JP2529701B2 - 回転ドラム制御装置 - Google Patents
回転ドラム制御装置Info
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- JP2529701B2 JP2529701B2 JP62218402A JP21840287A JP2529701B2 JP 2529701 B2 JP2529701 B2 JP 2529701B2 JP 62218402 A JP62218402 A JP 62218402A JP 21840287 A JP21840287 A JP 21840287A JP 2529701 B2 JP2529701 B2 JP 2529701B2
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- drive
- control
- driving
- rotary drum
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えばビデオ・テープ・レコーダ(以
下、VTRと称す)における再生画質を改善するために適
用されるもので、回転ドラムに設けられたヘツドを磁気
テープの幅方向に変位可能となして再生時において記録
時の軌跡を忠実にトレースさせるように構成した回転ド
ラム制御装置に関するものである。
下、VTRと称す)における再生画質を改善するために適
用されるもので、回転ドラムに設けられたヘツドを磁気
テープの幅方向に変位可能となして再生時において記録
時の軌跡を忠実にトレースさせるように構成した回転ド
ラム制御装置に関するものである。
[従来の技術] 第6図は従来の回転ドラム制御装置における回転ドラ
ムの縦断面図であり、同図において、(1)は回転軸、
(2)は固定の下ドラム、(3)は回転する上ドラム、
(4)は上記上ドラム(3)に脱着自在にネジ止めされ
たヘツド台、(5a),(5b)は上記ヘツド台(4)の先
端で180°の位相角を隔てて固着されたヘツド、(6)
は上記下ドラム(2)に対して回転軸(1)を自由回転
自在に支承するベアリング、(7)は上記上ドラム
(3)とともに回転する上トランス、(8)は固定した
下トランス、(9)は回転軸(1)に支持され、上記の
上ドラム(3)を担持する台座、(13)は磁気テープで
ある。
ムの縦断面図であり、同図において、(1)は回転軸、
(2)は固定の下ドラム、(3)は回転する上ドラム、
(4)は上記上ドラム(3)に脱着自在にネジ止めされ
たヘツド台、(5a),(5b)は上記ヘツド台(4)の先
端で180°の位相角を隔てて固着されたヘツド、(6)
は上記下ドラム(2)に対して回転軸(1)を自由回転
自在に支承するベアリング、(7)は上記上ドラム
(3)とともに回転する上トランス、(8)は固定した
下トランス、(9)は回転軸(1)に支持され、上記の
上ドラム(3)を担持する台座、(13)は磁気テープで
ある。
上記各部の構成をより詳細に説明すると、次のとおり
である。
である。
上記各ヘツド(5a),(5b)は上ドラム(3)に対し
て一定の位置に固定保持され、その先端が上ドラム
(3)の外周より少し突出しているとともに接続部(10
a),(10b)、配線板(11a),(11b)、接続部(12
a),(12b)を経て上トランス(7)に電気的に接続さ
れている。上ドラム(3)は一定の高速度で回転させら
れ、この上ドラム(3)と下ドラム(2)との外周面に
磁気テープ(13)がやや斜めに巻き付けられて所定の速
度で走行する。上記各ヘツド(5a),(5b)は磁気テー
プ(13)に接触して磁気的に映像信号や音声信号を記録
または再生する。
て一定の位置に固定保持され、その先端が上ドラム
(3)の外周より少し突出しているとともに接続部(10
a),(10b)、配線板(11a),(11b)、接続部(12
a),(12b)を経て上トランス(7)に電気的に接続さ
れている。上ドラム(3)は一定の高速度で回転させら
れ、この上ドラム(3)と下ドラム(2)との外周面に
磁気テープ(13)がやや斜めに巻き付けられて所定の速
度で走行する。上記各ヘツド(5a),(5b)は磁気テー
プ(13)に接触して磁気的に映像信号や音声信号を記録
または再生する。
上記の上トランス(7)は台座(9)に取り付けられ
て台座(9)とともに回転する。下トランス(8)は微
小な間隔を置いて上トランス(7)に対面し、これによ
り上下トランス(7),(8)は磁気的に結合され信号
を相互に伝達する。下トランス(8)は外部に設けた図
外の制御回路に接続されている。
て台座(9)とともに回転する。下トランス(8)は微
小な間隔を置いて上トランス(7)に対面し、これによ
り上下トランス(7),(8)は磁気的に結合され信号
を相互に伝達する。下トランス(8)は外部に設けた図
外の制御回路に接続されている。
また、第6図において、(75)は上ドラム(3)に取
付けられた磁石、(18)はこの磁石(75)の磁力線を感
知して上ドラム(3)の回転位置を検知する回転位置検
出器である。
付けられた磁石、(18)はこの磁石(75)の磁力線を感
知して上ドラム(3)の回転位置を検知する回転位置検
出器である。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
磁気テープ(13)の走行とヘツド(5a),(5b)の回
転によりヘツド(5a),(5b)は磁気テープ(13)を斜
めに横切る。これら横切り線は第7図に示すように、相
互に平行になつている。第7図において、(13a)は磁
気テープ(13)の軌跡、(V1)は磁気テープ(13)の通
常の送り速度、(5A)はヘツド(5a),(5b)の軌跡、
(V0)はヘツド(5a),(5b)の回転速度であり、磁気
テープ(13)の軌跡(13a)とヘツド(5a),(5b)の
軌跡(5A)とは図示のように交差している。
転によりヘツド(5a),(5b)は磁気テープ(13)を斜
めに横切る。これら横切り線は第7図に示すように、相
互に平行になつている。第7図において、(13a)は磁
気テープ(13)の軌跡、(V1)は磁気テープ(13)の通
常の送り速度、(5A)はヘツド(5a),(5b)の軌跡、
(V0)はヘツド(5a),(5b)の回転速度であり、磁気
テープ(13)の軌跡(13a)とヘツド(5a),(5b)の
軌跡(5A)とは図示のように交差している。
したがつて、ヘツド(5a),(5b)により磁気テープ
(13)に画かれる相対的軌跡、つまり上記横切り線は第
7図(a)に示すごとく(A)となり、その間隔(P)
がトラツクピツチである。ところで、たとえば高速サー
チ時のように、磁気テープ(13)の送り速度が(V1)か
ら(V2)に増大すると、磁気テープ(13)に対するヘツ
ド(5a),(5b)の相対的軌跡は第7図(b)に示すご
とく(B)となる。このように磁気テープ(13)の送り
速度が通常の送り速度(V1)に対して異なる速度で再生
される、たとえば高速サーチ再生やスロー再生、静止再
生などの場合、ヘツド(5a),(5b)が記録軌跡を正確
に追跡しないではずれてしまい、そのためにヘツド(5
a),(5b)がピツクアツプする信号レベルが低くな
り、鮮明な再生画像や再生音声を得ることが困難で、ノ
イズの発生をまねく。
(13)に画かれる相対的軌跡、つまり上記横切り線は第
7図(a)に示すごとく(A)となり、その間隔(P)
がトラツクピツチである。ところで、たとえば高速サー
チ時のように、磁気テープ(13)の送り速度が(V1)か
ら(V2)に増大すると、磁気テープ(13)に対するヘツ
ド(5a),(5b)の相対的軌跡は第7図(b)に示すご
とく(B)となる。このように磁気テープ(13)の送り
速度が通常の送り速度(V1)に対して異なる速度で再生
される、たとえば高速サーチ再生やスロー再生、静止再
生などの場合、ヘツド(5a),(5b)が記録軌跡を正確
に追跡しないではずれてしまい、そのためにヘツド(5
a),(5b)がピツクアツプする信号レベルが低くな
り、鮮明な再生画像や再生音声を得ることが困難で、ノ
イズの発生をまねく。
このような問題を解決するために、従来、特公昭56-5
0329号公報に示されたように、回転ヘツドに、印加する
電気信号の大きさに応じて変位する特性をもつ2つのヘ
ツド位置制御素子を取り付け、これらヘツド位置制御素
子の可動部にそれぞれ回転磁気ヘツドを回転ドラムの回
転軸心に沿つてそれぞれ別個に変位可能に取り付けて、
高速サーチ再生やスロー再生などの再生モードに応じた
電気信号を上記ヘツド位置制御素子に供給することによ
り上記2個のヘツドを機械的に変位させて磁気テープの
記録軌跡に正確に追跡させる、つまりトラツキングさせ
るように構成したものが知られている。
0329号公報に示されたように、回転ヘツドに、印加する
電気信号の大きさに応じて変位する特性をもつ2つのヘ
ツド位置制御素子を取り付け、これらヘツド位置制御素
子の可動部にそれぞれ回転磁気ヘツドを回転ドラムの回
転軸心に沿つてそれぞれ別個に変位可能に取り付けて、
高速サーチ再生やスロー再生などの再生モードに応じた
電気信号を上記ヘツド位置制御素子に供給することによ
り上記2個のヘツドを機械的に変位させて磁気テープの
記録軌跡に正確に追跡させる、つまりトラツキングさせ
るように構成したものが知られている。
[発明が解決しようとする問題点] 以上のように構成された従来の回転ドラム制御装置に
おいては、2個の回転磁気ヘツドを変位させるための2
つのヘツド位置制御素子を含む駆動部に対する駆動用電
気信号の供給手段として回転トランスなどによる電磁的
な接合手段か、または導電性スリツプリングとブラシを
採用した給電手段が使用されるが、何れの手段にしても
上記した従来公報には明示されていないものの、一般的
には2つの駆動部に対して互いに個別的に駆動用電気信
号を供給する手段が採用されるものである。それ故に駆
動部の構成要素の数が多くなり、組立工数、コスト、信
頼性の面で問題を発生しやすい欠点があった。
おいては、2個の回転磁気ヘツドを変位させるための2
つのヘツド位置制御素子を含む駆動部に対する駆動用電
気信号の供給手段として回転トランスなどによる電磁的
な接合手段か、または導電性スリツプリングとブラシを
採用した給電手段が使用されるが、何れの手段にしても
上記した従来公報には明示されていないものの、一般的
には2つの駆動部に対して互いに個別的に駆動用電気信
号を供給する手段が採用されるものである。それ故に駆
動部の構成要素の数が多くなり、組立工数、コスト、信
頼性の面で問題を発生しやすい欠点があった。
また、記録時のヘッド軌跡と再生時のヘッド軌跡とを
一致させるように、回転磁気ヘッドを変位させるための
ヘッド位置制御素子を含む駆動部を回転ドラムの回転周
期に関連した周期で電圧駆動した場合、駆動部の位置制
御素子に制御電流の2乗×制御素子抵抗値の損失が発生
して自己発熱し、その自己発熱や周囲温度の変化により
位置制御素子の抵抗値が変化し、また接触子と電極との
あいだの接触抵抗値も変化することになるのでヘッド部
の駆動変位が非常に不安定となり、再生時のトラッキン
グが不良でノイズの発生を招く問題があった。
一致させるように、回転磁気ヘッドを変位させるための
ヘッド位置制御素子を含む駆動部を回転ドラムの回転周
期に関連した周期で電圧駆動した場合、駆動部の位置制
御素子に制御電流の2乗×制御素子抵抗値の損失が発生
して自己発熱し、その自己発熱や周囲温度の変化により
位置制御素子の抵抗値が変化し、また接触子と電極との
あいだの接触抵抗値も変化することになるのでヘッド部
の駆動変位が非常に不安定となり、再生時のトラッキン
グが不良でノイズの発生を招く問題があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、磁気テープの送り速度の変化にかかわらず
再生時のトラツキングを安定化でき、しかも全体の構成
要素をできるだけ削減して組立工数およびコストの低
減、信頼性の向上を図ることができる回転ドラム制御装
置を提供することを目的とする。
れたもので、磁気テープの送り速度の変化にかかわらず
再生時のトラツキングを安定化でき、しかも全体の構成
要素をできるだけ削減して組立工数およびコストの低
減、信頼性の向上を図ることができる回転ドラム制御装
置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明にかかる回転ドラム制御装置は、磁気回路内
に設置されたコイルとこのコイルと共動してテープの幅
方向に変位可能なヘツドとからなる複数個の駆動部と、
上記各駆動部それぞれのヘツドが電気的に接続された上
トランスと、上記上トランスに対面し磁気的に結合され
た下トランスを回転ドラム内に収納配置した構成とする
とともに、記録時のヘッド軌跡と再生時のヘッド軌跡と
が一致するように、上記駆動部を回転ドラムの回転周期
に関連した周期で、かつ少なくとも駆動基本周波数付近
において、上記駆動部の負荷インピーダンスより高い出
力インピーダンスで電流駆動する駆動回路を具備し、上
記複数個の駆動部をそれぞれの制御側に各別に挿入され
た抵抗と接触子と電極とを通して各駆動部に各別に制御
電流を供給するように構成し、かつ複数個の駆動部の非
制御側を可動部内で共通にして1組の電極と接触子とを
介して基準電位に接続したことを特徴とする。
に設置されたコイルとこのコイルと共動してテープの幅
方向に変位可能なヘツドとからなる複数個の駆動部と、
上記各駆動部それぞれのヘツドが電気的に接続された上
トランスと、上記上トランスに対面し磁気的に結合され
た下トランスを回転ドラム内に収納配置した構成とする
とともに、記録時のヘッド軌跡と再生時のヘッド軌跡と
が一致するように、上記駆動部を回転ドラムの回転周期
に関連した周期で、かつ少なくとも駆動基本周波数付近
において、上記駆動部の負荷インピーダンスより高い出
力インピーダンスで電流駆動する駆動回路を具備し、上
記複数個の駆動部をそれぞれの制御側に各別に挿入され
た抵抗と接触子と電極とを通して各駆動部に各別に制御
電流を供給するように構成し、かつ複数個の駆動部の非
制御側を可動部内で共通にして1組の電極と接触子とを
介して基準電位に接続したことを特徴とする。
[作用] この発明によれば、上述のように、記録時のヘッド軌
跡と再生時のヘッド軌跡とが一致するように、上記駆動
部を回転ドラムの回転周期に関連した周期で、かつ少な
くとも駆動基本周波数付近において、駆動部の負荷イン
ピーダンスより高い出力インピーダンスで電流駆動する
ようにしたので、コイルと共動してヘッドを磁気的にテ
ープの幅方向に安定よく変位移動させ、これにより再生
時におけるヘッド軌跡を記録軌跡に一致させることがで
きる。
跡と再生時のヘッド軌跡とが一致するように、上記駆動
部を回転ドラムの回転周期に関連した周期で、かつ少な
くとも駆動基本周波数付近において、駆動部の負荷イン
ピーダンスより高い出力インピーダンスで電流駆動する
ようにしたので、コイルと共動してヘッドを磁気的にテ
ープの幅方向に安定よく変位移動させ、これにより再生
時におけるヘッド軌跡を記録軌跡に一致させることがで
きる。
また、上記各駆動部の制御側において抵抗と接触子と
電極とを通して各コイルに外部から制御電流を供給する
ことによりコイルと共動してヘツドを磁気的反作用を介
して機械的にテープの幅方向に変位させ、これにより各
ヘツドそれぞれにおいて再生時におけるヘツド軌跡を記
録軌跡に一致させることができる。また、上記制御電流
は磁気テープにヘツドが接触していないときも各コイル
に供給されることになる。
電極とを通して各コイルに外部から制御電流を供給する
ことによりコイルと共動してヘツドを磁気的反作用を介
して機械的にテープの幅方向に変位させ、これにより各
ヘツドそれぞれにおいて再生時におけるヘツド軌跡を記
録軌跡に一致させることができる。また、上記制御電流
は磁気テープにヘツドが接触していないときも各コイル
に供給されることになる。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
る。
第1図はこの発明の一実施例による回転ドラム接触装
置の主要部を示す縦断面図、第2図はその平面図、第3
図は主要部をさらに詳細に示す縦断面図、第4図は第3
図の底面図であり、これらの図において、(1)〜
(3)、(5)〜(13)は第6図で示す従来の装置と同
一の構成であるため、同一の符号を付してある。
置の主要部を示す縦断面図、第2図はその平面図、第3
図は主要部をさらに詳細に示す縦断面図、第4図は第3
図の底面図であり、これらの図において、(1)〜
(3)、(5)〜(13)は第6図で示す従来の装置と同
一の構成であるため、同一の符号を付してある。
第1図、第2図において、(4a)はヘツド(5)を担
持してヘツド(5)をテープの幅方向に変位させる駆動
部、(14)は上記駆動部(4a)に制御電流を供給するた
めの非回転接触子、(15)は上記接触子(14)と摺動接
触するように台座(9)の一部に設けられた回転電極、
(16)は電極(15)から配線板(11)を経由して駆動部
(4a)に電気接続する接続部である。
持してヘツド(5)をテープの幅方向に変位させる駆動
部、(14)は上記駆動部(4a)に制御電流を供給するた
めの非回転接触子、(15)は上記接触子(14)と摺動接
触するように台座(9)の一部に設けられた回転電極、
(16)は電極(15)から配線板(11)を経由して駆動部
(4a)に電気接続する接続部である。
第3図、第4図で示す主要部において、(41)は先端
にヘツド(5)を取り付けた非磁性体の板バネ、(42)
は板バネ(41)に取り付けられた円筒形コイル、(43)
は円筒形コイル(42)を上下に移動させるために磁気的
反作用を発生させる円柱形永久磁石、(44)は円柱形永
久磁石(43)を担持して上ドラム(3)に装着された強
磁性体のヨーク、(45)はヨーク(44)に取り付けられ
て円柱形永久磁石(43)とともに磁気的閉回路を構成す
るための強磁性体板である。この強磁性体板(45)はヘ
ツド(5)から遠ざかる方向に延び、その延長部に取付
部(45a)を形成している。(46)は板バネ(41)を上
記取付部(45a)に取り付けるネジ、(47)はスペー
サ、(48)は座金、(49)はヨーク(44)を上ドラム
(3)に取り付けるネジ、(50)は駆動部(4a)を収容
するために回転上ドラム(3)に形成した凹所である。
にヘツド(5)を取り付けた非磁性体の板バネ、(42)
は板バネ(41)に取り付けられた円筒形コイル、(43)
は円筒形コイル(42)を上下に移動させるために磁気的
反作用を発生させる円柱形永久磁石、(44)は円柱形永
久磁石(43)を担持して上ドラム(3)に装着された強
磁性体のヨーク、(45)はヨーク(44)に取り付けられ
て円柱形永久磁石(43)とともに磁気的閉回路を構成す
るための強磁性体板である。この強磁性体板(45)はヘ
ツド(5)から遠ざかる方向に延び、その延長部に取付
部(45a)を形成している。(46)は板バネ(41)を上
記取付部(45a)に取り付けるネジ、(47)はスペー
サ、(48)は座金、(49)はヨーク(44)を上ドラム
(3)に取り付けるネジ、(50)は駆動部(4a)を収容
するために回転上ドラム(3)に形成した凹所である。
上記板バネ(41)の自由端部は上下に可動であり、板
バネ(41)が担持している円筒形コイル(42)は円柱形
永久磁石(43)と強磁性体板(45)との間に形成された
環状ギヤツプに配置されていて上下に変位可能であり、
上記円筒形コイル(42)に制御電流を通すことによりコ
イル(42)に適当な磁束を発生させて永久磁石(43)と
の相互作用によりコイル(42)を上下に変位させる。こ
のコイル(42)の上下変位に伴つて板バネ(41)が変形
し、ヘツド(5)がテープの幅方向に変化可能とされて
いる。
バネ(41)が担持している円筒形コイル(42)は円柱形
永久磁石(43)と強磁性体板(45)との間に形成された
環状ギヤツプに配置されていて上下に変位可能であり、
上記円筒形コイル(42)に制御電流を通すことによりコ
イル(42)に適当な磁束を発生させて永久磁石(43)と
の相互作用によりコイル(42)を上下に変位させる。こ
のコイル(42)の上下変位に伴つて板バネ(41)が変形
し、ヘツド(5)がテープの幅方向に変化可能とされて
いる。
上記板バネ(41)のほぼ中央に心出し用丸孔(52)が
形成され、この丸孔(52)に円筒状の治具(53)を挿入
して円柱形永久磁石(43)に合わせることにより円柱形
永久磁石(43)と強磁性体板(45)との間に形成された
環状ギヤツプに円筒形コイル(42)を心出しして位置決
めさせることができる。この状態でネジ(46)を締め付
けることにより駆動部(4a)がユニツトとして組み立て
られる。
形成され、この丸孔(52)に円筒状の治具(53)を挿入
して円柱形永久磁石(43)に合わせることにより円柱形
永久磁石(43)と強磁性体板(45)との間に形成された
環状ギヤツプに円筒形コイル(42)を心出しして位置決
めさせることができる。この状態でネジ(46)を締め付
けることにより駆動部(4a)がユニツトとして組み立て
られる。
このようにユニツトとして組み立てられた駆動部(4
a)が上ドラム(3)の凹所(50)内にネジ(49)で取
り付けられる。その際、上ドラム(3)の外周面よりヘ
ツド(5)が突出する量および姿勢を正しく調節しなけ
ればならない。そのために、上ドラム(3)に3個のヘ
ツド位置調整用孔(51a),(51b),(51c)を設け
る。これらの3個の孔(51a),(51b),(51c)とヘ
ツド(5)とを含めての4点は十字形配置になつてい
る。この十字形配置の交点から距離(l)だけ半径方向
内方にずれて駆動部取り付け孔(49a)が形成され、こ
の孔(49a)にネジ(49)を通してヨーク(44)を上ド
ラム(3)に所定の状態に取り付ける。その後、ヘツド
位置調整用孔(51a)〜(51c)に位置調整用の楔を挿入
して孔(51a)と(51b)で回転力を発生させて姿勢を調
節し、孔(51c)でヘツド(5)の突出量を調節する。
これによつて上ドラム(3)に対する駆動部(4a)の位
置が正確なものとなる。必要ならば、この状態において
ネジ(49)をさらに締め付ける。
a)が上ドラム(3)の凹所(50)内にネジ(49)で取
り付けられる。その際、上ドラム(3)の外周面よりヘ
ツド(5)が突出する量および姿勢を正しく調節しなけ
ればならない。そのために、上ドラム(3)に3個のヘ
ツド位置調整用孔(51a),(51b),(51c)を設け
る。これらの3個の孔(51a),(51b),(51c)とヘ
ツド(5)とを含めての4点は十字形配置になつてい
る。この十字形配置の交点から距離(l)だけ半径方向
内方にずれて駆動部取り付け孔(49a)が形成され、こ
の孔(49a)にネジ(49)を通してヨーク(44)を上ド
ラム(3)に所定の状態に取り付ける。その後、ヘツド
位置調整用孔(51a)〜(51c)に位置調整用の楔を挿入
して孔(51a)と(51b)で回転力を発生させて姿勢を調
節し、孔(51c)でヘツド(5)の突出量を調節する。
これによつて上ドラム(3)に対する駆動部(4a)の位
置が正確なものとなる。必要ならば、この状態において
ネジ(49)をさらに締め付ける。
以上のように、永久磁石(43)、ヨーク(44)、強磁
性体板(45)からなる高磁束の磁気閉回路において、そ
の永久磁石(43)と強磁性体板(45)との間の環状ギヤ
ツプ内に位置する円筒形コイル(42)が、その制御電流
により永久磁石(43)に対して磁気力を作用させて、板
ばね(41)を変位させることができるが、ヘツド(5)
に向う磁束漏れを防ぐために、強磁性体板(45)の延長
部である取付部(45a)をヘツド(5)より遠ざけて配
置している。
性体板(45)からなる高磁束の磁気閉回路において、そ
の永久磁石(43)と強磁性体板(45)との間の環状ギヤ
ツプ内に位置する円筒形コイル(42)が、その制御電流
により永久磁石(43)に対して磁気力を作用させて、板
ばね(41)を変位させることができるが、ヘツド(5)
に向う磁束漏れを防ぐために、強磁性体板(45)の延長
部である取付部(45a)をヘツド(5)より遠ざけて配
置している。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
例えば、テープ送り速度(V2)が通常の送り速度(V
1)より速くなつた場合、磁気ヘツド(5)を固定位置
より第7図(C)の矢印(T)の方向、すなわちテープ
の幅方向に変位させてヘツド(5)の軌跡を(5A)から
(5B)に変化させると、テープ(13)とヘツド(5)と
の相対軌跡が(C)となり、この相対軌跡(C)が記録
時の相対的軌跡(A)と一致する。上記のテープ送り速
度以外の送り速度であつてもその速度に対応させてヘツ
ド移動をおこなうことにより、上記と同様に相対軌跡
(C)を相対的軌跡(A)に一致させることができる。
1)より速くなつた場合、磁気ヘツド(5)を固定位置
より第7図(C)の矢印(T)の方向、すなわちテープ
の幅方向に変位させてヘツド(5)の軌跡を(5A)から
(5B)に変化させると、テープ(13)とヘツド(5)と
の相対軌跡が(C)となり、この相対軌跡(C)が記録
時の相対的軌跡(A)と一致する。上記のテープ送り速
度以外の送り速度であつてもその速度に対応させてヘツ
ド移動をおこなうことにより、上記と同様に相対軌跡
(C)を相対的軌跡(A)に一致させることができる。
第5図は上記構成の回転ドラム制御装置における制御
回路を示す図であり、同図においてはヘツド(5)を
(5a),(5b)の2系統に分け、それにともない各部の
構成要素全てに(a),(b)の従属符号を付してい
る。
回路を示す図であり、同図においてはヘツド(5)を
(5a),(5b)の2系統に分け、それにともない各部の
構成要素全てに(a),(b)の従属符号を付してい
る。
第5図において、(61a),(61b)は切替信号によつ
て制御される周期信号発生器である。上記切替信号は可
動部(74)に取り付けられた磁石(75)と位置検出ヘツ
ド(76)とにより、可動部(74)の機械的位置を検出
し、それに応じて切替信号発生器(77)により作成され
る。
て制御される周期信号発生器である。上記切替信号は可
動部(74)に取り付けられた磁石(75)と位置検出ヘツ
ド(76)とにより、可動部(74)の機械的位置を検出
し、それに応じて切替信号発生器(77)により作成され
る。
上記周期信号発生器(61a),(61b)の出力は演算増
幅器(64a),(64b)、作動増幅器(69a),(69b)、
電流制限器(65a),(65b)、抵抗(62a),(63a),
(68a),(70a)、(62b),(63b),(68b),(70
b)、コンデンサ(71a),(71b)で構成される駆動回
路に供給される。この駆動回路の出力、つまり制御電流
は個々の制御側の接触子(14−1),(14−3)、電極
(15−1),(15−3)を介してコイル(42a),(42
b)に供給される。個々のコイル(42a),(42b)の非
制御側端子は共通にされており、一組の共通側の電極
(15−2)と共通側の接触子(14−2)を介して基準電
位に接続されている。制御電流が個々のコイル(42
a),(42b)に供給されることによつて発生する磁界
は、円柱形永久磁石(43)と磁気的反作用を発生し、個
々のヘツド(5a),(5b)に機械的変位を発生させる。
この変位量は再生時のヘツド軌跡が磁気テープ上の記録
軌跡と一致するような変位量に制御される。また、制御
電流はヘツド(5a),(5b)が磁気テープに接触してい
ない時もコイル(42a),(42b)に供給される。個々の
ヘツド(5a),(5b)によつて再生された信号は上トラ
ンス(7a),(7b)、下トランス(8a),(8b)間の電
磁変換作用により可動部(74)からヘツドアンプ(72
a),(72b)に供給され、その出力は切替信号によつて
切替られるスイツチ(73)を経て信号処理器(78)を介
して再生信号として出力される。
幅器(64a),(64b)、作動増幅器(69a),(69b)、
電流制限器(65a),(65b)、抵抗(62a),(63a),
(68a),(70a)、(62b),(63b),(68b),(70
b)、コンデンサ(71a),(71b)で構成される駆動回
路に供給される。この駆動回路の出力、つまり制御電流
は個々の制御側の接触子(14−1),(14−3)、電極
(15−1),(15−3)を介してコイル(42a),(42
b)に供給される。個々のコイル(42a),(42b)の非
制御側端子は共通にされており、一組の共通側の電極
(15−2)と共通側の接触子(14−2)を介して基準電
位に接続されている。制御電流が個々のコイル(42
a),(42b)に供給されることによつて発生する磁界
は、円柱形永久磁石(43)と磁気的反作用を発生し、個
々のヘツド(5a),(5b)に機械的変位を発生させる。
この変位量は再生時のヘツド軌跡が磁気テープ上の記録
軌跡と一致するような変位量に制御される。また、制御
電流はヘツド(5a),(5b)が磁気テープに接触してい
ない時もコイル(42a),(42b)に供給される。個々の
ヘツド(5a),(5b)によつて再生された信号は上トラ
ンス(7a),(7b)、下トランス(8a),(8b)間の電
磁変換作用により可動部(74)からヘツドアンプ(72
a),(72b)に供給され、その出力は切替信号によつて
切替られるスイツチ(73)を経て信号処理器(78)を介
して再生信号として出力される。
なお、上記電流制限器(65a),(65b)はそれぞれウ
インドコンパレータ(66a),(66b)、限流手段(67
a),(67b)から構成されている。
インドコンパレータ(66a),(66b)、限流手段(67
a),(67b)から構成されている。
また上記の抵抗(63a),(63b)、(70a),(70
b)、コンデンサ(71a),(71b)、コイル(42a),
(42b)は、抵抗(63a),(63b)の抵抗値>抵抗(70
a),(70b)の抵抗値、コンデンサ(71a),(71b)の
インピーダンス>コイル(42a),(42b)の抵抗値とい
つた関係に設定されている。そして、本制御回路は、記
録時のヘッド軌跡と再生時のヘッド軌跡とが一致するよ
うに、駆動部を回転ドラムの回転周期に関連した周期
で、かつ少なくとも駆動基本周波数付近において、駆動
部の負荷インピーダンスより高い出力インピーダンスで
電流駆動を行う。
b)、コンデンサ(71a),(71b)、コイル(42a),
(42b)は、抵抗(63a),(63b)の抵抗値>抵抗(70
a),(70b)の抵抗値、コンデンサ(71a),(71b)の
インピーダンス>コイル(42a),(42b)の抵抗値とい
つた関係に設定されている。そして、本制御回路は、記
録時のヘッド軌跡と再生時のヘッド軌跡とが一致するよ
うに、駆動部を回転ドラムの回転周期に関連した周期
で、かつ少なくとも駆動基本周波数付近において、駆動
部の負荷インピーダンスより高い出力インピーダンスで
電流駆動を行う。
つぎに、上記制御回路の動作について説明する。
上記駆動回路は制御側に挿入された抵抗(68a),(6
8b)の両端の電圧、つまりコイル(42a),(42b)に流
れる電流を差動増幅器(69a),(69b)で検出して電流
帰還動作をおこなうループと、コンデンサ(71a),(7
1b)を介して電圧帰還動作をおこなうループとの2つの
帰還ループを有している。
8b)の両端の電圧、つまりコイル(42a),(42b)に流
れる電流を差動増幅器(69a),(69b)で検出して電流
帰還動作をおこなうループと、コンデンサ(71a),(7
1b)を介して電圧帰還動作をおこなうループとの2つの
帰還ループを有している。
周波数が高い場合、コンデンサ(71a),(71b)のイ
ンピーダンスは0に近づく。したがつて、電流帰還動作
に対して電圧帰還動作が支配的となり、電圧駆動動作と
なる。一方、周波数が低い場合、コンデンサ(71a),
(71b)のインピーダンスは∽に近づく。したがつて、
電圧帰還動作に対して電流帰還動作が支配的となり、電
流駆動動作となる。ここで、コイル(42a),(42b)と
共動するヘツド(5a),(5b)の駆動基本周波数と可動
部(74)の機械的共振周波数の関係は、駆動基本周波数
<駆動部の機械的共振周波数であり、駆動基本周波数付
近では電流駆動をおこない、共振周波数付近で電圧駆動
をおこなうことにより出力インピーダンスが小さい電圧
駆動時のコイル(42a),(42b)の両端に発生する逆起
電力を吸収して短絡制動をおこなう。
ンピーダンスは0に近づく。したがつて、電流帰還動作
に対して電圧帰還動作が支配的となり、電圧駆動動作と
なる。一方、周波数が低い場合、コンデンサ(71a),
(71b)のインピーダンスは∽に近づく。したがつて、
電圧帰還動作に対して電流帰還動作が支配的となり、電
流駆動動作となる。ここで、コイル(42a),(42b)と
共動するヘツド(5a),(5b)の駆動基本周波数と可動
部(74)の機械的共振周波数の関係は、駆動基本周波数
<駆動部の機械的共振周波数であり、駆動基本周波数付
近では電流駆動をおこない、共振周波数付近で電圧駆動
をおこなうことにより出力インピーダンスが小さい電圧
駆動時のコイル(42a),(42b)の両端に発生する逆起
電力を吸収して短絡制動をおこなう。
なお、電流駆動動作時と電圧駆動動作時とのゲインの
差をなくするために次のような回路定数を選択する。
差をなくするために次のような回路定数を選択する。
また、ウインドコンパレータ(66a),(66b)、限流
手段(67a),(67b)から構成される電流制限器(65
a),(65b)は制御側に挿入された抵抗(68a),(68
b)の両端の電圧、つまりコイルに流れる電流を検出し
ヘツド(5a),(5b)の変位が |所望速度−1|×トラツクピツチ<ヘツドの 変位制限<ヘツドの構造的変位制限 となるように、制御電流を制限する。すなわち抵抗(68
a),(68b)の両端の電圧で電流制限器(65a),(65
b)と電流帰還用の差動増幅器(69a),(69b)は共動
している。
手段(67a),(67b)から構成される電流制限器(65
a),(65b)は制御側に挿入された抵抗(68a),(68
b)の両端の電圧、つまりコイルに流れる電流を検出し
ヘツド(5a),(5b)の変位が |所望速度−1|×トラツクピツチ<ヘツドの 変位制限<ヘツドの構造的変位制限 となるように、制御電流を制限する。すなわち抵抗(68
a),(68b)の両端の電圧で電流制限器(65a),(65
b)と電流帰還用の差動増幅器(69a),(69b)は共動
している。
このように、上記実施例によれば、磁気回路内に設置
されたコイルとこのコイルと共動してテープの幅方向に
変位可能なヘッドとからなる複数個の駆動部と、上記各
駆動部のヘッドが電気的に接続された上トランスと、こ
の上トランスに対面しかつ磁気的に結合された下トラン
スとを備え、上記上下のトランスおよび上記各駆動部を
回転ドラム内に収納配置した回転ドラム制御装置におい
て、記録時のヘッド軌跡と再生時のヘッド軌跡とが一致
するように、上記駆動部を回転ドラムの回転周期に関連
した周期で、かつ少なくとも駆動基本周波数付近におい
て、上記駆動部の負荷インピーダンスより高い出力イン
ピーダンスで電流駆動する駆動回路を具備し、上記複数
個の駆動部におけるコイルに制御電流をそれぞれ供給す
るように、各駆動部の制御側端子に抵抗と接触子と電極
とをそれぞれ直列に接続するとともに、上記複数個の駆
動部の非制御側端子を共通にして、1組の電極と接触子
とを介し基準電位に接続するようにしたので、磁気テー
プの送り速度の変化にかかわらずコイルの抵抗値の変化
などによる再生時のトラッキングの悪化を防止でき、ノ
イズレス再生を確実に安定よく行うことができ、しかも
全体の構成要素をできるだけ削減して組立工数およびコ
ストの低減、信頼性の向上を図ることができる。
されたコイルとこのコイルと共動してテープの幅方向に
変位可能なヘッドとからなる複数個の駆動部と、上記各
駆動部のヘッドが電気的に接続された上トランスと、こ
の上トランスに対面しかつ磁気的に結合された下トラン
スとを備え、上記上下のトランスおよび上記各駆動部を
回転ドラム内に収納配置した回転ドラム制御装置におい
て、記録時のヘッド軌跡と再生時のヘッド軌跡とが一致
するように、上記駆動部を回転ドラムの回転周期に関連
した周期で、かつ少なくとも駆動基本周波数付近におい
て、上記駆動部の負荷インピーダンスより高い出力イン
ピーダンスで電流駆動する駆動回路を具備し、上記複数
個の駆動部におけるコイルに制御電流をそれぞれ供給す
るように、各駆動部の制御側端子に抵抗と接触子と電極
とをそれぞれ直列に接続するとともに、上記複数個の駆
動部の非制御側端子を共通にして、1組の電極と接触子
とを介し基準電位に接続するようにしたので、磁気テー
プの送り速度の変化にかかわらずコイルの抵抗値の変化
などによる再生時のトラッキングの悪化を防止でき、ノ
イズレス再生を確実に安定よく行うことができ、しかも
全体の構成要素をできるだけ削減して組立工数およびコ
ストの低減、信頼性の向上を図ることができる。
なお、上記実施例では板バネ(41)に片持ちはり方式
を用いたが、量持ちはりでも、ねじれバネ、平行バネで
もよい。
を用いたが、量持ちはりでも、ねじれバネ、平行バネで
もよい。
また、強磁性体板(45)を延ばして取付部(45a)を
形成しているが、非磁性体からなる部材を、取付部(45
a)として接続延長してもよいし、ヨーク(44)に接続
延長してもよい。
形成しているが、非磁性体からなる部材を、取付部(45
a)として接続延長してもよいし、ヨーク(44)に接続
延長してもよい。
また、駆動部(4a)の取り付けに際してヨーク(44)
を用いたが、強磁性体板(45)を用いて上ドラム(3)
に固定してもよい。その際、強磁性体板(45)に非磁性
体延長部を接続したものを用いてもよい。
を用いたが、強磁性体板(45)を用いて上ドラム(3)
に固定してもよい。その際、強磁性体板(45)に非磁性
体延長部を接続したものを用いてもよい。
また、電極(15)は台座(9)と一体となしたものを
図示したが、一体でなくともよい。
図示したが、一体でなくともよい。
また、ヘツド位置調整用孔(51)は3個でヘツドを含
めて十字形に配置したが、それ以上でもよく、ネジ(4
9)は回転軸(1)寄りに示したが逆にヘツド(5)寄
りでもよい。
めて十字形に配置したが、それ以上でもよく、ネジ(4
9)は回転軸(1)寄りに示したが逆にヘツド(5)寄
りでもよい。
なお、第1図乃至第4図においては説明の簡略化の点
から、上ドラム(3)には1つのヘツド(5)しか図示
しなかつたが、実際には180°の位相を隔てて2つの磁
気ヘツド(5a)と(5b)とが装着されており、これら2
つの磁気ヘツド(5a),(5b)に対する制御回路が第5
図に示したとおりである。そして、4本の接触子のうち
の各2本がそれぞれの磁気ヘツド(5a),(5b)の駆動
部の円筒形コイル(42a),(42b)に制御電流を供給す
るようになされている。
から、上ドラム(3)には1つのヘツド(5)しか図示
しなかつたが、実際には180°の位相を隔てて2つの磁
気ヘツド(5a)と(5b)とが装着されており、これら2
つの磁気ヘツド(5a),(5b)に対する制御回路が第5
図に示したとおりである。そして、4本の接触子のうち
の各2本がそれぞれの磁気ヘツド(5a),(5b)の駆動
部の円筒形コイル(42a),(42b)に制御電流を供給す
るようになされている。
また、ヘツド(5)のギヤツプ部角度、つまりアジマ
ス角に触れなかつたが、VHS方式では一対のヘツドは逆
方向に傾いて自己の記録跡を他のヘツドが再生し難くし
ている。この場合、第7図(b)のように、記録跡1本
毎に信号レベルが低下するので、この発明のごとくヘツ
ドをテープ幅方向に移動させることの効果がより大きく
なる。
ス角に触れなかつたが、VHS方式では一対のヘツドは逆
方向に傾いて自己の記録跡を他のヘツドが再生し難くし
ている。この場合、第7図(b)のように、記録跡1本
毎に信号レベルが低下するので、この発明のごとくヘツ
ドをテープ幅方向に移動させることの効果がより大きく
なる。
[発明の効果] 以上のように、この発明に係る回転ドラム制御装置に
よれば、磁気回路内に設置されたコイルとこのコイルと
共動してテープの幅方向に変位可能なヘッドとからなる
複数個の駆動部と、上記各駆動部のヘッドが電気的に接
続された上トランスと、この上トランスに対面しかつ磁
気的に結合された下トランスとを備え、上記上下のトラ
ンスおよび上記各駆動部を回転ドラム内に収納配置した
回転ドラム制御装置において、記録時のヘッド軌跡と再
生時のヘッド軌跡とが一致するように、上記駆動部を回
転ドラムの回転周期に関連した周期で、かつ少なくとも
駆動基本周波数金において、上記駆動部の負荷インピー
ダンスより高い出力インピーダンスで電流駆動する駆動
回路を具備し、上記複数個の駆動部におけるコイルに制
御電流をそれぞれ供給するように、各駆動部の制御側端
子に抵抗と接触子と電極とをそれぞれ直列に接続すると
ともに、上記複数個の駆動部の非制御側端子を共通にし
て、1組の電極と接触子とを介し基準電位に接続するよ
うにしたので、通常の送り速度に対して異なる速度で再
生する場合、複数個のヘツドをそれぞれテープの幅方向
に変位させるように制御することによつてヘツドを常に
記録軌跡に沿つて正確にトレースさせることが可能で、
テープ送り速度の変化にかかわらず再生信号レベルの低
下を抑えることができる。しかもヘッドとこれを変位さ
せるコイルとからなる駆動部を、少なくともその駆動基
本周波数付近において出力インピーダンスの大きい電流
駆動とすることによりコイルの自己発熱や周囲温度の変
化にともなうコイルの抵抗値の変化、接触子と電極との
あいだの接触抵抗値の変化にかかわらず所定の制御電流
を供給することができ、その結果再生時のヘッド軌跡を
記録時のヘッド軌跡に一致させるためのヘッド変位を安
定よく行ってノイズレス再生を確実に安定よく行うこと
ができる。また複数個の駆動部を1組1体に構成して回
転ドラム内に収納配置することが可能で、組立や調整を
容易なものにできるという効果を有するが、とくに、こ
の発明によるときは、複数個の駆動部を個々に制御可能
としながら、それら複数個の駆動部の非制御側を共通に
して1組の電極と接触子を通して基準電位に接続させる
構成とすることにより、電極と接触子の使用数を最少限
にしてコストの低廉化、組立工数の削減を図ることがで
き、かつ装置全体としての信頼性を向上できるといつた
効果を奏する。
よれば、磁気回路内に設置されたコイルとこのコイルと
共動してテープの幅方向に変位可能なヘッドとからなる
複数個の駆動部と、上記各駆動部のヘッドが電気的に接
続された上トランスと、この上トランスに対面しかつ磁
気的に結合された下トランスとを備え、上記上下のトラ
ンスおよび上記各駆動部を回転ドラム内に収納配置した
回転ドラム制御装置において、記録時のヘッド軌跡と再
生時のヘッド軌跡とが一致するように、上記駆動部を回
転ドラムの回転周期に関連した周期で、かつ少なくとも
駆動基本周波数金において、上記駆動部の負荷インピー
ダンスより高い出力インピーダンスで電流駆動する駆動
回路を具備し、上記複数個の駆動部におけるコイルに制
御電流をそれぞれ供給するように、各駆動部の制御側端
子に抵抗と接触子と電極とをそれぞれ直列に接続すると
ともに、上記複数個の駆動部の非制御側端子を共通にし
て、1組の電極と接触子とを介し基準電位に接続するよ
うにしたので、通常の送り速度に対して異なる速度で再
生する場合、複数個のヘツドをそれぞれテープの幅方向
に変位させるように制御することによつてヘツドを常に
記録軌跡に沿つて正確にトレースさせることが可能で、
テープ送り速度の変化にかかわらず再生信号レベルの低
下を抑えることができる。しかもヘッドとこれを変位さ
せるコイルとからなる駆動部を、少なくともその駆動基
本周波数付近において出力インピーダンスの大きい電流
駆動とすることによりコイルの自己発熱や周囲温度の変
化にともなうコイルの抵抗値の変化、接触子と電極との
あいだの接触抵抗値の変化にかかわらず所定の制御電流
を供給することができ、その結果再生時のヘッド軌跡を
記録時のヘッド軌跡に一致させるためのヘッド変位を安
定よく行ってノイズレス再生を確実に安定よく行うこと
ができる。また複数個の駆動部を1組1体に構成して回
転ドラム内に収納配置することが可能で、組立や調整を
容易なものにできるという効果を有するが、とくに、こ
の発明によるときは、複数個の駆動部を個々に制御可能
としながら、それら複数個の駆動部の非制御側を共通に
して1組の電極と接触子を通して基準電位に接続させる
構成とすることにより、電極と接触子の使用数を最少限
にしてコストの低廉化、組立工数の削減を図ることがで
き、かつ装置全体としての信頼性を向上できるといつた
効果を奏する。
第1図はこの発明の一実施例による回転ドラム制御装置
の主要部を示す縦断面図、第2図はその平面図、第3図
は主要部をさらに詳細に示す縦断面図、第4図は第3図
の底面図、第5図は制御回路図、第6図は従来の回転ド
ラム制御装置の主要部を示す縦断面図、第7図はVTRに
おけるテープとヘツドとの相対的軌跡を説明するための
図である。 (2),(3)……上下ドラム、(4a)……駆動部、
(5),(5a),(5b)……ヘツド、(7),(8)…
…上下トランス、(13)……テープ、(14),(14−
1),(14−2),(14−3)……接触子、(15),
(15−1),(15−2),(15−3)……電極、(41)
……バネ、(42),(42a),(42b)……円筒形コイ
ル、(43)……円柱形永久磁石、(44)……ヨーク、
(45a)……取付部、(68a),(68b)……抵抗。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。
の主要部を示す縦断面図、第2図はその平面図、第3図
は主要部をさらに詳細に示す縦断面図、第4図は第3図
の底面図、第5図は制御回路図、第6図は従来の回転ド
ラム制御装置の主要部を示す縦断面図、第7図はVTRに
おけるテープとヘツドとの相対的軌跡を説明するための
図である。 (2),(3)……上下ドラム、(4a)……駆動部、
(5),(5a),(5b)……ヘツド、(7),(8)…
…上下トランス、(13)……テープ、(14),(14−
1),(14−2),(14−3)……接触子、(15),
(15−1),(15−2),(15−3)……電極、(41)
……バネ、(42),(42a),(42b)……円筒形コイ
ル、(43)……円柱形永久磁石、(44)……ヨーク、
(45a)……取付部、(68a),(68b)……抵抗。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】磁気回路内に設置されたコイルとこのコイ
ルと共動してテープの幅方向に変位可能なヘッドとから
なる複数個の駆動部と、 上記各駆動部のヘッドが電気的に接続された上トランス
と、 この上トランスに対面しかつ磁気的に結合された下トラ
ンスとを備え、 上記上下のトランスおよび上記各駆動部を回転ドラム内
に収納配置した回転ドラム制御装置において、 記録時のヘッド軌跡と再生時のヘッド軌跡とが一致する
ように、上記駆動部を回転ドラムの回転周期に関連した
周期で、かつ少なくとも駆動基本周波数付近において、
上記駆動部の負荷インピーダンスより高い出力インピー
ダンスで電流駆動する駆動回路を具備し、 上記複数個の駆動部におけるコイルに制御電流をそれぞ
れ供給するように、各駆動部の制御側端子に抵抗と接触
子と電極とをそれぞれ直列に接続するとともに、上記複
数個の駆動部の非制御側端子を共通にして、1組の電極
と接触子とを介し基準電位に接続したことを特徴とする
回転ドラム制御装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62218402A JP2529701B2 (ja) | 1987-09-01 | 1987-09-01 | 回転ドラム制御装置 |
GB8820306A GB2209238B (en) | 1987-08-27 | 1988-08-26 | Head-carrier drum control apparatus |
GB8820305A GB2209237B (en) | 1987-08-27 | 1988-08-26 | Head-carrier drum control system |
DE19883829050 DE3829050A1 (de) | 1987-08-27 | 1988-08-26 | Kopftraegertromel-steuersystem |
DE19883829040 DE3829040A1 (de) | 1987-08-27 | 1988-08-26 | Kopftraegertrommel-steuereinrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62218402A JP2529701B2 (ja) | 1987-09-01 | 1987-09-01 | 回転ドラム制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6460810A JPS6460810A (en) | 1989-03-07 |
JP2529701B2 true JP2529701B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=16719347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62218402A Expired - Lifetime JP2529701B2 (ja) | 1987-08-27 | 1987-09-01 | 回転ドラム制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529701B2 (ja) |
-
1987
- 1987-09-01 JP JP62218402A patent/JP2529701B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6460810A (en) | 1989-03-07 |
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