JP2528918Y2 - 燃料循環式気化器 - Google Patents

燃料循環式気化器

Info

Publication number
JP2528918Y2
JP2528918Y2 JP3875191U JP3875191U JP2528918Y2 JP 2528918 Y2 JP2528918 Y2 JP 2528918Y2 JP 3875191 U JP3875191 U JP 3875191U JP 3875191 U JP3875191 U JP 3875191U JP 2528918 Y2 JP2528918 Y2 JP 2528918Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
starting
chamber
pump
fuel chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3875191U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04123355U (ja
Inventor
聖 奥野
Original Assignee
テイケイ気化器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テイケイ気化器株式会社 filed Critical テイケイ気化器株式会社
Priority to JP3875191U priority Critical patent/JP2528918Y2/ja
Publication of JPH04123355U publication Critical patent/JPH04123355U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528918Y2 publication Critical patent/JP2528918Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、燃料室と燃料タンクと
を燃料ポンプを備えた燃料供給通路及びリターン通路と
で接続し、エンジン運転時に前記燃料ポンプにより燃料
室へ燃料を供給するとともに、燃料室より溢れた燃料を
前記リターン通路で燃料タンクへ戻すことにより燃料室
内に定油面を形成するようにした燃料循環式気化器に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記気化器は、季節的に使用される機
械、車両に搭載されるものが多く、例えば苗代機、田植
機、稲刈機のように一年の内でたかだか十数日間稼働し
て残りの一年の殆どが放置されるものにおいては長期の
放置により気化器の燃料室に残留した燃料が変質する。
これを防止するために、一般には、気化器の燃料室底部
にリターン通路に連通する小穴を設け、この小穴から小
量の燃料を常時排出させておくか、あるいは燃料室から
該燃料室の上方を通りリターン通路に至るワイヤを配置
し、このワイヤの毛細管現象によって小量の燃料が常時
排出されるようにして、機関停止後は自動的に燃料室内
が空になるようにするとともに、次の始動時には、これ
に先立って手動ポンプにより燃料タンク内の燃料を前記
燃料室へ供給して、該燃料室内に燃料を満たすように構
成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】一方機関の始動には
混合気濃度を濃くする必要があるが、前記燃料室に燃料
を満たしてもノズルからの燃料の供給量は始動後の運転
状況に適合するように設定されていることから、これに
よって所望の濃混合気を機関に供給するためには、さら
にチョークバルブを閉じることにより吸入空気量を制限
する必要があり、前記手動ポンプに続いてチョークバル
ブ操作をおこなうことは非常に煩わしいものであった。
また、前記チョークバルブを閉じることにより始動に最
適な濃混合気を得ることは運転者にある程度の熟練が必
要であり、初心者では始動ミスが多くなる欠点があっ
た。
【0004】本考案は、上記燃料循環式気化器の始動操
作を簡便にするとともに、始動性を良好にすることを目
的とする。
【0005】
【問題点を解決するための技術手段】本考案は、燃料室
から独立して形成され且つ吸気路に接続される始動用燃
料室と、始動に先立って前記燃料室に燃料を送給する始
動ポンプとを設け、前記燃料室に、始動ポンプから圧送
される燃料を受け燃料室内に流入する燃料の勢いをやわ
らげる燃料受けを設けると共に、この燃料受けに当たっ
て跳ね上がる燃料を捕獲し前記始動用燃料室へ導く案内
路を設けることを特徴とする。
【0006】
【作用】機関の始動に先だって、始動ポンプを操作し燃
料室へ燃料を送給すると、上記燃料ポンプから圧送され
た燃料が前記燃料受けに当たり燃料室に流入する。また
この燃料受けで跳ね上がった一部の燃料は案内路で捕獲
され、始動用燃料室に導入される。該始動用燃料室に燃
料が満たされた後、機関をクランキングするとノズルか
らの燃料に加え前記始動用燃料室の燃料が吸引され所望
の濃混合気が生成される。機関の始動後は、前記始動用
燃料室内の燃料が次第に消費されて暖機運転が進行す
る。この暖機運転に伴い前記始動用燃料室の油面レベル
が徐々に低下していくため、混合気濃度が徐々に低下
し、暖機運転が円滑におこなわれる。
【0007】
【実施例】以下図面により本考案の一実施例を説明す
る。図1は本考案の気化器の縦断面図、図2は図1のA
−A線断面図である。
【0008】1は気化器本体であり、この本体1には吸
気路2が貫通して設けられ、該吸気路2には、該吸気路
2の実効口径を可変するための絞弁3が配設されてい
る。該絞弁3には下方に突出するジェットニードル4が
取り付けられ、その先端側は該絞弁3下方の吸気路2底
壁に開口する燃料ノズル5内に嵌合される。気化器本体
1の下方には燃料室6が設けられ、該燃料室6には前記
気化器本体1から下方に突出する前記燃料ノズル5が配
置され、該燃料ノズル5の下端はメインジェット7を介
して燃料室6の油面下に連通される。
【0009】10は機関の作動圧力により駆動される燃
料ポンプである。この燃料ポンプ10はポンプダイヤフ
ラム11と一対のチェック弁12,13で構成される従
来よく知られたダイヤフラムポンプであり、ポンプダイ
ヤフラム11の一側に形成された圧力室14に機関の作
動圧力、例えば2サイクルエンジンではクランク室圧力
を作用させることにより、該ポンプダイヤフラム11を
振動させ、燃料を燃料タンク15から燃料供給通路18
および一方のチェック弁12を経て該ポンプダイヤフラ
ム11の他側に形成されたポンプ室17に吸引し、他方
のチェック弁13を経て前記燃料室6に吐出させてい
る。
【0010】前記燃料室6の側部には、規定油面レベル
に開口するリターン通路20が設けられ、前記燃料ポン
プ10から送給された燃料の過剰分が該リターン通路2
0を経て燃料タンク15に排出され燃料室6内の油面が
一定に保たれる。また、燃料室6とリターン通路の間に
は、毛細管現象により燃料室6の燃料をリターン通路2
0に排出するワイヤ21が配置され、常時小量の燃料を
リターン通路20に排出させている。従ってエンジンの
停止後は前記燃料室6の燃料が自動的に排出される。
【0011】23は始動に先だって、前記燃料室6に燃
料を送給するための始動ポンプである。この始動ポンプ
23は、例えば、ドーム状の弾性体24を気化器外部に
突出させて配置し、該弾性体の内室25と前記燃料ポン
プのポンプ室17を連通させ、前記弾性体24を反復し
て押すことにより、燃料を燃料タンク15からチェック
弁12を経て内室25に吸引し、チェック弁13を経て
前記燃料室6に吐出させるものである。前記始動ポンプ
の吐出口26の下方には油面より上方に燃料受け27が
形成され、前記始動ポンプ23からの燃料をいったん該
燃料受け27に当ててから燃料室6に流入させ、燃料中
に気泡が発生することを防止している。
【0012】一方、前記燃料室6の側方には該燃料室6
から独立して始動用燃料室30が設けられ、この始動用
燃料室30には上端を始動用混合気通路31に接続する
始動用燃料パイプ32が配置され、該燃料室6の燃料を
始動用混合気通路31に供給している。この始動用混合
気通路31は絞弁3下流側の吸気路2に接続され、手動
または自動で制御される始動弁33により開閉される。
また前記始動用燃料室30は通路34により該室30の
油面レベルで前記燃料室6またはリターン通路20に連
通され、始動用燃料室30に燃料が満たされた後は前記
通路34から燃料が燃料室6またはリターン通路20へ
排出され前記始動用燃料室30に一定量の燃料が貯溜さ
れるようになっている。36は前記始動用燃料パイプ3
2に設けられるブリード孔である。
【0013】また、気化器本体1と燃料室6の間にはプ
レート38が挟持され、このプレート38上にで形成さ
れる案内路39で、前記始動ポンプ23から吐出し前記
燃料受け27に当たって跳ね上がった燃料を捕獲し前記
始動用燃料室30へ導くようになっている。
【0014】以下上記実施例の作用を説明する。機関の
始動に先だって始動ポンプ23を反復して押すと、燃料
タンク15から燃料が吸引され燃料室6に吐出される。
この燃料は一旦燃料受け27に当たってから燃料室6に
流入し燃料中に気泡が発生することが防止される。また
前記燃料受け27に当たり跳ね上がった一部の燃料は案
内路39で捕獲され、始動用燃料室30に導入される。
始動用燃料室30の油面が規定レベルになるとその後は
過剰分が通路34を経て燃料室6またはリターン通路2
0へ排出され燃料タンク15に戻される。
【0015】次いで、始動弁33を手動または自動で開
き、絞弁4を閉じたままエンジンをクランキングさせる
と、吸気負圧が始動用混合気通路31に作用し、始動用
燃料室30の燃料が始動用燃料パイプ32内でブリード
孔36からの空気と混合されて吸引される。この始動用
混合気は燃料ノズル5からの燃料とともに濃混合気を生
成し、始動性が高められる。エンジンの始動後は、暖機
運転の進行にともない前記始動用燃料室30内の燃料が
消費されていくため、この油面レベルの低下に伴い混合
気濃度も次第に薄くなっていき、暖機運転が円滑におこ
なわれる。始動用燃料室30の燃料が完全に消費される
と、燃料は前記燃料ノズル5からだけの供給となり、通
常の混合気濃度に自動的に移行する。なお、前記始動ポ
ンプ23は、上記実施例に限定されるものではなく、従
来から一般的に使用される他の態様においても実施しう
るものである。
【0016】図3(A)及び図3(B)の実施例では、
案内路39を燃料室6の周壁に一体に形成したもので、
上記プレート38を廃止でき、気化器のコストダウンを
図ることができる。
【0017】図4の実施例は、始動ポンプ33の吐出口
36を燃料ポンプ10の吐出口とは別に設けたもので、
このように構成することにより、始動ポンプ23の操作
時以外、すなわちエンジン運転中に燃料受け27で跳ね
上がった燃料が始動用燃料室30に入ることを確実に防
止でき、より望ましい。
【0018】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、燃
料室から独立して形成され且つ吸気路に接続される始動
用燃料室と、始動に先立って前記燃料室に燃料を送給す
る始動ポンプとを設け、前記燃料室に、始動ポンプから
圧送される燃料を受け燃料室内に流入する燃料の勢いを
やわらげる燃料受けを設けると共に、この燃料受けに当
たって跳ね上がる燃料を捕獲し前記始動用燃料室へ導く
案内路を設けたので、始動ポンプの操作時に燃料室への
燃料の供給と同時に始動用燃料を一定量貯溜することが
できるとともにエンジンの始動時にはこの燃料を供給す
ることにより混合気濃度を高めることができ、始動操作
が簡単となる。また始動後の暖機運転では始動用燃料の
減少に伴い混合気濃度が自動的に低下するので、エンジ
ンの暖機運転が円滑に行われる。
【0019】また、燃料受けに当たり跳ね上がった燃料
を捕獲し始動用燃料室に導くので、始動ポンプからの燃
料を直接始動用燃料室に吐出させた場合のように始動ポ
ンプからの燃料がその勢いで始動用パイプを経て始動用
混合気通路に噴出され、始動不良を招くといった不具合
が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3(A)】本考案の他の実施例を示す燃料室の上面
図。
【図3(B)】図3(A)のB−B線断面図。
【図4】本考案の他の実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 気化器本体 2 吸気路 6 燃料室 20 リターン通路 23 始動ポンプ 27 燃料受け 30 始動用燃料室 39 案内路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料室と燃料タンクとを燃料ポンプを備
    えた燃料供給通路及びリターン通路とで接続し、エンジ
    ン運転時に前記燃料ポンプにより燃料室へ燃料を供給す
    るとともに、燃料室より溢れた燃料を前記リターン通路
    で燃料タンクへ戻すことにより燃料室内に定油面を形成
    するようにした燃料循環式気化器において、燃料室から
    独立して形成され且つ吸気路に接続される始動用燃料室
    と、始動に先立って前記燃料室に燃料を送給する始動ポ
    ンプとを設け、前記燃料室に、始動ポンプから圧送され
    る燃料を受け燃料室内に流入する燃料の勢いをやわらげ
    る燃料受けを設けると共に、この燃料受けに当たって跳
    ね上がる燃料を捕獲し前記始動用燃料室へ導く案内路を
    設けることを特徴とする燃料循環式気化器。
JP3875191U 1991-04-26 1991-04-26 燃料循環式気化器 Expired - Lifetime JP2528918Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3875191U JP2528918Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 燃料循環式気化器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3875191U JP2528918Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 燃料循環式気化器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04123355U JPH04123355U (ja) 1992-11-09
JP2528918Y2 true JP2528918Y2 (ja) 1997-03-12

Family

ID=31920185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3875191U Expired - Lifetime JP2528918Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 燃料循環式気化器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528918Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04123355U (ja) 1992-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6079697A (en) Method and apparatus for fast start fuel system for an internal combustion engine
US4335061A (en) Auxiliary fuel supply device for internal combustion engines
JP2001214810A (ja) 燃料・空気パージシステムを有するダイヤフラム式キャブレータ
US6913250B2 (en) Carburetor arrangement
JP2528918Y2 (ja) 燃料循環式気化器
JP2002500315A (ja) 内燃機関用のプライミング装置
JP2004332720A (ja) エアパージシステムを有するダイヤフラムキャブレタ
JPH03242455A (ja) ダイヤフラム式気化器の始動装置
JPH0648139Y2 (ja) ダイヤフラム式気化器の始動燃料供給装置
JPH0649895Y2 (ja) 内燃機関の始動補助装置
JPH0746763Y2 (ja) エンジンの始動燃料供給装置
JPH0746761Y2 (ja) ダイヤフラム式気化器の始動装置
JPH0541252Y2 (ja)
JPH0663486B2 (ja) 気化器の始動装置
JPS63239346A (ja) 2サイクル機関用気化器の始動装置
JPS6040845Y2 (ja) 燃料循環式気化器の始動用燃料補給装置
JPS6140453A (ja) ダイヤフラム型気化器付き内燃機関
RU2282745C2 (ru) Мембранный карбюратор
JP2001164994A (ja) 気化器の始動装置
JP2005207252A (ja) 気化器の燃料抜き取り装置
JP2518034Y2 (ja) ダイヤフラム式気化器
JPS62243951A (ja) 内燃機関のためのダイヤフラム型気化器
JP2512849Y2 (ja) 気化器の始動燃料供給装置
JP2508322Y2 (ja) 気化器のフロ―ト室構造
JPH08312464A (ja) エンジンの始動燃料供給装置