JP2566474Y2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

Info

Publication number
JP2566474Y2
JP2566474Y2 JP1991005405U JP540591U JP2566474Y2 JP 2566474 Y2 JP2566474 Y2 JP 2566474Y2 JP 1991005405 U JP1991005405 U JP 1991005405U JP 540591 U JP540591 U JP 540591U JP 2566474 Y2 JP2566474 Y2 JP 2566474Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
passage
pressure
hydraulic chamber
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991005405U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0495632U (ja
Inventor
二郎 赤城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP1991005405U priority Critical patent/JP2566474Y2/ja
Publication of JPH0495632U publication Critical patent/JPH0495632U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2566474Y2 publication Critical patent/JP2566474Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はボッシュ式噴射ポンプの
プリストロークが任意に可変できるようにしたディーゼ
ルエンジンの燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は実公昭62−21471で提案さ
れているプリストローク可変型の燃料噴射ポンプの断面
図である。即ち、燃料ポンプ本体1に嵌入されたバレル
2内にプランジャ20が収容されており、プランジャ2
0はカム軸10に設けられたカム11によりタペット1
2を介して上下動される。プランジャ20の上方には加
圧室13が設けられていて、バレル2の燃料ポート3を
介して加圧室13内に導入された燃料が、プランジャ2
0の上昇とともに加圧され、加圧室13の上部に設けら
れたデリバリバルブ14より噴射管15を介して図示し
ない噴射ノズルへ送られて、エンジンの燃焼室へ噴射さ
れる。
【0003】一方プランジャ20は図4に示すように、
上部プランジャ部材21と、下部プランジャ部材31と
に分割されている。上部プランジャ部材21の上面は圧
力室13に臨んでいるとともに、下面には先端にばね座
22を有するピン23が突設されていて、ピン23は下
部プランジャ部材31の上部に形成された油圧室32内
に嵌挿されている。ピン23の先端に設けられたばね座
22と、油圧室32の内側上面の間にはピン23に嵌挿
した圧縮ばね33が介装されていて、圧縮ばね33によ
り各プランジャ部材21,31が互いに接近する方向へ
付勢されていると共に、油圧室32に連通する各プラン
ジャ部材21,31の間には、バレル2に設けられた制
御油ポート4により噴射時期調整用の制御圧Aが導入さ
れるようになっている。
【0004】下部プランジャ部材31が図4のごとく最
下位置にあるときは、制御油ポート4と油圧室32とは
連通しており、制御圧Aが導入されて上部プランジャ部
材21は制御圧Aとばね33の力とが釣り合うところま
で上昇している。この制御圧Aを例えば0〜10kg/
cm2 の範囲で変えることにより、プランジャ20のプ
リストロークSを自由に変更することができ、従って、
燃料噴射時期を自由に調整することができる。カム11
によってプランジャ20が上昇し、下部プランジャ部材
31の上面が制御油ポート4を閉じると油圧室32内の
油は密封され、さらにプランジャ20が上昇して燃料噴
射を開始すると油圧室32内の油圧は燃料噴射圧力と同
一になる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来の燃料噴射
装置のカム回転角、すなわちクランク角と燃料噴射率と
の関係を図5のグラフに示す。グラフの縦軸は燃料噴射
率、横軸はクランク角であり、クランク角が進むとB点
で噴射が開始され、C点で噴射は終了する。そのときの
噴射率は図のごとく噴射初期から高い。これはスモーク
を低減するために高圧噴射を行っているためであり、そ
のためスモークは低減するが窒素酸化物(NOx)の排
出量が多くなる。また騒音が高いという問題もある。
【0006】本考案は上記の問題点に着目してなされた
もので、NOxの排出量の少ない、騒音の低い燃料噴射
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案に係わる燃料噴射装置においては、バレル
の穴内に分割された上部プランジャと下部プランジャと
を対向して配置しばねにより互いに接近するように連結
されるとともに、上部プランジャと下部プランジャとの
間に油圧室を形成し、かつ、下部プランジャが下部位置
にあるとき油圧室に連通する制御圧通路をバレルに形成
し、油圧室に制御圧通路を介して可変の制御油圧を供給
しばねに抗して上部プランジャと下部プランジャとの間
の距離を可変にするとともに、カムの動力により下部プ
ランジャが下部位置より上動して油圧室と制御圧通路と
を遮断し、カムの動力を油圧室の圧油を介して上部プラ
ンジャに伝え、上部プランジャを上動して加圧室内の燃
料を噴射管に送り出すディーゼルエンジンの燃料噴射装
置であって、バレルには上部プランジャが挿入されてい
る内径部の所定位置と制御圧通路とを繋ぐ第1逃がし通
路を形成し、かつ、上部プランジャの外周部には第1逃
がし通路に連通するとともに油圧室に連通する第2逃が
し通路を形成して、上部プランジャの上動中の燃料噴射
開始後に一時的に油圧室の圧油を第1逃がし通路および
第2逃がし通路を経て制御圧通路に逃がして低圧にする
ことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成によれば、本考案はプランジャを複数
に分割し、各プランジャ部材間に油圧室を設け、制御圧
を供給してプリストロークを可変としたディーゼルエン
ジンの燃料噴射装置の前記油圧室と前記制御圧を供給す
る油圧回路とを連通する油圧回路を設け、燃料噴射開始
後に一時的に前記油圧室の油圧を低減するようにしたた
め、噴射初期に低い噴射率でパイロット噴射を行い、そ
の後、高い噴射率で燃料を噴射することができるので、
初期の噴射率を低く抑えることができる。
【0009】
【実施例】以下に本考案に係る燃料噴射装置の実施例に
ついて図面を参照して説明する。図1は本考案の燃料噴
射装置のプランジャ部分の構造、およびその作用を説明
する図であり、プランジャ部分以外の部分の構造、部品
の番号、名称および作用は従来のものと同一なので説明
は省略し、異なる部分のみ説明する。構造は図1(a)
に示すように、バレル2内に収容された上部プランジャ
部材21にパイロット用グルーブ24を設け、パイロッ
ト用グルーブ24と下部プランジャ部材に設けられた油
圧室32とを通路25により連通する。バレル2にはプ
ランジャ用穴と制御油ポート4とを連通する通路5を設
ける。プランジャ用穴の壁面に設けられた通路5の位置
は、図1(a)に示すようにプランジャ20の最下位置
において、パイロット用グルーブ24よりも上にある。
【0010】次に作用について図1(a),(b),
(c)により説明する。(a)に示すプランジャ20の
最下位置では制御圧Aは制御油ポート4から油圧室32
に送られ、所定の圧力でばね33の力とバランスする。
このときのパイロット用グルーブ24の油圧は制御圧A
と等しい。プランジャ20が上昇して(b)に示すごと
く上部プランジャ部材21の上面が燃料ポート3を閉じ
ると、加圧室13の燃料圧力は高圧となり燃料噴射を開
始する。このときの油圧室32およびパイロット用グル
ーブ24の圧力は加圧室13の燃料圧力に等しく、制御
圧Aよりもはるかに高い。その後直ちにパイロット用グ
ルーブ24と通路5とは連通し、油圧室32の高圧油は
通路25、パイロットグルーブ24および通路5を介し
て制御油ポート4に流れ、油圧室32の圧力は急激に低
下し、それに伴って加圧室13の燃料圧力も低下して燃
料噴射は止まる。この間少量の燃料は噴射される。これ
がパイロット噴射である。パイロット用グルーブ24が
(c)に示すごとくに通路5を通過すると、ふたたび加
圧室13の燃料圧力は高圧となりメイン噴射を行う。
【0011】上記の燃料噴射状況を燃料噴射率とクラン
ク角との関係で見ると図2のごとくなる。図2のグラフ
の縦軸は燃料噴射率であり横軸はクランク角である。即
ち、パイロット噴射Pで少量の燃料を噴射し、その後メ
イン噴射Mによって多量の燃料を噴射するため、噴射初
期の噴射率を低くし、中後期の噴射率を高めることとな
る。
【0012】
【考案の効果】以上説明したごとく、本考案の燃料噴射
装置は複数に分割した各プランジャ部材の間に設けた、
プリストローク制御用の油圧を加える油圧室と、制御用
の油圧を供給する油圧回路とを連通する油圧回路を設
け、一時的に油圧室の油圧を低減してパイロット噴射を
行うようにしたため、高圧噴射において噴射初期の噴射
率を抑え、中後期の噴射率を高めることができるため、
スモークは低減され、NOxの排出量も少なく、騒音も
低い燃料噴射装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の燃料噴射装置のプランジャ部の構造と
作動説明図である。
【図2】本考案の燃料噴射装置の噴射率とクランク角と
の関係を示すグラフである。
【図3】従来の燃料噴射装置の断面図である。
【図4】従来の燃料噴射装置のプランジャ部の構造説明
図である。
【図5】従来の燃料噴射装置の噴射率とクランク角との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 バレル 3 燃料ポート 4 制御油ポート 5,25 通路 20 プランジャ 21 上部プランジャ部材 31 下部プランジャ部材 32 油圧室

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バレルの穴内に分割された上部プランジ
    ャと下部プランジャとを対向して配置しばねにより互い
    に接近するように連結されるとともに、上部プランジャ
    と下部プランジャとの間に油圧室を形成し、かつ、下部
    プランジャが下部位置にあるとき油圧室に連通する制御
    圧通路をバレルに形成し、油圧室に制御圧通路を介して
    可変の制御油圧を供給しばねに抗して上部プランジャと
    下部プランジャとの間の距離を可変にするとともに、カ
    ムの動力により下部プランジャが下部位置より上動して
    油圧室と制御圧通路とを遮断し、カムの動力を油圧室の
    圧油を介して上部プランジャに伝え、上部プランジャを
    上動して加圧室内の燃料を噴射管に送り出すディーゼル
    エンジンの燃料噴射装置であって、バレルには上部プラ
    ンジャが挿入されている内径部の所定位置と制御圧通路
    とを繋ぐ第1逃がし通路を形成し、かつ、上部プランジ
    ャの外周部には第1逃がし通路に連通するとともに油圧
    室に連通する第2逃がし通路を形成して、上部プランジ
    ャの上動中の燃料噴射開始後に一時的に油圧室の圧油を
    第1逃がし通路および第2逃がし通路を経て制御圧通路
    に逃がして低圧にすることを特徴とするディーゼルエン
    ジンの燃料噴射装置。
JP1991005405U 1991-01-19 1991-01-19 燃料噴射装置 Expired - Lifetime JP2566474Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991005405U JP2566474Y2 (ja) 1991-01-19 1991-01-19 燃料噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991005405U JP2566474Y2 (ja) 1991-01-19 1991-01-19 燃料噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0495632U JPH0495632U (ja) 1992-08-19
JP2566474Y2 true JP2566474Y2 (ja) 1998-03-25

Family

ID=31735903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991005405U Expired - Lifetime JP2566474Y2 (ja) 1991-01-19 1991-01-19 燃料噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2566474Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101139128B1 (ko) * 2010-06-09 2012-04-30 현대중공업 주식회사 분리형 플런저를 가지는 연료분사펌프

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0294366U (ja) * 1989-01-17 1990-07-26

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101139128B1 (ko) * 2010-06-09 2012-04-30 현대중공업 주식회사 분리형 플런저를 가지는 연료분사펌프

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0495632U (ja) 1992-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE33270E (en) Pressure-controlled fuel injection for internal combustion engines
US4628881A (en) Pressure-controlled fuel injection for internal combustion engines
USRE37241E1 (en) Solenoid controlled variable pressure injector
US5632444A (en) Fuel injection rate shaping apparatus for a unit injector
EP0340807B1 (en) Method and apparatus for precisely controlled fuel injection in internal combustion engine
JPH0525032B2 (ja)
US5911207A (en) Fuel injection pump
JPH0447418Y2 (ja)
JPH0654106B2 (ja) エンジンの燃料噴射装置
US4693420A (en) Air-assist fuel injection nozzle
JP2566474Y2 (ja) 燃料噴射装置
JPS61190164A (ja) デイ−ゼルエンジン用燃料噴射ポンプ
JP2576334Y2 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射装置
JP3296012B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JPH0754617Y2 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射装置
JP2553011B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JPH07189701A (ja) 内燃機関用ピストン
JP2512893B2 (ja) 燃料噴射装置
JPS5936675Y2 (ja) 分配型燃料噴射ポンプ
JPS62288364A (ja) 燃料噴射装置
JPH0571439A (ja) 燃料噴射装置
JPS603988Y2 (ja) デイ−ゼルエンジン用燃料噴射装置
JPH0355809Y2 (ja)
JPH0633735B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JPH027255Y2 (ja)