JP2529402B2 - Ha制御機器の運転制御装置 - Google Patents

Ha制御機器の運転制御装置

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JP2529402B2 JP1189683A JP18968389A JP2529402B2 JP 2529402 B2 JP2529402 B2 JP 2529402B2 JP 1189683 A JP1189683 A JP 1189683A JP 18968389 A JP18968389 A JP 18968389A JP 2529402 B2 JP2529402 B2 JP 2529402B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はHA制御機器における異常運転停止(以下リセ
ットオチと称す)状態の解除を指示する機器の運転制御
装置に関するものである。
従来の技術 一般に第3図に示すように機器をホームオートメーシ
ョン化させ、複数の機器1a〜1xをまとまった一ヶ所の制
御装置4から運転を指示する、いわゆる集中制御方式が
導入される機器(以後HA制御機器と呼ぶ)が存在する。
この機器の場合には、第4図に示すように機器1aに設置
された運転スイッチ3以外にもHA制御装置4に設置され
た運転スイッチ(以後HA制御制御スイッチと呼ぶ)5が
ある。また前記運転スイッチ3とHA制御スイッチ5以外
に安全性向上のため機器1aに供給する電源を遮断する主
電源スイッチ10がある。主電源スイッチ10としては制御
部2へ供給する電源をそのままにして機器1aの負荷のみ
を遮断するものがあるが、制御部2の働きにより主電源
スイッチ10がOFF状態の時は、運転スイッチ3またはHA
制御スイッチ5のどちらから運転指示信号を入力させて
も運転状態には成らず、負荷は停止したままとなる。ま
た、主電源スイッチ10がON状態の時は、運転スイッチ3
またはHA制御スイッチ5のどちらか一方から制御部2に
運転指示信号を入力させると、制御部2は機器1aの運転
を開始させるべく、あらかじめ設定されたシーケンスに
したがって駆動負荷群8に負荷駆動信号を出力する。そ
して、機器1aの運転中に運転スイッチ3またはHA制御ス
イッチ5のどちらか一方から制御部2に再び運転指示信
号を入力させると、制御部2は機器1aの運転を停止させ
るべく、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって
駆動負荷群8に負荷停止信号を出力する。
このように、主電源スイッチ10がON状態の時であれ
ば、運転スイッチ3とHA制御スイッチ5は、同じように
制御部2に出力信号を送信することにより機器1aの運転
の開始または停止を指示することができ、主電源スイッ
チ10または運転スイッチ3とHA制御スイッチ5の運転指
示信号の入力を許可するかどうかを切り替えるものとな
っている。
また機器が運転中に異常状態となった場合や、機器1a
が停止中に異常状態となり、その後運転を開始させた場
合には、異常検出手段6により異常状態を検出し、制御
部2に異常モード信号を出力する。制御部2では異常モ
ード信号を入力すると、機器1aを安全側に停止させるべ
く異常モードによる運転停止状態(リセットオチ)にさ
せるために、あらかじめ設定されたシーケンスにしたが
って駆動負荷群8に負荷駆動信号並びに負荷停止信号を
出力する。
また、リセットオチ中であり、かつ異常検出手段6か
ら異常モード信号が出力されている場合、すなわち異常
状態が解除されていない場合では、運転スイッチ3また
はHA制御スイッチ5からの運転指示信号が制御部2に入
力されてもリセットオチは解除されず運転状態へは移行
しない。しかし、リセットオチ中であっても自然に異常
状態が解除され異常検出手段6からの異常モード信号が
出力されなくなった場合では、運転スイッチ3またはHA
制御スイッチ5からの運転指示信号が制御部2に入力さ
れると、リセットオチが自動的に解除され、機器1aが通
常の運転状態となる。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような構成の機器において、リセットオ
チ中で異常状態を解除する場合には、使用者が機器本体
に何らかの処置をしたり、異常状態が自然に解除される
のを確認する必要がある。そのためには必ず機器本体の
目前に行かなければならず、もしリセットオチ中であっ
ても異常状態が自然に解除された場合ではHA制御スイッ
チ5の信号でリセットオチを解除させると、機器がどの
ような異常状態に陥っているのかも判らず信号が入力さ
れてしまい、正常に運転が再開されているのかが不明確
であり非常に危険である。また、運転スイッチ3とHA制
御スイッチ5はパルス信号を出力して運転・停止を指示
するものであるため、HA制御スイッチ機器4が遠隔地か
らケーブル等で接続されていると、ノイズ等の影響によ
りパルス信号の誤動作が生じるなどの危険性があると考
えられる。そしてリセットオチ中であっても異常状態が
自然に解除された場合ではこのパルス信号の誤動作によ
りリセットオチが解除されてしまう恐れがある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、リセッ
トオチの解除は主電源スイッチでのみ解除できるように
して安全性を確保することを第一の目的とする。
また、このような構成であれば、機器の駆動中やリセ
ットオチ中で異常状態が解除された後に機器に入力され
る電源が一時的に停電となりその後復帰した場合には、
異常検出手段からの異常モード信号は制御部に入力され
ていないため、リセットオチの状態は解除され運転待機
状態となる。そして運転待機状態であれば運転スイッチ
やHA制御スイッチによっても運転が開始できることにな
る。
そこで第2の目的としては、停電が生じてもリセット
オチが解除されない構成および機器の駆動中を記憶保持
する構成としてより安全性を向上させることにある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明の運転制御装置は、
複数の機器を一ヶ所の制御装置から運転を指示する集中
制御方式の機器において、機器に設置され運転のONまた
はOFFを指示する運転スイッチと、遠隔地にあり上記一
ヶ所の制御装置から運転を指示するHA制御装置と、HA制
御装置に設置され運転のONまたはOFFを指示するHA制御
スイッチと、機器に電源を供給する電源部と、電源部か
ら機器の負荷に供給する電源を遮断する主電源スイッチ
と、機器の異常を検出する異常検出手段と、異常検出手
段により機器のリセットオチを指示し、かつ電源供給の
遮断によって機器のリセットオチを解除する異常処理手
段と、前記主電源スイッチがONしている時に電源部の電
源が一時的な停電となったことを判別する停電異常処理
手段と、前記運転スイッチとHA制御スイッチにより運転
状態をONにするのかOFFにするのかを判別する運転判別
手段と、運転判別手段と異常処理手段と停電異常処理手
段からの指示により運転状態や運転待機状態またはリセ
ットオチ状態処理や停電処理を指示する機器駆動手段と
からなり、運転スイッチとHA制御スイッチにより運転を
再開させるためのリセットオチ解除手段としては、一時
的な停電による電源の供給遮断でなく、主電源スイッチ
の操作による電源の供給遮断によってのみ行えるように
したものである。
作用 本発明は上記構成によって、機器の異常状態によるリ
セットオチは機器の安全を確認した後に解除することを
使用者に促すことができ、また運転スイッチやHA制御ス
イッチからの誤信号によってひとりでにリセットオチを
解除して運転を開始するようなことも防止でき、安全性
が向上する。そして更に停電復帰後であっても、リセッ
トオチ状態を保持することにより上記作用が実現でき
る。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。第1図はHA集中制御システムを導入された制御装置
により駆動する機器の構成図であり、1は機器の本体、
2は機器の制御部、3は機器の運転を指示するタクトス
イッチを使った運転スイッチ、4は機器の本体1以外の
場所から操作するためのHA制御装置であり、5はHA制御
スイッチ、6は機器の異常状態を検出する異常検出手
段、7は機器の運転状態を表示させたり警報音を発する
表示警報手段、8は機器を駆動させるための駆動負荷
群、9は機器に電源を供給するための電源部、10は駆動
負荷群8に電源部9からの電源を供給するかどうかを切
替える主電源スイッチである。
機器を駆動させるために運転スイッチ3またはHA制御
スイッチ5により制御部2に運転信号を入力させると、
制御部2であらかじめ設定された制御手段にしたがって
駆動負荷群8が駆動し、表示警報手段7に制御情報を表
示させる。また再び運転スイッチ3またはHA制御スイッ
チ5により制御部2に運転信号を入力させると、制御部
2であらかじめ設定された制御手順にしたがって駆動負
荷群8が停止し、表示警報手段7に停止状態での制御情
報を表示させる。また機器が異常状態になり異常検出手
段6からの異常モード信号が入力されると機器をリセッ
トオチにさせるべく、あらかじめ設定された制御手順に
したがって駆動負荷群8が駆動及び停止し、表示警報手
段7に制御情報を表示させる。
制御部2の構成としては、運転スイッチ3またはHA制
御スイッチ5により入力された信号を運転判別手段11に
より運転状態にさせるのか停止状態にさせるのかを判断
し、その結果を運転指示信号として機器駆動手段12に出
力する。機器駆動手段12においては運転判別手段11から
の運転指示信号が入力されると表示警報手段7に制御情
報を表示させ、駆動負荷群8に駆動及び停止させるべく
信号を送る。異常処理手段13においては、異常検出手段
6からの異常モード信号は入力されると機器をリセット
オチ状態にさせるべくリセットオチ信号を機器駆動手段
12に出力する。停電異常処理手段14においては、電源部
9からの入力がなくなり、その後再入力があった時点で
主電源スイッチ10の情報を確認し、主電源スイッチ10が
ON状態であれば停電があったと見なし機器駆動手段12に
リセットオチ信号を出力する。また、OFF状態であれば
正常と見なし機器駆動手段13に正常信号を出力する。そ
して、機器駆動手段12にリセットオチ信号が入力されて
いれば、表示警報手段7にリセットオチ情報を表示さ
せ、駆動負荷群8に駆動及び停止させるべく信号を送
る。
次に上記のように構成した機器の動作を第2図のフロ
ーチャートを用いて説明する。機器の電源部9に電源が
投入され、制御部2が始動すると、マイコン中のROMに
記憶された第2図のフローチャートに示す制御プログラ
ムの手順にしたがって機器制御が開始される。
ステップ21では、電源投入後および停電復帰後でマイ
コンが始動した時点であり、マイコンRAM内の情報を全
てクリアし初期設定を行なう。ステップ22では、停電異
常処理手段14において、主電源スイッチ10の情報を入力
し、スイッチがON状態であるかOFF状態であるかを判別
する。そして、ON状態であれば、電源投入後前からスイ
ッチが入れられていたものであり、停電があったものと
考えられ、リセットオチ処理を行なうためステップ27に
進み、OFF状態であれば、正常動作としてステップ23に
進む。ステップ23では、再び主電源スイッチ10の情報を
入力し、スイッチがOFF状態からON状態に成ることを確
認する。OFF状態のままであれば、機器の停止処理を行
なうべく、機器駆動手段12に指示信号を出力する。ON状
態に成れば、機器が駆動できる待機状態としてステップ
24に進む。ステップ24では、異常処理手段13において機
器に異常がないかを判別すべく、異常検出手段6より異
常信号を入力する。そして、異常信号が入力されればリ
セットオチ処理を行なうためステップ27に進み、異常信
号が入力されなければ正常とみなしステップ25に進む。
ステップ25では、運転判別手段11において運転スイッチ
3及びHA制御スイッチ5からの運転指示信号を入力し、
機器を駆動させるのかを判断する。そして、運転指示信
号が入力されていなければ、機器は駆動せずにいつでも
駆動できるように運転待機状態としてステップ29に進
み、運転指示信号が入力されていれば、機器を駆動させ
るべくステップ26に進む。ステップ26では、運転待機状
態において異常処理手段13で機器に異常がないかを判別
すべく異常検出手段6より異常信号を入力する。そし
て、異常信号が入力されればリセットオチ処理を行なう
ためステップ27に進み、異常信号が入力されなければ正
常とみなしステップ30に進む。ステップ27では、機器の
異常状態としてリセットオチ処理を行なう。リセットオ
チ処理としては、機器駆動手段12においてあらかじめ設
定された制御手順にしたがって駆動負荷群8を駆動及び
停止、並びに表示警報手段7にリセットオチ表示させる
べく制御信号を出力する。
ステップ28では、機器の停止状態として停止処理を行
なう。停止処理としては、機器駆動手段12においてあら
かじめ設定された制御手段手順にしたがって駆動負荷群
8を停止、並びに表示警報手段7に停止中の表示をさせ
るべく制御信号を出力する。そして運転判別手段11にお
いて運転スイッチ3及びHA制御スイッチ5からの運転指
示信号を入力しないように遮断する。ステップ29では、
機器の駆動待機状態として駆動待機処理を行なう。駆動
待機処理としては、機器駆動手段12においてあらかじめ
設定された制御手順にしたがって駆動負荷群8を駆動及
び停止、並びに表示警報手段7に駆動待機状態の表示を
させるべく制御信号を出力する。そして、運転判別手段
11において運転スイッチ3及びHA制御スイッチ5からの
運転指示信号を入力できるように許可する。
このようにしてステップ27、28、29、30の処理を終え
ると、再びステップ23に戻り、以降の処理を繰り返す。
上記実施例の構成によれば、機器の異常状態によるリ
セットオチ中は、運転スイッチ3及びHA制御スイッチ5
からの操作では解除することができず、主電源スイッチ
10でのみ解除することが可能となるため、機器の安全を
確認した後に、解除することを使用者に促すことができ
る。また、運転スイッチ3及びHA制御スイッチ5からの
誤信号によっても、ひとりでにリセットオチを解除する
こともなくなる。そして更に、停電復帰後であっても、
機器の駆動及びリセットオチ情報を記憶保持することに
より上記作用が実現できる。
尚、前記実施例は本発明の一例として示したもので、
本発明の目的・効果を達成すものであればどのような構
成のものであってもよく、制御部としてはマイコンを使
用しているが、マイコンを使用していなくとも、これと
同様の制御ができる回路構成のものであっても良い。ま
た、運転スイッチとして機器本体の運転スイッチ及びHA
制御スイッチを使用したが、タクト式の運転スイッチを
使用したものであれば、その数や設置状態などどのよう
なものでも良い。また、主電源スイッチとしてロック式
のスイッチを使用しているが、これと同様の制御ができ
るスイッチや回路構成のものであっても良い。
発明の効果 以上、実施例から明らかなように本発明は、HA制御機
器におけるリセットオチ状態の解除を指示するために
は、使用者が機器本体を直接目視で確認することを促
し、遠隔地にあるHA制御装置からむやみに解除できない
ようにすることができ、運転スイッチやHA制御スイッチ
からのノイズによる誤信号の影響も考えなくて済むよう
になる。また、機器の駆動中及びリセットオチ中に起こ
る一時的な停電に対し、マイコンのメモリーが初期設定
でクリアされても、機器が駆動中又はリセットオチ中で
あったことを認識し、主電源スイッチによる電源供給遮
断との区別をすることで停電リセットオチ状態へと安全
処理を行なえるとともにリセットオチ中であったことを
停電によりあたかも主電源スイッチを1度切ったかのよ
うに誤判断し、運転スイッチやHA制御スイッチによる運
転開始操作を許可してしまうことも回避でき、常に機器
本体を確認した後リセットオチ状態の解除を使用者に行
なわせることができる。
このようなことから本発明は、HA制御機器の安全性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における運転制御装置のブロ
ック図、第2図は前記実施例に基づく制御プログラムの
一例を示すフローチャート、第3図は従来機器のシステ
ム構成を示すブロック図、第4図は従来機器を示すブロ
ック図である。 3……運転スイッチ、4……HA制御装置、5……HA制御
スイッチ、6……異常検出手段、7……表示警報手段、
9……電源部、10……主電源スイッチ、11……運転判別
手段、12……機器駆動手段、13……異常処理手段、14…
…停電異常処理手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の機器を一ヶ所の制御装置から運転を
    指示する集中制御方式の機器において、機器に設置され
    運転のONまたはOFFを指示する運転スイッチと、遠隔地
    にあり上記一ヶ所の制御装置から運転を指示するHA制御
    装置と、HA制御装置に設置され運転のONまたはOFFを指
    示するHA制御スイッチと、機器に電源を供給する電源部
    と、電源部から機器の負荷に供給する電源を遮断する主
    電源スイッチと、機器の異常を検出する異常検出手段
    と、異常検出手段により機器のリセットオチを指示し、
    かつ電源供給の遮断によって機器のリセットオチを解除
    する異常処理手段と、前記主電源スイッチがONしている
    時に電源部の電源が一時的な停電となったことを判別す
    る停電異常処理手段と、前記運転スイッチとHA制御スイ
    ッチにより運転状態をONにするのかOFFにするのかを判
    別する運転判別手段と、運転判別手段と異常処理手段と
    停電異常処理手段からの指示により運転状態や運転待機
    状態またはリセットオチ状態処理や停電処理を指示する
    機器駆動手段とからなり、運転スイッチとHA制御スイッ
    チにより運転を再開させるためのリセットオチ解除手段
    としては、一時的な停電による電源の供給遮断でなく、
    主電源スイッチの操作による電源の供給遮断によっての
    み行えることを特徴としたHA制御機器の運転制御装置。
  2. 【請求項2】前記機器駆動手段の指示により通常時や異
    常時の表示や警報を行なう表示警報手段を備えた請求項
    1記載のHA制御機器の運転制御装置。
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