JP4618238B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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本発明は、燃料噴射ノズルに関する。
従来から、ノズルボデーに形成された外周側噴孔を開閉制御する外周側ニードルと、外周側ニードルの内部に収容され、内周側噴孔を開閉制御する内周側ニードルとを有する燃料噴射ノズルが知られている(特許文献1参照)。この燃料噴射ノズルは、運転状態に応じて、外周側ニードルのみを制御したり、外周側および内周側ニードルを制御したりすることにより、開放される噴孔の数を変化させている。
特開2006−152893号公報
ところが、内周側ニードルを制御しない運転状態が続くと、内周側噴孔からは燃料が噴射されず、噴孔および噴孔周辺にデポジットが堆積しやすくなる。このように、噴孔および噴孔周辺にデポジットが堆積すると、その後、内周側噴孔から燃料を噴射する運転状態となったとき、噴射特性が変化してしまうという問題が発生する。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズルボデーに形成された噴孔および噴孔周辺へのデポジットの堆積を抑制できる燃料噴射ノズルを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、外周側噴孔および内周側噴孔と、外周側噴孔および内周側噴孔に連通する燃料通路とを有するノズルボデーと、ノズルボデーに収容され、外周側噴孔を開閉することにより外周側噴孔と燃料通路との連通、遮断を制御する外周側ニードルと、外周側ニードルに収容され、内周側噴孔を開閉することにより内周側噴孔と燃料通路との連通、遮断を制御する内周側ニードルと、を有する燃料噴射ノズルであって、
内周側ニードルの着座位置と内周側噴孔との間の燃料通路に連通する空気通路を有し、空気通路は、内周側ニードルが内周側噴孔を開弁し内周側噴孔から燃料噴射を行うと、空気通路を遮断し、内周側ニードルが内周側噴孔を閉弁し内周側噴孔から燃料噴射を停止すると、空気通路を開放する開閉手段が動作可能となることを特徴としている。
この構成によれば、内周側ニードルが内周側噴孔を開弁し、内周側噴孔から燃料噴射が行われると、空気通路が開閉手段により遮断され、空気が内周側噴孔に供給されなくなる。一方、内周側ニードルが内周側噴孔を閉弁し、内周側噴孔から燃料噴射が停止されると、空気通路が開閉手段により開放され、空気が内周側噴孔に供給される。
つまり、この構成によれば、内周側ニードルの状態(内周側噴孔の開閉状態)に係わらず、内周側噴孔から絶えず流体を噴射できるので、噴孔内はもとより噴孔周辺へのデポジットの堆積を抑制できる。
請求項2に記載の発明によれば、空気通路は、外周側ニードルに形成され、外周側ニードルの側壁と外周側ニードルの内壁とを連通する第1径方向孔と、内周側ニードルに形成され、一端が燃料通路に開口する第1軸方向孔および第1径方向孔と第1軸方向孔とを連通する第2径方向孔を有することを特徴としている。
この構成によれば、燃料噴射ノズルに形成される空気通路は、外周側ニードルおよび内周側ニードルの内部に形成されるので、空気通路の取り回しが容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、開閉手段は、内周側ニードルが内周側噴孔を閉弁しているとき、空気通路内の空気圧を受け空気通路を開放するように移動し、内周側ニードルが内周側噴孔を開弁しているとき、燃料通路内の燃料圧を受け空気通路を遮断するように移動する開閉弁であることを特徴としている。
この構成によれば、空気通路内の空気圧、燃料通路内の燃料圧を利用した開閉弁を開閉手段として使用するので、開閉弁を駆動する他の駆動手段を設ける必要がなくなり、燃料噴射ノズルの構成を簡素にできる。
請求項4に記載の発明によれば、開閉弁は、ボール弁であることを特徴としている。この構成によれば、開閉弁の表面が球面となっているので、シール性が向上する。
請求項5に記載の発明によれば、ノズルボデーには、ボール弁が着座する着座部が形成され、内周側ニードルが内周側噴孔を閉弁しているとき、ボール弁は着座部に着座され、着座部には、ボール弁が着座部に着座している状態であっても、空気通路と内周側噴孔とを連通する溝部が形成されることを特徴としている。
この構成によれば、ボール弁がノズルボデー側に着座しても、空気通路の空気の流れを妨げることなく内周側噴孔へ供給できる。
請求項6に記載の発明によれば、空気通路は、外周側ニードルに形成され、外周側ニードルの側壁と外周側ニードルの内壁とを連通する第3径方向孔と、内周側ニードルに形成され、軸方向に貫通し、一端が燃料通路に開口する第2軸方向孔および第3径方向孔と第2軸方向孔とを連通する第4径方向孔を有し、
開閉手段は、ノズルボデーに形成され、第2軸方向孔の側壁と隙間を有するように第2軸方向孔に挿入され、先端にシート面を有する針状弁であって、内周側ニードルの第2軸方向孔は、内周側ニードルが内周側噴孔を開弁すべく軸方向に所定距離移動するとシート面に着座し、空気通路を遮断するシート部を有することを特徴としている。
この構成によれば、ノズルボデーに形成された針状弁のシート面に、内周側ニードルが内周側噴孔を開弁させるべく軸方向に移動すると着座するシート部を内周側ニードルの空気通路の一部としての第2軸方向孔に形成しているので、内周側ニードルが移動すれば確実に空気通路を遮断することができる。
請求項7に記載の発明によれば、針状弁は、ノズルボデーに支持され、外壁全周が内周側ニードルの第2軸方向孔に摺動する大径部と、大径部よりも先端側に形成され、軸方向孔との間に隙間を形成する小径部とを有し、
大径部は、内周側ニードルが内周側噴孔を開弁すべく軸方向に移動すると、シート面にシート部が着座する前に、第4径方向孔と第2軸方向孔との連通を遮断することを特徴としている。
この構成によれば、針状弁に形成されたシート面に内周側ニードルの第2軸方向孔に形成されたシート部が着座して、空気通路を遮断するまでの間に、燃料通路からの燃料が空気通路へ排出される量を可能な限り減らすことができる。
請求項8に記載の発明によれば、噴孔と、噴孔に連通する燃料通路とを有するノズルボデーと、ノズルボデーに収容され、噴孔を開閉することにより噴孔と燃料通路との連通、遮断を制御するニードルと、を有する燃料噴射ノズルであって、
ニードルの着座位置と噴孔との間の燃料通路に連通する空気通路を有し、空気通路は、ニードルが噴孔を開弁し噴孔から燃料噴射を行うと、空気通路を遮断し、ニードルが噴孔を閉弁し噴孔から燃料噴射を停止すると、空気通路を開放する開閉手段が動作可能となることを特徴としている。
この構成によれば、ニードルがいわゆる2重ニードルでなく、1つのニードルにて噴孔の開閉を制御する形式の燃料噴射ノズルであっても、噴孔から絶えず流体を噴射できるので、噴孔および噴孔周辺へのデポジットの堆積を抑制できる。
(第1実施形態)
図1から図6は本発明の第1実施形態を示したもので、図1は内燃機関用燃料噴射ノズルの全体構成を示した図である。
本実施形態の内燃機関用燃料噴射ノズルは、例えば自動車などの車両に搭載される多気筒ディーゼルエンジン(以下、エンジンという)の各気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射供給する蓄圧式燃料噴射装置(コモンレール式燃料噴射システム)に採用されている燃料噴射ノズル1である。
この噴射装置は、燃料の噴射圧力に相当する高圧燃料を蓄圧するコモンレール(図示せず)と、吸入調量弁を経由して加圧室内に吸入した燃料を加圧して高圧化し、この高圧燃料をコモンレールに圧送供給するサプライポンプ(図示せず)と、コモンレール内に蓄圧された高圧燃料を、エンジンの各気筒の燃焼室内に噴射供給する複数のインジェクタ(図示せず)と、サプライポンプの吸入調量弁などのアクチュエータおよびインジェクタのピエゾスタックなどのアクチュエータを電子制御するエンジン制御ユニット(以下、ECUという:図示せず)と、を有している。
なお、複数のインジェクタは、コモンレール内に蓄圧された高圧燃料を、エンジンの各気筒の燃焼室内に霧状に噴射供給する直接噴射タイプの燃料噴射ノズル1と、ニードルを開弁方向に駆動するピエゾスタックなどのアクチュエータと、を有している。
図1に示すように、本実施形態の燃料噴射ノズル1は、外周側噴孔としてのアウタ側噴孔22と内周側噴孔としてのインナ側噴孔23とを有するノズルボデー2と、アウタ側噴孔22からの噴射開始および噴射終了に係わる外周側ニードルとしてのアウタニードル6と、インナ側噴孔23からの噴射開始および噴射終了に係わる内周側ニードルとしてのインナニードル7とを備える。
ノズルボデー2は、棒状の部品であり、その内部には、軸方向(図1の上下方向)に延び、アウタニードル6およびインナニードル7を軸方向に往復動可能に収容する縦孔21が形成されている。この縦孔21の下端部には、ノズルボデー2の中心に向かって先が細くなるようなテーパ面が形成されている。テーパ面の略中央には、更にサック室46となる窪みが形成されている。テーパ面には、テーパ面の外周側からアウタ側噴孔22、インナ側噴孔23が形成されている。なお、インナ側噴孔23は、サック室46に連通するように形成されている。
テーパ面には、アウタニードル6およびインナニードル7が着座するシート面が形成される。以下、アウタ側噴孔22よりも外周側のテーパ面をアウタ側シート面24といい、アウタ側噴孔22とインナ側噴孔23との間のテーパ面をインナ側シート面25という。
ノズルボデー2には、縦孔21に接続される燃料通路31が形成され、この燃料通路を介してコモンレールに蓄圧された高圧燃料が供給される。縦孔21の途中には、アウタニードル6が縦孔21に収容されたとき、縦孔21の内壁とアウタニードル6の側壁との間に供給された高圧燃料を溜める燃料溜室41が形成される。
燃料溜室41とアウタ側噴孔22およびインナ側噴孔23との間には、燃料溜室41と両噴孔22、23とを連通する燃料通路33が形成されている。燃料溜室41に溜められた高圧燃料は、この燃料通路(噴孔に接続する通路)を通って両噴孔22、23から噴射される。
また、縦孔21の最上部には、アウタニードル6の上端面61およびインナニードル7の上端面71と縦孔21の内壁との間に圧力制御室42が形成される。ノズルボデー2には、この圧力制御室42に高圧燃料を供給する上記燃料通路31から分岐した連通路32が形成されている。更に、ノズルボデー2には、圧力制御室42に接続する制御用通路34が形成されている。なお、上記連通路32には、入口絞り35が形成され、上記制御用通路34には、入口絞り35よりも通路断面積が大きい出口絞り36が形成されている。
アウタニードル6は、圧力制御室42の圧力が作用する上端面61と上記燃料通路33の圧力が作用するアウタ側受圧面62とを有し、縦孔21の内部に往復動可能に収容される。アウタ側受圧面62には、アウタ側シート面24およびインナ側シート面25に着座するアウタ第1シート部63およびアウタ第2シート部64が形成されている。これらのシート部63、64が各シート面24、25に着座すると、アウタ側噴孔22からの噴射が終了する。また、アウタニードル6には、アウタニードル6を閉弁方向に付勢する第1スプリング67が設けられている。
圧力制御室42に高圧燃料が供給されると、圧力制御室42の圧力は、アウタニードル6の上端面61に作用し、アウタニードル6を閉弁方向(図1の下向き)に付勢する。そして、燃料通路33に高圧燃料が供給されると、燃料通路33の圧力は、アウタ側受圧面62に作用し、アウタニードル6を開弁方向(図1の上向き)に付勢する。
アウタニードル6は、アウタニードル6を閉弁方向へ付勢する力と開弁方向に付勢する力とのバランスによって、その位置が決定される。上端面61に作用する圧力により発生する閉弁方向の付勢力と、アウタ側受圧面62に作用する圧力により発生する開弁方向の付勢力とが釣り合っていると、第1スプリング67の付勢力によってアウタ側噴孔22は閉弁する。
圧力制御室42の圧力が低下して、アウタ側受圧面62に作用する圧力により発生する付勢力が、第1スプリング67の付勢力と上端面61に作用する圧力により発生する付勢力との合計よりも勝ると、アウタ側噴孔22は開弁する。アウタニードル6は、アウタ側噴孔22を開弁するとき、縦孔21に形成されたアウタ側ストッパ47に当接するまでリフトする。なお、アウタニードル6が開弁するときの圧力制御室42の圧力をアウタニードル開弁圧力という。
インナニードル7は、圧力制御室42の圧力が作用する上端面71と、上記燃料通路33の圧力が作用するインナ側受圧面72とを有し、アウタニードル6の内部に往復動可能に収容される。インナ側受圧面72には、インナ側シート面25に着座するインナシート部73が形成されている。このシート部73がインナ側シート面25に着座すると、インナ側噴孔23から噴射が終了する。また、インナニードル7には、圧力制御室42内にインナニードル7を閉弁方向に付勢する第2スプリング78が設けられている。
圧力制御室42に高圧燃料が供給されると、圧力制御室42の圧力は、インナニードル7の上端面71に作用し、インナニードル7を閉弁方向に付勢する。そして、燃料通路33に高圧燃料が供給されると、燃料通路33の圧力は、インナ側受圧面72に作用し、インナニードル7を開弁方向に付勢する。
インナニードル7は、インナニードル7を閉弁方向へ付勢する力と開弁方向に付勢する力のバランスによって、その位置が決定される。上端面71に作用する圧力により発生する閉弁方向の付勢力と、インナ側受圧面72に作用する圧力により発生する開弁方向の付勢力とが釣り合っていると、第2スプリング78の付勢力によってインナ側噴孔23は閉弁する。
圧力制御室42の圧力が低下して、インナ側受圧面72に作用する圧力により発生する付勢力が、第2スプリング78の付勢力と上端面71に作用する圧力により発生する付勢力との合計よりも勝ると、インナ側噴孔23は開弁する。インナニードル7は、インナ側噴孔23を開弁するとき、縦孔21に形成されたインナ側ストッパ48に当接するまでリフトする。なお、インナニードル7が開弁するときの圧力制御室42の圧力をインナニードル開弁圧力という。
なお、圧力制御室42の圧力は、制御用通路34に接続された図示しない制御弁によって制御される。制御弁を開弁して、圧力制御室42と燃料噴射ノズル1の低圧側とを連通すると、圧力制御室42の高圧燃料は排出され、圧力が低下する。制御弁を閉弁して、圧力制御室42と燃料噴射ノズル1との連通を遮断すると、圧力は高圧燃料の圧力まで回復する。このようにして、圧力制御室42の圧力を制御している。
次に、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。図1に示すように、アウタニードル6の途中には、側壁からインナニードル7を往復動可能に支持する内壁まで径方向に延びる第1径方向孔としての貫通孔65が形成されている。内壁側の貫通孔65の端部には、溝66が形成されている。溝66はアウタニードル6の内壁に円環状に形成されている。
ノズルボデー2には、貫通孔65と連通する空気室43と、空気室43と接続される空気通路44とが形成されている。空気通路44は、更に、エアコンプレッサ(図示しない)と接続され、空気室43に圧縮空気が供給されるようになっている。
インナニードル7には、側壁から径方向に延びる第2径方向孔としての貫通孔74と、この貫通孔74に接続される軸方向に延びる第1軸方向孔としての空気通路75が形成されている。なお、貫通孔74は上記溝66に接続されるように形成されている。空気通路75は、先端部まで形成され、その先端部には空気通路75よりも内径が大きい弁室76が形成されている。
弁室76には、弁室76の内径よりも若干小さい外径を有するボール弁8が収容されている。弁室76と空気通路75との境界部分は、テーパ面となっており、ボール弁8の上側に形成される上側シート部81が着座するニードルシート面77が形成されている。
ボール弁8の下側には、下側シート部82が形成されている。図1に示すように、下側シート部82は、インナ側シート面25に着座するようになっている。インナ側シート面25には、図5に示すように下側シート部82が着座しても、弁室76とサック室46とが連通可能な空気通路溝45が形成されている。空気通路溝45は、放射状に複数本(本実施形態では4本)形成されている。これにより、下側シート部82がインナ側シート面25に着座しているときでも、弁室76内の流体をサック室46を介してインナ側噴孔23に供給することができる。
図5は、インナ側シート面25を上方から見たときのものであって、最も外周の破線で示すインナシート部着座位置51は、インナシート部73が着座する位置を示し、内周の破線で示す下側シート部着座位置52は、下側シート部82が着座する位置を示している。図5に示すように、サック室46に連通する空気通路溝45は、内周側の破線を超えて着座位置51と着座位置52との間にまで達しているので、ボール弁8が下側シート着座位置52に着座しても弁室76とサック室46とを連通させることができる。
次に、燃料噴射ノズル1の動作を、図1から図4および図6に基づいて詳細に説明する。
図6は、燃料噴射ノズル1の動作を示すタイムチャートであり、縦軸は、燃料噴射ノズル1の各部品の動作、圧力、噴射状態を示すもので、横軸は、時間である。なお、図6の時刻t1から時刻t5までは、エンジンの運転が低負荷状態での動作を示し、時刻t5から時刻t11までは、エンジンの運転が高負荷状態での動作を示している。
本実施形態の燃料噴射ノズル1では、エンジンの運転状態が低負荷のときは、アウタ側噴孔22のみを開閉するように制御し、高負荷のときは、アウタ側噴孔22およびインナ側噴孔23の両方を開閉するように制御するようにしている。
図1は、燃料噴射ノズル1から燃料の噴射が終了しているときを示す。このとき、制御弁のリフトは「閉」の位置に制御されている。したがって、圧力制御室42の圧力は、コモンレールから供給される高圧燃料の圧力となっている。このとき、圧力制御室42の圧力は、アウタ、インナニードル開弁圧力よりも高いため、アウタニードル6およびインナニードル7は、閉弁方向に付勢され、アウタ側噴孔22、インナ側噴孔23は閉弁される(図6の時刻t1までの状態)。
アウタ側噴孔22、インナ側噴孔23は閉弁されている状態では、燃料通路33の高圧燃料は噴射されないが、コンプレッサにて圧送された圧縮空気が、図1に示すように、空気通路44、空気室43、貫通孔65、貫通孔74、空気通路75を通って弁室76に供給される。弁室46に供給された圧縮空気は、ボール弁8をインナ側シート面25に付勢するとともに、ボール弁8の側面、空気通路溝45、サック室46を通ってインナ側噴孔23から噴射される(図2の破線、および図6参照)。
所定のタイミングで、制御弁のリフトを「開」の位置に制御すると、圧力制御室42の高圧燃料は、制御用通路34を通って低圧側に排出されるので、圧力制御室42の圧力は徐々に低下し始める(図6の時刻t1から時刻t2までの状態)。
圧力がアウタニードル開弁圧力まで低下すると、アウタニードル6は、リフトし、アウタ側噴孔22が開弁する。すると、燃料通路33内の高圧燃料が、アウタ側噴孔22から噴射される。
そして、圧力制御室42の圧力がインナニードル開弁圧力まで低下する前に制御弁のリフトを「閉」の位置に制御することにより、再び圧力制御室42の圧力は図6の時刻t1までの状態に戻る。すると、アウタニードル6は再びアウタ側噴孔22を閉弁し、アウタ方噴孔22からの燃料の噴射が終了する(図6の時刻t2から時刻t3までの状態)。
図6の時刻t2から時刻t3の状態では、圧力制御室42の圧力はインナニードル開弁圧力まで低下していないので、インナニードル7はリフトせず、インナ側噴孔23からは高圧燃料が噴射されない。したがって、インナ側噴孔23からは、上述したようにコンプレッサの圧縮空気が噴射されていることとなる(図2の破線参照)。
再び、図6の時刻t3で制御弁のリフトを「開」の位置に制御すると、圧力制御室42の圧力が低下し始め、時刻t4でアウタニードル開弁圧力となると、アウタニードル6がリフトし、アウタ側噴孔22から高圧燃料が噴射される。なお、図6の時刻t4から時刻t5までは、時刻t2から時刻t3までの動作と同じであるため動作の説明は省略する。
図6の時刻t5で制御弁のリフトを「開」の位置に制御すると、圧力制御室42の圧力が低下し始める。圧力がアウタニードル開弁圧力まで低下すると、アウタニードル6がリフトし、アウタ側噴孔22から高圧燃料が噴射される(時刻t6参照)。さらに、圧力がインナニードル開弁圧力まで低下すると、インナニードル7がリフトし、インナ側噴孔23からも高圧燃料が噴射される(図3の実線、図4の実線および時刻t7参照)。
インナニードル7がリフトすると、ボール弁8の下側シート部82に高圧燃料が作用するため、ボール弁8もリフトし、上側シート部81がニードルシート面77に着座する。すると、空気通路75は遮断され、インナ側噴孔23への圧縮空気の供給が停止する(図6の時刻t7参照)。
インナニードル7がリフトしたとき、燃料通路33の高圧燃料は、弁室76に供給されるものの、弁室76の内壁とボール弁8の外壁との間の隙間は、微小であるため、下側シート部82側に作用する圧力よりも上側シート部81側に作用する圧力のほうが小さくなる。また、高圧燃料の圧力値は、圧縮空気の圧力値よりも非常に大きい。
このため、インナニードル7がリフトし、弁室76に高圧燃料が供給されると、ボール弁8もリフトし、上側シート部81がニードルシート面77に着座する。
図6の時刻t5から所定時間が経過したのち、制御弁のリフトを「閉」の位置に制御すると、圧力制御室42の圧力は上昇し始める。そして、インナニードル7およびアウタニードル6は、インナ側噴孔23およびアウタ側噴孔22を閉弁する(図6の時刻t7から時刻t8までの状態)。
インナニードル7がインナ側噴孔23を閉弁すると、弁室76には高圧燃料が供給されなくなるので、ボール弁8は再び圧縮空気により押し出され、下側シート部82がインナ側シート面25に着座し、圧縮空気が再びインナ側噴孔23から噴射される。
再び、図6の時刻t8で制御弁のリフトを「開」の位置に制御すると、圧力制御室42の圧力が低下し始め、時刻t9でアウタニードル6がアウタ側噴孔22を開弁し、時刻t10でインナニードル7がインナ側噴孔23を開弁する。インナニードル7がインナ側噴孔23を開弁すると、上記時刻t7と同様、上側シート部81がニードルシート面77に着座し、インナ側噴孔23への圧縮空気の供給が停止する。
図6の時刻t8から所定時間が経過したのち、制御弁のリフトを「閉」の位置に制御すると、圧力制御室42の圧力は上昇し始める。そして、インナニードル7およびアウタニードル6は、インナ側噴孔23およびアウタ側噴孔23を閉弁する(図6の時刻t10から時刻t11までの状態)。
本実施形態の燃料噴射ノズル1では、インナ側噴孔23がエンジンの運転状態(低負荷運転または高負荷運転)によって開弁したりしなかったりするような燃料噴射ノズルであっても、インナ側噴孔23からは絶えず流体(燃料または空気)が噴射することができるので、デポジットの原因となる燃料を確実に噴孔23の外部に吹き飛ばすことができる。その結果、インナ側噴孔23の内部はもとより噴孔23の周辺へのデポジットの堆積を抑制することができる。ひいては、エンジンを安定して運転することができるようになる。
具体的には、上述したように、インナ側噴孔23からは、インナ側噴孔23が開弁しているときは高圧燃料が噴射され、インナ側噴孔23が閉弁しているときは空気通路75からの圧縮空気が噴射される。すなわち、インナ側噴孔23からは、エンジンの運転状態に係わらず高圧燃料若しくは圧縮空気が噴射されることとなり、効果的にデポジットの堆積を抑制することができる。
また、上記空気通路75は、インナニードル7の内部に形成されているので、燃料噴射ノズル1内の各種通路の取り回しを複雑にすることを抑制できる。
また、本実施形態では、開閉弁として圧縮空気の空気圧および高圧燃料の燃料圧にて駆動するボール弁8を使用しているので、圧力制御室42の圧力を調整する制御弁を駆動するアクチュエータ(駆動手段)とは別に、ボール弁8を駆動するアクチュエータ(駆動手段)を設ける必要が無くなる。これにより、燃料噴射ノズル1の構成を簡素化することができるとともに、燃料噴射ノズル1の体格が大きくなるのを抑制することもできる。
また、開閉弁として表面が球面状のボール弁8を使用しているので、空気通路75の開閉を確実にでき、シール性を向上させられる。
(第2実施形態)
図7は本発明の第2実施形態を示したもので、図7は内燃機関用燃料噴射ノズルの全体構成を示した図である。ここでは、第1実施形態とは異なる部分のみについて説明する。第1実施形態と同じ機能を有する部品については、第1実施形態と同じ符号を付与する。
本実施形態の特徴部分は、アウタニードル6aに収容されるインナニードル7aとインナニードル7aのリフトを制御するインナ側ストッパ48aである。その他の部分については、第1実施形態とほぼ同じであるため詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴部分を図7に基づいて説明する。アウタニードル6aには、図7に示すように、側壁からインナニードル7aを往復動可能に支持する内壁まで径方向に延びる第3径方向孔としての貫通孔65aが形成されている。内壁側の貫通孔65aの端部には、溝66aが形成されている。
ノズルボデー2には、図1と同様、貫通孔65aと連通する空気室43と、空気室43と接続される空気通路44とが形成されている。空気通路44は、更に、エアコンプレッサ(図示しない)と接続され、空気通路44を介して空気室43に圧縮空気が供給されるようになっている。
インナニードル7aには、図7に示すように、側壁から径方向に延びる第4径方向孔としての貫通孔74aと、この貫通孔74aに接続され、軸方向に延びる第2軸方向孔としての空気通路75aが形成されている。この空気通路75aは、インナニードル7aの一端から他端まで貫通するように形成されている。そして、空気通路75a途中には、後ほど詳細に説明する開閉手段かつ針状弁としてのインナ側ストッパ48aに着座するニードルシート部79が形成されている。
そして、この空気通路75aには、ノズルボデー2の圧力制御室42に臨む壁面に支持される針状のインナ側ストッパ48aが挿入されている。
インナ側ストッパ48aは、上記壁面側から空気通路75aの内径とほぼ等しい外径を有する大径部481と、このストッパ48aを空気通路75aに挿入させたとき空気通路75aの壁面とストッパ48aの壁面との間に隙間が形成できるような外径を有する小径部482とが形成されている。
小径部482は、図8に示すように、円柱状の棒の側壁の一部(図8では2箇所)を平面とすべく削ったような形状となっている。これにより、空気通路75aの壁面とストッパ48aの壁面との間に隙間を形成することができる。
上述の空気通路75aの内径と大径部481の外径との関係は、インナニードル7aが空気通路75aの内壁と大径部481とが摺動しながら軸方向に移動できる程度のものであればよい。
小径部482の先端は、円錐状となっている。この円錐状の部分には、ストッパシート面483が形成されている。ストッパシート面483は、インナニードル7aの空気通路75a途中に形成されているニードルシート部79が着座する面である。ニードルシート部79がストッパシート面483に着座することにより、空気通路75aが遮断され、インナ側噴孔23への圧縮空気の供給が停止するとともに、インナニードル7aのリフト量が制限される。
図8に示す破線は、インナニードル7aに形成されたニードルシート部79が着座するシート部着座位置484を示している。このように、ニードルシート部79は全周に渡ってストッパシート面483に着座するので、空気通路75aを遮断することができ、圧縮空気の供給を停止できる。
本実施形態では、インナニードル7aがインナ側噴孔23を開弁すべく軸方向に移動すると強制的に空気通路75aを遮断することができるような構成となっているので、インナ側噴孔23を開弁したとき、空気通路75aを遮断することがより確実にできる。
また、本実施形態では、第1実施形態とは異なり、インナ側シート面25に第1実施形態のような空気通路溝45を形成する必要がなく、ノズルボデー2の構造を簡素化することができる。
大径部481と小径部482との境界部分は、インナニードル7aがインナ側噴孔23を閉弁している状態(図7に示す状態)で、貫通孔74aと空気通路75aとが連通する位置に形成されている。インナニードル7aがインナ側噴孔23を開弁すべく、軸方向にリフトすると、貫通孔74aは、大径部481によって塞がれ、貫通孔74aと空気通路75aとの連通が遮断するようになっている。
大径部481が貫通孔74aと空気通路75aとを遮断するときのインナニードル7aのリフト量(図7中のh1)は、ストッパシート面483にニードルシート部79が着座するまでのリフト量(図7中のh2)に比べ、小さく設定されている。
これによれば、インナニードル7aのフルリフト量であるh2に至るまでに、燃料通路33内の高圧燃料が空気通路75aを遡り空気通路75aを介して燃料噴射ノズル1の外に排出されてしまうという問題を少しでも阻止することができる。
(第3実施形態)
図8は本発明の第3実施形態を示したもので、図8は内燃機関用燃料噴射ノズルの全体構成を示した図である。ここでは、第1実施形態とは異なる部分のみについて説明する。第1実施形態と同じ機能を有する部品については、第1実施形態と同じ符号を付与する。
図8に示す燃料噴射ノズルは、いわゆるシングルニードルタイプの燃料噴射ノズルである。このようなタイプの燃料噴射ノズルであっても、第1、第2実施形態と同じ作用効果を奏する。
ニードル7bは、ノズルボデー2の縦孔21に収容される。ノズルボデー2には、ニードル7bが収容されることにより、噴孔23b側から、燃料通路33、燃料溜室41、空気室43、圧力制御室42が形成される。燃料通路33と燃料溜室41は、互いに連通するように形成されるが、空気室43、圧力制御室42は、それぞれが縦孔21の側面とニードル7bの側面とによって区画される。
ニードル7bは、空気室43と接続される空気通路75bを有する。空気通路75bは、ニードル7bの軸方向に沿って形成されている。空気通路75bの一端(ニードル7bの噴孔側)は、開口しており、ボール弁8が収容されている。
ノズルボデー2には、ボール弁8の下方に、シート面25bが形成されており、ニードル7bが噴孔23bを閉弁しているときに、ボール弁8が着座するようになっている。
さらに、ノズルボデー2のシート面25bには、第1実施形態のインナ側シート面25に形成されているものと同じ、空気通路溝45が形成されている。
この構成よれば、ニードル7bが噴孔23bを開弁しているときは、噴孔23bから高圧燃料が噴射され、ニードル7bが噴孔23bを閉弁しているときは、空気通路75bからの圧縮空気が噴孔23bから噴射される。本実施形態の動作については、第1実施形態のインナニードル7bおよびボール弁8の動作と同じであるため省略する。
このように、いわゆるシングルニードルタイプの燃料噴射ノズル1bであっても、噴孔23bからは、流体(燃料および空気)が噴射されているので、デポジットの原因となる燃料を少しでも外部に吹き飛ばすことができる。
本発明の第1実施形態における燃料噴射ノズルの断面図である。 図1のインナ側噴孔から圧縮空気を噴射しているときのインナニードルの要部断面図である。 図1のインナ側噴孔から圧縮空気および高圧燃料を噴射しているときのインナニードルの要部断面図である。 図1のインナ側噴孔から高圧燃料を噴射しているときのインナニードルの要部断面図である。 図1のインナ側シート面の平面図である。 図1の燃料噴射ノズルの動作を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態における燃料噴射ノズルの断面図である。 図7のVIII−VIII線の断面図である。 本発明の第3実施形態における燃料噴射ノズルの断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射ノズル、2 ノズルボデー(ノズルボデー)、22 アウタ側噴孔(外周側噴孔)、23 インナ側噴孔(内周側噴孔)、24 アウタ側シート面、25 インナ側シート面、31 燃料通路、32 連通路、33 燃料通路(燃料通路)、34 制御用通路、41 燃料溜室、42 圧力制御室、44 空気通路(空気通路)、45 空気通路溝(溝部)、6 アウタニードル(外周側ニードル)、65 貫通孔(第1径方向孔)、66 溝、67 第1スプリング、7 インナニードル(内周側ニードル)、74 貫通孔(第2径方向孔)、75 空気通路(空気通路)(第1軸方向孔)、76 弁室、77 ニードルシート面、78 第2スプリング、8 ボール弁(開閉手段)、81 上側シート部、82 下側シート部

Claims (8)

  1. 外周側噴孔および内周側噴孔と、前記外周側噴孔および前記内周側噴孔に連通する燃料通路とを有するノズルボデーと、
    前記ノズルボデーに収容され、前記外周側噴孔を開閉することにより前記外周側噴孔と前記燃料通路との連通、遮断を制御する外周側ニードルと、
    前記外周側ニードルに収容され、前記内周側噴孔を開閉することにより前記内周側噴孔と前記燃料通路との連通、遮断を制御する内周側ニードルと、を有する燃料噴射ノズルであって、
    前記内周側ニードルの着座位置と前記内周側噴孔との間の前記燃料通路に連通する空気通路を有し、
    前記空気通路は、前記内周側ニードルが前記内周側噴孔を開弁し前記内周側噴孔から燃料噴射を行うと、前記空気通路を遮断し、前記内周側ニードルが前記内周側噴孔を閉弁し前記内周側噴孔から燃料噴射を停止すると、前記空気通路を開放する開閉手段が動作可能となることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 前記空気通路は、前記外周側ニードルに形成され、前記外周側ニードルの側壁と前記外周側ニードルの内壁とを連通する第1径方向孔と、前記内周側ニードルに形成され、一端が前記燃料通路に開口する第1軸方向孔および前記第1径方向孔と前記第1軸方向孔とを連通する第2径方向孔を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ノズル。
  3. 前記開閉手段は、前記内周側ニードルが前記内周側噴孔を閉弁しているとき、前記空気通路内の空気圧を受け前記空気通路を開放するように移動し、前記内周側ニードルが前記内周側噴孔を開弁しているとき、前記燃料通路内の燃料圧を受け前記空気通路を遮断するように移動する開閉弁であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射ノズル。
  4. 前記開閉弁は、ボール弁であることを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射ノズル。
  5. 前記ノズルボデーには、前記ボール弁が着座する着座部が形成され、
    前記内周側ニードルが前記内周側噴孔を閉弁しているとき、前記ボール弁は前記着座部に着座され、
    前記着座部には、前記ボール弁が前記着座部に着座している状態であっても、前記空気通路と前記内周側噴孔とを連通する溝部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の燃料噴射ノズル。
  6. 前記空気通路は、前記外周側ニードルに形成され、前記外周側ニードルの側壁と前記外周側ニードルの内壁とを連通する第3径方向孔と、前記内周側ニードルに形成され、軸方向に貫通し、一端が前記燃料通路に開口する第2軸方向孔および前記第3径方向孔と前記第2軸方向孔とを連通する第4径方向孔を有し、
    前記開閉手段は、前記ノズルボデーに形成され、前記第2軸方向孔の側壁と隙間を有するように前記第2軸方向孔に挿入され、先端にシート面を有する針状弁であって、
    前記内周側ニードルの前記第2軸方向孔は、前記内周側ニードルが前記内周側噴孔を開弁すべく軸方向に所定距離移動すると前記シート面に着座し、前記空気通路を遮断するシート部を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ノズル。
  7. 前記針状弁は、前記ノズルボデーに支持され、外壁全周が前記内周側ニードルの前記第2軸方向孔に摺動する大径部と、前記大径部よりも先端側に形成され、前記軸方向孔との間に隙間を形成する小径部とを有し、
    前記大径部は、前記内周側ニードルが前記内周側噴孔を開弁すべく軸方向に移動すると、前記シート面に前記シート部が着座する前に、前記第4径方向孔と前記第2軸方向孔との連通を遮断することを特徴とする請求項6に記載の燃料噴射ノズル。
  8. 噴孔と、前記噴孔に連通する燃料通路とを有するノズルボデーと、
    前記ノズルボデーに収容され、前記噴孔を開閉することにより前記噴孔と前記燃料通路との連通、遮断を制御するニードルと、を有する燃料噴射ノズルであって、
    前記ニードルの着座位置と前記噴孔との間の前記燃料通路に連通する空気通路を有し、
    前記空気通路は、前記ニードルが前記噴孔を開弁し前記噴孔から燃料噴射を行うと、前記空気通路を遮断し、前記ニードルが前記噴孔を閉弁し前記噴孔から燃料噴射を停止すると、前記空気通路を開放する開閉手段が動作可能となることを特徴とする燃料噴射ノズル。
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