JP4297041B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents
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Description
近年、内燃機関、特にディーゼルエンジンより排出される排気ガス中に含まれる有害物質(NOx、HC、スモーク等)の低減と、ディーゼルエンジンを理想的な性能(例えば低燃費、高出力)で運転するという要求とを両立させる目的で、ディーゼルエンジンの運転条件に応じて燃料の噴射率を可変にすることが要求されている。この要求を実現するために、従来の技術として、開弁圧とニードルリフト量とを2段階に設定することが可能な2段開弁圧ノズル(2スプリングノズル)や、ニードルリフト量に応じて噴孔面積を2段階に変更することが可能な2段可変噴孔ノズルが公知となっている。
ところが、特許文献1に記載の燃料噴射ノズル100においては、アウタニードル106を閉弁方向に付勢するスプリング107を有しているが、インナニードル105を閉弁方向に付勢するスプリングが設けられていないため、インナニードル105がシート面より離座して第1噴孔群111を開放した直後に、インナニードル105をすぐにシート面に着座させて第1噴孔群111を閉塞することができず、図12に示したように、インナニードル105の実閉弁時期がアウタニードル106の閉弁時期と同時かもしくはそれ以降となる。
図1ないし図4は本発明の実施例1を示したもので、図1は内燃機関用燃料噴射ノズルの全体構成を示した図である。
次に、本実施例のディーゼルエンジン用の燃料噴射ノズルの作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
以上により、本実施例の燃料噴射ノズルは、図1および図2に示したように、インナニードル1およびアウタニードル2がフルリフトから第1、第2噴孔群8、9の各噴孔を閉じる方向(閉弁方向)に下降(リフトダウン)する際に、アウタニードル2のリフト量がプレリフト量に到達した段階で、先ずインナニードル1がシート面7に着座して複数の噴孔のうちの一部の第1噴孔群8の各噴孔を閉じる。その後に、制御室10内の燃料がインナニードル1のフランジ部12とアウタニードル2の頭頂部22との対向面部に瞬時に入り込んで、アウタニードル2の頭頂部22がインナニードル1のフランジ部12の第1当接面より分離して、インナニードル1とアウタニードル2との連動状態が解消され、アウタニードル2が単独でリフトダウンを開始する。その後に、アウタニードル2がシート面7に着座して複数の噴孔のうちの残部の第2噴孔群9の各噴孔を閉じるように構成されている。
本実施例では、本発明の燃料噴射ノズルを、サプライポンプから圧送された高圧燃料をコモンレール内に蓄圧し、このコモンレール内に蓄圧した高圧燃料を、エンジンの各気筒の燃焼室内に噴射供給する蓄圧式燃料噴射装置(コモンレール式燃料噴射システム)に使用されるインジェクタ(例えば電磁式燃料噴射弁)の燃料噴射ノズルに適用した例を説明したが、本発明の燃料噴射ノズルを、列型燃料噴射ポンプや分配型燃料噴射ポンプ等の燃料噴射ポンプから油溜り室41内に直接圧送され、油溜り室41内の燃料圧力が第1、第2スプリング3、4等のニードル付勢手段の付勢力よりも大きくなるとインナニードル1およびアウタニードル2が開弁して、エンジンの各気筒の燃焼室内に燃料を噴射する内燃機関用燃料噴射装置に使用される燃料噴射ノズルに適用しても良い。なお、アクチュエータとして、電磁式のアクチュエータ(例えば二方電磁弁や三方電磁弁等)を採用しても良い。また、本発明の燃料噴射ノズルを、ガソリンエンジン用のフューエルインジェクタの燃料噴射ノズルに適用しても良い。
2 アウタニードル
3 第1スプリング
4 第2スプリング
5 ノズルボデー(ハウジング)
6 パッキン(ハウジング)
7 ノズルボデーのシート面
8 複数の噴孔のうちの一部の第1噴孔群
9 複数の噴孔のうちの残部の第2噴孔群
10 制御室
11 インナニードルのニードル頭部
12 インナニードルのフランジ部
21 アウタニードルのニードル保持部
22 アウタニードルの頭頂部
23 アウタニードルの軸方向孔
31 第1内部空間
32 第2内部空間
35 ノズルボデーの軸方向孔
41 ノズルボデーの油溜り室(圧力室)
Claims (4)
- (a)燃料噴射を行う複数の噴孔、およびこれらの噴孔が開口するシート面を有する筒状のハウジングと、
(b)前記シート面に着座、離座して前記複数の噴孔のうちの一部の第1噴孔群を閉塞、開放するインナニードルと、
(c)前記シート面に着座、離座して前記複数の噴孔のうちの残部の第2噴孔群を閉塞、開放する筒状のアウタニードルとを備え、
前記ハウジングは、内部に前記アウタニードルを往復移動自在に収容する軸方向孔を有し、
前記アウタニードルは、内部に前記インナニードルを往復移動自在に収容する筒状のニードル保持部を有し、
前記インナニードルは、前記ニードル保持部の環状端面より軸方向に突出したニードル頭部、およびこのニードル頭部の外周に半径方向に突き出すように設けられたフランジ部を有し、
前記インナニードルおよび前記アウタニードルが閉弁方向に移動する際には、先ず前記インナニードルが前記シート面に着座し、その後に前記アウタニードルが前記シート面に着座するように構成されている燃料噴射ノズルであって、
前記ハウジングは、内部に導入される燃料の油圧力が前記アウタニードルおよび前記インナニードルの閉弁方向に作用する制御室を有し、
前記インナニードルのフランジ部と前記アウタニードルのニードル保持部との対向部は、前記アウタニードルが最大リフト量からプレリフト量まで閉弁方向に下降する際に、前記フランジ部と前記ニードル保持部とが直接当接する当接対向部と、前記アウタニードルがプレリフト量から前記シート面に着座するまで閉弁方向に下降する際に、前記フランジ部と前記ニードル保持部との間に前記制御室内の燃料が入り込んで前記制御室内の油圧力を受ける受圧対向部とに区分されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 請求項1に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
前記当接対向部には、前記ニードル保持部または前記フランジ部との間に形成される隙間を、前記インナニードルの軸方向に対して略直交する半径方向の外径側または内径側に向けて徐々に拡げるように微小角度の傾斜面または曲率面が設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 請求項1または2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
前記インナニードルを閉弁方向に付勢する第1スプリングと、前記アウタニードルを閉弁方向に付勢する第2スプリングとを備え、
前記ハウジングは、内部に導入される燃料の油圧力が前記アウタニードルおよび前記インナニードルの閉弁方向に作用する制御室を有していることを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 請求項3に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
前記ハウジングの結合端面は、前記インナニードルのニードル頭部に当接して前記インナニードルおよび前記アウタニードルの最大リフト量を規制するパッキンを有し、
前記第1スプリングは、前記インナニードルのニードル頭部よりも外径側で、且つ前記インナニードルのフランジ部と前記パッキンとの間に形成される第1内部空間内に収容されており、
前記第2スプリングは、前記ハウジングの軸方向孔の内周と前記アウタニードルのニードル保持部の外周との間に形成される第2内部空間内に収容されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
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