JP2528557B2 - 陽イオン重合体で改質された充填材、その製造方法および製紙におけるその使用方法 - Google Patents

陽イオン重合体で改質された充填材、その製造方法および製紙におけるその使用方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広く、表面処理された無
機化合物の分野に関するものである。より詳細には、本
発明は、製紙用充填材として使用するのに適した組成物
の提供に関し、ここで無機塩基充填材は、製紙工程にお
ける充填材の性能を増大させる物質で表面処理されてい
る。本発明はまた、特にサイズ剤の必要性を減少させる
ことにより製紙工程を改良し、しかもこの工程に従って
生産した紙の特性を改良する方法にも関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アルカリ紙の適当な内部サイズは、ほと
んどの製紙業者にとって重要な問題である。早期のセル
ロース反応性サイズ剤の開発は結果的に過剰量のサイズ
剤を用いてのサイズのコントロールがむずかしく、その
結果、ウェットエンド付着物、プレスによる紙むけが増
加し、また紙の表面の摩擦係数の問題が起こってきた。
主としてサイズ剤の過使用のために、さらに種々の問題
が起こる。これらの問題は、サイズ剤を吸着して、それ
を無効にする、ウェットエンドに見られる高表面積物質
(例えば、充填粉および微粉末)によってひき起こされ
る。
【0003】内部サイズの目的は、シートに、液体の浸
透に対する耐性を付与することである。シートの多孔度
(これはサイズプレスでコントロールされる)に加え
て、内部サイズは、ベース素材をコーチングする際の結
合剤の移行をコントロールするとともに、紙に印刷およ
び筆記する際のインクの浸透をコントロールする。セル
ロース反応性サイズ剤または“合成サイズ剤”を用いる
アルカリ紙のサイズは、30年以上前から確立されてき
た。現在商業的に使用されている2つのサイズ剤、アル
キルケトン二量体(AKD)およびアルケニルこはく酸
無水物(ASA)は、セルロース繊維のヒドロキシル基
との化学反応(共有結合)によって、シートにサイズを
付与する。
【0004】通常用いられる未処理の充填材(例えば、
粘土、二酸化チタン、炭酸カルシウム)はすべて、サイ
ズについて有害作用を有することが公知である。種々の
型の炭酸カルシウムで充填したアルカリ紙の研究は、充
填剤の比表面積とハーキュリース(Hercules)
サイズ試験(HST)によって測定したシートにおける
内部サイズ値との間の強い逆の相関関係を明らかにし
た。充填剤含量を増加させることが有利である状況で
は、関連するサイズの問題が起こって、シートの品質、
機械の性能、および走行性に影響を与えた。
【0005】
【課題を解決するための手段】現場のPCCプラントで
合成することができる特別に改質された沈降炭酸カルシ
ウム(PCC)充填材は、充填材入りシートサイズをよ
り経済的でしかも効果的にするために開発されてきた。
実験室での結果は、化学的に改質された、陽イオン重合
体で表面処理されたPCC充填材を用いることによっ
て、サイズ剤の量は、1/2に減少させることができ、
同時に同様にその他の性質を改良する。
【0006】特定の陽イオン樹脂材を、炭酸カルシウム
すなわち、微粉砕した石灰石からの天然炭酸カルシウム
または沈降炭酸カルシウムのような製紙用充填材に添加
すると、その充填材の性能が大きく増大し、その結果、
実質的により少ないウェットエンドサイズ剤の添加を必
要とし、優れた不透明度および引張強さ特性を有する紙
が得られることが発見された。
【0007】図1は、改質充填材および未改質の充填材
を含有するハンドシートに対するハーキュリース(He
rcules)サイズ測定値対充填材含量のプロットで
ある。
【0008】図2は、改質充填材および未改質充填材を
含有するハンドシートに対する、コブ(Cobb)サイ
ズ試験により測定した吸水量対充填材含量のプロットで
ある。
【0009】図3は、種々の重合体処理水準の改質充填
材を含有するハンドシートに対する、ハーキュリース
(Hercules)サイズ測定値対充填材含量のプロ
ットである。
【0010】図4は、異なるサイズ剤水準で、改質充填
材および未改質充填材を含有するハンドシートに対する
ハーキュリース(Hercules)サイズ測定値対充
填材含量のプロットである。
【0011】図5は、改質充填材および未改質充填材を
含有するハンドシートに対する、シート不透明度対充填
材含量のプロットである。
【0012】図6は、改質充填材および未改質充填材を
含有するハンドシートに対する、シート不透明度対シー
ト引張強さのプロットである。
【0013】図7は、改質充填材および未改質充填材を
含有するハンドシートに対する、シートの白色度対充填
材含量のプロットである。
【0014】図8は、パイロット抄紙機で作った、改質
充填材および未改質充填材を含有するシートに対する、
ハーキュリース(Hercules)サイズ測定値対充
填材含量のプロットである。
【0015】図9は、パイロット抄紙機で作った、改質
充填材および未改質充填材を含有するシートに対する、
コブ(Cobb)サイズ試験によって測定した吸水量対
充填材含量のプロットである。
【0016】図10は、パイロット抄紙機で作った、改
質充填材および未改質充填材を含有するシートに対す
る、補正シート不透明度対充填材含量のプロットであ
る。
【0017】図11は、パイロット抄紙機で作った、改
質充填材および未改質充填材を含有するシートに対す
る、充填材の分布を具体的に示す比較顕微鏡写真を示
す。
【0018】図12は、ハンドシート中8%充填材水準
における、ハーキュリース(Hercules)サイズ
測定値対処理温度およびパーセント陽イオン重合体処理
水準、の3次元プロットを表わす。
【0019】図13は、ハンドシート中16%充填材水
準における、ハーキュリース(Hercules)サイ
ズ測定値対処理温度およびパーセント陽イオン重合体処
理水準の3次元プロットを表わす。
【0020】図14は、ハンドシート中の24%充填材
水準における、ハーキュリース(Hercules)サ
イズ測定値対処理温度およびパーセント陽イオン重合体
処理水準の3次元プロットを表わす。
【0021】製紙用充填材を表面処理するために最も効
果的であることがわかった陽イオン重合体は、一般式:
【0022】
【0023】(式中、Rは、少なくとも8個の炭素原子
をもつアルキル基、少なくとも6個の炭素原子をもつシ
クロアルキル基、アリール基、アラルキル基およびアル
カリール基より成る群から選択される炭化水素基であ
る)の二量体である。特定の二量体は、オクチル−、デ
シル−、ドデシル−、テトラデシル−、ヘキサデシル
−、オクタデシル−、エイコシル−、ドコシル−、テト
ラコシル−、フェニル−、ベンジル−ベーターナフチル
−、およびシクロヘキシル−、二量体である。その他の
利用可能な二量体は、鉱酸、ナフテン酸、デルタ−9,
10−デシレン酸、デルタ−9,10−ドデシレン酸、
パルミトリン酸、オレイン酸、リシンオレイン酸、リノ
レエート、リノール酸、およびオレステアリン酸から生
成される二量体、ならびに、ヤシ油、ババス油、パーム
種子油、パーム油、オリーブ油、落花生油、菜種油、牛
脂およびラード、および上記のものの種々の混合物、か
ら得られるような天然脂肪酸から製造される二量体であ
る。
【0024】重合体は、二量体を、エピクロロヒドリン
のようなエポキシ化ハロヒドリン化合物と反応させたポ
リアミノ−アミドおよび/またはエポキシ化ハロヒドリ
ン化合物と反応させたポリアミン重合体で処理し、それ
によって二量体の表面上に第三および第四アミン基を形
成させる結果として、陽イオン性になる。二量体の陽イ
オン電荷は、主として第四アミン基から誘導されること
が好ましい。この型の重合体材料は、商品名ハーコン
(Hercon)としてデラウエア州、ウィルミントン
市、ハーキュリース社(Hercules,Inc.)
によって製造されており、商業的に手に入れることがで
きる。充填材に対して重量で約0.1%ないし10.0
%の陽イオン重合体材料を使用すると、ウェットエンド
サイズ剤の添加の必要性の低下および充填材を使用して
得られる紙の光学的および物理的性質、特に不透明度、
Z−方向の充填材分布および引張強さ、の改良の点で、
充填材の性能を増強されることが発見された。充填材と
して粘土を使用する場合については、充填材を、約1.
0ないし約2.0重量パーセントの上述の型の陽イオン
重合体材料で表面処理することが、実質的に減少させた
サイズ剤要求量をもつ充填材粘土を生成させるのに有効
であることが発見された。
【0025】また、PCC充填材を、約0.25ないし
約2.0重量パーセントの先述の型の陽イオン重合体物
質で表面処理すると、実質的に減少させたサイズ剤要求
量をもつ充填材を生成するのに有効であることも発見さ
れた。
【0026】二酸化チタン、滑石およびシリカ/シリケ
ートピグメントのような、もしもそれを未処理のまま使
用するとサイズに関して有害作用を有するその他の充填
剤は、本発明に従って先述の型の陽イオン重合体物質で
処理したときは利用可能である。
【0027】すべての型の充填材について、充填材含有
スラリーに添加することが必要とされる陽イオン重合体
の量は、その充填材の表面積と直接関連づけられること
が見出された。
【0028】さらに、充填材を陽イオン重合体で処理す
る温度もまた、重合体処理された充填材のサイズ剤要求
量を減少させる程度を決定する際の重要なパラメーター
であることが発見された。
【0029】一般に、充填材を含有する水性スラリーの
陽イオン重合体による処理は、温度約5ないし70℃で
行なう。好ましい処理温度範囲は、約20から30℃で
あり、最も好ましい処理温度は約25℃である。
【0030】さらにまた、充填材を含有する水性スラリ
ーのpHが、処理に影響することも発見された。スラリ
ーは、処理の時点では10より大きいpHであってはな
らない。陽イオン重合体で処理された充填材はまた、そ
れに続いて、10より大きくないpHで貯蔵して、約1
0より大きなpHで起こる陽イオン重合体コーチングの
分解を防止しなくてはならない。
【0031】本発明の本質および範囲は、陽イオン重合
体で改質した充填材の効果を証明する、以下の非限定的
実施例によってさらに充分に理解されるであろう。
【0032】
【実施例】実施例 1 改質充填材および未改質充填材を含有するハンドシート
の製造および比較試験 比較用のホーマックス(Formax)〔ノーブル(N
oble)アンド・ウッド(Wood)〕ハンドシート
(60g/m2 または40lbs./3300ft2
を蒸留水中、pH7.0で400カナダ標準フリーネス
〔Canadian Standard Frecne
ss(CSF)〕まで叩解した、75%さらし硬木およ
び25%さらし軟木クラフトパルプより成る組成物から
製造した。高分子量、中位電荷密度の陽イオンポリアク
リルアミド(PAM)定着助剤を、0.05%使用し
た。合成サイズ剤(AKDまたはASA)を、0.10
%ないし0.30%の水準で添加した。未改質PCCお
よび微粉砕石灰石(FGL)に対する重合体処理の効果
を試験するための種々の重合体で改質したPCC充填材
を包含する、いくつかの充填材を使用した。充填材は、
仕上シート中に8%、16%、24%および40%の充
填材を達成するため20%の固体分で組成物に添加し
た。さらに、充填材を含有しないブランクを製造して試
験した。このハンドシート法を通して蒸留水を使用し
た。シートは、50%RHおよび23℃に状態調整し、
グラム数、パーセント充填材、HST、コブ(Cob
b)サイズ、不透明度、白色度、厚さ、引張強さ、およ
び多孔度について試験した散乱係数は、適当な反射率値
およびクベルカ−ムンク(Kubelka−Munk)
方程式を用いて決定した。XY平面およびZ−方向の平
面の両方における、シート中の充填材分布の元素マッピ
ングは、元素分析能力をもった走査電子顕微鏡(SE
M)を用いて行なった。
【0033】改質したPCC充填材で充填したシートに
対するサイズ値(HSTおよびCobb)は有意に改良
され、PCC上の重合体の水準が高くなるほど、低サイ
ズ要求充填材(例えばFGL)に対してすべての10%
より大きな負荷水準で有意にさらに優れたサイズが与え
られる(図1,2,および3)。比較用シートは、0.
5重量パーセントの陽イオン重合体処理したPCC充填
材が使われたとき、3分の1少ないサイズ剤を用いて作
ることができ(4図)、そしてグラフが示すように、
1.0重量パーセントの陽イオン重合体で処理したPC
C充填材を用いるとさらに少ないサイズ剤が必要とされ
た。表Iもまた充填材の重合体処理の有効性を示してい
る。
【0034】
【0035】改質した充填材から導かれる第二の利点
は、それに続く引張強さまたはシート白色度の損失なし
に、不透明を2分の1点増加させることであった(図
5,6,および7)。強度または白色度の損失なしに増
大した不透明度は、主として、改質充填材粒子の陽イオ
ン電荷の実質的な増加によると考えられる。これらの粒
子上の陽イオン電荷を増大させることが、これらを繊維
の表面上により均一に吸着させ、繊維の交差部の間によ
り少なく吸着させることになる。走査電子顕微鏡写真
は、改良された光学性能を支持する改質PCC充填材に
対して、シート中の充填材のより良好な分布を示した。
表IIは、サイズ値に関する、充填材の比表面積と重合
体処理水準との間の関係を示す。
【0036】
【0037】高表面積では、その表面を覆って改良され
たサイズを与えるためには、より多くの重合体が必要と
される。予想外のことには、充填材の水準はシート中で
増大するので、サイズ値は、最高表面積充填材を除くす
べてについて上昇し続ける。このことは、本発明の処理
法によって、増大したサイズは、シート中のより高い充
填材水準の使用により保持し得ることを示している。こ
の状態は、未処理充填材の使用によって達成することは
できない。
【0038】実施例 2 定着および排水に対する改質PCC充填材の評価 実際の高速抄紙機と類似の条件下で、充填材の定着およ
び排水特性を測定するために、真空排水ジャー装置を使
用した。組成は、実施例1で使用されたものと同じであ
り、定着助剤水準は0.05%で評価された。充填材
は、16%+/−1.0%の含量が最終ペッド中に保持
されるように添加した。素材(0.5%稠度)を3本の
羽根つきジャー中で750rpmでかくはんした。自動
制御でジャーの内容物を、最初の排水の間10kPaの
真空下に置き、その後5秒間高真空(50kPa)にお
いた。形成されたパッドを重量測定し、その後乾燥さ
せ、再び重量を測定して、パーセントシート乾燥度値を
得た(これらの数は、水がシートから除去される容易性
を予測する)。パーセント充填材定着を、X線蛍光によ
る繊維パッド中の炭酸カルシウムの量および素材に添加
した公知量から計算した。
【0039】改良された抄紙機の走行性は、多くの方法
で測定することができる。コーチから離れて増大したシ
ート乾燥度に加えて線材上の改良された排水が、機械の
速度を増大させる(生産率を増大させる)そして/また
は乾燥機での蒸気消費を減少させる(増大した採算性)
機会をもった抄紙機を提供する。過度量の定着助剤を使
用する必要のない改良された充填材定着が、形成を含む
シートの品質を高める。このことはまた、より清潔なウ
ェットエンドシステムからより良好な走行性および経済
性に導く。真空排水ジャーを用いた、表IIIに示した
定着および排水結果は、改質PCC充填材に対して、改
良された最初のパスの充填材定着を示した。
【0040】
【0041】シートの乾燥度の値もまた、未処理のPC
C充填材を超えて改良され、より良好な排水を示した。
これらの実験は、実験室で、精密で十分に制御された条
件下で実施されたが、しかしながら、これらの結果は、
以下の実施例3および4に示されるように、改良された
走行性をもつより良好なウェットエンド制御に導いて、
抄紙機に移すことができる。
【0042】実施例 3 実際のパイロット抄紙機に関して、改質充填材および未
改質充填の両方を組み入れる組成の比較試験 パイロット機の運転を、パイロット規模の抄紙機を用い
て実施した。実施例1および2に示したと同じ組成物を
用いて、60g/m2 (40lbs./3300ft
2 )のシートを生産した。同じ陽イオン定着助剤を0.
0125%使用し、AKDサイズ剤を0.15%添加し
た。シート中に8%、16%および24%の充填材の水
準を達成するために、種々の炭酸カルシウム充填材(す
なわち、未処理の市販のPCC、未処理の市販FGL、
0.5および1.0重量パーセントの陽イオン重合体で
改質されたPCC)を添加した。
【0043】紙を、実施例1に示したと同じ性質につい
て試験した。
【0044】充填材を、マイクロメリティックス・セデ
ィグラフ(Micromeritics Sedigr
aph)5000Dを用いる重力沈降分析により、粒度
に関して特定決定した。比表面積は、BET窒素吸着分
析の使用によって決定した。乾燥白色度は、ハンター、
ラブスキャン(Hunter LabScan)を用い
て測定した。粒子電荷(ゼータポテンシャル)は、クー
ルター・デルサ(Coulter DELSA)440
からのドップラー・レーザー光散乱法を用いて決定し
た。充填材の性質を、表IVに列挙する。
【0045】
【0046】パイロット抄紙機からの結果が、ハンドシ
ートの研究からの結果を確証した。図8および9に示し
たサイズ値は、改質PCC充填材に対する改良されたサ
イズ性能を示す。ハーキュリース(Hercules)
サイズ試験(HST)は、低いエンドでのサイズ間差を
識別するのに十分なほど敏感ではなかったので、それら
の性能をより確実にするためにはコブ(Cobb)試験
を使用した。このコブ(Cobb)サイズ試験の結果
は、充填材の添加量の増加にともなう。市販の充填材
(すなわち、FGLおよびPCC)についての吸水量の
特性的な増加を示す。改質PCC充填材を用いるとき、
この増加は、実質的には除去される。さらに、1.0重
量パーセントの陽イオン重合体で改質されたPCC充填
材は、事実上、等量のサイズ剤を用いる未充填シートと
同じ、すべての充填材添加水準での吸水量に対する耐性
を与える。中間色調の点の顕微鏡分析によって評価され
た印刷適合性は、改質PCC充填材を用いるシートにお
いてインクのもちこたえの顕著な改良を示す。
【0047】実験室での結果を確証する、不透明度にお
ける2分の1点の改良があった(図10)。シート中の
充填材分布のカルシウム元素マッピング(図11)は、
改質されたPCC充填材に対し、特にZ−方向面におい
てより良好な分布を示した。実施例 4 生産用抄紙機での改質充填材および未改質充填材の両方
を組み入れる組成の比較試験 2000fpmで運転しているフォードリニア(Fou
rdrinier)抄紙機を利用して、ミル試験を実施
した。この組成の一部として改質PCC充填材を用い
て、そして用いないで、60g/m(40lbs./3
300ft)の高不透明度シートを走行させた。この改
質PCC充填材を、1.5重量パーセントの陽イオン重
合体で処理した。ASAサイズ剤とともに、陰イオン定
着助剤を使用した。試験中両添加剤を一定に保った。こ
の試験を通して、ハンドボックスおよび白水皿の試料を
得て、最初のパスの充填材定着および総定着について分
析した。これらの結果を、表Vに示す。
【0048】
【0049】充填材の定着と総定着の両方における有意
の改良が実現された。シート全体の改質充填材のZ−方
向の分布もまた大きく改良された。充填材の良好な分布
は、その紙のより少ない2−側面性、より良好な方向安
定性およびより良好な印刷適性を意味し、この場合随伴
する白色化および粉立ちは比較的少ない(表V)。紙の
試料が試験され、サイズにおける263%の改良(すな
わち、40秒対11秒)および4.5%少ないPCC
(すなわち15.0%対15.7%)および25%少な
いTiO2 (0.6%対0.8%)での同等の不透明度
を示した。引張強さの9%改良も実現された。これらの
結果を、表VIに示す。
【0050】
【0051】“不安定サイズ”と呼ばれるサイズ剤の損
失は、5週間(35日)後に評価された。結果を、表V
IIに示す。
【0052】
【0053】試料は、典型的な市販の充填シートに比べ
て、最小のサイズ剤の損失を示した。シートの表面摩擦
係数も評価された。シートの表面の摩擦係数は、高速電
子複写装置を通る紙の走行性の重要な尺度である。この
評価の結果を、表VIIIに示す。
【0054】
【0055】重合体で改質したPCC充填材入りシート
は、未改質シートよりも良好なシート表面の摩擦係数を
示した。
【0056】実施例 5 種々の、陽イオン重合体処理および充填材添加の水準で
のサイズ剤要求量の減少に関する充填材処理温度の効果 ハンドシートの研究を行なって、陽イオン重合体で処理
した充填剤を用いるハンドシートにおけるサイズ剤要求
量の減少に関する。充填材処理温度、すなわち、陽イオ
ン重合体を充填材に適用する温度、の効果を評価した。
処理は、25−65℃の範囲の温度で行なった。処理
は、0ないし1.25重量パーセントの陽イオン重合体
水準で行なった。使用された陽イオン重合体は、アルキ
ルケテン二量体のハーコン(Hercon)−85〔デ
ラウェア州、ウィルミントン市、ハーキュリース社(H
ercules,Inc.)〕であった。充填材は、沈
降炭酸カルシウム(PCC)〔ニューヨーク、アルバカ
ー・エイチ・オー、ファイザー社(Albacar H
O,Pfizer,Inc.)〕であった。ハンドシー
トにおける充填材の添加は、処理された充填材の8から
24重量パーセントまでのいくつかの水準で行なった。
【0057】表IXに示すように、未処理対照試料に加
えて、4種の処理水準(0.5、0.75、1.0およ
び1.25wt%)および5種の処理温度(25、3
5、45、55および65℃)を使用して、20の別々
の表面処理を行なった。
【0058】
【0059】処理はすべて、各試料につき10分の低剪
断混合時間を用いて行なった。高温にほぼ4時間保持し
た後、試料を放冷した。
【0060】蒸留水中、pH7.0で、稠度0.312
5%、カナダ標準フリーネス(Canadian St
andard Freeness)(CSF)400±
25となるまで叩解した、75%さらし硬木および25
%さらし軟木クラフトパルプより成る組成配合物から、
比較用フォーマックス(Formax)〔ノーブル・ア
ンド・ウッド(Noble and Wood)〕ハン
ドシート(60g/m2 または40lbs./3300
ft2 )を製造した。追加のウェットエンド添加剤には
0.25wt%(5lb/紙トン)の量のアルキルケテ
ン二量体サイズ剤〔ハーコン(Hercon)−75、
デラウェア州、ウィルミントン市、ハーキュリース社
(Hercules,Inc.)〕および0.05%
(1lb/紙トン)の量の陽イオンポリカクリルアミド
定着助剤〔パーコル(Percol)−175〕が含ま
れていた。全部のシートを標準TAPPI条件である5
0%相対湿度および23℃に状態調整して試験した。
【0061】試験した紙の性質は、サイズ、不透明度ピ
グメント散乱係数およびシート白色度であった。サイズ
はハーキュリース・サイズ試験(Hercules,S
ize Test)によって試験した。報告された値
は、秒による。不透明度は、TAPPIによって試験し
た。報告された値は、補正不透明度、%である。シート
白色度は、TAPPI試験によって試験した。報告され
た値は、白色度、%である。結果を、表Xに報告する。
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】結果は、HST値が、充填材処理水準に直
接比例し、すなわち、処理水準が高くなるほどHST反
応が高くなり、そして処理温度に逆比例する、すなわ
ち、スラリー処理温度が高くなるほど、HST反応か低
くなる、ことを示している。従って、最も高いサイズ値
(最大サイズ要求量減少)は、高処理水準および低処理
温度で起こり、一方、低処理水準および高処理温度で
は、比較的小さなサイズ減少しか起こらない。しかしな
がら、この効果の大きさは、ハンドシート中の充填材水
準によってかなり変化する。このことは、図12、13
および14に示されている。図12において、8%充填
材水準では、HSTに関する処理水準および処理温度の
両者の効果は最小であり、HST値は低温193秒から
高値237秒までの範囲にわたる。図13において、1
6%充填材水準では、効果はさらに顕著であり、HST
値の範囲は35秒から392秒までである。最後に、図
14に見られるように、24%充填材水準では、有意の
効果がみられ、HST値の範囲は2ないし313秒であ
って、低処理水準から高処理水準までおよび高処理温度
から低処理温度まで非常に急勾配の変化が起こる。しか
しながら、処理水準の小さな変化は、温度の小さな変化
がもたらすよりもより激しいHSTシフトをもたらすの
で処理水準は、処理温度よりも敏感な変数である。
【図面の簡単な説明】
【図1】充填材を含有するハンドシートに対する、ハー
キュリース(Hercules)サイズ値対充填材含量
のプロットである。
【図2】充填材を含有するハンドシートに対する、吸水
量対充填材含量のプロットである。
【図3】重合体処理した改質充填材を含有するハンドシ
ートに対する、ハーキュリース(Hercules)サ
イズ値対充填材含量のプロットである。
【図4】種々のサイズ水準の充填材を含有するハンドシ
ートに対する、ハーキュリース(Hercules)サ
イズ値対充填材含量のプロットである。
【図5】充填材を含有するハンドシートに対する、シー
ト不透明度対充填材含量のプロットである。
【図6】充填材を含有するハンドシートについての、シ
ート不透明度対シートの引張り強さのプロットである。
【図7】充填材を含有するハンドシートについての、シ
ート白色度対充填材含量のプロットである。
【図8】パイロット抄紙機で作った充てん材含有シート
についての、ハーキュリース(Hercules)サイ
ズ値対充填材含量のプロットである。
【図9】パイロット抄紙機で作った充填材含有シートに
ついての、吸水量対充填材含量のプロットである。
【図10】パイロット抄紙機で作った充填材含有シート
についての、補正シート不透明度対充填材含量のプロッ
トである。
【図11】パイロット抄紙機で作った充填材含有シート
についての、充填材の分布を示す比較顕微鏡写真であ
る。
【図12】ハンドシート中の8%充填材水準での、ハー
キュリース(Hercules)サイズ値対処理温度お
よびパーセント陽イオン重合体処理水準の3次元プロッ
トである。
【図13】ハンドシート中の16%充填材水準での、ハ
ーキュリース(Hercules)サイズ値対処理温度
およびパーセント陽イオン重合体処理水準の3次元プロ
ットである。
【図14】ハンドシート中の24%充填材水準での、ハ
ーキュリース(Hercules)サイズ値対処理温度
およびパーセント陽イオン重合体処理水準の3次元プロ
ットである。
【符号の説明】

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙用充填材が、充填材の乾量を基にし
    て約0.1ないし約10.0重量パーセントの陽イオン
    重合体で表面処理された、微粉砕された石灰石からの天
    然炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、粘土、二酸化
    チタン、滑石、シリカ/シリケートピグメント、および
    上記物質の種々の組み合わせ物より成る群から選択さ
    れ、ここで陽イオン重合体が、一般式 (式中、Rは、少なくとも8個の炭素原子をもつアルキ
    ル基、少なくとも6個の炭素原子をもつシクロアルキル
    基、アリール基、アラルキル基およびアルカリール基よ
    り成る群から選択される炭化水素基である)の二量体で
    あって、この二量体は、エポキシ化ハロヒドリン化合物
    と反応したポリアミノ−アミドおよびエポキシ化ハロヒ
    ドリン化合物と反応したポリアミン重合体の少なくとも
    一方で処理して二量体表面上に第三および第四アミン基
    を形成させることによって陽イオン性にされていること
    を特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 二量体が、オクチル−、デシル−、ドデ
    シル−、テトラデシル−、ヘキサデシル−、オクタデシ
    ル−、エイコシル−、ドコシル−、テトラコシル−、フ
    ェニル−、ベンジル−ベーターナフチル−、およびシク
    ロヘキシル−二量体より成る群から選択され;鉱酸、ナ
    フテン酸、デルタ−9,10−デシレン酸、デルタ−
    9,10−ドデシレン酸、パルミトレイン酸、オレイン
    酸、リシンオレイン酸、リノレエート、リノール酸、お
    よびオレステアリン酸から生成され;および、ヤシ油、
    ババス油、パーム種子油、パーム油、オリーブ油、落花
    生油、菜種油、牛脂およびラード、および上記のものの
    種々の混合物から得られるもののような天然の脂肪酸混
    合物から製造されることを特徴とする、請求項1に記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ化ハロヒドリンがエピクロロヒ
    ドリンであることを特徴とする、請求項1に記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 一般式 (式中、Rは少なくとも8個の炭素原子をもつアルキル
    基、少なくとも6個の炭素原子をもつシクロアルキル
    基、アリール基、アラルキル基およびアルカリール基よ
    り成る群から選択される炭化水素基である)の二量体で
    あって、エポキシ化ハロヒドリン化合物と反応したポリ
    アミノ−アミドおよびエポキシ化ハロヒドリン化合物と
    反応したポリアミン重合体の少なくとも一方で処理して
    二量体表面上に第三および第四アミンを形成させること
    によって陽イオン性にされている、陽イオン重合体約
    0.1ないし約10.0重量パーセントを、約1%ない
    し約76%の固体を含有する充填材スラリーに添加し、
    その間、このスラリーを充填材の性能を改善するため
    に、かくはんしながら温度約5℃ないし約70℃、pH
    約10未満に保持することを特徴とする、陽イオン重合
    体で表面処理された製紙用充填材の製造方法。
  5. 【請求項5】 スラリーに添加する重合体の量が、充填
    材の表面積に直接関係する、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 要求されるサイズ剤の量を減少させるこ
    と、時間に関してサイズ剤含量を保持すること、水解放
    を含む形成された紙ウエブの取り扱い適性を改良するこ
    と、充填材定着、充填材分布、引張強さ、および表面摩
    擦係数を含む、得られる紙の物性を改良すること、およ
    び白色度、不透明度およびピグメント散乱係数を含む、
    得られる紙の光学的性質を改良することの成果の少なく
    とも一つを達成することにより製紙を改良する方法であ
    って、一般式 (式中、Rは少なくとも8個の炭素原子をもつアルキル
    基、少なくとも6個の炭素原子をもつシクロアルキル
    基、アリール基、アラルキル基およびアルカリール基よ
    り成る群から選択される炭化水素基である)の二量体で
    あって、エポキシ化ハロヒドリン化合物と反応したポリ
    アミノ−アミドおよびエポキシ化ハロヒドリン化合物と
    反応したポリアミン重合体の少なくとも一方で処理して
    この二量体表面に第三および第四アミン基を形成するこ
    とによって陽イオン性にされている、陽イオン重合体
    を、充填材の乾量を基にして約0.1ないし約10.0
    重量パーセント用いて表面処理した充填材、約5ないし
    約50重量パーセントを、製紙用組成に添加することを
    特徴とする方法。
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