JP2529737Y2 - コンクリートパイル - Google Patents

コンクリートパイル

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JP2529737Y2
JP2529737Y2 JP6334590U JP6334590U JP2529737Y2 JP 2529737 Y2 JP2529737 Y2 JP 2529737Y2 JP 6334590 U JP6334590 U JP 6334590U JP 6334590 U JP6334590 U JP 6334590U JP 2529737 Y2 JP2529737 Y2 JP 2529737Y2
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JP6334590U
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良雄 河津
Original Assignee
大同コンクリート工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンクリートパイル(PCパイル)特にパイ
ル製造作業の能率向上を図れるようにしたパイル端板部
分の改良に関するものである。
(従来の技術) 通常、PCパイルを製造するには、PCパイルの端板にPC
鉄筋の端部を係止するとともに、各端板を型枠の緊張板
と定着板とに結合して、硬化したコンクリートに圧縮力
を与えるため、PC鉄筋を緊張させ、所定の張力保持後型
枠内にコンクリートを注入し、型枠を回転することによ
って、コンクリートを遠心力で締固め、コンクリート硬
化後、型枠を解放し、プレストレスコンクリートパイル
ができあがる。
この場合の端板と緊張板及び定着板との結合は、実公
昭49-378号公報に記載されているように、端板にPC鉄筋
を掛け止める孔とネジ孔とを設け、そのネジ孔に緊張板
及び定着板(口金)を通したボルトをネジ込んで結合す
ることが行われている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、このようなボルトによる結合作業は、端板や
緊張板を定置状態で多数のボルト締めを行うため、多く
の手数と時間を要するばかりでなく、腰をかがめながら
ボルト締めをしなければならないことから、腰痛などの
問題さらには、ボルト締め振動による白蝋病などの問題
が多く、その解決が要望されていた。
その問題を解決する方法としては、端板にPC鉄筋を掛
け止める手段と同様に、緊張板及び定着板の方に、先端
に鍔部を設けた係合杆を突設し、これを端板に設けた係
合孔に掛止めるようにすることが考えられる。この方法
によれば、緊張板や定着板と端板との結合はボルト締め
によらずワンタッチでできることになる。
しかし、この場合、緊張板や定着板の係合杆を掛止め
た係合孔には、その隙間に注入したコンクリートが侵
入、固化することになるため、パイル成型後に緊張板及
び定着板を取外すのが困難なことになるという問題があ
る。
本考案は、上記従来の問題を解決し、端板と緊張板及
び定着板の結合作業が簡単に能率よく行えるようにする
とともに、係合孔へのコンクリートの侵入を防止するこ
とができ、端板より緊張板及び定着板の取外し作業が簡
単で能率よく行うことができるようにしたコンクリート
パイルを提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本考案の構成について、
実施例に対応する図面を参照して説明すると、本考案
は、コンクリートパイルの端板1,1に、その周方向に沿
って、大径孔4とその両翼に小径孔5,6を連設形成し
た、PC鉄筋2及び緊張板15または定着板16より突設した
係合杆20を係止する鍵孔3を隔設し、他方、PC鉄筋2を
挿通、係合する鍵孔11を隔設したシール板10を上記端板
1,1に添接し、シール板10の鍵孔11を通して端板1の鍵
孔3に係止した状態で、端板の鍵孔3を上記シール板10
により閉塞したことを特徴とするものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、図面を参照して説明
する。
図において、1はコンクリートパイルの端板で、第5
図に示すように、リング状に形成されており、コンクリ
ートパイルに配設されるPC鉄筋2,2に対応した数の鍵孔
3,3が周方向に沿って隔設されている。この鍵孔3は、
大径孔4とその周方向両翼に小径孔5,6を連設して形成
されており、大径孔4は上記PC鉄筋2の端部に設けられ
た鍔7を挿入できる径の孔で、また、小径孔5,6はPC鉄
筋2の軸部が通る孔となっている。そして、一方の小径
孔5,5には端板1の一面側にPC鉄筋2の鍔7を係止する
顎部8が形成され、また、他方の小径孔6,6には端板1
の他面側に上記同様の顎部9が形成されている。
10はシール板で、第6図に示すように、薄板鋼板又は
薄い合成ゴムなどの弾性体により、端板1とほぼ同形の
リング状に形成されている。また、このシール板10に
は、端板1の鍵孔3,3と対応する位置に、PC鉄筋2の軸
部に嵌る小径孔12とPC鉄筋2の鍔部7が通る大径孔13と
よりなる鍵孔11,11が、端板1の大径孔4と小径孔5と
の連設方向とは反対方向となるようにして設けられてい
る。そして、このシール板10は、PC鉄筋2,2を端板1,1に
掛止めるに先立ち、各鍵孔11の大径孔13に鍔部7を挿通
して第4図のように嵌め合せておき、端板1,1にPC鉄筋
を掛止めた後、第2図、第3図の矢印方向にずらせてPC
鉄筋2,2の軸部をそれぞれ小径孔12に係合するのであ
る。
他方、第1図において、15は一方の端板1と結合する
緊張板で、この緊張板15と型枠1の他端に取付けられる
定着板1とには、それぞれ上記端板1,1の鍵孔3,3と対応
する位置に、鍵孔3の小径孔6に挿通できる軸部18の先
端部に大径孔4に挿通できる鍔部19を設けた係合杆20が
端板1,1に向け突設されている。そして、緊張板15に
は、型枠17の一端に取付けられた固定口金21の挿通孔22
より外方に突出する固定シャフト23とこれに螺合するナ
ット24が設けられている。
上記の係合杆20は、一般的には第1図に示すようにボ
ルト・ナットを用いるようにし、ボルトの軸部を軸部18
とし、ボルトの頭部を鍔部19として適用する。この場合
は、緊張板15及び定着板16に設けた挿通孔25にボルト
(係合杆)20を通してナット26を螺合し、溶接等により
固定する。第7図及び第8図は係合杆20の他の実施例を
示したもので、第7図のものは段付ボルト20′を使用し
ており、この場合はナット26の締付けでボルト20′を固
定することができる。また、第8図のものは上記のよう
なボルト・ナットを用いず、先端に鍔部19を設けた軸部
18を緊張板15及び定着板16に一体に形成或は溶接し、さ
らには、ボルトを直接植設する等により固着して構成す
るものである。
次に、本考案のコンクリートパイルを製造するには、
両端板1,1の対向面側にシール板10を添えた状態で、各P
C鉄筋2の両端部をシール板10の大径孔13を通して端板
1,1の鍵孔3の大径孔4に挿入して小径孔5に移動さ
せ、その鍔部7を顎部8に係止し鉄筋カゴを形成する。
そして、一方の端板1には、その鍵孔の大径孔4に緊張
板15の係合杆20を挿入して緊張板15を回転させ、軸部18
を小径孔6に移動させ、その鍔部19を顎部9に係止し、
端板1と緊張板15とを結合する。また、他方の端板1に
は、上記と同様にして定着板16の係合杆20の鍔部19を顎
部9に係止し、端板1と定着板16とを結合する。
またその際、さきに述べたように、シール板10をずら
せて小径孔12とPC鉄筋2の軸部とを係合させる。それに
よって、第2図、第3図に示すように、端板1に形成さ
れた大径孔4と小径孔16、鍔部9とはシール板10で閉塞
されることになる。
その後は緊張板15に固定シャフト23を通した固定口金
21と定着板16とを型枠17に固定し、シャフト23にナット
24を螺合して締付けてやれば、緊張板15は固定口金21の
方に引張られ、PC鉄筋に緊張力が与えられることにな
る。その状態で型枠17内にコンクリートを注入し、型枠
を回転することによりコンクリートを遠心力で締固め、
パイルの成型がなされる。成型後はナット24と固定口金
21とを取除き、緊張板15及び定着板16を、さきと反対方
向に回転させれば、係合杆20,20は小径孔6,6から大径孔
4,4の方に移動して、それぞれ端板1,1より分離できるこ
とになるのである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案コンクリートパイルは、
端板にPC鉄筋を係止するとともに、緊張板または定着板
を係止する鍵孔を設け、この鍵孔をシール板により閉塞
できるようにしたので、端板と緊張板または定着板との
結合が鍵孔と係合杆とによるワンタッチの作業で行うこ
とができるとともに、端板の鍵孔へのコンクリートの侵
入が防止でき、端板と緊張板または定着板との分離作業
も簡単容易に行うことができることになり、製造作業が
簡易化されて作業能率及び労働負担が大巾に改善される
ばかりでなく、ボルト締め振動による白蝋病などの職業
病の軽減が図れるなど、多くの利点を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示したもので、第1図はコン
クリートパイルを型枠の中で製造する状態を示した縦断
面図、第2図はPC鉄筋とシール板との係着状態を示す正
断面図、第3図は同一部拡大側断面図、第4図はPC鉄筋
をシール板の大径孔に通して端板に係止した状態を示す
一部拡大側断面図、第5図は端板の正面図、第6図はシ
ール板の正面図、第7図及び第8図は緊張板または定着
板の係合杆部分の他の実施例を示す拡大側断面図であ
る。 1……端板、2……PC鉄筋、3……鍵孔 4……大径孔、5,6……小径孔、7……鍔部 8,9……鍔部、10……シール板 11……鍵孔、12……小径孔 13……大径孔、15……緊張板 16……定着板、17……型枠 20……係合杆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04C 5/08 E04C 5/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートパイルの端板に、その周方向
    に沿って、大径孔とその両翼に小径孔を連設形成した、
    PC鉄筋及び緊張板または定着板より突設した係合杆を係
    止する鍵孔を隔設し、他方、PC鉄筋を挿通、係合する鍵
    孔を隔設したシール板を上記端板に添接し、シール板の
    鍵孔を通して端板の鍵孔に係止した状態で、端板の鍵孔
    を上記シール板により閉塞したことを特徴とする、コン
    クリートパイル。
JP6334590U 1990-06-15 1990-06-15 コンクリートパイル Expired - Lifetime JP2529737Y2 (ja)

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