JP2721456B2 - 回転ドラム装置およびその装置における交流磁界発生装置の取付方法 - Google Patents

回転ドラム装置およびその装置における交流磁界発生装置の取付方法

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JP2721456B2
JP2721456B2 JP4068172A JP6817292A JP2721456B2 JP 2721456 B2 JP2721456 B2 JP 2721456B2 JP 4068172 A JP4068172 A JP 4068172A JP 6817292 A JP6817292 A JP 6817292A JP 2721456 B2 JP2721456 B2 JP 2721456B2
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magnetic
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正之 西光
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転軸と平行に駆動
可能なヘッドの位置を明確にできるとともに、ヘッドの
組み立て正確に行うことができるようにした回転ドラ
ム装置および交流磁界発生装置の取付方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のヘッド位置検出装置の構
成を示すブロック図であり、図11は図10のヘッド位
置検出装置が適用されている磁界発生装置の構成を示す
斜視図である。この図10,図11の両図において、4
0は可動ヘッド16に周波数の異なる二つの磁界Bf
1,Bf2を与える交流磁界発生装置である。この交流
磁界発生装置40は磁気テープ20が巻き付けられてい
ない回転ドラム5と固定ドラム1の外周面に沿う位置に
配置されており、その位置は調整可能に構成されてい
る。
【0003】この交流磁界発生装置40は回転ドラム5
の軸方向に二つの交流磁界発生コイル45,45aが回
転軸方向に配列されており、それぞれ異なった周波数f
1,f2の磁界Bf1,Bf2を発生するように構成さ
れている。42は周波数f1の成分を通過させるバンド
パスフィルタ、43は周波数f2の成分を通過させるバ
ンドパスフィルタ、44は差動アンプである。この差動
アンプ44の出力により、アクチュエータ7を駆動し、
それによって、可動ヘッド16を移動させるようになっ
ている。
【0004】次に、動作について説明する。可動ヘッド
16は交流磁界発生装置40の近傍を通過するたびに、
交流磁界発生コイル45,45aによって形成されてい
る磁界Bf1,Bf2を検出し、その磁界の強さに比例
した検出信号を出力する。バンドパスフィルタ42は周
波数f1の信号成分Sを通過させ、バンドパスフィルタ
43は周波数f2の信号成分Tを通過させる。
【0005】この二つの信号成分S,Tのレベルは図1
2に示すように、可動ヘッド16を回転ドラム5の軸方
向に移動させたとき、つまり、可動ヘッド16の高さ位
置の変化にともなって変化する。いま、この二つの信号
成分S,Tが同じレベルとなる可動ヘッド16の高さ位
置をmとし、そのときの両信号成分S,Tのレベルをl
とする。差動増幅器44はこの二つの信号成分S,Tを
減算して、その差をとり、その差分信号をアクチュエー
タ7にフィードバックし、その差分が零となる方向に可
動ヘッド16を移動させる。
【0006】つまり、図12において、二つの信号成分
SとTが同じレベルとなるように、すなわち、可動ヘッ
ド16の高さ位置がmになるように、可動ヘッド16を
移動させる。交流磁界発生コイル45,45aの位置等
を変えることによって、二つの信号成分SとTの交点l
の位置を変えることができ、可動ヘッド16の高さ位置
mを変えることができるので、可動ヘッド16の高さの
基準位置を自由に定めることできる。
【0007】なお、上記は一つの可動ヘッド16の制御
について説明したが、図11の破線で示すように、二
つ、すなわち、複数の可動ヘッド16a,16bを備え
た装置では、各可動ヘッド16a,16bについて、同
様の制御動作を行うことによって、各可動ヘッドの記録
時のチャンネル間の段差をなくすることができ、また、
他の固定ヘッドなどとの段差を規格値どおりの段差に保
持することができる。
【0008】図13はヘッド駆動装置の第2の従来例の
構成を示すブロック図である。この図13における46
はコイル45に電流を供給するドライバである。このド
ライバ46には、発振回路47で発生した交流電圧が入
力され、この交流電圧をドライバ46で増幅して、コイ
ル45に電流を供給するようにしている。また、48,
49はそれぞれ回転ドラム5内の磁気ヘッドとの信号の
授受を行うためのロータリトランスである。
【0009】50,51はそれぞれオーディオヘツドや
ビデオヘッドからの信号を増幅したり、記録電流を供給
するための録・再アンプ、52は回転ドラム5内に固定
されたヘッドであるオーディオヘッド37から再生され
る交流磁界発生コイル45からの電磁誘導による信号の
みを通過させるバンドパスフィルタ、53は可動ヘッド
16から再生される交流磁界発生コイル45からの電磁
誘導による信号のみを通過させるバンドパスフィルタ、
55は回転ドラム5の1回転おきに再生される可動ヘッ
ド16からの交流磁界発生コイル45の電磁誘導出力の
増幅値をホールドするためのサンプルホールド回路、5
4は回転ドラム5の1回転おきに再生されるオーディオ
ヘッド37からの交流磁界発生コイル45の電磁誘導出
力の振幅をホールドするためのサンプルホールド回路で
ある。
【0010】両サンプルホールド回路54,55の出力
は差動アンプ56に入力されるようになっており、この
差動アンプ56はサンプルホールド回路54,55の出
力の差をとって、サーボ補償回路57に出力するように
なっている。サーボ補償回路57は位相固定制御ループ
における安定性を確保するためのローパスフィルタなど
で構成されている。このサーボ補償回路57の出力はア
クチュエータ7に駆動電流を供給するためのドライバ5
8に供給するようにしている。
【0011】図15は交流磁界発生コイル45の構成を
示す断面図である。この図15における45cはコイル
磁束を集中させるための磁心、45Uは交流電流を流
し、磁心45cに交流磁束を発生させるためのコイル、
45Lはコイル45Uと磁界の発生の向きが逆になって
いるコイル、45bはコイル45Uと45Lを収納する
ためのコイルホルダ、100は交流磁界発生コイル45
を固定するための取り付け部材である。図16は交流磁
界発生コイル45の発生磁束方向を示す説明図である。
【0012】次に、動作について説明する。図17に示
すように、交流磁界発生コイル45の二つのコイル45
U,45Lで発生した周波数f1の交流磁束は対向する
部分で反発し、上下方向に対して、磁束密度の高い部分
と低い部分が形成される。この交流磁束は可動ヘッド1
6や固定ヘッドであるオーディオヘッド37がその交流
磁界内を通過したとき、再生され、ロータリトランス4
8,49を介して録,再アンプ50,51より再生され
る。
【0013】このとき、発振回路47の発振周波数f1
はロータリトランス48,49の低周波側の周波数特性
に起因する減衰周波数限界以上で、かつ交流磁界発生コ
イル45のインダクタンスにより、駆動電流が供給しに
くくなる周波数以下の周波数に選定される。一般的に
は、ロータリトランス48,49の減衰周波数限界は数
10KHz 〜100KHz 程度となっており、たとえば、コ
イル45U,45Lの巻数が数100ターンで、インダ
クタンスによる減衰開始周波数が1MHz であるとする
と、発振周波数f1は、たとえば100KHz <f1<1
MHz の間に選定される。
【0014】図13において、可動ヘッド16,オーデ
ィオヘッド37が交流磁界発生コイル45の近傍を通過
するときに、録,再アンプ50,51から出力される周
波数f1の再生信号の振幅はたとえば交流磁界発生コイ
ル45の二つのコイル45U,45Lの中間の位置がオ
ーディオヘッド37のヘッド高さ位置もしくは可動ヘッ
ド16の中立位置におけるヘッド高さよりも高い位置に
取り付けてある場合、可動ヘッド16を上方向(デッキ
ベースより離れる方向)に動かすと、大きくなり、可動
ヘッド16を下方向に動かすと小さくなり、取付位置が
上記とは逆の場合には、再生信号の減衰方向も逆にな
る。
【0015】いま、固定ヘッド、すなわち、オーディオ
ヘッド37からの再生信号として、録再アンプ50から
出力される信号検出感度と、可動ヘッド16からの再生
信号として、録再アンプ51から出力される信号検出感
度とが等しいか、または録再アンプ50または51のゲ
イン調整により等しくなるように、調整されているもの
とする。
【0016】録,再アンプ50と51の再生出力は周波
数f1のみを通過させるバンドパスフィルタ52,53
を通されて、不必要なノイズが除去され、この二つの再
生出力レベルが最大になる値をサンプルホールド回路5
4,55でサンプルホールドされるか、ピークホールド
された後、そのレベル差が差動アンプ56で取り出さ
れ、図14に示すように、可動ヘッド16とオーディオ
ヘッド37の段差が電圧の関数として取り出される。こ
れをローパスフィルタなどの制御系のサーボ補償回路5
7に通した後、ドライバ58によって、段差がな
くなる方向に制御ループが閉じられることによって、記
録時においても、可動ヘッド16とオーディオヘッド3
7との段差が生じないように、保持される。
【0017】同様に、二つの可動ヘッド16が回転ドラ
ム5上に180度対向に取り付けられている場合、それ
ぞれのチャンネル間のヘッド段差もそれぞれのアクチュ
エータにおいて、上述したヘッド高さ位置固定制御系を
構成することにより、実現できる。
【0018】この場合、位置固定制御ループのサーボ帯
域は可動ヘッド16とオーディオヘッド37のヘッド段
差や二つの可動ヘッド16の間の高さずれを補償するだ
けであるので、それほど広くする必要はなく、ヘッド高
さや段差ずれの検出も、回転ドラム5の1回転おきに行
われるため、回転ドラム5の回転数が1800rpm の場
合、30Hzのサンプリングによる無駄時間のため、制御
帯域を数Hz以下に設定しないと、制御系が発振する。こ
のため、サーボ補償回路57にて、制御帯域が数Hzで位
相余裕が60度以上確保されるように、サーボ補償回路
57のローパスフィルタの時定数やゲインが決定され
る。
【0019】なお、当然ではあるが、記録時におけるヘ
ッド高さ制御は可動ヘッド16が回転ドラム5,固定ド
ラム1に磁気テープ20が巻き付けられている側を走行
中は録再アンプ51が記録アンプとして働き、可動ヘッ
ド16が磁気テープ20を巻き付けていない交流磁界発
生コイル45の近傍を走行中には、再生アンプとして動
作するようにしなければならない。
【0020】このように、ヘッド高さ位置制御系が構成
されているが、図13の例では、可動ヘッド16,オー
ディオヘッド37から録再アンプ50,51までの検出
感度が等しいか、等しく調整されなければならない。こ
れは実際には、オーディオヘッド37と可動ヘッド16
とのヘッドのターン数の違いやヘッドコアの透磁率の違
いや、アンプゲインのばらつきや温度特性の差等により
等しくすることができない場合が多い。
【0021】図18はヘッド駆動装置の第3の従来例の
構成を示すブロック図である。この図18の場合は、各
ヘッドの感度のばらつきなどの影響を受けないように構
成したものであり、二つの交流磁界発生コイル45,4
5aを回転ドラム5の周方向に配設したもので、59は
第1の割算器であり、二つの交流磁発生コイル45、
45aからの固定ヘッド37の再生出力振幅の比を求め
るためのものであり、また、60は第2の割算器であ
る。この第2の割算器60は二つの交流磁界発生コイル
45,45aからの可動ヘッド16の再生出力振幅の比
を求めるためのものである。
【0022】この第3の従来例のように、二つの交流磁
界発生コイル45,45aを配設してそれぞれの発振周
波数(f1とf2)を変えて、図18中のA部の拡大図
として示す図19のように、かつ一方の交流磁界発生コ
イル45は二つのコイル45Uと45Lの中間高さ位置
固定ヘッドのオーディオヘッド37の高さ位置より高
い位置に他方の交流磁界発生コイル45a内の二つのコ
イル45U,45Lの中間高さ位置固定ヘッド、すな
わち、オーディオヘッド37の高さ位置よりも低い位置
に固定する。
【0023】このとき、オーディオヘッド37によって
再生される交流磁界発生コイル45からの電磁誘導によ
る録再アンプ50からの周波数f1の再生出力と、交流
磁界発生コイル45aからの周波数f2の再生出力との
振幅比が可動ヘッド16の再生出力の振幅比と等しくな
るように、可動ヘッド16の高さを制御すれば、各ヘッ
ドから録再アンプまでの周波数f1,f2における周波
数特性にオーディオヘッド37系と可動ヘッド16系が
大きくずれていない限り、ヘッドターン数のいヘッド
コアの透磁率の違いや、アンプゲインのばらつきや温度
特性などにかかわらず、可動ヘッド16とオーディオヘ
ッド37の段差をなくすることができる。
【0024】このため、可動ヘッド16の再生出力周波
数f1またはf2のみを通過させるバンドパスフィルタ
53と53aの再生信号振幅をサンプルホールド回路5
5,55aもしくは、ピークホールド回路により、取り
出し、割算器60に入力して取り出した割算信号と、同
様に固定ヘッド、すなわち、オーディオヘッド37の再
生出力中の周波数f1またはf2の信号成分の振幅の比
をバンドパスフィルタ52,52a、サンプルホールド
回路54,54aで取り出して、第1の割算器59に入
力して、取り出した割算信号との差を差動アンプ56で
取ることにより、可動ヘッド16と固定ヘッド、すなわ
ち、オーディオヘッド37との段差ずれの方向と量を検
出することができる。
【0025】たとえば、可動ヘッド16のヘッド高さが
固定ヘッド、すなわち、オーディオヘッド37のヘッド
高さよりも高い方にずれている(デッキベースより遠ざ
かる方向にずれている)場合、可動ヘッド16の再生信
号はオーディオヘッド37の再生信号より周波数f1の
成分の方が周波数f2の成分より振幅が大きく再生され
る。したがって、差動アンプ56の出力信号は負とな
り、可動ヘッド16を下方向に動かして、段差がなくな
る位置に固定する。
【0026】以上のようにして、可動ヘッド16,オー
ディオヘッド37間や録再アンプ50,51間の感度の
ばらつきがあっても、正確なヘッド高さ制御が行われる
わけであるが、図18の例の場合は、精度のよい割算器
59,60を必要とするので、コストアップになる場合
がある。
【0027】図20は割算器を用いないヘッド駆動装置
の従来の第4の例を示すブロック図である。この図20
において、61はスイッチ回路、62はサンプルホール
ド回路55A,55B,55a,55bのホールドタイ
ミングを制御するためのタイミングコントロール回路で
ある。この第4の従来例では、オーディオヘッド37の
録再アンプ50の出力をさらに周波数f1,f2のみを
通すバンドパスフィルタ52,52aの出力を調整用端
子で再生信号の出力レベルを見ながら周波数f1(=1
50KHz )と周波数f2(=200KHz )の出力信号の
振幅が等しくなるように、交流磁界発生コイル45,4
5aの取付位置やドライバ46,46aの駆動出力電圧
を調整する。
【0028】このようにすれば、可動ヘッド16による
再生出力の周波数f1とf2の再生信号成分の振幅が等
しくなるように、高さ位置を制御すれば、割算器を用い
ずとも、可動ヘッド16とオーディオヘッド37のヘッ
ド段差がなくなるように制御することができる。
【0029】可動ヘッド16が回転ドラム5に180度
対向してつ取り付けられている場合には、バンドパス
フィルタ53,53aの後にアナログのスイッチ回路6
1でつのサンプルホールド回路55A,55B,55
a,55bにそれぞれのチャンネルの再生信号を分配す
ることにより、対応が可能であって、このときは差動ア
ンプ56,56a、サーボ補償回路57,57a,ドラ
イバ58,58aはそれぞれつずつ必要である。この
ような多チャンネル化に対応する対応は図13,図18
の例においても同様に適用できる。制御帯域の設定につ
いては、図13,図18の例も図20の例と全く同じ
で、サーボ補償回路57,57aにてゲイン、位相が補
償される。
【0030】なお、一般に、磁気ヘッドは回転ドラム5
の円周の接方向の磁束を検出するため、交流磁界発生
コイル45,45aの形状が図15のような場合、図2
1のような再生エンベロープとして、取り出される。図
21(a)はオーディオヘッド37の再生出力、図21
(b)は制御前の可動ヘッド16の再生出力、図21
(c)は制御後の可動ヘッド16の再生出力をそれぞれ
示す。
【0031】また、図20の構成の場合、オーディオヘ
ッド37の再生出力は、周波数f1とf2が等しくなる
ように調整されているため、図21(a)のようにな
り、可動ヘッド系とのヘッドアンプ間感度がずれていて
も、制御後は、図21(c)のように、周波数f1,f
2成分のレベルが等しくなると、ヘッド段差がなくな
る。
【0032】図22はヘッド駆動装置の従来の第5の従
来例を示すブロック図であり、一般的に微小変位計測器
として用いられている差動トランスの構成と同じよう
に、交流磁界発生コイル45の二つのコイル45U,4
5Lの中間高さ位置が固定ヘッド16の高さと等しくな
るように配置し、可動ヘッド16が上下方向にずれたと
き、図23に示すように、再生信号の振幅とともに、位
相がずれることを同期検波回路63で検出することによ
り、ヘッド段差の方向とずれ量とを検出するようにした
ものである。この場合も、同期検波サンプルホールド後
の処理は図13,図18,図20の例と同じである。
【0033】このように、記録時において、可動ヘッド
16とオーディオヘッド37のヘッド段差が常になくな
るように制御できれば、図24に示すように、記録専用
の固定ヘッド35,36を回転ドラム5に取り付ける必
要がなくなり、アクチュエータ7に搭載された可動ヘッ
ドで、たとえば映像信号の記録,再生,特再が可能にな
るほか、固定ヘッド、すなわち、オーディオヘッド37
との高さが調整されるため、図24に示すように、VH
Sフォーマットにおけるハイファイオーディオヘッド3
7や、つなぎ取りのためのイレーズヘッド38を回転ド
ラム5上に配置し、EPヘッドとしての固定ヘッド3
5、SPヘッドとしての固定ヘッド36をアクチュエー
タ7に搭載してもよく、きわめて簡略化された構成とす
ることができる。
【0034】なお、図20の例では、交流磁界発生コイ
ル45の取付位置の調整や駆動電圧レベルの調整によっ
て、オーディオヘッド37の再生出力の周波数f1とf
2の再生信号振幅が等しくなるようにすることが可能で
ある場合を示したが、取付位置の調整や駆動電圧レベル
の調整によっては、等振幅に追い込めない場合や、温度
特性,経時変化などにより、初期調整だけでは、実用で
きない場合がある。
【0035】図25に示す第6の従来例では、交流磁界
発生コイル45,45aの取付位置の調整によっては、
オーディオヘッド37の再生出力の振幅が等しくならな
い場合に、これを電気的に自動調整し、再生出力の振幅
が等しくなるようにする交流発生磁界制御系を設けたブ
ロック図であり、図25における65,65aは交流磁
界発生コイル45,45aが発生する交流磁界のレベル
を制御するための可変ゲインアンプである。
【0036】この第6の従来例では、可変ゲインコント
ロールアンプ65,65aを挿入して、固定ヘッド、す
なわち、オーディオヘッド37の再生出力のバンドパス
フィルタ52,52aの出力信号振幅レベルが常に一定
になるように、サンプルホールド回路54,54aの出
力を可変ゲインコントロールアンプ65,65aのゲイ
ンコントロール入力端に入力して、オーディオヘッド3
7の再生出力の周波数f1およびf2の振幅が常に一定
になるように制御するもので、交流磁界発生コイル4
5,45aの機械的な位置調整のばらつきや温度特性,
経時変化等に対しても、常に振幅が一定(この場合、オ
ーディオヘッド37の再生出力の周波数f1とf2の再
生振幅が常に等しく)制御される。
【0037】図26はヘッド駆動装置の第7の従来例の
構成を示すブロック図である。この第7の従来例では、
図25で示した第6の従来例における磁界レベル制御を
一方の交流磁界発生コイル45aのみの調整で行う構成
としたものであり、66はサンプルホールド回路54,
54aの出力の差をとる差動アンプである。
【0038】この第7の従来例では、オーディオヘッド
37の再生出力のうち、周波数f1とf2の信号成分を
それぞれバンドパスフィルタ52,52aで抽出して、
それぞれサンプルホールド回路54,54aでサンプル
ホールドした値を差動アンプ66にて、差分を取り出す
ことにより、一方の交流磁界発生コイル45aの駆動電
圧レベルを可変ゲインコントロールアンプ65に入力
し、他方の交流磁界発生コイル45からの再生出力レベ
ルと、一方の交流磁界発生コイル45aからの再生出力
レベルとが等しくなるように、制御するように構成した
ものであり、図25の第6の従来例と同様の効果があ
る。
【0039】以上のような交流磁界発生コイル45,4
5aの発生磁界制御系を新たに加えたことにより、図2
0に示した第4の従来例において、交流磁界発生コイル
45,45aの取付位置の調整のばらつきや、電磁誘導
レベルの経時変化,温度特性による変化等があっても、
可動ヘッドの高さ位置制御系の追従精度を維持すること
ができる。
【0040】なお、図13の第2の従来例から図26の
第7の従来例においては、アナログ回路で構成した例に
ついて述べたが、録再アンプ50,51の出力もしく
は、バンドパスフィルタ52,52a,53,53aの
出力をアナログ−ディジタル変換し、ディジタル回路や
マイクロコンピュータ内のソフトウエアによる処理で差
動、サンプルホールド、補償フィルタ処理などを行った
後、ディジタル−アナログ変換して、アクチュエータ7
をドライブする構成としてもよいことは云うまでもな
い。
【0041】次に、上記のような磁界を発生させるため
の交流磁界発生コイル45の構成について詳しく述べ
る。磁束密度を場所によって急激に変化させるために
は、まず、磁束を集中させることが必要となる。磁束を
集中させることが可能な例として、図16に示すよう
に、コイル45U,コイル45Lを対向させて、互いに
反発し合うような電流を通電する方法がある。
【0042】この場合、図17に示すように、コイル間
の領域において、磁束が集中し、さらに、コイル磁心か
らの距離が離れると、急激に磁束が発散するために、磁
束密度は小さくなり、位置によって磁束密度が急激に変
化するので、都合がよい。
【0043】ただし、ここで云う磁束密度の変化は、そ
の位置における磁束の本数ではなく、可動ヘッド16の
移動方向、すなわち、回転ドラム5の回転方向に関し
て、可動ヘッド16が検知できる方向の磁束の磁束密度
の変化をさしているのは、前述したとおりである。した
がって、交流磁界発生コイル45の磁束の方向について
検討を行う必要がある。
【0044】図27は交流磁界発生コイル45の磁界分
布を調べるための座標面を示す模式図である。この図2
7において、45U,45Lはそれぞれコイル、45a
は軟鉄などの軟磁性体で形成された磁心、46は二つの
コイル45U,45Lに通電するための交流電源であ
り、図中A面は磁心45aの中心軸Lを法線に持つ面で
あり、かつ二つのコイル45U,45L間の中心を横切
る面である。また、B面はA面と平行であり、A面から
の微小距離d離れた面、C面はA面,B面と平行であ
り、B面から微小距離d、A面から微小距離2d離れた
面である。D面は磁心45aの中心軸Lと同一方向に中
心軸を持つ半径Rの円筒側面の一部である。なお、D面
は回転ドラム5の側面を表し、D面と他の平面との交線
は可動ヘッドの軌跡を表すものとして考える。
【0045】コイル45U,45Lには、実際は交流電
流を通電するのであるが、ここでは、原理説明のため、
直流電流を通電した場合を考えてみる。図28にコイル
45U,45Lに互いに極が反発し合うように直流電流
を通電したときの各平面上の磁束をベクトル表示した模
式図を示す。なお、図中の円は磁心45aの断面、X−
XIの線は各面と曲面D面との交線を示す。
【0046】この図28において、まず、A面を見る
と、磁心45aに近い領域においては、A面上の磁束ベ
クトルの大きさは大きく、磁心45aから離れるにつ
れ、磁束がまわり込むため、A面上の磁束ベクトルは急
激に小さくなってゆく。A面からdだけ離れたB面にお
いては、磁束がまわり込む効果のため、B面上の磁束ベ
クトルは磁心45aからある程度離れた領域で最大とな
る。C面もB面で述べた状態と同様であるが、磁束がま
わり込み、C面上の磁束ベクトルは次第に零に近づくた
め、ベクトルの絶対値はB面よりは小さくなる。
【0047】さて、先ほど述べたように、図28の各面
における曲線X−XIは可動ヘッド16の軌跡を表してお
り、また、可動ヘッドが検知可能な磁束の方向は曲線X
−XI上の点の接線となる。図28中の磁束を交流磁束と
し、曲面D面を平面に展開したものが、図29である。
この図29中の矢印はD面と各面との交線でのD面上の
磁束ベクトルを表す。交流磁束であるから、矢印の向き
は逆転したものが1対となっている。
【0048】図30は同図左側の磁束分布の場合におけ
る可動ヘッドがA面とB面とC面とD面との交線を通過
した場合の可動ヘッドの誘導起電力による出力波形であ
る。この出力波形を見てわかるように、各面において、
ピークレベルが異なる。この例では、B面のピークレベ
ルが最大となっている。換言すれば、ピークレベルは可
動ヘッドの回転ドラムの回転軸方向の変位量に依存する
非線形関数となっている。したがって、出力波形のピー
クレベルを検知することによって、可動ヘッド自身の絶
対位置を知ることができる。
【0049】なお、可動ヘッドを位置センサとして位置
制御をかけることを考慮すると、センサ感度を高くとる
ために、ヘッド高さの変化に対する出力波形のピークレ
ベル変化率の大きい領域、図29で云えば、A面とB面
の間の領域もしくはB面とC面の間の領域に可動ヘッド
を固定できるように、交流磁界発生コイル45を取り付
ければよい。
【0050】また、いままで説明してきた磁界分布の様
子は、ある特定の交流電圧で交流磁界発生コイル45を
駆動した場合を示したが、この磁界分布の関係は電圧振
幅値にも依存する関数となっている。そのため、この電
圧値は先ほど述べたヘッド高さ変化に対する出力波形の
ピークレベル変化率が最大になるように、調整すればよ
い。
【0051】さらに、このように、交流磁界発生コイル
45をドラムデッキ中に設けると、リニアオーディオヘ
ッドにノイズとして飛び込んだり、磁気テープの情報を
消去したりという悪影響を及ぼすおそれがある。そこ
で、図31に示すように、磁界発生素子の一部を軟磁性
体45sで包むことによって、磁気シールドする方法が
ある。図32は図31の21−21線の矢印方向から見
た断面図であり、このようにすれば、上記のような悪影
響は解消される。
【0052】なお、上記の例では、交流磁界発生コイル
45の構成を磁束を集中させるために、図15のような
構成にした例を示したが、他に、たとえば、センサ感度
は落ちるが、図33または図34に示すような構成であ
ってもよい。また、上記のような可動ヘッド位置固定制
御系の構成例においては、基準位置検出にオーディオ用
固定ヘッド37を用いたが、絶対位置を検出できるもの
であれば、その他の固定ヘッドでもよく、また、新たに
絶対位置検知用のヘッドを設けてもよい。
【0053】以上のように上記各従来例によれば磁気テ
ープの巻き付けられていない回転ドラムと固定ドラムの
外周面に沿う位置に、交流磁界発生装置を設け、その二
つの磁界を可動ヘッドが検出した磁界情報に基づいて当
該可動ヘッドの絶対位置を制御するようにしたものであ
るから、アクチュエータのもつヒステリシス,温度特
性,経時変化などに関係なく、所定の位置に位置決めす
ることができるので、従来、固定ヘッドで記録再生して
いたトラックを可動ヘッドで記録再生することができ、
画質の向上および磁気ヘッドの必要数を少なくできる磁
気記録再生装置が得られる効果がある。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】従来のヘッド位置検出
装置は以上のように構成されているので、ヘッドのどこ
を検出しているのか、不明である。また、磁界を可動ヘ
ッドが検出するために、極力回転ドラムへ接近する必要
があり、さらに、検出装置の具体的構成も不明であるな
どの問題点があった。
【0055】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、具体的なヘッド位置検出ができ
るとともに、よりドラムに取り付け易い回転ドラム装置
を得ることを目的としており、また、回転ドラム装置に
適用する交流磁界発生装置を容易に取り付けることがで
きる交流磁界発生装置の取付方法を得ることを目的とし
ている。
【0056】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転ドラ
ム装置は、ヘッドを回転軸方向に駆動するヘッド駆動装
置を搭載した回転ドラムと、この回転ドラムを回転可能
に支持する固定ドラムと、上記両ドラムの磁気テープが
巻き付けられない外周面に沿って設けられ、上記ヘッド
による信号検出用の交流磁界を発生する交流磁界発生装
置とを有する回転ドラム装置において、上記交流磁界発
生装置は、共通軸に装着された一対のコイルと、上記共
通軸を支承し、上記固定ドラムに固定されたホルダと、
上記ホルダに設けられ、上記ホルダに対する上記共通軸
の支承位置を調整する手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0057】また、この発明に係る交流磁界発生装置の
取付方法は、ヘッドを回転軸方向に駆動するヘッド駆動
装置を搭載した回転ドラムと、この回転ドラムを回転可
能に支持する固定ドラムと、上記両ドラムの磁気テープ
が巻き付けられない外周面に沿って設けられた交流磁界
発生装置とを有するものにおいて、上記交流磁界発生装
置の交流磁界を上記ヘッドで検出し、その検出値に応じ
て上記交流磁界発生装置の位置を調整するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0058】
【作用】この発明の回転ドラム装置においては、固定ド
ラムで回転可能に支持された回転ドラムを駆動するとと
もに、交流磁界発生装置に交流電流を供給して、交流磁
界発生装置よりヘッド駆動手段の可動ヘッドに回転方向
に変化する交流磁界を与え、この交流磁界を可動ヘッド
が検出する。
【0059】また、この発明の交流磁界発生装置の取付
方法は、交流磁界発生装置に交流電流を供給して交流磁
界をヘッド駆動手段の可動ヘッドに回転方向に変化する
ように与えると、可動ヘッドがこの交流磁界を検出し、
可動ヘッドの交流磁界の検出信号が最高点になったとき
に、固定手段により交流磁界発生装置の高さ方向の位
固定する。
【0060】
【実施例】実施例1. 以下、この一実施例を図面に基づき説明する。図1はそ
の一実施例による回転ドラム装置の構成を示す斜視図で
ある。この図1において、1は固定ドラムであり、この
固定ドラム1上に回転ドラム5が回転可能に支持されて
おり、この回転ドラム5の軸方向に可動ヘッド16がヘ
ッド駆動手段としてのアクチュエータ7により移動可能
になっている。この可動ヘッド16に回転方向に変化す
る交流磁界を与えるように、交流磁界発生装置としての
コイル45a,45bが固定ドラム1,回転ドラム5の
外周面側において、図示しない磁気テープが巻き付けら
れない外周面に沿う位置に配置されている。
【0061】このコイル45a,45bでコイル45を
構成しており、コイル45a,45bは固定ドラム1,
回転ドラム5の外周面に対応するように弧状に形成され
たホルダ100に支持されている。図2はこのホルダ1
00を図1の反対側、すなわち、固定ドラム1,回転ド
ラム5の軸心から外周面方向に見た図である。この図2
より明らかなように、コイル45a,45bの中心軸4
5A,45Bの下端はそれぞれ板ばね102a,102
bで支えられている。板ばね102a,102bはホル
ダ100に支持されている。
【0062】コイル45a,45bの中心軸45A,4
5Bの上部はそれぞれねじ101で板ばね102a,1
02bの弾力に抗して押し付けられている。これらの板
ばね102a,102bとねじ101および後述するね
じ101aとにより位置調整手段を構成している。図3
は図2のコイル45aの部分の断面図である。この図3
からも明らかなように、中心軸45A,45B(図3で
は、中心軸45Aのみ図示)の両端がホルダ100内に
入されており、下端は上述したように、板ばね102
aの上面を押圧し、上端はホルダ100内の溝100a
に挿入された状態で、ねじ101の下端に押圧されるよ
うになっている。このねじ101はホルダ100の溝1
00a内に刻設されたねじ溝に螺合されている。
【0063】さらに、ホルダ100の下端面近傍におい
て、中心軸45Aに対して直角方向に形成されたねじ溝
100bにねじ101aが螺合されている。このねじ1
01aの先端は中心軸45Aの下端近傍を押圧するよう
になっている。ねじ101aを締め付ける方向に回すこ
とにより、中心軸45Aがホルダ100に固定され、ひ
いては、コイル45aがホルダ100に位置決めされる
ようになっている。
【0064】次に、動作について説明する。まず、固定
ドラム1を基準にして、アクチュエータ7によって駆動
される可動ヘッド16を規定位置に合わせる。その後、
回転ドラム5を回転させ、コイル45a,45bに交流
電流を供給する。これにより、交流磁界発生手段として
のコイル45a,45bから可動ヘッド16に回転方向
に変化する交流磁界を与える。
【0065】また、ねじ101により、コイル45a,
45bの中心軸45A,45Bの押圧力を調整して、コ
イル45a,45bの高さを調整する。このとき、コイ
ル45a,45bから可動ヘッド16に与える交流磁界
の強さを可動ヘッド16が検出し、その検出信号の振幅
が図12で示した最高点mに達したとき、ねじ101a
を調節して、コイル45a,45bの中心軸45A,4
5Bの位置を固定する。
【0066】実施例2. なお、上記第1の実施例では、コイル45a,45bの
高さ調整には、ねじ101を用いたが、図5に示すよう
に、コイル45a,45b(図5では、コイル45aを
代表して示している)の中心軸45Aの上下の両端近傍
にねじ溝45A1,45A2が刻設されており、このね
じ溝45A1,45A2を図4の断面図で示すように、
ホルダ100の溝100a,100cに刻設したねじ溝
に螺合させ、コイル45a,45bを回転させることに
より、コイル45a,45bとともに中心軸45A,4
5Bがホルダ100の溝100a,100c内を上下動
て、コイル45a,45bの高さを調整するように
てもよい。
【0067】この場合、コイル配線が回転の妨げとなら
ないように、図6に示すように、コイル45a(コイル
45bも同じ)の中心軸45Aの外周に回転可能なコイ
ルシリンダ45Cを設けてもよい。
【0068】実施例3.コイル45の磁束を集中させ、
可動ヘッド16から距離を離しても、配置可能なよう
に、図7に示すように、中心軸45Aに、コイル45a
を構成する上側のコイル45Uと下側のコイル45Lと
の間に磁性体円盤45Dを設けてもよい。
【0069】実施例4.図8,図9は第4の実施例の構
成を示す図であり、図8は断面図で、図9は斜視図であ
る。この図8,図9の両図において、上記各実施例のよ
うに、コイル45a,45bを構成するコイル45U,
コイル45Lのように、高さ方向に2個配置する代わり
に、環状磁性体201に二つのコイル45を巻き、この
二つのコイル45間において、磁性体円盤45D1,4
5D2を設けてもよい。調整に際しては、全体の高さを
調整、あるいは磁性体円盤45D1、45D2の位置調
整をするようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上のように、この発明の回転ドラム装
置によれば、ヘッドを回転軸方向に駆動するヘッド駆動
装置を搭載した回転ドラムと、この回転ドラムを回転可
能に支持する固定ドラムと、上記両ドラムの磁気テープ
が巻き付けられない外周面に沿って設けられ、上記ヘッ
ドによる信号検出用の交流磁界を発生する交流磁界発生
装置とを有する回転ドラム装置において、上記交流磁界
発生装置は、共通軸に装着された一対のコイルと、上記
共通軸を支承し、上記固定ドラムに固定されたホルダ
と、上記ホルダに設けられ、上記ホルダに対する上記共
通軸の支承位置を調整する手段とを備えているので、交
流磁界発生装置と可動ヘツドの位置関係を明確にでき
るとともに、交流磁界発生装置固定ドラムおよび回転
ドラムへの対応配置が行い易いという効果がある。
【0071】また、この発明の交流磁界発生装置の取付
方法によれば、交流磁界発生装置の交流磁界を可動ヘッ
で検出し、その検出値に応じて交流磁界発生装置の位
置を調整あるいは固定するようにしたので、ヘッドギャ
ップがどこかと云ったようなヘッドの具体的検出位置が
不明確でも交流磁界発生装置の取り付けが行い易くなる
と云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による回転ドラム装置
の構成を示す斜視図である。
【図2】同上実施例における固定ドラムと回転ドラムの
外周面側から見たコイル取付部分の正面斜視図である。
【図3】同上実施例におけるコイルの部分の断面図であ
る。
【図4】この発明の第2の実施例におけるコイルとその
位置調整および固定手段の構成を示す断面図である。
【図5】同上第2の実施例におけるコイルと中心軸を示
す斜視図である。
【図6】同上第2の実施例におけるコイルの中心軸の他
の実施例を示す断面図である。
【図7】この発明の第3の実施例による回転ドラム装置
におけるコイルと中心軸を示す斜視図である。
【図8】この発明の第4の実施例による回転ドラム装置
におけるコイルの部分の構成を示す断面図である。
【図9】同上第4の実施例におけるコイルの部分の構成
を示す斜視図である。
【図10】従来のヘッド位置検出装置の第1の例を示す
ブロック図である。
【図11】従来の第1のヘッド位置検出装置における交
流磁界発生装置の配設位置関係を示す斜視図である。
【図12】従来の第1のヘッド位置検出装置における可
動ヘッドの高さ位置に対する二つの検出信号成分S,T
のレベル変化を示す説明図である。
【図13】従来の第2のヘッド位置検出装置の構成を示
すブロック図である。
【図14】従来の第2のヘッド位置検出装置におけるヘ
ッド段差と差動アンプの出力電圧との関係を示す説明図
である。
【図15】従来の第2のヘッド位置検出装置における交
流磁界発生コイルの構成を示す断面図である。
【図16】図15の交流磁界発生コイルと駆動源との接
続関係と磁束の関係を示す説明図である。
【図17】図15の交流磁界発生コイルの磁界分布を示
す説明図である。
【図18】従来の第3のヘッド位置検出装置の構成を示
すブロック図である。
【図19】図18の円Aの拡大図である。
【図20】従来の第4のヘッド位置検出装置の構成を示
すブロック図である。
【図21】従来の第4のヘッド位置検出装置におけるオ
ーディオヘッドと可動ヘッドの検出信号の波形図であ
る。
【図22】従来の第5のヘッド位置検出装置の構成を示
すブロック図である。
【図23】従来の第5のヘッド位置検出装置における同
期検波回路の出力波形図である。
【図24】従来の第5のヘッド位置検出装置に採用でき
る回転ドラム上の磁気ヘッドの配設例を示す説明図であ
る。
【図25】従来の第6のヘッド位置検出装置の構成を示
すブロック図である。
【図26】従来の第7のヘッド位置検出装置の構成を示
すブロック図である。
【図27】図15の交流磁界発生コイルの磁界分布を調
べるための座標面を示す模式図である。
【図28】図15の交流磁界発生コイルの二つのコイル
に極が反発し合う直流電流を通電したときの各平面上の
磁束をベクトル表示した模式図である。
【図29】図28中の磁束を交流磁束とし、曲面D面を
平面に展開した模式図である。
【図30】図29の左側の磁束分布の場合における可動
ヘッドがA面,B面,C面,D面との交線を通過する場
合の可動ヘッドの誘導起電力による出力波形図である。
【図31】従来のヘッド位置検出装置における交流磁界
発生コイルの他の例を示す斜視図である。
【図32】図31の矢印21−21線に沿って切断して
示す断面図である。
【図33】従来のヘッド位置検出装置における交流磁界
発生コイルの別の例を示す断面図である。
【図34】従来のヘッド位置検出装置における交流磁界
発生コイルのさらに別の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 固定ドラム 5 回転ドラム 7 アクチュエータ 16 可動ヘッド 45 交流磁界発生コイル 45a コイル 45b コイル 45A 中心軸 45A1 ねじ溝 45A2 ねじ溝 45B 中心軸 45C コイルシリンダ 45D 磁性体円盤 45D1 磁性体円盤 45D2 磁性体円盤 45L コイル 45U コイル 100 ホルダ 100a 溝 100b 溝 100c 溝 101 ねじ 101a ねじ 201 環状磁性体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドを回転軸方向に駆動するヘッド駆
    装置を搭載した回転ドラムと、この回転ドラムを回転
    可能に支持する固定ドラムと、上記両ドラムの磁気テー
    が巻き付けられない外周面に沿って設けられ、上記ヘ
    ッドによる信号検出用の交流磁界を発生する交流磁界発
    生装置とを有する回転ドラム装置において、上記交流磁
    界発生装置は、共通軸に装着された一対のコイルと、上
    記共通軸を支承し、上記固定ドラムに固定されたホルダ
    と、上記ホルダに設けられ、上記ホルダに対する上記共
    通軸の支承位置を調整する手段とを備えたことを特徴と
    する回転ドラム装置。
  2. 【請求項2】 交流磁界発生装置の2つのコイル間に磁
    性体を介在させたことを特徴とする請求項1記載の回転
    ドラム装置。
  3. 【請求項3】 交流磁界発生装置の共通軸は環状に形成
    され、一対のコイルは環状の共通軸に離隔して装着され
    ると共に、コイル間に磁性体を位置調整可能に設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の回転ドラム装置。
  4. 【請求項4】 ヘッドを回転軸方向に駆動するヘッド駆
    動装置を搭した回転ドラムと、この回転ドラムを回
    可能に支持する固定ドラムと、上記両ドラムの磁気テー
    プが巻き付けられない外周面に沿って設けられた交流磁
    界発生装置とを有するものにおいて、上記交流磁界発生
    装置交流磁界を上記ヘッドで検出しその検出値に応
    て上記交流磁界発生装置の位置を調整するようにした
    ことを特徴とする回転ドラム装置における交流磁界発生
    装置の取付方法。
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