作用させる山形遮壁を極めて簡単に形成
できて、しかも山形遮壁は斜面による液体の誘導により
脈動波を流入側へ反射させないし、その配設位置を流出
を絞るよう変位させて脈動吸収効果を上げることも簡
単にできるという格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る脈動吸収効果を高める山形遮壁付
きアキュムレータの実施例を示す全体の縦断正面図であ
る。
【図2】同上実施例における山形遮壁の形成状態を示す
一部分の拡大縦断正面図である。
【図3】図2に示す山形遮壁の平面形状を示す部分断面
である。
【図4】斜面の上側に垂直部が連続する山形遮壁を形成
した実施例の一部分の拡大縦断正面図である。
【図5】図4に示す山形遮壁の平面形状を示す部分断面
である。
【図6】図2に示す実施例の一部変形を示す一部分の拡
大縦断正面図である。
【図7】図6に示す山形遮壁の側面形状を示す部分断面
ある。
【符号の説明】
1 容器主体 3 液体給排部 4 隔膜 10 液体の出入口 11 液体の流入口 12 液体の流出口 13 山形先の穿孔具 16 山形遮壁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔膜を内設した容器主体の隔膜の底部に
    対応する液体給排部に、該容器主体内に連通する液体出
    入口を設け、該液体給排部に該液体出入口と連通する液
    体の流入口と流出口とを設け、該液体の流入口と流出口
    との間に前記液体出入口と対向する山形遮壁を設けたア
    キュムレータであって; 該液体の流入口と流出口が該液体給排部の側面に開口し
    ており、 該山形遮壁が流体を案内する斜面を備えており、 該斜面が液体の流入口と流出口と液体出入口とを連通せ
    しめる流通路を介して該液体出入口と対向していること
    を特徴とする脈動吸収効果を高める山形遮壁付きアキュ
    ムレータ。
JP1992013115U 1992-02-07 1992-02-07 脈動吸収効果を高める山形遮壁付きアキュムレータ Expired - Lifetime JP2531325Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61193288U (ja) * 1985-05-23 1986-12-01
JPH02138297U (ja) * 1989-04-23 1990-11-19
JP3030695U (ja) * 1996-04-30 1996-11-01 新興車輌株式会社 手押し用運搬車

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