JP2678215B2 - ヒューズ用導体 - Google Patents

ヒューズ用導体

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、定格以上の過電流が流れたときに瞬時に
断線するように機能するヒューズ用導体に関し、特にI
C、トランジスタなどの半導体装置や、コンデンサ等の
回路部品の内部に組込まれ、これらの装置や部品に過電
流が流れたときや、過熱されたときにオープンし、これ
らの装置や部品の焼損を防止するように機能するヒュー
ズに用いられる導体に関するものである。
[従来の技術] 日本金属学会編集「金属便覧(昭和57年12月20日改訂
第4版p.1007)」に記載されているように、ヒューズと
しては、従来Pb,Zn,またはPb−Sn合金が通常用いられて
いる。これらの金属または合金からなるヒューズ用導体
は、過電流のジュール熱によって溶断して電気回路を開
く。外気温に左右されずに溶断電流を精密に決めようと
する場合には、タングステン線からなるヒューズ用導体
が使用されることもある。また、加熱雰囲気の過熱によ
って溶断するタイプのヒューズには、低温で溶融するウ
ッドメタルが利用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述したようなヒューズ用導体を、半
導体装置や回路部品にヒューズ機能を付加するのに用い
る場合、使用可能な程度の細線や極細線にまで伸線加工
を施すことが困難である。そのため、ヒューズ機能を有
する別の装置をそれらの装置や部品を組込んだ電子機器
の回路に組み込んでいるのが現状である。あるいは、上
述のようなヒューズ用導体が板状や太線で使用されてお
り、部分的にノッチを入れるなどしてその断面積を減じ
ていた。
Al,Al合金、CuまたはCu合金からなる細線や極細線を
ヒューズ用導体として使用することもあるが、そのよう
なヒューズ用導体は過電流に対して溶断しにくかった。
そこで、この発明は、溶断特性に優れ、かつ伸線加工
性に優れたヒューズ用導体を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この発明に従ったヒューズ用導体は、銀が0.5〜20重
量%、銅およびテルルのうちの少なくともいずれか一方
が0.05〜1重量%、その残部が鉛と不可避的不純物とか
らなる。
また、この発明の1つの局面に従ったヒューズ用導体
は、銀が0.5〜20重量%、銅およびテルルのうちの少な
くともいずれか一方が0.05〜1重量%、その残部が鉛
と、ビスマス、インジウム、カドミウム、アンチモンお
よび錫を含む群から選ばれた少なくとも1種の低融点金
属と、不可避的不純物とからなっているものである。こ
の低融点金属の含有量は、鉛の含有量よりも少なくなっ
ている。
さらに、この発明の好ましい実施例によれば、ヒュー
ズ用導体は、0.05〜0.3mmの範囲内の線径を有する導線
であればい。この発明に従ったヒューズ用導体は、コン
デンサに内蔵されるヒューズに用いられるのが好まし
い。
[発明の作用効果] 鉛に銀を添加した合金は、鉛字体に比べて引張り強さ
が向上する。この合金は融点も鉛自体に比べて、さほど
高くない。ところが、銀の含有量が多くなると、融点が
上昇してヒューズ用導体に適さなくなる。そのため、銀
の含有量は或る範囲内に抑える必要がある。また、この
合金は溶断特性にも優れていることが本願発明者によっ
て見い出された。そこで、これらの特性を利用して鉛と
銀とからなる基本組成を有する合金細線をヒューズ用導
体として用いる。
また、鉛−銀合金を基本組成とするヒューズ用導体に
銅またはテルルを極微量、添加するのは、細線に加工さ
れたときのヒューズ用導体の引張り強さを向上させるた
めである。
したがって、本発明によるヒューズ用導体は、銀が0.
5〜20重量%、銅およびテルルのうちの少なくともいず
れか一方が0.5〜1重量%、その残部が鉛と不可避的不
純物とからなっているものである。さらに、本発明によ
るヒューズ用導体は、上記鉛−銀−銅または/およびテ
ルル合金にビスマス、インジウム、カドミウム、アンチ
モンおよび錫を含む群から選ばれた少なくとも1種の低
融点金属が含まれているものである。この低融点金属の
含有量は、鉛の含有量よりも少なくなっているものであ
る。
銀の含有量が0.5重量%未満では、ヒューズ用導体と
して要する引張り強さの向上に寄与する効果が小さい。
また、銀の含有量が20重量%を越えると、その組成にお
いて完全に液相になる温度が高くなり、ヒューズ用導体
として適した融点温度を越えるものとなるとともに、よ
り高価な合金になる。
銅の含有量が0.05重量%未満では、引張り強さの向上
に寄与する効果が小さい。また、銅の含有量が1重量%
を越えると、その組成において完全に液相になる温度が
高くなり、ヒューズ用導体として適した融点温度を越え
るものとなる。
さらに、テルルの含有量を0.05〜1.0重量%の範囲に
限定したのは、0.05重量%未満では、銅と同様に引張り
強さの向上に寄与する効果が小さいが、1重量%を越え
ても、引張り強さがより大きく向上しないためである。
なお、銅とテルルをそれぞれ上記範囲内において同時に
添加することによって、引張り強さをさらに向上させる
ことができる。
また、この発明に従った合金の組成において、鉛以外
の低融点金属を1種または2種以上含有するとき、その
含有量が鉛の含有量よりも多くなると、加工性が劣るか
らである。この低融点金属の含有量は、以下に示す範囲
内の含有量が好ましく、伸線加工性、溶断特性が優れて
いる。
Bi:0.01〜20重量% In:0.01〜30重量% Cd:0.01〜20重量% Sd:0.01〜15重量% Sn:0.01〜40重量% さらに、これらの上記低融点金属の含有量を上記範囲
内で変化させることにより、用途に合わせたヒューズ用
導体としての融点温度の調整を行なうことができる。
また、ヒューズ用導体の好ましい線径の範囲を0.05〜
0.3mmφ(50〜300μmφ)としたのは、線径が0.3mmφ
を越えると溶断に必要な電流値が大きくなるとともに、
そのヒューズ用導体をコンデンサ等の回路部品内へ配置
する場合において、回路部品をコンパクトにすることが
困難になるからである。線径を0.05mmφ以上としたの
は、これ以下の線径に工業的に加工することが困難であ
るためである。さらに、線径が0.05mmφ以下に加工する
ことができたとしても、0.05mmφ未満の線径を有するヒ
ューズをコンデンサ等の回路部品内に組込む場合等にお
いて、その取扱いが困難になる。
以上のように、この発明のヒューズ用導体は、溶断特
性に優れ、かつ伸線加工性にも優れている。また、細線
や極細線への加工が可能であることから、ヒューズ用導
体として高抵抗値が要求され、かつ細線や極細線である
ことを必要とするような分野に有効に利用される。特
に、半導体装置(IC、トランジスタ等)や回路部品(コ
ンデンサ等)に本来持つ機能ヒューズ機能を付加したい
場合等に有効に利用される。特に、回路部品の組込みを
誤った場合に焼損に至る可能性のあるタンタルチップコ
ンデンサに内蔵されるヒューズ用導線に本発明のヒュー
ズ用導体を用いると有効である。このとき、これまで半
導体装置や回路部品と別に電子機器の回路に組込まれて
あったヒューズ機能を有する装置が不要となる。そのた
め、部品点数の低減につながり、高信頼性の電子機器の
製造が可能となる。
[実施例] 実施例1 第1表に示す組成からなる合金または金属単体を溶解
鋳造法により、その一辺が20mmの正方形の断面を持つ鋳
型に鋳造した。得られたビレットを用いて鍛造および伸
線を行ない、第1表に示すような種々の線径の合金線ま
たは金属単体線を作製した。
得られた合金線または金属単体線に所定の電流を流し
て溶断特性を調べた。このとき、溶断特性の評価は、1
秒以内に溶断する最低電流値によって行なった。したが
って、この溶断する最低電流値が低いほど溶断特性が優
れていることになる。なお、この溶断特性試験におい
て、合金線または金属単体線は、所定の回路において電
極間距離が35mmとなるように電気的に接続された。
本発明例No.1〜No.13の組成からなる合金線は、50〜3
00μmの線径に加工されることが容易であり、1秒以内
に溶断する最低電流値は0.3〜2Aの範囲内であった。比
較のため、従来例としてAl線を用いて同様に溶断特性を
調べた。このとき、線径130μmのAl線は4Aの電流を流
したときに1秒以内に溶断した。上記の結果から、本発
明による低融点金属と銀と銅および/またはテルルとの
合金からなるヒューズ用導体は、はるかに優れた溶断特
性を示すことがわかる。
また、第1表に示すように、比較例No.15〜No.18の組
成からなる合金線または金属単体線、すなわち、銀の含
有量が上下限値を越えた組成からなる合金線、もしくは
鉛の金属単体線、またはビスマスの含有量が好ましい範
囲の上限値を越えた組成からなる合金線は、線径300μ
mφ未満の連続線を得ることができなかった。さらに、
比較例No.14の合金線は、望ましい線径の範囲の上限値
を越えており、1秒以内に溶断させるには大きな溶断電
流が必要であった。
実施例2 実施例1において得られた第1表に示すNo.6の組成の
Pb−20重量%Ag−0.15重量%Cu−0.15重量%Te合金を用
いて、実施例1と同様の方法で線径100μmφまで伸線
した。得られた合金線を用いてヒューズ機能を内蔵した
コンデンサを試作した。このとき、ヒューズ用導体の特
性は、引張り荷重が48g,電気抵抗値が21Ω/m、溶断電流
(1秒以内に溶断するのに必要な最低電流)が1.0Aであ
る、線径100μmの上記合金線を用いた。
このようなヒューズ用導体を内蔵したコンデンサに定
格電流値の5倍の電流を流したところ、ヒューズ用導体
のみが断線し、他の電気回路(コンデンサを含む。)は
損傷を受けなかった。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀が0.5〜20重量%、銅およびテルルのう
    ちの少なくともいずれか一方が0.05〜1重量%、その残
    部が鉛と不可避的不純物とからなるヒューズ用導体。
  2. 【請求項2】当該ヒューズ用導体は、0.05〜0.3mmの範
    囲内の線径を有する導線である、請求項1に記載のヒュ
    ーズ用導体。
  3. 【請求項3】当該ヒューズ用導体は、コンデンサに内蔵
    されるヒューズ用導体である、請求項1に記載のヒュー
    ズ用導体。
  4. 【請求項4】銀が0.5〜20重量%、銅およびテルルのう
    ちの少なくともいずれか一方が0.05〜1重量%、その残
    部が鉛と、ビスマス、インジウム、カドミウム、アンチ
    モンおよび錫を含む群から選ばれた少なくとも1種の低
    融点金属と、不可避的不純物となり、 前記低融点金属の含有量は、前記鉛の含有量よりも少な
    くなっている、ヒューズ用導体。
  5. 【請求項5】当該ヒューズ用導体は、0.05〜0.3mmの範
    囲内の線径を有する導線である、請求項4に記載のヒュ
    ーズ用導体。
  6. 【請求項6】当該ヒューズ用導体は、コンデンサに内蔵
    されるヒューズ用導体である、請求項4に記載のヒュー
    ズ用導体。
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