JP2530240Y2 - X線ct - Google Patents
X線ctInfo
- Publication number
- JP2530240Y2 JP2530240Y2 JP10809290U JP10809290U JP2530240Y2 JP 2530240 Y2 JP2530240 Y2 JP 2530240Y2 JP 10809290 U JP10809290 U JP 10809290U JP 10809290 U JP10809290 U JP 10809290U JP 2530240 Y2 JP2530240 Y2 JP 2530240Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cradle
- ray
- control device
- speed
- gantry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はX線CTに関し、特に高速でスカウトスキャン
を行い得るX線CTに関する。
を行い得るX線CTに関する。
(従来の技術) X線CTは被検体の周囲を全周に亘ってX線を照射して
その透過X線の強度を検出器で検出して、画像再構成
し、断層像を作る装置である。このX線CTにおいて、被
検体の患部の断層撮影を行う場合、断層撮影を実施すべ
き場所又は患部の状態を正確に把握するために、クレー
ドルを移動しながらクレードル上の被検体の全体像を得
る所謂スカウトスキャンを行ってスカウトビューイメー
ジを得ている。
その透過X線の強度を検出器で検出して、画像再構成
し、断層像を作る装置である。このX線CTにおいて、被
検体の患部の断層撮影を行う場合、断層撮影を実施すべ
き場所又は患部の状態を正確に把握するために、クレー
ドルを移動しながらクレードル上の被検体の全体像を得
る所謂スカウトスキャンを行ってスカウトビューイメー
ジを得ている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このスカウトスキャンは第3図に示すよう
な方法で行っている。図において、1はX線を発生して
照射するX線管2、X線ビームを整形し、不要成分を除
去するコリメータ3及び検出器4を搭載し、断層撮影を
行う時は被検体5の周囲を前記X線管2から検出器4ま
でを回転させるガントリである。X線管2とコリメータ
3はX線ファンビーム6を照射し、被検体5を載せたク
レードル7をクレードル7の長手方向であるX方向に動
かしながら、図のA面からB面までの透過X線を多チャ
ネルの検出器4で測定している。
な方法で行っている。図において、1はX線を発生して
照射するX線管2、X線ビームを整形し、不要成分を除
去するコリメータ3及び検出器4を搭載し、断層撮影を
行う時は被検体5の周囲を前記X線管2から検出器4ま
でを回転させるガントリである。X線管2とコリメータ
3はX線ファンビーム6を照射し、被検体5を載せたク
レードル7をクレードル7の長手方向であるX方向に動
かしながら、図のA面からB面までの透過X線を多チャ
ネルの検出器4で測定している。
この時のクレードルの送り速度と、X線量及び検出器
の計測のためのトリガであるDAS(データ収集装置)ト
リガとの関係を第4図に示す。図において、(イ)はク
レードル7の送り速度の時間的変化を示すグラフ、
(ロ)は(イ)と同一のタイミングにおけるX線照射量
の時間的変化を示すグラフ、(ハ)はDASトリガの波形
を示す図である。図で明らかなように、クレードル7を
動かした時に逐次速度が上がって一定速度になるまでに
時間が掛かる。X線の照射は、定速になった時点でA点
を通過した時とB点を通過した時の間にDASトリガによ
り行われる。
の計測のためのトリガであるDAS(データ収集装置)ト
リガとの関係を第4図に示す。図において、(イ)はク
レードル7の送り速度の時間的変化を示すグラフ、
(ロ)は(イ)と同一のタイミングにおけるX線照射量
の時間的変化を示すグラフ、(ハ)はDASトリガの波形
を示す図である。図で明らかなように、クレードル7を
動かした時に逐次速度が上がって一定速度になるまでに
時間が掛かる。X線の照射は、定速になった時点でA点
を通過した時とB点を通過した時の間にDASトリガによ
り行われる。
このようなスカウトスキャンにおいては、クレードル
の速度が一定になる助走時間が長く、その間X線照射が
行われないので、助走時間と撮影時間及び減速時間を含
むスキャン時間が長くなってしまう。又、撮影範囲のA
−B間が長い時はクレードル7の送り量が長いため更に
撮影時間が長く、スキャン時間が長くなってしまう。こ
れを解決するにはクレードル7の送り速度を速くすれば
良いが、クレードル7の加速度が従来と同じであれば助
走距離が長くなって、スキャン可能範囲が狭くなってし
まう。加速度を大きくして助走距離を短くしようとする
と振動が発生して、被検体5に余計な振動を与えること
になり、又、加速度を大きくするためには駆動トルクを
増強しなければならないという問題がある。
の速度が一定になる助走時間が長く、その間X線照射が
行われないので、助走時間と撮影時間及び減速時間を含
むスキャン時間が長くなってしまう。又、撮影範囲のA
−B間が長い時はクレードル7の送り量が長いため更に
撮影時間が長く、スキャン時間が長くなってしまう。こ
れを解決するにはクレードル7の送り速度を速くすれば
良いが、クレードル7の加速度が従来と同じであれば助
走距離が長くなって、スキャン可能範囲が狭くなってし
まう。加速度を大きくして助走距離を短くしようとする
と振動が発生して、被検体5に余計な振動を与えること
になり、又、加速度を大きくするためには駆動トルクを
増強しなければならないという問題がある。
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的
は、スキャン時間の短いスカウトスキャンを行うことの
できるX線CTを実現することにある。
は、スキャン時間の短いスカウトスキャンを行うことの
できるX線CTを実現することにある。
(課題を解決するための手段) 前記の課題を解決する本考案は、ガントリに収容され
たクレードルの移動距離、移動速度を制御するクレード
ル・ガントリ制御装置と、X線管に高圧及びフィラメン
ト電流を供給するための制御をするX線発生制御装置
と、前記クレードル・ガントリ制御装置に対し前記クレ
ードルの移動時期、停止時期等を指令し、前記X線発生
制御装置にX線照射時期を指令する撮影制御装置とを具
備し、前記クレードルの移動の加速期間中にもその速度
に比例したX線照射を行うことを特徴とするものであ
る。
たクレードルの移動距離、移動速度を制御するクレード
ル・ガントリ制御装置と、X線管に高圧及びフィラメン
ト電流を供給するための制御をするX線発生制御装置
と、前記クレードル・ガントリ制御装置に対し前記クレ
ードルの移動時期、停止時期等を指令し、前記X線発生
制御装置にX線照射時期を指令する撮影制御装置とを具
備し、前記クレードルの移動の加速期間中にもその速度
に比例したX線照射を行うことを特徴とするものであ
る。
(作用) クレードル・ガントリ制御装置が撮影制御装置の指令
によりクレードルの移動を開始させると、X線発生制御
装置は撮影制御装置からのトリガによりクレードルの加
速期間中からその速度に比例したX線照射を行い、スキ
ャン時間を短縮する。
によりクレードルの移動を開始させると、X線発生制御
装置は撮影制御装置からのトリガによりクレードルの加
速期間中からその速度に比例したX線照射を行い、スキ
ャン時間を短縮する。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例のブロック図である。図に
示した装置はX線CTであるが、ここではスカウトスキャ
ンについてのみ説明する。図において、第3図と同等の
部分には同一の符号を付してある。図中、11は検出器4
で検出した透過X線によるデータを収集するデータ収集
装置。12はデータ収集装置で集めたデータを処理して画
像データとするデータ処理装置である。画像化されたデ
ータは画像表示装置13に表示される。14はクレードル7
の前後,上下の運動及びガントリ1の回転,ティルト等
の動作の制御を行うクレードル・ガントリ制御装置、15
はX線管2に高圧やフィラメント電圧等の電源供給及び
遮断等のX線発生の制御を行うX線発生制御装置であ
る。16はクレードル・ガントリ制御装置14に制御信号を
与えて、クレードル7やガントリ1の運動に関する指令
を行い、又X線発生制御装置15にX線発生に関する指令
を送ることにより行う撮影制御装置で、データ収集装置
11にDASトリガを送りデータ収集を行わせ、又、データ
処理装置12も制御している。
示した装置はX線CTであるが、ここではスカウトスキャ
ンについてのみ説明する。図において、第3図と同等の
部分には同一の符号を付してある。図中、11は検出器4
で検出した透過X線によるデータを収集するデータ収集
装置。12はデータ収集装置で集めたデータを処理して画
像データとするデータ処理装置である。画像化されたデ
ータは画像表示装置13に表示される。14はクレードル7
の前後,上下の運動及びガントリ1の回転,ティルト等
の動作の制御を行うクレードル・ガントリ制御装置、15
はX線管2に高圧やフィラメント電圧等の電源供給及び
遮断等のX線発生の制御を行うX線発生制御装置であ
る。16はクレードル・ガントリ制御装置14に制御信号を
与えて、クレードル7やガントリ1の運動に関する指令
を行い、又X線発生制御装置15にX線発生に関する指令
を送ることにより行う撮影制御装置で、データ収集装置
11にDASトリガを送りデータ収集を行わせ、又、データ
処理装置12も制御している。
次に、上記の実施例の装置の動作を説明するが、ここ
で、実施例の装置が実施しようとする撮影方法について
第2図を参照して説明する。図において、(イ)はクレ
ードル7の送り速度の時間的変化を示すグラフ、(ロ)
はX線照射の時間的変化を示すグラフ、(ハ)は計測ト
リガであるDASトリガの波形を示す図である。本実施例
によって実施するX線の照射と透過X線の計測、即ち、
スカウトビューの撮影は、第2図に示すようにクレード
ル7の送り速度が一定にならない加速中から開始する。
この場合、X線照射において、従来のように一定のX線
量で行うと、クレードル7の速度が低速の時には、被検
体に対するX線の被曝量が大きくなるため、クレードル
7の送り速度が遅い間はDASトリガの周期を大きくして
X線照射の時間間隔を大きくし、平均X線照射量を少な
くし、クレードル7の速度が速くなるにつれ、DASトリ
ガの周期を小さくしてX線照射量をクレードル7の速度
に比例して増加させる。
で、実施例の装置が実施しようとする撮影方法について
第2図を参照して説明する。図において、(イ)はクレ
ードル7の送り速度の時間的変化を示すグラフ、(ロ)
はX線照射の時間的変化を示すグラフ、(ハ)は計測ト
リガであるDASトリガの波形を示す図である。本実施例
によって実施するX線の照射と透過X線の計測、即ち、
スカウトビューの撮影は、第2図に示すようにクレード
ル7の送り速度が一定にならない加速中から開始する。
この場合、X線照射において、従来のように一定のX線
量で行うと、クレードル7の速度が低速の時には、被検
体に対するX線の被曝量が大きくなるため、クレードル
7の送り速度が遅い間はDASトリガの周期を大きくして
X線照射の時間間隔を大きくし、平均X線照射量を少な
くし、クレードル7の速度が速くなるにつれ、DASトリ
ガの周期を小さくしてX線照射量をクレードル7の速度
に比例して増加させる。
次に、実施例の動作を説明する。X線CTの運転を開始
すると、撮影制御装置16はクレードル・ガントリ制御装
置14に制御信号を送り、クレードル7を移動させる。ク
レードル7が撮影範囲のA点を通過すると、撮影制御装
置16はX線発生制御装置15を制御して、X線管2からX
線を照射させる。X線の照射量はクレードル7の移動速
度に比例している。このようにして照射され、被検体を
透過したX線は検出器4で検出され、データ収集装置11
で収集され、データ処理装置12で処理され、画像表示装
置13で表示される。
すると、撮影制御装置16はクレードル・ガントリ制御装
置14に制御信号を送り、クレードル7を移動させる。ク
レードル7が撮影範囲のA点を通過すると、撮影制御装
置16はX線発生制御装置15を制御して、X線管2からX
線を照射させる。X線の照射量はクレードル7の移動速
度に比例している。このようにして照射され、被検体を
透過したX線は検出器4で検出され、データ収集装置11
で収集され、データ処理装置12で処理され、画像表示装
置13で表示される。
以上説明したように本実施例によれば、クレードルの
速度が一定速度にならないうちから、X線を照射するこ
とにより、クレードルの移動開始から撮影終了までを含
めたスカウト像の撮影時間を短縮することができるよう
になる。その結果、被検体は呼吸の停止時間が短くなる
ので苦痛が軽減され、更に呼吸による体動が少なくなる
ので、画像の質は向上する。
速度が一定速度にならないうちから、X線を照射するこ
とにより、クレードルの移動開始から撮影終了までを含
めたスカウト像の撮影時間を短縮することができるよう
になる。その結果、被検体は呼吸の停止時間が短くなる
ので苦痛が軽減され、更に呼吸による体動が少なくなる
ので、画像の質は向上する。
スカウト像の撮影を行う前の準備期間としての助走距
離を従来より短くすることができて、その分だけスキャ
ン可能範囲を拡張することができる。
離を従来より短くすることができて、その分だけスキャ
ン可能範囲を拡張することができる。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように本考案によれば、スキャン
時間の短いスカウトスキャンを行うことができるように
なり、実用上の効果は大きい。
時間の短いスカウトスキャンを行うことができるように
なり、実用上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例のブロック図、 第2図は本考案によるスカウト像撮影のタイムチャー
ト、 第3図はスカウト像撮影方法の説明図、 第4図は従来の装置によるスカウト像撮影のタイムチャ
ートである。 1…ガントリ、2…X線管 3…コリメータ、4…検出器 5…被検体、7…クレードル 11…データ収集装置、12…データ処理装置 13…画像表示装置 14…クレードル・ガントリ制御装置 15…X線発生制御装置、16…撮影制御装置
ト、 第3図はスカウト像撮影方法の説明図、 第4図は従来の装置によるスカウト像撮影のタイムチャ
ートである。 1…ガントリ、2…X線管 3…コリメータ、4…検出器 5…被検体、7…クレードル 11…データ収集装置、12…データ処理装置 13…画像表示装置 14…クレードル・ガントリ制御装置 15…X線発生制御装置、16…撮影制御装置
Claims (1)
- 【請求項1】ガントリ(1)に収容されたクレードル
(7)の移動距離、移動速度を制御するクレードル・ガ
ントリ制御装置(14)と、 X線管(2)に高圧及びフィラメント電流を供給するた
めの制御をするX線発生制御装置(15)と、 前記クレードル・ガントリ制御装置(14)に対し前記ク
レードル(7)の移動時期、停止時期等を指令し、前記
X線発生制御装置(15)にX線照射時期を指令する撮影
制御装置(16)とを具備し、前記クレードル(7)の移
動の加速期間中にもその速度に比例したX線照射を行う
ことを特徴とするX線CT。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10809290U JP2530240Y2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | X線ct |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10809290U JP2530240Y2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | X線ct |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0465512U JPH0465512U (ja) | 1992-06-08 |
JP2530240Y2 true JP2530240Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=31854897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10809290U Expired - Lifetime JP2530240Y2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | X線ct |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530240Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5634684B2 (ja) * | 2009-05-25 | 2014-12-03 | 株式会社日立メディコ | X線ct装置 |
-
1990
- 1990-10-16 JP JP10809290U patent/JP2530240Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0465512U (ja) | 1992-06-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |