JP2529526Y2 - 光部品用調芯装置 - Google Patents
光部品用調芯装置Info
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- JP2529526Y2 JP2529526Y2 JP40139190U JP40139190U JP2529526Y2 JP 2529526 Y2 JP2529526 Y2 JP 2529526Y2 JP 40139190 U JP40139190 U JP 40139190U JP 40139190 U JP40139190 U JP 40139190U JP 2529526 Y2 JP2529526 Y2 JP 2529526Y2
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- optical fiber
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は光部品と光ファイバと
の接続装置に関し、具体的には光通信、光情報処理に用
いられる光ICと光ファイバとの接続、及びレーザダイ
オード、フォトダイオードと光ファイバとの接続におい
てそれらの光軸を合わせる光部品用調芯装置に関するも
のである。
の接続装置に関し、具体的には光通信、光情報処理に用
いられる光ICと光ファイバとの接続、及びレーザダイ
オード、フォトダイオードと光ファイバとの接続におい
てそれらの光軸を合わせる光部品用調芯装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光部品と光ファイバとの光軸の位置合わ
せを行うには、光ファイバの径が微小であるため高い測
定精度と位置決め精度とが必要であり、一般に測定手段
として顕微鏡を使用し、位置決め手段としてマイクロメ
ータ付のステージを使用している。光部品と光ファイバ
との光軸の位置をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3
方向とも合わせるために、従来においては図6に示す構
成の光部品用調芯装置を使用していた。図6は光ICの
入出力両端においてそれぞれ光ファイバの光軸を合わせ
る場合を示している。
せを行うには、光ファイバの径が微小であるため高い測
定精度と位置決め精度とが必要であり、一般に測定手段
として顕微鏡を使用し、位置決め手段としてマイクロメ
ータ付のステージを使用している。光部品と光ファイバ
との光軸の位置をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3
方向とも合わせるために、従来においては図6に示す構
成の光部品用調芯装置を使用していた。図6は光ICの
入出力両端においてそれぞれ光ファイバの光軸を合わせ
る場合を示している。
【0003】ベース1の上にX軸方向に移動可能なステ
ージ2及び3が設置され、ステージ2及び3の上にはそ
れぞれX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3方向に高精
度の移動が可能な調芯ステージ4及び5が搭載されてい
る。ステージ2とステージ3との間には、光IC21が
設置される固定台6がベース1の上に設置されている。
固定台6と調芯ステージ4及び5のベース1からの高さ
はほぼ等しく設定されている。調芯ステージ4及び5上
にそれぞれ光ファイバ22及び23が設置される。
ージ2及び3が設置され、ステージ2及び3の上にはそ
れぞれX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3方向に高精
度の移動が可能な調芯ステージ4及び5が搭載されてい
る。ステージ2とステージ3との間には、光IC21が
設置される固定台6がベース1の上に設置されている。
固定台6と調芯ステージ4及び5のベース1からの高さ
はほぼ等しく設定されている。調芯ステージ4及び5上
にそれぞれ光ファイバ22及び23が設置される。
【0004】平面画像用顕微鏡7は固定台6に設置され
た光IC21と調芯ステージ4(5)に設置された光フ
ァイバ22(23)をY軸方向から観察するものであ
る。ベース1にX軸方向に移動可能なステージ8が設置
され、そのステージ8にY軸方向に移動可能なステージ
9が搭載され、そのステージ9に顕微鏡7が取付けられ
ている。顕微鏡7の像は顕微鏡7に取付けられたビデオ
カメラ10により撮影され、モニタ11に画像として表
示される。
た光IC21と調芯ステージ4(5)に設置された光フ
ァイバ22(23)をY軸方向から観察するものであ
る。ベース1にX軸方向に移動可能なステージ8が設置
され、そのステージ8にY軸方向に移動可能なステージ
9が搭載され、そのステージ9に顕微鏡7が取付けられ
ている。顕微鏡7の像は顕微鏡7に取付けられたビデオ
カメラ10により撮影され、モニタ11に画像として表
示される。
【0005】側面画像用顕微鏡12は光IC21と光フ
ァイバ22(23)をZ軸方向から観察するものであ
る。図に示していないX軸方向に移動可能なステージに
Z軸方向に移動可能なステージ13が搭載され、そのス
テージ13に顕微鏡12が取付けられている。顕微鏡1
2の像は顕微鏡12に取付けられたビデオカメラ14に
より撮影され、図に示していないモニタに画像として表
示される。
ァイバ22(23)をZ軸方向から観察するものであ
る。図に示していないX軸方向に移動可能なステージに
Z軸方向に移動可能なステージ13が搭載され、そのス
テージ13に顕微鏡12が取付けられている。顕微鏡1
2の像は顕微鏡12に取付けられたビデオカメラ14に
より撮影され、図に示していないモニタに画像として表
示される。
【0006】顕微鏡7のモニタ画像と顕微鏡12のモニ
タ画像とから光IC21と光ファイバ22(23)の間
のX軸方向及びY軸方向の各距離を読取り、これら読取
った距離に基づいて調芯ステージ4(5)を移動し、光
IC21と光ファイバ22(23)との光軸を合わせ
る。
タ画像とから光IC21と光ファイバ22(23)の間
のX軸方向及びY軸方向の各距離を読取り、これら読取
った距離に基づいて調芯ステージ4(5)を移動し、光
IC21と光ファイバ22(23)との光軸を合わせ
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】以上のように従来の光
部品用調芯装置は、光IC21と光ファイバ22(2
3)との光軸を合わせるためにはステージ、顕微鏡及び
ビデオカメラで構成される顕微鏡システムが複数必要で
あり、構造が複雑であり、かつ大型となる欠点があっ
た。
部品用調芯装置は、光IC21と光ファイバ22(2
3)との光軸を合わせるためにはステージ、顕微鏡及び
ビデオカメラで構成される顕微鏡システムが複数必要で
あり、構造が複雑であり、かつ大型となる欠点があっ
た。
【0008】光ICに光ファイバを接続する場合に、図
7に示すように光ファイバ22の接続端部がキャリア2
4に嵌合挿通されて保持されていることがある。その光
ファイバ22の接続端面はキャリア24の端面25と一
致されている。このような光ファイバ22と光ICとの
Y軸方向における光軸合わせは、側面画像用顕微鏡12
のモニタ画像を見ても光ファイバ22のコア位置が見え
ず、これを目見当で推定して光軸合わせを行うため、精
度のよい光軸合わせはできなかった。
7に示すように光ファイバ22の接続端部がキャリア2
4に嵌合挿通されて保持されていることがある。その光
ファイバ22の接続端面はキャリア24の端面25と一
致されている。このような光ファイバ22と光ICとの
Y軸方向における光軸合わせは、側面画像用顕微鏡12
のモニタ画像を見ても光ファイバ22のコア位置が見え
ず、これを目見当で推定して光軸合わせを行うため、精
度のよい光軸合わせはできなかった。
【0009】図8に示すようにキャリア24の端面25
がファイバ22に直角な面から角度α(10゜程度)傾
いた面とされているものもあり、この場合は顕微鏡12
により光ファイバ22の端面を図8(B)に示すように
観察できるが、端面25の傾きが約10゜と小さいた
め、光ファイバ22に位置を高い精度で測定するのは困
難であった。
がファイバ22に直角な面から角度α(10゜程度)傾
いた面とされているものもあり、この場合は顕微鏡12
により光ファイバ22の端面を図8(B)に示すように
観察できるが、端面25の傾きが約10゜と小さいた
め、光ファイバ22に位置を高い精度で測定するのは困
難であった。
【0010】なお、側面画像用顕微鏡12を省略して、
顕微鏡7における光IC21と光ファイバ22(23)
との結像の焦点を合わせることによりY軸方向の位置合
わせを行うようにして、装置を簡略にすることができ
る。しかしこの場合はY軸方向は焦点合わせによるため
位置合わせ精度は不充分なものとなる。この考案の目的
は従来の欠点を除去し、簡便な構造で測定精度に優れ、
また光ファイバの接続端部のキャリア内の光ファイバ位
置を正確に認識し、光部品と光ファイバとの光軸を合わ
せることのできる光部品用調芯装置を提供することにあ
る。
顕微鏡7における光IC21と光ファイバ22(23)
との結像の焦点を合わせることによりY軸方向の位置合
わせを行うようにして、装置を簡略にすることができ
る。しかしこの場合はY軸方向は焦点合わせによるため
位置合わせ精度は不充分なものとなる。この考案の目的
は従来の欠点を除去し、簡便な構造で測定精度に優れ、
また光ファイバの接続端部のキャリア内の光ファイバ位
置を正確に認識し、光部品と光ファイバとの光軸を合わ
せることのできる光部品用調芯装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この考案は、光部品と光
ファイバとをX軸方向に相対的に移動させる手段と、そ
れらをX軸と直角なY軸方向に相対的に移動させる手段
と、X軸及びY軸を含む面内で移動可能に設けられ、光
部品及び光ファイバをY軸方向から観察することができ
る顕微鏡と、その顕微鏡の像を撮影するビデオカメラ
と、そのビデオカメラの映像出力を画像として表示し、
光部品及び光ファイバ間の距離を読取ることができるモ
ニタと、光部品及び光ファイバに対してX軸方向にずら
され、かつY軸方向において光部品及び光ファイバと顕
微鏡との間に配され、Y軸方向において直上に位置され
た顕微鏡に光部品の縁及び光ファイバの端面を結像させ
る反射鏡と、モニタから読取った光部品及び光ファイバ
間の距離と光部品の縁及び光ファイバのコア間の距離と
反射鏡のY軸となす角度とから光部品の縁と光ファイバ
のコアとのY軸方向における距離を演算する手段とによ
り光部品用調芯装置を構成したものである。
ファイバとをX軸方向に相対的に移動させる手段と、そ
れらをX軸と直角なY軸方向に相対的に移動させる手段
と、X軸及びY軸を含む面内で移動可能に設けられ、光
部品及び光ファイバをY軸方向から観察することができ
る顕微鏡と、その顕微鏡の像を撮影するビデオカメラ
と、そのビデオカメラの映像出力を画像として表示し、
光部品及び光ファイバ間の距離を読取ることができるモ
ニタと、光部品及び光ファイバに対してX軸方向にずら
され、かつY軸方向において光部品及び光ファイバと顕
微鏡との間に配され、Y軸方向において直上に位置され
た顕微鏡に光部品の縁及び光ファイバの端面を結像させ
る反射鏡と、モニタから読取った光部品及び光ファイバ
間の距離と光部品の縁及び光ファイバのコア間の距離と
反射鏡のY軸となす角度とから光部品の縁と光ファイバ
のコアとのY軸方向における距離を演算する手段とによ
り光部品用調芯装置を構成したものである。
【0012】
【作用】上記のように構成されたこの考案の装置におい
て、光部品及びこれと接近した光ファイバの端部の直上
に顕微鏡を位置させて、従来と同様に光部品及び光ファ
イバ間のX軸方向の距離を測定し、更に顕微鏡を反射鏡
の直上に位置させて、反射鏡の傾斜と対応してY軸を傾
斜させた方向における光部品の縁と光ファイバのコアと
の間の距離を測定し、これら測定値から光部品と光ファ
イバのコアとの間のY軸方向の距離を演算によって求
め、Y軸方向の光軸合わせをする。このようにしてY軸
方向から観察する顕微鏡のみにより高い精度で光部品と
光ファイバとの光軸を合わせることができる。
て、光部品及びこれと接近した光ファイバの端部の直上
に顕微鏡を位置させて、従来と同様に光部品及び光ファ
イバ間のX軸方向の距離を測定し、更に顕微鏡を反射鏡
の直上に位置させて、反射鏡の傾斜と対応してY軸を傾
斜させた方向における光部品の縁と光ファイバのコアと
の間の距離を測定し、これら測定値から光部品と光ファ
イバのコアとの間のY軸方向の距離を演算によって求
め、Y軸方向の光軸合わせをする。このようにしてY軸
方向から観察する顕微鏡のみにより高い精度で光部品と
光ファイバとの光軸を合わせることができる。
【0013】
【実施例】この考案の一実施例を図1に示す。図1は光
IC21の入出力両端にそれぞれ光ファイバ22,23
の光軸を合わせる場合を示している。ベース30にはX
軸方向に伸長したリニヤパルスモータの軌道台31が設
置されている。X軸方向に移動可能なステージとしてリ
ニヤパルスモータスライダ32及び33が軌道台31に
搭載され、リニヤパルスモータスライダ32及び33の
上にはそれぞれX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の三方
向に移動可能な調芯ステージ4及び5が搭載されてい
る。調芯ステージ4及び5上にそれぞれX軸方向に延長
した光ファイバ22及び23が設置される。リニヤパル
スモータスライダ32とリニヤパルスモータスライダ3
3の間には光IC21の固定台34が軌道台31の上に
設置されている。固定台34と調芯ステージ4及び5の
軌道台31からの各高さはほぼ等しく設定されている。
IC21の入出力両端にそれぞれ光ファイバ22,23
の光軸を合わせる場合を示している。ベース30にはX
軸方向に伸長したリニヤパルスモータの軌道台31が設
置されている。X軸方向に移動可能なステージとしてリ
ニヤパルスモータスライダ32及び33が軌道台31に
搭載され、リニヤパルスモータスライダ32及び33の
上にはそれぞれX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の三方
向に移動可能な調芯ステージ4及び5が搭載されてい
る。調芯ステージ4及び5上にそれぞれX軸方向に延長
した光ファイバ22及び23が設置される。リニヤパル
スモータスライダ32とリニヤパルスモータスライダ3
3の間には光IC21の固定台34が軌道台31の上に
設置されている。固定台34と調芯ステージ4及び5の
軌道台31からの各高さはほぼ等しく設定されている。
【0014】軌道台31にはさらにX軸方向に移動可能
なステージとしてリニヤパルスモータスライダ35が搭
載され、リニヤパルスモータスライダ35の上にはY軸
方向に伸長したリニヤパルスモータの軌道台36が設置
されている。Y軸方向に移動可能なステージとして、リ
ニヤパルスモータスライダ37が軌道台36に搭載さ
れ、リニヤパルスモータスライダ37に設置された顕微
鏡用支持体38に顕微鏡39が固定されている。顕微鏡
39は固定台34に設置された光IC21と調芯ステー
ジ4(5)に設置された光ファイバ22(23)とをY
軸方向から同時に観察するものであり、X軸方向に移動
可能なリニヤパルスモータスライダ35及びY軸方向に
移動可能なリニヤパルスモータスライダ37によりX軸
及びY軸を含む面内で移動させることができる。顕微鏡
39の像は顕微鏡39に取付けられたビデオカメラ40
により撮影され、モニタ41に画像として表示される。
なステージとしてリニヤパルスモータスライダ35が搭
載され、リニヤパルスモータスライダ35の上にはY軸
方向に伸長したリニヤパルスモータの軌道台36が設置
されている。Y軸方向に移動可能なステージとして、リ
ニヤパルスモータスライダ37が軌道台36に搭載さ
れ、リニヤパルスモータスライダ37に設置された顕微
鏡用支持体38に顕微鏡39が固定されている。顕微鏡
39は固定台34に設置された光IC21と調芯ステー
ジ4(5)に設置された光ファイバ22(23)とをY
軸方向から同時に観察するものであり、X軸方向に移動
可能なリニヤパルスモータスライダ35及びY軸方向に
移動可能なリニヤパルスモータスライダ37によりX軸
及びY軸を含む面内で移動させることができる。顕微鏡
39の像は顕微鏡39に取付けられたビデオカメラ40
により撮影され、モニタ41に画像として表示される。
【0015】反射鏡42はX軸方向において光IC21
に対し光ファイバ23と反対側に位置し、Y軸方向にお
いて光IC21及び光ファイバ23と顕微鏡39との間
に位置する。反射鏡43はX軸方向において光IC21
に対し光ファイバ22と反対側に位置し、Y軸方向は反
射鏡42とほぼ同じ位置に位置する。反射鏡42は光I
C21の光ファイバ23と対向する第1の縁及び光ファ
イバ23の端面を、反射鏡42の直上に位置させた顕微
鏡39に結像させるものであり、反射鏡43は光IC2
1の光ファイバ22と対向する第2の縁及び光ファイバ
22の端面を、反射鏡43の直上に位置させた顕微鏡3
9に結像させるものである。反射鏡42及び43は図に
示していないがベース30に設置された反射鏡取付台4
4及び45にそれぞれY軸と所定の角度をもって取付け
られている。
に対し光ファイバ23と反対側に位置し、Y軸方向にお
いて光IC21及び光ファイバ23と顕微鏡39との間
に位置する。反射鏡43はX軸方向において光IC21
に対し光ファイバ22と反対側に位置し、Y軸方向は反
射鏡42とほぼ同じ位置に位置する。反射鏡42は光I
C21の光ファイバ23と対向する第1の縁及び光ファ
イバ23の端面を、反射鏡42の直上に位置させた顕微
鏡39に結像させるものであり、反射鏡43は光IC2
1の光ファイバ22と対向する第2の縁及び光ファイバ
22の端面を、反射鏡43の直上に位置させた顕微鏡3
9に結像させるものである。反射鏡42及び43は図に
示していないがベース30に設置された反射鏡取付台4
4及び45にそれぞれY軸と所定の角度をもって取付け
られている。
【0016】なお、光IC21の固定台34への設置は
顕微鏡39とZ軸方向の位置を合わせて行う。これによ
り顕微鏡39をZ軸方向へ移動させる機構は不要とな
る。図2乃至図5はこの実施例の動作を説明するための
図である。図2に示すように顕微鏡39を光IC21と
光ファイバ23のY軸方向の直上の位置46に位置させ
る。この時のモニタ41の画面には図3に示す画像が現
われ(各像に対し被写体と同一番号を付けてある)、光
IC21と光ファイバ23との間のX軸方向の距離x、
及び光IC21の導波路26と光ファイバ23との間の
Z軸方向の距離zを、モニタ41の有する計測機能によ
り測定する。
顕微鏡39とZ軸方向の位置を合わせて行う。これによ
り顕微鏡39をZ軸方向へ移動させる機構は不要とな
る。図2乃至図5はこの実施例の動作を説明するための
図である。図2に示すように顕微鏡39を光IC21と
光ファイバ23のY軸方向の直上の位置46に位置させ
る。この時のモニタ41の画面には図3に示す画像が現
われ(各像に対し被写体と同一番号を付けてある)、光
IC21と光ファイバ23との間のX軸方向の距離x、
及び光IC21の導波路26と光ファイバ23との間の
Z軸方向の距離zを、モニタ41の有する計測機能によ
り測定する。
【0017】次に反射鏡42のY軸方向の直上の位置4
7に顕微鏡39を移動させる。この時のモニタ41の画
面には図4に示す画像が現われ、光IC21の縁Aと光
ファイバ23のコアBとの間の距離dを、モニタ41の
有する計測機能により測定する。図5に示すように光I
C21と光ファイバ23との間のY軸方向の距離yは、
モニタ41の画像より測定された距離x,d及び反射鏡
42のY軸とのなす角度θより求めることができる。顕
微鏡39はY軸方向から観察するため、反射鏡42とY
軸とのなす角度がθであれば顕微鏡39に結像する光の
反射鏡42への入射角はθとなる。従って、図5におけ
る∠BDAは2θとなり、光IC21の縁Aと光ファイ
バ23のコアBとのY軸方向の距離yは下式の計算によ
り求められる。
7に顕微鏡39を移動させる。この時のモニタ41の画
面には図4に示す画像が現われ、光IC21の縁Aと光
ファイバ23のコアBとの間の距離dを、モニタ41の
有する計測機能により測定する。図5に示すように光I
C21と光ファイバ23との間のY軸方向の距離yは、
モニタ41の画像より測定された距離x,d及び反射鏡
42のY軸とのなす角度θより求めることができる。顕
微鏡39はY軸方向から観察するため、反射鏡42とY
軸とのなす角度がθであれば顕微鏡39に結像する光の
反射鏡42への入射角はθとなる。従って、図5におけ
る∠BDAは2θとなり、光IC21の縁Aと光ファイ
バ23のコアBとのY軸方向の距離yは下式の計算によ
り求められる。
【0018】y=(d−xcos2θ)/sin2θ 光IC21と光ファイバ23との間のX軸,Y軸及びZ
軸方向の各距離x,y及びzをもとに調芯ステージ5を
移動し、光IC21と光ファイバ23との光軸を合わせ
ることができる。この実施例では光IC21の入出力両
端にそれぞれ光ファイバ22及び23の光軸合わせを一
括して行えるように、調芯ステージ及び反射鏡をそれぞ
れ2台設置した構成としているが、これらの設置数はそ
れぞれ2台に限定されるものではなく、たとえばレーザ
ダイオードやフォトダイオードと光ファイバとの光軸を
合わせるための装置においては調芯ステージ及び反射鏡
はそれぞれ1台でよい。
軸方向の各距離x,y及びzをもとに調芯ステージ5を
移動し、光IC21と光ファイバ23との光軸を合わせ
ることができる。この実施例では光IC21の入出力両
端にそれぞれ光ファイバ22及び23の光軸合わせを一
括して行えるように、調芯ステージ及び反射鏡をそれぞ
れ2台設置した構成としているが、これらの設置数はそ
れぞれ2台に限定されるものではなく、たとえばレーザ
ダイオードやフォトダイオードと光ファイバとの光軸を
合わせるための装置においては調芯ステージ及び反射鏡
はそれぞれ1台でよい。
【0019】また、光ファイバと光軸を合わせる光部品
の光軸の位置が、この実施例による光ICの導波路のよ
うにY軸方向の縁Aではない場合には、縁Aから光軸ま
でのY軸方向の距離をこの実施例において計算により求
められる距離yに加算した距離にもとづいて調芯ステー
ジを移動させればよい。なお、この実施例では調芯ステ
ージ4,5及び顕微鏡39はリニヤパルスモータスライ
ダのステージに搭載し、それらの移動をリニヤパルスモ
ータにより行うことにより操作性の向上を図っている
が、図6に示したようにボールネジによる移動ステージ
を用いてもよい。
の光軸の位置が、この実施例による光ICの導波路のよ
うにY軸方向の縁Aではない場合には、縁Aから光軸ま
でのY軸方向の距離をこの実施例において計算により求
められる距離yに加算した距離にもとづいて調芯ステー
ジを移動させればよい。なお、この実施例では調芯ステ
ージ4,5及び顕微鏡39はリニヤパルスモータスライ
ダのステージに搭載し、それらの移動をリニヤパルスモ
ータにより行うことにより操作性の向上を図っている
が、図6に示したようにボールネジによる移動ステージ
を用いてもよい。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、この考案は光部品
用調芯装置において、光部品の縁と光ファイバの端面と
を反射鏡を用いることによりY軸方向から顕微鏡で同時
に観察し、光部品の縁と光ファイバのコアとの間の距離
を測定し、この距離と光部品の縁と光ファイバのコアと
の間のX軸方向の距離及び反射鏡のY軸となす角度とに
より演算を行い、光部品の縁と光ファイバのコアとの間
のY軸方向の距離を求められるようにしたことにより、
Y軸方向から観察する顕微鏡システムを使用するのみで
X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向の距離の測定を可能と
したものである。従って、装置の構成を単純化でき、小
型化が可能であり、かつ高価な顕微鏡の使用は1台であ
るため安価な装置が製作できる。また、光ファイバの接
続端部にキャリヤが設けられている場合においても、光
ファイバの端面を観察して距離を求めることができるの
で、精度よく光部品と光ファイバとの光軸を合わせるこ
とができる。
用調芯装置において、光部品の縁と光ファイバの端面と
を反射鏡を用いることによりY軸方向から顕微鏡で同時
に観察し、光部品の縁と光ファイバのコアとの間の距離
を測定し、この距離と光部品の縁と光ファイバのコアと
の間のX軸方向の距離及び反射鏡のY軸となす角度とに
より演算を行い、光部品の縁と光ファイバのコアとの間
のY軸方向の距離を求められるようにしたことにより、
Y軸方向から観察する顕微鏡システムを使用するのみで
X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向の距離の測定を可能と
したものである。従って、装置の構成を単純化でき、小
型化が可能であり、かつ高価な顕微鏡の使用は1台であ
るため安価な装置が製作できる。また、光ファイバの接
続端部にキャリヤが設けられている場合においても、光
ファイバの端面を観察して距離を求めることができるの
で、精度よく光部品と光ファイバとの光軸を合わせるこ
とができる。
【図1】この考案による光部品用調芯装置の一実施例を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】この考案の測定方法を説明する図。
【図3】光部品と光ファイバの直上から観察されるモニ
タ画像を示す図。
タ画像を示す図。
【図4】反射鏡を通して観察されるモニタ画像を示す
図。
図。
【図5】光部品と光ファイバの距離関係を表わす図。
【図6】従来の光部品用調芯装置を示す斜視図。
【図7】光ファイバの端部のキャリアを表わす斜視図。
【図8】図7の平面図及び側面図。
4 調芯ステージ、5 調芯ステージ、21 光
IC、22光ファイバ、23 光ファイバ、39
顕微鏡、40 ビデオカメラ、41 モニタ、42
反射鏡、43 反射鏡。
IC、22光ファイバ、23 光ファイバ、39
顕微鏡、40 ビデオカメラ、41 モニタ、42
反射鏡、43 反射鏡。
Claims (1)
- 【請求項1】 光部品と光ファイバとをX軸方向に相対
的に移動させる手段と、上記光部品と上記光ファイバと
を上記X軸と直角なY軸方向に相対的に移動させる手段
と、X軸及びY軸を含む面内で移動可能に設けられ、上
記光部品及び上記光ファイバを上記Y軸方向から観察す
ることができる顕微鏡と、その顕微鏡の像を撮影するビ
デオカメラと、そのビデオカメラの映像出力を画像とし
て表示し、上記光部品及び上記光ファイバ間の距離を読
取ることができるモニタと、を具備して上記光部品と上
記光ファイバとの光軸を合わせる光部品用調芯装置にお
いて、上記光部品及び上記光ファイバに対してX軸方向
にずらされ、かつY軸方向において上記光部品及び上記
光ファイバと上記顕微鏡との間に配され、Y軸方向にお
いて直上に位置された上記顕微鏡に上記光部品の縁及び
上記光ファイバの端面を結像させる反射鏡と、上記モニ
タから読取った上記光部品及び上記光ファイバ間の距離
と、上記モニタから読取った上記光部品の縁及び上記光
ファイバのコア間の距離と、上記反射鏡のY軸となす角
度とから上記光部品の縁と上記光ファイバのコアとのY
軸方向における距離を演算する手段と、を設けたことを
特徴とする光部品用調芯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40139190U JP2529526Y2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 光部品用調芯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40139190U JP2529526Y2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 光部品用調芯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491312U JPH0491312U (ja) | 1992-08-10 |
JP2529526Y2 true JP2529526Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=31879490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40139190U Expired - Fee Related JP2529526Y2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 光部品用調芯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529526Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6264797B2 (ja) * | 2013-09-12 | 2018-01-24 | 富士通株式会社 | 光伝送路の位置合わせ方法、位置合わせ装置、及び位置合わせプログラム |
-
1990
- 1990-12-21 JP JP40139190U patent/JP2529526Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491312U (ja) | 1992-08-10 |
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