JP2529515Y2 - 音響装置 - Google Patents
音響装置Info
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- JP2529515Y2 JP2529515Y2 JP10576890U JP10576890U JP2529515Y2 JP 2529515 Y2 JP2529515 Y2 JP 2529515Y2 JP 10576890 U JP10576890 U JP 10576890U JP 10576890 U JP10576890 U JP 10576890U JP 2529515 Y2 JP2529515 Y2 JP 2529515Y2
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- audio device
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は音響装置に係り、特にこの音響装置と併用し
ている電話の聞き取りを容易にするための改良に関す
る。
ている電話の聞き取りを容易にするための改良に関す
る。
[考案の概要] 電話と併用される音響装置において、人間の聴感特性
の一つである同耳マスキング効果を利用し、通話時には
自動的に音響装置の周波数特性のうち電話の通話帯域に
相当する帯域成分を減衰又はカットさせることで通話の
内容を聞き取り易くするものである。
の一つである同耳マスキング効果を利用し、通話時には
自動的に音響装置の周波数特性のうち電話の通話帯域に
相当する帯域成分を減衰又はカットさせることで通話の
内容を聞き取り易くするものである。
[従来の技術] 車載用音響装置等においては、例えば車載用電話と併
用されるものがある。この場合、従来では、両者を同時
的に使用する時でも、夫々は全く独立に操作され、相互
の特性を考慮した対策はとられていない。
用されるものがある。この場合、従来では、両者を同時
的に使用する時でも、夫々は全く独立に操作され、相互
の特性を考慮した対策はとられていない。
[考案が解決しようとする課題] 従って車載用電話を使用する場合に、車載用音響装置
を併用していると通話内容の確認が困難となることがあ
る。第2図に電話と音響装置の使用周波数帯域の関係を
示す。電話の使用周波数帯域は、300Hz〜3.4kHz程度で
あり、音響装置の使用周波数帯域はCDやDAT等の場合20H
z〜20kHz程度である。従って通話の際に電話と同じ周波
数帯域の音声信号を音響装置が出力している場合には通
話内容の聞き取りが困難となる。
を併用していると通話内容の確認が困難となることがあ
る。第2図に電話と音響装置の使用周波数帯域の関係を
示す。電話の使用周波数帯域は、300Hz〜3.4kHz程度で
あり、音響装置の使用周波数帯域はCDやDAT等の場合20H
z〜20kHz程度である。従って通話の際に電話と同じ周波
数帯域の音声信号を音響装置が出力している場合には通
話内容の聞き取りが困難となる。
[考案の目的] 本考案の目的は、通話時に音響装置が併用されていて
も音響装置の周波数特性を自動的に制御することにより
通話内容の聞き取りに障害がおこらないようにすること
にある。
も音響装置の周波数特性を自動的に制御することにより
通話内容の聞き取りに障害がおこらないようにすること
にある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案の音響装置は、その
出力信号のうち、電話の通話帯域に相当する帯域成分信
号を減衰制御する制御手段を備えたことを要旨とする。
出力信号のうち、電話の通話帯域に相当する帯域成分信
号を減衰制御する制御手段を備えたことを要旨とする。
上記音響装置において、電話の使用状態を検出する検
出手段を設け、前記制御手段が該検出手段の出力に基づ
き制御されるように構成してもよい。
出手段を設け、前記制御手段が該検出手段の出力に基づ
き制御されるように構成してもよい。
[作用] 音響装置と電話を併用する時、音響装置の出力信号の
うち、電話の通話帯域に相当する帯域成分信号が減衰さ
れるので、通話を支障なく行える。
うち、電話の通話帯域に相当する帯域成分信号が減衰さ
れるので、通話を支障なく行える。
[実施例] まず本考案の基礎となる同耳マスキング効果について
概略説明する。第3図にマスキングスレッショルドレベ
ルを示す。これは周波数1kHzの純音(マスクする音)が
あるためにマスキングを受けて聴こえにくくなった音
(マスクされる音)を各周波数ごとに調べ、その最小可
聴限をプロットしたものである。
概略説明する。第3図にマスキングスレッショルドレベ
ルを示す。これは周波数1kHzの純音(マスクする音)が
あるためにマスキングを受けて聴こえにくくなった音
(マスクされる音)を各周波数ごとに調べ、その最小可
聴限をプロットしたものである。
例えば、マスクする音である1kHzの純音がLG=60dBの
強さの場合には、2kHzの純音(マスクされる音)がLT=
10dBより大きいとマスキングされず2kHzの純音の存在が
確認されるが、LT=10dBより小さい場合にはマスキング
されて2kHzの純音の存在は確認されなくなってしまう。
別の見方をすれば、2kHzの純音がLT=20dBの場合には1k
Hzの純音にはマスクされず、2kHzの純音が0dBの場合に
は1kHzの純音にマスクされてしまうことを第3図は示し
ている。また、第3図では2kHzの純音を確認する際(1k
Hzの純音がLG=60dBの場合)LT=20dBよりもLT=30dBの
方が確認し易いということになる。
強さの場合には、2kHzの純音(マスクされる音)がLT=
10dBより大きいとマスキングされず2kHzの純音の存在が
確認されるが、LT=10dBより小さい場合にはマスキング
されて2kHzの純音の存在は確認されなくなってしまう。
別の見方をすれば、2kHzの純音がLT=20dBの場合には1k
Hzの純音にはマスクされず、2kHzの純音が0dBの場合に
は1kHzの純音にマスクされてしまうことを第3図は示し
ている。また、第3図では2kHzの純音を確認する際(1k
Hzの純音がLG=60dBの場合)LT=20dBよりもLT=30dBの
方が確認し易いということになる。
本考案はこのマスキング効果を利用し、電話を使用す
る際に音響装置の周波数特性を第4図のように制御す
る。即ち、音響装置の使用周波数帯域のうち電話で使用
する周波数帯域の成分を抑圧することで音響装置の音に
より電話の音がマスキングされてしまうことを防ぐこと
ができる。
る際に音響装置の周波数特性を第4図のように制御す
る。即ち、音響装置の使用周波数帯域のうち電話で使用
する周波数帯域の成分を抑圧することで音響装置の音に
より電話の音がマスキングされてしまうことを防ぐこと
ができる。
第1図は上述した理由に基づく本考案の音響装置の一
実施例を示す。同図において、1及び2はL及びRチャ
ンネルのプリアンプ、3及び4はL及びRチャンネルの
バンドエリミネーションフィルタ、5及び6はL及びR
チャンネルのスイッチ、7及び8はL及びRチャンネル
のパワーアンプ、9及び10はL及びRチャンネルのスピ
ーカである。
実施例を示す。同図において、1及び2はL及びRチャ
ンネルのプリアンプ、3及び4はL及びRチャンネルの
バンドエリミネーションフィルタ、5及び6はL及びR
チャンネルのスイッチ、7及び8はL及びRチャンネル
のパワーアンプ、9及び10はL及びRチャンネルのスピ
ーカである。
上記実施例において、オーディオ信号L,Rはプリアン
プ1,2を通りバンドエリミネーションフィルタ3,4とスイ
ッチ5,6に導かれる。バンドエリミネーションフィルタ
の特性は第4図に示したように電話で使用する周波数帯
域 の成分を抑圧する特性を有している。スイッチ5,6は、
例えば電話使用信号により使用していない時はプリアン
プ出力1,2を選択し、電話を使用している時はバンドエ
リミネーションフィルタ出力3,4を選択するように駆動
される。スイッチ5,6の出力はパワーアンプ7,8により増
幅されスピーカ9,10より出力される。なお、電話使用信
号としては、電話装置の受話器フック等からとり出すこ
とが可能である。
プ1,2を通りバンドエリミネーションフィルタ3,4とスイ
ッチ5,6に導かれる。バンドエリミネーションフィルタ
の特性は第4図に示したように電話で使用する周波数帯
域 の成分を抑圧する特性を有している。スイッチ5,6は、
例えば電話使用信号により使用していない時はプリアン
プ出力1,2を選択し、電話を使用している時はバンドエ
リミネーションフィルタ出力3,4を選択するように駆動
される。スイッチ5,6の出力はパワーアンプ7,8により増
幅されスピーカ9,10より出力される。なお、電話使用信
号としては、電話装置の受話器フック等からとり出すこ
とが可能である。
また前記フィルタのバンドエリミネーション帯域の最
大幅は100Hz〜10kHz、最小幅は100Hz〜1kHz又は1kHz〜1
0kHz程度であればよい。
大幅は100Hz〜10kHz、最小幅は100Hz〜1kHz又は1kHz〜1
0kHz程度であればよい。
さらに本考案は車載用に限定されるものではなく、ま
た前記スイッチは手動で切換えるようにしてもよい。
た前記スイッチは手動で切換えるようにしてもよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば電話による通話の
際、自動的に音響装置の周波数特性を変化させ通話内容
を聞き取り易くさせることができる。
際、自動的に音響装置の周波数特性を変化させ通話内容
を聞き取り易くさせることができる。
特に車載用の場合、自動車の運転中に運転者が通話を
行う時でも、従来に比較し通話内容の聞き取りに要する
負担が軽減されるため、運転の安全性が向上する。
行う時でも、従来に比較し通話内容の聞き取りに要する
負担が軽減されるため、運転の安全性が向上する。
また通話の際に音響装置の出力全体が抑圧されるわけ
ではないので、通話中に音響装置から得られる情報が必
要な場合にも問題はない。
ではないので、通話中に音響装置から得られる情報が必
要な場合にも問題はない。
第1図は本考案の一実施例を示すブロック図、第2図は
電話と音響装置との使用周波数帯域の関係を示す図、第
3図はマスキングスレッショルドレベルを示す図、第4
図は本考案による音響装置の周波数特性を示す図であ
る。 1,2……プリアンプ、3,4……バンドエリミネーションフ
ィルタ、5,6……スイッチ、7,8……パワーアンプ、9,10
……スピーカ。
電話と音響装置との使用周波数帯域の関係を示す図、第
3図はマスキングスレッショルドレベルを示す図、第4
図は本考案による音響装置の周波数特性を示す図であ
る。 1,2……プリアンプ、3,4……バンドエリミネーションフ
ィルタ、5,6……スイッチ、7,8……パワーアンプ、9,10
……スピーカ。
Claims (2)
- 【請求項1】音響装置の出力信号のうち、電話の通話帯
域に相当する帯域成分信号を減衰制御する制御手段を備
えたことを特徴とする音響装置。 - 【請求項2】電話の使用状態を検出する検出手段を備
え、 前記制御手段が該検出手段の出力に基づき制御されるこ
とを特徴とする、実用新案登録請求の範囲第1項記載の
音響装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10576890U JP2529515Y2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 音響装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10576890U JP2529515Y2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 音響装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0461949U JPH0461949U (ja) | 1992-05-27 |
JP2529515Y2 true JP2529515Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=31851585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10576890U Expired - Fee Related JP2529515Y2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 音響装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529515Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-08 JP JP10576890U patent/JP2529515Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0461949U (ja) | 1992-05-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |