JP2529158B2 - 渡廊下の屋根構造の組立工法及び渡廊下の屋根構造組立用治具 - Google Patents
渡廊下の屋根構造の組立工法及び渡廊下の屋根構造組立用治具Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、渡廊下の屋根構造組立
用治具および渡廊下の屋根構造の組立工法に関するもの
である。
用治具および渡廊下の屋根構造の組立工法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、渡廊下の屋根構造は、縦材に複数
のアーチ型の骨材を用い、横材に直線型の方向に材を用
いて骨格をつくり、これにガラス板などを取り付ける構
造となっていた。
のアーチ型の骨材を用い、横材に直線型の方向に材を用
いて骨格をつくり、これにガラス板などを取り付ける構
造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の渡
廊下の屋根構造は、耐震性において必ずしも十分といえ
ず、また、デザイン上も平凡になるという課題があっ
た。本発明は、このような課題を解決することを目的と
する。
廊下の屋根構造は、耐震性において必ずしも十分といえ
ず、また、デザイン上も平凡になるという課題があっ
た。本発明は、このような課題を解決することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のような渡廊下の屋根構造の組立工法お
よび渡廊下の屋根構造組立用治具を提供する。すなわち
本発明は、治具の複数個のジョイント位置決め具それぞ
れに一定のスペースを保持してジョイント部材を固定
し、この固定した複数個のジョイント部材間に複数個の
梁部材を固定し、この複数個の梁部材に複数個のガラス
板取り付け部材を取り付け、このガラス板取り付け部材
にガラス板を取り付けて治具の長さに相当する一スパン
の屋根構造を組立て、しかる後、前記複数個のジョイン
ト部材から治具のジョイント位置決め具を離脱し、前記
治具と屋根構造とのスペースを保持したまま、その治具
をレール上の次のスパンの位置に移動させて固定し、そ
のスパンの屋根構造を前記と同様な手順で組み立てて行
くことを特徴とする、渡廊下の屋根構造の組立工法、お
よびレール上を走行可能な車輪を有し、相対抗している
2個の基台と、この2個の基台に取り付けられている略
半円形状の複数個のアーチ型骨材と、この複数個のアー
チ型骨材間に架設されている複数個の横骨材と、この横
骨材の近傍外側に設けられたジョイント部材取り付け横
材と、このジョイント部材取り付け横材上に所要の間隔
を存して取り付けられている微調整可能な複数のジョイ
ント位置決め具とを備えたことを特徴とする、渡廊下の
屋根構造組立用治具である。
め、本発明は次のような渡廊下の屋根構造の組立工法お
よび渡廊下の屋根構造組立用治具を提供する。すなわち
本発明は、治具の複数個のジョイント位置決め具それぞ
れに一定のスペースを保持してジョイント部材を固定
し、この固定した複数個のジョイント部材間に複数個の
梁部材を固定し、この複数個の梁部材に複数個のガラス
板取り付け部材を取り付け、このガラス板取り付け部材
にガラス板を取り付けて治具の長さに相当する一スパン
の屋根構造を組立て、しかる後、前記複数個のジョイン
ト部材から治具のジョイント位置決め具を離脱し、前記
治具と屋根構造とのスペースを保持したまま、その治具
をレール上の次のスパンの位置に移動させて固定し、そ
のスパンの屋根構造を前記と同様な手順で組み立てて行
くことを特徴とする、渡廊下の屋根構造の組立工法、お
よびレール上を走行可能な車輪を有し、相対抗している
2個の基台と、この2個の基台に取り付けられている略
半円形状の複数個のアーチ型骨材と、この複数個のアー
チ型骨材間に架設されている複数個の横骨材と、この横
骨材の近傍外側に設けられたジョイント部材取り付け横
材と、このジョイント部材取り付け横材上に所要の間隔
を存して取り付けられている微調整可能な複数のジョイ
ント位置決め具とを備えたことを特徴とする、渡廊下の
屋根構造組立用治具である。
【0005】
【作用】上記治具の構成において、車輪はレール上の治
具を所定の位置に移動させる。また、ライナーは治具側
から一定の空間を保持して屋根構造のジョイント部材を
空間に位置決めする。さらにライナーは、屋根構造組立
後に取り去ることによって、屋根構造側と治具側との空
間を空け、レール上を治具が安全に移動することを可能
にする作用がある。位置決めされたジョイント部材間を
梁部材で固定することによって、ジョイント部材は、治
具撤去後もその位置決めされた位置に保持され、屋根構
造の形状を保つ作用がある。
具を所定の位置に移動させる。また、ライナーは治具側
から一定の空間を保持して屋根構造のジョイント部材を
空間に位置決めする。さらにライナーは、屋根構造組立
後に取り去ることによって、屋根構造側と治具側との空
間を空け、レール上を治具が安全に移動することを可能
にする作用がある。位置決めされたジョイント部材間を
梁部材で固定することによって、ジョイント部材は、治
具撤去後もその位置決めされた位置に保持され、屋根構
造の形状を保つ作用がある。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について、以下、図面にした
がって本発明の構成が実際上どのように具体化されるか
を、その作用とともに説明する。図1は本発明の渡廊下
の屋根構造の組立用治具の一実施例の斜視説明図であ
り、図中、31はレールである。このレール31は2本
あり、この2本のレール31・31の上には、渡廊下の
屋根構造の組み立て用治具32が移動可能に設置されて
いる。同組み立て用治具32は、基台33の下部に図2
で示すように車輪受け34を介して車輪35が回転可能
に取り付けられ、その車輪35は前記レール31上にあ
って、そのレール31上の所定の位置に停止されてい
る。また、図1の前記基台33には、縦方向にアーチ型
骨材36と、このアーチ型骨材36に直交して横骨材3
7が取り付けられる。前記アーチ型骨材36は、縦補強
材38と横補強材39・40・41によって補強され、
そのためアーチ形状が安定保持されるほか、前記横補強
材39・40・41は、渡廊下の屋根構造組み立て作業
時の、足場としての板材などを架橋する台の役割も果た
している。前記各横骨材37近傍には、その外側に、そ
れぞれジョイント部材取り付け横材42が取り付けられ
固定される。これらのジョイント部材取り付け横材42
の上には、渡廊下の屋根構造の複数のジョイント部材J
を先ず空間の一定の位置に設定するための、複数の位置
決め具45が所定の間隔をもって取り付けられている。
なお、前記アーチ型骨材36は、2個または3個に分解
または折り畳みできるようにして、他の作業現場へ運搬
し易い構成とすることもできる。
がって本発明の構成が実際上どのように具体化されるか
を、その作用とともに説明する。図1は本発明の渡廊下
の屋根構造の組立用治具の一実施例の斜視説明図であ
り、図中、31はレールである。このレール31は2本
あり、この2本のレール31・31の上には、渡廊下の
屋根構造の組み立て用治具32が移動可能に設置されて
いる。同組み立て用治具32は、基台33の下部に図2
で示すように車輪受け34を介して車輪35が回転可能
に取り付けられ、その車輪35は前記レール31上にあ
って、そのレール31上の所定の位置に停止されてい
る。また、図1の前記基台33には、縦方向にアーチ型
骨材36と、このアーチ型骨材36に直交して横骨材3
7が取り付けられる。前記アーチ型骨材36は、縦補強
材38と横補強材39・40・41によって補強され、
そのためアーチ形状が安定保持されるほか、前記横補強
材39・40・41は、渡廊下の屋根構造組み立て作業
時の、足場としての板材などを架橋する台の役割も果た
している。前記各横骨材37近傍には、その外側に、そ
れぞれジョイント部材取り付け横材42が取り付けられ
固定される。これらのジョイント部材取り付け横材42
の上には、渡廊下の屋根構造の複数のジョイント部材J
を先ず空間の一定の位置に設定するための、複数の位置
決め具45が所定の間隔をもって取り付けられている。
なお、前記アーチ型骨材36は、2個または3個に分解
または折り畳みできるようにして、他の作業現場へ運搬
し易い構成とすることもできる。
【0007】図3は、本発明の渡廊下の屋根構造の組立
用治具の一実施例のジョイント位置決め具45であり、
このジョイント位置決め具45は、ジョイント部材取り
付け横材42上に取り付けられて、渡廊下の屋根構造の
複数のジョイント部材Jを空間の一定の位置に決めるた
めのものである。この位置決め具45は、固定材46、
調整材47、ジョイント固定材48で構成され、それぞ
れボルト49,50によってワッシャー49a・50a
を介して組み合わせて構成される。すなわち、前記位置
決め具45の固定材46は、前記ジョイント部材取付横
材42の上に固定される。また、調整材47は長孔47
aを有しており、ボルト49およびワッシャー49aで
微調整可能に固定材46に固定される。さらにジョイン
ト固定部材48も長孔48aを有しており、ボルト50
およびワッシャー50aを用いて前記調整材47に微調
整可能に取り付けられる。前記屋根構造のジョイント部
材Jは、ライナー51を介してジョイント固定部材48
に固定される。すなわち、前記ジョイント部材Jは、六
角材1にボルト孔2を有しており、このボルト孔2を用
いて、ボルト52をジョイント固定材48の取り付け孔
48a、ライナー51の通孔51aをとおして締め付
け、ジョイント部材Jを固定して位置決めすることがで
きる。また、前記ライナー51は、ジョイント固定部材
48とジョイント部材Jとの間に介在して位置決めの役
割を果たすが、これは渡廊下の屋根構造の組み立て工事
が一区切り終わったあとは、ライナー51を取り外すこ
とによって、組み立て用治具32側をレール31上にお
いて次のスパンに移動する際に、屋根構造側と同組み立
て用治具32側との間に、適宜な隙間が構成されて、安
全にそのレール31上の組み立て用治具32を移動させ
ることができるものである。そのため、ライナー51
は、十分な隙間空間を確保できる寸法のものが必要とな
る。
用治具の一実施例のジョイント位置決め具45であり、
このジョイント位置決め具45は、ジョイント部材取り
付け横材42上に取り付けられて、渡廊下の屋根構造の
複数のジョイント部材Jを空間の一定の位置に決めるた
めのものである。この位置決め具45は、固定材46、
調整材47、ジョイント固定材48で構成され、それぞ
れボルト49,50によってワッシャー49a・50a
を介して組み合わせて構成される。すなわち、前記位置
決め具45の固定材46は、前記ジョイント部材取付横
材42の上に固定される。また、調整材47は長孔47
aを有しており、ボルト49およびワッシャー49aで
微調整可能に固定材46に固定される。さらにジョイン
ト固定部材48も長孔48aを有しており、ボルト50
およびワッシャー50aを用いて前記調整材47に微調
整可能に取り付けられる。前記屋根構造のジョイント部
材Jは、ライナー51を介してジョイント固定部材48
に固定される。すなわち、前記ジョイント部材Jは、六
角材1にボルト孔2を有しており、このボルト孔2を用
いて、ボルト52をジョイント固定材48の取り付け孔
48a、ライナー51の通孔51aをとおして締め付
け、ジョイント部材Jを固定して位置決めすることがで
きる。また、前記ライナー51は、ジョイント固定部材
48とジョイント部材Jとの間に介在して位置決めの役
割を果たすが、これは渡廊下の屋根構造の組み立て工事
が一区切り終わったあとは、ライナー51を取り外すこ
とによって、組み立て用治具32側をレール31上にお
いて次のスパンに移動する際に、屋根構造側と同組み立
て用治具32側との間に、適宜な隙間が構成されて、安
全にそのレール31上の組み立て用治具32を移動させ
ることができるものである。そのため、ライナー51
は、十分な隙間空間を確保できる寸法のものが必要とな
る。
【0008】次に、前記治具を用いた渡廊下の屋根構造
の組立工法について説明する。まず、図1に示すように
レール31上の所定位置に、アーチ型骨材36と横骨材
37とから構成された治具32を搬送固定する。この治
具32の前記横骨材37近傍外側には、ジョイント部材
取り付け横材42があり、このジョイント部材取り付け
横材42の複数の所定位置に、固定材46と調整材47
とジョイント固定材48とからなるジョイント位置決め
具45(図3参照)が複数個取り付けられる。また、治
具32のアーチ型骨材36に取り付けられた横補強材3
9・40・41は、作業者の足場となる板材(図示せ
ず)などを架橋して作業しやすいように準備をしてお
く。渡廊下の屋根構造の組み立て作業は、先ず、その屋
根構造の核となる複数のジョイント部材Jを空間の所定
位置に設定することからはじまる。このジョイント部材
Jは、前記治具32のジョイント位置決め具45のジョ
イント固定材48にライナー51を介してボルト52で
螺合し、締め付けることによって固定される。位置決め
にあたっては、前記図3に示す微調整材47の調整可能
な長孔47a、およびジョイント固定材48の調整可能
な長孔48aの位置をスライドさせて所定位置に位置決
めした上、ボルト49、50、ナット49a、50aで
締め付ける。
の組立工法について説明する。まず、図1に示すように
レール31上の所定位置に、アーチ型骨材36と横骨材
37とから構成された治具32を搬送固定する。この治
具32の前記横骨材37近傍外側には、ジョイント部材
取り付け横材42があり、このジョイント部材取り付け
横材42の複数の所定位置に、固定材46と調整材47
とジョイント固定材48とからなるジョイント位置決め
具45(図3参照)が複数個取り付けられる。また、治
具32のアーチ型骨材36に取り付けられた横補強材3
9・40・41は、作業者の足場となる板材(図示せ
ず)などを架橋して作業しやすいように準備をしてお
く。渡廊下の屋根構造の組み立て作業は、先ず、その屋
根構造の核となる複数のジョイント部材Jを空間の所定
位置に設定することからはじまる。このジョイント部材
Jは、前記治具32のジョイント位置決め具45のジョ
イント固定材48にライナー51を介してボルト52で
螺合し、締め付けることによって固定される。位置決め
にあたっては、前記図3に示す微調整材47の調整可能
な長孔47a、およびジョイント固定材48の調整可能
な長孔48aの位置をスライドさせて所定位置に位置決
めした上、ボルト49、50、ナット49a、50aで
締め付ける。
【0009】この取り付け作業時には、ジョイント部材
Jは、斜めの羽根5・6・7・8の厚さの面が六角材の
軸心に直角より小さい角度シータθをなす方が屋根構造
の内側となり、反対に直角より大きい角度をなす方が外
側となるようにして位置決めされる。また、前記ジョイ
ント部材Jの厚さの面が六角材の軸心に直角の羽根3・
4は、ジョイント部材J取り付け時に、横方向(水平方
向)になるようにしておく。このように位置決めされた
ジョイント部材J・J間は、そのジョイント部材6枚の
羽根をそれぞれ挟む2枚づつの水平材Aおよび斜材Bの
梁部材で強固に結合される。前記ジョイント部材Jの平
鉄の羽根3・4・5・6・7・8は、それぞれ2個づつ
の孔9が設けられ、その羽根の基端が六角材1に溶接な
どにより堅牢に構成されている。前記梁部材は、図4に
示すように、水平材Aと斜材Bとがあり、水平材Aは、
両端が直角に切断された構造をしており、前記ジョイン
ト部材Jの水平方向の羽根3・4を挟み、羽根の孔9・
9と水平材Aの孔11a・11aを重ね合わせて図示し
ないボルト・ナットで結合していくので、渡廊下の屋根
構造の奥行きが真っすぐに構成される。また斜材Bは、
両端が斜めに切断された構造をしており、前記ジョイン
ト部材Jの羽根の厚さの面が軸心に直角より小さい角度
θの方を内側にして、その斜め方向の羽根5・6・7・
8を挟み、図示しないボルト・ナットで挟むように取り
付けていくので、その直角より小さい角度θの連続・集
積により、同屋根構造のアーチ形状が構成される(図
5)。このとき、斜材Bの一端の斜めの形状はジョイン
ト部材Jの羽根の形状に合わせる。なお、台座D用のジ
ョイント部材Jは4枚羽根で構成される。
Jは、斜めの羽根5・6・7・8の厚さの面が六角材の
軸心に直角より小さい角度シータθをなす方が屋根構造
の内側となり、反対に直角より大きい角度をなす方が外
側となるようにして位置決めされる。また、前記ジョイ
ント部材Jの厚さの面が六角材の軸心に直角の羽根3・
4は、ジョイント部材J取り付け時に、横方向(水平方
向)になるようにしておく。このように位置決めされた
ジョイント部材J・J間は、そのジョイント部材6枚の
羽根をそれぞれ挟む2枚づつの水平材Aおよび斜材Bの
梁部材で強固に結合される。前記ジョイント部材Jの平
鉄の羽根3・4・5・6・7・8は、それぞれ2個づつ
の孔9が設けられ、その羽根の基端が六角材1に溶接な
どにより堅牢に構成されている。前記梁部材は、図4に
示すように、水平材Aと斜材Bとがあり、水平材Aは、
両端が直角に切断された構造をしており、前記ジョイン
ト部材Jの水平方向の羽根3・4を挟み、羽根の孔9・
9と水平材Aの孔11a・11aを重ね合わせて図示し
ないボルト・ナットで結合していくので、渡廊下の屋根
構造の奥行きが真っすぐに構成される。また斜材Bは、
両端が斜めに切断された構造をしており、前記ジョイン
ト部材Jの羽根の厚さの面が軸心に直角より小さい角度
θの方を内側にして、その斜め方向の羽根5・6・7・
8を挟み、図示しないボルト・ナットで挟むように取り
付けていくので、その直角より小さい角度θの連続・集
積により、同屋根構造のアーチ形状が構成される(図
5)。このとき、斜材Bの一端の斜めの形状はジョイン
ト部材Jの羽根の形状に合わせる。なお、台座D用のジ
ョイント部材Jは4枚羽根で構成される。
【0010】このように、6枚の羽根を有するジョイン
ト部材Jを空間に位置決めし、この位置決めされた多数
のジョイント部材Jを核とし、この核と核とを水平材A
と斜材Bとでつなぐと、多数の安定堅牢な三角形の骨組
みが形成され、この三角形を単位とする安定した骨組み
の、所定形状のドームが構成されるので、これら屋根構
造を組み立て後に前記治具32を取り去っても、その屋
根構造は形状を保持することができる(図6)。なお、
前記図4で示すように、羽根を挟む2枚の斜材B間に
は、それぞれ座屈止め14がボルト14a・ナット14
b・挟持片14cで取り付けられており、縦方向の補強
力が強化され、斜材Bの座屈が防止される。また、ドー
ム状に構成した治具32の水平材Aおよび斜材Bの外側
には、図7に示すようにガラス板取り付け部材Gがとり
つけられる。このガラス板取り付け部材Gは、水平材A
および斜材Bに取り付けられている取り付け部材16a
に、ボルト16でねじ止めされる。このガラス板取り付
け部材Gには、ジッパーガスケット21の両側に溝21
aがあり、上部の埋め込み材21bを外し、横から三角
形のガラス板22を嵌め込み挟持した上、その埋め込み
材21bを埋め込み、挟持状態を安定させる。図8は、
本発明のガラス板取り付け状態を示す一実施例の説明図
である。三角形を単位とする骨組みの上に、前記ガラス
板取り付け部材Gを取り付け、そのガラス板取り付け部
材Gに三角形のガラス板22を取り付け、ダイヤを思わ
せるデザインを次つぎと形成してゆき、前記組立用治具
32の長さに相当する1スパンの屋根構造を組み立て
る。
ト部材Jを空間に位置決めし、この位置決めされた多数
のジョイント部材Jを核とし、この核と核とを水平材A
と斜材Bとでつなぐと、多数の安定堅牢な三角形の骨組
みが形成され、この三角形を単位とする安定した骨組み
の、所定形状のドームが構成されるので、これら屋根構
造を組み立て後に前記治具32を取り去っても、その屋
根構造は形状を保持することができる(図6)。なお、
前記図4で示すように、羽根を挟む2枚の斜材B間に
は、それぞれ座屈止め14がボルト14a・ナット14
b・挟持片14cで取り付けられており、縦方向の補強
力が強化され、斜材Bの座屈が防止される。また、ドー
ム状に構成した治具32の水平材Aおよび斜材Bの外側
には、図7に示すようにガラス板取り付け部材Gがとり
つけられる。このガラス板取り付け部材Gは、水平材A
および斜材Bに取り付けられている取り付け部材16a
に、ボルト16でねじ止めされる。このガラス板取り付
け部材Gには、ジッパーガスケット21の両側に溝21
aがあり、上部の埋め込み材21bを外し、横から三角
形のガラス板22を嵌め込み挟持した上、その埋め込み
材21bを埋め込み、挟持状態を安定させる。図8は、
本発明のガラス板取り付け状態を示す一実施例の説明図
である。三角形を単位とする骨組みの上に、前記ガラス
板取り付け部材Gを取り付け、そのガラス板取り付け部
材Gに三角形のガラス板22を取り付け、ダイヤを思わ
せるデザインを次つぎと形成してゆき、前記組立用治具
32の長さに相当する1スパンの屋根構造を組み立て
る。
【0011】この組立用治具32の長さに相当する1ス
パンの屋根構造を組み立てた後、前記屋根構造側の複数
個のジョイント部材Jから、治具32側のジョイント位
置決め具45をそれぞれ離脱し、前記ライナー51を取
り去ることによって、そのジョイント部材J側とジョイ
ント部材止め具45側との間をライナー51分だけ空け
る。この、組立用治具32側と屋根構造側との間隔が十
分にあることを確認した後、前記治具32を、次のスパ
ンである所定位置に向けてレール31上を移動させ、そ
のレール上の正確な位置に組立用治具32を停止させ、
その停止状態を安全確実に保持させる。以下、前記組立
工程をほぼ同様な手順で繰り返しつつ、ジョイント部材
J、梁部材の水平材A、斜材B、ガラス板取り付け部材
G、ガラス板22を組み立ててゆき、ドーム型の渡廊下
の屋根構造の全組み立て工程を終了する。渡廊下の屋根
構造の組立終了後は、治具およびレールなどは撤去され
る。以上、実施例について説明したように、本発明は、
一つは、渡廊下の屋根構造を組み立てるための組立用治
具32で、レール31上を移動可能とし、ライナー51
で移動時に必要な空間を容易に確保できるので、安全に
移動できる。移動が安全・容易なため、長い渡廊下の工
事が容易にできるものである。もう一つは、その組立用
治具32を用いた渡廊下の屋根構造の組立工法であり、
同治具32側に設けたジョイント位置決め具45で、空
間に屋根構造の核となるべき複数のジョイント部材Jの
位置決めをした後、その複数のジョイント部材J間を梁
部材の水平材Aと斜材Bで結合し、三角形が有する堅牢
性・安定性を基本とする構造と、ダイヤを思わせる美し
いデザイン性とを併せ持つ、渡廊下の屋根構造を組み立
てることができるものである。
パンの屋根構造を組み立てた後、前記屋根構造側の複数
個のジョイント部材Jから、治具32側のジョイント位
置決め具45をそれぞれ離脱し、前記ライナー51を取
り去ることによって、そのジョイント部材J側とジョイ
ント部材止め具45側との間をライナー51分だけ空け
る。この、組立用治具32側と屋根構造側との間隔が十
分にあることを確認した後、前記治具32を、次のスパ
ンである所定位置に向けてレール31上を移動させ、そ
のレール上の正確な位置に組立用治具32を停止させ、
その停止状態を安全確実に保持させる。以下、前記組立
工程をほぼ同様な手順で繰り返しつつ、ジョイント部材
J、梁部材の水平材A、斜材B、ガラス板取り付け部材
G、ガラス板22を組み立ててゆき、ドーム型の渡廊下
の屋根構造の全組み立て工程を終了する。渡廊下の屋根
構造の組立終了後は、治具およびレールなどは撤去され
る。以上、実施例について説明したように、本発明は、
一つは、渡廊下の屋根構造を組み立てるための組立用治
具32で、レール31上を移動可能とし、ライナー51
で移動時に必要な空間を容易に確保できるので、安全に
移動できる。移動が安全・容易なため、長い渡廊下の工
事が容易にできるものである。もう一つは、その組立用
治具32を用いた渡廊下の屋根構造の組立工法であり、
同治具32側に設けたジョイント位置決め具45で、空
間に屋根構造の核となるべき複数のジョイント部材Jの
位置決めをした後、その複数のジョイント部材J間を梁
部材の水平材Aと斜材Bで結合し、三角形が有する堅牢
性・安定性を基本とする構造と、ダイヤを思わせる美し
いデザイン性とを併せ持つ、渡廊下の屋根構造を組み立
てることができるものである。
【0012】
【発明の効果】以上本発明によれば、渡廊下の屋根構造
の組立工法は、レール上を移動可能な治具のジョイント
位置決め具にライナーを介して空間にジョイント部材を
位置決めし、その位置決めされたジョイント部材に梁部
材を三角形を基本とする形状に結合して骨組みを行うの
で、安定構造の骨組みが可能である。また、一スパンの
屋根構造の骨格を形成した後、ライナーを取り外してそ
の屋根構造との空間をあけたまま、レール上の治具を移
動させて次のスパンの屋根構造の組立を行う組立工法と
したので、その屋根構造の中の治具の移動が、安全且つ
容易で、効率的な組立工法である。さらに、この組立工
法によれば、三角形を基本とする組立工法のため、ダイ
ヤを思わせる斬新なデザインの、渡廊下の屋根構造を提
供することができる。また、渡廊下の屋根構造の組立用
治具は、レール上を移動できるので、この治具によれ
ば、長い渡廊下の屋根構造でも組立工事が容易にでき
る。加えて、渡廊下の屋根構造の組立用治具は、ジョイ
ント部材取り付け横材上に複数のジョイント位置決め具
を備えているので、この治具によれば、ジョイント部材
取り付け位置を調整して、空間に、正確に複数のジョイ
ント部材を位置決めした上、そのジョイント部材の位置
を保持したまま梁部材を連結していき、正確・堅牢な渡
廊下の屋根構造を組み立てることができる、などの効果
がある。
の組立工法は、レール上を移動可能な治具のジョイント
位置決め具にライナーを介して空間にジョイント部材を
位置決めし、その位置決めされたジョイント部材に梁部
材を三角形を基本とする形状に結合して骨組みを行うの
で、安定構造の骨組みが可能である。また、一スパンの
屋根構造の骨格を形成した後、ライナーを取り外してそ
の屋根構造との空間をあけたまま、レール上の治具を移
動させて次のスパンの屋根構造の組立を行う組立工法と
したので、その屋根構造の中の治具の移動が、安全且つ
容易で、効率的な組立工法である。さらに、この組立工
法によれば、三角形を基本とする組立工法のため、ダイ
ヤを思わせる斬新なデザインの、渡廊下の屋根構造を提
供することができる。また、渡廊下の屋根構造の組立用
治具は、レール上を移動できるので、この治具によれ
ば、長い渡廊下の屋根構造でも組立工事が容易にでき
る。加えて、渡廊下の屋根構造の組立用治具は、ジョイ
ント部材取り付け横材上に複数のジョイント位置決め具
を備えているので、この治具によれば、ジョイント部材
取り付け位置を調整して、空間に、正確に複数のジョイ
ント部材を位置決めした上、そのジョイント部材の位置
を保持したまま梁部材を連結していき、正確・堅牢な渡
廊下の屋根構造を組み立てることができる、などの効果
がある。
【図1】本発明の渡廊下の屋根構造の組立用治具の一実
施例の斜視説明図である。
施例の斜視説明図である。
【図2】本発明の渡廊下の屋根構造の組立用治具の一車
輪とレールの一実施例の説明図である。
輪とレールの一実施例の説明図である。
【図3】本発明の渡廊下の屋根構造組立用治具のジョイ
ント位置決め具の一実施例の斜視説明図である。
ント位置決め具の一実施例の斜視説明図である。
【図4】本発明の渡廊下の屋根構造の組立に必要な梁部
材で、Aは水平材、Bは斜材である。
材で、Aは水平材、Bは斜材である。
【図5】本発明の渡廊下の屋根構造の組立説明図であ
る。
る。
【図6】本発明の渡廊下の屋根構造の骨組みを示す図で
ある。
ある。
【図7】本発明の渡廊下の屋根構造の工法によるガラス
板取付部材の一実施例の説明図である。
板取付部材の一実施例の説明図である。
【図8】本発明の工法によるガラス板取り付け状態を示
す一実施例の説明図である。
す一実施例の説明図である。
22 ガラス板 31 レール 32 治具 33 基台 35 車輪 36 アーチ型骨材(治具の) 37 横骨材(治具の) 42 ジョイント部材取付横材 45 ジョイント位置決め具 A 水平材(屋根構造の梁部材) B 斜材(屋根構造の梁部材) G ガラス板取付部材(屋根構造の) J ジョイント部材(屋根構造の)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷村 ▲たけ▼政 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 八隅 竹水 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 城戸 祥 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 横田 暉生 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式 会社日建設計 内 (72)発明者 沼口 行秀 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式 会社日建設計 内 (72)発明者 慶伊 道夫 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式 会社日建設計 内 (72)発明者 村上 勝英 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式 会社日建設計 内 (72)発明者 白山 良一 東京都江戸川区平井2丁目1番8号 株 式会社シラヤマ 内 (72)発明者 日下 泰彦 東京都江戸川区平井2丁目1番8号 株 式会社シラヤマ 内 (72)発明者 佐々木 健 東京都江戸川区平井2丁目1番8号 株 式会社シラヤマ 内
Claims (2)
- 【請求項1】 治具の複数個のジョイント位置決め具そ
れぞれに一定のスペースを保持してジョイント部材を固
定し、この固定した複数個のジョイント部材間に複数個
の梁部材を固定し、この複数個の梁部材に複数個のガラ
ス板取り付け部材を取り付け、このガラス板取り付け部
材にガラス板を取り付けて治具の長さに相当する一スパ
ンの屋根構造を組立て、しかる後、前記複数個のジョイ
ント部材から治具のジョイント位置決め具を離脱し、前
記治具と屋根構造とのスペースを保持したまま、その治
具をレール上の次のスパンの位置に移動させて固定し、
そのスパンの屋根構造を前記と同様な手順で組み立てて
行くことを特徴とする、渡廊下の屋根構造の組立工法。 - 【請求項2】 レール上を走行可能な車輪を有し、相対
抗している2個の基台と、この2個の基台に取り付けら
れている略半円形状の複数個のアーチ型骨材と、この複
数個のアーチ型骨材間に架設されている複数個の横骨材
と、この横骨材の近傍外側に設けられたジョイント部材
取り付け横材と、このジョイント部材取り付け横材上に
所要の間隔を存して取り付けられている微調整可能な複
数のジョイント位置決め具とを備えたことを特徴とす
る、渡廊下の屋根構造組立用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5301065A JP2529158B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 渡廊下の屋根構造の組立工法及び渡廊下の屋根構造組立用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5301065A JP2529158B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 渡廊下の屋根構造の組立工法及び渡廊下の屋根構造組立用治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07127180A JPH07127180A (ja) | 1995-05-16 |
JP2529158B2 true JP2529158B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=17892448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5301065A Expired - Lifetime JP2529158B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 渡廊下の屋根構造の組立工法及び渡廊下の屋根構造組立用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529158B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104314312B (zh) * | 2014-11-12 | 2017-02-15 | 江苏南通六建建设集团有限公司 | 高空钢筋砼连廊结构三角形钢管悬挑模架施工工艺 |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP5301065A patent/JP2529158B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07127180A (ja) | 1995-05-16 |
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