JP2530676Y2 - 娯楽用乗物装置 - Google Patents

娯楽用乗物装置

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JP2530676Y2
JP2530676Y2 JP1993037842U JP3784293U JP2530676Y2 JP 2530676 Y2 JP2530676 Y2 JP 2530676Y2 JP 1993037842 U JP1993037842 U JP 1993037842U JP 3784293 U JP3784293 U JP 3784293U JP 2530676 Y2 JP2530676 Y2 JP 2530676Y2
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moving
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俊之 前山
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エム・オー・マシナリー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、垂直運動、水平運動、
揺動運動、回転運動など、各種の運動を行なわせること
のできる娯楽用乗物装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遊園地、ゲームセンタ、その他の娯楽場
に設置されている娯楽用乗物装置は、単一運動型のもの
と複合運動型のものに大別することができる。単一運動
型の娯楽用乗物装置は、回転、昇降、または、揺動のみ
のように、動きが単調であるので、幼児、低学年児童な
どを対象にして利用されている。これに対する複合運動
型の娯楽用乗物装置は、回転と昇降または昇降と揺動の
ように、複数の運動が同期するので、その分だけ、愉快
感、刺激感が高まり、大人なども楽しむことができる。
【0003】最近の傾向として、娯楽用乗物装置の戦慄
感、迫力を高めるために、これを高度化かつ超高速化し
ており、このようなタイプの装置が普及しつつある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】一般に、娯楽用乗物装
置の場合は、これへの搭乗回数(体験)が増して慣れが
生じるにしたがい、愉快感、刺激感を減じられる。その
ために、既存のものでは味わうことのできない戦慄感、
迫力を満たすことのできる娯楽用乗物装置、たとえば、
高所から急降下するタイプの乗物装置が新たに開発さ
れ、これらが実用化されている。
【0005】しかしながら、かかる娯楽用乗物装置の場
合は、設備が大型化し、大きな設置スペースを要するの
で、装置建設、用地確保などに費用が嵩み、保守、保安
対策にも高額の費用を要する。もっとも、装置の規模を
縮小することにより費用面での負担を緩和することがで
き、屋内施設としても利用できるが、こうした場合
、ユーザーを満足させるような戦慄感、迫力を引き出
させることができない。
【0006】[考案の目的] 本考案はこのような技術的課題に鑑み、戦慄感、迫力を
満たして飽きることのない娯楽性を与え、しかも、設備
費の低減をはかることのできる娯楽用乗物装置を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る娯楽用乗物
装置は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手
段を特徴とする。すなわち、上下方向に往復運動する昇
降台を備えた動力型昇降機構と、水平方向に往復運動す
る移動台を備えた動力型移動機構と、互いに対向する端
部が交互に上下運動する揺動台を備えた動力型揺動機構
と、自転用の軸を中心に回転運動する回転台を備えた動
力型回転機構との組み合わせからなり、動力型昇降機構
が最下位に、動力型移動機構が動力型昇降機構の上に、
動力型揺動機構が動力型移動機構の上に、動力型回転機
構が動力型揺動機構の上にそれぞれ配置されて上下に隣
接する機構相互が連結されているとともに、動力型回転
機構に搭乗部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用】 本考案に係る娯楽用乗物装置においては、昇降
機構の昇降台が垂直運動し、移動機構の移動台が水平運
動し、揺動機構の揺動台が揺動運動し、さらに、回転機
構の回転台が回転運動するために、当該装置の最上位に
ある搭乗部は、これらの運動が単独または複合した動き
を呈する。したがって、搭乗部内の搭乗者は、ときに愉
快感を味わい、ときに強い刺激を受け、ときに戦慄感を
満喫することができ、しかも、これらが搭乗中に繰り返
すこととなるので、乗物を飽きることなく楽しむことが
できる。
【0009】
【実施例】 本考案に係る娯楽用乗物装置の一実施例を、
添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1、図2において、11は動力型昇降機
構、31は動力型移動機構、41は動力型揺動機構、6
1は動力型回転機構、71は搭乗部を示す。
【0011】動力型昇降機構11を組み立てるための部
品部材において、支持台12、昇降台13、連結部材1
6a、17a、16b、17b、取付部材21、取付棒
22などは、一例として機械的特性の高い金属からな
り、動力機械23、24は、一例として周知の油圧シリ
ンダ(または空気圧シリンダ)からなる。昇降台13に
おける下面の前部両側には、細長いガイド部材が取りつ
けられて係合部14a、14bが形成されており、昇降
台13における下面の後部両側には、取付片が取りつけ
られて取付部15a、15bが形成されている。互いに
交差して対をなす連結部材16a、17aは、これらの
交差部が軸ピン18aを介して枢着されており、互いに
交差して対をなす他の連結部材16b、17bも、これ
らの交差部が軸ピン18bを介して枢着されている。連
結部材16a、16bの上端には、ローラ19a、19
bが組みつけられており、連結部材17a、17bの下
端にも、ローラ20a、20bが組みつけられている。
取付部材21は、長さ方向の両端に端板を有するアング
ル形状をなし、その両端板間にわたって取付棒22が
定されたものである。取付部材21は、連結部材17
a、17bの内面にわたり架設されている。
【0012】これらを構成部材とする動力型昇降機構1
1は、一例として以下のように組み立てられる。相対的
に下位の支持台12と相対的に上位の昇降台13とを連
結するための各連結部材16a、17a、16b、17
bにおいては、二つの連結部材16a、16bの下端
が、長軸25を介して支持台12上の後部両側に枢着さ
れ、他の二つの連結部材17a、17bの上端が、長軸
26を介して昇降台13の両取付部15a、15bに枢
着される。この場合に、連結部材16a、16bの上端
にある両ローラ19a、19bが昇降台13の係合部1
4a、14bに係合され、連結部材17a、17bにあ
る両ローラ20a、20bが支持台12の上面と接触す
る。また、支持台12に対して昇降台13を垂直運動さ
せるための二つの動力機械23、24は、互いに並列し
た関係を保持してこれらの両端が取付棒22、長軸25
に連結される。
【0013】動力型移動機構31を組み立てるための部
品部材において、両側面の下部前後に車輪32を有する
移動台33、対をなす案内レール34a、34b、取付
スタンド35などは、一例として機械的特性の高い金属
からなり、動力機械36は、一例として周知の油圧シリ
ンダ(または空気圧シリンダ)からなる。
【0014】これらを構成部材とする動力型移動機構3
1は、一例として以下のように組み立てられる。対をな
す案内レール34a、34bは、前記昇降台13上にお
いて互いに平行する間隔を保持して取りつけられ、車輪
32を有する移動台33は、これの各車輪32が両案内
レール34a、34bに係合されて、これら案内レール
34a、34b上に乗る。取付スタンド35も、前記昇
降台13上において両案内レール34a、34bの長さ
方向に沿う一側端側に配置かつ固定される。動力機械3
6は、取付スタンド35を介して支持され、その一端が
移動台33の移動方向に沿う一端部(前端部または後端
部)に連結される。
【0015】動力型揺動機構41は、一対の支持ブラケ
ット42a、42bと、前後面に支点軸43a、43b
を有し、両側面に支点軸44a、44bを有する下部揺
動台45と、一対の連結ブラケット46a、46bと、
上部揺動台47と、動力機械48、49とを主たる構成
部材にしている。これらの構成部材のうち、支持ブラケ
ット42a、42b、下部揺動台45、連結ブラケット
46a、46b、上部揺動台47などは、一例として機
械的特性の高い金属からなり、動力機械48、49は、
一例として周知の油圧シリンダ(または空気圧シリン
ダ)からなる。
【0016】これらを構成部材とする構成部材とする動
力型揺動機構41は、一例として以下のように組み立て
られる。対をなす支持ブラケット42a、42bは、前
記移動台33上において所定の間隔を保持して取りつけ
られる。下部揺動台45の場合は、これの両支点軸43
a、43bが両支持ブラケット42a、42bの軸受部
と相対的に嵌め合わされるために、これら支持ブラケッ
ト42a、42bを介して揺動自在に支持される。対を
なす連結ブラケット46a、46bは、上部揺動台47
の下面両側に取りつけられる。上部揺動台47の場合
は、上記のようにしてその下面に取りつけられた両連結
ブラケット46a、46bの軸受部が下部揺動台45の
両支点軸44a、44bと相対的に嵌め合わされるため
に、下部揺動台45上において両連結ブラケット46
a、46bにより揺動自在に支持される。一方の動力機
械48は、図1のように、これの上端が連結ピン50を
介して下部揺動台45の一側部に連結されるとともに、
これの下端が図示しない連結具たとえば連結ピン、取付
スタンドのごときを介して移動台33に装着され、他方
の動力機械49は、図2のように、これの上端がユニバ
ーサルジョイント51を介して上部揺動台47の一側部
に連結されるとともに、これの下端が図示しない連結具
を介して移動台33に装着される。
【0017】動力型回転機構61は、回転台62、床材
63、大歯車64、主軸65、小歯車66、原動機67
などを主たる構成部材としている。動力型回転機構61
を組み立てるための部品部材において、回転台62、主
軸64、大歯車65、小歯車66などは、一例として機
械的特性の高い金属からなり、床材63は、これに汎
されている合成樹脂からなり、原動機67は周知のエア
モータまたは電動機からなる。
【0018】上述した各構成部材を用いて動力型回転機
構61を組み立てるとき、一例として以下のようにな
る。大歯車65は、これの軸心に取りつけられた主軸6
4を介して動力型揺動機構41の上部揺動台47上に回
転自在に装着され、回転台62は大歯車65の上に取り
つけられる。この場合に、主軸64がラジアル軸受を介
して支持されたり、大歯車65がスラスト軸受を介して
支持されたりする。原動機67は、動力型揺動機構41
の上部揺動台47上において、大歯車65に隣接して据
えつけられ、小歯車66は、原動機67の出力軸に取り
つけられて大歯車65と相互に噛み合わされる。その
他、回転台62の上面に床材63が張りつけられる。
【0019】搭乗部71は、一席またはそれ以上の座席
(例:バケット型シート)72を回転台62の床面に据
えつけることにより構成される。この場合の座席72と
しては、シートベルト付きのものが望ましい。
【0020】上記以外に、図3に示された下記の構成も
必要に応じて設けられる。その一つとして、支持台12
がカバー81により覆われ、動力型昇降機構11、動力
型移動機構31、動力型揺動機構41、動力型回転機構
61などが、伸縮性、可撓性を有する円筒形のブーツ8
2により覆われる。他の一つとして、搭乗部71を取り
囲うためのカプセル型のルーム73が回転台62上に設
けられる。搭乗部71の外郭を構成しているカプセル型
ルーム73は、出入口たるハッチ74と、ハッチ74を
開閉するための扉たるハッチカバー75とを有し、ハッ
チカバー75の内面にラダー(梯子)76が設けられて
いる。かかる搭乗部71のルーム73内には、戦争、乗
馬、格闘、探険、スポーツなどをシミュレートしたオー
ディオビジュアル式のゲーム機械(画像装置または映写
装置と音響装置とを含むもの)が搭載されることもあ
る。
【0021】上述した動力型昇降機構11、動力型移動
機構31、動力型揺動機構41、動力型回転機構61な
どは、通常、機械的手段と電気的(電子的)手段とが複
合した制御装置を介して自動的にプログラム制御され
る。
【0022】本考案に係る娯楽用乗物装置は、最上位の
搭乗部71を垂直運動、水平運動、揺動運動、回転運動
させるために、前記各機構11、31、41、61を以
下のように駆動させる。
【0023】動力型昇降機構11の場合は、取付部材2
1と取付棒22とにわたる両動力機械23、24を伸縮
させ、これらの動きを各連結部材16a、17a、16
b、17bより昇降台13に伝えて、当該昇降台13を
昇降(垂直運動)させる。
【0024】動力型移動機構31の場合は、動力機械3
6により移動台33を水平方向に押引して、当該移動台
33を両案内レール34a、34bの長さ方向沿いに往
復動(水平運動)させる。
【0025】動力型揺動機構41の場合は、支点軸43
a、43bを揺動支点とする下部揺動台45の一側部を
動力機械48により上下に押引して、当該下部揺動台4
5を左右に揺動運動させるとともに、支点軸44a、4
4bを揺動支点とする下部揺動台47の一側部を動力機
械49により上下に押引して、当該下部揺動台47を前
後に揺動運動させる。
【0026】動力型回転機構61の場合は、原動機67
の回転を小歯車66→大歯車64→回転台62のように
伝達して、回転台62を回転運動(自転)させる。
【0027】既述の各機構11、31、41、61が単
独または同期してこのように運動する場合には、回転台
62上に設けられた搭乗部71が、垂直運動、水平運
動、揺動運動、回転運動など、いずれか一つの運動をし
たり、または、これら二つ以上の運動が複合した動きを
するようになり、しかも、これらの動きが所定時間内に
おいて繰り返される。より具体的には、所定のプログラ
ム制御に基づき、これら各機構11、31、41、61
が単独または同期して垂直運動、水平運動、揺動運動、
回転運動をするために、搭乗部71がきわめて変化に富
んだ動きをするようになる。したがって、搭乗部71内
に搭乗した者は、これらエキセントリックな動きによる
愉快感、強い刺激、戦慄感を楽しむことができ、娯楽用
乗物として飽きることがない。特に搭乗部71のルーム
73内にオーディオビジュアル式のゲーム機械が搭載さ
れている場合は、そのゲーム遊戯の臨場感、迫力が増
す。
【0028】具体的一例として、回転台62の表面積が
1300×1000mmであって、これの上に一人乗り
用の搭乗部71が設けられている場合は、昇降台13の
最大上昇量が900mm、移動台33の水平ストローク
量が左右各50mm、下部揺動台45の左右傾斜角度が
それぞれ30度、上部揺動台47の前後傾斜角度がそれ
ぞれ30度、回転台62の回転速度が3rpmである。
なお、回転台62については、これが一定回転するごと
にその回転方向を逆転させてもよい。
【0029】本考案のような娯楽用乗物装置において、
各機構11、31、41、61の上下配列を図示例のも
の以外に変更したり、これら各機構11、31、41、
61のいずれかを省略したりする場合でも、最上位にあ
る搭乗部71はそれに応じた動きをするようになる。し
かし、なんらの工夫も凝らさずに各機構を単に組み合わ
せる場合や、各機構のいずれかを省略する場合には、つ
ぎのような不都合が生じる。
【0030】動力型移動機構31が最下位に配置されて
他の各機構11、41、61が移動台33上に組みつけ
られた場合には、各機構全体が水平方向に移動するよう
になる。このような場合は、設置面上を水平方向に動く
装置下部が人や物に衝突するのを回避するために、装置
の周囲に広い安全スペースを設定しなければならなくな
り、それゆえ、装置を定位置に設置する場合の省スペー
スを十分にはかることができなくなる。
【0031】 動力型揺動機構41が最下位に配置されて
他の各機構11、31、61が上部揺動台47上に組み
つけられた場合には、両揺動台45、47の支点軸を支
点にして各機構全体が揺動するために、装置の転倒する
方向に重心が振れたり大きな動荷重が各部に作用したり
する。このような場合には、各部の機械的強度をより大
きくしなければならない不利益をともなう。それに最上
位の搭乗部71に対する揺動半径が大きくなり、これが
大きな振幅で緩慢に揺れるようになるから、娯楽用乗物
としての戦慄感や迫力も減殺される。
【0032】 動力型回転機構61が最下位に配置されて
動力機械(油空圧シリンダ)を含む他の各機構11、3
1、41が回転台62上に組みつけられた場合には、回
転台62の回転にともない、電気機器のコード、油空圧
機器の配管に捻じれが生る。その対策のために、コード
の一部にブラシを介在させたり配管をスイベルジョイン
トで接続したりするなど、高価な接続部品を要すること
となる。また、機械類の組み立て作業も煩雑になる。
【0033】 各機構11、31、41、61のいずれか
を省略した場合には、その分だけ、娯楽用乗物装置の動
きが変化の乏しいものとなる。また、搭乗部71が低く
なって高所感が低下するためにスリリングでなくなる。
【0034】 本考案に係る娯楽用乗物装置の場合は、動
力型昇降機構11が第一段、動力型移動機構31が第二
段、動力型揺動機構41が第三段、動力型回転機構61
が第四段となるように、これら各機構11、31、4
1、61が上下方向に並んでいるから、つぎの点で望ま
しい。
【0035】 動力型昇降機構11が第一段にあって他の
各機構31、41、61がその上に組みつけられている
装置の下部は、これが上下方向に動くだけで水平方向に
は動かない。装置下部がこのような動きをするものは、
人や物に衝突する危険性が少ないから、衝突の危険を回
避するために装置の下部周囲に設定すべき安全スペース
を縮小することができ、装置を設置するときの省スペー
スを十分にはかること ができる。
【0036】 動力型揺動機構41が第三段にあり、動力
型回転機構61が第四段にある場合は、第三段の動力型
揺動機構41を介して第四段の動力型回転機構61が揺
動する。すなわち、第一段、第二段の機構をも含めた装
置全体が揺動することがないから、装置の転倒する方向
に重心が振れることがなく、大きな動荷重が各部に作用
することもない。したがって、各部について高度の機械
的強度を要求されることがなく、装置を作製する上での
経済的メリットが大きい。また、動力型揺動機構41の
直上に動力型回転機構61がある場合は、最上位の搭乗
部71に対する揺動半径が小さくなり、その搭乗部71
が小さな振幅で急速に揺れるようになるから、娯楽用乗
物としての戦慄感や迫力が高まる。
【0037】 動力型回転機構61が第四段にある場合
は、自明のとおり、これの下位にある他の各機構11、
31、41が回転しないから、回転台62の回転時に、
これら各機構11、31、41のコードや配管(電気系
統、油空圧系統など)に捻じれが生じない。したがっ
て、各機構11、31、41に付帯するコード、パイプ
などをブラシやスイベルジョイントのような高価部品で
接続することを要せず、機械類の組み立て作業も簡易に
行なえる。
【0038】 全体として動力型昇降機構11、動力型移
動機構31、動力型揺動機構41、動力型回転機構61
が上下方向における所定の位置を保持して上下四段に組
み合わされ、その最上位の機構61に搭乗部71が設け
られたものである。したがって搭乗部71は、これら各
機構11、31、41、61を介して高位置に保持され
ることとなり、これに基づく高所感からも戦慄感や迫力
が高まる。
【0039】
【考案の効果】 本考案に係る娯楽用乗物装置の場合は、
第一段(最下位)の動力型昇降機構、第二段の動力型移
動機構、第三段の動力型揺動機構、第四段の動力型回転
機構を介して搭乗部が所定の各種方向に動くように構成
されたものであるから、装置の 小型化、装置設置時の省
スペース、設備費の低減などをはかり、娯楽性をより高
める上で、つぎのような効果が得られる。
【0040】 搭乗部が、垂直運動および/または水平運
動および/または揺動運動および/または回転運動す
る。したがって、三通り以下の動きを組み合わせたもの
と比べた場合に、搭乗部がより変化に富んだ動きをする
ようになり、娯楽用乗物として長く飽きることなく楽し
むことができる。
【0041】 装置下部の場合は、これが上下方向に動く
だけで水平方向には動かないから、人や物に衝突する危
険性が少ない。したがって、衝突の危険を回避するため
に装置の下部周囲に設定すべき安全スペースを縮小する
ことができ、装置を設置するときの省スペースを十分に
はかることができる。
【0042】 動力型揺動機構が第三段にあるので、第一
段、第二段の機構をも含めた装置全体が揺動することは
ない。すなわち、装置の転倒する方向に重心が振れるこ
とがなく、大きな動荷重が各部に作用することもない。
したがって、各部について高度の機械的強度を要求され
ることがなく、装置を作製する上での経済的メリットが
大きい。また、動力型揺動機構の直上に動力型回転機構
があるので、最上位の搭乗部に対する揺動半径が小さく
なり、その搭乗部が小さな振幅で急速に揺れるようにな
るから、娯楽用乗物としての戦慄感や迫力が高まる。
【0043】 動力型回転機構が第四段にあり、これの下
位にある他の各機構、が回転しないから、回転台の回転
時に、これら各機構のコードや配管(電気系統、油空圧
系統など)に捻じれが生じない。したがって、各機構に
付帯するコード、パイプなどをブラシやスイベルジョイ
ントのような高価部品で接続することを要せず、機械類
の組み立て作業も簡易に行なえる。
【0044】 全体として動力型昇降機構、動力型移動機
構、動力型揺動機構、動力型回転機構が上下方向におけ
る所定の位置を保持して上下四段に組み合わされ、その
最上 位の機構に搭乗部が設けられたものであるから、長
いレール上を走行させるタイプのように装置が大型化し
たり設置面積が大きくなったりすることがなく、この点
で装置を小型化し、併せて装置設置時の省スペースもは
かることができる。また搭乗部が、これら各機構を介し
て高位置に保持されるので、これに基づく高所感からも
戦慄感や迫力が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る娯楽用乗物装置の一実施例を略示
した側面図である。
【図2】本考案に係る娯楽用乗物装置の一実施例を略示
した正面図である。
【図3】本考案に係る娯楽用乗物装置の外観を略示した
斜視図である。
【符号の説明】
11 昇降機構 12 支持台 13 昇降台 16a 連結部材 16b 連結部材 17a 連結部材 17b 連結部材 21 取付部材 22 取付棒 23 動力機械 24 動力機械 31 移動機構 32 車輪 33 移動台 34a 案内レール 34b 案内レール 35 取付スタンド 36 動力機械 41 揺動機構 42a 支持ブラケット 42b 支持ブラケット 43a 支点軸 43b 支点軸 44a 支点軸 44b 支点軸 45 下部揺動台 46a 連結ブラケット 46b 連結ブラケット 47 上部揺動台 48 動力機械 49 動力機械 61 回転機構 62 回転台 64 大歯車 65 主軸 66 小歯車 67 原動機 71 搭乗部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に往復運動する昇降台を備えた
    動力型昇降機構と、水平方向に往復運動する移動台を備
    えた動力型移動機構と、互いに対向する端部が交互に上
    下運動する揺動台を備えた動力型揺動機構と、自転用の
    軸を中心に回転運動する回転台を備えた動力型回転機構
    との組み合わせからなり、動力型昇降機構が最下位に、
    動力型移動機構が動力型昇降機構の上に、動力型揺動機
    構が動力型移動機構の上に、動力型回転機構が動力型揺
    動機構の上にそれぞれ配置されて上下に隣接する機構相
    互が連結されているとともに、動力型回転機構に搭乗部
    が設けられていることを特徴とする娯楽用乗物装置。
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