JP2529682Y2 - 圧力計 - Google Patents
圧力計Info
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- JP2529682Y2 JP2529682Y2 JP1992072999U JP7299992U JP2529682Y2 JP 2529682 Y2 JP2529682 Y2 JP 2529682Y2 JP 1992072999 U JP1992072999 U JP 1992072999U JP 7299992 U JP7299992 U JP 7299992U JP 2529682 Y2 JP2529682 Y2 JP 2529682Y2
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- Japan
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- fluid
- pressure
- holder
- pressure gauge
- conical
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01L—MEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
- G01L19/00—Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
- G01L19/0007—Fluidic connecting means
- G01L19/0023—Fluidic connecting means for flowthrough systems having a flexible pressure transmitting element
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は圧力計に関し、特に磁性
体を溶解分散した液体(磁性液)等のごとく滞留により
凝集を起こす液体、所謂チキソトロピック流体に適応す
る圧力計に関する。
体を溶解分散した液体(磁性液)等のごとく滞留により
凝集を起こす液体、所謂チキソトロピック流体に適応す
る圧力計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧力計には種々の構造のものがあ
るが、配管内を流れる気体や液体の圧力を測定する装置
の一つとして、ダイアフラムを圧力導入部に設けて、ダ
イアフラムの弾性変形を利用して、その変形量から気体
や液体の圧力を測定する装置がある。
るが、配管内を流れる気体や液体の圧力を測定する装置
の一つとして、ダイアフラムを圧力導入部に設けて、ダ
イアフラムの弾性変形を利用して、その変形量から気体
や液体の圧力を測定する装置がある。
【0003】この様なダイアフラム式圧力計の一例を図
4に示す。この圧力計は流体導入口A、送出口B及び、
圧力指示計2の圧力受感部13であるダイアフラムに液
体を導くための導管12が形成されたT字管11を、配
管14の圧力測定箇所に挿入し、前記圧力指示計2を前
記導管12に取り付けた構造である。前記配管14を流
れる流体は例えば同図左側から右方向に流れるものとす
ると、流体は先ず前記導入口Aから前記T字管11内に
流入し、前記圧力指示計2を取け付けた前記導管12方
向と前記送出口B方向に分流される。
4に示す。この圧力計は流体導入口A、送出口B及び、
圧力指示計2の圧力受感部13であるダイアフラムに液
体を導くための導管12が形成されたT字管11を、配
管14の圧力測定箇所に挿入し、前記圧力指示計2を前
記導管12に取り付けた構造である。前記配管14を流
れる流体は例えば同図左側から右方向に流れるものとす
ると、流体は先ず前記導入口Aから前記T字管11内に
流入し、前記圧力指示計2を取け付けた前記導管12方
向と前記送出口B方向に分流される。
【0004】この分流により、前記導管12内が流体で
充満されて、前記圧力指示計2のダイアフラムが流体に
より押し上げられて圧力が測定される。
充満されて、前記圧力指示計2のダイアフラムが流体に
より押し上げられて圧力が測定される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような圧力受感部13に流体を導いて圧力を測定する
方式では、流体を導くための空間、図4でいえば前記T
字管の導管12が必要となる。この空間内に充満された
流体は、配管との枝分かれ部分近傍では配管内の流体の
流れにより生ずる乱れにより若干は流動するが、枝分か
れ部分から離間するにつれて流動は減少し、前記圧力受
感部13であるダイアフラムの近傍では殆ど流動しなく
なり滞留した状態となる。
たような圧力受感部13に流体を導いて圧力を測定する
方式では、流体を導くための空間、図4でいえば前記T
字管の導管12が必要となる。この空間内に充満された
流体は、配管との枝分かれ部分近傍では配管内の流体の
流れにより生ずる乱れにより若干は流動するが、枝分か
れ部分から離間するにつれて流動は減少し、前記圧力受
感部13であるダイアフラムの近傍では殆ど流動しなく
なり滞留した状態となる。
【0006】このような現象は、配管内を流れる流体の
粘度が高く、流動性が悪くなるほど顕著になる。流体が
気体或いは、水や低濃度溶液の場合はそれほど問題には
ならないが、例えば磁性体や帯電防止剤、潤滑剤やバイ
ンダ等を混合した磁性液は、高い粘性を持ち流動性が悪
く、前記ダイアフラムの近傍では滞留状態となる。一般
に、前記の磁性液は、チキソトロピー特性を有し、流動
している間は流体に加わる剪断力等によりゾル状流動性
を維持しているが、滞留するとゲル状に変様して、凝集
を起こす。
粘度が高く、流動性が悪くなるほど顕著になる。流体が
気体或いは、水や低濃度溶液の場合はそれほど問題には
ならないが、例えば磁性体や帯電防止剤、潤滑剤やバイ
ンダ等を混合した磁性液は、高い粘性を持ち流動性が悪
く、前記ダイアフラムの近傍では滞留状態となる。一般
に、前記の磁性液は、チキソトロピー特性を有し、流動
している間は流体に加わる剪断力等によりゾル状流動性
を維持しているが、滞留するとゲル状に変様して、凝集
を起こす。
【0007】この凝集が進むと、前記圧力受感部13で
あるダイアフラムの正常な作動が阻害され、圧力の正確
な測定が困難となり、磁性体塗布工程の圧力管理ができ
なくなる。また、圧力の急峻な変化等の外乱により、前
記滞留部にあった凝集物が不純物として磁性液に入り込
み、磁性液の濃度管理ができなくなる。また、前記滞留
部では、磁性液と共に運ばれてきたエアーが内部に保持
されたままであり、同様な外乱により、内部に保持され
たエアーが一度に配管内に入り込み、前記の凝集物と共
に塗布ヘッドに送られ、製品に筋や気泡等を発生させて
製品の品質を劣化させる。更に、違う製品を製造するた
めに配管内を流れる磁性液を違うものに変える場合に、
一度洗浄液を配管内に流して配管内を洗浄してから別の
磁性液を配管内に供給するが、洗浄の際、前記滞留部で
は洗浄液が滞留して充分な洗浄が得られず、洗浄工程の
作業性が悪くなる。
あるダイアフラムの正常な作動が阻害され、圧力の正確
な測定が困難となり、磁性体塗布工程の圧力管理ができ
なくなる。また、圧力の急峻な変化等の外乱により、前
記滞留部にあった凝集物が不純物として磁性液に入り込
み、磁性液の濃度管理ができなくなる。また、前記滞留
部では、磁性液と共に運ばれてきたエアーが内部に保持
されたままであり、同様な外乱により、内部に保持され
たエアーが一度に配管内に入り込み、前記の凝集物と共
に塗布ヘッドに送られ、製品に筋や気泡等を発生させて
製品の品質を劣化させる。更に、違う製品を製造するた
めに配管内を流れる磁性液を違うものに変える場合に、
一度洗浄液を配管内に流して配管内を洗浄してから別の
磁性液を配管内に供給するが、洗浄の際、前記滞留部で
は洗浄液が滞留して充分な洗浄が得られず、洗浄工程の
作業性が悪くなる。
【0008】上記のように、流体をダイアフラムのよう
な圧力受感部に導いて圧力を測定する装置では、前記導
管12が流体の滞留部となり、凝集物やエアーの混入の
発生源となる。従って、滞留部となる流体導入部の容積
を低減すれば、凝集物やエアーの混入の発生を抑制する
ことができる。このような考え方に基づいて滞留部の容
積を低減した圧力計としては、例えば、実開平2−98
47号公報に開示された装置がある。実開平2−984
7号公報に開示された装置は、流体経路とダイアフラム
取り付け用開口部が同一面上になるようにしたもので、
前記導管12を削除した構造の圧力計取付座を用いたも
のである。更に、ダイアフラム取り付け用開口部から流
体径路に相当する底部に向かって狭窄する狭窄部を形成
することにより、ダイアフラムと流体径路の間に存在す
る流体を導くための空間の容積を減少している。
な圧力受感部に導いて圧力を測定する装置では、前記導
管12が流体の滞留部となり、凝集物やエアーの混入の
発生源となる。従って、滞留部となる流体導入部の容積
を低減すれば、凝集物やエアーの混入の発生を抑制する
ことができる。このような考え方に基づいて滞留部の容
積を低減した圧力計としては、例えば、実開平2−98
47号公報に開示された装置がある。実開平2−984
7号公報に開示された装置は、流体経路とダイアフラム
取り付け用開口部が同一面上になるようにしたもので、
前記導管12を削除した構造の圧力計取付座を用いたも
のである。更に、ダイアフラム取り付け用開口部から流
体径路に相当する底部に向かって狭窄する狭窄部を形成
することにより、ダイアフラムと流体径路の間に存在す
る流体を導くための空間の容積を減少している。
【0009】しかし、前記取付座においても、ダイアフ
ラムの外周端部に向かうほど前記流体径路とは離間する
ため、この離間した空隙部では、流体径路近傍に比べて
流速が遅く、流体が滞留し易くなり、上記のような問題
即ち、流体の凝集によりダイアフラム等の前記圧力受感
部13の正常な動作が阻害されて圧力の正確な測定が困
難になり、磁性体塗布工程の圧力管理に支障をきたす。
ラムの外周端部に向かうほど前記流体径路とは離間する
ため、この離間した空隙部では、流体径路近傍に比べて
流速が遅く、流体が滞留し易くなり、上記のような問題
即ち、流体の凝集によりダイアフラム等の前記圧力受感
部13の正常な動作が阻害されて圧力の正確な測定が困
難になり、磁性体塗布工程の圧力管理に支障をきたす。
【0010】また、凝集物が不純物として磁性液に入り
込み、磁性液の濃度管理が困難になると共にエアーが混
入して、凝集物と共に塗布ヘッドに送られて製品に筋や
気泡等を発生させ、製品の品質を劣化させる。更には、
管内の洗浄の際に、洗浄液が滞留して十分な洗浄が得ら
れず、洗浄工程の作業性が悪くなる等の問題が発生す
る。
込み、磁性液の濃度管理が困難になると共にエアーが混
入して、凝集物と共に塗布ヘッドに送られて製品に筋や
気泡等を発生させ、製品の品質を劣化させる。更には、
管内の洗浄の際に、洗浄液が滞留して十分な洗浄が得ら
れず、洗浄工程の作業性が悪くなる等の問題が発生す
る。
【0011】従って、通常管状である流体経路に対し
て、平面であるダイアフラムを取り付けて圧力を測定す
る装置では、いくら圧力測定領域の容積を減少させて
も、流体経路とダイアフラムとの間に空隙部が存在し、
流体の滞留部が形成される。本考案は、流体の滞留部に
起因する上記種々の課題を解消するべくなされたもので
あり、圧力測定領域における流体の凝集が回避でき、ま
た配管内の洗浄においても該圧力測定領域の洗浄が良好
に行うことのできる圧力計を提供することを目的とする
ものである。
て、平面であるダイアフラムを取り付けて圧力を測定す
る装置では、いくら圧力測定領域の容積を減少させて
も、流体経路とダイアフラムとの間に空隙部が存在し、
流体の滞留部が形成される。本考案は、流体の滞留部に
起因する上記種々の課題を解消するべくなされたもので
あり、圧力測定領域における流体の凝集が回避でき、ま
た配管内の洗浄においても該圧力測定領域の洗浄が良好
に行うことのできる圧力計を提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案のかかる目的は、
流体の導入口および送出口が形成されたホルダに、圧力
受感部を有し、該圧力受感部につながれた圧力指示部を
備えた圧力計において、前記ホルダは少なくともその内
部空間が略円錐形に形成されており、前記圧力受感部が
前記内部空間の円錐底面に設けられ、前記送出口が前記
内部空間の円錐頂部に設けられるとともに、前記導入口
が前記円錐底面の近傍にて前記内部空間の円錐面の接線
にほぼ沿って前記流体を流出するように構成されたこと
を特徴とする圧力計により達成することができる。
流体の導入口および送出口が形成されたホルダに、圧力
受感部を有し、該圧力受感部につながれた圧力指示部を
備えた圧力計において、前記ホルダは少なくともその内
部空間が略円錐形に形成されており、前記圧力受感部が
前記内部空間の円錐底面に設けられ、前記送出口が前記
内部空間の円錐頂部に設けられるとともに、前記導入口
が前記円錐底面の近傍にて前記内部空間の円錐面の接線
にほぼ沿って前記流体を流出するように構成されたこと
を特徴とする圧力計により達成することができる。
【0013】
【実施態様】以下、本考案による圧力計の一実施態様
を、図1および図2に基づいて説明する。図1は、本実
施態様の圧力計の一部を破断した概略図であり、図2は
圧力計の内部空間を上方からみた概略平面図である。
を、図1および図2に基づいて説明する。図1は、本実
施態様の圧力計の一部を破断した概略図であり、図2は
圧力計の内部空間を上方からみた概略平面図である。
【0014】本実施態様の圧力計20は、圧力指示計2
を取り付けるためのホルダ1がその内部空間並びに外観
も円錐形に構成されており、前記ホルダ1の円錐頂部5
には適宜配管10が接続された流体送出口Bを有し、ま
た、前記ホルダ1の円錐面4には、前記流体送出口Bと
同じ口径の配管10が接続された流体導入口Aを有して
いる。ここで、前記流体導入口Aは、図2(ホルダ1の
上面図)に示される様に、円錐中心Cにに対して一定に
距離dだけ偏心する位置(円錐底面寄りの位置)に設け
られているだけでなく、円錐面4の接線方向に沿った配
管10により構成されている。すなわち、前記流体導入
口Aから流出される流体の向きは、円錐底面に取り付け
られたダイアフラム13に対してほぼ平行となる。
を取り付けるためのホルダ1がその内部空間並びに外観
も円錐形に構成されており、前記ホルダ1の円錐頂部5
には適宜配管10が接続された流体送出口Bを有し、ま
た、前記ホルダ1の円錐面4には、前記流体送出口Bと
同じ口径の配管10が接続された流体導入口Aを有して
いる。ここで、前記流体導入口Aは、図2(ホルダ1の
上面図)に示される様に、円錐中心Cにに対して一定に
距離dだけ偏心する位置(円錐底面寄りの位置)に設け
られているだけでなく、円錐面4の接線方向に沿った配
管10により構成されている。すなわち、前記流体導入
口Aから流出される流体の向きは、円錐底面に取り付け
られたダイアフラム13に対してほぼ平行となる。
【0015】前記圧力計20は、前記ホルダ2のフラン
ジ部1aと前記圧力指示計2のフランジ部2aとが例え
ば両フランジ部を包囲するようにして固定する口輪部材
3(フェルール)により締結された構成である。このよ
うに構成された本実施態様の圧力計20によると、前記
流体導入口Aから前記ホルダ1の内部空間に流入した流
体は、前記円錐面4に沿って円を描くように流れ(矢印
X方向)、まず前記ホルダ1の内部空間に充満され、前
記流体送出口Bから流出する。このときに、前記円錐形
の内部空間に充満した流体は、前記圧力指示計2の圧力
受感部である前記ダイアフラム13を押し上げると共
に、前記ホルダ1の内部に充満されている流体を前記円
錐頂部5に向かって押し遣り、前記送出口Bから流出さ
せる。
ジ部1aと前記圧力指示計2のフランジ部2aとが例え
ば両フランジ部を包囲するようにして固定する口輪部材
3(フェルール)により締結された構成である。このよ
うに構成された本実施態様の圧力計20によると、前記
流体導入口Aから前記ホルダ1の内部空間に流入した流
体は、前記円錐面4に沿って円を描くように流れ(矢印
X方向)、まず前記ホルダ1の内部空間に充満され、前
記流体送出口Bから流出する。このときに、前記円錐形
の内部空間に充満した流体は、前記圧力指示計2の圧力
受感部である前記ダイアフラム13を押し上げると共
に、前記ホルダ1の内部に充満されている流体を前記円
錐頂部5に向かって押し遣り、前記送出口Bから流出さ
せる。
【0016】前記ホルダ1内の流体の移動は、前記円錐
面4に沿った円を描く方向(X方向)と前記流体送出口
Bに向かった方向(Y方向)との合成により渦巻き状の
流れ(XY方向)が発生して、円錐底面領域(ダイアフ
ラム側)から円錐先端部(流体送出口側)に向かってあ
たかも渦巻き形状の管路が形成されたかの如く一連の連
続したながれが起きる。この結果、前記流体導入口Aか
ら流入した流体は、前記ホルダ1内で円錐面4に沿って
渦状に回転しながら順次円錐頂部に向かい、滞留するこ
となく前記流体送出口Bから流出される。
面4に沿った円を描く方向(X方向)と前記流体送出口
Bに向かった方向(Y方向)との合成により渦巻き状の
流れ(XY方向)が発生して、円錐底面領域(ダイアフ
ラム側)から円錐先端部(流体送出口側)に向かってあ
たかも渦巻き形状の管路が形成されたかの如く一連の連
続したながれが起きる。この結果、前記流体導入口Aか
ら流入した流体は、前記ホルダ1内で円錐面4に沿って
渦状に回転しながら順次円錐頂部に向かい、滞留するこ
となく前記流体送出口Bから流出される。
【0017】なお、前記円錐面4の内壁面への流体の付
着を防ぎ、ホルダ1内での渦状の流動をより円滑に行な
わせるために、該円錐面4の内壁面に適宜樹脂コーティ
ング、電解研磨やバフ研磨等の表面処理を施してもよ
い。以上のように、前記圧力計20においては、流体は
ホルダ1内で滞留することなく、常に流動することがで
きるので、特に磁性液のようなチキソトロピー特性を有
する流体でも凝集を起こすことはない。また、流体と共
に運ばれたエアーも、流体の滞留が発生しないことから
流体と共に前記送出口Bから排除され、ホルダ1内に留
まることがない。
着を防ぎ、ホルダ1内での渦状の流動をより円滑に行な
わせるために、該円錐面4の内壁面に適宜樹脂コーティ
ング、電解研磨やバフ研磨等の表面処理を施してもよ
い。以上のように、前記圧力計20においては、流体は
ホルダ1内で滞留することなく、常に流動することがで
きるので、特に磁性液のようなチキソトロピー特性を有
する流体でも凝集を起こすことはない。また、流体と共
に運ばれたエアーも、流体の滞留が発生しないことから
流体と共に前記送出口Bから排除され、ホルダ1内に留
まることがない。
【0018】前記実施態様においては前記ホルダ1を円
錐形としたが、本考案は該ホルダ1の内部空間がほぼ円
錐形状であればよく、例えば前記円錐面4が空間内方に
湾曲した形状或は外方に湾曲した形状とすることもでき
る。また、前記実施態様においては前記流体導入口Aか
ら出た液体の流れを前記ダイヤフラム13に平行にした
が、例えばこの流れに向きを僅かに該ダイヤフラム方向
に向くようにしてもよい。これは、前記流体導入口Aを
円錐形の内部空間の底面領域からある程度離れた箇所に
設けられた場合において、該導入口Aよりも前記ダイヤ
フラム側にある流体の滞留を効果的に防止することがで
きる。
錐形としたが、本考案は該ホルダ1の内部空間がほぼ円
錐形状であればよく、例えば前記円錐面4が空間内方に
湾曲した形状或は外方に湾曲した形状とすることもでき
る。また、前記実施態様においては前記流体導入口Aか
ら出た液体の流れを前記ダイヤフラム13に平行にした
が、例えばこの流れに向きを僅かに該ダイヤフラム方向
に向くようにしてもよい。これは、前記流体導入口Aを
円錐形の内部空間の底面領域からある程度離れた箇所に
設けられた場合において、該導入口Aよりも前記ダイヤ
フラム側にある流体の滞留を効果的に防止することがで
きる。
【0019】また、前記実施態様において、圧力指示部
2は目視により圧力をみるタイプの圧力計について述べ
たが、本考案はこの圧力指示部を制御系に繋げるような
構成としてもよいのは勿論である。
2は目視により圧力をみるタイプの圧力計について述べ
たが、本考案はこの圧力指示部を制御系に繋げるような
構成としてもよいのは勿論である。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の圧力計は、
圧力測定を行うホルダ内部空間が略円錐形に形成され、
圧力受感部が前記内部空間の円錐底面に設けられ、流体
送出口が前記内部空間の円錐頂部に設けられ、流体導入
口が前記内部空間の円錐面の接線にほぼ沿って前記流体
を流出するように構成されたことにより、前記ホルダ内
の流体の流れが、前記円錐面に沿った渦巻き状の流れを
発生させることができるので、ホルダ内部空間における
流体の滞留を回避でき、特に、磁性液等の高粘性で流動
性が悪い流体における滞留に伴う凝集による従来の問題
点、即ち圧力の正確な測定の困難さや、不純物やエアー
の混入による品質の劣化、また、配管内の洗浄が十分に
できない等の問題を回避でき、この磁性液を使用した塗
布工程などの工程管理を良好にし、この磁性液を使用し
た製造品にバラツキのない均一な製品を得ることができ
る。
圧力測定を行うホルダ内部空間が略円錐形に形成され、
圧力受感部が前記内部空間の円錐底面に設けられ、流体
送出口が前記内部空間の円錐頂部に設けられ、流体導入
口が前記内部空間の円錐面の接線にほぼ沿って前記流体
を流出するように構成されたことにより、前記ホルダ内
の流体の流れが、前記円錐面に沿った渦巻き状の流れを
発生させることができるので、ホルダ内部空間における
流体の滞留を回避でき、特に、磁性液等の高粘性で流動
性が悪い流体における滞留に伴う凝集による従来の問題
点、即ち圧力の正確な測定の困難さや、不純物やエアー
の混入による品質の劣化、また、配管内の洗浄が十分に
できない等の問題を回避でき、この磁性液を使用した塗
布工程などの工程管理を良好にし、この磁性液を使用し
た製造品にバラツキのない均一な製品を得ることができ
る。
【0021】
【実施例】以下、本考案の効果を実施例によりさらに明
確にすることができる。下記表1に示す組成の各成分を
ボールミルに入れて十分に混合分散させた後、エポキシ
樹脂(エポキシ当量500)を30重量部加えて均一に
混合分散させて得られた磁性塗布液(磁性分散液)を、
図3に示される配管系に1000ml/分の割合で循環
させて、内部のエアーの排除状況を目視にて観測した。
確にすることができる。下記表1に示す組成の各成分を
ボールミルに入れて十分に混合分散させた後、エポキシ
樹脂(エポキシ当量500)を30重量部加えて均一に
混合分散させて得られた磁性塗布液(磁性分散液)を、
図3に示される配管系に1000ml/分の割合で循環
させて、内部のエアーの排除状況を目視にて観測した。
【0022】図3に示す配管系において、磁性塗布液
は、貯蔵タンク8からポンプ9により配管10に送ら
れ、再び貯蔵タンク8に還流される。そして、前記配管
10の途中には、本考案によるホルダ1に圧力指示計2
を取り付けた圧力計20と、前記ホルダ1に圧力指示計
の代わりにエアー観測のためのガラス板6を取りつけた
エアー観測装置7を挿入する。 [表1] 組成: γ−Fe2 O3 粉末 ・・・ 300 (長径方向の平均粒径0.5μの針状 粒子、抗磁力320エルステッド) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 ・・・ 30 (共重合比87:13、重合度400) 導電性カーボン ・・・ 20 ポリアミド樹脂(アミン価300)・・・ 15 レシチン ・・・ 6 シリコンオイル ・・・ 3 (ジメチルポリシロキサン) キシロール ・・・ 300 メチルイソブチルケトン ・・・ 300 n−ブタノール ・・・ 100 (単位:重量部) 前記磁性塗布液を図3に示される配管系10に循環させ
て、所定時間後に配管系内にエアーを入れて、エアー観
測装置7により、エアーのホルダ1内での滞留時間を観
測したところ、平均約1.3秒で気泡が消失した。ま
た、前記磁性塗布液の流れは回転した状態を観察するこ
とができた。
は、貯蔵タンク8からポンプ9により配管10に送ら
れ、再び貯蔵タンク8に還流される。そして、前記配管
10の途中には、本考案によるホルダ1に圧力指示計2
を取り付けた圧力計20と、前記ホルダ1に圧力指示計
の代わりにエアー観測のためのガラス板6を取りつけた
エアー観測装置7を挿入する。 [表1] 組成: γ−Fe2 O3 粉末 ・・・ 300 (長径方向の平均粒径0.5μの針状 粒子、抗磁力320エルステッド) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 ・・・ 30 (共重合比87:13、重合度400) 導電性カーボン ・・・ 20 ポリアミド樹脂(アミン価300)・・・ 15 レシチン ・・・ 6 シリコンオイル ・・・ 3 (ジメチルポリシロキサン) キシロール ・・・ 300 メチルイソブチルケトン ・・・ 300 n−ブタノール ・・・ 100 (単位:重量部) 前記磁性塗布液を図3に示される配管系10に循環させ
て、所定時間後に配管系内にエアーを入れて、エアー観
測装置7により、エアーのホルダ1内での滞留時間を観
測したところ、平均約1.3秒で気泡が消失した。ま
た、前記磁性塗布液の流れは回転した状態を観察するこ
とができた。
【0023】比較のために、図4に示されるT字管11
の導管12の上面にガラス板6を取り付け、前記実施例
と同じ条件によりエアーの排除状況を観測したところ、
1分以上経過しても、T字管11の導管12に気泡が停
滞したままであった。このように、本考案の実施例は従
来の圧力計の構造に比べて磁性塗布液に滞留を極めて良
好に回避できる。
の導管12の上面にガラス板6を取り付け、前記実施例
と同じ条件によりエアーの排除状況を観測したところ、
1分以上経過しても、T字管11の導管12に気泡が停
滞したままであった。このように、本考案の実施例は従
来の圧力計の構造に比べて磁性塗布液に滞留を極めて良
好に回避できる。
【図1】本考案の圧力計の一実施態様において一部を破
断した概略正面図である。
断した概略正面図である。
【図2】図1に示した圧力計のホルダ内部を示した平面
図である。
図である。
【図3】本考案の実施例においてホルダ内のエアー観測
のために使用した配管系の概略図である。
のために使用した配管系の概略図である。
【図4】従来の圧力計を示す部分断面図である。
1 ホルダ 2 圧力指示計 3 口輪部材 4 円錐面 5 円錐頂部 6 ガラス板 7 エアー観測装置 8 貯蔵タンク 9 ポンプ 10 配管 11 T字管 12 導管 13 圧力受感部(ダイヤフラム) 14 配管 20 圧力計 A 流体導入口 B 流体送出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−103688(JP,A) 実開 平6−10837(JP,U) 実開 平2−9847(JP,U) 実開 昭60−92146(JP,U) 特公 昭56−2648(JP,B2) 実公 平3−54233(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】 流体の導入口および送出口が形成された
ホルダに、圧力受感部を有し、該圧力受感部につながれ
た圧力指示部を備えた圧力計において、前記ホルダは少
なくともその内部空間が略円錐形に形成されており、前
記圧力受感部が前記内部空間の円錐底面に設けられ、前
記送出口が前記内部空間の円錐頂部に設けられるととも
に、前記導入口が前記円錐底面の近傍にて前記内部空間
の円錐面の接線にほぼ沿って前記流体を流出するように
構成されたことを特徴とする圧力計。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992072999U JP2529682Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 圧力計 |
US08/107,117 US5347868A (en) | 1992-09-28 | 1993-08-17 | Pressure gauge for thixotropic liquids |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992072999U JP2529682Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 圧力計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630748U JPH0630748U (ja) | 1994-04-22 |
JP2529682Y2 true JP2529682Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=13505629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992072999U Expired - Lifetime JP2529682Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 圧力計 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5347868A (ja) |
JP (1) | JP2529682Y2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5646352A (en) * | 1995-12-11 | 1997-07-08 | Joseph; Daniel D. | Method and apparatus for measuring a parameter of a multiphase flow |
JP4178122B2 (ja) * | 2004-03-26 | 2008-11-12 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 分注装置及びそれを備えた自動分析装置 |
SE534411C2 (sv) * | 2009-11-02 | 2011-08-09 | Stanley Wissmar | Elektronisk Finger Ring och tillverkning av densamme |
JP5501806B2 (ja) * | 2010-03-05 | 2014-05-28 | サーパス工業株式会社 | 圧力センサ、差圧式流量計及び流量コントローラ |
JP2014059215A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Toyota Auto Body Co Ltd | センサーブラケット |
GB201305758D0 (en) * | 2013-03-28 | 2013-05-15 | Quanta Fluid Solutions Ltd | Blood Pump |
US11009419B2 (en) * | 2018-06-26 | 2021-05-18 | Worldwide Oilfield Machine, Inc. | Pressure gauge flange assembly |
Family Cites Families (4)
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---|---|---|---|---|
US3474670A (en) * | 1965-06-28 | 1969-10-28 | Honeywell Inc | Pure fluid control apparatus |
NO125760B (ja) * | 1971-02-17 | 1972-10-30 | Sentralinst For Ind Forskning | |
US4505157A (en) * | 1983-08-05 | 1985-03-19 | Transamerica Delaval Inc. | Transducers with quick dome connect systems |
US4516430A (en) * | 1983-12-05 | 1985-05-14 | Kulite Semiconductor Products, Inc. | Economical transducer apparatus for use in the medical field |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP1992072999U patent/JP2529682Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-08-17 US US08/107,117 patent/US5347868A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5347868A (en) | 1994-09-20 |
JPH0630748U (ja) | 1994-04-22 |
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