JP2531312B2 - 多電極回転ア―ク溶接方法 - Google Patents

多電極回転ア―ク溶接方法

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JP2531312B2
JP2531312B2 JP3101333A JP10133391A JP2531312B2 JP 2531312 B2 JP2531312 B2 JP 2531312B2 JP 3101333 A JP3101333 A JP 3101333A JP 10133391 A JP10133391 A JP 10133391A JP 2531312 B2 JP2531312 B2 JP 2531312B2
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welding method
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慶和 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消耗電極式アーク溶接
方法において、複数の消耗電極を用い、同時に複数のア
ークを発生・回転させながら溶接をする多電極回転アー
ク溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】消耗電極(以下、溶接ワイヤという)と
被溶接部材との間に発生するアークを円運動させながら
溶接をする回転アーク溶接方法は公知である(特公昭6
3−39346号)。そしてこの回転アークを実現する
ためには、例えば特開昭62−248571号公報に示
すように溶接ワイヤが通る電極ノズルを歳差運動方式に
て回転させる。この方式の概要を図6に示す。溶接ワイ
ヤ1が通る電極ノズル2を、回転運動をする円盤3の中
心より所定の距離だけ偏心させた位置にて自動調心ベア
リング7により回転自在に支持し、電極ノズル2の上部
を支点4(図示しない自動調心ベアリングにより支点4
を構成する)として、円盤3を回転モータ8,ギヤ機構
9により回転させると、電極ノズル2の中間部は回転中
心軸5の周りに所定の半径を持つ円軌道6上を回転する
ので、電極ノズル2の先端から突出している溶接ワイヤ
1の先端に発生するアーク10が円運動をする。
【0003】このような回転アーク溶接方法によると、 アーク力、アーク熱の分散によりビード形状、溶け込
み形状の偏平化がはかれる。 回転の遠心力により溶接ワイヤの溶融速度が増加し、
アークを回転させない場合に比べ高能率になる。 隅肉溶接や開先のある溶接において、溶接電流・アー
ク電圧の波形を利用したアークセンサ式開先倣い制御が
できる。 などの特長がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転アーク溶接方法では溶接ワイヤが1本(単電極)で
あるから、薄板や一般の隅肉溶接などで高速溶接性を高
めるためには下記のような問題があった。 ワイヤ送給速度に限界があるため、高速溶接をする場
合に、溶接金属の溶着量に制限がある。 従来法は不連続ビードを抑制する効果を持っている
が、溶接をより高速化するためにはさらに不連続ビード
を抑制する必要がある。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、高速回転アーク溶接方法の利点を
保ちつつ、より高速の溶接を可能とするために、複数の
溶接ワイヤを用いる多電極回転アーク溶接方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る多電極回転アーク溶接方法は、溶接ワ
イヤが通る電極ノズルを、一端を支点として、中間部を
回転中心軸の周りに回転させることにより、溶接ワイヤ
の先端に発生するアークを円運動させながら溶接するも
のにおいて、電極ノズルの中心より偏心した各々の位置
にそれぞれ溶接ワイヤを通し、同時に複数の回転アーク
を発生させて溶接するものである。
【0007】
【作用】溶接ワイヤを複数本とすることで、同時に複数
の回転アークが得られ、溶着量が増加するとともに、溶
接アークの分散により入熱分布が広がり、不連続ビード
の抑制に役立つ。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す概要図であ
り、図2,図4は溶接ワイヤの配置例を示す図である。
各々の溶接ワイヤ1は、図2,図4に示すように電極ノ
ズル12の中心Oより等距離の偏心位置を通るように、
ワイヤ挿通孔11を電極ノズル12に設ける。このよう
に複数の溶接ワイヤ1を通した電極ノズル12を、従来
と同様の方法で、すなわち図1に示すようにワイヤ挿入
側の上端を支点4として、中間部を円運動する円盤3の
偏心位置にて自動調心ベアリング7により回転自在に支
持し、円盤3を回転モータ8によりギヤ機構9を介し回
転させるものである。そうすると、電極ノズル12の先
端からそれぞれ突出している複数の溶接ワイヤ1先端に
おける各々のアーク10は回転中心軸5の周りに円運動
し、同時に複数の回転アークが得られる。また、電極ノ
ズル12は自動調心ベアリング7によって自転すること
はないので、複数の溶接ワイヤ1が捩れることはない。
そして図2に示すように、溶接線14上にすべての溶接
ワイヤ1を一致させて配置するときは、電極ノズル12
を円運動させながら溶接方向に進行させると、回転アー
ク10は図3に示すように溶接線14上でループを描き
ながら進行する。また、図4のように溶接ワイヤ1を溶
接線14に対し上下に振り分けた配置にすると、図5に
示すように幅広い回転アーク10の軌跡を描く。つま
り、回転アーク10は溶接線14に対し平行な線上でル
ープを描く。いずれの配置を選ぶかはビード形状や脚
長、開先形状などによって決められる。
【0009】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の溶
接ワイヤを用いて同時に複数の回転アークを得るように
したので、下記のような効果が得られる。 溶接ワイヤ1本あたりの溶着量が等しければ溶接ワイ
ヤがn本あるのでn倍の溶着量を得ることができる。そ
のため、より高速の溶接が可能になる。 溶接アークがより分散されることにより入熱分布が広
がり、高速溶接においても不均一ビードになりにくい。 隅肉溶接や開先のある溶接で、アークセンサ技術を利
用した開先倣い制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概要図である。
【図2】溶接ワイヤの配置図である。
【図3】図2の配置例における回転アークの軌跡図であ
る。
【図4】溶接ワイヤの他の配置例を示す図である。
【図5】図4の配置例における回転アークの軌跡図であ
る。
【図6】従来の回転アーク溶接方法を示す概要図であ
る。
【符号の説明】
1 溶接ワイヤ 3 円盤 4 支点 5 回転中心軸 6 円軌道 7 自動調心ベアリング 8 回転モータ 9 ギヤ機構 10 アーク 11 ワイヤ挿通孔 12 電極ノズル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−212070(JP,A) 特開 昭62−104684(JP,A) 特開 昭64−71580(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ワイヤが通る電極ノズルを、一端を
    支点として、中間部を回転中心軸の周りに回転させるこ
    とにより、前記溶接ワイヤの先端に発生するアークを円
    運動させながら溶接する回転アーク溶接方法において、
    前記電極ノズルの中心より偏心した位置を通る複数の溶
    接ワイヤを設け、同時に複数の回転アークを発生させて
    溶接することを特徴とする多電極回転アーク溶接方法。
JP3101333A 1991-05-07 1991-05-07 多電極回転ア―ク溶接方法 Expired - Fee Related JP2531312B2 (ja)

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JP2720704B2 (ja) * 1991-05-27 1998-03-04 日本鋼管株式会社 複数ワイヤ回転アーク溶接トーチ
US20130001210A1 (en) * 2011-07-01 2013-01-03 Illinois Tool Works Inc. Metal cored welding method and system

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