JP2530276Y2 - 樹脂成形用砂中子 - Google Patents
樹脂成形用砂中子Info
- Publication number
- JP2530276Y2 JP2530276Y2 JP1990121196U JP12119690U JP2530276Y2 JP 2530276 Y2 JP2530276 Y2 JP 2530276Y2 JP 1990121196 U JP1990121196 U JP 1990121196U JP 12119690 U JP12119690 U JP 12119690U JP 2530276 Y2 JP2530276 Y2 JP 2530276Y2
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- JP
- Japan
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- sand core
- resin
- water
- sand
- molding
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばエンジン用樹脂製吸気マニホルドの
如き中空樹脂成形品を成形するのに用いられる樹脂成形
用砂中子の改良に関するものである。
如き中空樹脂成形品を成形するのに用いられる樹脂成形
用砂中子の改良に関するものである。
最近、エンジンの軽量化と吸気効率の向上の要求から
成形性の自由度の高い樹脂製吸気マニホルドが用いられ
ている。
成形性の自由度の高い樹脂製吸気マニホルドが用いられ
ている。
このような樹脂製中空成形品を成形するために、金
型、石膏型等の主型と、この主型内に組込まれる中子と
が必要である。
型、石膏型等の主型と、この主型内に組込まれる中子と
が必要である。
従来からこのような中子として成形後低温加熱で容易
に流出することができる低融点合金製の中子が用いられ
ている。しかし、低融点合金中子は、それ自体を成形す
るために高価な金型を必要とする上に材料が高価であ
り、従って樹脂製中空成形品の製造が高価となる欠点が
あった。
に流出することができる低融点合金製の中子が用いられ
ている。しかし、低融点合金中子は、それ自体を成形す
るために高価な金型を必要とする上に材料が高価であ
り、従って樹脂製中空成形品の製造が高価となる欠点が
あった。
このため、水等で容易に流出することができる安価な
砂中子を用いて中空樹脂成形品を成形することが行なわ
れている。
砂中子を用いて中空樹脂成形品を成形することが行なわ
れている。
しかし、樹脂成形品の材料である樹脂の表面張力が低
いため、成形時の圧力によって砂中子の砂粒間に樹脂が
差し込む傾向があり、このため樹脂成形品を鋳造した
後、砂を水等で崩壊して流出しても砂中子に差し込まれ
た樹脂が成形品の内表面に残るので、平滑な内表面を有
する中空樹脂成形品を得ることができなかった。
いため、成形時の圧力によって砂中子の砂粒間に樹脂が
差し込む傾向があり、このため樹脂成形品を鋳造した
後、砂を水等で崩壊して流出しても砂中子に差し込まれ
た樹脂が成形品の内表面に残るので、平滑な内表面を有
する中空樹脂成形品を得ることができなかった。
本考案の目的は、上記の欠点を回避し、樹脂成形品の
成形時に、その材料である樹脂が差し込むことがなく内
表面が滑らかな中空樹脂成形品を得ることができる樹脂
成形用砂中子を提供することにある。
成形時に、その材料である樹脂が差し込むことがなく内
表面が滑らかな中空樹脂成形品を得ることができる樹脂
成形用砂中子を提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するために、樹脂を鋳込
み成形する砂中子本体から成る樹脂成形用砂中子におい
て、砂中子本体の表面に設けられた水溶性塗型剤皮膜と
この水溶性塗型剤皮膜の上に設けられた液状シリコン皮
膜とを有することを特徴とする樹脂成形用砂中子を提供
するものである。
み成形する砂中子本体から成る樹脂成形用砂中子におい
て、砂中子本体の表面に設けられた水溶性塗型剤皮膜と
この水溶性塗型剤皮膜の上に設けられた液状シリコン皮
膜とを有することを特徴とする樹脂成形用砂中子を提供
するものである。
このように、砂中子本体の表面に水溶性塗型剤と液状
シリコンとの皮膜を施すと、樹脂が中子の砂粒内に差し
込むことがなく、従って砂中子本体である砂粒を水等で
流出すると、砂粒から取り残されて成形品の内表面に付
着するシリコン皮膜の滑らかな内表面で覆われた中空樹
脂成形品を得ることができる。
シリコンとの皮膜を施すと、樹脂が中子の砂粒内に差し
込むことがなく、従って砂中子本体である砂粒を水等で
流出すると、砂粒から取り残されて成形品の内表面に付
着するシリコン皮膜の滑らかな内表面で覆われた中空樹
脂成形品を得ることができる。
若し、砂中子本体の外表面に水溶性塗型剤のみの皮膜
を有するにすぎないと、成形時の樹脂の差し込みの防止
が不充分であるため中空樹脂成形品の内表面が滑らかに
はならないし、また若し液状シリコンを直接砂中子本体
に塗布すると、シリコンが砂中子本体の砂粒内に溶け込
むので、砂中子本体を水等で流出してシリコンが成形品
の内面に付着したまま残ると、砂粒内に溶け込んだシリ
コンが成形品の内表面に凹凸を付与するので、同様に滑
らかな内表面を有する中空樹脂成形品を得ることができ
ない。従って、砂中子本体の表面に水溶性塗料型剤皮膜
を介して液状シリコン皮膜を形成することが樹脂の差し
込みとシリコンの凹凸化とを防止する上で必要である。
を有するにすぎないと、成形時の樹脂の差し込みの防止
が不充分であるため中空樹脂成形品の内表面が滑らかに
はならないし、また若し液状シリコンを直接砂中子本体
に塗布すると、シリコンが砂中子本体の砂粒内に溶け込
むので、砂中子本体を水等で流出してシリコンが成形品
の内面に付着したまま残ると、砂粒内に溶け込んだシリ
コンが成形品の内表面に凹凸を付与するので、同様に滑
らかな内表面を有する中空樹脂成形品を得ることができ
ない。従って、砂中子本体の表面に水溶性塗料型剤皮膜
を介して液状シリコン皮膜を形成することが樹脂の差し
込みとシリコンの凹凸化とを防止する上で必要である。
本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明すると、
第1図及び第2図は本考案に係る樹脂成形用砂中子10を
示し、図示の実施例では、この砂中子10は、樹脂製吸気
マニホルドを成形するのに用いられる形態を有するが、
種々の中空樹脂成形品を製造するのに用いることができ
る形態とすることができる。
第1図及び第2図は本考案に係る樹脂成形用砂中子10を
示し、図示の実施例では、この砂中子10は、樹脂製吸気
マニホルドを成形するのに用いられる形態を有するが、
種々の中空樹脂成形品を製造するのに用いることができ
る形態とすることができる。
本考案の砂中子10は、樹脂を鋳込み成形する砂中子本
体12から成っているが、砂中子本体の表面に設けられた
水溶性塗型剤皮膜14と、この水溶性塗型剤皮膜14の上に
設けられた液状シリコン皮膜16とを更に有する。水溶性
塗型剤皮膜14は、例えば登録商標テラペイントの如き塗
料を塗布し乾燥して得ることができ、また液状シリコン
皮膜16は、例えば東レシリコンPRX430をディッピング、
スプレーまたは刷毛塗り等の方法で塗布し乾燥して得る
ことができる。
体12から成っているが、砂中子本体の表面に設けられた
水溶性塗型剤皮膜14と、この水溶性塗型剤皮膜14の上に
設けられた液状シリコン皮膜16とを更に有する。水溶性
塗型剤皮膜14は、例えば登録商標テラペイントの如き塗
料を塗布し乾燥して得ることができ、また液状シリコン
皮膜16は、例えば東レシリコンPRX430をディッピング、
スプレーまたは刷毛塗り等の方法で塗布し乾燥して得る
ことができる。
本考案の砂中子10を用いて樹脂を成形した後、砂中子
10の砂中子本体12は、砂中子10に注入した水等によって
崩壊しながら流出される。従って、中空樹脂成形品の内
表面には砂中子10の最外層にあるシリコン皮膜16が付着
したまま残るが、このシリコン皮膜16は、水溶性塗型剤
皮膜の封孔作用で砂中子本体12内に溶け込んで凹凸化す
ることがなく、滑らかな表面を有するので、中空樹脂成
形品の内表面は滑らかとなることが解る。
10の砂中子本体12は、砂中子10に注入した水等によって
崩壊しながら流出される。従って、中空樹脂成形品の内
表面には砂中子10の最外層にあるシリコン皮膜16が付着
したまま残るが、このシリコン皮膜16は、水溶性塗型剤
皮膜の封孔作用で砂中子本体12内に溶け込んで凹凸化す
ることがなく、滑らかな表面を有するので、中空樹脂成
形品の内表面は滑らかとなることが解る。
既にのべたように、水溶性塗型剤皮膜14だけでは樹脂
の差し込み防止が不充分であり、また液状シリコン皮膜
16を直線砂中子本体12に塗布すると、シリコンが砂粒内
に溶け込むので封孔剤として機能する水溶性塗型剤皮膜
14を介して液状シリコンを塗布することが樹脂の差し込
みを確実に防止するのに必要である。このように、砂中
子本体12の表面に水溶性塗型剤と液状シリコンとの皮膜
を施すと、樹脂が中子の砂粒内に差し込むことがなく、
成形品の内表面に残るシリコン皮膜16によって内表面が
滑らかな樹脂成形品を得ることができる。
の差し込み防止が不充分であり、また液状シリコン皮膜
16を直線砂中子本体12に塗布すると、シリコンが砂粒内
に溶け込むので封孔剤として機能する水溶性塗型剤皮膜
14を介して液状シリコンを塗布することが樹脂の差し込
みを確実に防止するのに必要である。このように、砂中
子本体12の表面に水溶性塗型剤と液状シリコンとの皮膜
を施すと、樹脂が中子の砂粒内に差し込むことがなく、
成形品の内表面に残るシリコン皮膜16によって内表面が
滑らかな樹脂成形品を得ることができる。
本考案によれば、上記のように、砂中子本体の表面に
水溶性塗型剤と液状シリコンとの皮膜を施したので、樹
脂が中子の砂粒内に差し込むことがなく、従って内表面
が滑らかな中空樹脂成形品を得ることができる。また、
水溶性塗型剤だけでは樹脂の差し込み防止が不充分であ
るが、この水溶性塗型剤を下層としてこの下層によって
封孔しつつ液状シリコンを砂中子本体に塗布したので、
シリコンが砂粒内に溶け込むのを防止しつつ樹脂が砂中
子内に差し込むのを確実に防止することができ、従って
砂中子の砂中子本体を水等で流出した後、中空樹脂成形
品の内表面に残るシリコン皮膜の表面に凹凸が形成され
ることがなく、中空樹脂成形品は、このシリコン皮膜に
よって滑らかな内表面を維持することができる実益があ
る。
水溶性塗型剤と液状シリコンとの皮膜を施したので、樹
脂が中子の砂粒内に差し込むことがなく、従って内表面
が滑らかな中空樹脂成形品を得ることができる。また、
水溶性塗型剤だけでは樹脂の差し込み防止が不充分であ
るが、この水溶性塗型剤を下層としてこの下層によって
封孔しつつ液状シリコンを砂中子本体に塗布したので、
シリコンが砂粒内に溶け込むのを防止しつつ樹脂が砂中
子内に差し込むのを確実に防止することができ、従って
砂中子の砂中子本体を水等で流出した後、中空樹脂成形
品の内表面に残るシリコン皮膜の表面に凹凸が形成され
ることがなく、中空樹脂成形品は、このシリコン皮膜に
よって滑らかな内表面を維持することができる実益があ
る。
第1図は本考案に係る樹脂成形用砂中子の全体斜視図、
第2図は第1図の中子の拡大断面図である。 10……樹脂成形用砂中子、12……砂中子本体、14……水
溶性塗型剤皮膜、16……液状シリコン皮膜。
第2図は第1図の中子の拡大断面図である。 10……樹脂成形用砂中子、12……砂中子本体、14……水
溶性塗型剤皮膜、16……液状シリコン皮膜。
Claims (1)
- 【請求項1】樹脂を鋳込み成形する砂中子本体から成る
樹脂成形用砂中子において、前記砂中子本体の表面に設
けられた水溶性塗型剤皮膜と前記水溶性塗型剤皮膜の上
に設けられた液状シリコン皮膜とを有することを特徴と
する樹脂成形用砂中子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990121196U JP2530276Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 樹脂成形用砂中子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990121196U JP2530276Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 樹脂成形用砂中子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0477414U JPH0477414U (ja) | 1992-07-07 |
JP2530276Y2 true JP2530276Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=31869067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990121196U Expired - Lifetime JP2530276Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 樹脂成形用砂中子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530276Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59136214A (ja) * | 1983-01-26 | 1984-08-04 | Niigata Eng Co Ltd | 水溶性中子を用いたプラスチツク鋳造方法 |
JPS63303648A (ja) * | 1987-06-02 | 1988-12-12 | Mitsubishi Motors Corp | 高圧鋳造用中子の製造方法 |
-
1990
- 1990-11-21 JP JP1990121196U patent/JP2530276Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0477414U (ja) | 1992-07-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070502 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070905 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |