JP2529183Y2 - 回転機械の基礎への固定構造 - Google Patents

回転機械の基礎への固定構造

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JP2529183Y2
JP2529183Y2 JP1990096600U JP9660090U JP2529183Y2 JP 2529183 Y2 JP2529183 Y2 JP 2529183Y2 JP 1990096600 U JP1990096600 U JP 1990096600U JP 9660090 U JP9660090 U JP 9660090U JP 2529183 Y2 JP2529183 Y2 JP 2529183Y2
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明 白石
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は回転電機や火力タービン,水車、ディーゼ
ルエンジンなどの原動機などの大形の回転機械をコンク
リート基礎に固定する固定構造に関する。
〔従来の技術〕
第3図は回転電機の取付脚部をコンクリート基礎に固
定した従来の固定構造の断面図である。図において、回
転電機1の取付脚部1aは固定ボルト2により基台3に取
付けられており、基台3はコンクリート基礎4を貫通す
る基礎ボルト5,コンクリート基礎4の底面に取付けられ
た座板6に溶接された底板7,リングナット8および止め
ナット9によりライナー10を介してコンクリート基礎4
の上面に強固に固定されている。ここで基礎ボルト5に
はタールペーパ11が巻付けてありコンクリート基礎4の
貫通孔4aの内壁面にはアンカースリーブ12が取付けてあ
る。基礎ボルト5は基台3をコンクリート基礎4に止め
ナット9を取付けない状態で規定量まで伸ばしその状態
でリングナット8をねじ込み固定される。しかる後止め
ナット9を螺合してリングナット8の弛み止めを行な
う。この状態でコンクリート基礎4の貫通孔4aの空間
(アンカースリーブ12とタールペーパ11との間)にモル
タルコンクリート9を注入し、コンクリート基礎4の上
面にもライナー10を覆い被せるようにモルタルコンクリ
ート13を塗布する。このようにして基礎ボルト5および
その周辺を固めるが、コンクリート基礎4が経年により
収縮すると、基礎ボルトが弛むので基礎ボルト5の増締
めを行なわなければならない。この場合基礎ボルト5は
タールペーパ11によりモルタルコンクリート13と隔絶さ
れているので増締めにより発生する基礎ボルト5の伸び
がモルタルコンクリート13により拘束されることはな
い。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところでこのような固定構造では次のような問題点が
あった。すなわち、従来使用されている基礎ボルトは胴
太であるため剛体に近くばね定数が大きいので所定応力
内での伸び量は小さく経年によるコンクリート基礎の縮
みに対応して基礎ボルトの締付力が軽減し、ゆるみが生
じる。したがって基礎ボルトの増締めの機会が多くな
る。またタールペーパを上部の基台から下部の底板に至
るまで基礎ボルトの外周に隙間なく巻き付けることは困
難であるので注入したモルタルコンクリートが基礎ボル
トの雄ねじ部に浸入し、基礎ボルトの増締めを行なうと
きかじりを起こして増締めができない。また基礎ボルト
が折損したとき新品と交換することが困難である。
この考案の目的は上述した問題点に鑑み、基礎ボルト
はばね定数をなるべく小さくし、かつ基礎ボルトを保持
する充填物は基礎ボルトの雄ねじ部に浸入しない様な材
質として増締め,交換が容易であるような固定構造を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案では上述した目的達成のため、回転機械の取
付脚部を基台にねじ締め固定し、この基台をコンクリー
ト基礎の貫通孔に挿入した基礎ボルトでねじ締め固定す
る構造において、基礎ボルトはばね定数の小さい胴細の
ものとした。またこの基礎ボルトとコンクリート基礎の
貫通孔との間に玉砂利を詰め込んだ。さらに貫通孔底部
には玉砂利の含む微小粒の流出を防ぐ止め栓を設けた。
さらに貫通孔の上部に基台をモルタル固めするモルタル
コンクリートの流入を防ぐ止めリングを設け、またコン
クリート基礎の底面側に基礎ボルトに螺合されるナット
の落下防止金具を備えた。
〔作用〕
基礎ボルトを胴細形状としたので同じねじ径の基礎ボ
ルトよりばね定数が小さくなる。したがって基礎ボルト
の初期締め付けの際従来(ばね定数が大きい)より伸ば
された状態でセットされるので、基礎ボルトの増締めの
機会が減少する。また基礎ボルトを保持する充填物とし
て玉砂利を用い、止め栓を設けたことにより基礎ボルト
の雄ねじ部に微小異物が浸入することがないので、ボル
トのかじりが回避され基礎ボルトの増締め,交換が容易
となる。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例である回転電機の基礎へ
の固定構造の断面図で、第3図で示したものと同一の部
品には同一の符号を付しその説明を省略する。この考案
による実施例が従来例と異なる点は基礎ボルトを胴細形
状としたこと、基礎ボルトと基礎コンクリートの貫通孔
との間の隙間に玉砂利を詰め込んだこと、前記隙間の底
部に止め栓を設けたこと、さらに前記隙間の上部に止め
リングを設けたことおよびリングナット,止めナットの
落下防止金具を取付けたことである。すなわち、回転電
機1の取付脚部1aは固定ボルト2により基台3に取付け
られ、基台3はコンクリート基礎4を貫通する胴細の基
礎ボルト15,コンクリート基礎4の底面の座板6に取付
けられた底板7,リングナット8および止めナット9によ
りライナー10およびその内側に設けられた止めリング17
を介してコンクリート基礎4の上面に強固に固定され
る。コンクリート基礎4の貫通孔4aの内壁面にアンカー
スリーブ12が取付けてあり、基礎ボルト15には止め栓14
が嵌められており底板7に当接する位置に置かれる。基
礎ボルト15は基台3をコンクリート基礎に止めナット9
を取付けない状態で規定量まで伸ばしリングナット8を
ねじ込み固定される。しかる後リングナット8および止
めナット9を被せるようにして落下防止金具16を取付け
る。この状態で玉砂利挿入口19より玉砂利18を入れアン
カースリーブ12の内周面と基礎ボルト15の外周面との間
の空気に詰め込む。さらにコンクリート基礎4の上面に
ライナー10を覆い被せるようにモルタルコンクリート13
を塗布して仕上げる。この場合モルタルコンクリート13
は止めリング17に阻止されて基礎ボルト15の上端雄ねじ
部に浸入することはない。また止め栓14は玉砂利詰め込
み時の玉砂利の粉などの異物が基礎ボルト15の下端雄ね
じ部に浸入しないように設けたものである。
〔考案の効果〕
この考案では基礎ボルトを胴細にしたためばね定数が
小さくなり、所定応力内での基礎ボルトの伸びは大きく
なる。これを初期締付け時について第2図に基づいて説
明すると基礎ボルトに対する同じ締付け力P点に対して
従来の基礎ボルトの伸びはa寸法で、胴細状の基礎ボル
トの伸びはb寸法で表される。またコンクリート基礎の
縮みは基礎ボルトの如何を問わずc寸法である。この
(b−a)寸法は締付け寸法の余裕となり、初期締付け
時から経年によるコンクリート基礎の縮みを吸収でき基
礎ボルトは弛まない。従来の基礎ボルトではここで弛み
を生じ増締めを必要とする。すなわちばね定数の小さい
基礎ボルトの場合に増締めの頻度が少なくなるという効
果がある。
また貫通孔と基礎ボルトとの隙間には玉砂利を充填
し、止め栓を設けたことにより基礎ボルトの下端雄ねじ
部に異物が浸入することがなく基礎ボルトの増締めは何
の障害もなく容易に行なえる。また止めリングを設けた
ので基台の周辺にモルタルコンクリートを塗布する際、
モルタルコンクリートの一部が基礎ボルトの上端雄ねじ
部に流れ込むことがないので基礎ボルトの交換も容易に
行なえる。また基礎ボルト交換時に取外したリングナッ
ト,止めナットは落下防止金具で受け止め落下紛失する
ことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例である回転機械の基礎への
固定構造を示す断面図、第2図は初期締め付け時におけ
る従来の基礎ボルトと本考案による胴細基礎ボルトの伸
びとコンクリート基礎の縮み量を示す線図、第3図は従
来の回転機械の基礎への固定構造を示す断面図である。 1:回転電機、1a:取付脚部、3:基台、4:コンクリート基
礎、9:止めナット、13:モルタルコンクリート、14:止め
栓、15:基礎ボルト、16:落下防止金具、17:止めリン
グ、18:玉砂利、19:玉砂利挿入口。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転機械の取付脚部を基台にねじ締め固定
    し、この遮断部とこの基台をコンクリート基礎の貫通孔
    に挿入した基礎ボルトでねじ締め固定する構造におい
    て、基礎ボルトを胴細ボルトとするとともに、前記コン
    クリート基礎の貫通孔と基礎ボルトの間の隙間の底部を
    止め栓により塞ぎ、かつ前記貫通孔と基礎ボルトの間の
    隙間内に玉砂利を詰め込んだことを特徴とする回転機械
    の基礎への固定構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、コンクリ
    ート基礎の貫通孔の上部に貫通孔へのモルタルコンクリ
    ート等の侵入を防止する止めリングを設けたことを特徴
    とする回転機械の基礎への固定構造。
JP1990096600U 1990-09-14 1990-09-14 回転機械の基礎への固定構造 Expired - Lifetime JP2529183Y2 (ja)

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JPH0454451U JPH0454451U (ja) 1992-05-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5635853U (ja) * 1979-08-28 1981-04-07
JPS5994603U (ja) * 1982-12-17 1984-06-27 株式会社東芝 物体の取付構造
JPS62143288U (ja) * 1986-03-04 1987-09-09

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JPH0454451U (ja) 1992-05-11

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