JP2528873B2 - レベル固定回路 - Google Patents
レベル固定回路Info
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- JP2528873B2 JP2528873B2 JP62095167A JP9516787A JP2528873B2 JP 2528873 B2 JP2528873 B2 JP 2528873B2 JP 62095167 A JP62095167 A JP 62095167A JP 9516787 A JP9516787 A JP 9516787A JP 2528873 B2 JP2528873 B2 JP 2528873B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レベル固定回路に係り、特に、テレビカメ
ラ等のビデオ機器における映像信号の黒レベルを固定す
るのに好適なフィードバック形黒レベル固定回路に関す
る。
ラ等のビデオ機器における映像信号の黒レベルを固定す
るのに好適なフィードバック形黒レベル固定回路に関す
る。
カラービデオカメラにおいて、ペデスタル成分付加、
ガンマ補正、白クリップなどの映像信号の波形操作を行
なうためには、必ず基準値を決めてから行なう必要があ
るので、そのような処理回路には黒レベル固定回路を含
む必要がある。従来の黒レベル固定の方法は、まず映像
管の左右又は上下の少なくとも一方の端にオプチカルブ
ラックマスクと称するしゃ光マスクを設け、水平又は垂
直走査の端でこのオプチカルブラックに対応した黒レベ
ル信号を発生させ、黒レベル固定回路では、この黒レベ
ルをサンプルホールドし、基準電圧と比較して、その比
較出力をフィードバックする等の方法によりオプチカル
ブラックレベルを基準電位に固定する。
ガンマ補正、白クリップなどの映像信号の波形操作を行
なうためには、必ず基準値を決めてから行なう必要があ
るので、そのような処理回路には黒レベル固定回路を含
む必要がある。従来の黒レベル固定の方法は、まず映像
管の左右又は上下の少なくとも一方の端にオプチカルブ
ラックマスクと称するしゃ光マスクを設け、水平又は垂
直走査の端でこのオプチカルブラックに対応した黒レベ
ル信号を発生させ、黒レベル固定回路では、この黒レベ
ルをサンプルホールドし、基準電圧と比較して、その比
較出力をフィードバックする等の方法によりオプチカル
ブラックレベルを基準電位に固定する。
その具体的な方法は、たとえば、米国特許第4,473,83
9号の特に第2図において開示されている。この公知の
黒レベル固定回路の構成要件は、(1)クランプコンデ
ンサ、(2)クランプスイッチ、(3)サンプルホール
ダ、(4)電圧出力形の比較増幅器である。クランプス
イッチはクランプパルスの与えられた期間に導通し、ク
ランプコンデンサを比較増幅器の出力電圧に充電するも
ので、少なくともこのクランプスイッチ導通期間中は比
較増幅器の出力電位が変動しないことが望まれる。これ
を確実にするために、比較的大容量のコンデンサがこの
端子と基準電位との間に挿入されている。即ち、大容量
のコンデンサの作用を含めて比較増幅器は実質的に低イ
ンピーダンス出力の電圧出力形となっている。
9号の特に第2図において開示されている。この公知の
黒レベル固定回路の構成要件は、(1)クランプコンデ
ンサ、(2)クランプスイッチ、(3)サンプルホール
ダ、(4)電圧出力形の比較増幅器である。クランプス
イッチはクランプパルスの与えられた期間に導通し、ク
ランプコンデンサを比較増幅器の出力電圧に充電するも
ので、少なくともこのクランプスイッチ導通期間中は比
較増幅器の出力電位が変動しないことが望まれる。これ
を確実にするために、比較的大容量のコンデンサがこの
端子と基準電位との間に挿入されている。即ち、大容量
のコンデンサの作用を含めて比較増幅器は実質的に低イ
ンピーダンス出力の電圧出力形となっている。
上記従来技術には以下の好ましくない性質がある。即
ち、(1)クランプスイッチとサンプルホールダの2ケ
所にスイッチ素子を必要とし、(2)該スイッチ素子の
オン抵抗が小さいことが必要である。(3)クランプコ
ンデンサとサンプルホールダの2ケ所にコンデンサを必
要とする。(4)該2ケのコンデンサはフィードバック
ループでともに位相遅れ要素として作用し、フィードバ
ック系が不安定になり易い。(5)クランプスイッチの
導通時の過渡電流が大きく、処理後の信号波形にスパイ
クノイズを生じ易い。
ち、(1)クランプスイッチとサンプルホールダの2ケ
所にスイッチ素子を必要とし、(2)該スイッチ素子の
オン抵抗が小さいことが必要である。(3)クランプコ
ンデンサとサンプルホールダの2ケ所にコンデンサを必
要とする。(4)該2ケのコンデンサはフィードバック
ループでともに位相遅れ要素として作用し、フィードバ
ック系が不安定になり易い。(5)クランプスイッチの
導通時の過渡電流が大きく、処理後の信号波形にスパイ
クノイズを生じ易い。
これらの性質は、この回路をIC化する時に障害となる
ことがある。
ことがある。
本発明は必ずしもサンプルホールダを必要とせず、従
って、コンデンサの数が少なく、自動制御系が不安定に
なる恐れの少ないレベル固定回路を提供することを目的
とする。
って、コンデンサの数が少なく、自動制御系が不安定に
なる恐れの少ないレベル固定回路を提供することを目的
とする。
上記目的は、クランプコンデンサと、電流出力形比較
増幅器と、該比較増幅器の出力電流の流れを停動制御す
る電流停動手段と、を備え、信号源の信号を該クランプ
コンデンサを介して必要とする任意の信号処理回路に入
力し、該信号処理回路の出力信号を該比較増幅器の基準
電圧の与えられている入力端子と対をなす他方の入力端
子に入力し、該比較増幅器の出力信号を前記クランプコ
ンデンサの信号源が接続されているのと反対側の端子に
供給するように構成し、さらに、該信号処理回路の出力
信号からブランキング部位の電圧を抽出して、これを該
基準電圧として供給する基準電圧発生器を設けることに
より、達成される。
増幅器と、該比較増幅器の出力電流の流れを停動制御す
る電流停動手段と、を備え、信号源の信号を該クランプ
コンデンサを介して必要とする任意の信号処理回路に入
力し、該信号処理回路の出力信号を該比較増幅器の基準
電圧の与えられている入力端子と対をなす他方の入力端
子に入力し、該比較増幅器の出力信号を前記クランプコ
ンデンサの信号源が接続されているのと反対側の端子に
供給するように構成し、さらに、該信号処理回路の出力
信号からブランキング部位の電圧を抽出して、これを該
基準電圧として供給する基準電圧発生器を設けることに
より、達成される。
電流停動手段は、信号源信号波形の黒レベル信号部位
に対応する期間に発生するクランプパルスによって制御
され、当該パルス期間において前記電流出力形比較増幅
器の出力電流の流れを動作可能ならしめ、その他の期間
において流れを停止せしめるように作用する。電流出力
形比較増幅器は、前記信号処理回路の出力信号の電位と
基準電位とを比較し、その結果を増幅し、電流源または
実質的に電流源と見なせる高インピーダンス電圧源の形
式で出力し、これを前記クランプコンデンサに供給して
該コンデンサを充電又は放電させてその電位を変化させ
る。しかし、上記電流停動手段の作用により、上記コン
デンサの充放電が行なわれるのは前記クランプパルス期
間のみであり、したがって、信号処理回路の出力信号波
形の黒レベル信号部位の電位を基準電位に一致せしめる
ような自動制御系が構成される。さらに、基準電圧発生
器によって、信号処理回路の出力信号から抽出されたブ
ランキング部位の電圧が基準電圧として電流出力形比較
増幅器に供給され、ブランキング部位のレベルと黒レベ
ルのレベルが一致するように黒レベルが定まる。
に対応する期間に発生するクランプパルスによって制御
され、当該パルス期間において前記電流出力形比較増幅
器の出力電流の流れを動作可能ならしめ、その他の期間
において流れを停止せしめるように作用する。電流出力
形比較増幅器は、前記信号処理回路の出力信号の電位と
基準電位とを比較し、その結果を増幅し、電流源または
実質的に電流源と見なせる高インピーダンス電圧源の形
式で出力し、これを前記クランプコンデンサに供給して
該コンデンサを充電又は放電させてその電位を変化させ
る。しかし、上記電流停動手段の作用により、上記コン
デンサの充放電が行なわれるのは前記クランプパルス期
間のみであり、したがって、信号処理回路の出力信号波
形の黒レベル信号部位の電位を基準電位に一致せしめる
ような自動制御系が構成される。さらに、基準電圧発生
器によって、信号処理回路の出力信号から抽出されたブ
ランキング部位の電圧が基準電圧として電流出力形比較
増幅器に供給され、ブランキング部位のレベルと黒レベ
ルのレベルが一致するように黒レベルが定まる。
本発明に関連する参考例を第1図に示す。同図におい
て、1はクランプコンデンサ、2は前記の電流停動手段
を含む電流出力形比較増幅器、3はクランプパルス印加
端子、4は基準電圧源、5は信号源、6は、撮像装置に
おけるガンマ補正、白クリップ、黒クリップ、等いわゆ
るカメラプロセス回路と呼ばれる信号処理回路、21,22,
23はそれぞれ端子である。信号はクランプコンデンサ1
を介して信号処理回路6に入力されている。比較増幅器
2の片方の入力端子には信号処理回路6の出力信号が加
えられ、他方の入力端子は、基準電圧源4によって電圧
Eが印加されている。比較増幅器2の出力はクランプコ
ンデンサ1の信号源5とは反対側の端子(信号処理回路
6の入力端子)に接続されている。電流出力形比較増幅
器2はその2つの入力信号の電位を比較し、その結果を
増幅して電流源の形式で出力する。そして、その出力電
流は、クランプパルス印加端子3に印加されるクランプ
パルスによりその流れの停動が制御されている。第2図
に、第1図に示す参考例の各部の信号波形を示す。第2
図(イ)は、クランプパルス印加端子より入力されるク
ランプパルスの信号波形を示し、第2図(ロ)は、信号
処理回路6より出力される信号波形を示す。即ち、第2
図中Tpなるパルス幅の期間のみ電流出力形比較増幅器2
は出力電流を流し、(T-Tp)なる残りの期間においては
出力電流はしゃ断されている。クランプパルスと被処理
信号波形との時間関係は第2図(イ),(ロ)により示
されているとおりであり、上記のTpなる期間は、信号源
信号波形における黒レベル信号部位の期間に含まれてい
る。
て、1はクランプコンデンサ、2は前記の電流停動手段
を含む電流出力形比較増幅器、3はクランプパルス印加
端子、4は基準電圧源、5は信号源、6は、撮像装置に
おけるガンマ補正、白クリップ、黒クリップ、等いわゆ
るカメラプロセス回路と呼ばれる信号処理回路、21,22,
23はそれぞれ端子である。信号はクランプコンデンサ1
を介して信号処理回路6に入力されている。比較増幅器
2の片方の入力端子には信号処理回路6の出力信号が加
えられ、他方の入力端子は、基準電圧源4によって電圧
Eが印加されている。比較増幅器2の出力はクランプコ
ンデンサ1の信号源5とは反対側の端子(信号処理回路
6の入力端子)に接続されている。電流出力形比較増幅
器2はその2つの入力信号の電位を比較し、その結果を
増幅して電流源の形式で出力する。そして、その出力電
流は、クランプパルス印加端子3に印加されるクランプ
パルスによりその流れの停動が制御されている。第2図
に、第1図に示す参考例の各部の信号波形を示す。第2
図(イ)は、クランプパルス印加端子より入力されるク
ランプパルスの信号波形を示し、第2図(ロ)は、信号
処理回路6より出力される信号波形を示す。即ち、第2
図中Tpなるパルス幅の期間のみ電流出力形比較増幅器2
は出力電流を流し、(T-Tp)なる残りの期間においては
出力電流はしゃ断されている。クランプパルスと被処理
信号波形との時間関係は第2図(イ),(ロ)により示
されているとおりであり、上記のTpなる期間は、信号源
信号波形における黒レベル信号部位の期間に含まれてい
る。
以上の構成において、たとえば、信号処理回路6の出
力信号の黒レベル電位が基準電位Eよりも高い場合、ク
ランプパルスの期間に電流出力形比較増幅器2が電流を
吸込んでクランプコンデンサ1を放電させ、その信号処
理回路側の電位を引き下げる。その結果、信号処理回路
6の出力電位が是正される。(信号処理回路6が非反転
形の場合)クランプコンデンサ1はt1′〜t2の期間はTp
の期間の最終時刻(t1′)における電荷をホールドする
から、信号処理回路6の出力信号はクランプ期間におけ
る黒レベル電位を基準にして映像信号が重畳された波形
として得られる。即ち、この回路は、Tpの期間において
黒レベルに関する自動制御ループを構成し、Tp以外の期
間では直前のTpの期間における状態をホールドするもの
である。
力信号の黒レベル電位が基準電位Eよりも高い場合、ク
ランプパルスの期間に電流出力形比較増幅器2が電流を
吸込んでクランプコンデンサ1を放電させ、その信号処
理回路側の電位を引き下げる。その結果、信号処理回路
6の出力電位が是正される。(信号処理回路6が非反転
形の場合)クランプコンデンサ1はt1′〜t2の期間はTp
の期間の最終時刻(t1′)における電荷をホールドする
から、信号処理回路6の出力信号はクランプ期間におけ
る黒レベル電位を基準にして映像信号が重畳された波形
として得られる。即ち、この回路は、Tpの期間において
黒レベルに関する自動制御ループを構成し、Tp以外の期
間では直前のTpの期間における状態をホールドするもの
である。
このような系の黒レベル信号に対する伝達特性は次の
ようにして理解することができる。即ち、t1′〜t2,
t2′〜t3等の期間は自動制御ループは切断され、コンデ
ンサ1もその期間において電荷の充放電がないから、こ
の期間をスキップしてもこの系の動作は変らない。した
がって、t1′の直後にt2を続けて考えることができ、時
間的に連続した動作として解析できる。ただし、この場
合、入力信号の変化に対しては、時間Tで変化するもの
があたかも時間Tpで変化したかのように見えるから、系
の伝達特性を考えるときの周波数をT/Tp倍するか、又は
コンデンサの容量値CをT/Tp倍するかして取り扱う必要
がある。このような考えのもとに書き表わした第1図に
示す参考例の等価回路を第3図に示す。ここに、C′は C′=C×T/Tp (1) で表わされる等価容量である。また、μは、信号処理回
路6を単純なアンプと見なしたときの利得である。gm
は、比較増幅器の入力差電圧を電流に交換する利得、即
ち相互コンダクタンスである。また、Vin,Voは黒レベル
期間の信号を意味する。この等価回路により、交流信号
に対する伝達特性を求めると、入力信号黒レベルVinに
対しては、 で表わされる。これは、カットオフωC=gmμ/C′なる
ローカット特性であり、低周波変動を伝達しない。黒レ
ベル固定の目的のひとつは、入力信号の直流レベル変動
に対して出力黒レベルを一定に保つことであるから、上
記ローカット特性はこの目的に合致する。
ようにして理解することができる。即ち、t1′〜t2,
t2′〜t3等の期間は自動制御ループは切断され、コンデ
ンサ1もその期間において電荷の充放電がないから、こ
の期間をスキップしてもこの系の動作は変らない。した
がって、t1′の直後にt2を続けて考えることができ、時
間的に連続した動作として解析できる。ただし、この場
合、入力信号の変化に対しては、時間Tで変化するもの
があたかも時間Tpで変化したかのように見えるから、系
の伝達特性を考えるときの周波数をT/Tp倍するか、又は
コンデンサの容量値CをT/Tp倍するかして取り扱う必要
がある。このような考えのもとに書き表わした第1図に
示す参考例の等価回路を第3図に示す。ここに、C′は C′=C×T/Tp (1) で表わされる等価容量である。また、μは、信号処理回
路6を単純なアンプと見なしたときの利得である。gm
は、比較増幅器の入力差電圧を電流に交換する利得、即
ち相互コンダクタンスである。また、Vin,Voは黒レベル
期間の信号を意味する。この等価回路により、交流信号
に対する伝達特性を求めると、入力信号黒レベルVinに
対しては、 で表わされる。これは、カットオフωC=gmμ/C′なる
ローカット特性であり、低周波変動を伝達しない。黒レ
ベル固定の目的のひとつは、入力信号の直流レベル変動
に対して出力黒レベルを一定に保つことであるから、上
記ローカット特性はこの目的に合致する。
次に、基準電位Eに対しては、 で表わされる。基準電位Eは直流であるから、ω=0と
すると、(3)式は1となり、即ち、Voは基準電位Eに
完全に一致し、黒レベルがEに固定される。
すると、(3)式は1となり、即ち、Voは基準電位Eに
完全に一致し、黒レベルがEに固定される。
(2)式からわかるように、この系の伝達特性は、ω
に関し1次形であり、即ち、2次遅れ要素がなく、系が
不安定になる心配はない。
に関し1次形であり、即ち、2次遅れ要素がなく、系が
不安定になる心配はない。
また、第1図から明らかなように、コンデンサはコン
デンサ1のみである。さらに、電流停動手段は、電流の
流れを停動制御するものではあるが、そこには必ずしも
低いオン抵抗のスイッチ素子は要求されない。以上説明
したように、本参考例によれば必ずしもサンプルホール
ダを必要とせず、したがってコンデンサの数が少なくて
済み、また低オン抵抗スイッチ素子を必要とせず、しか
も、自動制御系が不安定になる恐れの少ない、レベル固
定回路を提供することができる。
デンサ1のみである。さらに、電流停動手段は、電流の
流れを停動制御するものではあるが、そこには必ずしも
低いオン抵抗のスイッチ素子は要求されない。以上説明
したように、本参考例によれば必ずしもサンプルホール
ダを必要とせず、したがってコンデンサの数が少なくて
済み、また低オン抵抗スイッチ素子を必要とせず、しか
も、自動制御系が不安定になる恐れの少ない、レベル固
定回路を提供することができる。
次に、この参考例における電流停動手段を含む電流出
力形比較増幅器2の具体例を第4図により説明する。同
図において、端子21には信号処理回路6の出力信号が、
端子22には基準電位Eが、また、端子3にはクランプパ
ルスが印加される。端子23は電流出力端子で、クランプ
コンデンサ1に接続される。また、Q1′〜Q4′,Q1〜Q5
はトランジスタである。Q1,Q1′の差動対と電流吸込ト
ランジスタ5で比較増幅器を構成する。Q2とQ3,Q2′とQ
3′,およびQ4とQ4′はそれぞれカレントミラーを構成
している。Q1,Q1′のコレクタ電流I1,I1′は上記カレン
トミラーを介してQ4′,Q3′のコレクタ電流として伝達
される。出力端子23には図示の如くI1′−I1なる電流が
得られる。2つの入力端子21と22の電位が等しいとき、
I1=I1′であるから、このとき出力電流が零となり、こ
れが、全体の自動制御系の平衡点である。Q5は吸込電流
源であるが、クランプパルスにより制御されており、ク
ランプパルス期間(Tpの期間)のみ電流を流す。したが
って、クランプパルス期間以外は第4図中に示されたト
ランジスタは全部カットオフ状態となる。Q3′,Q4′は
クランプパルス期間において電流源として作用する。こ
れにより、電流停動手段を含む電流出力形比較増幅器が
実現される。なお、Q5はパルスにより制御されるが、ス
イッチとして動作するものではなく、クランプパルス期
間においても能動状態にある。したがって、スイッチと
はちがって、オン抵抗は問題にならない。
力形比較増幅器2の具体例を第4図により説明する。同
図において、端子21には信号処理回路6の出力信号が、
端子22には基準電位Eが、また、端子3にはクランプパ
ルスが印加される。端子23は電流出力端子で、クランプ
コンデンサ1に接続される。また、Q1′〜Q4′,Q1〜Q5
はトランジスタである。Q1,Q1′の差動対と電流吸込ト
ランジスタ5で比較増幅器を構成する。Q2とQ3,Q2′とQ
3′,およびQ4とQ4′はそれぞれカレントミラーを構成
している。Q1,Q1′のコレクタ電流I1,I1′は上記カレン
トミラーを介してQ4′,Q3′のコレクタ電流として伝達
される。出力端子23には図示の如くI1′−I1なる電流が
得られる。2つの入力端子21と22の電位が等しいとき、
I1=I1′であるから、このとき出力電流が零となり、こ
れが、全体の自動制御系の平衡点である。Q5は吸込電流
源であるが、クランプパルスにより制御されており、ク
ランプパルス期間(Tpの期間)のみ電流を流す。したが
って、クランプパルス期間以外は第4図中に示されたト
ランジスタは全部カットオフ状態となる。Q3′,Q4′は
クランプパルス期間において電流源として作用する。こ
れにより、電流停動手段を含む電流出力形比較増幅器が
実現される。なお、Q5はパルスにより制御されるが、ス
イッチとして動作するものではなく、クランプパルス期
間においても能動状態にある。したがって、スイッチと
はちがって、オン抵抗は問題にならない。
次に、電流停動手段を含む電流出力形比較増幅器を構
成する他の参考例を第5図により説明する。同図におい
て、24は電圧出力形のいわゆる差動増幅器、25はMOSス
イッチ、26は抵抗である。その他は第1図に示す参考例
と同一である。MOSスイッチ25はクランプパルスのハイ
レベル期間にオンし、ローの時はオフする。抵抗26とク
ランプコンデンサ1の定数の積で決まる時定数をクラン
プパルス幅Tpとコンパラブルオーダーかそれ以上になる
ように抵抗26の抵抗値を決めると、この回路は、実質的
に電流源出力形に近い動作をする。なお、抵抗26は、差
動増幅器24の出力抵抗を利用してもよい。MOSスイッチ2
5は抵抗と直列に挿入されて使用されるため、そのオン
抵抗は特に低い値である必要はない。この参考例におい
ても、必ずしもサンプルホールダを必要とせず、したが
ってコンデンサの数が少なくて済み、また低オン抵抗ス
イッチ素子を必要とせず、しかも、自動制御系が不安定
になる恐れの少ないレベル固定回路を提供することがで
きる。
成する他の参考例を第5図により説明する。同図におい
て、24は電圧出力形のいわゆる差動増幅器、25はMOSス
イッチ、26は抵抗である。その他は第1図に示す参考例
と同一である。MOSスイッチ25はクランプパルスのハイ
レベル期間にオンし、ローの時はオフする。抵抗26とク
ランプコンデンサ1の定数の積で決まる時定数をクラン
プパルス幅Tpとコンパラブルオーダーかそれ以上になる
ように抵抗26の抵抗値を決めると、この回路は、実質的
に電流源出力形に近い動作をする。なお、抵抗26は、差
動増幅器24の出力抵抗を利用してもよい。MOSスイッチ2
5は抵抗と直列に挿入されて使用されるため、そのオン
抵抗は特に低い値である必要はない。この参考例におい
ても、必ずしもサンプルホールダを必要とせず、したが
ってコンデンサの数が少なくて済み、また低オン抵抗ス
イッチ素子を必要とせず、しかも、自動制御系が不安定
になる恐れの少ないレベル固定回路を提供することがで
きる。
次に、本発明の実施例を第6図及び第7図に示す。第
6図において、4は第1図における基準電圧源4に相当
し、比較増幅のための基準電圧を発生するが、その基準
電圧は信号処理回路6の出力信号波形のうちのブランキ
ング部等の基準信号部をサンプルホールドすることによ
り作られる。41はサンプリングのためのスイッチ、42は
ホールド用コンデンサである。第7図において、(イ)
は信号処理回路6の出力信号波形、(ロ)はブランキン
グ部をサンプルホールドするためのサンプルパルス、
(ハ)はクランプパルスである。(イ)に示すブランキ
ング(BLK)部は信号処理回路6にて挿入された基準レ
ベルである。黒レベル(OB)は信号源信号にあらかじめ
与えられた黒レベルである。(ロ)のサンプルパルスの
タイミングでBLK電位をサンプルし、これをホールドす
る。これを電流出力形比較増幅器2の基準電位として与
える。その他の動作は第1図で説明した参考例の場合と
同様である。自動制御の作用により、出力信号波形にお
いて、BLK部のレベルとOB部のレベルとが一致するよう
に黒レベルが定まる。即ち、黒レベルをBLKレベルに固
定することができる。対象とする映像信号は、輝度信号
であってもよいし、その他の原色信号であってもよい。
また、色差信号でもよく、とくにこの場合は、黒の部分
で着色することのないように自動的な黒バランスがとれ
る。また、BLKとOBの時間関係は、前後どちらでもよ
く、サンプルホールダの保持能力さえ十分であるなら、
OBに比べてその頻度を減じることも可能である。本実施
例によれば、必ずしもサンプルホールダを必要とせず、
したがってコンデンサの数が少なくて済み、また低オン
抵抗スイッチ素子を必要とせず、しかも自動制御系が不
安定になる恐れの少ないレベル回路を提供することがで
きる。
6図において、4は第1図における基準電圧源4に相当
し、比較増幅のための基準電圧を発生するが、その基準
電圧は信号処理回路6の出力信号波形のうちのブランキ
ング部等の基準信号部をサンプルホールドすることによ
り作られる。41はサンプリングのためのスイッチ、42は
ホールド用コンデンサである。第7図において、(イ)
は信号処理回路6の出力信号波形、(ロ)はブランキン
グ部をサンプルホールドするためのサンプルパルス、
(ハ)はクランプパルスである。(イ)に示すブランキ
ング(BLK)部は信号処理回路6にて挿入された基準レ
ベルである。黒レベル(OB)は信号源信号にあらかじめ
与えられた黒レベルである。(ロ)のサンプルパルスの
タイミングでBLK電位をサンプルし、これをホールドす
る。これを電流出力形比較増幅器2の基準電位として与
える。その他の動作は第1図で説明した参考例の場合と
同様である。自動制御の作用により、出力信号波形にお
いて、BLK部のレベルとOB部のレベルとが一致するよう
に黒レベルが定まる。即ち、黒レベルをBLKレベルに固
定することができる。対象とする映像信号は、輝度信号
であってもよいし、その他の原色信号であってもよい。
また、色差信号でもよく、とくにこの場合は、黒の部分
で着色することのないように自動的な黒バランスがとれ
る。また、BLKとOBの時間関係は、前後どちらでもよ
く、サンプルホールダの保持能力さえ十分であるなら、
OBに比べてその頻度を減じることも可能である。本実施
例によれば、必ずしもサンプルホールダを必要とせず、
したがってコンデンサの数が少なくて済み、また低オン
抵抗スイッチ素子を必要とせず、しかも自動制御系が不
安定になる恐れの少ないレベル回路を提供することがで
きる。
以上説明したように、本発明によれば、必ずしもサン
プルホールダを必要とせず、したがってコンデンサの数
が少なくて済み、自動制御系が不安定になる恐れの少な
いレベル固定回路を提供することができる。
プルホールダを必要とせず、したがってコンデンサの数
が少なくて済み、自動制御系が不安定になる恐れの少な
いレベル固定回路を提供することができる。
第1図は本発明に関連する参考例を示すブロック図、第
2図は第1図に示す参考例の各部信号波形を示す信号波
形図、第3図は第1図に示す参考例の等価回路図、第4
図は電流停動手段を含む電流出力形比較増幅器の具体例
を示す回路図、第5図は本発明に関連する他の参考例を
示す回路図、第6図は本発明の実施例を示す回路図、第
7図は第6図に示す実施例の各部信号波形を示す信号波
形図である。 1……クランプコンデンサ、2……電流停動手段を含む
電流出力形比較増幅器、3……クランプパルス印加端
子、4……基準電圧源、5……信号源、6……信号処理
回路。
2図は第1図に示す参考例の各部信号波形を示す信号波
形図、第3図は第1図に示す参考例の等価回路図、第4
図は電流停動手段を含む電流出力形比較増幅器の具体例
を示す回路図、第5図は本発明に関連する他の参考例を
示す回路図、第6図は本発明の実施例を示す回路図、第
7図は第6図に示す実施例の各部信号波形を示す信号波
形図である。 1……クランプコンデンサ、2……電流停動手段を含む
電流出力形比較増幅器、3……クランプパルス印加端
子、4……基準電圧源、5……信号源、6……信号処理
回路。
Claims (3)
- 【請求項1】一端が映像信号を供給する信号源に接続さ
れたクランプコンデンサと、 前記クランプコンデンサの他端から供給される信号が入
力され、少なくともブランキング挿入の処理を行う信号
処理回路と、 前記信号処理回路の出力信号からブランキング部位の電
圧を抽出し、これを基準電圧として供給する基準電圧発
生器と、 前記映像信号の黒レベル期間内においてのみハイまたは
ローレベルとなるクランプパルスが入力されるクランプ
パルス入力端子と、 前記信号処理回路の出力信号と前記基準電圧発生器の出
力信号とが入力され、これらを比較して得た出力電流信
号を前記クランプコンデンサと前記信号処理回路との接
続点に供給する電流出力形比較増幅器と、 前記クランプパルスによって定まる黒レベル期間には、
前記電流出力形比較増幅器に前記出力電流信号を出力さ
せ、残余の期間には、前記電流出力形比較増幅器に前記
出力電流信号の供給を停止させる電流停動手段と からなることを特徴とするレベル固定回路。 - 【請求項2】前記電流停動手段は、前記電流出力形比較
増幅器内のトランジスタの動作を前記クランプパルスで
制御することによって、前記出力電流信号の供給を停止
させることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
レベル固定回路。 - 【請求項3】前記電流停動手段は、前記電流出力形比較
増幅器の出力端子にドレイン(又はソース)が接続さ
れ、前記クランプパルス入力端子にゲートが接続された
MOSスイッチと、該MOSスイッチのソース(又はドレイ
ン)に一端が接続され、他端が前記接続点に接続された
抵抗器とからなることを特徴とする特許請求の範囲第1
項に記載のレベル固定回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62095167A JP2528873B2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | レベル固定回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62095167A JP2528873B2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | レベル固定回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63261961A JPS63261961A (ja) | 1988-10-28 |
JP2528873B2 true JP2528873B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=14130205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62095167A Expired - Lifetime JP2528873B2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | レベル固定回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2528873B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2863597B2 (ja) * | 1990-03-30 | 1999-03-03 | 株式会社東芝 | クランプ回路 |
KR0128520B1 (ko) * | 1993-02-26 | 1998-04-04 | 김광호 | 동기신호 분배기를 이용한 키드 클램프회로 |
JPH09326949A (ja) * | 1996-06-07 | 1997-12-16 | Nec Corp | 高速クランプ回路 |
JP6014224B2 (ja) * | 2015-09-03 | 2016-10-25 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | クランプ回路、半導体装置、信号処理システム、及び信号クランプ方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6046670A (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-13 | Sony Corp | クランプ回路 |
-
1987
- 1987-04-20 JP JP62095167A patent/JP2528873B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6046670A (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-13 | Sony Corp | クランプ回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63261961A (ja) | 1988-10-28 |
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