JP2530727B2 - 半導体レ―ザダイオ―ド - Google Patents

半導体レ―ザダイオ―ド

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JP2530727B2 JP1257396A JP25739689A JP2530727B2 JP 2530727 B2 JP2530727 B2 JP 2530727B2 JP 1257396 A JP1257396 A JP 1257396A JP 25739689 A JP25739689 A JP 25739689A JP 2530727 B2 JP2530727 B2 JP 2530727B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、ドループ率を小さくした半導体レーザダ
イオードに関する。
<従来の技術> 広く知られているように、半導体レーザダイオードに
通電して連続発振させると、時間の経過とともにレーザ
出力(以下、単に「出力」という)が低下する現象が起
こる。発振直後と通電後の出力−電流特性は、例えば第
5図(a)に示すように、特性曲線を電流軸の方向に△
Iだけ平行移動したような関係となる。そして、一定の
駆動電流Ioにおける発振直後の出力P1と通電後の出力P2
との差すなわち出力低下量△P、(=P1−P2)をドルー
プ率と呼んでいる。
従来の半導体レーザダイオードは、設計を工夫して熱
抵抗を小さくしたり、結晶の成長方法を変えて特性温度
Toを大きくして出力に対する熱の影響を小さくすること
によって、上記ドループ率を小さくするようにしてい
る。
<発明が解決しようとする課題> ところで、上記従来の半導体レーザダイオードは、熱
抵抗を小さくするための設計や結晶の成長方法を変える
ことに限界があり、したがってドループ率を小さくする
ことにも限界がある。上記ドループ率をさらに小さくす
るために、本発明者は、微分効率η(η=k△P/△I;k
は定数)が小さい半導体レーザダイオードは、出力低下
量△Pが小さくなることに着目した。例えば、第5図
(a),(b)に示した発振直後の特性曲線を有する2
つの半導体レーザダイオードを比較する場合、図からわ
かるように微分効率ηが前者より後者の方が小さい。そ
して、通電によって出力が低下して特性曲線が電流軸の
方向にともに△Iだけシフトしたとき、出力低下量をそ
れぞれ△Pa,△Pbとすると、微分効率ηの大きさに対応
して△Pa>△Pbとなる。つまり、微分効率ηを小さくす
ることによって、ドループ率を小さくすることができる
ことがわかる。一般的に言って、微分効率ηを小さくす
るためには、半導体レーザダイオードの共振器を構成す
る前端面および後端面の反射率を上げて出力を減少させ
れば良い。しかしながら、単に両端面の反射率を大きく
した場合、同一出力を得るために駆動電流を大きくしな
ければならず、その結果、発熱量が大きくなって、ドル
ープ率をあまり下げることができない。
そこで、この発明の目的は、巧みに微分効率ηを小さ
くすることによって、従来の限界を越えてドループ率を
小さくした半導体レーザダイオードを提供することにあ
る。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、この発明は、前端面と後
端面とでレーザ発振のための共振器を構成する半導体レ
ーザダイオードにおいて、上記前端面の反射率Rf及び上
記後端面の反射率Rrは、これらの反射率Rf、Rrを横軸、
縦軸とする平面内の32%<Rf、32%<Rrなる領域で、微
分効率が上記反射率Rf、Rrがいずれも32%であるときの
微分効率と同一となる第1の曲線と、一定出力を得るた
めの駆動電流が上記反射率Rf、Rrがいずれも32%である
ときの上記出力を得るための駆動電流と同一となる第2
の曲線との間に存する点の座標に対応して設定されてい
ることを特徴としている。
<作用> この発明は、第3図に例示するように、前端面の反射
率(前面反射率)Rfを横軸、後端面の反射率(後面反射
率)Rrを縦軸とする平面内の32%<Rf、32%<Rrなる領
域で、斜線で示すように、上記目的を満足できる点(前
面反射率Rfと後面反射率Rrとの組み合わせ)が存在する
という発見に基づいてなされたものである。すなわち、
第1の曲線Xは微分効率ηが上記反射率Rf、Rrがいずれ
も32%であるときの微分効率ηと同一となる点の集合で
あり、この第1の曲線よりも前面反射率Rfが大きい側
(右側)では、微分効率ηが上記反射率Rf、Rrがいずれ
も32%であるときの微分効率ηよりも小さくなる。ま
た、第2の曲線Yは一定出力(例えば5mW)を得るため
の駆動電流が上記反射率Rf、Rrがいずれも32%であると
きの上記出力を得るための駆動電流と同一となる点の集
合であり、この第2の曲線Yよりも前面反射率Rfが小さ
い側(左側)では、一定出力を得るための駆動電流が上
記反射率Rf、Rrがいずれも32%であるときの上記出力を
得るための駆動電流よりも小さくなる。したがって、第
1の曲線Xと第2の曲線Yとの間の点(斜線領域内の
点)の座標に対応して前面反射率Rf、後面反射率Rrを設
定することにより、微分効率ηが小さくなると共に、同
一出力を得るための駆動電流の増加が抑えられる。すな
わち、発熱量を増加させることなく微分効率ηを小さく
することが可能となる。したがって、従来の限界を越え
てドループ率が小さくすることが可能となる。
なお、前面反射率Rfと後面反射率Rrとの大小関係は、
上記設定の結果としてRf<Rrとなっている。
<実施例> 以下、この発明の半導体レーザダイオードを実施例に
より詳細に説明する。
第1図(a),(b)はそれぞれ第1,第2の実施例の
半導体レーザダイオードL2,L3を示している。上記半導
体レーザダイオードL2,L3はそれぞれ同一のレーザチッ
プ1を備えている。このレーザチップ1は、第2図に示
すように、いわゆるVSIS(Vチャネルド・サブストレー
ト・インナー・ストライプ)構造を有しており、p型Ga
As基板11の上側に設けたV溝を有するn型GaAs電流阻止
層12と、p型Ga1-xAlxAsクラッド層13と、p型Ga1-xAlx
As活性層14と、n型Ga1-xAlxAsクラッド層15と、n型Ga
Asキャップ層16と、n型電極17と、基板11の下側に設け
たp型電極18からなっている。半導体レーザダイオード
L2は、レーザチップ1の前端面(以下、「前面」とい
う)2の側に、膜厚850ÅのアモルファスSi膜21,膜厚33
0ÅのAl2O3膜22および膜厚850ÅのアモルファスSi膜23
からなる3層コート膜20を設ける一方、レーザチップ1
の後端面(以下、「後面」という)3の側に、膜厚720
ÅのアモルファスSi膜31,膜厚600ÅのAl2O3膜32および
膜厚720ÅのアモルファスSi膜33からなる3層コート膜3
0を設けている。第1図(b)に示した半導体レーザダ
イオードL3は、レーザチップ1の前面2の側に、膜厚72
0ÅのアモルファスSi膜41,膜厚600ÅのAl2O3膜42および
膜厚720ÅのアモルファスSi膜42からなる3層コート膜4
0を設ける一方、レーザチップ1の後面3の側に、膜厚8
00ÅのAl2O3膜51,膜厚680Åのアモルファス膜52,膜厚80
0ÅのAl2O3膜53,膜厚680ÅのアモルファスSi膜54および
膜厚1500ÅのAl2O3膜55からなる5層コート膜50を設け
ている。上記各コート膜20,30,40,50の層数および膜厚
は、多重干渉の理論により数値計算して求めて設定した
ものである。第4図中段,後段にそれぞれ示すように、
前面2と後面3の反射率Rf,Rrは、半導体レーザダイオ
ードL2が40%と48%,半導体レーザダイオードL3が48%
と94%にしている。なお、レーザチップ1の前面2と後
面3にそれぞれ膜厚2000ÅのSi3N4膜を設けて構成した
従来の半導体レーザダイオードL1の反射率Rf,Rrを比較
のために第4図上段に示している。前面反射率Rf,後面
反射率Rrとも32%となっている。
このようにした場合、微分効率ηを小さくすると共
に、同一出力を得るための駆動電流Iopの増加を抑える
ことができる。前面反射率Rfを横軸,後面反射率Rrを縦
軸にとった平面(第3図に示す)上でこれを説明する
と、まず、従来の半導体レーザダイオードL1は図中○印
で示す点l1に相当する。そして、点l1から延びる曲線X,
Yは、それぞれ半導体レーザダイオードの微分効率η,
一定出力を得るための駆動電流Iopが同一値となるよう
な点の集合を表している。つまり、曲線Xよりも前面反
射率Rfが大きい領域内の点に相当する半導体レーザダイ
オードは従来の半導体レーザダイオードL1に比して微分
効率ηが小さくなる一方、曲線Yよりも前面反射率Rfが
小さい領域内の点に相当する半導体レーザダイオードは
従来の半導体レーザダイオードに比して同一出力を得る
ための駆動電流Iopが小さくなる。上記半導体レーザダ
イオードL2,L3は、曲線XとYとの間の斜線で示す領域
内の点l2,l3に相当しており、このため、微分効率ηを
小さくすると共に、同一出力を得るための駆動電流Iop
を小さくすることができる。したがって、従来の限界を
越えて、ドループ率を小さくすることができる。実際に
駆動電流Iop=43mAに設定して通電したところ、第4図
中に示すように、ドループ率は、従来の半導体レーザダ
イオードL1が17.1%であったのに対して、半導体レーザ
ダイオードL2が11.0%,半導体レーザダイオードL3が1
0.5%となった。
なお、この実施例はVSIS構造を有するレーザチップ1
を使用したが、当然ながらこれに限られるものではな
く、他のタイプのレーザチップを使用しても良い。
<発明の効果> 以上より明らかなように、この発明によれば、発熱量
を増加させることなく微分効率ηを小さくすることがで
き、したがって、従来の限界を越えてドループ率が小さ
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)はそれぞれにこの発明の第1,第2
の実施例の半導体レーザダイオードを示す断面図、第2
図は上記各半導体レーザダイオードを構成するレーザチ
ップを示す斜視図、第3図は上記各半導体レーザダイオ
ードの作用を説明する前面反射率−後面反射率平面を示
す図、第4図は従来および上記各半導体レーザダイオー
ドの前面反射率,後面反射率およびドループ率を示す
図、第5図(a),(b)はそれぞれ従来の半導体レー
ザダイオードの出力低下を説明する出力−電流特性を示
す図である。 1……レーザチップ、2……前面、3……後面、20,30,
40……3層コート膜、 21,23,31,33,41,43,52,54……アモルファスSi膜、 22,32,42,51,53,55……Al2O3膜、50……5層コート膜、 L1,L2,L3……半導体レーザダイオード。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前端面と後端面とでレーザ発振のための共
    振器を構成する半導体レーザダイオードにおいて、 上記前端面の反射率Rf及び上記後端面の反射率Rrは、 これらの反射率Rf、Rrを横軸、縦軸とする平面内の 32%<Rf、 32%<Rr なる領域で、 微分効率が上記反射率Rf、Rrがいずれも32%であるとき
    の微分効率と同一となる第1の曲線と、一定出力を得る
    ための駆動電流が上記反射率Rf、Rrがいずれも32%であ
    るときの上記出力を得るための駆動電流と同一となる第
    2の曲線との間に存する点の座標に対応して設定されて
    いることを特徴とする半導体レーザダイオード。
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