JP2530602B2 - 接着性ゴム組成物 - Google Patents
接着性ゴム組成物Info
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- JP2530602B2 JP2530602B2 JP60244784A JP24478485A JP2530602B2 JP 2530602 B2 JP2530602 B2 JP 2530602B2 JP 60244784 A JP60244784 A JP 60244784A JP 24478485 A JP24478485 A JP 24478485A JP 2530602 B2 JP2530602 B2 JP 2530602B2
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- Japan
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- rubber
- parts
- rubber composition
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Description
【発明の詳細な説明】 I 技術分野 本発明は、耐熱性及び耐油性を必要とする分野に使用
されるゴム/金属複合体製品の製造を可能にする接着性
ゴム組成分に関するもので、タイヤ、ベルト、型物、ロ
ール、ホース等の製品に使用できるものである。
されるゴム/金属複合体製品の製造を可能にする接着性
ゴム組成分に関するもので、タイヤ、ベルト、型物、ロ
ール、ホース等の製品に使用できるものである。
II 従来技術 近年、タイヤ、ベルト、型物、ロール、ホース等の多
くのゴム製品は、高温加圧下で加熱された油とともに長
時間使用されるようになり、このような状態でのゴム製
品の劣化は常に重大な問題である。
くのゴム製品は、高温加圧下で加熱された油とともに長
時間使用されるようになり、このような状態でのゴム製
品の劣化は常に重大な問題である。
ゴム製品の劣化が激しければ保守や交換に非常な時間
と労力が必要であるし、時には大事故をひきおこす原因
となる。
と労力が必要であるし、時には大事故をひきおこす原因
となる。
耐油性に優れかつこのような高温(120℃〜150℃)環
境下で連続使用に耐えうるポリマーとしては、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、アクリル
ゴム(ACM)、エチレン−アクリルゴム(AEM)、エチレ
ン−アクリル−酢酸ビニル共重合体ゴム(ER)、クロロ
スルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、塩素化ポリエチ
レンゴム(CM)及びアクリロニトリル−ブタジエン共重
合体ゴム(NBR)等の共役ジエン部分を水素化したゴム
(いわゆる水素化NBR)等が知られている。
境下で連続使用に耐えうるポリマーとしては、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、アクリル
ゴム(ACM)、エチレン−アクリルゴム(AEM)、エチレ
ン−アクリル−酢酸ビニル共重合体ゴム(ER)、クロロ
スルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、塩素化ポリエチ
レンゴム(CM)及びアクリロニトリル−ブタジエン共重
合体ゴム(NBR)等の共役ジエン部分を水素化したゴム
(いわゆる水素化NBR)等が知られている。
一方、ゴム製品の耐熱性を高めるためには、加硫時に
イオウを使用するイオウ加硫ゴム組成物に比し、有機過
酸化物を使用する有機過酸化物加硫ゴム組成物の方が耐
熱性に優れることが知られている。
イオウを使用するイオウ加硫ゴム組成物に比し、有機過
酸化物を使用する有機過酸化物加硫ゴム組成物の方が耐
熱性に優れることが知られている。
ところが、有機過酸化物加硫ゴム組成物は、一般に、
イオウを含まないためブラスメッキを施したワイヤー
(以下、ブラスワイヤーと称す)等の真鍮製品との接着
が悪く、例えば、高温高圧下で使用するゴム製品の補強
剤としてブラスワイヤーを使用した場合、ブラスワイヤ
ーとの間で界面剥離に起因して製品が破壊する等の欠点
がある。
イオウを含まないためブラスメッキを施したワイヤー
(以下、ブラスワイヤーと称す)等の真鍮製品との接着
が悪く、例えば、高温高圧下で使用するゴム製品の補強
剤としてブラスワイヤーを使用した場合、ブラスワイヤ
ーとの間で界面剥離に起因して製品が破壊する等の欠点
がある。
また、有機過酸化物加硫ゴム組成物は、通常のイオウ
加硫ゴム組成物とはイオウ/有機過酸化物相互の反応阻
害による干渉のため接着しない欠点がある。
加硫ゴム組成物とはイオウ/有機過酸化物相互の反応阻
害による干渉のため接着しない欠点がある。
III 発明の目的 本発明の目的は、前述した従来技術の欠点を改善し、
耐油性に優れかつ高温環境下で長時間使用に耐えるゴム
/金属複合体製品の製造を可能にする接着性ゴム組成物
を提供するものである。
耐油性に優れかつ高温環境下で長時間使用に耐えるゴム
/金属複合体製品の製造を可能にする接着性ゴム組成物
を提供するものである。
IV 発明の具体的構成 本発明は、重合体鎖中に不飽和ニトリルからの単位部
分を10〜45重量%と共役ジエンからの単位部分を0〜20
重量%と不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和単量体
からの単位部分および/または共役ジエンからの単位部
分を水素化した単位部分90〜35重量%とを有する共重合
ゴム100重量部に対し、 一般式; 6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン (ただし、Rはメルカプト基、アルコキシ基、モノあ
るいはジ−アルキルアミノ基、モノあるいはジ−シクロ
アルキルアミノ基、モノあるいはジ−アリールアミノ
基、N−アルキル−N′−アリールアミノ基から成る群
より選ばれる基である。) で示される有機含硫黄化合物0.1〜15重量部と、有機過
酸化物加硫剤1〜15重量部とを配合してなることを特徴
とする接着性ゴム組成物を提供するものである。
分を10〜45重量%と共役ジエンからの単位部分を0〜20
重量%と不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和単量体
からの単位部分および/または共役ジエンからの単位部
分を水素化した単位部分90〜35重量%とを有する共重合
ゴム100重量部に対し、 一般式; 6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン (ただし、Rはメルカプト基、アルコキシ基、モノあ
るいはジ−アルキルアミノ基、モノあるいはジ−シクロ
アルキルアミノ基、モノあるいはジ−アリールアミノ
基、N−アルキル−N′−アリールアミノ基から成る群
より選ばれる基である。) で示される有機含硫黄化合物0.1〜15重量部と、有機過
酸化物加硫剤1〜15重量部とを配合してなることを特徴
とする接着性ゴム組成物を提供するものである。
本発明者等は、耐油性に優れ、かつ120℃〜150℃で長
時間連続使用可能なゴム/金属複合体製品を製造するた
め種々の研究を行ってきた。一般に、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)の共役ジエン部分を
水素化した共重合体ゴム(いわゆる水素化NBR)が、耐
油性、耐熱性に優れることは、公知であり、また高水素
化率であるほど耐熱性に有利であり、高水素化率になれ
ば、有機過酸化物による加硫が必要であることも公知で
ある。さらに、該ゴム組成物が有機過酸化物加硫のた
め、ブラスワイヤーと接着しないことも公知である。該
ゴム組成物とブラスワイヤーとの接着性を改善するため
には、該有機過酸化物加硫ゴム組成物を有機含硫黄加硫
剤、特に、6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリア
ジンを配合すると、該ゴム組成物にブラスワイヤーとの
接着性を付与することができることを見出し本発明に至
ったものである。
時間連続使用可能なゴム/金属複合体製品を製造するた
め種々の研究を行ってきた。一般に、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)の共役ジエン部分を
水素化した共重合体ゴム(いわゆる水素化NBR)が、耐
油性、耐熱性に優れることは、公知であり、また高水素
化率であるほど耐熱性に有利であり、高水素化率になれ
ば、有機過酸化物による加硫が必要であることも公知で
ある。さらに、該ゴム組成物が有機過酸化物加硫のた
め、ブラスワイヤーと接着しないことも公知である。該
ゴム組成物とブラスワイヤーとの接着性を改善するため
には、該有機過酸化物加硫ゴム組成物を有機含硫黄加硫
剤、特に、6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリア
ジンを配合すると、該ゴム組成物にブラスワイヤーとの
接着性を付与することができることを見出し本発明に至
ったものである。
以下に本発明を詳述する。
本発明の接着性ゴム組成物は、共重合ゴムとして水素
化NBRと呼ばれる下記の共重合ゴムを用いる。すなわち
水素化NBRは、重合体鎖中に、不飽和ニトリルからの単
位部分を10〜45重量%、共役ジエンからの単位部分を0
〜20重量%並びに不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽
和単量体からの単位部分および/または共役ジエンから
の単位部分を水素化した単位部分を90〜35重量%有する
共重合ゴムであり、下記式で示される飽和メチレン鎖
(C−C)、ニトリル基部分(VCN)、炭素−炭素二重
結合部分(C=C)から構成される、共重合体ゴムであ
る。
化NBRと呼ばれる下記の共重合ゴムを用いる。すなわち
水素化NBRは、重合体鎖中に、不飽和ニトリルからの単
位部分を10〜45重量%、共役ジエンからの単位部分を0
〜20重量%並びに不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽
和単量体からの単位部分および/または共役ジエンから
の単位部分を水素化した単位部分を90〜35重量%有する
共重合ゴムであり、下記式で示される飽和メチレン鎖
(C−C)、ニトリル基部分(VCN)、炭素−炭素二重
結合部分(C=C)から構成される、共重合体ゴムであ
る。
ここでニトリル基部分(VCN)で記される は、不飽和ニトリルからの単位部分であり、重量%で10
〜45重量%である。10重量%未満であると、耐油性が劣
り、45重量%を超えると耐寒性が悪くなる。
〜45重量%である。10重量%未満であると、耐油性が劣
り、45重量%を超えると耐寒性が悪くなる。
飽和メチレン鎖(C−C)で記される(−CH2−CH
2−)Xは、不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和単
量体からの単位部分および/または共役ジエンからの単
位部分を水素化した単位部分であり、重量%で90〜35重
量%である。
2−)Xは、不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和単
量体からの単位部分および/または共役ジエンからの単
位部分を水素化した単位部分であり、重量%で90〜35重
量%である。
特に、水素化率は95%以上であることが好ましい。
飽和メチレン鎖(C−C)が90重量%超であると、不
飽和ニトリルからの単位部分(VCN)が相対的に減少
し、耐油性が劣り使用にたえない。また、飽和メチレン
鎖(C−C)が35重量%未満で、かつ不飽和ニトリルか
ら単位部分(VCN)が多い場合は耐寒性に劣り、飽和メ
チレン鎖(C−C)が35重量%未満で不飽和ニトリルか
らの単位部分(VCN)が少なく、後に述べる(C=C)
部分が多くなれば耐劣化油性が悪くなる。
飽和ニトリルからの単位部分(VCN)が相対的に減少
し、耐油性が劣り使用にたえない。また、飽和メチレン
鎖(C−C)が35重量%未満で、かつ不飽和ニトリルか
ら単位部分(VCN)が多い場合は耐寒性に劣り、飽和メ
チレン鎖(C−C)が35重量%未満で不飽和ニトリルか
らの単位部分(VCN)が少なく、後に述べる(C=C)
部分が多くなれば耐劣化油性が悪くなる。
炭素−炭素二重結合部分(C=C)で記される(−CH
2−CH=CH−CH2−)Zは、共役ジエンからの単位部分で
あり、重量%で0〜20重量%である。この範囲外である
と劣化油に体する抵抗性に劣るためである。
2−CH=CH−CH2−)Zは、共役ジエンからの単位部分で
あり、重量%で0〜20重量%である。この範囲外である
と劣化油に体する抵抗性に劣るためである。
このような共重合ゴムの具体例としては、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−アクリロ
ニトリル共重合ゴム、ブタジエン−イソプレン−アクリ
ロニトリル共重合ゴム等を水素化したもの:ブタジエン
−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合ゴム、
ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重合ゴム
等及びこれらを水素化したもの:ブタジエン−エチレン
−アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレート−
エトキシエチルアクリレート−ビニルクロロアセテート
−アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレート−
エトキシエチルアクリレート−ビニルノルポルネン−ア
クリロニトリル共重合ゴム等およびこれらを水素化した
ものが挙げられる。これらの共重合ゴムは単独で、ある
いは2種以上混合して、場合によっては本発明の主旨が
損われない範囲で他のゴムと併用して使用される。
−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−アクリロ
ニトリル共重合ゴム、ブタジエン−イソプレン−アクリ
ロニトリル共重合ゴム等を水素化したもの:ブタジエン
−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合ゴム、
ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重合ゴム
等及びこれらを水素化したもの:ブタジエン−エチレン
−アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレート−
エトキシエチルアクリレート−ビニルクロロアセテート
−アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレート−
エトキシエチルアクリレート−ビニルノルポルネン−ア
クリロニトリル共重合ゴム等およびこれらを水素化した
ものが挙げられる。これらの共重合ゴムは単独で、ある
いは2種以上混合して、場合によっては本発明の主旨が
損われない範囲で他のゴムと併用して使用される。
本発明は上記水素化NBR100重量部に対し、一般式;6−
R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリアジンで示される
有機含硫黄化合物0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜10重
量部と、有機過酸化物加硫剤1〜15重量部とを配合する
接着性ゴム組成物である。
R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリアジンで示される
有機含硫黄化合物0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜10重
量部と、有機過酸化物加硫剤1〜15重量部とを配合する
接着性ゴム組成物である。
ここで、6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリア
ジンとは、一般式(1)で表わされる化合物群である。
ジンとは、一般式(1)で表わされる化合物群である。
上式中、Rはメルカプト基、アルコキシ基、モノある
いはジーアルキルアミノ基、モノあるいはジ−シクロア
ルキルアミノ基、モノあるいはジ−アリールアミノ基、
N−アルキル−N′−アリールアミノ基から成る群より
選ばれる基である。
いはジーアルキルアミノ基、モノあるいはジ−シクロア
ルキルアミノ基、モノあるいはジ−アリールアミノ基、
N−アルキル−N′−アリールアミノ基から成る群より
選ばれる基である。
特に、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジンが
好ましい。
好ましい。
有機含硫黄化合物が0.1重量部未満であると接着強さ
が極めて低く、15重量部超であると、接着強さの向上効
果がみこめないためである。
が極めて低く、15重量部超であると、接着強さの向上効
果がみこめないためである。
加硫剤としての有機過酸化物は、接着性ゴム組成物に
おいて、加工時の温度で架橋反応が極度に進行しない有
機過酸化物ならいずれでも良く、好ましくは半減期が10
時間で分解温度が80℃以上であるジアルキルパーオキサ
イドがよい。
おいて、加工時の温度で架橋反応が極度に進行しない有
機過酸化物ならいずれでも良く、好ましくは半減期が10
時間で分解温度が80℃以上であるジアルキルパーオキサ
イドがよい。
例えば、ジクミルパーオキサイド、1,3−ビス−(t
−ブチル−パーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、4,4
−ジ−ターシャリ−ブチルパーオキシバレリック酸n−
ブチルが挙げられる。
−ブチル−パーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、4,4
−ジ−ターシャリ−ブチルパーオキシバレリック酸n−
ブチルが挙げられる。
有機過酸化物加硫剤は上述のニトリル基含有ポリマー
100重量部に対し1〜15重量部配合する。1重量部未満
であると物性が発現しにくく、15重量部超であると有機
過酸化物残渣が熱老化に影響を及ぼし好ましくない。
100重量部に対し1〜15重量部配合する。1重量部未満
であると物性が発現しにくく、15重量部超であると有機
過酸化物残渣が熱老化に影響を及ぼし好ましくない。
従来困難であった有機過酸化物加硫水素化NBRと真鍮
との接着が6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリア
ジンで示される有機含硫黄化合物の配合で可能となるの
は、該有機硫黄化合物が、真鍮中の銅成分との直接反応
及び、ゴムとの架橋反応の両反応に寄与するためと考え
られ、この接着性ゴム組成物を用いることにより、耐熱
性、耐油性に優れるゴム/金属複合体製品の製造が可能
となった。
との接着が6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリア
ジンで示される有機含硫黄化合物の配合で可能となるの
は、該有機硫黄化合物が、真鍮中の銅成分との直接反応
及び、ゴムとの架橋反応の両反応に寄与するためと考え
られ、この接着性ゴム組成物を用いることにより、耐熱
性、耐油性に優れるゴム/金属複合体製品の製造が可能
となった。
本発明の組成物は、上記成分の他、必要に応じ通常使
用されている充填剤、補強剤、可塑剤、老化防止剤、そ
の他の配合剤を配合混練してゴム組成物とする。
用されている充填剤、補強剤、可塑剤、老化防止剤、そ
の他の配合剤を配合混練してゴム組成物とする。
この接着性ゴム組成物は、真鍮体との接着力が優れて
いるので真鍮体と一体化し加硫する。加硫条件は、ゴム
製品の種類によっていかようにも選択可能であるが、加
硫温度は、130℃〜200℃が好ましく、加硫方法は通常の
プレス加硫、蒸気加硫、温水加硫等の通常使用される方
法が可能である。
いるので真鍮体と一体化し加硫する。加硫条件は、ゴム
製品の種類によっていかようにも選択可能であるが、加
硫温度は、130℃〜200℃が好ましく、加硫方法は通常の
プレス加硫、蒸気加硫、温水加硫等の通常使用される方
法が可能である。
ここで真鍮体とは、主としてホースやタイヤ等ゴム製
品の補強材に用いられるもので線材、管材、板材、鋼材
等いかなるものでもよく、高炭素鋼その他の金属にCu−
Zn系合金めっきをしたものでもよい。
品の補強材に用いられるもので線材、管材、板材、鋼材
等いかなるものでもよく、高炭素鋼その他の金属にCu−
Zn系合金めっきをしたものでもよい。
本発明方法は、タイヤ、ベルト、型物、ロール、ホー
スを始めとする、高温、高圧環境下で長期間使用による
耐油性が要求される多くのゴム製品に応用することがで
きる。
スを始めとする、高温、高圧環境下で長期間使用による
耐油性が要求される多くのゴム製品に応用することがで
きる。
V 実施例 以下に実施例および比較例を用いて本発明を具体的に
説明する。
説明する。
<実施例および比較例> 第1表に示す実施例1〜8のゴム組成物を60℃ミキシ
ングロールにて15分間混合し、以下に示す各試験の試料
とした。2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジンを
含まない組成物を比較例1として実施例と同様の方法で
作製した。
ングロールにて15分間混合し、以下に示す各試験の試料
とした。2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジンを
含まない組成物を比較例1として実施例と同様の方法で
作製した。
(1) ゴム/真鍮接着試験法 実施例1〜8の各試料をラボ用小型ロールにて、2.5m
m厚にシート出しを行い、以下の方法でゴム/真鍮接着
試験用サンプルを作製した。
m厚にシート出しを行い、以下の方法でゴム/真鍮接着
試験用サンプルを作製した。
第1図の如く、15cm×10cm×2mm厚のゴム組成物1と
真鍮板3とを圧着した。
真鍮板3とを圧着した。
剥離試験時チャックでつかむ部分には、セロハン紙2
を配し、上下両層が接着しないようにした。
を配し、上下両層が接着しないようにした。
本サンプルをラボ用プレス成型機にて、153℃で90分
間、面圧30Kgf/cm2で加圧加硫し、成型一体化した。
間、面圧30Kgf/cm2で加圧加硫し、成型一体化した。
室温に24時間放置後、剥離試験に供した。
剥離力の測定は、JIS K 6301に規定される引張試験機
を用い、引張速さ50mm/minで行った。
を用い、引張速さ50mm/minで行った。
その他すべて、JIS K 6301 8.3に記載の方法に準拠
して行った。
して行った。
結果を第1表に示した。
第1表に示したZISNET F:2,4,6−トリメルカプト−1,
3,5−トリアジンの配合量と剥離力の測定結果を第2図
にグラフで示した。
3,5−トリアジンの配合量と剥離力の測定結果を第2図
にグラフで示した。
第1表および第2図から、2,4,6−トリメルカプト−
1,3,5−トリアジンの配合量が0.1重量部未満であると、
真鍮との接着強さが3Kgf/inch未満であり、10重量部超
であると、真鍮との接着強さは飽和することがわかる。
1,3,5−トリアジンの配合量が0.1重量部未満であると、
真鍮との接着強さが3Kgf/inch未満であり、10重量部超
であると、真鍮との接着強さは飽和することがわかる。
VI 発明の効果 本発明の接着性ゴム組成物は、有機過酸化物加硫水素
化NBRに6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリアジ
ン等の有機含硫黄化合物を所定量配合する組成物であ
り、耐熱性、耐油性に極めて優れている。
化NBRに6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリアジ
ン等の有機含硫黄化合物を所定量配合する組成物であ
り、耐熱性、耐油性に極めて優れている。
また、この組成物によって、有機過酸化物加硫水素化
NBRと真鍮との接着が可能となり、耐熱性、耐油性に優
れるゴム/金属複合体製品の製造が可能となる。
NBRと真鍮との接着が可能となり、耐熱性、耐油性に優
れるゴム/金属複合体製品の製造が可能となる。
第1図は、ゴム/真鍮接着試験に用いた供試用サンプル
の断面図である。 第2図は、ゴム組成物へのZISNET Fの配合量とゴム/真
鍮板間の剥離力との関係を示すグラフである。 符号の説明 1……ゴム組成物、2……セロハン紙 3……真鍮板、
の断面図である。 第2図は、ゴム組成物へのZISNET Fの配合量とゴム/真
鍮板間の剥離力との関係を示すグラフである。 符号の説明 1……ゴム組成物、2……セロハン紙 3……真鍮板、
Claims (1)
- 【請求項1】重合体鎖中に不飽和ニトリルからの単位部
分を10〜45重量%と共役ジエンからの単位部分を0〜20
重量%と不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和単量体
からの単位部分および/または共役ジエンからの単位部
分を水素化した単位部分90〜35重量%とを有する共重合
ゴム100重量部に対し、 一般式; 6−R−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン (ただし、Rはメルカプト基、アルコキシ基、モノある
いはジ−アルキルアミノ基、モノあるいはジ−シクロア
ルキルアミノ基、モノあるいはジ−アリールアミノ基、
N−アルキル−N′−アリールアミノ基から成る群より
選ばれる基である。) で示される有機含硫黄化合物0.1〜15重量部と、有機過
酸化物加硫剤1〜15重量部とを配合してなることを特徴
とする接着性ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60244784A JP2530602B2 (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | 接着性ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60244784A JP2530602B2 (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | 接着性ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62104864A JPS62104864A (ja) | 1987-05-15 |
JP2530602B2 true JP2530602B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=17123871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60244784A Expired - Lifetime JP2530602B2 (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | 接着性ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530602B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0796629B2 (ja) * | 1987-06-29 | 1995-10-18 | 日本ゼオン株式会社 | ゴム組成物 |
JPH0768414B2 (ja) * | 1989-06-28 | 1995-07-26 | 横浜ゴム株式会社 | 接着性ゴム組成物および耐熱性高圧ホース |
JP2539178Y2 (ja) * | 1991-03-07 | 1997-06-25 | 三菱化学株式会社 | 食品用容器 |
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