JP2839091B2 - 映像信号記録再生装置 - Google Patents

映像信号記録再生装置

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JP2839091B2
JP2839091B2 JP62228805A JP22880587A JP2839091B2 JP 2839091 B2 JP2839091 B2 JP 2839091B2 JP 62228805 A JP62228805 A JP 62228805A JP 22880587 A JP22880587 A JP 22880587A JP 2839091 B2 JP2839091 B2 JP 2839091B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は映像信号記録再生装置に関し、特に、ビデ
オテープレコーダにおいて再生画質を改善するためにな
され、磁気テープをヘリカルスキャンして映像信号を磁
気テープ上の斜めトラック上に記録する回転ドラムを有
し、ビデオヘッドを斜めトラックの幅方向に移動可能に
して、磁気記録跡を忠実にトレースできるような映像信
号記録再生装置に関する。 [従来の技術] 第8図は従来の回転ドラムを示す縦断面図である。 まず、第8図を参照して、従来のビデオテープレコー
ダの回転ドラムの構成について説明する。回転軸1に
は、台座9によって上ドラム3が担持されている。そし
て、回転軸1は固定された下ドラム2に設けられている
ベアリング6によって回転可能に軸支されている。上ド
ラム3にはヘッド台4が着脱自在にねじ止めされてい
て、ヘッド台4の先端にはヘッド5が固着されている。
また、上ドラム3の下面には上トランス7が設けられて
いて、下ドラム2には上トランス7に対向するように、
下トランス8が取付けられている。 ヘッド5は上ドラム3に対して固定した位置に保持さ
れており、その先端は上ドラム3の外周より少し突出し
て磁気テープ13に接触する。上ドラム3は一定の高速度
で回転せしめられ、上ドラム3と下ドラム2との外周面
に磁気テープ13がやや斜めに巻付けられて、所定の速度
で走行する。かくして、ヘッド5は磁気テープ13に接触
して磁気的に映像または音声信号を記録または再生す
る。 上トランス7は台座9に取付けられているので、この
台座9とともに回転する。また、ヘッド5は接続部10,
配線板11および接続部12を介して上トランス7に接続さ
れている。下トランス8は微小な間隔を隔てて上トラン
ス7に対面しており、両者は磁気的に結合されて信号を
相互に伝達する。なお、下トランス8は外部に設けられ
た信号処理装置(図示せず)に接続されている。 上ドラム3の上部には磁石75が取付けられていて、こ
の磁石75と対向するように回転位置検出器18が設けられ
ている。この回転位置検出器18は磁石75の磁力線を感知
して、上ドラム3の回転位置を検知する。磁気テープ13
の走行ヘッド5の回転により、ヘッド5は磁気テープ13
を斜めに横切り、これら横切り線は相互に平行になって
いる。 第9図は従来のビデオテープレコーダにおけるテープ
のヘッドとの相対軌跡を説明するための図である。第9
図(a)において、磁気テープ13が通常の送り速度V1
走行しかつヘッド5が回転速度Vで回転しているとき、
ヘッド5により磁気テープ13に描かれる相対的軌跡(前
記横切り線)は第9図(a)に示すごとくAとなり、そ
の間隔Pがトラックピッチとなる。 [発明が解決しようとする課題] ところで、磁気テープ13は記録時の通常の送り速度V1
とは異なる速度で再生されることがある。たとえば、静
止,スロー,高速サーチ再生などである。このような場
合のヘッド5と磁気テープ13との相対的軌跡は第9図
(a)に示す通常時の相対的軌跡Aから外れ、たとえば
通常再生時には第9図(a)に示すごとき相対軌跡A
0に、スロー再生時では第9図(b)に示すごとき相対
的軌跡ASとなる。つまり、ヘッド5は通常送り速度での
相対的軌跡A、すなわち記録跡を正確に追跡せず、そこ
から外れるようになる。ヘッド5が相対的軌跡Aから外
れてくると、ヘッド5が拾う信号レベルが低くなり、鮮
明な再生画像を得ることが困難となり、ノイズが発生す
るという問題点があった。 この問題点を解決するために、ヘッド5を斜め記録ト
ラックの幅方向に移動させ、相対的軌跡Aと変速再生時
のヘッド軌跡を一致させるようにした技術が考えられて
おり、そのような技術は既に周知である。 さらに、5倍速などの高速でテープを移送してテープ
に記録させた映像信号を再生する場合、テープとヘッド
の相対速度が変化するために映像信号中の色信号と輝度
信号の時間的ずれが生じる。これを改善するために、回
転ドラム制御手段を用いてテープの移送速度に応じて回
転ドラムの回転速度を変化させ、相対速度を記録したと
きの相対速度と同一にする技術も周知である。 しかしながら、前述のヘッド5を斜め記録トラックの
幅方向に移動させ、相対的軌跡Aと変速再生時のヘッド
軌跡を一致させるような周知技術では逆方向にテープを
移送する場合、テープ速度が4倍速以上になると、1つ
の再生トラックから2個の垂直同期信号が現われるよう
になる。このような状況になると、通常のテレビジョン
受信機の画面上で画像が垂直方向にダンシングするとい
う問題が発生する。 それゆえに、この発明の主たる目的は、5倍速以上の
高速でテープを走行させたとき、テープ上の相対的軌跡
とヘッド軌跡とを一致させることができ、しかも再生信
号の欠如や垂直同期信号の重複を防止し得る映像信号記
録再生装置を提供することである。 [課題を解決するための手段] この発明は磁気テープをヘリカルスキャンして映像信
号の磁気テープ上の斜めトラック上に記録する回転ドラ
ムを有する映像信号記録再生装置であって、回転ドラム
に1対のヘッドを対向して設け、磁気テープの斜めトラ
ック上において1対のヘッド位置をそのトラックの幅方
向に可変させるためのヘッド位置制御機構を有し、回転
ドラムの回転移送を示す信号に基づいて、1対のヘッド
で再生された信号をヘッド切替信号発生手段によって順
次切替え、切替えられた再生信号から垂直同期信号を弁
別し、磁気テープをテープ移送手段によって正逆両方向
に記録時とは異なった速度で移送し、その速度で再生し
た信号に含まれる水平同期同期信号の周期と、記録時と
同じ速度における再生水平同期信号周期を同一となすた
めに回転ドラム制御手段によって回転ドラムの回転数を
制御するようにした映像信号記録再生装置において、記
録時とは異なったテープ速度で磁気テープを逆方向に高
速再生したとき、回転ドラム制御手段により回転ドラム
の回転数を通常再生時より低く制御するとともに、再生
信号切替時刻から垂直同期信号が弁別されるまでの時間
TRを通常再生時の対応する時間Tに対し、TR>Rとする
ように構成したものである。 [作用] そこで、この発明に係る映像信号記録再生装置は、磁
気テープを記録時とは異なった速度で逆方向に移送する
際に、再生された信号の切替タイミングを時間的に早く
切替える方向に変化させて、前述の垂直同期信号が弁別
されるまでの時間を長くする。 [発明の実施例] 第1図はこの発明の一実施例に含まれる回転ドラムの
主要部を示す断面図であり、第2図は要部平面図であ
り、第3図は第1図に示したヘッド移動機構をより詳細
に示す断面図であり、第4図は第3図の底面図である。 まず、第1図ないし第4図を参照して、この発明の一
実施例に含まれる回転ドラムの構成について説明する。
なお、第1図ないし第4図において、回転軸1,下ドラム
2,上ドラム3,ヘッド5,ベアリング5,上トランス7,下トラ
ンス8,台座9,接続部10,配線板11,接続部12,磁気テープ1
3は前述の第9図と同じである。 上ドラム2の内部には駆動部4aが設けられる。この駆
動部4aはヘッド5を担持して、ヘッド5をテープ幅方向
に制御して変位させるものである。台座9の上部には、
回転する電極15が設けられていて、この電極15には、駆
動部4aに制御電流を供給するための接触子14が接触する
電極15は接続部16から配線板11を介して駆動部4aに電気
的に接続されている。 ヘッド5は第3図および第4図に示すように、非磁性
体の板ばね41の先端に取付けられている。板ばね41に
は、円筒形コイル42が取付けられており、この円筒形コ
イル42は円柱形永久磁石43による磁気的反作用によって
上下に移動可能になっている。上ドラム3の下部には駆
動部4aを収納するための凹部54が形成されている。 上ドラム3には駆動部取付孔49aが形成されていて、
そこにねじ49が螺合され、このねじ49はヨーク44ととも
に円柱形永久磁石43をねじ止めしている。なお、ヨーク
44には、円柱形永久磁石43とともに磁気的閉回路を達成
するための強磁性体板45が取付けられている。この強磁
性体板45はヘッド5から遠ざかる方向に延びていて、そ
こに取付部45aが形成されている。この取付部45Aには、
ねじ46によって座金48およびスペーサ47を介して板ばね
41がねじ止めされる。 板ばね41の一端は上述のごとくねじ46によって強磁性
体板45の取付部45aにねじ止めされており、他端にはヘ
ッド5が取付けられているのみであるため、磁気テープ
13の斜めトラック上の幅方向に可動可能になっている。
そして、板ばね41が担持している円筒形コイル42は円柱
形永久磁石43と強磁性体板45との間に形成された環状ギ
ャップに配置されていて、上下に変位する。すなわち、
円筒形コイル42に制御電流を流すことにより、円筒形コ
イル42に適当な磁束を生じせしめて円柱形永久磁石43と
の相互作用により、円筒形コイル42が上下に変位する。
これにともなって板ばね41が変形し、ヘッド5がテープ
幅方向に変位する。 板ばね41には、そのほぼ中央に芯出し用丸孔52が形成
されている。この丸孔52に円筒状の治具53を挿入して円
柱形永久磁石43に合わせる。かくして、円柱形永久磁石
43と強磁性体板45との間に形成された環状ギャップに円
筒形コイル42を芯出しして、位置決めすることができ
る。この状態でねじ46を締付けることにより、駆動部4a
がユニットとして組立てられる。 上述のようにしてユニットとして組立てられた駆動部
4aが上ドラム3の凹部54内にねじ49で取付けられる。そ
の際、上ドラム3の外周面よりヘッド5が突出する量お
よび姿勢を正しく調整する必要がある。そのため、上ド
ラム3に3個のヘッドの位置調整用孔51a,51bおよび51c
が形成されている。これらの3個の孔51a,51b,51cとヘ
ッド5とを含めてこの4点は十字形配置になっている。 この十字形配置の交点から距離1だけ半径方向に内方
にずれて駆動部取付孔49aが形成されている。この孔49a
にねじ49を通してヨーク44を上ドラム3に一応所定の状
態に取付ける。その後、ヘッド位置調整用孔51a,51bに
位置調整用の楔を挿入して、孔51a,51bで回転力を発生
させて姿勢を調節し、孔51cでヘッド5の突出量を調整
する。かくして、上ドラム3に対する駆動部4aの位置が
正確なものとなる。必要であれば、この状態においてね
じ49をさらに締付ける。 上述のごとくして構成された永久磁石43,ヨーク44お
よび強磁性体板45からなる高磁束の磁気閉回路におい
て、その永久磁石43と強磁性体板45との間に環状ギャッ
プ内に位置する円筒形コイル42が、その制御電流により
永久磁石43に対して磁気力を作用させ、板ばね41を変位
させることができる。このとき、ヘッド5に向かう磁束
漏れを防止するために、強磁性体板45の延長部である取
付部45aはヘッド5より遠ざけて配置されている。 次に、この発明の一実施例による駆動部4aによりヘッ
ド5の位置を可変させてテープとヘッドとの相対軌跡を
一致させる方法について、第9図(c)を参照して説明
する。たとえば、テープ送り速度VSが通常の速度V1より
遅くなされたとき、磁気ヘッド5を所定位置より矢印T
の方向(すなわち、テープの幅方向)に移動させて、ヘ
ッド5の軌跡を50から50′に変えるようにすれば、磁気
テープ13とヘッド5との相対軌跡はAに合致する。他の
テープ送り速度でも、相当するヘッド移動を行なえば、
同じく相対的軌跡Aを一致させることができる。 なお、上述の説明では、説明な簡略化のために、上ド
ラム3には1つのヘッド5しか図示しなかったが、180
゜の位置に対向してもう1つの磁気ヘッド装置が装着さ
れており、4本の接触子14のうちの各2本がそれぞれの
磁気ヘッド装置の駆動部の円筒形コイル42に制御電流を
流すようになされている。 また、ヘッド5のギャップ部角度(アジマス角)につ
いては触れなかったが、VHS方式では、1対のヘッドは
逆方向に傾いていて、自己の記録跡を他のヘッドが再生
しにくいようにしている。この場合、記録跡1本ごとに
信号レベルが低下するので、以上のごとくヘッド5をテ
ープ幅方向に移動させることによる効果がより大きくな
る。 第5図はこの発明の一実施例に含まれる制御回路の概
略ブロック図である。次に、第5図を参照して、制御回
路の構成とともにその動作について説明する。ヘッド移
動振幅調整端子79を介してヘッドの移動速度に応じた振
幅調整信号は周期信号発生回路61a,61bに入力される。
これらの周期信号発生回路61a,61bはヘッド切替信号に
よって制御される周期信号を発生するものである。 ヘッド切替信号は、回転ドラムの可動部74に取付けら
れている磁石75と、位置検出ヘッド76により可動部74の
機械的位置を検出し、それに応じてたとえばモノマルチ
などによって構成される切替信号発生器77により作成さ
れる。周期信号発生回路61a,61bの出力は駆動回路に与
えられる。駆動回路は演算増幅器64a,64bと、差動増幅
器69a,69bと、電流制限器65a,65bと、抵抗62a,63a,68a,
70aおよび62b,63b,68b,70bと、コンデンサ71a,71bとに
よって構成される。なお、この駆動回路の動作について
は後述する。 駆動回路の出力である制御電流は、個々の制御側の接
触子141,143および電極151,153を介してコイル42a,42b
に与えられる。各コイル42a,42bの被制御側端子は共通
的に接続されていて、1組の共通側の電極152と共通側
の接触子142を介して基準電位に接続される。制御電流
が各コイル42a,42bに流れることによって発生する磁界
は、前述の第3図および第4図に示した円柱形永久磁石
43と磁気的反作用を発生し、各ヘッド5a,5bに機械的変
位を発生させる。その変位量は、再生時のヘッド軌跡が
磁気テープ上の軌跡と一致するように制御される。 また、該ヘッドが磁気テープに接触している間に変位
した量を元に戻すための制御電流はヘッド5a,5bが磁気
テープ13に接触しないときにコイル42a,42bに与えられ
る。各ヘッド5a,5bによって再生された信号は上トラン
ス7a,7b,下トランス8a,8b間の電磁変換作用により、可
動部74よりヘッドアンプ72a,72bに与えられ、その出力
はスイッチ73によって切替えられる。そして、信号処理
器78を介して永久磁石として出力されるとともに、同期
信号分離器80に与えられる。 同期信号分離器80は、再生された信号から垂直同期信
号を抜き取って周期信号発生回路61a,61bに与え、再生
に寄与しているヘッド5a,5bの斜めトラック上の位置検
知信号として用いる。位置検知方法は、ヘッド5a,5bの
それぞれについて切替信号の切替時間から垂直同期信号
が再生されるまでの時間で検知される。 第6図は逆方向の5倍速再生時におけるヘッドと記録
トラックの相対的軌跡を示す図である。第6図におい
て、一方のヘッド5aは1トラックを走査した後、他方の
ヘッド5bが走査している間に、※点から※点へ移動す
る。その詳細を第7図に示す。なお、第6図において84
はヘッドがトラックの幅方向に変位しないときのテープ
上の軌跡を示し、85は可動ヘッドが記録トラック上にト
レースするために必要な変位の方向と大きさを示してい
る。 第7図はテープ上に記録された斜めトラックを示す。
ヘリカルスキャン方式のビデオテープレコーダでは、1
フィールドでの記号を1本の斜めトラックに記録する。
再生時はこの斜めトラックを、ヘッドを切替えながら順
次再生して連続したテレビジョン信号を得る構成であ
る。したがって、ヘッド切替点は重要な意味を持ってお
り、通常はテレビジョン画面には現われない位置(垂直
ブランキング期間)となるようにしている。 1フィールドの信号(テレビ画面上で1枚の信号)は
NTSCの場合に262.5本の水平同期信号で区切られたエリ
アの中に入っている。テレビ画面の左から右への1本の
ライン信号が上述の1つのエリアに存在している。しか
しながら、ヘリカルスキャン方式のビデオテープレコー
ダでは、前述のごとくヘッドを切換えて再生する必要が
あるため、262.5H以上の信号を1トラックに記録するこ
とになっている。このとき、垂直同期信号をトラックの
どの位置に記録するかが互換性を維持する大きなポイン
トである。通常は262.5Hの他に10数H分が1つのトラッ
クに記録されている。 通常速度でテープを再生する場合は、1つのトラック
の中から262.5Hに相当する部分のみを順次切替えながら
再生することになり、その切替点は第7図の81aと81bと
なる。当然ながら、切替点81aと81bとの間にはライン番
号518.5〜256または256〜518.5のそれぞれ262.5Hが存在
することになる。 次に、高速再生のうち正方向にたとえば5倍速のと
き、上記262.5Hの値からαの|5−1|倍、つまり、1.5
×4=6.0Hが減じられ、1回の走査で再生される水平同
期信号の数が可動ヘッドを用いた場合でも256.0Hとな
る。また、逆方向に5倍速のときは、α×|−5−1|
=9.0Hが加算され、1回の走査で再生される水平同期信
号の数が271.5Hとなり、ヘッド切替は81aと81cとで行な
われる。第7図において、83は模式的に垂直同期信号の
位置を示しており、ライン番号1ないし3と262.5ない
し265.5の部分が垂直同期信号部分である。 今、ヘッド5aがトラックdと同一アジマスで再生可能
とすれば、トラックbおよびトラックfも再生可能であ
る。通常、ビデオテープレコーダは、ヘッド切替位置81
を垂直同期信号の6.5H(Hは水平同期信号の周期)の手
前に設定される。ヘッド切替信号から6.5Hの位置が垂直
同期信号の基準位置または基準時刻である。したがっ
て、ヘッド5aがトラックbを走査すれば、前記基準時刻
より2αHH後に、トラックfを走査すれば、ヘッド切替
後2αHH前に垂直同期信号が再生される。かくして、上
述の時刻によりどのトラックのトレースしているかが判
別可能となる。 しかしながら、再生時のテープ送り速度を変化させた
ときは、ヘッド5と磁気テープ13の相対速度を記録時の
相対速度と同一となるように、可動部74の回転周波数を
変化させることが一般的に行なわれている。具体的に
は、磁気テープ13を逆方向に移送するときには、可動部
74の回転周波数を低下せしめる。 通常速度のテープ移送時には、位置81aと81bとでヘッ
ド5a,5bを切替え、トラックdを例に挙げると、518.5か
ら256のライン信号が再生されることになる。 次に、テープ移送通常時とは逆方向に5倍で送ったと
きには、前述のごとく6本のトラックを横切るため、位
置81aと81cとでヘッド5a,5bが切替えられる。この状況
では、ライン番号1〜3と262.5〜265.5に記録されてい
る垂直同期信号を再生してしまい、結果的にテレビジョ
ン信号受信器の同期乱れが発生すると同時に、ヘッド5
a,5bの位置制御が困難になる。 これに対して、この発明の一実施例では、複数の垂直
同期信号の再生を避けるために、逆方向再生時の基準位
置を通常再生時の基準位置よりも時間的に後方にシフト
している。換言すれば、ヘッド切替時刻を早くしてい
る。これにより、逆方向再生時の標準テレビジョン信号
方式に近い信号を確保することができ、ヘッド5a,5bの
位置制御を通常再生と同様にして行なうことができ、画
面上で同期乱れのない高品位な再生画を得ることができ
る。 第10図はこの発明の原理を説明するためのタイミング
図である。第10図(A)は通常再生時におけるドラム回
転位相とヘッド切替信号の関係およびヘッドから再生さ
れる信号を模式的に示したものであり、eに示すヘッド
切替後の再生信号は、b,cに示すヘッドの再生信号がd
に示すヘッド切替信号にて切替えられた後に得られる信
号である。また、fの再生された垂直同期信号はeに示
す信号を弁別回路を通過させた後に得られる信号であ
る。 一方、第10図(B)は(A)の状態からテープを高速
で逆方向へ移送し、ヘッドとテープの相対速度を一定に
保つためにドラムの回転数を低下させたときのタイミン
グを示している。b,cでわかるように再生する範囲が増
加し、dに示すヘッド切替信号にて切替えて時間T後に
得られた信号を弁別した信号には、fに示すような余分
な垂直同期信号が含まれる。 第10図(C)は(B)の状態からヘッド切替信号を時
間TRだけ前方にシフトしたときの図である。前述の
(B)に示したb,cのヘッドによる再生信号は、(C)
のbに示すヘッド切替信号により切替えられて、cに示
すヘッド切替後の再生信号となる。この信号を弁別した
結果は、TR>Tとすることにより(C)のdに示すよう
に余分な垂直同期信号が含まれないことは明白である。 次に、前述の駆動回路の動作について説明する。抵抗
63a,63bは、抵抗70a,70bに比べて非常に大きく、コンデ
ンサ71a,71bのインピーダンスはコイル42a,42bの直流抵
抗値に比べて非常に大きいものとする。駆動回路はそれ
ぞれ2つの帰還ループを有しており、一方側は制御側に
挿入されたテープ68a,68bの両端の電圧(つまりコイル
に流れる電流)を差動増幅器69a,69bによって検出する
電流帰還ループであり、他方はコンデンサ71a,71bを介
しての電圧帰還ループである。駆動波が高周波であれ
ば、コンデンサ71a,71bのインピーダンスは低くなり、
駆動回路は電圧駆動を行なう。駆動波が低周波では、コ
ンデンサ71a,71bのインピーダンスが高くなり、駆動回
路は電流駆動となる。 また、コイル42a,42bと協働するヘッドの基本駆動波
形は、可動部74の機械的共振周波数に比べて低い周波数
である。したがって、共振周波数付近では電圧駆動とす
ることにより、短絡制動が行なわれる。ウィンドウコン
パレータ66a,66bおよび限流手段67a,67bで構成される電
流制限器65a,65bは制御側に挿入された抵抗68a,68bの両
端電圧(つまりコイルに流れる電流)を検出し、ヘッド
5a,5bの変位を制限するように制御電流を制御する。 [発明の効果] 以上のように、この発明によれば、逆方向再生時の基
準位置を通常再生時の基準位置よりも時間的後方にシフ
トしたことによって、逆方向再生時もテレビジョン信号
方式に近い信号を確保することができ、ヘッドの位置制
御も通常再生と同様にして行なうことができ、画面上で
同期乱れのない高品位な再生画を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例に含まれる回転ドラムの主
要部を示す縦断面図である。第2図は同じく平面図であ
る。第3図は第1図に示した回転ドラムの断面をより詳
細に示した図である。第4図は第3図の底面図である。
第5図はこの発明の一実施例に含まれる制御回路の概略
ブロック図である。第6図はテープ高速送り時における
ヘッドの軌跡を示す図である。第7図は第6図に示した
ヘッド軌跡をより詳細に示した図である。第8図は従来
の回転ドラムの断面図である。第9図は従来のビデオテ
ープレコーダにおけるテープとヘッドとの相対的軌跡を
説明するための図である。第10図はこの発明の原理を説
明するためのタイミング図である。 図において、1は回転軸、2は下ドラム、3は上ドラ
ム、5aは駆動部、5,5a,5bはヘッド、7は上トランス、
8は下トランス、13は磁気テープ、18は回転位置検出
器、41は板ばね、42は円筒形コイル、43は円柱形永久磁
石、44はヨーク、45は強磁性体板、61a,61bは周期信号
発生回路、62a,62b,63a,63b,68a,68b,70a,70bは抵抗、6
4a,64bは演算増幅器,65a,65bは電流制限器、66a,66bは
ウィンドウコンパレータ、67a,67bは限流手段、69a,69b
は差動増幅器、71a,71bはコンデンサ、74は可動部,75は
磁石、76は位置検出ヘッド、77は切替信号発生器、78は
信号処理器、80は同期信号分離器を示す。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.それぞれが対向して回転ドラム上に設けられる1対
    のヘッドと、 磁気テープの斜めトラック上において、前記1対のヘッ
    ド位置を該トラックの幅方向に可変させるためのヘッド
    位置制御機構と、 前記回転ドラムの回転位相を示す信号に基づいて、前記
    1対のヘッドで再生された信号を順次切替えるためのヘ
    ッド切替信号発生手段と、 前記ヘッド切替信号発生手段から出力されるヘッド切替
    信号によって切替えられた再生信号から垂直同期信号を
    弁別する垂直同期信号検出手段と、 前記磁気テープを正逆両方向に記録時とは異なった速度
    で移送し得るテープ移送手段と、 前記速度で再生した信号に含まれる水平同期信号の周期
    と、前記記録時と同じ速度における再生水平同期信号周
    期を同一となす回転ドラム制御手段とを備えた映像信号
    記録再生装置において、 記録時とは異なったテープ速度で前記磁気テープを逆方
    向に高速再生したとき、前記回転ドラム制御手段により
    該回転ドラムの回転数を通常再生時より低く制御すると
    ともに、再生信号切替時刻から垂直同期信号が弁別され
    るまでの時間TRを通常再生時の対応する時間Tに対し、
    TR>Tとなるようにしたことを特徴とする、映像信号記
    録再生装置。
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