JP2529313Y2 - 生花の鮮度保持材 - Google Patents
生花の鮮度保持材Info
- Publication number
- JP2529313Y2 JP2529313Y2 JP1990038613U JP3861390U JP2529313Y2 JP 2529313 Y2 JP2529313 Y2 JP 2529313Y2 JP 1990038613 U JP1990038613 U JP 1990038613U JP 3861390 U JP3861390 U JP 3861390U JP 2529313 Y2 JP2529313 Y2 JP 2529313Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibacterial
- freshness
- fibers
- fresh flower
- particles
- Prior art date
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Paper (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、生花を包装したり、差し込んだりして運送
・鑑賞する際にその鮮度を保持する素材に関する。
・鑑賞する際にその鮮度を保持する素材に関する。
(従来の技術) 従来、生花の鮮度を保持する方法としては、低温保持
したり、スポンジ・紙等で水分を供給したり、塩類等の
種々の薬剤を用いる方法が知られている。例えば、実開
62-125763号公報には親水性不織布を用いた包装材が、
又、特開50-51852号公報には塩化銀等の細菌性金属を用
いて切花の寿命を延ばすことが記載されている。
したり、スポンジ・紙等で水分を供給したり、塩類等の
種々の薬剤を用いる方法が知られている。例えば、実開
62-125763号公報には親水性不織布を用いた包装材が、
又、特開50-51852号公報には塩化銀等の細菌性金属を用
いて切花の寿命を延ばすことが記載されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、実開62-125763号公報の如く、単に水
分補給するだけでは未だ鮮度保持期間が充分ではない。
一方、特開50-51852号公報の如く、殺菌性金属や薬剤を
添加した水中に生花を保持することは、取扱いに不便で
ある。
分補給するだけでは未だ鮮度保持期間が充分ではない。
一方、特開50-51852号公報の如く、殺菌性金属や薬剤を
添加した水中に生花を保持することは、取扱いに不便で
ある。
本考案はかかる問題点を解決するものであって、特定
の抗菌性繊維と保水性繊維とを併用することにより、運
送時等の取扱いに容易であり、しかも充分な鮮度保持期
間を有する素材の提供を目的とするものである。
の抗菌性繊維と保水性繊維とを併用することにより、運
送時等の取扱いに容易であり、しかも充分な鮮度保持期
間を有する素材の提供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的は保水性繊維と、抗菌性を有する金属イオン
をイオン交換により担持しているゼオライト粒子及び/
又は無定形アルミノ珪酸塩粒子を含有した抗菌性繊維と
を含有する不織布からなる薄地シート状または角材状の
生花の鮮度保持材により達成される。
をイオン交換により担持しているゼオライト粒子及び/
又は無定形アルミノ珪酸塩粒子を含有した抗菌性繊維と
を含有する不織布からなる薄地シート状または角材状の
生花の鮮度保持材により達成される。
(作用) 本考案に係る素材はこれを薄地シート(1)となすこ
とにより生花(2)の包装材料として用いることがで
き、保水性繊維に水分を吸収せしめた状態で、生花の茎
部を中心に包装する。(第1図) 又、該素材は厚み2〜5cm程度の角材(3)となすこ
とにより、切花の茎をここに差し込み保持することがで
きる。(第2図) (実施例) 以下、本考案を実施例により詳述する。
とにより生花(2)の包装材料として用いることがで
き、保水性繊維に水分を吸収せしめた状態で、生花の茎
部を中心に包装する。(第1図) 又、該素材は厚み2〜5cm程度の角材(3)となすこ
とにより、切花の茎をここに差し込み保持することがで
きる。(第2図) (実施例) 以下、本考案を実施例により詳述する。
本考案で用いられる抗菌性を有する金属イオンをイオ
ン交換して担持しているゼオライト粒子(以下、単に抗
菌性ゼオライト粒子ということがある)及び/又は抗菌
性を有する金属イオンをイオン交換して担持している無
定形アルミノ珪酸塩粒子(以下、単に抗菌性無定形アル
ミノ珪酸塩粒子ということがある)を含む抗菌性繊維
は、例えばポリエステル,ナイロン,ポリアクリロニト
リル,レーヨン等の繊維素材に抗菌性ゼオライト粒子及
び/又は無定形アルミノ珪酸塩粒子を均一に混練し、紡
糸して製造したものである。抗菌性ゼオライト粒子及び
/又は無定形アルミノ珪酸塩粒子の量は好ましくは、該
繊維用素材及び抗菌性ゼオライト及び/又は無定形アル
ミノ珪酸塩粒子の合計量に対して0.01以上、特に0.1〜1
0%である。
ン交換して担持しているゼオライト粒子(以下、単に抗
菌性ゼオライト粒子ということがある)及び/又は抗菌
性を有する金属イオンをイオン交換して担持している無
定形アルミノ珪酸塩粒子(以下、単に抗菌性無定形アル
ミノ珪酸塩粒子ということがある)を含む抗菌性繊維
は、例えばポリエステル,ナイロン,ポリアクリロニト
リル,レーヨン等の繊維素材に抗菌性ゼオライト粒子及
び/又は無定形アルミノ珪酸塩粒子を均一に混練し、紡
糸して製造したものである。抗菌性ゼオライト粒子及び
/又は無定形アルミノ珪酸塩粒子の量は好ましくは、該
繊維用素材及び抗菌性ゼオライト及び/又は無定形アル
ミノ珪酸塩粒子の合計量に対して0.01以上、特に0.1〜1
0%である。
抗菌性ゼオライト粒子は、特開昭59-133235号公報に
開示されているようなものである。すなわち抗菌性ゼオ
ライト粒子とは、アルミノシリケートよりなる天然又は
合成ゼオライトのイオン交換可能な部分に抗菌効果を持
つ金属イオンの1種又は2種以上を担持しているもので
ある。抗菌性を有する金属イオンの好適例として銀,
銅,亜鉛,錫,鉛,ビスマス,カドミウム,クロム及び
水銀が挙げられ、好ましくは銀,銅,亜鉛が用いられ
る。抗菌性のある上記金属の単独又は混合での使用が可
能である。
開示されているようなものである。すなわち抗菌性ゼオ
ライト粒子とは、アルミノシリケートよりなる天然又は
合成ゼオライトのイオン交換可能な部分に抗菌効果を持
つ金属イオンの1種又は2種以上を担持しているもので
ある。抗菌性を有する金属イオンの好適例として銀,
銅,亜鉛,錫,鉛,ビスマス,カドミウム,クロム及び
水銀が挙げられ、好ましくは銀,銅,亜鉛が用いられ
る。抗菌性のある上記金属の単独又は混合での使用が可
能である。
抗菌性無定形アルミノ珪酸塩は、特開昭62-70220号公
報に開示されているようなものである。すなわち、抗菌
性無定形アルミノ珪酸塩とは、無定形アルミノシリケー
トのイオン交換可能な部分に、前記抗菌効果を持つ金属
の1種又は2種以上をイオン交換して担持しているもの
である。
報に開示されているようなものである。すなわち、抗菌
性無定形アルミノ珪酸塩とは、無定形アルミノシリケー
トのイオン交換可能な部分に、前記抗菌効果を持つ金属
の1種又は2種以上をイオン交換して担持しているもの
である。
本考案で用いられる保水性繊維としては、吸水加工を
施したアクリル,ポリエステル,ポリアミド等を用い、
吸水量が、100ml/g程度以上、5kgの荷重下での保水量が
15ml/g程度以上の繊維が好ましい。
施したアクリル,ポリエステル,ポリアミド等を用い、
吸水量が、100ml/g程度以上、5kgの荷重下での保水量が
15ml/g程度以上の繊維が好ましい。
かかる抗菌性繊維及び保水性繊維は、これを38〜102m
m程度の短繊維に切断して、ケミカルボンド,サーマル
ボンド,ニードルパンチ等の乾式法や湿式法を用いて不
織布化することにより本鮮度保持材となす。
m程度の短繊維に切断して、ケミカルボンド,サーマル
ボンド,ニードルパンチ等の乾式法や湿式法を用いて不
織布化することにより本鮮度保持材となす。
本鮮度保持材中の抗菌性繊維含有量は20〜60重量特に
好ましくは40〜50重量%程度、保水性繊維含有量は80〜
40重量%程度が好ましく、この他に若干の天然繊維、
(半)合成繊維等を含有してもよい。
好ましくは40〜50重量%程度、保水性繊維含有量は80〜
40重量%程度が好ましく、この他に若干の天然繊維、
(半)合成繊維等を含有してもよい。
又、本鮮度保持材を第1図の如く、包装材として用い
る際は、目付15〜100g/m2、厚さ1〜2mm程度の薄地シー
トに、第2図の如く、保持材として用いる際は、目付10
0〜1000g/m2、厚さ30〜50mm程度の厚地のスポンジ状に
成形する。
る際は、目付15〜100g/m2、厚さ1〜2mm程度の薄地シー
トに、第2図の如く、保持材として用いる際は、目付10
0〜1000g/m2、厚さ30〜50mm程度の厚地のスポンジ状に
成形する。
具体例1 抗菌性ゼオライト(特開昭59-133235号参考実施例Z7
に示されたもの、銀−A型ゼオライト)を含有する1.5
デニール,51mmのポリエステル抗菌性短繊維50重量%と
5デニール,51mmの保水性アクリル短繊維(アクワロン
鐘紡株式会社製)50重量%とからなる目付100g/m2、厚
さ2mmの不織布シートを製造し、該シートに水分を与え
た後、切花を第1図の如く包装した。
に示されたもの、銀−A型ゼオライト)を含有する1.5
デニール,51mmのポリエステル抗菌性短繊維50重量%と
5デニール,51mmの保水性アクリル短繊維(アクワロン
鐘紡株式会社製)50重量%とからなる目付100g/m2、厚
さ2mmの不織布シートを製造し、該シートに水分を与え
た後、切花を第1図の如く包装した。
新聞紙で同様に包装した切花は1日で鮮度が落ち、2
〜3日で枯れ初めたが、前記不織布シートに包装したも
のは3〜4日間鮮度を保持し、1週間を経ても枯れるこ
とがなかった。
〜3日で枯れ初めたが、前記不織布シートに包装したも
のは3〜4日間鮮度を保持し、1週間を経ても枯れるこ
とがなかった。
具体例2 6デニール,64mmのポリエステル短繊維を用いた抗菌
性繊維40重量%と3デニール,51mmの保水性アクリル短
繊維60重量%(何れも具体例1と同様)を用いて、目付
1000g/m2、厚さ40mmの不織布角材(100×100mm)を製造
し、水分を含ませた後、切花を刺して放置した。該切花
は、5日間鮮度を保持した。
性繊維40重量%と3デニール,51mmの保水性アクリル短
繊維60重量%(何れも具体例1と同様)を用いて、目付
1000g/m2、厚さ40mmの不織布角材(100×100mm)を製造
し、水分を含ませた後、切花を刺して放置した。該切花
は、5日間鮮度を保持した。
(考案の効果) 本考案に係る鮮度保持材は、従来の水分補給法や薬剤
法に比べより長期間の鮮度保持が可能である。又、本鮮
度保持材は、適当な形状へと簡単に成形することが可能
で、従来の鮮度保持法に比べ取扱い法・安全性に優れる
ものである。
法に比べより長期間の鮮度保持が可能である。又、本鮮
度保持材は、適当な形状へと簡単に成形することが可能
で、従来の鮮度保持法に比べ取扱い法・安全性に優れる
ものである。
第1図は、薄地シート状にした本鮮度保持材により切花
を包装したところ、第2図は厚地角材状にした本鮮度保
持材に切花を刺したところを示す斜視図である。 1……薄地シート、2……切花、3……角材。
を包装したところ、第2図は厚地角材状にした本鮮度保
持材に切花を刺したところを示す斜視図である。 1……薄地シート、2……切花、3……角材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 11/79 D06M 23/00 23/00 11/04 Z D21H 21/36 D21H 5/22 C
Claims (1)
- 【請求項1】保水性繊維と、抗菌性を有する金属イオン
をイオン交換により担持しているゼオライト粒子及び/
又は無定形アルミノ珪酸塩粒子を含有した抗菌性繊維と
を含有する不織布からなる薄地シート状または角材状の
生花の鮮度保持材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990038613U JP2529313Y2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 生花の鮮度保持材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990038613U JP2529313Y2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 生花の鮮度保持材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03129037U JPH03129037U (ja) | 1991-12-25 |
JP2529313Y2 true JP2529313Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=31546775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990038613U Expired - Lifetime JP2529313Y2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 生花の鮮度保持材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529313Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006038388A1 (ja) * | 2004-09-16 | 2008-05-15 | 日本エクスラン工業株式会社 | 切り花用鮮度保持材 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6366169B2 (ja) * | 2014-03-10 | 2018-08-01 | ハニースチール株式会社 | 生鮮植物支持体と輸送方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5051852A (ja) * | 1973-09-06 | 1975-05-08 | ||
JPS59133235A (ja) * | 1983-01-21 | 1984-07-31 | Kanebo Ltd | 殺菌性ポリマー組成物及びその製造法 |
JPH0776163B2 (ja) * | 1988-06-16 | 1995-08-16 | 品川燃料株式会社 | 水系殺菌材 |
-
1990
- 1990-04-10 JP JP1990038613U patent/JP2529313Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006038388A1 (ja) * | 2004-09-16 | 2008-05-15 | 日本エクスラン工業株式会社 | 切り花用鮮度保持材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03129037U (ja) | 1991-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |