JP2529947Y2 - 移動式シェルタ - Google Patents

移動式シェルタ

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JP2529947Y2 JP1990068024U JP6802490U JP2529947Y2 JP 2529947 Y2 JP2529947 Y2 JP 2529947Y2 JP 1990068024 U JP1990068024 U JP 1990068024U JP 6802490 U JP6802490 U JP 6802490U JP 2529947 Y2 JP2529947 Y2 JP 2529947Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は移動式シェルタに関する。すなわち、機器等
を収容し車輛等に積載して移動され目的地で設置使用さ
れる、移動式シェルタに関するものである。
「技術背景」 このような移動式シェルタは、トラックの荷台等での
車載移動時において、その大きさつまり幅,長さ,高さ
等が制約される。そしてこのような制約のためその内部
において、機器等の収容空間、特に設置使用時に機器等
の操作,調整,点検等を行うための作業空間や居住空間
等が狭く、それらの確保に困難を伴うことも多かった。
そこで従来まず、折り畳み・展開構造の移動式シェル
タが開発使用されていた。すなわち、この移動式シェル
タは車載移動時においては、拡大部が本体部に折り畳み
収納されて縮小し法規の制約を充足し、他方設置使用時
においては、拡大部が本体部から展開組み立てられ拡大
して作業空間や居住空間等が内部中央部に十分確保され
るようになっていた。しかしながら、この移動式シェル
タは折り畳み・展開構造よりなるので、密封性が悪く、
防水性,気密性,断熱性等に難があり収容された機器等
への悪影響が見られるとともに、人手・人力による拡大
部の移動作業つまり拡大部の折り畳み収納作業および展
開組立作業が煩雑で、縮小拡大に手間と時間がかかって
いた。
「従来の技術」 そこで従来、入れ子構造の移動式シェルタが開発使用
されていた。
すなわち、この入れ子構造の移動式シェルタでは車載
移動時においては、左右の拡大部が本体部に押し込まれ
収納されて縮小し法規の制約を充足し、他方設置使用時
においては、拡大部が本体部から引き出され拡大して作
業空間や居住空間等が内部中央部に十分確保されてい
た。しかもこの移動式シェルタは拡大部をスライドさせ
る入れ子式なので、密封性が良く防水性,気密性,断熱
性等に優れ、前述の折り畳み・展開構造の移動式シェル
タの欠点がかなり解消されていた。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、このような従来の入れ子構造の移動式シェ
ルタであっては、次の問題が指摘されていた。
すなわち、拡大部の移動が依然入手・人力により行わ
れていたので、その押し込み作業および引き出し作業が
容易でなく、拡大部の縮小拡大に手間と時間を要すると
いう指摘が従来よりあった。つまり、前述の折り畳み・
展開構造の移動式シェルタよりは若干ましであるもの
の、やはり作業には2名程度の人手・人力を要してい
た。
又押し込みおよび引き出された拡大部について、その
縮小状態および拡大状態を保持すべくロック装置が付設
されているが、従来の係るロック装置としては、本体部
と拡大部間に複数介装された手動操作の係止手段が用い
られ、やはり人手・人力に頼ってロックおよびロック解
除を行っていたので、この面からも手間と時間を要する
という指摘があった。
従来例ではこのような点が指摘されていた。
本考案は、このような実情に鑑み上記従来例の問題点
を解決すべくなされたものであって、所定のシリンダと
これに付設されたロック装置とを有してなることによ
り、拡大部の縮小拡大とその状態の保持とが容易化され
る、移動式シェルタを提案することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この目的を達成する本考案の技術的手段は、次のとお
りである。
この移動式シェルタは、機器等を収容し車輛等に積載
して移動され箱状をなす。そして、側面に開口を備えた
本体部と、該開口を介し上記本体部に入れ子式に移動可
能に組み付けられ、本体部に対し押し込まれ収納されて
縮小されるとともに引き出されて拡大される拡大部と、
次のガイド部,レール部,シリンダ,ロック装置等を有
してなる。
すなわち、上記本体部の床部下の適宜位置に、側方向
のほぼ全幅にわたり設けられた複数のガイド部と、上記
拡大部の側壁下部に設けられ上記本体部の対応するガイ
ド部に向かって突出し、長さが本体部の幅とほぼ同一で
あり、対応するガイド部に保持されつつスライドして出
し入れ可能な複数のレール部と、その本体が上記本体部
に側方向に取り付け固定されると共に、ピストンロッド
の先端が上記拡大部の側壁に取り付け固定され、もっ
て、上記本体部と上記拡大部間に介装され、その伸縮に
より拡大部を移動させ縮小拡大せしめるエアー式のシリ
ンダと、該シリンダの短縮状態および伸長状態において
その静止したピストンロッドをロックし、かつ、シリン
ダの伸縮動状態においてはピストンロッドのロックを解
除するロック装置と、を有してなる。そして該ロック装
置は、該シリンダのピストンロッドを伸退動可能に貫挿
せしめると共に、シリンダへの空気圧を利用したエアー
式よりなり、シリンダへの伸縮動用の空気圧の供給の有
無に対応して、自動的にロック解除やロックを実施する
こと、を特徴とする。
「作用」 本考案は、このような手段よりなるので次のごとく作
用する。
機器等が収容されるこの移動式シェルタは、車載移動
時においては拡大部が本体部に押し込まれ収納されて縮
小され、設置使用時においては拡大部が本体部から引き
出されて拡大される。
そして、このような拡大部の縮小拡大は、拡大部側の
各レール部が、本体部側の対応するガイド部に対し、保
持されつつスライドして出し入れされることにより行わ
れる。
さてこの移動式シェルタにおいて、このような押し込
みと引き出しつまり拡大部の移動は、本体部と拡大部間
に介装されたシリンダの伸縮により、すなわち、空気圧
によるエアー式のシリンダのピストンロッドの短縮動お
よび伸長動により行われると共に、これに、上述した各
ガイド部に対するレール部のスライド出し入れを組み合
わせたことにより、安定的かつ容易に行われる。つまり
人手・人力によらず動力により行われるので、拡大部の
縮小拡大は著しく容易化される。
又このような拡大部の縮小状態および拡大状態の保持
は、ピストンロッドに付設された所定のロック装置によ
り行われる。すなわち、拡大部の縮小状態つまりシリン
ダのピストンロッドが静止した短縮状態や、拡大部の拡
大状態つまりシリンダのピストンロッドが静止した伸長
状態の保持は、シリンダへの伸縮動用の空気圧の供給の
有無に対応して、自動的にロック解除やロックを実施す
るロック装置にて行われる。つまり、エアー式のシリン
ダへの空気圧を利用したエアー式よりなるロック装置
は、空気圧の供給無により自動的にロックを実施すると
共に、空気圧の供給有により自動的にロック解除する。
このように、ロックおよびロック解除も入手・人力によ
らず行え、拡大部の縮小状態および拡大状態の保持も著
しく容易化される。
「実施例」 以下本考案を、図面に示すその実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図は、本考案の実施例を示す平断面図である。第
2図は、拡大状態の斜視図である。
まずその構成等について、移動式シェルタの概要、そ
の本体部、拡大部、シリンダ、ロック装置等の概要、ロ
ック装置の詳細の順に説明する。
移動式シェルタの概要は次のとおり。
この移動式シェルタは、機器等を収容し車輛等に積載
して移動され箱状をなす。すなわちこの移動式シェルタ
は、内部にレーダー装置,無線通信装置等の電子機器そ
の他の機器や機材等(図示せず)を収容搭載し、トラッ
ク等の自動車や鉄道車輛その他の輸送手段の荷台に積載
されて目的地まで移動運搬され、目的地において設置使
用される。
そしてこの移動式シェルタは伸縮自在な入れ子構造よ
りなり、側面に開口1を備えた本体部2と、開口1を介
し本体部2に入れ子式に移動可能に組み付けられた拡大
部3とを、有してなる。なお図示例にあっては、本体部
2の両側面に開口1が形成されそれぞれに左右の拡大部
3が組み付けられているが、勿論このような図示例によ
らず例えば、本体部2の左右いずれか一方の側面のみに
開口1が形成され他方は壁とし、かつ、その一方の開口
1に1個の拡大部3が組付けられた移動式シェルタも可
能である。
移動式シェルタは、概略このようになっている。
次にその本体部2について述べる。
本体部2は、図示例では対向する両側面がそれぞれ開
口1として開放され、かつ床部4と天井部5と前後壁部
6とを備えた箱状をなし、これらは例えば、金属製で直
交するフレーム枠にハニカムサンドイッチパネルを壁と
して組み付けることにより、構成されている。本体部2
の側方向Aの幅は、例えばトラックの荷台に積載可能な
寸法に設定されている。第2図中7は、前後壁部6に付
設された出入用の扉である。
本体部2の床部4下適宜位置には、側方向Aのほぼ全
幅にわたり複数のガイド部8が設けられ、ガイド部8の
側端下側にはアンダーローラ(図示せず)が取り付けら
れている。すなわちガイド部8は、例えば両端が開放さ
れた角筒状・角パイプ状をなし、床部4の幅とほぼ同じ
長さで床部4下の適宜位置における側方向に固定されて
いる。又図示例のガイド部8は、2本ずつ隣接したもの
が4組計8本設けられているが、その数・位置等はこれ
に限定されるものではなく、例えば隣接せず各々離れて
位置せしめることも考えられ、更にそれぞれ後述の1本
のレール部9が出し入れされるのではなく、左右両側か
ら2本のレール部9が並んで出し入れされる大きさ等と
することも可能である。
本体部2は、このようになっている。
次に拡大部3について述べる。
拡大部3は、本体部2に対し押し込まれ収納されて縮
小されるとともに引き出されて拡大され、図示例では両
開口1を介し本体部2の左右両側にそれぞれ組み付けら
れており、その大きさは左右ほぼ同じで本体部2の約半
分程度となっている。
すなわち左右の拡大部3は、本体部2を外箱としその
内箱として形成され、本体部2を外箱としその内箱とし
て形成され、本体部2の開口1と対応する内側面が開口
10として開放され、かつこの開口10と対向する外側面を
それぞれ側壁11とし、更に天井、前後壁等の壁部12を備
えた箱状をなす。そしてこれらも前述の本体部2と同様
に、例えば、金属製で直交するフレーム枠にハニカムサ
ンドイッチパネルを壁として組み付けることにより、構
成されている。
さてこのような拡大部3の側壁11の下部には、レール
部9が設けられている。すなわち、左右の拡大部3の側
壁11の下端部は、本体部2の床部4よりも更に下方に延
出され、床部4下のガイド部8と同じ高さレベルで対向
位置している。そして係る側壁11の下端部に各レール部
9の基端が固設され、各レール部9は、本体部2の対応
するガイド部8に向かって突出し、図示例ではその長さ
が本体部2の側方向Aの幅とほぼ同一であり、かつ、左
右で対応位置するものどうしが互い違いにずれて位置し
ている。なおこのようなレール部9が、図示例では左右
の拡大部3に4本ずつ計8本設けられているが、その
数,位置等は前述のガイド部8について述べたところと
同様に図示例に限定されるものではない。
そしてこのようなレール部9において、本体部2側の
先端にそれぞれレールローラ(図示せず)が水平の回動
軸で取り付けられている。もってレール部9は対応する
ガイド部8に対し、ガイド部8側のアンダーローラとレ
ール部9側のレールローラを介し保持され、スライドし
てガイド部8内を出し入れ可能となっている。
拡大部3は、このようになっている。
次にシリンダ13について述べる。
シリンダ13は、本体部2と拡大部3間に介装され、そ
の伸縮により拡大部3を移動させ縮小拡大せしめるもの
である。
第1図に示したシリンダ13はエアーシリンダよりな
り、その本体131の基端が、本体部2に対しブラケット
およびガイド部8を介して取り付け固定されるととも
に、そのピストンロッド132の先端が、拡大部3の側壁1
1に取り付け固定されている。又図示例においてシリン
ダ13は、左右の拡大部3に対し1本ずつ計2本介装され
ているが、勿論拡大部3が1個しかない場合には1本の
み介装され、更にその介装本数に特に制限はなく、例え
ば1個の拡大部3について2本ずつ介装するようにして
もよい。そしてシリンダ13つまりそのピストンロッド13
2の短縮動により、拡大部3が本体部2に押し込まれ収
納されて縮小され、又その伸長動により、拡大部3が本
体部2から引き出されて拡大されるようになっている。
シリンダ13は、このようになっている。
次にロック装置等の概要について述べる。
第3図は、シリンダ13,ロック装置14等のエアー回路
である。
ロック装置14は、シリンダ13の短縮状態および伸長状
態においてその静止したピストンロッド132をロック
し、かつ、シリンダ13の伸縮動状態においてはその動作
のためピストンロッド132のロックを解除する。
第3図はそのエアー回路の1例を示し、まず図中Bは
管路であり、この管路Bは途中で分岐され、一方がシリ
ンダ13本体131のピストン側室133に接続され、他方がシ
ャトル弁15を介してエアー式のロック装置14に接続され
ている。又管路Bと併設された管路Cも途中で分岐さ
れ、一方がシリンダ13本体131のロッド側室134に接続さ
れ、他方が前記シャトル弁15に接続されている。16は切
換弁であり、この切換弁16は、短縮動ポジションDと静
止ポジションEと伸長動ポジションFの3ポジションに
切換可能となっている。
そこでまず第3図に図示のごとく切換弁16が静止ポジ
ションEを取ると、空気圧の供給側Gが遮断されるとと
もに排気側Hが管路B,Cに接続され、空気圧は加わら
ず、シリンダ13は短縮状態(又は伸長状態)にあり、ロ
ック装置14は静止したピストンロッド132をロックして
いる。次にこのような状態から切換弁16が伸長動ポジシ
ョンFに切り換えられると、空気圧の供給側Gが管路B
に接続され、空気圧が管路Bによりロック装置14とピス
トン側室133に加わり、ピストンロッド132のロックが解
除されるとともにピストンロッド132が伸長動する。な
おこの場合、ロッド側室134は管路Cを介して排気側H
に接続されている。他方、切換弁16が短縮動ポジション
Dに切り換えられると、空気圧の供給側Gが管路Cに接
続され、空気圧が管路Cによりロック装置14とロッド側
室134に加わり、ピストンロッド132のロックが解除され
るとともにピストンロッド132が短縮動する。この場
合、ピストン側室133は管路Bを介し排気側Hに接続さ
れている。
なおこのように第3図の例では(更に次に述べる第4
図,第5図の例も同様)、ロック装置14は、空気圧が加
わらないとピストンロッド132をロックし、空気圧が加
わるとロックを解除する方式が採用されている。
ロック装置14等の概要は、このようになっている。
次にロック装置14の詳細について述べる。
第4図および第5図はロック装置14の1例の要部断面
図であり、第4図はロック状態を第5図はロック解除状
態を示す。
まず図中17はロック部ケースであり、このロック部ケ
ース17においては、内部にロック室18が形成されるとと
もに、係るロック室18を介しシリンダ13のピストンロッ
ド132が進退動可能に密に貫挿されている。ロック室18
内には、テーパ状ピストン部材19がピストンロッド132
の外側にピストンロッド132に沿って移動可能に介装さ
れ、このテーパ状ピストン部材19によりロック室18は区
画されている。そしてロック室18内のテーパ状ピストン
部材19の一方向とロック部ケース17の対向面間には、ス
プリング20が介装されている。テーパ状ピストン部材19
の他方面にはテーパ191が形成され、このテーパ191にア
ーム21先端のローラ211が対応位置し、アーム21基端は
ピン211が対応位置し、アーム21基端はピン212にてロッ
ク部ケース17に枢着されている。22はロックシューであ
り、このロックシュー22はアーム21基端寄りに取り付け
られて、前記シリンダ13のピストンロッド132との間介
在位置している。23はロック部ケース17に穿設されたポ
ートであり、このポート23は、ロック室18のアーム21側
の開口し、空気圧の供給と排気とを行う(前述の第3図
も参照)。
まず第4図のロック状態では、ロック装置14に空気圧
は加わっていない。そこでスプリング20の付勢力によ
り、テーパ状ピストン部材19が図における左方向に押圧
移動され、そのテーパ191にアーム21先端のローラ211
そこを力点としピン212を支点として、ピン212を中心に
ピストンロッド132側に回動して傾く。もってこのよう
な傾いたアーム21により両者間の作用点を介しロックシ
ュー22が、ピストンロッド132側に押圧されこれを締め
付ける。つまり上述のスプリング20の付勢力が、テーパ
状ピストン部材19およびアーム21を介することによっ
て、くさび効果およびてこの原理で拡大されてロックシ
ュー22に作用し、もってロックシュー22の締め付け圧接
によりピストンロッド132がロックされる。
又第5図のロック解除状態では、このロック装置14に
ポート23を介し空気圧が加わる。すると加わった空気圧
により、テーパ状ピストン部材19が前述の第4図の場合
とは逆方向、つまりスプリング20の付勢力に抗し図にお
ける右方向に押圧移動される。もってスプリング20が圧
縮されるとともに、テーパ状ピストン部材19のテーパ19
1にアーム21先端のローラ211が図示のごとく僅かしか乗
り上げなくなり(又は図示によらず全く乗り上げないで
離隔してもよい)、アーム21は、ピン212を支点として
これを中心に反ピストンロッド132側に回動し、例えば
ピストンロッド132に対し平行となる。もってロックシ
ュー22はアーム21にて押圧されなくなり、図示のごとく
ピストンロッド132から離隔し(又は図示によらず依然
ピストンロッド132に接するものの、僅かに自重のみで
これに摺接している状態であってもよい)、ピストンロ
ッド132に対する締め付け圧接を解除する。このように
して、ロックシュー22によるピストンロッド132のロッ
クが解除され、ピストンロッド132は自由に伸長動およ
び短縮動可能となる。
ロック装置14の詳細は、このようになっている。
以上が構成等の説明である。
以下その作動等について説明する。
電子機器その他の機器が内部に収容されたこの移動式
シェルタは、トラック等による車載移動時においては、
左右の拡大部3が開口1を介し本体部2に側方向から押
し込まれ、本体部2に収納されて縮小される(なお第1
図では、一方の拡大部3のみがこのように縮小され、他
方の拡大部3はまだ拡大されたままの状態が示されてい
る)。他方、目的地での設置使用時においては、拡大部
3が開口1を介し本体部2から側方向に引き出され、開
口1と開口10を介し内部が広く開放され拡大される(第
1図の一部および第2図参照)。そしてこのような拡大
部3の縮小拡大は、拡大部3側の各レール部9が本体部
2側の対応するガイド部8に対し、レールローラ,アン
ダーローラ等を介し上下で保持されつつ、スライドして
出し入れされることにより行われる。なお各レール部9
は、左右のものが互い違いにずれて位置しているので、
縮小状態等でも対向するガイド部8内に支障なく入れ込
まれる。
さてこの移動式シェルタにおいて、このような押し込
みと引き出しつまり拡大部3の移動は、本体部2と拡大
部3間に介装されたシリンダ13の伸縮により行われるよ
うになっている。つまり切換弁16の切り換え操作により
空気圧が加えられ(第3図参照)、シリンダ13のピスト
ンロッド132が短縮および伸長動することにより行わ
れ、入手・人力によらず動力により行われるので、拡大
部3の縮小拡大は著しく容易化されることになる。
又このような拡大部3の縮小状態および拡大状態の保
持は、シリンダ13のピストンロッド132に付設された所
定のロック装置14により行われる。すなわち、拡大部3
の縮小状態つまりシリンダ13のピストンロッド132の静
止した短縮状態、および拡大部3の拡大状態つまりピス
トンロッド132の静止した伸長状態の保持は、シリンダ1
3への空気圧の供給遮断とともに、ロック装置14のロッ
クシュー22がピストンロッド132を自動的にロックする
ことにより行われている(第4図参照)。このように、
ロックおよびロック解除が入手・人力によらず行え、拡
大部3の縮小状態および拡大状態の保持は著しく容易化
される。
以上が作動等の説明である。
「考案の効果」 本考案に係る移動式シェルタは、以上説明したごと
く、所定のシリンダとこれに付設されたロック装置とを
有してなることにより、次の効果を発揮する。
すなわち、まず第1に、拡大部の縮小拡大が安定化さ
れ容易化されると共に、第2に、拡大部の縮小状態およ
び拡大状態の保持も、自動化され容易化される。このよ
うに、縮小拡大が容易化され、更には縮小状態や拡大状
態の保持が容易化されるので、これらに手間と時間がか
からず例えば1名による操作のみでこれらが行われる
等、入手・人力が大幅に削減され省力化が実現される。
このようにこの種従来例に存した問題点が一層される
等、本考案の発揮する効果は顕著にして大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る移動式シェルタの実施例を示
す、平断面図である。第2図は、移動式シェルタの拡大
状態の斜視図である。 第3図は、そのシリンダ,ロック装置等のエアー回路図
である。第4図および第5図は、ロック装置の要部断面
図であり、第4図はロック状態を第5図はロック解除状
態を示す。 1……開口 2……本体部 3……拡大部 4……床部 8……ガイド部 9……レール部 11……側壁 13……シリンダ 131……本体 132……ピストンロッド 14……ロック装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器等を収容し車輛等に積載して移動され
    る箱状の移動式シェルタであって、側面に開口を備えた
    本体部と、該開口を介し上記本体部に入れ子式に移動可
    能に組み付けられ、本体部に対し押し込まれ収納されて
    縮小されるとともに引き出されて拡大される拡大部と、 上記本体部の床部下の適宜位置に、側方向のほぼ全幅に
    わたり設けられた複数のガイド部と、上記拡大部の側壁
    下部に設けられ上記本体部の対応するガイド部に向かっ
    て突出し、長さが本体部の幅とほぼ同一であり、対応す
    るガイド部に保持されつつスライドして出し入れ可能な
    複数のレール部と、 その本体が上記本体部に側方向に取り付け固定されると
    共に、ピストンロッドの先端が上記拡大部の側壁に取り
    付け固定され、もって、上記本体部と上記拡大部間に介
    装され、その伸縮により拡大部を移動させ縮小拡大せし
    めるエアー式のシリンダと、 該シリンダの短縮状態および伸長状態においてその静止
    したピストンロッドをロックし、かつ、シリンダの伸縮
    動状態においてはピストンロッドのロックを解除するロ
    ック装置と、を有してなり、 該ロック装置は、該シリンダのピストンロッドを進退動
    可能に貫挿せしめると共に、シリンダへの空気圧を利用
    したエアー式よりなり、シリンダへの伸縮動用の空気圧
    の供給の有無に対応して、自動的にロック解除やロック
    を実施すること、を特徴とする移動式シェルタ。
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