JP2529257B2 - ヒユ−ズ用導体 - Google Patents

ヒユ−ズ用導体

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將伸 西尾
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、定格以上の過電流が流れたときに瞬時に
断線するように機能するヒューズ用導体に関するもので
ある。
[従来の技術] 日本金属学会編集「金属便覧(昭和57年12月20日改訂
第4版p.1007)」に記載されているように、ヒューブと
しては、従来Pb、ZnまたはPb−Sn合金が通常用いられて
いる。これらの金属または合金からなるヒューズ用導体
は、過電流のジュール熱によって溶断して電気回路を開
く。外気温に左右されずに溶断電流を精密に決めようと
する場合には、タングステン線からなるヒューズ用導体
が使用されることもある。また、加熱雰囲気の過熱によ
って溶断するタイプのヒューズには低温で溶融するウッ
ドメタルが利用されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上述したようなヒューズ用導体を、半
導体装置や電子部品にヒューズ機能を付加するのに用い
る場合、使用可能な程度の細線や極細線にまで伸線加工
を施すことが困難である。そのため、ヒューズ機能を有
する別の装置をそれらの装置や部品を組込んだ電子機器
の回路に組込んでいるのが現状である。あるいは、上述
のようなヒューズ用導体が板状や太線で使用されてお
り、部分的にノッチを入れるなどしてその断面積を減じ
ていた。
Al、Al合金、CuまたはCu合金からなる細線や極細線を
ヒューズ用導体として使用することもあるが、そのよう
なヒューズ用導体は過電流に対して溶断しにくかった。
そこで、この発明は、溶断特性に優れ、かつ伸線加工
性に優れたヒューズ用導体を提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] この発明に従ったヒューズ用導体は、Cuを0.01〜2重
量%含有し、その残部がPb、Bi、In、Cd、Sb、Snを含む
群から選ばれた少なくとも1種または2種以上の金属と
なっているものである。
[発明の作用効果] Pb、Bi、In、Cd、Sb、Snの金属(以下、低融点金属と
称する。)にCuを添加した合金は、低融点金属自体に比
べて引張強さが向上する。これらの合金は融点も低融点
金属自体に比べて、さほど高くはない。ところが、Cuの
含有量が多くなると、融点が上昇してヒューズ用導体に
適さなくなる。そのためCuの含有量はある範囲内に抑え
る必要がある。また、これらの合金は溶断特性にも優れ
ていることが認められる。そこで、これらの特性を利用
して低融点金属とCuとからなる合金細線をヒューズ用導
体として得ることが望まれる。
したがって、本発明によるヒューズ用導体は、Cuが0.
01〜2重量%、その残部が少なくとも1種または2種以
上の低融点金属となっているものである。Cuの含有量が
0.01重量%未満ではヒューズ用導体として要する引張強
さの向上に寄与する効果が小さく、2重量%を越える
と、その組成において完全に液相になる温度が700℃を
越え、ヒューズ用導体として適した融点温度を越えるも
のとなる。
また、この発明に従った合金の組成において、Pb以外
の低融点金属を1種または2種以上含有するとき、以下
に示す範囲内の含有量が好ましく、伸線加工性、溶断特
性が優れている。
Bi:0.01〜50重量% In:0.01〜30重量% Cd:0.01〜20重量% Sb:0.01〜15重量% Sn:0.01〜40重量% さらに、これらの上記低融点金属の含有量を上記範囲
内で変化させることにより、用途に合わせたヒューズ用
導体としての融点温度の調整を行なうことができる。
以上のように、この発明のヒューズ用導体は、溶断特
性に優れ、かつ伸線加工性にも優れている。また、細線
や極細線への加工が可能であることから、ヒューズ用導
体として高抵抗値が要求され、かつ細線や極細線である
ことを必要とするような分野に有効に利用される。特
に、半導体装置(IC、トランジスタ等)や電子部品(コ
ンデンサ等)に本来持つ機能にヒューズ機能を付加した
い場合等に有効に利用される。このとき、これまで半導
体装置や電子部品と別に電子機器の回路に組込まれてあ
ったヒューズ機能を有する装置が不要となる。そのた
め、部品点数の低減につながり、高信頼性の電子機器の
製造が可能となる。
[実施例1] 第1表に示す組成からなる合金または金属単体を溶解
鋳造法により、直径20mmφの金型に鋳造した。得られた
ビレットを用いて鋳造および伸線を行ない、第1表に示
すような種々の線径の合金線または金属単体線を作製し
た。
得られた合金線または金属単体線に電流を流して溶断
特性を調べた。このとき溶断特性の評価は10A以下の所
定の電流を流したときの溶断するまでの時間によって行
なった。したがって、溶断するまでの時間が短いほど、
溶断特性が優れていることになる。
本発明例No.1〜No.8の組成からなる合金線は0.3〜10A
までの所定の電流を流したときに瞬時に溶断した。比較
のため、従来例として同径のAl線を用いて同様に溶断特
性を調査した。このときAl線は7〜10Aまでの所定の電
流を流したときに1秒以内に溶断した。上記結果から、
本発明による低融点金属とCuとの合金からなるヒューズ
用導体は、はるかに優れた溶断特性を示すことがわか
る。
また、第1表に示すように比較例No.9〜No.12の組成
からなる合金線または金属単体線、すなわちCuの含有量
が本発明例による上下限値を越えた組成からなる合金
線、もしくは金属単体線、またはSnの含有量が好ましい
範囲の上限値を越えた組成からなる合金線は、直径200
μmφの連続線を得ることができず、または連続線を得
ることができても溶断するのに数秒間要した。
[実施例2] 第1表に示すNo.3の組成からなるPb−Cu合金を用いて
実施例1と同様の方法で直径150μmφまで伸線した。
得られた合金線をパワートランジスタの入力側結線用導
体として用いて、超音波ボンディングにより結線しパワ
ートランジスタを試作した。このパワートランジスタに
定格電流値の10倍の電流を流したところ、瞬時に入力側
結線用導体のみが溶断し、周囲の配線に過電流が流れる
ことを防止した。
[実施例3] 第1表に示すNo.2の組成からなるPb−Cu合金を用いて
実施例1と同様の方法で直径70μmφまで伸線した。得
られた合金線を用いてヒューズ機能を内蔵したコンデン
サを試作した。このときヒューズ用導体の特性として、
引張荷重が20g、電気抵抗値が50mΩ/mm、溶断電流(1
秒以内に溶断するのに必要な最低電流)が0.25Aである
直径70μmの上記合金線を用いた。
このようなヒューズ用導体を内蔵したコンデンサに定
格電圧値の5倍の電圧をかけたところ、ヒューズ用導体
のみが断線し、他の電気回路(コンデンサを含む。)は
損傷を受けなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01H 85/06 7346−5G H01H 85/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cuが0.01〜2重量%、その残部がPb、Bi、
    In、Cd、Sb、Snを含む群から選ばれた少なくとも1種ま
    たは2種以上の金属となっている、ヒューズ用導体。
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