JPH0525505B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ (a)(i) 繊維性ウエブ、 (ii) 該ウエブの繊維を結合するに有効な量であ
り、該繊維性ウエブの全体に均一に分布して
いる結合剤、 (iii) 該繊維性ウエブの繊維に均一に分布してい
る第１抗菌薬からなる（ただし該抗菌薬は、
ウエブが湿潤または乾燥のいずれにあるとき
も、繊維および結合剤に直接性であり、また
該抗菌薬が繊維または結合剤から実質的に拡
散することが妨げられている、）抗菌活性不
織ウエブ、 (b) 第２抗菌薬を含む液体、 （ただし、該ウエブは使用するまで、液体中
で湿潤状態に保持される） からなる抗菌活性湿潤ワイパー。 ２ 第２抗菌薬が抗菌性を示す有機酸である、請
求の範囲第１項記載の湿潤ワイパー。 ３ 有機酸が天然に存在するものである、請求の
範囲第２項記載の湿潤ワイパー。 ４ 有機酸が食用に適するものである、請求の範
囲第２項記載の湿潤ワイパー。 ５ 有機酸がクエン酸、ソルビン酸、リンゴ酸お
よびそれらの組合せからなる群から選ばれる、請
求の範囲第３項記載の湿潤ワイパー。 ６ 液体が水である、請求の範囲第１項記載の湿
潤ワイパー。 ７ 第２抗菌薬がソルビン酸約0.01〜約0.02重量
％およびクエン酸約0.1〜約0.5重量％（重量％は
液体基準である）を含む、請求の範囲第１項記載
の湿潤ワイパー。 ８ 繊維がセルロース繊維、合成繊維、およびそ
れらの組合せからなる群から選ばれる、請求の範
囲第１項記載の湿潤ワイパー。 ９ 結合剤が高分子結合剤である、請求の範囲第
１項記載の湿潤ワイパー。 １０ 高分子結合剤がラテツクス結合剤である、
請求の範囲第９項記載の湿潤ワイパー。 １１ 第１抗菌薬が有機ケイ素第四級アンモニウ
ム塩である、請求の範囲第１項記載の湿潤ワイパ
ー。 １２ 第１抗菌薬が３−（トリメトキシシリル）
プロピルジデシルメチルアンモニウム塩および３
−（トリメトキシシリル）プロピルオクタデシル
ジメチルアンモニウム塩からなる群から選ばれ
る、請求の範囲第１項記載の湿潤ワイパー。 １３ 繊維性ウエブが結合したセルロース繊維か
らなり、結合剤が高分子結合剤であり、第２抗菌
薬が抗菌性天然存在有機酸である請求の範囲第１
項記載の湿潤ワイパー。 １４ 有機酸がクエン酸、ソルビン酸、リンゴ
酸、およびそれらの組合せからなる群から選ばれ
る、請求の範囲第１３項記載の湿潤ワイパー。 １５ ウエブ中の抗菌薬が有機ケイ素第四級アン
モニウム塩である、請求の範囲第１４項記載の湿
潤ワイパー。 １６ 有機ケイ素第四級アンモニウム塩が３−
（トリメトキシシリル）プロピルジデシルメチル
アンモニウム塩および３−（トリメトキシシリル）
プロピルオクタデシルジメチルアンモニウム塩か
らなる群から選ばれる、請求の範囲第１５項記載
の湿潤ワイパー。 １７ 有機酸がソルビン酸、クエン酸およびそれ
らの組合せからなる群から選ばれる、請求の範囲
第１３項記載の湿潤ワイパー。 １８ 液体が水である、請求の範囲第１７項記載
の湿潤ワイパー。 １９ 高分子結合剤がラテツクス結合剤である、
請求の範囲第１８項記載の湿潤ワイパー。 ２０ 有機酸がソルビン酸約0.01〜約0.20重量％
およびクエン酸が約0.1〜0.5重量％の混合物（重
量％は液体基準である）を含む、請求の範囲第１
９項記載の湿潤ワイパー。 ２１ ソルビン酸が約0.75重量％で存在し、クエ
ン酸が約0.375重量％で存在する、請求の範囲第
２０項記載の湿潤ワイパー。 ２２ ウエブ中の抗菌薬が全ウエブ重量の約0.25
〜約３％の範囲内の量で存在する、請求の範囲第
１３項に記載の湿潤ワイパー。 ２３ 有機酸が液体中に全液体の約0.3〜約1.5％
の範囲内で存在する、請求の範囲第１３項に記載
の湿潤ワイパー。 ２４ 抗菌活性湿潤ワイパーの製造方法であつ
て、 (a) 非結合繊維ウエブを形成する段階、 (b) 非結合繊維ウエブ全体に非硬化結合剤および
第１抗菌薬を適用する段階、ただし前記第１抗
菌薬はウエブが湿潤または乾燥のいずれにある
ときでもウエブの繊維および結合剤に直接性で
ある、 (c) 結合剤を硬化して繊維を互いに結合させ、抗
菌活性不織ウエブを形成する段階、および (d) 第２抗菌薬を含む液体中にウエブを貯蔵し、
使用されるまでウエブを湿潤状態に維持する段
階、 を含む方法。 ２５ 第２抗菌薬が天然に存在する有機酸であ
る、請求の範囲第２４項記載の方法。 ２６ 有機酸がクエン酸、ソルビン酸、リンゴ
酸、およびそれらの組合せからなる群から選ばれ
る、請求の範囲第２５項記載の方法。 ２７ 繊維がセルロース繊維、合成繊維、および
それらの組合せからなる群から選ばれる、請求の
範囲第２４項記載の方法。 ２８ 第１抗菌薬が有機ケイ素第四級アンモニウ
ム塩である、請求の範囲第２４項記載の方法。 ２９ 第１抗菌薬が３−（トリメトキシシリル）
プロピルジデシルメチルアンモニウム塩および３
−（トリメトキシシリル）プロピルオクタデシル
ジメチルアンモニウム塩からなる群から選ばれ
る、請求の範囲第２４項記載の方法。 ３０ ウエブに適用される第１抗菌薬の量が全ウ
エブ重量の約0.25〜約３％の範囲内にある、請求
の範囲第２４項記載の方法。 ３１ ウエブに適用される結合剤の量が全ウエブ
重量の約５〜約50％の範囲内にある、請求の範囲
第２４項記載の方法。 ３２ 液体中に存在する第２抗菌薬の量が全液体
の約0.3〜約1.5％の範囲内にある、請求の範囲第
２４項記載の方法。 発明の背景 本発明は湿潤ワイパー（Wipers）に関し、よ
り詳しくは抗菌活性湿潤ワイパー、ワイパーの製
造法および湿潤ワイパーの抗菌活性の強化性に関
する。 湿潤ワイパー製品は種々の微生物、細菌、酵母
およびかびの成長を破壊または抑制する抗菌活性
を必要とする。この制御を達成する最も普遍的に
共通の方法は湿潤ワイパーの液相中に分散または
溶解した化学抗菌剤の使用による。この方法は一
般に抗菌効能の観点からは十分であるが、しかし
固有の不利益を有する。 すなわち、抗菌制御の達成に使用する薬品の性
質は、しばしば種々のアルコール、界面活性剤ま
たは可溶化剤を用いて十分な量の抗菌剤を溶液に
なし、広域スペクトルの抗菌制御が可能なように
十分な範囲の薬品を存在させることを必要とす
る。必要な薬品の性質および複雑な最終液相配合
物は必然的に使用者の皮膚上に残る残留物を生ず
る。そのような残留物はしばしば不快感または刺
激を与え、それにより湿潤ワイパーの快適な使用
が妨げられる。 「湿潤ワイパーに用いる抗菌活性不織ウエブ」
という表題の1985年９月５日に提出され、米国特
許第4615937号として発行された米国特許出願第
722845号中にブーチエツト（Michael P.
Bouchette）により抗菌物質がワイパー布または
ウエブおよび結合剤に直接性（substantive）で
ある湿潤ワイパー製品を製造できることが既に示
された。 抗菌保護の認められた標準許容水準は米国薬局
法（U.S.P.）XIX28日攻撃試験に示された基準を
満たすことに関連するが、しかし製品コストおよ
び（または）潜在的に不利な使用者の反応に有意
な作用をなすことなく容易に行なうことができる
ときは抗菌保護を増大することが有利である。こ
の潜在的に不利な反応は、ともに認められた複雑
な化学薬品の配合および薬品に対する実際のアレ
ルギー反応を含む若干の因子によることができ
る。湿潤ワイパーはすべての生体に対して保護で
きず、なお消費者の使用に対して発展能力をもつ
製品を提供するけれども、不慮の微生物汚染に基
く潜在的に有害な使用者汚染を低下または最小化
できるように抗菌保護の範囲を広げることが望ま
しい。これは製品内に抵抗性の抗菌スペクトルの
増加を生ずる。 発明の概要 本発明はこれらの目的を達成し、先の湿潤ワイ
パーに比較して利点を与える。本発明は先の湿潤
ワイパーに存在する重要かつ固有の不利益を克服
する抗菌活性ワイパーである。 本発明の湿潤ワイパーは、ウエブが湿潤または
乾燥のいずれにあるときでも、繊維および不織ウ
エブの結合剤に直接性である抗菌薬を有する。こ
の抗菌剤は使用者の皮膚上に有害な残留物を残さ
ない。本発明の湿潤剤ワイパーは保存薬として作
用する第２抗菌薬を含む液体中に保持される。 より詳しくは、本発明の抗菌活性湿潤ワイパー
は抗菌活性不織ウエブを有する。ウエブは(i)結合
した繊維、(ii)繊維の結合に有効な量の結合剤、お
よび(iii)ウエブが湿潤または乾燥のいずれにあると
きでも繊維または結合剤に直接性である第１抗菌
薬を有する。このウエブは使用されるまで第２抗
菌薬を含む液体中に湿潤状態に維持される。 本発明はまた抗菌活性湿潤ワイパーを製造する
方法を提供する。この方法においては、まず、非
結合繊維ウエブが形成される。次いで非硬化結合
剤および第１抗菌薬が非結合繊維ウエブ全体に適
用される。第１抗菌薬はウエブが湿潤または乾燥
のいずれにあるときでもウエブの繊維および結合
剤に直接性である。結合剤を硬化して繊維を互い
に結合させ、抗菌活性不織ウエブを形成させる。
ウエブは第２抗菌薬を含む液体中に貯蔵し、使用
するまでウエブを湿潤状態に維持する。 好ましくは、直接性または第１抗菌薬は有機ケ
イ素第四級アンモニウム塩、例えばシリル第四級
アンモニウム塩、である。殊に好ましい直接性抗
菌薬は３−（トリメトキシシリル）プロピルジデ
シルメチルアンモニウム塩および３−トリメトキ
シシリル）プロピルオクタデシルジメチルアンモ
ニウム塩である。好ましくは、液体中に存在する
第２抗菌薬は、抗菌性を示すことができる天然存
在有機酸例えばソルビン酸、クエン酸、リンゴ酸
またはそれらの組合せである。 本発明の前記および他の特徴および利点は次の
好ましい態様の説明から一層明らかになろう。 好ましい態様の説明 本発明によれば、湿潤ワイパーは抗菌活性不織
ウエブを有する。この不織ウエブは結合した繊維
および繊維の結合に有効な量の結合剤を含む。該
技術に知られた種々の合成および天然繊維を有効
に使用できるけれども、好ましい繊維はセルロー
ス繊維、より好ましくは木材パルプ繊維である。
セルロース繊維、例えば木材パルプ繊維は、望む
ならばウエブまたは布の形成前に化学的に処理す
ることができる。木材パルプ繊維の例には種々の
機械および化学パルプ繊維例えばシーダー
（cedar）繊維、ダイオウマツ（Southern pine）
繊維、トウヒ類（spruce）繊維およびツガ類
（hemlock）繊維が含まれる。個々の繊維は性質
例えば組織（軟質、ウール様またはフラフ様）、
気孔率、厚み、強さなどを強化するように特定的
に選ぶことができる。あるいは、繊維は求める最
終性質およびウエブの形成法により、天然および
合成繊維の組合せ、または合成繊維単独であるこ
とができる。 非結合繊維ウエブの形成に使用される繊維例え
ばセルロース繊維の重量は製造される最終不織ウ
エブにより変動することができる。典型的には、
ウエブを形成する繊維の重量は約５〜約60lb毎
300ft²の範囲内で変動する。 該技術に知られた種々のウエブまたは布形成法
は非結合繊維の形成に有効に使用できる。ウエブ
は不織技術例えばウエブの空気流積層または湿式
層により形成することができる。繊維をエアフオ
ミングする装置の１つの型は、ブオブ（Buob）
ほかに対する米国特許第4292271号中に示されて
いる。 他の不織製造法例えばメルトブロー、スパンボ
ンド、ニードルパンチ、およびスパンレース、も
また使用できる。 技術的に知られた種々の結合剤を繊維の結合に
用いることができる。好ましい結合剤は高分子結
合剤例えばラテツクス結合剤である。受容できる
ラテツクス結合剤にはアクリレート乳濁液、ブタ
ジエン−スチレン乳濁液、エチレン酢酸ビニル乳
濁液およびアクリロニトリル−ブタジエン乳濁液
が含まれる。殊に有効なラテツクス結合剤は、エ
ア・プロダクツ社（Air Products，Inc.，
Allentown，Pennsylvania）により商標エアフ
レツクス（AIRFLEX）Ａ−410のもとで販売さ
れるエチレン酢酸ビニルである。結合剤はまた陰
イオンおよび非イオン結合剤の混合物例えばエ
ア・プロダクツ社（Air Products Inc.）により
商標エアフレツクスＡ−106のもとで販売される
エチレン酢酸ビニル結合剤、およびローム・アン
ド・ハース（Rohm＆Haas，Phiadelphia，
Pennsylvania）により商標HA−８のもとで販売
される酢酸エチレン結合剤を含むことができる。 繊維に適用される結合剤の量は、一部は繊維の
種類例えばセルロース、および不織ウエブ中に使
用される第１抗菌薬の種類による。典型的には繊
維に適用される結合剤の量は全ウエブ重量の約５
〜約30％の範囲内で変動する。同様に、ウエブに
適用された殊にラテツクス結合剤中の固体の量
は、中でも不織ウエブ中の繊維の重量による。一
般に約５〜約25％の適用固形分を有するラテツク
ス結合剤が使用される。もちろん、当業者は特定
の結合剤、用いる結合剤の量、および結合剤中に
存在する固体の量を、一部は結合させる繊維の型
および使用する第１抗菌薬により選ぶことができ
る。結合剤は技術的に知られる種々の方法例えば
スプレイイング、フオーミングまたはバデイング
により繊維に適用される。 本発明によれば、湿潤ワイパーの不織ウエブ
は、ウエブが湿潤または乾燥のいずれであるとき
でも繊維および結合剤に直接性である第１抗菌薬
を有する。第１抗菌薬は好ましくは繊維上に均一
に分散される。第１または直接性抗菌薬はウエブ
が湿潤または乾燥のいずれであるときでもウエブ
の繊維および結合体の両方に直接性であるように
選ばれる。用いたように、抗菌薬は、抗菌薬が接
着性物質を必要としないでウエブの繊維および結
合剤に直接付着すれば繊維および結合剤に直接性
である。従つて、直接性抗菌薬は繊維または繊維
の結合に用いた結合剤から実質的に拡散しない。 第１抗菌薬は不織ウエブの繊維に直接性である
ことに加えて結合剤に対して直接性であるように
選ばれる。従つて、そのような抗菌薬は接着性物
質を必要としないで結合剤および不織ウエブの繊
維に直接付着する。同様に結合剤のイオン特性は
抗菌薬および結合剤のイオン相互作用を防止する
ために抗菌活性薬が結合剤に関して通常実質的に
不活性であるように注意深く選ばれる。 不織ウエブの繊維および結合剤に適用される好
ましい第１または直接性抗菌薬は有機ケイ素四級
アンモニウム塩、例えばシリル第四級アンモニウ
ム塩である。好ましい有機ケイ素第第四級アンモ
ニウム塩は３−（トリメトキシシリル）プロピル
ジデシルメチルアンモニウム塩例えば３−（トリ
メトキシシリル）プロピルジデシルメチルアンモ
ニウムクロリド、および３−（トリメトキシシリ
ル）プロピルオクタデシルメチルアンモニウム塩
例えば３−（トリメトキシシリル）プロピルオク
タデシルジメチルアンモニウムクロリドである。 本発明に第１または直接性抗菌薬として有用な
市販有機ケイ素第四級アンモニウム塩の例はサニ
タイズド社（Sanitized Inc.）により商標シクオ
ート（SIQUAT）1977、およびダウ・ケミカル
社（Dow Chemical Co.）によりダウ・コーニン
グ（DOW CORNING）5700のもとで販売され
る。有機ケイ素第四級アンモニウム塩でない他の
直接性抗菌薬はモートン・チオキソル（Morton
Thioxol，Ventron Division）により商標ビニゼ
ン（Vinyzene）129のもとで販売されるＮ−（２
−メチル−１−ナフチル マレイミド）である。 第１抗菌薬は、好ましくは不織ウエブの繊維に
結合剤の適用の前または同時に適用される。一部
は選ばれる繊維および用いる個々の結合剤により
種々の量の第１抗菌薬が不織ウエブに適用される
けれども、第１抗菌活性薬の量は、典型的には全
ウエブ重量の約0.25〜約３％の範囲にある。直接
性または第１抗菌薬の殊に好ましい量は全ウエブ
重量の約１〜約２％である。第１抗菌薬を結合剤
と同時に不織ウエブに適用するとき、第１抗菌薬
は好ましくは結合剤容積の約0.5〜約10％、より
好ましくは結合剤容積の約3.5％である。 第１抗菌薬は公知の種々の方法により製造する
ことができる。例えばユーデイ（Eudy）に対す
る米国特許第4406892号、ユーデイ（Eudy）に対
する第4282366号、クレイン（Klein）に対する
第4394378号およびボルドウイン（Boldwin）に
対する第4408996号に種々の有機ケイ素第四級ア
ンモニウム化合物、殊にシリル第四級アンモニウ
ム化合物、並びにこれらの化合物の製法が記載さ
れる。同様に、科学文献中の論文に、例えばウオ
ルターズ（walters）ほか、「表面結合有機ケイ素
第四級アンモニウムクロリドの殺藻活性」、25ア
プライド・ミクロバイオロジー（Applied
Microbiology）、253〜256（1972）およびイスク
イス（Isquith）ほか、「有機ケイ素第四級アンモ
ニウムクロリドの表面結合抗菌活性」24アプライ
ド・ミクロバイオロジー（Applied
Microbiology），859〜863（1972）もまた種々の
有機ケイ素第四級アンモニウム化合物を製造する
方法を開示している。従つて、当業者は所望の第
１抗菌薬例えば有機ケイ素第四級アンモニウム化
合物の製法を容易に選ぶことができる。 非硬化結合剤および第１抗菌薬は、結合剤およ
び第１抗菌薬を非結合繊維ウエブ全体に存在させ
る、従つて繊維上に実質的に均一に分布させるよ
うに非結合剤繊維に適用される。従つて、ウエブ
の非結合繊維の実質的にすべてがこの適用工程中
に非硬化結合剤および第１抗菌薬に接触させられ
る。 公知の種々の適用法および装置は当業者により
容易に選ぶことができる。例えば、非硬化結合剤
および第１抗菌薬を多孔性支持体上に空気流積層
した非結合繊維、例えばセルロース繊維上に噴霧
する。同様に、非硬化結合剤および第１抗菌薬を
浴に入れ、非結合繊維をそれに通すことができ
る。他の方法および装置にはフオーミングおよび
プリンテイングが含まれる。 次いで結合剤物質を硬化して繊維を結合させ、
抗菌性不織ウエブを形成する。公知の種々の方
法、例えば赤外線照射、電子ビーム、および強制
熱風を当業者により有効に選択し使用して適度の
結合剤の硬化を達成することができる。 その結果、抗菌活性不織ウエブが提供される。
不織ウエブが結合した繊維を有し、結合剤が繊維
上に実質的に均一に分布し、結合剤が繊維の結合
に有効な量存在し、ウエブが湿潤または乾燥のい
ずれであつても第１抗菌薬は繊維および結合剤に
直接性である。 本発明によれば、抗菌活性不織ウエブは第２抗
菌薬を含む液体中に貯蔵され、使用するまでウエ
ブが液体中に湿潤状態に維持される。液体はその
中に第２抗菌薬、典型的に穏和な、天然に存在す
る選ばれた有機酸を有する。 湿潤ワイパーに対する貯蔵液体好ましくは水、
最も好ましくはその唯一の成分として第２抗菌薬
を有する純水である。第２抗菌薬を含むそのよう
な貯蔵液体は皮膚の接触および広域スペクトルの
微生物を殺す高度に有効な抗菌制御に安全であ
る。さらに、好ましい穏和な天然存在有機酸は食
用に適し、典型的に食品中に見出されるかまたは
それから抽出され、それによりまた使用者の不利
なアレルギー皮膚反応の可能性を低下する。 第２の抗菌薬は好ましくは抗菌性を示すことが
できる有機酸である。当業者第１または直接性抗
菌薬と相容性であり、使用者の皮膚に刺激性また
は有害な残留物を与えることなく湿潤ワイパーの
液体貯蔵に安全に使用できる適当な抗菌性有機酸
を選ぶことができる。好ましい天然存在有機酸に
はクエン酸、ソルビン酸、リンゴ酸およびそれら
の組合せが含まれる。他の穏和なしかし天然に存
在しない使用できる有機酸はエチレンジアミン四
酢酸である。好ましくは、有機酸は液体中に全液
体の約0.05〜約2.0重量％の範囲内で、最も好ま
しくは全液体の約0.3〜約1.5重量％の範囲内で存
在する。 貯蔵液体に対する殊に好ましい抗菌薬はソルビ
ン酸とクエン酸との混合物である。好ましくはこ
の混合物はソルビン酸約0.01〜約0.20重量％およ
びクエン酸約0.1〜約0.5重量％（重量％は液体基
準である）を有する。殊に有効な第２抗菌薬混合
物の例はソルビン酸0.075重量％およびクエン酸
0.375重量％である。 不織ウエブの場合に、抗菌薬の適当な選択の基
準には直接性、抗菌活性および湿潤ワイパーがヒ
トの皮膚および眼に対する使用に安全であるよう
な安全性が含まれる。液体装填中の抗菌薬の場合
に、基準は抗菌活性並びにヒトの皮膚および眼に
対する使用に安全であるような穏和性並びに好ま
しくは天然存在である。湿潤ワイパーが顔または
口の拭いに使用される場合に液体装填抗菌薬が食
用に適することもまた望まれるであろう。 本発明の方法は抗菌活性、湿潤ワイパーを製造
する。この方法は初めに非結合繊維ウエブを形成
する。次いで非硬化結合剤および第１抗菌薬を非
結合繊維ウエブ全体に適用し、第１抗菌薬はウエ
ブが湿潤または乾燥のいずれのときにもウエブの
繊維および結合剤に直接性である。結合剤および
第１抗菌薬の適用後、結合剤を硬化し、繊維を互
いに結合させて抗菌活性不織ウエブを形成する。
次いでウエブを、第２抗菌薬を含む液体中に貯蔵
して、使用するまでウエブを湿潤状態を維持す
る。 以下は本発明の実施例であり、それは単に適例
にすぎないものである。 実施例 抗菌活性不織ウエブを製造した。非結合セルロ
ース繊維を空気流積層し、30ポンド毎連の非結合
セルロース繊維ウエブを製造した。ラテツクス固
体を基にして4.2％の抗菌薬を有する非硬化ラテ
ツクス結合体をセルロースウエブ全体に適用し、
最終結合処理したウエブの連量を45ポンド毎連に
した。次いで結合剤を硬化してセルロース繊維を
互いに結合させて抗菌活性不織ウエブを形成し
た。次いでウエブを数片に切断し、それらを種々
の貯蔵液中に貯蔵した。 ウエブＡは抗菌薬を含まない水からなる液体中
に貯蔵した。ウエブＢはソルビン酸0.075重量％
を含む水からなる液体中に貯蔵した。ウエブＣは
クエン酸0.375重量％を含む水からなる液体中に
貯蔵した。ウエブＤはソルビン酸0.075重量％お
よびクエン酸0.375重量％を含む水からなる液体
中に貯蔵した。 生じた空気流積層不織湿潤ワイパーを試験して
その抗菌活性を確認した。詳しくは各湿潤ワイパ
ーを試験して５米国薬局方（U.S.P.）抗菌保存有
効性攻撃生物体並びに湿潤ワイパー中にありそう
な汚染物、シユードモナス・セパシア
（Pseudomonas cepacia）添加の減少および抑制
に及ぼす効果を確認した。 各湿潤ワイパーをアスペルギルス・ニガー
（Aspergillus niger）、カンジダ・アルビカンス
（Canida albicans）、スタヒロコツカス・アウレ
ウス（Staphylococcus aureus）、シユードモナ
ス・エルジノーサ（Pseudomonas aeruginosa）、
エシエリキア・コリホルミア（Escherichia
coliformia）、およびシユードモナス・セパシア
（Pseudomonas cepacia）に10⁵〜10⁶微生物／ml
の全接種水準でさらした。その後全平板菌数に細
菌に対して10分、30分、60分および120分、真菌
に対して１時間、４時間、８時間および20時間間
隔でとつた。結果は表１に示される。

【表】

【表】 殊に優れた抗菌結果はソルビン酸およびクエン
酸の両方を含む水の液体中に貯蔵したウエブＤに
対して得られた。そのような湿潤ワイパーはエシ
エリキア・コリ（E.coli）、シユードモナス・エ
ルジノーサ（P.aeruginosa）およびアスペルギル
ス・ニガー（A.niger）微生物の攻撃において、
直接性抗菌薬および湿潤溶液としての純水で処理
したウエブ、あるいは直接性抗菌薬並びに抗菌性
湿潤溶液としての水およびクエン酸で処理したウ
エブからなるワイパーに比べて殺速度および優れ
た微生物菌数低下毎単位時間を示すことの両方に
殊に有効であつた。さらに試料Ｄは他の試験系の
いずれと比較してもエシエリキア・コリ（E.
coli）およびアスペルギルス・ニガー（A.niger）
に対して優れた数値微生物平板菌数低下を与え
た。 本発明の他の態様は開示した明細書の考察また
は本発明の実施により、当業者は明らかになろ
う。明細および実施例は単に適例と考えられ、発
明の真の範囲および精神は請求の範囲により示さ
れるものである。