JP2529296Y2 - タイル群の圧着装置 - Google Patents

タイル群の圧着装置

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JP2529296Y2
JP2529296Y2 JP10222191U JP10222191U JP2529296Y2 JP 2529296 Y2 JP2529296 Y2 JP 2529296Y2 JP 10222191 U JP10222191 U JP 10222191U JP 10222191 U JP10222191 U JP 10222191U JP 2529296 Y2 JP2529296 Y2 JP 2529296Y2
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JP10222191U
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秀彦 山田
信 武藤
広 鈴木
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株式会社イナックス
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  • Specific Conveyance Elements (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンリート板等からな
る基板へ塗布したモルタル層に、複数枚のタイルからな
るタイル群を貼着する際に、タイル群を圧着するための
タイル群の圧着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築材として、発泡コンクリート
板等からなる基板の表面に複数枚のタイルをモルタルで
貼着したタイルパネルがある。このタイルパネルの製造
は、基板の表面にモルタル層を形成し、タイル吸着用の
開口部の複数を開設した空気箱で吸着したタイル群をモ
ルタル層の上に移載すると共に、空気箱の昇降装置で空
気箱を押圧してタイル群をモルタル層に貼着し、モルタ
ル層を養生硬化し、タイル目地間隙に目地材を詰めて目
地を成形し、この目地を硬化して完成していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、モルタル層
にタイルを貼着するには、タイルの裏面に形成した裏足
の根元までモルタルが進入するように、タイルを充分に
押圧する必要がある。しかし、大型のタイル群を空気箱
の昇降装置のみで押圧した場合には、タイルー枚当たり
の押圧力を確保することができず、更にタイル群全体を
均一に押圧できないことがある。そのため、従来は、タ
イルの貼着が確実に行われて部分が生じる問題点があつ
た。
【0004】本考案は、上記問題点を解決するために、
大型のタイル群をモルタル層に確実に貼着させることが
できるタイル群の圧着装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案が採用した手段
は、パネル搬送路の上方位置で昇降自在に配設され且つ
タイル吸着用の開口部の複数を開設した空気箱と、タイ
ル貼着位置まで降下した空気箱をパネル搬送路に向かっ
て押圧するクランプ装置の複数とを備え、各クランプ装
置は、空気箱を押圧するクランプ具と、該クランプ具を
昇降させると共に上記空気箱の昇降を阻止しない待機位
置まで後退させる操作具とからなることを特徴とするタ
イル群の圧着装置である。
【0006】
【作用】空気箱は、複数枚のタイルから成るタイル群を
タイル吸着用の開口部で吸着する。パネル搬送路は、上
面にモルタル層を塗布した基板をタイル貼着位置へ搬入
する。空気箱は、降下してタイル群をモルタル層の上に
載置する。次に、各クランプ紡置は、操作具でクランプ
具を操作し、基板に向かって空気箱を押圧し、タイル群
をモルタル層に押圧する。タイル群を形成する各タイル
は、この押圧により、タイル裏面の裏足の根元までモル
タルが進入し、確実に貼着される。クランプ装置は、複
数備えられているため、タイル群を均一に押圧すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係るタイル群の圧着装置(以
下「本案装置」という。)を図1乃至図5に示す実施例
に基づいて説明する。
【0008】図1は右半分を断面して示す正面図、図2
は手前半分を示す平面図、図3は主要部の左側面図、図
4は空気箱を整列枠体と共に傾斜した状態における右半
分を断面した正面図、図5は整列したタイル群をモルタ
ル層へ貼着している状態における右半分を断面した正面
図である。
【0009】本案装置を備えたタイル群貼着設備10
は、前後方向に延設したパネル搬送路Rを跨ぐように設
けられている。パネル搬送路Rは、左右両側に配置した
フレーム18,18に、強制駈馳したロール17,17
…を軸支して構成してある。ロール17,17…は、モ
ルタル層5の塗布された基板6を、パネル搬送路Rのタ
イル貼着位置まで搬入・搬出する。なお、パネル搬送路
Rは、図示は省略したが、ベルトコンベア等で構成する
ことも可能である。
【0010】前記パネル搬送路Rの左右外側の前後に
は、支柱11,11…が立設されている。この左右一組
の支柱11,11の前後各組は、上端に梁19を横架し
てある。更に、支柱11,11の前後各組には、パネル
搬送路Rの上方を跨ぐように、昇降具12が昇降自在に
案内13,13されている。
【0011】前後の各昇降具12は、中央に軸受け具2
0,21が設けられ、上方の梁19に取り付けられたエ
アーシリンダー等からなる昇降操作具22の出力端22
aが軸受け具20,21に接続されている。前方の軸受
け具20は、貫通した中空軸23(図2参照)を軸支
し、中空軸23を回転駆動するギヤードモータ24が取
付けられている。後方の軸受け具21は、軸25(図1
参照)を軸支してある。
【0012】上記手前の軸受け具20は、内部に中空部
20aが形成され、延設したダクト25を外部のブロア
ー(図示は省略)の吸引口に切り替え弁を介して接続し
てあり、中空軸23の中空部23aとダクト25とを連
通してある。中空軸23の中空部23aは、切り替え弁
(図示は省略)の切り替えにより、吸引圧又は大気圧の
状態となる。
【0013】前後中空軸23及び軸25の軸端は、空気
箱14の前後端に接続されている。空気箱14は、内部
の中空部14aが、中空軸23の中空部23aと連通し
ている。空気箱14は、その上面側の所定位置に、開口
部14b,14b…が開設されると共に、各開口部14
bにゴム等からなる吸盤26が取付けられている。空気
箱14は、前記パネル搬送路Rの上方で、ギヤードモー
タ24で強制回転できるようになっている。
【0014】上記空気箱14の上面側には、整列用枠体
16を配設してある。空気箱14は、図3に示す如く、
その側面14d,14dに、エアーシリンダー等からな
る昇降操作具27の複数と、エアーシリンダー等からな
る進退操作具29の複数とが取り付けられている。各昇
降操作具27の出力端27aは、プラケット28介して
整列用枠体16に接続され、更に進退操作具29の出力
端29aは、ブラケット30を介して整列用枠体16に
接続されている。
【0015】昇降操作具27,27…は、同期操作によ
り整列用枠体16を矢符A方向(図3参照)へ離反接近
し、進退操作具29,29…は、同期操作により整列用
枠体16を矢符B方向(即ち、前記中空軸23及び軸2
5の軸芯方向に沿う方向)へ進退する。なお、昇降操作
具27,27…は、省略することも可能である。
【0016】前記整列用枠体16は、タイル挿嵌部16
aの複数を格子状に形成してある。タイル挿嵌部16a
は、吸盤26が2個宛入るようにしてある。整列用枠体
16は、前記昇降操作具27,27…の操作で空気箱1
4から離反すると、タイル挿嵌部16aの内部にタイル
1の略々全体を嵌入させ(図1及び図4参照)、逆に昇
降操作具27,27…の操作で空気箱14に接近する
と、タイル挿嵌部16aの内部から各タイル1の貼着面
1aを突出させる(図5参照)。なお、昇降操作具2
7,27…を省略した場合には、タイル挿嵌部16aの
内部から各タイル1の貼着面1aを突出させておく。
【0017】前記フレーム18,18の適所には、クラ
ンプ装置31の複数が配設されている。クランプ装置3
1の個数及び配設箇所は、空気箱14の大きさにより適
宜選択される。各クランプ装置31は、ロータリー式エ
アーシリンダー等からなり、出力軸端32aが昇降及び
回転する操作具32と、出力軸端32aに取り付けた片
持ちアーム状のクランプ具33とからなる。クランプ具
33は、前記空気箱14及び整列枠体16の反転を阻止
しない待機位置(図2に示す位置)から、反転した空気
箱14の張出梁14eの上方に位置する前進位置(図1
中の一点鎖線で示す位置)を経由して、張出梁14eを
押圧するクランプ位置(図5に示す位置)までの間を往
復移動する。
【0018】次に、本案装置を備えたタイル群貼着設備
10の操作順序を説明する。先ず、図1及び図2に示す
如く、空気箱14に対して整列枠体16が上向きとなる
水平状態又は作業者側へ若干下り傾斜した状態にし、整
列枠体16の各タイル挿嵌部16a,16a…に、貼着
面1aを上向きとしたタイル1を、手先業又は自動挿入
機械で挿入する。各タイル挿嵌部16a,16a…に挿
入されたタイル1,1…は、整列されていないタイル群
を形成する。
【0019】次に、空気箱14は、ギヤードモーター2
4の正回転により、図4に示す如く、整列枠体16と共
に傾斜状態となる。タイル群は、整列枠体16の傾斜に
伴い、各タイル1が滑り落ちてタイル一側面1cがタイ
ル挿嵌部16aの一方の壁面16bに当接すと、各タイ
ル列C(図2参照)を揃える。なお、空気箱14は、こ
の傾斜状態のときに、各開口部14b及び吸盤26から
空気を吐出させてタイル1をタイル挿嵌部16a内で浮
上させると、各タイル1の滑り落ちを円滑にすることが
できる。
【0020】続けて、空気箱14及び整列枠体16は、
ギヤードモーター24の逆回転により水平状態に戻され
る。その後、整列枠体16は、進退操作具29,29
(図2及び図3参照)により、矢符B方向へ適宜量だけ
前進移動する。タイル群は、タイル挿嵌部16aの他方
の壁面16cで各タイル1の他側面1dが押圧される
と、各タイル行D(図2参照)を揃え全体の整列を完了
する。
【0021】更に続けて、整列枠体16は昇降操作具2
7,27…の操作により空気箱14に接近し、空気箱1
4は中空部14aを負圧状態にして各タイル1を吸曇2
6,26で吸着保持する。その後に、空気箱14は、ギ
ヤードモーター24の正回転により180度反転した後
に、昇降操作具22,22の操作でパネル搬送路Rに向
かって降下する。なお、パネル搬送路Rには、モルタル
層5を塗布した基板6が搬入待機している。各タイル1
は、空気箱14の降下に伴いモルタル層5に圧着する。
【0022】クランプ装置31は、空気箱14が降下す
ると、各操作具32が作動して、クランプ具33を待機
位置(図2に示す位置)からクランプ位置(図5に示す
位置)まで移動させ、空気箱14の張出梁14eを適宜
時間だけクランプする。このクランプ中は、空気箱14
に取り付けたバイブレータ(図示は省略)を起動して、
モルタル層5とタイル貼着面1bとの馴染みを向上させ
る。
【0023】最後に、各操作具32のクランプ具33を
待機位置(図2に示す位置)まで後退させた後に、空気
箱14の吸引を停止して各吸盤26を待機圧状態とし、
昇降操作具22で空気箱14を上昇させた後に、空気箱
14を反転させ、昇降操作具27で整列枠体16を空気
箱14から離反させると共に進退操作具29で待機位置
まで後退させる。
【0024】
【考案の効果】以上詳述の如く、本考案は、タイル群を
均一に押圧して、各タイルの裏足の根元までモルタルを
進入させることができる。その結果、本考案は、基板に
タイルを確実に貼着することが可能となり、タイル剥離
が生じることのないタイルパネルを提供することができ
る実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案装置を備えたタイル群貼着設備の実施例を
示すものであり、右半分を断面して示す正面図である。
【図2】同上の手前半分を示す平面図である。
【図3】同上の主要部の左側面図である。
【図4】同上の空気箱を整列枠体と共に傾斜した状態に
おける右半分を断面した正面図である。
【図5】同上の整列したタイル群をモルタル層へ貼着し
ている状態における右半分を断面した正面図である。
【符号の説明】
14…空気箱 14b…開口部 31…クランプ装
置 32…操作具 33…クランプ具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル搬送路の上方位置で昇降自在に配設
    され且つタイル吸着用の開口部の複数を開設した空気箱
    と、タイル貼着位置まで降下した空気箱をパネル搬送路
    に向かって押圧するクランプ装置の複数とを備え、各ク
    ランプ装置は、空気箱を押圧するクランプ具と、該クラ
    ンプ具を昇降させる共に上記空気箱の昇降を阻止しない
    待機位置まで後退させる操作具とからなることを特徴と
    するタイル群の圧着装置。
JP10222191U 1991-10-08 1991-10-08 タイル群の圧着装置 Expired - Lifetime JP2529296Y2 (ja)

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JPH0582940U JPH0582940U (ja) 1993-11-09
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