JP2530018Y2 - 光複合架空地線 - Google Patents

光複合架空地線

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JP2530018Y2
JP2530018Y2 JP1988052434U JP5243488U JP2530018Y2 JP 2530018 Y2 JP2530018 Y2 JP 2530018Y2 JP 1988052434 U JP1988052434 U JP 1988052434U JP 5243488 U JP5243488 U JP 5243488U JP 2530018 Y2 JP2530018 Y2 JP 2530018Y2
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tape
ground wire
optical fiber
composite ground
optical composite
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宏 中村
晃 植松
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案は、軸部に光ファイバを挿入した光複合架空地
線に関する。
(考案の技術的背景とその課題) 送電線への落雷を防止するために送電線に沿って架空
地線が布設されている。
従来、この架空地線の軸部に配置したパイプの内部に
光ファイバユニットを挿入し、これによって変電所間の
情報伝送等を行なうことが試みられている。この光複合
架空地線は、溝付きアルミニウムスペーサをパイプ内に
収容し、この溝の中に光ファイバユニットを挿入してい
る。その光ファイバユニットは、複数のファイバ素線の
外周に耐熱性の押え巻きテープを巻回して構成されてい
る。溝付きアルミニウムスペーサの外周を覆うアルミニ
ウムパイプは、光ファイバユニットの機械的保護と防水
のために設けられ、その外周には、例えばアルミニウム
被覆鋼線を撚り合わせて架空地線が構成される。このよ
うな構造の光複合架空地線は、例えば実開昭62-23022号
公報に紹介されている。
ところで、この光複合架空地線は、通常使用温度は約
50℃程度に設計されている。しかし、落雷事故等が発生
した場合には、瞬間的に約400℃程度まで温度上昇する
ことがある。このような温度がファイバ素線に直接加わ
ると、その被覆(シリコーン樹脂あるいはUV(紫外線硬
化)樹脂等から成る)を溶融してしまうことになる。
そこで、ファイバ素線の耐熱性を高めるために、ファ
イバ素線、あるいはテンションメンバとファイバ素線と
を撚り合わせたものの外周に、ポリイミドテープ等から
成る耐熱性樹脂製の押え巻きテープを巻回している。
一方、ファイバ素線に無用な外圧が加わると、その伝
送損失が増加することもよく知られている。従って、耐
熱性樹脂テープの巻回によりファイバ素線に伝送損失増
加が生じないように、通常、この押え巻きに、十分薄い
テープ、例えば12.5μm程度の厚さのものを用いて、2
分の1ラップ巻きで巻回するようにしている。
ところが、このような構成の光ファイバユニットを挿
入した光複合架空地線は、その端末処理の段階で耐熱性
押え巻きテープに切れ目が生じ易いという問題があっ
た。
本考案者等により、この原因を調査したところ、第3
図の断面図に示すように、ファイバ素線1の外周に巻回
された耐熱性押え巻きテープ2は、ちょうどそのエッジ
2aの部分が下側のテープと重なり合う傾斜部分に位置す
るために、そのエッジが僅かながら立ってしまい、この
部分が、テープ巻き工程の際の引取装置や巻取り装置に
おいて、テープ同志、あるいはテープと装置の間で擦れ
合って傷が付くことによるものと考えられる。テープの
エッジに傷が付くと、その後の衝撃によりテープが破断
し易い。端末処理作業の場合に、種々の衝撃が加わって
テープに裂け目ができるのもこのためで、例えば最悪の
場合には、光複合架空地線の製造中にこのテープが破断
し、ファイバ素線の一部が露出したままパイプの内部に
収容されてしまうという事故も発生し得る。
(考案の目的) 本考案は以上の点に着目してなされたもので、耐熱性
押え巻きテープの巻回方法を改善することによって、上
記のような欠点を除去した光複合架空地線を提供するこ
とを目的とするものである。
(考案の概要) 本考案の光複合架空地線は、軸部に配置したパイプの
内部に光ファイバユニットを挿入し、その外周に導体を
撚り合わせて成り、前記光ファイバユニットは、ファイ
バ素線の外周にポリイミド樹脂から成る押え巻きテープ
を巻回した構成とされ、この押え巻きテープが、少なく
とも2分の1ラップを越え4分の3ラップ以下のラップ
巻きとなるように巻回されていることを特徴とするもの
である。
(考案の実施例) 以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説明する。
第1図は、本考案の光複合架空地線の実施例を示すも
ので、(a)はその断面図,(b)はその光ファイバユ
ニットの斜視図,(c)はその押え巻き部分の要部横断
面図である。
先ず、第1図(a)において、この架空地線の軸部に
はアルミニウムスペーサ4が配置されており、このアル
ミニウムスペーサ4の外周には数本の溝4aが設けられて
いる。そして、この溝4aの中に光ファイバユニット5が
挿入されている。溝付きアルミニウムスペーサ4の外周
には、更に、アルミニウムパイプ6が被覆されており、
その外周にアルミニウム被覆鋼線7が撚り合わされ、光
複合架空地線を形成している。
第1図(b)は、その光ファイバユニット5を示し、
複数のファイバ素線1を撚り合わせ、その外周に耐熱性
の押え巻きテープ2を巻回したところを示している。
尚、この各ファイバ素線1は、この実施例では6本用意
され、テンションメンバ8の外周に撚り合わせた構成と
されている。
次に、第1図(c)は、その耐熱性押え巻きテープ2
の巻回状態を示しているが、この耐熱性押え巻きテープ
2は、少なくとも2分の1ラップを越え、4分の3ラッ
プ以下となるように、ラップ巻きされている。このよう
に、一定の範囲のラップ巻きとしたのは以下の理由によ
る。
先ず、第2図(a)に示すように、押え巻きテープ2
を、2分の1ラップ以下のラップ巻きとすると、ファイ
バ素線1を保護する押え巻きテープが1層しか存在しな
い部分が生じる。これでは機械的保護効果及び耐熱性が
十分発揮できない。一方、第2図(b)に示すように、
4分の3ラップ以上のラップ巻きを施した場合、最大4
層の耐熱性押え巻きテープが重なり合う部分が生じてし
まう。これでは、逆に光ファイバユニットの可とう性が
減少し、取り扱いの不便をきたす。又、屈曲時に内圧が
加わり、伝送損失を増加させる。
これに対し、第1図(c)に示したように、2分の1
ラップを僅かに越えた状態で耐熱性テープを巻回する
と、テープエッジ2aが立つのが防止され、従来のように
製造中にテープエッジに傷が付く等の問題が解消され
る。又、可とう性も損なわれない。
実際に、第1図(b)に示したテンションメンバ8を
ファイバ強化プラスチック(FRP)とし、ファイバ素線
1として、コア径10μm、クラッド径125μmのシング
ルモードファイバであって、一次被覆層にシリコーン樹
脂を使用し、外径400μmとしたものを採用し、これを
6本撚り合わせた上に、耐熱性樹脂テープとしてポリイ
ミドテープを巻回し、光複合架空地線を製造した。尚、
この耐熱性樹脂テープは、例えばカプトンテープ(デュ
ポン社商標)、厚さ12.5μm、幅7mmのものを使用し
た。
そして、この実施例のものと、第3図に示した比較例
及び第2図に示した従来例とを比較したところ、テープ
エッジへの傷等の発生が著しく減少し、又、耐熱性も満
足し、更に可とう性等も十分な結果を得た。尚、耐熱性
樹脂テープとしては、ポリイミドテープの他に、フッ素
樹脂テープ、無機ポリマーテープ(ポリボロシロキサン
樹脂テープ)、ポリアミドイミドテープ等も用いること
ができる。更に、テンションメンバとしては、FRPの
他、ポリエチレン被覆鋼線、抗張力繊維(デュポン社製
ケブラー;ポリアラミッド繊維)等を使用しても良い。
又、上記実施例中、光ファイバユニットのテンション
メンバは、機械的強度上挿入されたものであるが、テン
ションメンバを使用しないものであっても差し支えな
い。又、パイプ内の構成は任意であり、従来既知の種々
の架空地線に本考案を採用することが可能である。
(考案の効果) 以上説明した本考案の光複合架空地線は、光ファイバ
ユニットの押え巻きのピッチを少なくとも2分の1ラッ
プを越えるように選定したので、製造時、その押え巻き
テープのテープエッジを傷付ける恐れがなくなる。又、
4分の3ラップ以下に巻回することによって可とう性も
確保し、光ファイバの伝送損失を増大させることもな
い。更に、ファイバを少なくとも2枚以上のテープで保
護しているため、強度的にも耐熱性の上でも十分な保護
ができ、長期信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示し、(a)は光複合架空地
線の横断面図,(b)はその光ファイバユニットの斜視
図,(c)はその耐熱性押え巻き部分の要部断面図、第
2図(a),(b)は本考案の効果を説明する比較例の
押え巻き部分の要部断面図、第3図は従来の光複合架空
地線の光ファイバユニットの押え巻き部分の要部断面図
である。 1……ファイバ素線、2……押え巻きテープ、4……ア
ルミニウムスペーサ、4a……溝、5……光ファイバユニ
ット、6……アルミニウムパイプ、7……アルミニウム
被覆鋼線、8……テンションメンバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−80419(JP,A) 特開 昭62−37807(JP,A) 特開 昭61−267208(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部に配置したパイプの内部に光ファイバ
    ユニットを挿入し、その外周に導体を撚り合わせて成
    り、前記光ファイバユニットは、ファイバ素線の外周に
    ポリイミド樹脂から成る押え巻きテープを巻回した構成
    とされ、この押え巻きテープが、少なくとも2分の1ラ
    ップを越え4分の3ラップ以下のラップ巻きとなるよう
    に巻回されていることを特徴とする光複合架空地線。
JP1988052434U 1988-04-19 1988-04-19 光複合架空地線 Expired - Lifetime JP2530018Y2 (ja)

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JPH01155616U JPH01155616U (ja) 1989-10-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61267208A (ja) * 1985-05-20 1986-11-26 昭和電線電纜株式会社 ゴムシ−スケ−ブルの加硫方法
JPS6237807A (ja) * 1985-08-09 1987-02-18 昭和電線電纜株式会社 耐地絡性高圧ケ−ブル
JPS6380419A (ja) * 1986-09-24 1988-04-11 昭和電線電纜株式会社 光フアイバ−複合架空線

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