JP2529774Y2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents
燃料噴射ノズルInfo
- Publication number
- JP2529774Y2 JP2529774Y2 JP11196691U JP11196691U JP2529774Y2 JP 2529774 Y2 JP2529774 Y2 JP 2529774Y2 JP 11196691 U JP11196691 U JP 11196691U JP 11196691 U JP11196691 U JP 11196691U JP 2529774 Y2 JP2529774 Y2 JP 2529774Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- injection
- fuel
- hole
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ディーゼルエンジン
等に用いられる燃料噴射ノズルに関するものである。
等に用いられる燃料噴射ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射ノズルには、実開昭57
ー8362号公報に開示されたタイプのものがある。こ
の燃料噴射ノズルは、図12に示すように、ノズル本体
1と弁体2とを備えている。ノズル本体1の内部には、
上下方向に延びる弁摺動孔11が形成されている。この
弁摺動孔11の下端開口部には、下方に向かうにしたが
って拡径するテーパ孔状の弁座12が形成されている。
ー8362号公報に開示されたタイプのものがある。こ
の燃料噴射ノズルは、図12に示すように、ノズル本体
1と弁体2とを備えている。ノズル本体1の内部には、
上下方向に延びる弁摺動孔11が形成されている。この
弁摺動孔11の下端開口部には、下方に向かうにしたが
って拡径するテーパ孔状の弁座12が形成されている。
【0003】弁体2は、弁摺動孔11に摺動自在に挿入
された軸部21と、この軸部21の弁摺動孔11から突
出した下端部に連設された弁部22とから構成されてい
る。軸部21の内部には、その軸線上を延びる燃料通路
21aが形成されるとともに、この燃料通路21aに一
端が連通し、他端が外周面に開口する噴射孔21bが形
成されている。一方、弁部22は、弁座12の下端部と
ほぼ同一の直径に形成されており、その上端面には、弁
座12より若干大きいテーパ角を有するテーパ部22a
が形成されている。このテーパ部22aの周縁部が、ノ
ズルばね(図示せず)によって弁座12の周縁部に突き
当てられることにより、弁部22が弁座12に着座する
ようになっている。
された軸部21と、この軸部21の弁摺動孔11から突
出した下端部に連設された弁部22とから構成されてい
る。軸部21の内部には、その軸線上を延びる燃料通路
21aが形成されるとともに、この燃料通路21aに一
端が連通し、他端が外周面に開口する噴射孔21bが形
成されている。一方、弁部22は、弁座12の下端部と
ほぼ同一の直径に形成されており、その上端面には、弁
座12より若干大きいテーパ角を有するテーパ部22a
が形成されている。このテーパ部22aの周縁部が、ノ
ズルばね(図示せず)によって弁座12の周縁部に突き
当てられることにより、弁部22が弁座12に着座する
ようになっている。
【0004】上記構成の燃料噴射ノズルにおいて、燃料
噴射ポンプ(図示せず)から燃料が圧送され、その圧力
が所定の開弁圧に達すると、弁体2がノズルばねの付勢
力に抗して弁座12からリフトする(下方へ移動す
る)。すると、圧送された燃料は、燃料通路21aを通
り、噴射孔21bから噴射される。噴射された燃料は、
弁座12とテーパ部22aとの間を通ってエンジンの燃
焼室に噴射される。
噴射ポンプ(図示せず)から燃料が圧送され、その圧力
が所定の開弁圧に達すると、弁体2がノズルばねの付勢
力に抗して弁座12からリフトする(下方へ移動す
る)。すると、圧送された燃料は、燃料通路21aを通
り、噴射孔21bから噴射される。噴射された燃料は、
弁座12とテーパ部22aとの間を通ってエンジンの燃
焼室に噴射される。
【0005】ところで、ディーゼルエンジンにおいて
は、エンジンの性能上の観点から、低負荷時(弁体2の
リフト量が小さい時)と高負荷時(弁体2のリフト量が
大きい時)とで燃料の噴射方向を変えることが要望され
ることがある。例えば、低負荷時には燃料を燃焼室の比
較的下側(ピストン側)に噴射し、高負荷時には燃焼室
の上側(シリンダヘッド側)に噴射されることが要望さ
れることがある。特に、高負荷時には、弁体2のリフト
量に応じて噴射方向を変えることができれば、燃焼室内
の空気の利用効率を向上させて、燃焼状態を良好にする
こことができるという点から、燃料の噴射方向をリフト
量にしたがって変えることができれば望ましい。
は、エンジンの性能上の観点から、低負荷時(弁体2の
リフト量が小さい時)と高負荷時(弁体2のリフト量が
大きい時)とで燃料の噴射方向を変えることが要望され
ることがある。例えば、低負荷時には燃料を燃焼室の比
較的下側(ピストン側)に噴射し、高負荷時には燃焼室
の上側(シリンダヘッド側)に噴射されることが要望さ
れることがある。特に、高負荷時には、弁体2のリフト
量に応じて噴射方向を変えることができれば、燃焼室内
の空気の利用効率を向上させて、燃焼状態を良好にする
こことができるという点から、燃料の噴射方向をリフト
量にしたがって変えることができれば望ましい。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の燃料噴射ノ
ズルにおいては、燃料の噴射量が弁体2のリフト量に応
じて変化するものの、燃料の噴射方向は一定であり、上
記要望に応えることができなかった。
ズルにおいては、燃料の噴射量が弁体2のリフト量に応
じて変化するものの、燃料の噴射方向は一定であり、上
記要望に応えることができなかった。
【0007】この考案は、上記要望に応えるためになさ
れたもので、弁体のリフト量に応じて燃料の噴射方向を
変えることができる燃料噴射ノズルを提供することを目
的とする。
れたもので、弁体のリフト量に応じて燃料の噴射方向を
変えることができる燃料噴射ノズルを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するために、内部に一端が外面に開口する弁摺動
孔が形成され、この弁摺動孔の開口部に弁座が形成され
たノズル本体と、前記弁摺動孔に摺動自在に設けられ、
内部に燃料通路が形成されるとともに、弁摺動孔から外
部に突出した端部に前記弁座の外周側の周縁部に着座す
る弁部が形成された弁体とを備え、前記弁体が前記弁座
からリフトときには弁座と弁部との間から燃料を噴射す
る燃料噴射ノズルにおいて、前記ノズル本体に、内側の
端部が前記弁摺動孔の内周面に開口するとともに、外側
の端部が前記弁座に開口し、かつ弁摺動孔の軸線とのな
す角度が互いに異なる複数の噴射孔を形成し、前記弁体
に、前記弁体の弁座からのリフト時に前記燃料通路と前
記複数の噴射孔とをそれぞれ連通させ、かつ各連通面積
どうしの大きさの割合を前記弁体のリフト量に応じて変
化させる連通路を形成したことを特徴とするものであ
る。
を達成するために、内部に一端が外面に開口する弁摺動
孔が形成され、この弁摺動孔の開口部に弁座が形成され
たノズル本体と、前記弁摺動孔に摺動自在に設けられ、
内部に燃料通路が形成されるとともに、弁摺動孔から外
部に突出した端部に前記弁座の外周側の周縁部に着座す
る弁部が形成された弁体とを備え、前記弁体が前記弁座
からリフトときには弁座と弁部との間から燃料を噴射す
る燃料噴射ノズルにおいて、前記ノズル本体に、内側の
端部が前記弁摺動孔の内周面に開口するとともに、外側
の端部が前記弁座に開口し、かつ弁摺動孔の軸線とのな
す角度が互いに異なる複数の噴射孔を形成し、前記弁体
に、前記弁体の弁座からのリフト時に前記燃料通路と前
記複数の噴射孔とをそれぞれ連通させ、かつ各連通面積
どうしの大きさの割合を前記弁体のリフト量に応じて変
化させる連通路を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】弁体が弁座からリフトすると、各噴射孔が連通
路を介して燃料通路と連通する。したがって、各噴射孔
から燃料が噴射される。噴射された燃料は、弁座と弁部
との間を通って燃焼室に噴射される。ここで、各噴射孔
と弁摺動孔とのなす角度が互いに異なっているので、各
噴射孔から噴射される燃料の噴射方向は、比較的下向き
のものもあれば、比較的上向きのものもある。しかも、
各噴射孔と燃料通路との連通面積がリフト量に応じて変
化するので、リフト量の変化に伴って噴射方向が比較的
下向きである燃料の噴射量が多くなったり、逆に少なく
なったりする。これによって、燃料の噴射方向が変化す
る。
路を介して燃料通路と連通する。したがって、各噴射孔
から燃料が噴射される。噴射された燃料は、弁座と弁部
との間を通って燃焼室に噴射される。ここで、各噴射孔
と弁摺動孔とのなす角度が互いに異なっているので、各
噴射孔から噴射される燃料の噴射方向は、比較的下向き
のものもあれば、比較的上向きのものもある。しかも、
各噴射孔と燃料通路との連通面積がリフト量に応じて変
化するので、リフト量の変化に伴って噴射方向が比較的
下向きである燃料の噴射量が多くなったり、逆に少なく
なったりする。これによって、燃料の噴射方向が変化す
る。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例について図1〜図1
1を参照して説明する。図1〜図5はこの考案の一実施
例を示すものである。まず、図2に基づいてこの実施例
の燃料噴射ノズルNの全体構成について説明すると、符
号3はノズル本体である。このノズル本体3は、ノズル
ホルダ31と、このノズルホルダ31の下端面にノズル
ナット32によって固定されたノズルボディ33とから
構成されている。なお、ノズルホルダ31とノズルボデ
ィ33とは、位置決めピン4によって位置決めされてい
る。
1を参照して説明する。図1〜図5はこの考案の一実施
例を示すものである。まず、図2に基づいてこの実施例
の燃料噴射ノズルNの全体構成について説明すると、符
号3はノズル本体である。このノズル本体3は、ノズル
ホルダ31と、このノズルホルダ31の下端面にノズル
ナット32によって固定されたノズルボディ33とから
構成されている。なお、ノズルホルダ31とノズルボデ
ィ33とは、位置決めピン4によって位置決めされてい
る。
【0011】上記ノズルホルダ31の内部には、その上
端面から下方に延びる燃料用孔31aが形成されるとと
もに、その燃料用孔31aの下端部からノズルホルダ3
1の下端面まで延びるばね収納孔31bが形成されてい
る。このばね収納孔31bには、後述する弁体6を図2
の上方へ付勢するノズルばね5が収納されている。な
お、ばね収納孔31b内には、燃料噴射ポンプ(図示せ
ず)から燃料用孔31aを介して高圧燃料が圧送される
ようになっている。
端面から下方に延びる燃料用孔31aが形成されるとと
もに、その燃料用孔31aの下端部からノズルホルダ3
1の下端面まで延びるばね収納孔31bが形成されてい
る。このばね収納孔31bには、後述する弁体6を図2
の上方へ付勢するノズルばね5が収納されている。な
お、ばね収納孔31b内には、燃料噴射ポンプ(図示せ
ず)から燃料用孔31aを介して高圧燃料が圧送される
ようになっている。
【0012】上記ノズルボディ33には、その軸線O
(図1参照)上を上端面から下端面まで貫通する弁摺動
孔33aが形成されている。この弁摺動孔33aの下端
開口部には、下方へ向かうにしたがって漸次拡径するテ
ーパ孔状の弁座33b(図1参照)が形成されている。
また、ノズルボディ33の下端部外周面には、下方へ向
かうしたがって漸次小径になるテーパ面33cが形成さ
れている。
(図1参照)上を上端面から下端面まで貫通する弁摺動
孔33aが形成されている。この弁摺動孔33aの下端
開口部には、下方へ向かうにしたがって漸次拡径するテ
ーパ孔状の弁座33b(図1参照)が形成されている。
また、ノズルボディ33の下端部外周面には、下方へ向
かうしたがって漸次小径になるテーパ面33cが形成さ
れている。
【0013】ノズルボディ33の弁摺動孔33aには、
弁体6が摺動自在に挿通されている。この弁体6は、弁
摺動孔33aに挿通された軸部61と、この軸部61の
弁摺動孔33aから突出した下端部に連設された弁部6
2とから構成されている。
弁体6が摺動自在に挿通されている。この弁体6は、弁
摺動孔33aに挿通された軸部61と、この軸部61の
弁摺動孔33aから突出した下端部に連設された弁部6
2とから構成されている。
【0014】上記軸部61は、その上端部が弁摺動孔3
3aを貫通して上記ばね収納孔31b内に突出してお
り、そこにはばね受け7が固定されている。そして、軸
部61は、上記ノズルばね5によりばね受け7を介して
上方へ付勢されている。これによって、弁部62が弁座
33bに着座するようになっている。その一方、軸部6
1は、ばね収納孔31b内に圧送される燃料によって下
方に押圧される。この押圧力がノズルばね5の付勢力よ
り大きくなると、弁体6が弁座33bからリフト(下方
へ移動)することになる。なお、弁体6がリフトし始め
る時の燃料の圧力が開弁圧である。
3aを貫通して上記ばね収納孔31b内に突出してお
り、そこにはばね受け7が固定されている。そして、軸
部61は、上記ノズルばね5によりばね受け7を介して
上方へ付勢されている。これによって、弁部62が弁座
33bに着座するようになっている。その一方、軸部6
1は、ばね収納孔31b内に圧送される燃料によって下
方に押圧される。この押圧力がノズルばね5の付勢力よ
り大きくなると、弁体6が弁座33bからリフト(下方
へ移動)することになる。なお、弁体6がリフトし始め
る時の燃料の圧力が開弁圧である。
【0015】また、軸部61の内部には、軸線O上を延
びる燃料通路63が形成されている。この燃料通路63
の上端部は、軸部61の上端面に開口している。したが
って、燃料通路には、燃料噴射ポンプから燃料用孔31
aを介してばね収納孔31b内に圧送された燃料が導入
されることになる。燃料通路63の下端部は、止まり孔
になっている。
びる燃料通路63が形成されている。この燃料通路63
の上端部は、軸部61の上端面に開口している。したが
って、燃料通路には、燃料噴射ポンプから燃料用孔31
aを介してばね収納孔31b内に圧送された燃料が導入
されることになる。燃料通路63の下端部は、止まり孔
になっている。
【0016】一方、弁部62は、図1に示すように、そ
の外周面にテーパ面62aが形成されている。このテー
パ面62aは、弁部62が弁座33bに着座した状態に
おいては、上記ノズルボディ33のテーパ面33cに連
続するようになっている。また、弁部62の上端面に
は、テーパ部62bが形成されている。このテーパ部6
2bのテーパ角度は、弁座33bのテーパ角度より大き
くなっている。したがって、弁部62は、テーパ部62
bの外周縁が弁座33bの外周縁に突き当たった状態で
弁座33bに着座することになる。
の外周面にテーパ面62aが形成されている。このテー
パ面62aは、弁部62が弁座33bに着座した状態に
おいては、上記ノズルボディ33のテーパ面33cに連
続するようになっている。また、弁部62の上端面に
は、テーパ部62bが形成されている。このテーパ部6
2bのテーパ角度は、弁座33bのテーパ角度より大き
くなっている。したがって、弁部62は、テーパ部62
bの外周縁が弁座33bの外周縁に突き当たった状態で
弁座33bに着座することになる。
【0017】上記構成は、従来の燃料噴射ノズルと同様
であるが、この燃料噴射ノズルにおいては、弁体6がリ
フトするにしたがって燃料の噴射方向が変化するよう、
次の構成を有している。
であるが、この燃料噴射ノズルにおいては、弁体6がリ
フトするにしたがって燃料の噴射方向が変化するよう、
次の構成を有している。
【0018】すなわち、図1(A),(B)に示すよう
に、ノズルボディ33の下端部には、対をなす2つの噴
射孔34,35が複数対(この実施例では四対)形成さ
れている。噴射孔34,35は、軸線Lを含む同一平面
上に配置されているが、軸線O方向に関しては異なる箇
所に配置されている。また、噴射孔34,35と軸線O
とのなす角度は互いに異なっており、この実施例では、
噴射孔34と軸線Oとのなす角度が噴射孔35と軸線O
とのなす角度より小さくなされている。
に、ノズルボディ33の下端部には、対をなす2つの噴
射孔34,35が複数対(この実施例では四対)形成さ
れている。噴射孔34,35は、軸線Lを含む同一平面
上に配置されているが、軸線O方向に関しては異なる箇
所に配置されている。また、噴射孔34,35と軸線O
とのなす角度は互いに異なっており、この実施例では、
噴射孔34と軸線Oとのなす角度が噴射孔35と軸線O
とのなす角度より小さくなされている。
【0019】各噴射孔34,35の一端部は、弁摺動孔
33aの内周面に開口し、他端部は、弁座33bの外周
縁近傍に開口している。この場合、弁座33bにおける
各噴射孔34,35の開口部は、ほぼ同一箇所に位置せ
しめられている。したがって、弁摺動孔33aの内周面
における各噴射孔34,35の開口部は、軸線O方向に
互いに離間しており、噴射孔34の開口部が噴射孔35
の開口部より上側に位置している。
33aの内周面に開口し、他端部は、弁座33bの外周
縁近傍に開口している。この場合、弁座33bにおける
各噴射孔34,35の開口部は、ほぼ同一箇所に位置せ
しめられている。したがって、弁摺動孔33aの内周面
における各噴射孔34,35の開口部は、軸線O方向に
互いに離間しており、噴射孔34の開口部が噴射孔35
の開口部より上側に位置している。
【0020】なお、この実施例においては、噴射孔34
の直径が噴射孔35の直径より小さくなされており、図
1(C)に示すように、各噴射孔34,35は、それぞ
れの内周面の外側に位置する箇所どうしが弁座33bに
おいて接するように配置されている。
の直径が噴射孔35の直径より小さくなされており、図
1(C)に示すように、各噴射孔34,35は、それぞ
れの内周面の外側に位置する箇所どうしが弁座33bに
おいて接するように配置されている。
【0021】また、上記軸部61の下端部外周面には、
環状溝64aが形成されている。この環状溝64aは、
連通孔64bを介して燃料通路63に連通せしめられて
いる。これら環状溝64aおよび連通孔64bによって
連通路64が構成されている。
環状溝64aが形成されている。この環状溝64aは、
連通孔64bを介して燃料通路63に連通せしめられて
いる。これら環状溝64aおよび連通孔64bによって
連通路64が構成されている。
【0022】上記環状溝64aは、弁部62が弁座33
bに着座した状態においては、噴射孔34より上側(弁
体6のリフト方向と逆方向側)に位置している。また、
環状溝64aの幅Wは、弁摺動孔33aの内周面におけ
る噴射孔34,35の軸線O方向の間隔Lと同等か、若
干狭くなされている。
bに着座した状態においては、噴射孔34より上側(弁
体6のリフト方向と逆方向側)に位置している。また、
環状溝64aの幅Wは、弁摺動孔33aの内周面におけ
る噴射孔34,35の軸線O方向の間隔Lと同等か、若
干狭くなされている。
【0023】したがって、図4および図5に示すように
弁体6がリフトした場合、環状溝64aはまず噴射孔3
4と対向する。この結果、噴射孔34が燃料通路63と
連通する。その後、環状溝64aは、その幅Wが間隔L
より狭いので、噴射孔34と噴射孔35との間の弁摺動
孔33aの内周面によって遮蔽される。このときには、
噴射孔34,35の両者が燃料通路63と非連通状態に
なる。そして、弁体6が最大リフトしたときには、環状
溝64aが噴射孔35と対向し、噴射孔35が燃料通路
63と連通するようになっている。
弁体6がリフトした場合、環状溝64aはまず噴射孔3
4と対向する。この結果、噴射孔34が燃料通路63と
連通する。その後、環状溝64aは、その幅Wが間隔L
より狭いので、噴射孔34と噴射孔35との間の弁摺動
孔33aの内周面によって遮蔽される。このときには、
噴射孔34,35の両者が燃料通路63と非連通状態に
なる。そして、弁体6が最大リフトしたときには、環状
溝64aが噴射孔35と対向し、噴射孔35が燃料通路
63と連通するようになっている。
【0024】次に、上記構成の燃料噴射ノズルNの作用
について説明する。燃料噴射ポンプから燃料用孔31a
を介してばね収納孔31bに燃料が圧送され、その燃料
の圧力が開弁圧に達すると、弁体6がノズルばね5の付
勢力に抗してリフトし始める。
について説明する。燃料噴射ポンプから燃料用孔31a
を介してばね収納孔31bに燃料が圧送され、その燃料
の圧力が開弁圧に達すると、弁体6がノズルばね5の付
勢力に抗してリフトし始める。
【0025】図3(A)に示すように、環状溝64aが
噴射孔34と対向する前の初期リフト時には、燃料通路
63および連通孔64bを介して環状溝64aに圧送さ
れた燃料が、軸部61と弁摺動孔33aの内周面との間
を通って弁座33bと弁部62との間へ至り、そこから
外部(燃焼室)に噴射される。この場合の噴射は、噴射
量が少なく、しかも弁座33bと弁部62との間隔が狭
いので、図3(B)に示すように、薄い膜状になる。な
お、薄い膜状の噴射は、弁体6のリフト期間中常時行わ
れる。
噴射孔34と対向する前の初期リフト時には、燃料通路
63および連通孔64bを介して環状溝64aに圧送さ
れた燃料が、軸部61と弁摺動孔33aの内周面との間
を通って弁座33bと弁部62との間へ至り、そこから
外部(燃焼室)に噴射される。この場合の噴射は、噴射
量が少なく、しかも弁座33bと弁部62との間隔が狭
いので、図3(B)に示すように、薄い膜状になる。な
お、薄い膜状の噴射は、弁体6のリフト期間中常時行わ
れる。
【0026】弁体6がさらにリフトすると、図4(A)
に示すように、環状溝64aが噴射孔34と対向する。
このとき、環状溝64aは噴射孔35と対向していな
い。したがって、燃料は噴射孔34からだけ噴射され
る。この場合、噴射孔34の直径が小さいので、噴射量
は少なく、いわゆる初期噴射が行われる。また、噴射孔
34と軸線Oとのなす角度が小さく、噴射孔34が比較
的下向きであるので、噴射方向も下向きになる。
に示すように、環状溝64aが噴射孔34と対向する。
このとき、環状溝64aは噴射孔35と対向していな
い。したがって、燃料は噴射孔34からだけ噴射され
る。この場合、噴射孔34の直径が小さいので、噴射量
は少なく、いわゆる初期噴射が行われる。また、噴射孔
34と軸線Oとのなす角度が小さく、噴射孔34が比較
的下向きであるので、噴射方向も下向きになる。
【0027】弁体6がさらにリフトすると、環状溝64
aの幅Wが噴射孔34,35の間隔Lより小さいので、
環状溝64が弁摺動孔33aの内周面によって遮蔽され
る。この結果、燃料噴射が瞬間的にではあるが中断す
る。
aの幅Wが噴射孔34,35の間隔Lより小さいので、
環状溝64が弁摺動孔33aの内周面によって遮蔽され
る。この結果、燃料噴射が瞬間的にではあるが中断す
る。
【0028】弁体6が最大リフトすると、環状溝64a
が噴射孔35と対向する。したがって、噴射孔35から
燃料が噴射される。このとき、噴射孔35の直径が噴射
孔34の直径より大きいので、多量の燃料が噴射され、
いわゆる主噴射が行われる。この主噴射においては、噴
射孔35と軸線Oとのなす角度が大きく、噴射孔35が
比較的上向きであるので、噴射方向も上向きになる。
が噴射孔35と対向する。したがって、噴射孔35から
燃料が噴射される。このとき、噴射孔35の直径が噴射
孔34の直径より大きいので、多量の燃料が噴射され、
いわゆる主噴射が行われる。この主噴射においては、噴
射孔35と軸線Oとのなす角度が大きく、噴射孔35が
比較的上向きであるので、噴射方向も上向きになる。
【0029】なお、燃料噴射ポンプからの燃料圧送が終
了すると、弁体6がノズルばね5の付勢力によって弁座
33bに着座し、これによって燃料噴射が終了する。
了すると、弁体6がノズルばね5の付勢力によって弁座
33bに着座し、これによって燃料噴射が終了する。
【0030】次に、この考案の他の実施例を説明する。
なお、以下の実施例においては、上記実施例と異なる構
成についてののみ説明することとし、上記実施例と同様
な部分については同一符号を付してその説明を省略す
る。
なお、以下の実施例においては、上記実施例と異なる構
成についてののみ説明することとし、上記実施例と同様
な部分については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0031】図6(A),(B),(C)に示す実施例
は、弁部62が弁座33bに着座した状態のときに環状
溝64aが噴射孔34と対向するようにしたものであ
り、環状溝64aの幅Wは弁摺動孔33aの内周面にお
ける噴射孔34,35の間隔Lより広く、かつ噴射孔3
4の上側縁から噴射孔35の下側縁までの間隔L1より
狭くなされている。
は、弁部62が弁座33bに着座した状態のときに環状
溝64aが噴射孔34と対向するようにしたものであ
り、環状溝64aの幅Wは弁摺動孔33aの内周面にお
ける噴射孔34,35の間隔Lより広く、かつ噴射孔3
4の上側縁から噴射孔35の下側縁までの間隔L1より
狭くなされている。
【0032】この実施例の燃料噴射ノズルにおいては、
弁体6がリフトすると同時に噴射孔34から燃料が比較
的下向きに噴射される。その後、弁体6がさらにリフト
すると、環状溝64aの幅Wが噴射孔34,35の間隔
Lより広いので、図6(B)に示すように、環状溝64
aが噴射孔34,35と同時に対向し、両噴射孔34,
35から同時に燃料が噴射される。この状態において
は、両噴射孔34,35から噴射される燃料全体の噴射
方向は、両噴射孔34,35の噴射方向を合成した方向
になる。
弁体6がリフトすると同時に噴射孔34から燃料が比較
的下向きに噴射される。その後、弁体6がさらにリフト
すると、環状溝64aの幅Wが噴射孔34,35の間隔
Lより広いので、図6(B)に示すように、環状溝64
aが噴射孔34,35と同時に対向し、両噴射孔34,
35から同時に燃料が噴射される。この状態において
は、両噴射孔34,35から噴射される燃料全体の噴射
方向は、両噴射孔34,35の噴射方向を合成した方向
になる。
【0033】その状態から弁体6がさらにリフトする
と、リフト量の増大に伴って環状溝64aと噴射孔34
との対向面積が減少するのに対し、環状溝64aと噴射
孔35との対向面積が増大する。この結果、噴射孔34
からの燃料噴射量が減少する一方、噴射孔35からの噴
射量が増大する。したがって、噴射孔34,35から噴
射される燃料全体は当初比較的下向きになり、その後リ
フト量が増大するにしたがって徐々に上向きに変化す
る。そして、最大リフト時には、図6(C)に示すよう
に、環状溝64aが噴射孔35とだけ対向するので、噴
射方向は、噴射孔35による噴射方向と一致する。
と、リフト量の増大に伴って環状溝64aと噴射孔34
との対向面積が減少するのに対し、環状溝64aと噴射
孔35との対向面積が増大する。この結果、噴射孔34
からの燃料噴射量が減少する一方、噴射孔35からの噴
射量が増大する。したがって、噴射孔34,35から噴
射される燃料全体は当初比較的下向きになり、その後リ
フト量が増大するにしたがって徐々に上向きに変化す
る。そして、最大リフト時には、図6(C)に示すよう
に、環状溝64aが噴射孔35とだけ対向するので、噴
射方向は、噴射孔35による噴射方向と一致する。
【0034】図7に示す実施例は、環状溝65aおよび
連通孔65bからなる連通路65と、環状溝66aおよ
び連通孔66bからなる連通路66とをそれぞれ形成
し、各連通路65,66をそれぞれ噴射孔34,35の
専用にしたものである。環状溝65aは、弁体6の着座
時には噴射孔34から離れており、弁体6がリフトする
と噴射孔34と対向し、弁体6が最大リフトすると噴射
孔34から離れるように配置されている。一方、環状溝
66aも、弁体6の着座時には噴射孔35から離れ、弁
体6がリフトすると噴射孔35と対向するように配置さ
れている点は環状溝65aと同様であるが、環状溝65
aと噴射孔34との連通面積が減少し始まると、環状溝
66aが噴射孔35と対向し始め、弁体6が最大リフト
時には噴射孔35全体と対向するように配置されてい
る。
連通孔65bからなる連通路65と、環状溝66aおよ
び連通孔66bからなる連通路66とをそれぞれ形成
し、各連通路65,66をそれぞれ噴射孔34,35の
専用にしたものである。環状溝65aは、弁体6の着座
時には噴射孔34から離れており、弁体6がリフトする
と噴射孔34と対向し、弁体6が最大リフトすると噴射
孔34から離れるように配置されている。一方、環状溝
66aも、弁体6の着座時には噴射孔35から離れ、弁
体6がリフトすると噴射孔35と対向するように配置さ
れている点は環状溝65aと同様であるが、環状溝65
aと噴射孔34との連通面積が減少し始まると、環状溝
66aが噴射孔35と対向し始め、弁体6が最大リフト
時には噴射孔35全体と対向するように配置されてい
る。
【0035】この実施例の燃料噴射ノズルにおいても、
噴射孔34と環状溝65aとの連通面積と、噴射孔35
と環状溝65aとの連通面積とが、弁体6のリフト量に
応じて変化するとともに、連通面積の大きさの割合がリ
フト量に応じて変化するので、図6に示す実施例と同様
に、噴射孔34,35から噴射される燃料全体の噴射方
向が弁体6のリフトに応じて比較的下向きから上向きへ
と徐々に変化することになる。
噴射孔34と環状溝65aとの連通面積と、噴射孔35
と環状溝65aとの連通面積とが、弁体6のリフト量に
応じて変化するとともに、連通面積の大きさの割合がリ
フト量に応じて変化するので、図6に示す実施例と同様
に、噴射孔34,35から噴射される燃料全体の噴射方
向が弁体6のリフトに応じて比較的下向きから上向きへ
と徐々に変化することになる。
【0036】図8、図9および図10は、2つの噴射孔
34,35の他の例を示すものである。すなわち、上記
の実施例においては、2つの噴射孔34,35の弁座3
3bにおける開口部を、各内周面の外側の側部において
接するように配置したのに対し、図8に示す実施例は、
噴射孔34,35の各軸線を弁座33bにおいて交差さ
せたものであり、図9に示す実施例は、内側の側部にお
いて接するように配置したものであり、図10に示す実
施例は、噴射孔34,35の各軸線を弁座33bにおい
て交差させるとともに、噴射孔34の内径を噴射孔35
の内径より大径にしたものである。
34,35の他の例を示すものである。すなわち、上記
の実施例においては、2つの噴射孔34,35の弁座3
3bにおける開口部を、各内周面の外側の側部において
接するように配置したのに対し、図8に示す実施例は、
噴射孔34,35の各軸線を弁座33bにおいて交差さ
せたものであり、図9に示す実施例は、内側の側部にお
いて接するように配置したものであり、図10に示す実
施例は、噴射孔34,35の各軸線を弁座33bにおい
て交差させるとともに、噴射孔34の内径を噴射孔35
の内径より大径にしたものである。
【0037】また、図11に示す実施例は、噴射孔3
4,35を弁摺動孔33aの周方向において異なる箇所
に配置したものであり、噴射孔34と35とは交互に配
置されている。この場合、各噴射孔34,35と軸線O
とのなす角度が互いに異なるとともに、弁摺動孔33a
の内周面における各噴射孔34,34の開口部が軸線O
方向に互いに異なる箇所に位置しているのは勿論であ
る。
4,35を弁摺動孔33aの周方向において異なる箇所
に配置したものであり、噴射孔34と35とは交互に配
置されている。この場合、各噴射孔34,35と軸線O
とのなす角度が互いに異なるとともに、弁摺動孔33a
の内周面における各噴射孔34,34の開口部が軸線O
方向に互いに異なる箇所に位置しているのは勿論であ
る。
【0038】なお、この考案は、上記の実施例に限定さ
れることなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜
変更可能である。例えば、図8〜図11に示す実施例を
図1〜図5、図6、図7にそれぞれ示す実施例と組み合
わせてもよい。また、上記の実施例は、ノズルばね5を
1つだけ用いた燃料噴射ノズルにこの考案を適用したも
のであるが、この考案は、2つのノズルばねを用いたい
わゆる2段開弁圧タイプの燃料噴射ノズルにも適用する
ことができる。
れることなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜
変更可能である。例えば、図8〜図11に示す実施例を
図1〜図5、図6、図7にそれぞれ示す実施例と組み合
わせてもよい。また、上記の実施例は、ノズルばね5を
1つだけ用いた燃料噴射ノズルにこの考案を適用したも
のであるが、この考案は、2つのノズルばねを用いたい
わゆる2段開弁圧タイプの燃料噴射ノズルにも適用する
ことができる。
【0039】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の燃料噴
射ノズルによれば、弁本体に、弁摺動孔に対す傾斜角度
が互いに異なる複数の噴射孔を形成する一方、弁体に、
各噴射孔と燃料通路との連通面積の比を弁体のリフトに
したがって変化させる連通路を形成したものであるか
ら、燃料の噴射方向を弁体のリフトに応じて変化させる
ことができるという効果が得られる。
射ノズルによれば、弁本体に、弁摺動孔に対す傾斜角度
が互いに異なる複数の噴射孔を形成する一方、弁体に、
各噴射孔と燃料通路との連通面積の比を弁体のリフトに
したがって変化させる連通路を形成したものであるか
ら、燃料の噴射方向を弁体のリフトに応じて変化させる
ことができるという効果が得られる。
【図1】この考案の一実施例の要部を拡大して示す図で
あり、図1(A)その断面図、図1(B)は弁体を省略
して示す図1(A)のB矢視図、図1(C)は図1
(B)のC円部の拡大図である。
あり、図1(A)その断面図、図1(B)は弁体を省略
して示す図1(A)のB矢視図、図1(C)は図1
(B)のC円部の拡大図である。
【図2】この考案の一実施例の全体を示す断面図であ
る。
る。
【図3】図3(A)は弁体のリフト当初における図1
(A)と同様の断面図であり、図3(B)はそのときの
燃料の噴射状態を示す図である。
(A)と同様の断面図であり、図3(B)はそのときの
燃料の噴射状態を示す図である。
【図4】図4(A)は弁体の初期〜中期リフト時におけ
る図1(A)と同様の断面図であり、図4(B)はその
ときの燃料の噴射状態を示す図である。
る図1(A)と同様の断面図であり、図4(B)はその
ときの燃料の噴射状態を示す図である。
【図5】図5(A)は弁体の最大リフト時における図1
と同様の断面図であり、図5(B)はそのときの燃料の
噴射状態を示す図である。
と同様の断面図であり、図5(B)はそのときの燃料の
噴射状態を示す図である。
【図6】図6はこの考案の他の実施例の要部を拡大して
示す断面図であり、図6(A)は弁体の着座時の状態を
示す図、図6(B)は弁体の初期〜中期リフト時の状態
を示す図、図6(C)は弁体の最大リフト時の状態を示
す図である。
示す断面図であり、図6(A)は弁体の着座時の状態を
示す図、図6(B)は弁体の初期〜中期リフト時の状態
を示す図、図6(C)は弁体の最大リフト時の状態を示
す図である。
【図7】図7はこの考案の他の実施例の要部を拡大して
示す断面図であり、図7(A),(B),(C)はそれ
ぞれ図6(A),(B),(C)と同様の図である。
示す断面図であり、図7(A),(B),(C)はそれ
ぞれ図6(A),(B),(C)と同様の図である。
【図8】この考案の他の実施例の図1(C)と同様の図
である。
である。
【図9】この考案の他の実施例の図1(C)と同様の図
である。
である。
【図10】この考案の他の実施例の図1(C)と同様の
図である。
図である。
【図11】この考案の他の実施例の図1(B)と同様の
図である。
図である。
【図12】従来の燃料噴射ノズルの一例の要部を示す断
面図である。
面図である。
N 燃料噴射ノズル 0 弁摺動孔の軸線 3 ノズル本体 33a 弁摺動孔 33b 弁座 34 噴射孔 35 噴射孔 6 弁体 61 軸部 62 弁部 63 燃料通路 64 連通路 65 連通路 66 連通路
Claims (1)
- 【請求項1】 内部に一端が外面に開口する弁摺動孔が
形成され、この弁摺動孔の開口部に弁座が形成されたノ
ズル本体と、前記弁摺動孔に摺動自在に設けられ、内部
に燃料通路が形成されるとともに、弁摺動孔から外部に
突出した端部に前記弁座の外周側の周縁部に着座する弁
部が形成された弁体とを備え、前記弁体が前記弁座から
リフトしたときには弁座と弁部との間から燃料を噴射す
る燃料噴射ノズルにおいて、前記ノズル本体に、内側の
端部が前記弁摺動孔の内周面に開口するとともに、外側
の端部が前記弁座に開口し、かつ弁摺動孔の軸線とのな
す角度が互いに異なる複数の噴射孔を形成し、前記弁体
に、前記弁体の弁座からのリフト時に前記燃料通路と前
記複数の噴射孔とをそれぞれ連通させ、かつ各連通面積
どうしの大きさの割合を前記弁体のリフト量に応じて変
化させる連通路を形成したことを特徴とする燃料噴射ノ
ズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11196691U JP2529774Y2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 燃料噴射ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11196691U JP2529774Y2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 燃料噴射ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552259U JPH0552259U (ja) | 1993-07-13 |
JP2529774Y2 true JP2529774Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=14574606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11196691U Expired - Lifetime JP2529774Y2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 燃料噴射ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529774Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102720614A (zh) * | 2012-07-07 | 2012-10-10 | 中国船舶重工集团公司第七�三研究所 | 多角度喷孔喷油嘴 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5188899B2 (ja) * | 2008-07-11 | 2013-04-24 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 燃料噴射弁 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP11196691U patent/JP2529774Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102720614A (zh) * | 2012-07-07 | 2012-10-10 | 中国船舶重工集团公司第七�三研究所 | 多角度喷孔喷油嘴 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0552259U (ja) | 1993-07-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08226363A (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JPH0932680A (ja) | 内燃機関の燃料噴射装置 | |
JPH04232375A (ja) | 内燃機関用の燃料噴射ノズル | |
JPH0267459A (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JP2529774Y2 (ja) | 燃料噴射ノズル | |
US4359191A (en) | Double-injection type fuel injection valve | |
JP3402199B2 (ja) | 内燃機関用燃料噴射弁 | |
US20040021016A1 (en) | Desensitizing armature air gap to component distortion in a fuel injector | |
JPH09236067A (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JP2556333Y2 (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JP2003504556A (ja) | コモンレール・インジェクタ | |
JP4297041B2 (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JPH11351091A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JPH08326628A (ja) | 燃料噴射ポンプの等圧弁 | |
JPH0828408A (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JPH0828388A (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JP2572443Y2 (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JP2000145584A (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JP2002130086A (ja) | 二段噴射燃料噴射弁 | |
JP2566072Y2 (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JPH09177638A (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JPH0588389B2 (ja) | ||
JP2566474Y2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
JPH0158770U (ja) | ||
JP3849224B2 (ja) | 燃料噴射弁 |