JP2745964B2 - 横向多層盛溶接方法 - Google Patents

横向多層盛溶接方法

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JP2745964B2 JP4160968A JP16096892A JP2745964B2 JP 2745964 B2 JP2745964 B2 JP 2745964B2 JP 4160968 A JP4160968 A JP 4160968A JP 16096892 A JP16096892 A JP 16096892A JP 2745964 B2 JP2745964 B2 JP 2745964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速回転アーク溶接に
よる横向多層盛溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接ワイヤと被溶接部材との間に発生す
るアークを円運動させながら溶接をする回転アーク溶接
方法は公知である(特公昭63−39346号)。そし
てこの回転アーク溶接方法によれば、 アーク力、アーク熱の分散作用によりビード形状の平
滑化、溶込み形状の改善をはかることができる。 回転の遠心力により溶接ワイヤの溶融速度が増加し、
アークを回転させない場合に比べて高能率になる。 隅肉溶接や開先のある溶接において、溶接電流・アー
ク電圧の波形を利用したアークセンサ方式の開先倣い制
御ができる。 などの特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転アーク溶接においては一般に下向溶接や水平溶接を
対象としており、また多層盛溶接の場合でも狭開先に対
するものが主であった。
【0004】一方、アークを回転させずに比較的高電流
で横向多層盛溶接を行うと、溶接パスごとにビードの下
垂れ現象が起きやすく、ビード形状が悪く、溶込み不足
など溶接欠陥が発生する。
【0005】横向溶接の場合は、一般にレ形開先である
ため、従来の高速回転アーク溶接方法を適用した場合で
も開先壁に接しない中間のパスにおいてアークセンサ方
式の開先倣い制御が適用できない個所が生じる。
【0006】本発明は、前記のような課題を解決するた
めになされたもので、高速回転アーク溶接方法の利点を
保ちつつ、自動溶接を可能にした横向多層盛溶接方法を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、高速回転アー
ク溶接方法を横向多層盛溶接に適用する場合において、
ルートギャップ最奥の1層目の溶接の後2層目以降の溶
接の際、開先壁下面に接するパスの溶接時は前記アーク
センサ方式の開先倣い制御により溶接し、次いで行う
先壁に接しない中間溶接パスについては、直前のパスで
溶接したときの開先倣い制御のデータを再生し、さらに
次いで行う開先壁上面に接するパスの溶接時は高速回転
アーク溶接によりアークセンサ方式の開先倣い制御のも
とで溶接する横向多層盛溶接方法とすることで、正確な
開先倣いで自動溶接を可能にし、かつ、アークの回転に
よるアーク力、アーク熱の分散作用によるビード形状の
平滑化、溶込み形状の改善効果により比較的高電流での
横向多層盛溶接を可能にしたものである。
【0008】
【作用】本発明において、パス数は母材板厚、溶接条
件、ルートギャップG,開先角度θにより自動的に決定
される。そして開先壁に接するパスの番号がわかる。例
えば図1に示すように、ルートギャップが小さい場合は
パス番号の1〜6と8が開先壁に接するパスであり、パ
ス番号7が開先壁に接しない中間パスとなる。またルー
トギャップが大きい場合はパス番号の1〜5と7,8,
11が開先壁に接するパスであり、パス番号6,9,1
0が開先壁に接しない中間パスとなる。
【0009】高速回転アーク溶接はこのパス番号順に行
われるが、開先壁に接するパスの個所は前回において形
成された溶接ビードと一方の開先壁との間で比較的良好
な形状の開先が形成されているため、その個所ではアー
クセンサ方式の開先倣い制御による自動溶接が可能であ
る。
【0010】しかし、中間パスの個所は既に形成された
溶接ビードのみによる見掛けの開先であり、その開先の
中心線や形状は不安定であり、仮にアークセンサ方式の
開先倣い制御により溶接を行うと、ビード形状が崩れた
りしてその次のパスの溶込み不足などを生じるおそれが
ある。
【0011】そこで、かかる中間パスの個所は前回の開
先倣い制御データを再現実行することによりほぼ同程度
のビード形状、溶着量を得ることにしている。このよう
にして横向多層盛溶接の連続自動溶接が可能になる。
【0012】
【実施例】図2は本発明の横向多層盛溶接方法に使用す
る自動溶接機の概要図である。図において、31は自走
式の台車で、レール32上を溶接進行方向(紙面の表裏
方向)に走行する。33は台車31上に設置された水平
方向のX軸送り機構で、X軸スライドブロック34,X
軸モータ35及びボールネジ36等からなり、電極ノズ
ル21に対しレ形開先20の深さ方向の送りを与える。
37はX軸スライドブロック34上に設置された垂直方
向のY軸送り機構で、X軸送り機構33と同様の構成で
あり、Y軸スライドブロック38,図示しないY軸モー
タ及びボールネジ等からなる。Y軸送り機構37により
電極ノズル21を開先20の幅方向に送る。40は電極
ノズル21の回転機構で、回転モータ41により偏心ギ
ヤ機構42を介して電極ノズル21に対し基端部を支点
23とする歳差運動を与えるようになっており、これに
よって溶接ワイヤ22の先端が円運動し、アークを回転
させることができる。43は回転機構40のハウジング
で、トーチ角度調整機構44を介してY軸スライドブロ
ック38に取り付けられている。トーチ角度調整機構4
4はY軸スライドブロック38の側面に取り付けられた
ワイヤ22先端を中心とする円弧ギヤ45にトーチ角度
モータ(図示せず)のギヤ46を噛み合わせてなるもの
で、これにより電極ノズル21の水平に対するトーチ角
度αを溶接パスに応じて調整することができる。図示し
ないトーチ角度モータはハウジング43に取り付けられ
ている。図中、24は給電部である。
【0013】この自動溶接機は概略以上のように構成さ
れており、母材板厚、溶接条件、ルートギャップG,開
先角度θによりパス数が決定されると、図1に示すよう
なパス番号順に溶接を開始する。すなわち、電極ノズル
21を回転機構40により歳差運動させ、これにより溶
接ワイヤ22の先端を回転させ、アークを高速度で回転
しながら溶接する。このような公知の高速回転アーク溶
接を行うと同時にアークセンサ方式の開先倣い制御を行
う。この場合、X軸送り機構33によりアーク長を一定
に保ちつつY軸送り機構37によりアークの回転中心が
開先中心に位置するように制御する。
【0014】このような開先倣い制御は前述のように開
先壁に接するパスに対してのみ行われる。開先壁に接し
ない個所の中間パスを溶接するときは前回のパスの溶接
時に使用した開先倣い制御データを図示しない制御装置
のメモリーから呼び出してそのデータを再現実行する。
すなわち図1(a)の場合、中間パス7の溶接は6番目
のパスのデータを再生して溶接し、図1(b)の場合、
中間パス6の溶接は5番目のパスのデータを、中間パス
9のときは8番目のパスのデータを、また中間パス10
のときは同じく8番目のパスのデータを、それぞれ再生
して溶接する。なお、溶接はパスごとにX軸送り機構3
3により電極ノズル21を所定量シフトさせ、トーチ角
度調整機構44によりトーチ角度を再調整した後に行う
ものであることはいうまでもない。このようにして最終
パスまで連続自動的に横向多層盛溶接ができる。
【0015】図3は高速回転アーク溶接による初層ビー
ドの断面形状を示したものである。併せてアークを回転
させずに溶接したときのビード断面形状を点線で示して
ある。ルートギャップ6mm,開先角度35°,溶接電流
320A,溶接速度35cm/minとし、回転アークの条件
はアークの回転径2mm,回転数50Hzとしたものであ
る。
【0016】アークを回転させない非回転アーク溶接に
よると、ビード16aの表面が凸型になり、また溶込み
深さHa が大きく集中的なものになる。このため、2パ
ス目において17aの個所に融合不良が生じやすい。こ
れに対して、高速回転アーク溶接によると、アークの回
転によりアーク力、アーク熱が分散するため、ビード1
6の表面が平滑になり、溶込み深さHも小さく開先壁側
に膨らんだ形となって、溶込み形状の改善効果が著しい
ものである。もちろん17の個所で融合不良などは生じ
ない。
【0017】本発明による横向溶接継手のマクロ断面を
図4の(a)〜(d)に示す。(a)はG=3mm,
(b)はG=6mm,(c)はG=9mm,(d)はG=1
2mmの場合である。同図から明らかなように、ルートギ
ャップの大小にかかわらずきわめて良好な横向溶接継手
が得られている。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高速回転
アーク溶接により横向多層盛溶接を連続自動的に行うこ
とができ、かつ、きわめて良好な横向溶接継手を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の横向多層盛溶接方法の説明図である。
【図2】本発明において使用する自動溶接機の概要図で
ある。
【図3】初層ビードの断面図である。
【図4】本発明による横向溶接継手のマクロ断面図であ
る。
【符号の説明】
20 レ形開先 21 電極ノズル 22 溶接ワイヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横向の多層盛アーク溶接において、ルートギャップ最奥の1層目の溶接の後2層目以降の溶
    接において、 開先壁下面に接するパスの溶接時は高速回
    転アーク溶接によりアークセンサ方式の開先倣い制御の
    もとで溶接し、次いで行う開先壁に接しない中間溶接
    については、直前溶接パスにおける倣い制御データ
    を再生し、さらに次いで行う開先壁上面に接するパスの
    溶接時は高速回転アーク溶接によりアークセンサ方式の
    開先倣い制御のもとで溶接することを特徴とする横向多
    層盛溶接方法。
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