JP2528919Y2 - マガジンポット転回部カバーの自動開閉機構 - Google Patents

マガジンポット転回部カバーの自動開閉機構

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JP2528919Y2
JP2528919Y2 JP4407791U JP4407791U JP2528919Y2 JP 2528919 Y2 JP2528919 Y2 JP 2528919Y2 JP 4407791 U JP4407791 U JP 4407791U JP 4407791 U JP4407791 U JP 4407791U JP 2528919 Y2 JP2528919 Y2 JP 2528919Y2
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magazine
turning
pot
cover
tool
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JP4407791U
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浩茂 浅野
孝士 太田
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Okuma Corp
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Okuma Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マシニングセンタの本
機主軸に対して直角方向を向いて工具を貯蔵するマガジ
ンポットが、工具交換位置で90°転回して本機主軸と
平行かつ同一方向を向く方式の工具マガジン装置の、マ
ガジンポット転回部カバーの自動開閉機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すようにたて形マシニン
グセンタのコラム側面に固着され本機主軸に対して直角
かつ外側を向く複数のマガジンポット101が、下側の
工具交換位置に割出されると、流体圧シリンダ102の
ピストンロッド103先端に固着のフック104の切欠
き溝104aとマガジンポットの突起部101aが係合
して、流体圧シリンダによりマガジンポットが90°旋
回され本機主軸と同一方向を向く方式の工具マガジン装
置は、マガジンカバー105のマガジンポット転回部が
切欠かれて開口したままになっているのが普通である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べたマ
ガジンカバーのマガジンポット転回部が切欠かれて開口
したままになっている工具マガジン装置は、切欠き部の
方向が切粉の飛んでくる方向を向いているため、マガジ
ン内部に切粉や切削液が侵入するという問題点を有して
いる。本考案は従来の技術の有するこのような問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、マ
ガジンカバーの切欠き部を覆って切粉等の侵入を阻止す
るマガジンポット転回部カバーの自動開閉機構を提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のマガジンポット転回部カバーの自動開閉機
構は、工具交換位置に割出されたマガジンポットがマガ
ジンポット転回用駆動手段のフックの第1切欠き溝と係
合しマガジンポット移動方向の旋回軸のまわりで転回し
て方向を変える工具マガジン装置のマガジンポット転回
部カバーの自動開閉機構において、前記マガジン装置内
の前記マガジンポット旋回軸の上方位置に該旋回軸に対
して平行な旋回中心軸にアームを介して所定距離はなれ
て固着された前記カバーと、前記アームの途中位置に設
けられ前記旋回中心と平行な駆動棒と、前記フックに前
記第1切欠き溝と平行に設けられ前記駆動棒と係合する
第2切欠き溝とを含んでなり、マガジンポット転回用駆
動手段を用いてカバーの開閉を行うものである。
【0005】
【作用】主軸頭がZ軸方向上端の工具交換位置に位置決
めされると、マガジンポット転回用駆動手段のフックが
上昇し、次工具を装着して工具交換位置で待機中のマガ
ジンポットが、第1切欠き溝により90°旋回されて主
軸と同一方向を向くと同時に、第2切欠き溝に駆動棒が
係合されているアームが旋回中心軸のまわりで旋回して
先端に固着のカバーが開く。次いで工具交換アームの工
具交換動作で次工具が主軸に、また使用済工具がマガジ
ンポットに挿入されたあと、マガジンポット転回用駆動
手段のフックが下降し、マガジンポットが90°旋回し
て工具貯蔵姿勢に戻ると同時にカバーが閉じる。
【0006】
【実施例】実施例について図1〜図7を参照して説明す
る。図5,図6のたて形マシニングセンタにおいて、床
上に設置されたベッド1上前側のY軸方向の案内上に、
往復台2が移動位置決め可能に載置され、往復台2上に
設けられたX軸方向の案内上に、テーブル3が移動可能
に載置されている。
【0007】ベッド1上後側にコラム4が立設され、コ
ラム4の前面のZ軸方向の案内に沿って主軸頭5が移動
位置決め可能に載架され、主軸頭5に主軸6が回転可能
に支承されている。
【0008】工具マガジン装置7は、マガジンフレーム
8がコラム4の左側面に固着されて主軸頭5の左側に設
けられており、マガジンフレーム8の中央部に突出する
X軸方向のボス8aに、軸受9によりマガジンドラム1
1が回転可能に支持されている。マガジンドラム11の
外周に複数のポットホルダ12が等間隔に固着され、ポ
ットホルダ12にドラム旋回方向のピン14によりマガ
ジンポット13が旋回可能に枢支されている。マガジン
ポット13は後端に突出部13aを有し、この突出部1
3aにローラ16がピン14と平行かつ回転可能に枢支
されている。
【0009】マガジンドラム11にはギヤー17が一体
に刻設されており、マガジンフレーム8のボス部先端に
ブラケット18を介して固着のサーボモータ19の出力
軸に嵌着される駆動ギヤー21が前記ギヤー17と噛合
されている。そしてマガジンドラム11はサーボモータ
19により旋回され、NC指定のマガジンポット13を
下側の工具交換位置に割出すようになっている。
【0010】マガジン装置7は外周がマガジンカバー2
2により覆われ、マガジンカバー22に案内リング23
がマガジンドラム11と同心に取付けられており、マガ
ジンカバー22及び案内リング23は下側の工具交換位
置対応個所に切欠き部22aが設けられて開口してい
る。そしてピン14により旋回可能に枢支されるマガジ
ンポット13は、通常案内リング23の内周面に摺動可
能に当接して、軸心がY軸方向反本機側を向くように規
制されており、工具交換位置で案内リング23から外れ
て旋回可能となる。
【0011】マガジンフレーム8に流体圧シリンダ24
がドラム中心を通る垂直線上に固着されており、ピスト
ンロッド25先端にフック26が固着されている。フッ
ク26は図示しない垂直方向の案内に沿って移動可能と
され、フックのマガジンポット側側面に水平方向の切欠
き溝26a,26bが上下に並んで刻設されている。
【0012】そして切欠き溝26aはピストンロッド2
5前進端位置で工具交換位置に旋回されるマガジンポッ
ト13のローラ16と係合し、案内リング23から外れ
たマガジンポット13の転回を規制するとともに、フッ
ク26の上昇でマガジンポット13を90°転回して、
ポット軸心をZ軸方向下向きとするようになっている。
【0013】このマガジンカバーの切欠き部22aを覆
うマガジンポット転回部カバー27は、図2に示すよう
に旋回中心軸29に固着の二本のアーム28を介して固
着されており、旋回中心軸29と平行に駆動棒31がア
ーム28の中央部に固着され、旋回中心軸29はマガジ
ンフレームに固着のブラケット32により旋回軸14の
上方かつ旋回軸14と平行に回転可能に支持され、駆動
棒31はフック26の切欠き溝26bに回転可能に係合
され、フック26の上下動でマガジンポット13の転回
と同時にカバー27が水平方向の閉止位置と垂直方向の
開放位置とに旋回されるようになっている。
【0014】マガジン装置7と主軸頭5の間に配設され
る工具交換アームユニット33は、マガジンフレーム8
の右側面に固着されており、工具交換ユニット33の交
換アーム34は両端にグリッパを有するツインアーム形
で,ほぼ90°と180°の旋回と旋回軸方向の抜き差
し移動が可能とされている。
【0015】続いて本実施例の作用について説明する。
主軸6に装着された工具による切削加工の一区割が終わ
ると、主軸頭5がZ軸方向上端の工具交換位置に位置決
めされる。次いで流体圧シリンダ24の下室に流体圧が
供給され、ピストン25,フック26が上昇して、次工
具が装着された待機中のマガジンポット13が、旋回軸
14を中心として転回されると同時に、フックの切欠き
溝26bに係合する駆動棒31が固着されるアーム28
が旋回中心軸29を中心として旋回もされ、カバー27
が開いてマガジンポット13がZ軸方向下側を向く。
【0016】このカバー27の旋回中心Aはマガジンポ
ット13の旋回中心Bに対してZ軸方向にd,X軸方向
にcだけ上方に離れているため、カバー閉止時のツール
ポット先端とカバー先端の距離aが、カバー開放時には
これより短い距離bとなって交換アーム34の干渉を避
ける。
【0017】次いで交換アーム34がほぼ90°旋回さ
れて両方のグリッパで主軸の使用済工具とマガジンポッ
トの次工具を同時に把持し、旋回軸方向に伸びて両工具
を主軸6及びマガジンポット13より抜き取り、180
°旋回して両工具の位置が入れ替わり、再び旋回軸方向
に縮んで次工具を主軸6に、使用済工具をマガジンポッ
ト13に同時挿入し、90°旋回して交換アーム34が
両工具から離れる。
【0018】次いで流体圧シリンダ24の上室に流体圧
が供給されて、ピストンロッド25,フック26が下降
し、マガジンポット13が90°旋回してX軸方向反主
軸側を向き、同時にカバー27が水平姿勢となって閉じ
る。
【0019】
【考案の効果】本考案は上述のとおり構成されているの
で次に記載する効果を奏する。マガジン装置の工具交換
位置に割出されたマガジンポットの旋回軸の上方位置
に、旋回軸と平行かつ旋回可能に支持される旋回中心軸
に、アームを介して開閉カバーを所定距離はなして固着
し、マガジンポット転回用駆動手段のフックに設けた第
2切欠き溝に係合される駆動棒を、アームの途中に旋回
中心軸と平行に固着し、マガジンポット転回と連動して
カバーの開閉を行うようにしたので、専用のカバー駆動
源を必要とせず、簡素にして故障がなく、しかも工具交
換時間が長くなることがない開閉機構となり、効率よく
カバーを開閉して切粉等の侵入を阻止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のマガジンポット転回部カバーの自動
開閉機構の側面図である。
【図2】図1のX−X線視断面図である。
【図3】本実施例のカバー自動開閉機構付マガジン装置
側面の断面図である。
【図4】図3の一部省略した正面図である。
【図5】たて形マシニングセンタの側面姿図である。
【図6】たて形マシニングセンタの正面姿図である。
【図7】従来のマガジン装置側面の断面図である。
【符号の説明】
8 マガジンフレーム 13 マガジンポット 14 旋回軸 24 流体圧シリンダ 26 フック 26a,26b 切欠き溝 27 カバー 28 アーム 29 旋回中心軸 31 駆動棒 32 ブラケット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具交換位置に割出されたマガジンポッ
    トが該ポット転回用駆動手段のフック第1切欠き溝と係
    合しマガジンポット移動方向の旋回軸のまわりで転回し
    て方向を変える工具マガジン装置のマガジンポット転回
    部カバーの自動開閉機構において、前記マガジン装置内
    の前記マガジンポット旋回軸の上方位置に該旋回軸に対
    して平行な旋回中心軸にアームを介して所定距離はなれ
    て固着された前記カバーと、前記アームの途中位置に設
    けられ前記旋回中心軸と平行な駆動棒と、前記フックに
    前記第1切欠き溝と平行に設けられ前記駆動棒と係合す
    る第2切欠き溝とを含んでなり、マガジンポット転回用
    駆動手段を用いてカバーの開閉を行うことを特徴とする
    マガジンポット転回部カバーの自動開閉機構。
JP4407791U 1991-05-16 1991-05-16 マガジンポット転回部カバーの自動開閉機構 Expired - Lifetime JP2528919Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180104445A (ko) * 2017-03-13 2018-09-21 두산공작기계 주식회사 공작기계

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180104445A (ko) * 2017-03-13 2018-09-21 두산공작기계 주식회사 공작기계
KR102268738B1 (ko) * 2017-03-13 2021-06-24 두산공작기계 주식회사 공작기계

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