JP2531300B2 - 回転式圧縮機 - Google Patents

回転式圧縮機

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JP2531300B2
JP2531300B2 JP2253837A JP25383790A JP2531300B2 JP 2531300 B2 JP2531300 B2 JP 2531300B2 JP 2253837 A JP2253837 A JP 2253837A JP 25383790 A JP25383790 A JP 25383790A JP 2531300 B2 JP2531300 B2 JP 2531300B2
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幸一 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は,回転式圧縮機にかかわり,特にベーンス
プリングの信頼性向上に関するものである。
[従来の技術] 第5図は例えば特願昭63-252579号に示した従来の回
転式圧縮機の要部を示す平面図,第6図は同正面図,第
7図は同要部斜視図である。
図において,(1)シリンダ,(2)は偏心回転軸,
(3)は偏心回転軸に嵌合されたロータ,(4)はロー
タ(3)の外周面に常時圧接して前記シリンダ(1)を
低圧室とに区分するベーンであり,(5)はベーン
(4)の背部に設けられた溝,(6)は溝(5)に収納
されるベーン保持具,(7)はシリンダ(1)に固着さ
れ上記ベーン保持具の一端が当接する取付金具,(8)
は上記ベーン保持具(6)の他端にその一端が係止され
他端が取付金具(7)に単純支持されるベーンスプリン
グであり,(8a)はベーンスプリング(1)のベーン保
持具(6)への取付けフックである。
上記のように構成された回転式圧縮機においては,シ
リンダ(1)とフレーム及びシリンダヘッド(図示せ
ず)とにより形成された空間内に,偏心回転軸(2)に
摺動自在に嵌合されたロータ(3)と,このロータ
(3)の外周面に常時圧接し,シリンダ(1)に設けた
スリットに往復運動可能なように収納されたベーン
(4)を配置している。偏心回路軸(2)が回転すると
ロータ(3)が転動し,このロータ(3)とベーン
(4)とシリンダ(1)壁により形成される低圧室と高
圧室は回転に伴いその容積を変化させスムーズな圧縮動
作をくり返す。この際ベーンの背部に設けたベーン保持
具(6)は,一端が取付金具(7)に当接し他端がベー
ンスプリング(8)により係止される。そして己字状の
ベーン保持具(6)の中央がベーン(4)の背部を押
し,ロータ(3)にベーン(4)を圧接させる。
[発明が解決しようとする課題] ロータの回転に伴い,ベーン保持具は往復動すること
になるが,これに伴いベーンスプリングのフックとベー
ン保持具はある角度θだけ相対運転する。(図8)従来
の回転式圧縮機のベーンスプリングは,ベース保持具へ
の取付けフックの曲げ半径に何れ特別の配慮がされてお
らず,その半径が後に述べる関係を満たさない場合,フ
ックとベーン保持具は,すべり運動をする様になり,長
時間運転の後には,ベーンスプリングのフックあるいは
ベーン保持具が著しく摩耗し,また,その摩耗表面も荒
れ,繰り返し荷重に対する疲労限が低下し,ひいては,
ベーンスプリングのフックあるいは,ベーン保持具の折
損につながり,圧縮不能となるという致命的な課題があ
った。
この発明は上記のような課題を解消するためになされ
たもので,長時間運転してもベーンスプリングのフック
あるいはベーン保持具の摩耗が極めて少なく,圧縮不能
に到るという最悪の事態に到ることのない信頼性の高い
回転式圧縮機を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る回転式圧縮機は,シリンダの適宜位置
に一端が当接保持され,他端がベーンスプリングを介し
て前記シリンダの適宜位置に係止され,中央部が前記シ
リンダ形成されたスリット内を高速で往復摺動するベー
ンを前記シリンダ内のロータに常時圧接する方向に前記
ベーススプリングにより付勢するベーン保持具を備えた
回転式圧縮機において,前記ベーススプリングのフック
部の曲げ半径を,前記ベーン保持具の線径より充分に大
きくしたものである。
[作用] この発明における回転式圧縮機は,ベーンスプリング
とベーン保持具の相対運動において,この2つの部材が
すべることなくころがることにより両者の摩耗の進行が
極めて少なくなる。
[実施例] 第1図は,この発明の実施例を示す平面図,第2図及
び第3図はこの発明の要部を示す説明図である。(1)
〜(8)は上記従来例と,その構成及び動作は全く同一
のものである。(8b)はベーンスプリング(8)のベー
ン保持具(6)に取付けるための取付けフックである。
このフック(8b)の曲げ半径Rは,ロータが1回転する
間のベーンスプリング(8)とベーン保持具(6)のな
す角度の変化幅をθ,ベーンスプリング(8)とベーン
保持具(6)の間の摩擦係数をμ,ベーン保持具(6)
の直径をdとしたとき なる関係を保つ様その寸法を設定している。
次に動作について説明する。ベーン保持具(6)は,
ロータ(3)の回転により往復運動をする。このとき,
ベーンスプリング(8)とベーン保持具(6)のなす角
度は,最大θ1最小θ2まで変化する。そのこの変動軸を
θ=θ1−θ2とする。ベーンスプリング(8)とベーン
保持具(6)に着目するとこの2つの部材はロータ
(3)の回転により,θだけ相対的に回転運動する。
(第2図) ベーンスプリング(8)のフック(8b)とベース保持
具(6)の間にすべりが存在しないとすれば,ベーン保
持具(6)はベーンスプリング(8)のフック部(8b)
内で,第3図の(A)の位置から(B)の位置へと移動
する。この移動角度をαとすると,αは次式で与えられ
る。
第3図の(B)の位置で,ベーン保持具(6)がベー
ンスプリング(8)のフック(8b)の底部へすべってし
まわないためには,ベーン保持具(6)にベーンスプリ
ング(8)が及ぼすバネ力Fとすれば摩擦力μFcos α
が,Fの分力Fsin αよりも大きいことが必要となり,次
式となる。
したがって, α≦tan-1μ ‥‥‥‥(ii) (i)式と(ii)式より よって, となり,この式を満たせば,ベーン保持具(6)とベー
ンスプリングのフック(8b)はころがり運動する。
この発明に係るベーンスプリング(8)は,(iii)
式を満たす様にフック部(8b)の曲げ半径Rを決定して
いるので,ロータ(3)の回転によりベーン保持具
(6)が往復動した場合,ベーン保持具(6)はベーン
スプリングのフック部(8b)をころがり運動する。
第4図は(iii)式をグラフ化したものであり,図中
ハッチングを施した部分がころがり運動領域である。仮
に(iii)式を満たさないすべり運動領域となるような
ベーンスプリング(8)のフック部(8b)の曲げ半径を
設定すると,フック(8b)とベーン保持具(6)は必ず
すべり運動をするようになり,フック(8b)あるいはベ
ーン保持具(6)に著しい摩耗が発生し,応力に対する
疲労限の低下,ひいてはフック(8b)あるいは,ベーン
保持具(6)の折損に到り,圧縮機能の停止という致命
的な不良を生じ,実用に耐えることはできない。
電子顕微鏡による観察によると,d=1.8(mm),μ=
0.13,θ=9.9(o)の場合、(iii)式によりころがり運動
領域となるR=2。0(mm)のとき,ころがり運動をし
た時に生じるこん跡が,(iii)式より,すべり運動領
域となるR=1.0(mm)のときすべり運動をした時に生
じるこん跡が,それぞれ認められた。
[発明の効果] 以上のように,この発明によれば,シリンダの適宜位
置に一端が当接保持され,他端がベーンスプリングを介
して前記シリンダの適宜位置に係止され,中央部が前記
シリンダに形成されたスリット内を高速で往復摺動する
ベーンを前記シリンダ内のロータに常時圧接する方向に
前記ベーンスプリングによる付勢するベーン保持具を備
えた回転式圧縮機において,前記ベーンスプリングのフ
ック部の曲げ半径を,前記ベーン保持具の線径より充分
に大きくした構成により,圧縮機運動によって,ベーン
スプリングのフック部とベーン保持具は,ころがり運動
することになり,ベーンスプリングのフック部およびベ
ーン保持具の摩耗はすべり運動した時に比較して極めて
少なくまたその運動面も滑らかであり,両部材の疲労限
が下がることによる折損の可能性が非常に小さく、信頼
性の高い回転式圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,この発明の一実施例による回転式圧縮機の平
面図,第2図,第3図はその要部を示す説明図,第4図
は従来の回転式圧縮機の平面図,第5図はその正面図,
第6図はその要部斜視図,第7図、第8図はその要部を
示す説明図である。 図において(1)はシリンダ,(3)はロータ,(4)
はベーン,(5)はベーン背部の溝,(6)はベーン保
持具,(8)はベーンスプリング,(8b)はベーンスプ
リングフックである。 なお,図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダの適宜位置に一端が当接保持さ
    れ、他端がベーンスプリングを介して前記シリンダの適
    宜位置に係止され、中央部が前記シリンダに形成された
    スリット内を高速で往復摺動するベーンを前記シリンダ
    内のロータに常時圧接する方向に前記ベーンスプリング
    により付勢するベーン保持具を備えた回転式圧縮機にお
    いて、 前記ベーンスプリングのフック部の曲げ半径を、前記ベ
    ーン保持具の線径より充分に大きくし、前記ベーンのシ
    リンダスリット内の往復摺動にともない前記ベーンスプ
    リングのフック部と前記ベーン保持具の他端がころがり
    運動により相対運動するようにしたことを特徴とする回
    転式圧縮機。
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