JP2529854B2 - 赤外半導体レ−ザ - Google Patents

赤外半導体レ−ザ

Info

Publication number
JP2529854B2
JP2529854B2 JP62157789A JP15778987A JP2529854B2 JP 2529854 B2 JP2529854 B2 JP 2529854B2 JP 62157789 A JP62157789 A JP 62157789A JP 15778987 A JP15778987 A JP 15778987A JP 2529854 B2 JP2529854 B2 JP 2529854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor laser
optical waveguide
conductivity type
waveguide layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62157789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS644089A (en
Inventor
正敏 鈴木
行俊 久代
勝之 宇高
重幸 秋葉
裕一 松島
英明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Denshin Denwa KK filed Critical Kokusai Denshin Denwa KK
Priority to JP62157789A priority Critical patent/JP2529854B2/ja
Publication of JPS644089A publication Critical patent/JPS644089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2529854B2 publication Critical patent/JP2529854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は2〜3μm帯で発振する赤外半導体レーザに
関する。
(従来技術とその問題点) 現在の長距離光通信では、石英系光ファイバの伝送損
失が小さい1.3〜1.55μmの波長帯が使用されている
が、石英系ファイバが、材料的に完成の域に近づくにつ
れて、もっと長波長帯に透過性を持つ新しいファイバ材
料が研究されるようになってきている。長波長帯では、
レーリ散乱が減少し、フッ化物を用いたファイバで素材
を選べば、波長2.5〜3.5μmにおいて原理的には、10-2
〜10-3dB/km以下という極低損失を実現できる可能性が
あり、近年、2〜3μm帯で発振する赤外半導体発光素
子の研究が盛んに行われている。
従来の2〜3μm帯の半導体レーザでは、1μm帯の
半導体レーザに比べて、いくつかの本質的な問題があ
る。例えば、活性層材料のInGaAsSb,InAsPSbなどの禁制
帯幅が小さいため、少数キャリアの寿命に対するバンド
間オージェ効果の寄与が大きくなり、非発光再結合が多
く、内部量子効率が極めて低くなり、室温動作が難し
い。このオージェ効果を避けるため、禁制帯幅の大きい
n型とp型の超格子とを積層化して、nipi超格子又はド
ーピング超格子と呼ばれる構造により、実効的に禁制帯
幅を小さくする方法も検討されている。しかしながら、
この構造では、発光に寄与する電子と正孔が真性領域を
挟んで空間的に分離されているため、内部量子効率の大
幅な向上は難しい。
以上のように従来の2〜3μmの赤外半導体レーザで
は、禁制帯幅が小さいときには、オージェ効果により発
光効率が低下し、又、材料の禁制帯幅を大きくして、ni
pi構造により実効的に小さな禁制帯幅を実現した場合で
も、電子・正孔が空間的に分離され発光効率が低下する
という欠点があった。
(発明の目的および特徴) 本発明は、上述した従来技術の欠点を解決するために
なさされたもので、オージェ効果の影響を受けずに、内
部量子効率の高い赤外半導体レーザを提供することを目
的とする。
本発明の特徴は、光導波路層の厚み方向にその不純物
ドーピングレベルを変化させ、その一部を活性領域とす
ることにより、光導波路層の約1/2の禁制帯幅を実効的
に実現することにある。
(発明の構成および作用) 以下に、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
(実施例) 第1図は、本発明による赤外半導体レーザの断面模式
図である。第1の導電型であるn+−InP基板(この基板
は第1の導電型であるn+−InPクラッド層として用いら
れている)上に、キャリア濃度が1013cm-3以下となる半
絶縁性からキャリア濃度が1018cm-3程度のp型(第1の
導電型とは異なる第2の導電型)に電気伝導率が変化し
ている厚さ1μmのInGaAsP光導波路層(発光波長が約
1.25μm組成)2が積層され、さらにp+−InP上部クラ
ッド層3,p+−InGaAsPコンタクト層4が、その上に積層
されている。5及び6は電極である。
第2図(a)及び(b)は、本発明の赤外半導体レー
ザに電圧を加えない場合と、順方向電圧を加えた場合の
エネルギバンド構造を示したものである。
破線7はフェルミ準位である。第2図(b)に示すよ
うに連続的にp型InP層3より注入された正孔は、InGaA
sP層2が半絶縁性からp型に不純物ドーピングレベルが
連続的に変化した構造(第2図(a)InGaAsP層2の実
線)となっているため加速電界となり、n+−InP基板1
の境界へ進むが、高いヘテロ障壁の存在のため、結果的
にヘテロ接合面に集中する。
n+−InP基板1の伝導帯の電子は、その波動関数のし
み出しにより、光導波路層2のうち半絶縁性の基板1側
にも存在するため、電子と正孔は、空間的な分離なし
に、この接合面で再結合し発光する。発光波長はn+−In
P基板1とのヘテロ界面のInGaAsPが真性半導体であるこ
とから、禁制帯波長1.25μmのほぼ2倍の約2.5μmと
なる。又、この際、光導波路層2の禁制帯幅が格子エネ
ルギに比べて十分大きいため損失も少なく、更にオージ
ェ効果の影響も問題とならない。本発明による構造では
キャリア注入効率が高く、光導波路層2とクラッド層3
とは十分な屈折率差を有しているため、光閉じこめも可
能であり、発光した2.5μmの光は、両端面のへき開面
からの反射による帰還作用により、室温発振が可能であ
る。尚、光導波路層2の電気伝導性は第2図(a)の破
線の如く階段状に変化しても良い。
また、InGaAsP層2の半絶縁性領域はFeドープに限ら
ず、クロム等他の不純物ドーピングによっても実現でき
る。なお、組成や半導体材料等により半絶縁性にするた
めのキャリア濃度は異なる。
以上は、ファブリペロレーザについて説明したが、DF
Bレーザ,DBRレーザ等の単一波長レーザにも適用でき
る。又、発振波長2.5μmの半導体レーザについて述べ
たが、InGaAsP/InP系では、真性半導体InGaAsPの組成を
変えることにより、2μmから3.35μm程度まで発振波
長を変えることができる。材料は、InGaAsP/InP系に限
らず、AlGaAs/GaAs系やAlInGaAs/InP系,GaInAsSb/AlGaA
sSb系など他の材料系にも適用することができる。更
に、それらの材料で構成される多重量子井戸層を用いる
こともできる。
又、横モード安定化のためのストライプ構造について
は特に触れなかったが、埋込みストライプ構造やリッヂ
導波路,ストライプ構造等の従来の技術がすべて適用可
能である。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明は光導波路層2のドーピン
グレベルを連続的または階段状に変えて、光導波路層2
の一部を活性領域とすることで、光導波路層禁制帯波長
の約2倍の波長で発振する赤外半導体レーザが得られ、
特に2〜3μm帯の発光素子で問題となっていたオージ
ェ効果により内部量子効率の低下を解決することができ
る。
本発明による赤外半導体レーザは、超長距離光ファイ
バ通信の分野に適用され、その効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の断面模式図、第2図(a)
は、本発明の実施例の電流を印加しない時のエネルギバ
ンド構造図、(b)は電流印加時のエネルギーバンド構
造図である。 1……n+−InP基板(n+−InPクラッド層)、2……InGa
AsP光導波路層、 3……p+−InPクラッド層、 4……p+−InGaAsPコンタクト層、 5,6……電極、7……フェルミ準位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋葉 重幸 東京都目黒区中目黒2丁目1番23号 国 際電信電話株式会社研究所内 (72)発明者 松島 裕一 東京都目黒区中目黒2丁目1番23号 国 際電信電話株式会社研究所内 (72)発明者 田中 英明 東京都目黒区中目黒2丁目1番23号 国 際電信電話株式会社研究所内 (56)参考文献 特開 昭52−109884(JP,A) 特開 昭53−95590(JP,A) 特開 昭56−135992(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導波路層の両面に、該光導波路層よりも
    屈折率が小なる第1の導電型のクラッド層と、第2の導
    電型のクラッド層とが、それぞれ、配置され、前記光導
    波路層へ電極から電流を注入することによって2〜3μ
    m帯波長の発光をする半導体レーザにおいて、 前記光導波路層の電気伝導性が、前記第1の導電型のク
    ラッド層から前記第2の導電型のクラッド層に向かっ
    て、第1の導電型から真性又は半絶縁性に、連続的又は
    階段状に変化するように構成されたことを特徴とする赤
    外半導体レーザ。
JP62157789A 1987-06-26 1987-06-26 赤外半導体レ−ザ Expired - Fee Related JP2529854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62157789A JP2529854B2 (ja) 1987-06-26 1987-06-26 赤外半導体レ−ザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62157789A JP2529854B2 (ja) 1987-06-26 1987-06-26 赤外半導体レ−ザ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS644089A JPS644089A (en) 1989-01-09
JP2529854B2 true JP2529854B2 (ja) 1996-09-04

Family

ID=15657327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62157789A Expired - Fee Related JP2529854B2 (ja) 1987-06-26 1987-06-26 赤外半導体レ−ザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2529854B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080946A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Kayu Fu 加熱器及びその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52109884A (en) * 1976-03-11 1977-09-14 Nec Corp Stripe type hetero junction semoonductor laser
JPS5395590A (en) * 1977-02-02 1978-08-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Manufacture for semiconductor laser unit
JPS56135992A (en) * 1980-03-27 1981-10-23 Semiconductor Res Found Far infrared electromagnetic wave oscillator

Also Published As

Publication number Publication date
JPS644089A (en) 1989-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6254489A (ja) 半導体発光素子
JP2785167B2 (ja) 多重量子井戸構造および多重量子井戸構造を用いた半導体素子
JPH0553317B2 (ja)
JPH0143472B2 (ja)
KR100503939B1 (ko) 반도체 레이저
US5073805A (en) Semiconductor light emitting device including a hole barrier contiguous to an active layer
US4759025A (en) Window structure semiconductor laser
JP2529854B2 (ja) 赤外半導体レ−ザ
JP2812273B2 (ja) 半導体レーザ
JPH0629611A (ja) 面発光半導体レーザ
JP3154417B2 (ja) 半導体レーザの発振波長制御駆動方法
JP2941285B2 (ja) 半導体レーザ装置
JP3223969B2 (ja) 半導体レーザ
JP2748570B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP3194292B2 (ja) 半導体レーザ
JPH1084170A (ja) 量子井戸半導体レーザ素子
JPH0251269B2 (ja)
JPH0514435B2 (ja)
JPH11163459A (ja) 半導体レーザ装置
KR900000021B1 (ko) 반도체 레이저
JP3255244B2 (ja) 半導体レーザ
JPH06177484A (ja) 発光素子
JPS6355878B2 (ja)
JPH04132288A (ja) 歪量子井戸型半導体レーザ
JPH0728093B2 (ja) 半導体レ−ザ素子

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees