JP2530047B2 - 真空断熱壁体の製造方法 - Google Patents

真空断熱壁体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、箱状の真空断熱壁体を製造するのに好適す
る真空断熱壁体の製造方法に関する。
(従来の技術) 近年、例えば冷蔵庫の断熱壁として断熱性に優れた真
空断熱壁体が用いられつつある。その真空断熱壁体の製
造方法としては、例えばプラスチック製のフィルムから
成る袋状の外殻体内に、通気性を有する紙製の袋内に断
熱性を有するパーライト等の粉状体を収容して成る平板
状の充填体を収納し、この収納状態で外殻体の排気口か
ら外殻体内と同時に充填体内をも排気し、この後外殻体
の排気口を封止し、以て内部を真空状態とする真空断熱
壁体を製造するようにした方法が知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このような方法で製造できる真空断熱壁体
としては一枚の平板状のものに限られ、例えば箱状のよ
うな立体形状のものを一体的に製造することは困難であ
る。このような真空断熱壁体で箱状のものを形成しよう
とする場合には、複数個の平板状の真空断熱壁体を組み
合わせて形成するか、或いは複数個の平板状の真空断熱
壁体を屈曲可能な連結部を介して連結し、その連結部で
折り曲げて形成することが考えられる。
しかしながら、どちらの場合においても、隣り合う真
空断熱壁体間の連結部に該当する継ぎ目部分ではお互い
の接触が不十分となり、この継ぎ目部分における熱ロス
が大きくてその部分での断熱性が著しく低下し、また、
強度も低いという問題があり、真空断熱壁体で箱状のも
のを形成することは困難であるというのが現状であっ
た。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的は、平板状のものは勿論のこと、箱状の真空断熱壁
体をも製造することができる真空断熱壁体の製造方法を
提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の真空断熱壁体の製造方法は、耐圧容器の内部
に中空状の外殻体を収納した状態で外殻体内及び耐圧容
器内を夫々排気する第1の工程と、前記外殻体内に断熱
性を有する充填材を充填すると共に前記耐圧容器内に空
気を流入させてその耐圧容器内の圧力を上昇させる第2
の工程と、前記外殻体内及び耐圧容器内を再排気する第
3の工程と、前記外殻体の排気口を封止する第4の工程
とから成る。
そして、耐圧容器内に整形治具を配設し、上記第2の
工程においてその整形治具により外殻体を整形するよう
にすると良い。
(作用) 第1の工程において、耐圧容器内に収納する中空状の
外殻体としては平板状のものは勿論のこと箱状をなすも
のであっても良い。このとき、外殻体内及び耐圧容器内
を並行して排気することにより、外殻体における内外の
圧力のバランスがとれて外殻体に変形が生じることを防
止できる。
第2の工程において、外殻体内へ充填材を充填する場
合、外殻体内の圧力は充填材を供給する側の圧力に比べ
て小さくなっているから、その充填を容易に行うことが
できる。充填材の充填に伴い充填材に含まれた空気も外
殻体内に流入するために外殻体内の圧力が上昇すること
になるが、この充填材の充填時に耐圧容器内に空気を流
入させて耐圧容器内の圧力も上昇させ、外殻体の内外で
大きな圧力差が生じないように制御する。
第3の工程においては、外殻体内及び耐圧容器内を夫
々再度排気する。このとき、特に外殻体内は十分な真空
状態となるまで排気する。
第4の工程において、外殻体の排気口を封止すること
により、外殻体内が真空状態となるように保持する。
また、第2の工程において、整形治具によって外殻体
を整形することにより、外殻体の変形を一層確実に防止
できる。
(実施例) 以下、本発明を箱状の断熱壁体を製造する場合に適用
した一実施例について図面を参照して説明する。
まず第1図において、1は耐圧容器で、外容器2と内
容器3とから中空状に構成されている。4は耐圧容器1
内に収納された中空状の外殻体で、これは、例えば全体
がプラスチックのブロー成形によって予め第3図に示す
ように中空状の箱状に形成されている。耐圧容器1内に
は、外殻体4の各角部に対応する部位にコーナー用治具
5が配設されていてそのコーナー用治具5により外殻体
4を保持固定しており、また、外殻体4における内外面
の平面部に対応する部位に平板状の成形治具6が配設さ
れている。このうち、各整形治具6は、耐圧容器1外に
設けられたシリンダ7により外殻体4に対して離間及び
当接する方向に移動されるように構成されている。
8は排気用の真空ポンプで、これには連通管9,9及び1
0が接続されている。このうち連通管9,9の先端部は耐圧
容器1の外容器2を貫通して外殻体4の排気口11,11に
接続され、また、他の連通管10の先端部は耐圧容器1の
排気口12に接続されている。各連通管9,9及び10には夫
々弁9a,9a及び10aが設けられている。
13は充填材供給装置で、これには弁14aを介して供給
管14,14が接続されており、その供給管14,14の先端部は
耐圧容器1の外容器2を貫通して外殻体4の供給口15,1
5に接続されており、後述するように、断熱性を有する
パーライト等の粉体状の充填材16を外殻体4内に注入す
るようになっている。
而して、真空断熱壁体を製造する工程について第2図
も参照して述べる。
第1の工程:まず中空状の箱状をなす外殻体4を耐圧容
器1内に収納してコーナー用治具5により保持固定し、
この状態で真空ポンプ8を作動させることにより、連通
管9,9を介して外殻体4内を排気すると共に、連通管10
を介して耐圧容器1内を排気して、外殻体4内の圧力
(P4)及び耐圧容器1内の圧力(P1)を低下させる。
このように、外殻体4内及び耐圧容器1内(外殻体4
の内外)を同時に排気して外殻体4の内外の圧力のバラ
ンスを保つように制御することにより、外殻体4の内外
の圧力差による変形を防止できる。このとき、外殻体4
が変形しない程度であれば、外殻体4内の圧力(P4)と
耐圧容器1内の圧力(P1)とは必ずしも一致させなくて
も良く、若干の圧力差があっても良い。外殻体4内及び
耐圧容器1内の排気が完了したら、各連通管9,9,10の弁
9a,9a,10aを閉鎖する。
第2の工程:充填材供給装置13を作動させ、パーライ
ト,或いはシリカ等の断熱性を有する粉体状の充填材16
を供給管14,14を介して外殻体4内に注入することによ
り充填し、これと共に連通管10の弁10aを調整すること
により、耐圧容器1内に空気を流入させて耐圧容器1内
の圧力(P1)を上昇させ外殻体4内の圧力とのバランス
を保つ。また、このとき、各シリンダ7を作動させて整
形治具6により外殻体4を整形する。
外殻体4内へ充填材16を充填する場合、外殻体4内の
圧力は充填材供給装置13内の圧力に比べて小さくなって
いるから、その充填を容易に行うことができる。また、
充填材16の充填に伴い充填材16に含まれた空気も外殻体
4内に流入するために外殻体4内の圧力(P4)が上昇す
ることになるが、充填材16の充填と共に耐圧容器1内の
圧力(P1)も上昇させて外殻体4の内外で大きな圧力差
が生じないように制御することにより、外殻体4に変形
が生じることが防止できる。このとき、外殻体4内の圧
力(P4)に対して耐圧容器1内の圧力(P1)が同等かそ
れより低くなる(P4≧P1)ように制御すると良い。さら
にこの場合、外殻体4に第1図中破線で示すような変形
が生じようとしたとしても、整形治具6により外殻体4
を押さえて整形することにより、その変形を確実に防止
することができる。尚、外殻体4内への充填材16の充填
が完了したら、外殻体4の供給口15を適宜の手段により
封止する。
第3の工程:再度真空ポンプ8を作動させて外殻体4内
及び耐圧容器1内を夫々排気する。このとき、外殻体4
内の圧力(P4)が十分に小さくなったら、耐圧容器1内
に空気を流入させて耐圧容器1内を大気圧に戻す。一
方、外殻体4内は十分は真空状態となるまで排気を継続
する。
第4の工程:外殻体4内を十分に排気し所定圧となった
状態で、外殻体4の排気口11,11をヒートシート等の手
段により気密に封止し、この後耐圧容器1から外殻体4
を取り出す。これにより、外殻体4内に充填材16が充填
された箱状の真空断熱壁体が製造される。
尚、上記実施例では、第2の工程において、第1の工
程で排気された外殻体4内に大気圧状態の充填材16が充
電されるが、予め真空脱気処理した充填材16を充填する
ようにしても良い。このように、予め真空脱気処理した
充填材16を外殻体4内に充填すれば、外殻体4内の圧力
は、大気圧状態の充填材16を充填する場合に比べると上
昇しないので、第3の工程で外殻体4内及び耐圧容器1
内を再排気する時間を短縮できる。従って、第2図にお
いて、第3の工程の時間が短縮されるため、断熱壁体の
製造時間も短くなり、製造能率が向上する。また、予め
真空脱気処理する充填材16の量は、外殻体4内へ充填す
る1回分毎でも良いし、数回分をまとめて同時に処理し
ても良い。さらに、真空脱気処理工程で、充填材16を加
熱しながら処理すれば、充填材16内に含まれる水分が早
く除去され、充填材16の真空脱気処理時間は一層短縮さ
れる。
さらに、第1の工程で排気する外殻体4内及び耐圧容
器1内の圧力は、外殻体4内に充填材16が注入し易い圧
力であれば、第2図のように製品としての断熱壁体と等
しい圧力まで排気しなくても良い。
また、上記した実施例では、外殻体4としてはプラス
チックのブロー成形品を例示したが、外殻体は例えば鋼
板とプラスチック板とを組み合わせたものでも良い。ま
た、本発明は、箱状の真空断熱壁体を製造する場合に限
られず、平板状の真空断熱壁体を製造する場合にも適用
できることは勿論である。
[発明の効果] 請求項1の真空断熱壁体の製造方法によれば、耐圧容
器内に中空状の外殻体を収納した状態で、その外殻体内
の圧力と耐圧容器内の圧力とのバランスを制御しながら
外殻体内へ断熱性を有する充填材を充填し、そして外殻
体内を所定圧まで再度排気した後外殻体の排気口を封止
するようにしたから、外殻体の変形を防止しつつ、真空
断熱壁体を良好に製造することができる。しかも、真空
断熱壁体としては、箱状のものも平板状のものも良好に
製造することができる。このように、箱状の真空断熱壁
体を一体的に製造できることにより、平板状のものを組
み合わせたり、折り曲げたりして箱状に形成する従来の
場合に比べ、断熱性及び強度の向上を図り得る。
請求項2の真空断熱壁体の製造方法によれば、整形治
具により外殻体を整形することにより、外殻体の変形を
一層確実に防止でき、寸法精度の良好な真空断熱壁体を
製造できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は全体の概略的
構成図、第2図は外殻体内の圧力(P4)及び耐圧容器内
の圧力(P1)の変化を示した図、第3図は外殻体の斜視
図である。 図面中、1は耐圧容器、4は外殻体、5はコーナー用治
具、6は整形治具、7はシリンダ、8は真空ポンプ、11
は排気口、12は排気口、13は充填材供給装置、15は供給
口、16は充填材を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐圧容器の内部に中空状の外殻体を収納し
    た状態で外殻体内及び耐圧容器内を夫々排気する第1の
    工程と、 前記外殻体内に断熱性を有する充填材を充填すると共に
    前記耐圧容器内に空気を流入させてその耐圧容器内の圧
    力を上昇させる第2の工程と、 前記外殻体内及び耐圧容器内を再排気する第3の工程
    と、 前記外殻体の排気口を封止する第4の工程と、 から成る真空断熱壁体の製造方法。
  2. 【請求項2】耐圧容器内に整形治具を配設し、第2の工
    程においてその整形治具により外殻体を整形することを
    特徴とする請求項1記載の真空断熱壁体の製造方法。
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CN114674111A (zh) * 2017-10-26 2022-06-28 惠而浦公司 用于提高真空绝缘结构中粉末绝缘材料的包装效率的真空辅助加热螺旋进料器
JP7285093B2 (ja) * 2019-02-28 2023-06-01 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 断熱箱体およびこれを備える冷蔵庫

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