JP2530437Y2 - 電気分解整水器 - Google Patents

電気分解整水器

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JP2530437Y2
JP2530437Y2 JP1992004944U JP494492U JP2530437Y2 JP 2530437 Y2 JP2530437 Y2 JP 2530437Y2 JP 1992004944 U JP1992004944 U JP 1992004944U JP 494492 U JP494492 U JP 494492U JP 2530437 Y2 JP2530437 Y2 JP 2530437Y2
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電気分解整水器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水道水等を電気分解してアルカリ
水と酸性水とを生成分離できるように構成した電気分解
整水器が使用されている。
【0003】これは、水道水等を浄水器により一旦浄化
した後に電解槽に送水して、同電解槽中で陰極電極と陽
極電極との間に介設した隔膜により、両電極間に印加さ
れた電圧によって水道水等を電気分解した時、アルカリ
水と酸性水とに分離生成するように構成しており、生成
されたアルカリ水、酸性水はそれぞれアルカリ水導出流
路と酸性水導出流路とを通して外部に導出され、それぞ
れの用途に応じて使用できるようにしたものである。
【0004】また、電気分解によって生じた原水中の不
純物が、経時的に、両電極にスケールとして付着し、電
解性能が漸次低下してしまうのを防止するため、両電極
に印加する直流電源の極性を逆転することにより、各電
極に付着した不純物を水中に溶出して両電極を洗浄し、
かかる不純物を含有した不純物含有水を、不純物含有水
排出流路を通して外部に排出するようにしたものがあ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の電気
分解整水器にあっては、前記アルカリ水導出流路等の各
種流路を切り換える流路切換装置の機械的な流路切換動
作に連動して、電気分解整水器の電気的な作動を切り換
える構成とはなっておらず、浄水器により浄化された浄
水は、電解槽に送水され、同電解槽中において電気分解
されてアルカリ水及び酸性水として導出されるため、水
道水としてそのまま使用することはできず、しかも、ア
ルカリ水と浄水とを適宜選択して使用することもできな
かった。
【0006】さらに、従来の電気分解整水器にあって
は、例えば、電極洗浄を行うための逆電圧印加動作と、
アルカリ水導出流路と不純物含有水排出流路との流路切
換動作とは、別個独立して行われていたため、電解洗浄
作業は煩雑であり、電気分解整水器の操作性が悪く、ま
た、誤って逆電圧印加動作のみを行い、アルカリ水導出
流路から不純物を含有した不純物含有水を排出し、飲料
水等として誤使用するおそれもあった。
【0007】本考案は、上記した課題を解決することが
できる電気分解整水器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、ケーシング内
に流路切換体を配設し、同流路切換体の変位移動に応じ
て流路を切り換える流路切換装置を具備する電気分解整
水器において、流路切換装置は、流路切換体の第1移動
位置において原水供給流路と原水直接取出流路とを連通
し、流路切換体の第2移動位置において原水供給流路と
電解槽の浄水流入口とを浄水器を介して連通するととも
に、電解槽のアルカリ水流出口とアルカリ取出流路とを
連通し、流路切換体の第3移動位置においても原水供給
流路と電解槽の浄水流入口とを浄水器を介して連通する
とともに、電解槽のアルカリ水流出口とアルカリ取出流
路とを連通し、流路切換体の第4移動位置において原水
供給流路と電解槽の浄水流入口とを浄水器を介して連通
するとともに、電解槽のアルカリ水流出口と電極洗浄水
排出流路とを連通すべく構成し、しかも、流路切換装置
は流路切換体の移動位置検出手段を具備し、同移動位置
検出手段により流路切換体が第3移動位置にあることを
検出した時には、電解槽の陰極電極及び陽極電極に正電
圧を印加し、流路切換体が第4移動位置にあることを検
出した時には、電解槽の陰極電極及び陽極電極に逆電圧
を印加したことを特徴とする電気分解整水器を提供せん
とするものである。
【0009】また、流路切換装置のケーシング内部に3
個の接点をプランジャの移動方向に間隔を開けて設ける
とともに、プランジャに二股状の摺動接点を設け、プラ
ンジャが第3移動位置にある時には、摺動接点が一方の
隣接する2個の接点を導通させ、同接点の導通を検知す
ることにより、電解槽の陰極電極及び陽極電極に正電圧
を印加し、プランジャが第4移動位置にある時には、摺
動接点が他方の隣接する2個の接点を導通させ、同接点
の導通を検知することにより、電解槽の陰極電極及び陽
極電極に逆電圧を印加したことにも特徴を有する。
【0010】
【実施例】図1は電気分解整水器Aの構成を示してお
り、電気分解整水器Aは、主に電解槽10及びその周辺に
形成された流路、流路切換装置41、更には、それらの制
御を行う制御装置R等から構成されている。
【0011】(電解槽10) 電解槽10は、その中央に設けた隔壁11と、同隔壁11によ
って区画形成されたアルカリ水槽12及び酸性水槽13と、
各水槽12,13 に配設された電極8,9とより構成されて
いる。
【0012】また、アルカリ水槽12の上部にはアルカリ
水流出口14を、下部には浄水進入口15をそれぞれ形成
し、また、酸性水槽13の上部には酸性水流出口16を、下
部にはカルシウム水進入口17をそれぞれ形成している。
【0013】そして、アルカリ水流出口14と酸性水流出
口16には、後述するアルカリ水導出流路Eと酸性水流出
流路Hとが接続されている。
【0014】上記のように構成された電解槽10におい
て、アルカリ水槽12側に設けられた電極8は、通常の整
水動作時には、ステンレス鋼やカーボン等からなる陰極
として機能し、酸性水槽側の電極9は、ステンレス,白
金,酸化チタンなどからなる陽極として機能するように
構成されている。
【0015】各電極8,9には、制御装置Rからの制御
信号に基づいて電源40から所望の順電圧を印加するよう
に構成されている。
【0016】そして、かかる順電圧印加によって、水道
水等は電気分解されて、通常動作時には、アルカリ水槽
12内の水のpH値は高くなり、同水槽12内にアルカリ水が
生成される。一方、酸性水槽13のpH値は低くなり、同水
槽13内には酸性水が生成されることになる。
【0017】また、各電極8,9には、制御装置Rから
の制御信号に基づいて電源40から所望の逆電圧を印加す
るように構成されている。
【0018】そして、かかる逆電圧印加によって、水道
水等は電気分解されて、電極洗浄時には、アルカリ水槽
12内の水のpH値は低くなり、同水槽12内に酸性水が生成
される。一方、酸性水槽13のpH値は高くなり、同水槽13
内にはアルカリ水が生成されることになる。これによっ
て、各電極8, 9の付着物も溶解・除去され、その洗浄
後水は外部に排出されることになる。
【0019】(電解槽10周りの流路) まず、電解槽10の流入側は、水道蛇口等の水道水供給部
1に、原水供給流路Cを介して連通されており、原水と
しての水道水の供給がなされるように構成されている。
【0020】即ち、水道水供給部1からの原水供給流路
Cは、中途に設けた分岐部Sで二又に分岐して、一方の
分岐流路24はアルカリ水槽の浄水進入口15に浄水器2を
介して連通されており、他方の分岐流路28は酸性槽13の
カルシウム水進入口17に連通されている。また、分岐流
路28の中途には、カルシウムタンク3aと送給ポンプ3bと
からなるカルシウム供給装置3が接続されている。
【0021】分岐流路24に取付けた浄水器2は、内部に
多数の微細なセラミックボールを充填し、濾過機能を有
しており、必要に応じて内部にヒーター(図示せず)等
を設けて加温あるいは加熱殺菌等ができるように構成さ
れている。また、浄水器2の内部に活性炭を充填しても
良く、ヒーターを付けた場合、再生機能を果たす。
【0022】また、カルシウム供給装置3は、水路の中
途にカルシウム剤を収納したケースを介設することによ
り、水の供給中途において、カルシウムを水中に溶解せ
しめ、供給水にカルシウムを溶解させて行くように構成
している。
【0023】また、水道水供給部1からの原水供給流路
Cの分岐部Sの上手側には後述する流路切換装置41を配
設しており、同弁41の流路切換動作によって、水道水供
給部1からの水を、電解槽10に連通する原水供給流路C
と、原水直接取出流路Dに選択的に供給することができ
るとともに、同流路切換動作に連動して、同時に、以下
に説明するように、アルカリ水導出流路Eを、アルカリ
水取出流路Fと電極洗浄水排出流路Gとに選択的に連通
接続することができるものである。
【0024】即ち、電解槽10のアルカリ水流出口14に一
端を接続したアルカリ水導出流路Eの他端は、流路切換
装置41を介して、通常使用時には、アルカリ水取出流路
Fと連通し、電極洗浄時には、電極洗浄水排出流路Gと
に連通状態に接続されることになる。
【0025】(流路切換装置41の構成) 流路切換装置41は、図4に示すように、筒状ケーシング
50の一側側面に、一定間隔を開けて原水流入口51とアル
カリ水流入口52を設けるとともに、他側側面に、原水直
接取出口53と、原水流出口54と、アルカリ洗浄水取出口
55と、電極洗浄水排出口56とを設けている。
【0026】また、筒状ケーシング50内には流路切換体
として機能するプランジャ57が軸線方向に進退自在に配
設されており、同プランジャ57は、軸線方向に間隔をあ
けて、軸線と略直交するする方向に、第1連絡通路58,
第2連絡通路59, 第3連絡通路60及び第4連絡通路61を
設けている。
【0027】さらに、プランジャ57の一端には、外周面
に螺旋溝62を設けた進退回転軸63の一端が縁切連結部6
4' を介して連結されており、同進退回転軸63の他端は
筒状ケーシング50の一端壁から外部に突出しており、同
突出端部には回転ハンドル64が取付けられている。
【0028】そして、筒状ケーシング50の内周面には、
上記した螺旋溝62と係合する係合突起65が取付けられて
いる。
【0029】かかる構成において、原水直接取出時に
は、回転ハンドル64の操作によって、プランジャ57は第
1の移動位置、すなわち、図1及び図4に示す状態にあ
り、原水供給流路Cは、第1連絡通路58を介して原水直
接取出流路Dと連通しており、他の流路間の連通は全て
遮断されている。
【0030】また、通常使用時には、回転ハンドル64の
操作によって、プランジャ57は第2の移動位置、すなわ
ち、図2に示す状態 (図4のb位置) にあり、原水供給
流路Cは、第2連絡通路59を介して原水供給流路Cの下
流側と連通しており、一方、アルカリ水導出流路Eは第
3連絡通路60を介してアルカリ水取出流路Fと連通して
いる。なお、その他の流路間の連通は全て遮断されてい
る。
【0031】さらに、電極洗浄時には、回転ハンドル64
の操作によって、プランジャ57は第3の移動位置、すな
わち、図3に示す状態 (図4のc位置) にあり、原水供
給流路Cは、第2連絡通路59を介して原水供給流路Cの
下流側と連通しており、一方、アルカリ水導出流路Eは
第3連絡通路61を介して電極洗浄水排出流路Gと連通し
ている。なお、その他の流路間の連通は全て遮断されて
いる。
【0032】(スイッチ) 図1〜図3に示すように、原水供給流路Cの分岐流路24
の下流側とアルカリ水導出流路Eとには圧力スイッチS1
が取付けられている。この圧力スイッチS1は、原水供給
流路Cから電解槽10に浄水器2を通して原水を供給する
際の供給水圧によって作動し、制御装置Rを介して電源
40より所定電圧を電極8, 9に印加させ、アルカリ水水
槽12内にアルカリ水を生成することができるとともに、
酸性水水槽13内に酸性水を生成することができる。
【0033】このように、電解槽10を作動させるための
スイッチを別個独立して設ける必要がなく、制御が簡単
になる。
【0034】また、制御装置Rには操作パネルOPが接
続されており、同操作パネルOPには、電源スイッチS2
等の各種スイッチが取付けられている。
【0035】ここに、電源スイッチS2は、電解槽10や各
種スイッチ群への電力供給のために用いるものである。
【0036】また、制御装置Rには表示部Qが接続され
ており、同表示部Qの表示によって、使用者は、所望の
情報、例えば、現在の使用状態や、電極洗浄時期等を得
ることができる。
【0037】さらに、流路切換装置41の筒状ケーシング
50内に電極洗浄スイッチS3を取付けており、同電極洗浄
スイッチS3は、プランジャ57が図4に示す電極洗浄位置
cにおいて出力信号を制御装置Rに送り、制御回路Rか
らの制御信号に基づいて、電源40から両電極8,9に所
望の逆電圧を印加することになる。
【0038】従って、通常使用時と異なり、アルカリ水
水槽12内には酸性水が生成されるともに、酸性水水槽12
内にはアルカリ水が生成されることになる。
【0039】また、電極洗浄時には、流路切換装置41内
での電極洗浄専用流路の形成に連動して電極洗浄スイッ
チS3が作動するので、操作パネルP等に流路切換装置41
と独立して電極洗浄スイッチS3を設けた場合と比較し
て、誤動作を生じることなく、電極洗浄を正確に行うこ
とができ、安全性を向上することができる。
【0040】(その他の構成) 図1〜図3におけるその他の構成について説明すると、
42は原水供給流路Cの中途に設けた安全弁であり、例え
ば、形状記憶合金使用の切換弁からなり、水道水供給部
1からの水が給湯機等からの熱水である場合に、一定以
上の温度の熱水が供給されると形状記憶合金の機能によ
り、電解槽10方向には流れないように熱湯排出流路43を
通して外部へ放出することができるようにしている。
【0041】( 電気分解整水器Aの作用) ついで、上記構成を有する電気分解整水器Aの使用方法
について説明する。
【0042】まず、通常使用時には、流路切換装置41の
回転ハンドル64の操作によって、プランジャ57を図4の
位置bに移動すると、図2に示すように、原水供給流路
Cは、流路切換装置41内の第2連絡通路59を介して原水
供給流路Cの下流側と連通し、アルカリ水導出流路Eは
流路切換装置41内の第3連絡通路60を介してアルカリ水
取出流路Fと連通する。
【0043】従って、水道水供給部1から原水供給流路
Cを通して原水が電気分解整水器Aの流入側に供給され
ることになる。
【0044】その後、圧力スイッチS1が、原水供給流路
Cから電気分解整水器Aに浄水器2を通して原水を供給
する際の供給水圧によって作動し、制御装置Rを介して
電源40より所定電圧を電極8, 9に印加させ、アルカリ
水水槽12内にアルカリ水を生成するとともに、酸性水水
槽13内に酸性水を生成する。
【0045】そして、生成されたアルカリ水は、アルカ
リ水導出流路E→流路切換装置41内の第3連絡流路60→
アルカリ水取出流路Fを通して外部に流出でき、飲料水
として用いることができる。
【0046】一方、電気分解整水器A内で生成された酸
性水は、酸性水導出流路Hを通して外部に流出すること
ができ、そのアストリンゼン効果に着目して洗浄水とし
て手等の洗浄水として用いることができる。
【0047】次に、電極洗浄時には、回転ハンドル64の
操作によって、プランジャ57を図4の位置cに移動す
る。
【0048】これによって、図3に示すように、原水供
給流路Cは、流路切換装置41内の第2連絡通路59を介し
て原水供給流路Cの下流側と連通し、一方、アルカリ水
導出流路Eは流路切換装置41内の第4連絡通路61を介し
て電極洗浄水排出流路Gと連通する。
【0049】さらに、流路切換装置41の筒状ケーシング
50内に電極洗浄スイッチS3を取付けており、同電極洗浄
スイッチS3は、筒状ケーシング50の端部に取付けた固定
接点70と、プランジャ57の対応端に取付けた可動接点71
とからなる。
【0050】かかる構成によって、プランジャ57の位置
cへの移動に連動して可動接点71が固定接点70に接触
し、この接触によって電極洗浄スイッチS3が作動し、出
力信号を制御装置Rに送り、制御回路Rからの制御信号
に基づいて、電源40から両電極8,9に所望の逆電圧を
印加することになる。
【0051】その結果、アルカリ水水槽12内に酸性水を
生成するとともに、酸性水水槽13内にアルカリ水を生成
することができ、それぞれの電極8, 9への付着物を溶
解・除去することができる。その後、電解洗浄後の酸性
水を、アルカリ水導出流路E→流路切換装置41内の第4
連絡流路61→電極洗浄水排出流路Gを通して外部に排出
することができる。同様に電解洗浄後のアルカリ水を、
酸性水導出流路Hを通して外部に排出することができ
る。
【0052】なお、原水直接取出時には、回転ハンドル
64の操作によって、流路切換装置41のプランジャ57を図
4のa位置に移動する。
【0053】これによって、図1に示すように、原水供
給流路Cは、流路切換装置41内の第1連絡通路58を介し
て原水直接取出流路Dと連通することになり、同原水直
接取出流路Dより原水を直接取出し、食器等の洗浄に用
いることができる。
【0054】また、図5に示すように流路切換装置41に
おいて、アルカリ水取出流路Fと原水直接取出流路Dと
を一体化してもよい。
【0055】また、流路切換装置41は、図6に示すよう
な構成とすることもできる。すなわち、流路切換装置41
の筒状ケーシング50内に設けた電極洗浄スイッチS3は、
筒状ケーシング50の周壁に軸線方向に間隔を開けて設け
た3個の埋設接点80,81,82と、プランジャ57の対応端に
取付け、プランジャ57の軸線方向移動に連動して上記し
た埋設接点80,81,82に選択的に摺動接触可能な二股状の
導電素材からなる摺動接点83とからなる。
【0056】かかる構成によって、プランジャ57が第1
の移動位置、すなわち、図6の位置aにある場合は、摺
動接点83の一端は埋設接点80に接触しているが、他端は
絶縁素材からなる筒状ケーシング50の内面に接触してい
るので、電解槽10はオフ状態にある。
【0057】これによって、原水供給流路Cは、流路切
換装置41内の第1連絡通路58を介して原水直接取出流路
Dと連通することになり、同原水直接取出流路Dより原
水を直接取出し、食器等の洗浄に用いることができる。
【0058】また、通常使用時には、流路切換装置41の
回転ハンドル64の操作によって、プランジャ57を第2の
移動位置、すなわち、図6の位置bに移動すると、前掲
した図2と同様に、原水供給流路Cは、流路切換装置41
内の第2連絡通路59を介して原水供給流路Cの下流側と
連通し、アルカリ水導出流路Eは流路切換装置41内の第
3連絡通路60を介してアルカリ水取出流路Fと連通す
る。
【0059】従って、水道水供給部1から原水供給流路
Cを通して原水が電解槽10の流入側に供給されることに
なる。
【0060】一方、プランジャ57が位置bにある場合
は、摺動接点83の両端はそれぞれ埋設接点80と埋設接点
81に接触するので、電解槽10の電極8, 9には順電圧が
印加されることになる。
【0061】その後、アルカリ水を、アルカリ水導出流
路E→流路切換装置41内の第3連絡流路60→アルカリ水
取出流路Fを通して外部に流出することができるととも
に、酸性水は、酸性水導出流路Hを通して外部に流出す
ることができる。
【0062】さらに、電極洗浄時には、回転ハンドル64
の操作によって、プランジャ57を第3の移動位置、すな
わち、図6の位置cに移動する。
【0063】これによって、前掲した図3と同様に、原
水供給流路Cは、流路切換装置41内の第2連絡通路59を
介して原水供給流路Cの下流側と連通し、一方、アルカ
リ水導出流路Eは流路切換装置41内の第4連絡通路61を
介して電極洗浄水排出流路Gと連通する。
【0064】さらに、図6の位置cにおいて、電極洗浄
スイッチS3の摺動接点83の両端はそれぞれ埋設接点81と
埋設接点82に接触するので、電解槽10の電極8, 9には
逆電圧が印加されることになる。
【0065】その結果、電解槽10内の電極8, 9の付着
物を溶解・除去して洗浄を行うことができ、その後、電
解洗浄後の酸性水を、アルカリ水導出流路E→流路切換
装置41内の第4連絡流路61→電極洗浄水排出流路Gを通
して外部に排出することができる。同様に電解洗浄後の
アルカリ水を、酸性水導出流路Hを通して外部に排出す
ることができる。
【0066】次に、本考案の要部となる流路切換装置41
の構成について説明する。
【0067】すなわち、本考案に係る流路切換装置41
は、上記した電極洗浄スイッチS3の構造を用いており、
上記した3段階の流路切換及びそれに連動した電気回路
の切換のみならず、以下に説明する4段階の流路切換及
びそれに連動した電気回路の切換も行うことができるよ
うにしたものである。
【0068】即ち、図7に示すように、流路切換動作
は、電源40から電解槽10への電圧印加をオフにして原水
直接取出流路Dから原水を取り出す第1段目と、電源40
から電解槽10への電圧印加をオフにするが、原水供給流
路C→浄水器2→電解槽10→アルカリ水導出流路E→ア
ルカリ水取出流路Fを通して浄水を取り出す第2段目
と、電源40から電解槽10へ順電圧を印加するとともに、
原水供給流路C→浄水器2→電解槽10→アルカリ水導出
流路E→アルカリ水取出流路Fを通してアルカリ水を取
り出す第3段目と、電源40から電気分解整水器Aへ逆電
圧を印加するとともに、原水供給流路C→浄水器2→電
気分解整水器A→アルカリ水導出流路E→アルカリ水取
出流路Fを通して電解洗浄後酸性水を取り出す第4段目
とからなる。
【0069】従って、プランジャ57が第1の移動位置、
すなわち、図7の位置aにある場合は、摺動接点83の両
端はいずれの埋設接点80,81,82にも接触しておらず、絶
縁素材からなる筒状ケーシング50の内面に接触している
ので、電解槽10はオフ状態にある。
【0070】これによって、原水供給流路Cは、流路切
換装置41内の第1連絡通路58を介して原水直接取出流路
Dと連通することになり、同原水直接取出流路Dより原
水を直接取出し、食器等の洗浄に用いることができる。
【0071】また、流路切換装置41の回転ハンドル64の
操作によって、プランジャ57を第2の移動位置、すなわ
ち、図7の位置bに移動すると、原水供給流路Cは、流
路切換装置41内の第2連絡通路59を介して原水供給流路
Cの下流側と連通し、アルカリ水導出流路Eは流路切換
装置41内の第3連絡通路60を介してアルカリ水取出流路
Fと連通する。
【0072】その際に、プランジャ57の摺動接点83の一
端は埋設接点80に接触しているが、他端は絶縁素材から
なる筒状ケーシング50の内面に接触しているので、電解
槽10の電極8、9には電圧が印加されないことになる。
【0073】従って、アルカリ水取出流路Fからは、浄
水器2によって浄化された浄水が流出されることにな
る。
【0074】また、通常使用時には、流路切換装置41の
回転ハンドル64の操作によって、プランジャ57を第3の
移動位置、すなわち、図7の位置cに移動すると、前掲
した図2と同様に、原水供給流路Cは、流路切換装置41
内の第2連絡通路59を介して原水供給流路Cの下流側と
連通し、アルカリ水導出流路Eは流路切換装置41内の第
3連絡通路60を介してアルカリ水取出流路Fと連通す
る。
【0075】従って、水道水供給部1から原水供給流路
Cを通して原水が電解槽10の流入側に供給されることに
なる。
【0076】一方、プランジャ57が位置cにある場合
は、摺動接点83の両端はそれぞれ埋設接点80と埋設接点
81に接触するので、電気分解整水器Aの電極8, 9には
順電圧が印加されることになる。
【0077】その後、アルカリ水を、アルカリ水導出流
路E→流路切換装置41内の第3連絡流路60→アルカリ水
取出流路Fを通して外部に流出することができるととも
に、酸性水は、酸性水導出流路Hを通して外部に流出す
ることができる。
【0078】さらに、電極洗浄時には、電極洗浄時に
は、回転ハンドル64の操作によって、プランジャ57を第
4の移動位置、すなわち、図7の位置dに移動する。
【0079】これによって、前掲した図3と同様に、原
水供給流路Cは、流路切換装置41内の第2連絡通路59を
介して原水供給流路Cの下流側と連通し、一方、アルカ
リ水導出流路Eは流路切換装置41内の第4連絡通路61を
介して電極洗浄水排出流路Gと連通する。
【0080】さらに、図7の位置dにおいて、電極洗浄
スイッチS3の摺動接点83の両端はそれぞれ埋設接点81と
埋設接点82に接触するので、電解槽10の電極8, 9には
逆電圧が印加されることになる。
【0081】その結果、電解槽10内の電極8, 9の付着
物を溶解・除去して洗浄を行うことができ、その後、電
解洗浄後の酸性水を、アルカリ水導出流路E→流路切換
装置41内の第4連絡流路61→電極洗浄水排出流路Gを通
して外部に排出することができる。同様に電解洗浄後の
アルカリ水を、酸性水導出流路Hを通して外部に排出す
ることができる。
【0082】
【考案の効果】本考案は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0083】(1) 請求項1記載の考案では、原水供給流
路と電解槽の浄水流入口とを浄水器を介して連通すると
ともに、電解槽のアルカリ水流出口とアルカリ取出流路
とを連通した状態で、流路切換装置の流路切換動作に連
動して、選択的に電解槽の陰極電極及び陽極電極に正電
圧を印加しているため、浄水とアルカリ水とを適宜選択
して使用することができる。
【0084】そのため、例えば、幼児や体質的にアルカ
リ水の飲料に適さない場合、或いは医薬品を服用する場
合等には、浄水器により浄化した浄水を選択して飲料
し、また、体質改善等を目的としてアルカリ水を選択し
て飲料して、目的や用途に合った選択が可能となる。
【0085】しかも、流路切換装置の機械的な流路切換
動作に連動して、電気分解整水器の電気的な作動を行え
るように構成しているため、電気分解整水器の操作性を
著しく向上させることができる。
【0086】さらに、流路切換体の移動位置を検知する
ことにより電解槽の陰極電極及び陽極電極に順電圧ある
いは逆電圧を印加しているため、流路切換装置の機械的
な流路切換動作に連動して、電気分解整水器の電気的な
作動を確実に行うことができ、電気分解整水器の操作性
を著しく向上させることができるとともに、電気分解整
水器の電圧印加の誤動作を確実に防止することができ
る。
【0087】(2) 請求項2記載の考案では、流路切換装
置のケーシング内部に3個の接点をプランジャの移動方
向に間隔を開けて設けるとともに、プランジャに二股状
の摺動接点を設け、プランジャが移動位置を検出してい
るため、電気的接点構造を簡略化して電気分解整水器の
小型軽量化に寄与しつつ、前記同様、浄水とアルカリ水
とを適宜選択して使用することができ、しかも、流路切
換装置の機械的な流路切換動作に連動して、電気分解整
水器の電気的な作動を確実に行うことができ、電気分解
整水器の操作性を著しく向上させることができるととも
に、電気分解整水器の電圧印加の誤動作を確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原水取出時の電気分解整水器の構成説明図であ
る。
【図2】通常使用時の同電気分解整水器の構成説明図で
ある。
【図3】電極洗浄時の同電気分解整水器の構成説明図で
ある。
【図4】流路切換装置の拡大断面正面図である。
【図5】流路切換装置の変容例の拡大断面正面図であ
る。
【図6】流路切換装置の拡大断面正面図である。
【図7】本考案に係る流路切換装置の拡大断面正面図で
ある。
【符号の説明】
A 電気分解整水器 C 原水供給流路 D 原水直接排出流路 E アルカリ水導出流路 F アルカリ取出流路 G 電極洗浄水排出流路 H 酸性水導出流路 8 陽極電極 9 陰極電極 12 アルカリ水槽 13 酸性水槽 41 流路切換装置

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内に流路切換体を配設し、同流
    路切換体の変位移動に応じて流路を切り換える流路切換
    装置を具備する電気分解整水器において、 流路切換装置は、流路切換体の第1移動位置において原
    水供給流路と原水直接取出流路とを連通し、流路切換体
    の第2移動位置において原水供給流路と電解槽の浄水流
    入口とを浄水器を介して連通するとともに、電解槽のア
    ルカリ水流出口とアルカリ取出流路とを連通し、流路切
    換体の第3移動位置においても原水供給流路と電解槽の
    浄水流入口とを浄水器を介して連通するとともに、電解
    槽のアルカリ水流出口とアルカリ取出流路とを連通し、
    流路切換体の第4移動位置において原水供給流路と電解
    槽の浄水流入口とを浄水器を介して連通するとともに、
    電解槽のアルカリ水流出口と電極洗浄水排出流路とを連
    通すべく構成し、 しかも、流路切換装置は流路切換体の移動位置検出手段
    を具備し、同移動位置検出手段により流路切換体が第3
    移動位置にあることを検出した時には、電解槽の陰極電
    極及び陽極電極に正電圧を印加し、流路切換体が第4移
    動位置にあることを検出した時には、電解槽の陰極電極
    及び陽極電極に逆電圧を印加したことを特徴とする電気
    分解整水器。
  2. 【請求項2】ケーシング内にプランジャを配設し、同プ
    ランジャの変位移動に応じて流路を切り換える流路切換
    装置を具備する電気分解整水器において、 流路切換装置は、プランジャの第1移動位置において原
    水供給流路と原水直接取出流路とを連通し、プランジャ
    の第2移動位置において原水供給流路と電解槽の浄水流
    入口とを浄水器を介して連通するとともに、電解槽のア
    ルカリ水流出口とアルカリ取出流路とを連通し、プラン
    ジャの第3移動位置においても原水供給流路と電解槽の
    浄水流入口とを浄水器を介して連通するとともに、電解
    槽のアルカリ水流出口とアルカリ取出流路とを連通し、
    プランジャの第4移動位置において原水供給流路と電解
    槽の浄水流入口とを浄水器を介して連通するとともに、
    電解槽のアルカリ水流出口と電極洗浄水排出流路とを連
    通すべく構成し、 しかも、流路切換装置のケーシング内部に3個の接点を
    プランジャの移動方向に間隔を開けて設けるとともに、
    プランジャに二股状の摺動接点を設け、プランジャが第
    3移動位置にある時には、摺動接点が一方の隣接する2
    個の接点を導通させ、同接点の導通を検知することによ
    り、電解槽の陰極電極及び陽極電極に正電圧を印加し、
    プランジャが第4移動位置にある時には、摺動接点が他
    方の隣接する2個の接点を導通させ、同接点の導通を検
    知することにより、電解槽の陰極電極及び陽極電極に逆
    電圧を印加したことを特徴とする電気分解整水器。
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