JP2528243B2 - リライトカ―ド - Google Patents

リライトカ―ド

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JP2528243B2
JP2528243B2 JP4321026A JP32102692A JP2528243B2 JP 2528243 B2 JP2528243 B2 JP 2528243B2 JP 4321026 A JP4321026 A JP 4321026A JP 32102692 A JP32102692 A JP 32102692A JP 2528243 B2 JP2528243 B2 JP 2528243B2
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秀明 松田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可逆性記録材料を
用いた繰り返しデータの書き替えが可能なリライトカー
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パチンコ業界や鉄道分野等におけ
るプリペイドカードには、リライトカードと呼ばれる高
分子と低分子を複合させたタイプの熱可逆性記録材料を
用い、データの書き替えを繰り返し可能にしたカードが
利用されつつある。
【0003】この熱可逆性記録材料は、所定の温度にま
で加熱すると透明状態と白濁状態とが可逆的に変化し、
常温でもその二形態がそのまま維持されるという特異な
性質を持っており、このような性質を利用することによ
ってカード等の印字媒体上の印字内容を、熱を使用して
何度も書き替えることができる。
【0004】このようなリライトカードへの印字は、サ
ーマルヘッドを備えた印字装置によって行うことがで
き、それによって印字したリライトカードは所期の目的
に添って回収し、その印字内容を変更することによって
リサイクルできるため、これまでの使い捨てタイプのプ
リペイドカードに取って代わろうとしている。
【0005】さらに、このようなリライトカードには、
カードの中間層にアルミ薄板等の層を加え、その層が熱
可逆性記録材料の透明部の下地色となることによって白
濁部とのコントラスト比を増し、バーコードへも応用可
能にしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなリライトカードの場合には、印字内容が何度も
書き替えられて再利用されるため、リサイクルの回数が
増す度に次第に白濁部の密度が低下(透明部が白濁しな
くなって残るようになってくる)し、白さの度合いが落
ちてきて本来白濁部であるところに透明部が残り、その
部分に下地色が見えてくるようになるので、下地色との
コントラスト比が低下してくるということがあった。
【0007】このようになると、印字内容が文字や数字
等の人間の目で視認できれば良しとするような使い方の
場合には、下地色として黒を用いればコントラスト比が
大幅に落ちてもあまり問題となることはないが、印字内
容がバーコード等の電子光学的技術により認識するシン
ボルを含む場合である時には、前述した様にアルミ薄板
等を用いても白濁部の白さの度合いが低下することによ
ってコントラスト比が落ちると、それをバーコードリー
ダ等の読取器で読取判断できなくなったり、読み取るこ
とができたときでも誤読してしまう恐れがあるため、バ
ーコード等を使用しているシステム全体が機能しなくな
って非常に大きな問題となる。
【0008】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、熱可逆性記録材料を用いた繰り返しデータ
の書き替えが可能なリライトカードにおいて、その熱可
逆性記録材料の熱可逆性の寿命がきて使用不能な白濁状
態しか得られなくなった時、それを的確に判断できるよ
うにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、所定の加熱条件によって白濁状態と透明
状態が可逆的に変化する熱可逆性記録材料を用いたリラ
イトカードにおいて、使用初期の状態又は使用限界の状
態における熱可逆性記録材料の白濁状態と同等の反射率
の状態を常時表わす基準白濁部を設けたものである。
【0010】
【作用】このようにしたリライトカードによれば、リサ
イクルされて印字内容が繰り返し変えられることによっ
て印字白濁部(加熱により白濁した部分)の白濁度合い
が次第に低下しても、基準白濁部は使用初期の状態又は
使用限界の状態における熱可逆性記録材料の白濁状態と
同等の反射率の状態を常時表わしているので、その基準
白濁部と白濁度合いが低下した印字白濁部とを比較する
ことにより、熱可逆性記録材料が熱可逆性の寿命にきて
いるか否かを判断できるので、それによってリライトカ
ードとしての寿命を判断できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す熱可
逆性記録材料を用いたリライトカードとその寿命を検出
するための回路を簡略化して示す概略図、図2はそのリ
ライトカードの内部構成を示す断面図である。
【0012】このリライトカード(以下単に「カード」
と称す)Cは、高分子と低分子を複合させたタイプの熱
可逆性記録材料を用いた印字内容の書き替えが繰り返し
可能な印字媒体であり、図1に示すようにサーマルヘッ
ドによって加熱される側の面の一端側に、基準白濁部1
6を設けている。
【0013】すなわち、このカードCは、図2で説明す
るカードの保護層25側(加熱側)の面の一端側に基準
白濁部16を一定の幅でカードの搬送方向の全長に亘っ
て印刷により形成している。また、カードの搬送方向に
対する幅方向の中央部分にはバーコード38を多段に連
続的に形成できるようにバーコード形成領域を設け、そ
の両側にクワイエットゾーン17,18をそれぞれカー
ドの搬送方向の全長に亘って設けている。
【0014】その基準白濁部16は、カードCの使用初
期の状態(使用限界の状態とすることもできる)におけ
る熱可逆性記録材料の白濁状態と同等の反射率の状態を
常時表わすように形成される。そして、基準白濁部は、
後述する印字装置のサーマルヘッドとプラテンの間に挾
持されない(サーマルヘッドとの擦れにより傷がつくた
め)ところにあるのが望ましい。また、クワイエットゾ
ーン17,18は、熱可逆性記録材料を印字温度に加熱
したときに白濁する部分(これを印字白濁部と称す)で
ある。
【0015】このカードCは、そこに印字する際に使用
する後述する印字装置に設けられている2個の反射型フ
ォトセンサであるセンサ11A,11Bのうちセンサ1
1Aが、基準白濁部16をセンス経路とする位置に、セ
ンサ11Bがクワイエットゾーン17をセンス経路とす
る位置にそれぞれ対応するようにしている。
【0016】そして、この2個のセンサ11A,11B
によって検出されるカードCの基準白濁部16とクワイ
エットゾーン(印字白濁部)17の各反射率に応じた検
出電圧の僅かな差を、差動増幅器(減算回路)20で増
幅し、その出力をコンパレータ19で所定のしきい値電
圧と比較して寿命判別信号Vout を得るようにしてい
る。
【0017】このカードCの内部構成は、図2に示すよ
うに、サーマルヘッド(説明を後述する)によって加熱
される側の面に保護層25を形成し、その下側に上述し
た高分子と低分子を複合させた熱可逆性記録材料からな
る記録層26を形成し、さらにその下側に黒紙等による
光反射層27、白ポリエステルフィルム(白PET)2
8、印刷される部分となるプリプリント部29、カード
の台紙部31の各層を順次重ねて積層状態に形成してい
る。
【0018】その記録層26は、印字前の常温では透明
状態にあり、このカードCの場合にはその下に位置する
光反射層27が黒色であるため、着色された印刷部以外
の全ての部分はその光反射層27が見えるため全体が黒
色に見える。そして、カードCを、保護層25側からサ
ーマルヘッドによって、例えば105℃以上の印字温度
(書込温度)に加熱すると、記録層26の加熱された部
分だけが透明状態と白濁状態の中間状態に変化し、それ
を常温に冷却すると白濁状態に変化する。
【0019】したがって、図1に示すカードCのよう
に、バーコード38及び文字(中央のABCD部)以外
の部分を加熱することにより全体を白濁(基準白濁部1
6は白濁しない)させると、そのバーコード38と中央
の文字の部分だけが透明状態のまま残るので、その部分
が下地の黒色になって視認できるようになる。
【0020】そして、このカードCは、上記の印字温度
にまで加熱されてその後常温に戻すと白濁状態になる
が、そこに再び元の透明状態に戻すための消去温度(例
えば76℃〜96℃)を加えない限り透明状態に戻るこ
とはない。そこで、このカードCに消去温度を加える
と、それまでの白濁状態から透明状態に変化するが、そ
の透明状態はその後で常温に戻してもそのまま維持され
る。
【0021】このように、この熱可逆性記録材料を用い
たカードCは、常温に冷却する工程が必要であるが、印
字温度を加えると記録層26が透明から白濁状態に、ま
た消去温度を加えると逆に白濁状態から透明な状態へ変
化を繰り返す。したがって、回収したカードCを恒温槽
等で加熱手段により消去温度まで加熱すれば、それらを
一度にまとめて消去することができる。
【0022】また、後述する印字装置において、給紙部
からサーマルヘッドまでの間の搬送経路中に、カードを
上記の消去温度にまで加熱する消去用ヒータを設けてそ
れを加熱すれば、カードCを印字部に達する前に印字白
濁部に形成されている全ての印字内容を消去することが
できる。なお、カードCは、情報を磁気で保持するカー
ドである場合には、図2に示した光反射層27と白ポリ
エステルフィルム28との間に磁気層を設けたりする。
【0023】このように、カードCは、情報(印字内
容)の書き込みが繰り返し変更可能に構成されていて、
表面の保護層25側からの加熱によって情報の書き込み
が可能であるため、印字装置を使用してそこに印字する
場合には、カードCを保護層25を上向きにしてサーマ
ルヘッドに対向する姿勢で装置に挿入する表裏の関係が
必要であると共に、その装置のサーマルヘッドに対する
挿入方向も、図1に示したバーコード38等が正規の位
置関係になるように、それを一定の方向にする必要があ
る。
【0024】次に、図1のカードCに熱を加えて印字す
る印字装置の一例を図3及び図4を使用して説明する。
この印字装置は、上述した熱可逆性記録材料を用いた単
葉のカードC(リライトカード)に、印字手段であるサ
ーマルヘッド3によって所定の印字エネルギを与えて印
字温度まで加熱することによって白濁させて印字を行な
う。
【0025】そのカードCは、カセットケース1内に堆
積状態に収納されることによって順次給送され、そのカ
セットケース1とサーマルヘッド3との間の搬送路21
には、搬送上流側より、上下方向に互いに圧接するリバ
ースローラ7とフィードローラ6、搬送経路21を搬送
されるカードCを検出するカード検知センサ2、搬送ロ
ーラ対8,9をそれぞれ配設している。なお、搬送ロー
ラ対8,9は、搬送経路21の長さ及び使用するカード
Cの搬送方向の長さに応じて、その配設間隔と個数を適
宜決定する。
【0026】サーマルヘッド3は、印字部がプラテン4
に印字に適した所定の加圧力で接している。そして、そ
の搬送下流側に、カードCの熱可逆性記録材料の熱可逆
性の寿命を判別するために使用する反射型フォトセンサ
であるセンサ11A,11B(図4参照)と、その下流
側に発行不可と判断したカードに無効指標を印刷等によ
り形成するボイドスタンパ14をそれぞれ設けている。
【0027】そして、そのさらに下流側に、印字が終了
したカードCを収納する排紙トレー(図示せず)を設け
ている。カード検知センサ2は、搬送路21を搬送され
るカードCを検知可能なものであれば、反射型フォトセ
ンサ,透過型フォトセンサ等の光学的センサであって
も、マイクロスイッチ等の機械的センサであってもよ
い。
【0028】図4に示すセンサ11Aは、カードCに予
め印刷等により形成されている使用初期の状態(使用限
界の状態とすることもできる)における白濁状態を常時
表わす図1の基準白濁部16の反射率を検出する基準白
濁部検出手段のセンサであり、同様なセンサ11Bはサ
ーマルヘッド3(図3)によって印字された白濁部の一部
であるクワイエットゾーン17の反射率を検出する印字
白濁部検出手段のセンサである。
【0029】図3に示すように、この印字装置によるカ
ードCのカセットケース1からの給送は、そのカセット
ケース1の送出側の下面を開放した部分に配設されてい
る送出ローラ5を矢示A方向に回転させることによって
行ない、その回転によってカセットケース1内に収納さ
れているカードCが下側から順に図で左方側へ送り出さ
れていく。
【0030】その送り出されたカードCは、フィードロ
ーラ6によって更に図で左方へ搬送されると共に、その
際に矢示B方向に回転力が付与されているリバースロー
ラ7により、最下位に位置するもの以外の余分なカード
Cが給送方向と逆のカセットケース1側に戻されること
により1枚ずつ分離される。
【0031】その分離給送機構を構成するリバースロー
ラ7は、フィードローラ6に対向して上側に配置されて
おり、所定の負荷まではサーマルヘッド3へ向かう正方
向とは逆の矢示B方向に回転するように駆動系からの回
転力が図示しないクラッチ(トルクリミッタ)を介して
伝達されていて、フィードローラ6との間に2枚以上の
カードCが挾まれたときに、そのリバースローラ7に接
する側のカードCをカセットケース1側に戻す。
【0032】また、フィードローラ6との間にカードC
が1枚であるときにはフィードローラ6の回転力がその
カードを介してリバースローラ7に伝達され、クラッチ
が空転することによってそれがフィードローラ6に追従
回転してカードCをサーマルヘッド3のある印字部へ向
けて搬送する。
【0033】その1枚に分離されて送り出されたカード
Cは、サーマルヘッド3とプラテン4との間へ向けて搬
送経路21を搬送され、サーマルヘッド3に達するとそ
こで所定の印字が行なわれた後に、図示しない排紙トレ
ーに排出されてスタックされる。
【0034】ところで、このようなリサイクルが可能な
タイプのカードの場合には、上述したように印字内容の
書き込みが繰り返し変更可能であるが、カードに印字さ
れる印字内容は、印字(書き込み)/消去の繰り返し回
数の増加による熱可逆性記録材料の熱可逆性の低下や、
リサイクルによって生じるカードの汚れや傷付き等によ
って、徐々に悪化していくことは免れない。
【0035】したがって、所定の期間使用されて回収し
たカードをリサイクル使用する場合には、印字内容を変
えて再印字したカード上の印字内容を人が視認できなか
ったり、印字内容がバーコード等のシンボルである場合
には、それを電子光学的技術を用いた読取器で判読する
ことができない不良カード(印字内容に欠陥がある)が
発行されてしまう恐れがある。
【0036】すなわち、上述したような熱可逆性記録材
料を利用したリライトカードの場合には、その特性によ
り印字内容を何度も書き替えて再利用すると次第に透明
部が白濁しなくなって残るようになって白濁部の密度が
低下し、白さの度合いが落ちてきて本来白濁部であると
ころに透明部が残るようになって、その部分に下地色が
見えてくるようになるため、下地色とのコントラスト比
が低下してくるようになる。
【0037】このコントラスト比は、PCS値(Print
Contrast Signal)で表わすことができ、例えばバーコ
ードの場合には、Rs をバーとバーの間のスペース(白
濁部)の反射率とし、RB をバーの部分の反射率とした
ときに、数1で表わされる。
【0038】
【数1】 PCS値={(Rs −RB )/Rs }×100 (%)
【0039】また、白濁部の劣化状態を実際に測定した
光学濃度O.D.(Optical Density)で比較してみる
と、初期の時点におけるカードの光学濃度がO.D.=
0.55であるのに対し、寿命がきたと判別される時点
でのカードの光学濃度はO.D.=0.60であって、そ
の差は0.05と非常に僅かである。
【0040】しかしながら、この印字装置では、図1に
示した2個のセンサ11A,11Bによって検出される
カードCの基準白濁部16とクワイエットゾーン(印字
白濁部)17の各反射率に応じた検出電圧の僅かな差
を、差動増幅器(減算回路)20で増幅し、その出力を
コンパレータ19で所定のしきい値電圧と比較して寿命
判別信号Vout を得る熱可逆性寿命を判別するための回
路を設けているので、カードCの熱可逆性記録材料の熱
可逆性の寿命を的確に判別することができる。
【0041】図5はその熱可逆性寿命を判別するための
回路例を示す電気回路図である。基準白濁部検出回路2
2は、センサ11Aによって前述した基準白濁部16の
反射率を検出し、印字白濁部検出回路23は、センサ1
1Bによって印字白濁部(図1のクワイエットゾーン1
7等)の反射率を検出する。
【0042】すなわち、基準白濁部検出回路22は、電
圧Vccにより抵抗Raを介してセンサ11Aの発光ダイ
オード等の発光素子LED1に通電して発光させ、その
基準白濁部からの反射光を受光するフォトトランジスタ
等の受光素子PT1を、電源とアース間に可変抵抗VR
1及び抵抗Rbと直列に接続し、受光素子PT1にその
受光量に応じて流れる電流によってa点に生じる電圧を
検出電圧V1 として出力する。
【0043】一方、印字白濁部検出回路23は、電圧V
ccにより抵抗Rcを介してセンサ11Bの発光素子LE
D2に通電して発光させ、その印字白濁部からの反射光
を受光する受光素子PT2を、電源とアース間に可変抵
抗VR2及び抵抗Rdと直列に接続し、受光素子PT2
にその受光量に応じて流れる電流によってb点に生じる
電圧を検出電圧V2 として出力する。この両回路22,
23において、可変抵抗VR1,VR2 は2個のセンサ1
1A,11Bによる検出電圧の特性を揃えるための可変
抵抗である。
【0044】熱可逆性寿命判別回路24は、オペアンプ
OP及びそれに接続された抵抗R1〜R4からなる差動
増幅器20と、電源とアース間に直列に接続された抵抗
Reと可変抵抗VR3によるしきい値電圧発生回路と、
コンパレータ19とによって構成されている。そして、
抵抗R1〜R4の抵抗値をR1〜R4とし、R1=R3,R
2=R4とすると、差動増幅器20の増幅率は、R2/R1
(但し、R2>R1)である。
【0045】この差動増幅器20の抵抗R1側に基準白
濁部検出回路22からの検出電圧V1 を、抵抗R3側に
印字白濁部検出回路23からの検出電圧V2 をそれぞれ
入力すると、その出力電圧V3 は数2に示すようにな
る。すなわち、この差動増幅器20は、基準白濁部と印
字白濁部の各反射率に応じて入力される検出電圧V1と
V2の差を増幅率R2/R1で増幅して出力する。
【0046】
【数2】V3=(R2/R1)(V2−V1)
【0047】コンパレータ19は、その差動増幅器20
の出力電圧V3 を非反転入力端子に入力し、電源電圧
Vccを抵抗Reと可変抵抗VR3で分圧して発生される
しきい値電圧Vref を反転入力端子に入力する。そし
て、V3 ≦Vref の間は出力信号Vout をローレベル
“L”にしているが、V3 >Vref になると、出力信号
Vout を反転してハイレベル“H”にする。
【0048】そこで、このしきい値電圧Vref を、印字
白濁部の光学濃度O.D.が前述したカードとしての使用
限界状態での値(例えば 0.59)になった時に差動増
幅器20から出力される電圧V3 に対応する電圧に、可
変抵抗VR3の調整により設定しておけば、このコンパ
レータ19によって2値化された出力信号が“H”にな
ることは、熱可逆性記録材料が寿命になったことを示す
ことになる。したがって、この出力信号Vout を寿命判
別信号として出力する。
【0049】図6の(a)〜(c)は図5の回路における
各部の電圧波形及び出力信号を示す図である。センサ1
1A,11Bとそのセンサによるカードの検出面(基準
白濁部及び印字白濁部)との間の距離は、カードのたわ
みや周囲温度の変動により変化するが、図6の(a)に
示すように、センサ11Aにより基準白濁部検出回路2
2が出力する検出電圧V1 とセンサ11Bにより印字白
濁部検出回路23が出力する検出電圧V2 は、いずれも
それらの変動に応じて変化するので、図6の(b)に示す
ように差動増幅器20(図5)から出力される電圧V3 に
はその変化が現われない。
【0050】そして、検出電圧V1 とV2 に予め設定し
た差が生じると、それが大きく増幅されて電圧V3 が大
きくなり、それがしきい値Vref を超えると、図6の
(c)に示すようにコンパレータ19の出力すなわち寿
命判別信号Vout がハイレベル“H”になる。それを印
字装置全体の制御を行うメイン制御部に入力する。
【0051】なお、カードには、図7に示すカードC′
のようにバーコード32以外に、印字温度にまで加熱さ
れて白濁状態になっても外部から十分視認できる印刷部
34,35を、会社名やマーク等で予め印刷等により着
色しているものもある。このように、カード上にデータ
量が多い場合には、図1に示したカードCのクワイエッ
トゾーン17,18のように、カードの搬送方向の全長
に亘って印字白濁部の反射率を検出するためのセンス経
路を設けることができない。
【0052】そのため、この場合にはカードC′上の印
字白濁部としてふさわしい場所を選定し、その選定した
印字白濁部のX座標上にセンサ11Bを配設し、カード
C′の基準点Pba(搬送方向のカード先端)からのY座
標を指定して印字白濁部のセンスポイントPseとし、カ
ードC′をそのセンスポイントPseがセンサ11Bによ
るセンス位置に達した時にそれを停止させるようにカー
ドの搬送系を制御して、印字白濁部の反射率を検出すれ
ばよい。
【0053】この場合に、センサ11BをX座標方向に
任意の位置に移動・固定できるように構成しておけば、
カード上の異なる位置にバーコード等のシンボルがある
カードであっても、そのカードの印字白濁部に対応した
位置にセンサ11Bを移動させてそれを検出することが
できる。なお、カードC′上のセンスポイントPseをセ
ンサ11Bのセンスポイントに確実に停止させるには、
カードを搬送するプラテン4や他の搬送系を駆動するモ
ータにステッピングモータを使用すれば、それを容易に
行なうことができる。
【0054】そこで、この実施例では、図3の搬送路2
1を搬送されるカードの先端をカード検知センサ2で検
知することができ、そのカード検知センサ2とサーマル
ヘッド3の印字位置との間の距離、及びその印字位置と
センサ11Bとの間の距離は予めわかっているので、プ
ラテン4等を駆動するモータに例えばステッピングモー
タを使用することにより、カード検知センサ2がカード
の先端を検知してから何ステップ目が印字位置及びセン
サ11Bのセンスポイントに相当するかがわかるので、
そのステップ数を制御することによってセンサ11Bの
センス位置にセンスポイントが一致するようにカードを
停止させる。
【0055】すなわち、図7のセンスポイントPseのY
座標を指定すれば、図3のカード検知センサ2がカード
C′の先端を検知したら、そこからサーマルヘッド3の
印字位置までの間の距離に対応するステップ数だけ搬送
系のステッピングモータを回転させてカードC′を搬送
し、そこで所定の印字を行なうと共に、そこからセンサ
11Bまでさらに所定のステップ数で搬送し、最後に上
記Y座標の位置に対応するステップ数だけモータを回転
させれば、カードC′をセンスポイントPseがセンサ1
1Bのセンス位置と一致する位置に確実に停止させるこ
とができる。
【0056】また、本実施例における基準白濁部は、一
定の幅でカードの搬送方向の全長に亘って形成するよう
にしたが、カード上にそれだけのスペースがとれない場
合には、前述した印字白濁部の反射率を検出するセンサ
11Bと同様に、基準白濁部のセンサ11AをX座標方
向に任意の位置に移動・固定できるように構成し、印字
白濁部をセンスするためにカードC′を停止させた時、
センサ11Aでセンス可能なセンスポイントに、所定の
大きさの基準白濁部印刷(この場合、この部分は印字禁
止領域とする)を施したようなカードであれば、本発明
の適用は可能である。
【0057】なお、図1及び図7で説明した基準白濁部
は、サーマルヘッドによって熱可逆性記録材料が加熱さ
れて白濁することにより形成される印字白濁部と同じ面
側(図1で上面側)に設けるとよい。これは、カードが
たわんだり波打っていた場合には、基準白濁部とセンサ
11Aとの間の距離と、印字白濁部とセンサ11Bとの
間の距離とが異なってしまうが、その基準白濁部と印字
白濁部とを同じ面側にすれば、それらを同一の条件(同
一距離)で反射率を比較することができるので、センサ
間における補正の必要がなくなるためである。
【0058】また、センサ11A,11Bに使用する反
射型フォトセンサの光学素子は、周囲温度による特性の
変化がリニアでないため、2個使用するような場合は出
力電圧を補正するにしても難しいので、カードの同一面
側を検知することによって、できるだけ温度条件を揃え
た方が高い精度の検知ができるということもある。
【0059】さらに、印字白濁部側に印刷による基準白
濁部があれば、その基準白濁部と印字白濁部とを目視に
よって比較することもできるため、その差によってカー
ドの寿命を人間の目によってもある程度判断できるとい
う利点もある。なお、基準白濁部は、上記実施例のよう
にカードの使用初期の状態における白濁状態を表わすよ
うにする他に、そのカードの使用限界の状態における白
濁状態を常時表わす基準白濁部とすることもできる。
【0060】この場合、前述した白濁部の光学濃度O.
D.は、カードとしての使用限界状態でのO.D.に相当
する値、例えば 0.59(実験値による)とする。この
ように、基準白濁部をカードの使用限界における白濁状
態に合わせて形成し、それを印字白濁部側に印刷により
設ければ、それらを目視で比較することによってカード
の寿命を人間の目によってもある程度判断することがで
き、より効果的である。
【0061】さらに、この基準白濁部をカード上に設け
ずに、装置内に基準白濁部となる小片を設置すると共
に、そこに1個のセンサ(図1のセンサ11A,11B
と同様なセンサ)を配設するようにしてもよい。本発明
のリライトカードは、このような使い方をしたものも含
むものである。
【0062】ところで、この印字装置は、上述したよう
なセンサ11A,11Bからの信号を基にしてカードの
熱可逆性記録材料が寿命に達していると決定された時、
その寿命がきているカードに無効指標(例えば丸の中に
×印のマーク)を印刷により形成するボイドスタンパ1
4を設けている。
【0063】そのボイドスタンパ14は、図8にその一
例を示すように、インキ自動供給式のスタンパ57をカ
ードC上に接近・離間可能に支持し、その上部を揺動部
材58の一端に枢着したものである。その揺動部材58
は、略中央58aを中心として揺動自在であり、スタン
パ57側の一端にスプリング59を装置の固定部との間
に装着して、そのスプリング59によって通常の状態で
スタンパ57をカードCから離す方向に揺動付勢してい
る。
【0064】また、揺動部材58の他端側には、ソレノ
イド61を取り付けて、それを動作(ON)させた時に
揺動部材58が矢示E方向に揺動することによってスタ
ンパ57が下降し、カードCの上面にスタンプする。
【0065】なお、このボイドスタンパ14の代りに、
上記のスタンプする位置に対応させてヒータを設け、そ
のヒータをカード面に接離させるようにして、接触時に
カードを消去温度まで加熱することによって印字白濁部
の一部を消去(加熱部を透明状態にする)するようにし
てもよい。なお、カード上に形成する基準白濁部の白濁
度は、バーコード等のシンボルがある場合と無い場合で
は差をつける必要がある。
【0066】すなわち、バーコード等のシンボルが無い
場合には、外部から人間が視認できればよいので、白濁
部と透明部下地色とのコントラスト比がかなり落ちても
使用可能であるため、バーコード等のシンボルがある場
合に比べて白濁部がかなり落ちても問題ない。したがっ
て、基準白濁部の白濁度は、使用するカードの内容に合
わせて適宜決定すればよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、リライトカードがリサイクルされて、印字内容が繰
り返し変えられることによって印字白濁部の白濁度合い
が次第に低下しても、基準白濁部は使用初期の状態又は
使用限界の状態における熱可逆性記録材料の白濁状態と
同等の反射率の状態を常時表わしているので、その基準
白濁部と白濁度合いが低下した印字白濁部とを比較する
ことにより、熱可逆性記録材料が熱可逆性の寿命にきて
いるか否かを判別できるので、それによってリライトカ
ードの寿命を的確に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す熱可逆性記録材料を
用いたリライトカードとその寿命を検出するための回路
を簡略化して示す概略図である。
【図2】同じくそのリライトカードの内部構成を示す断
面図である。
【図3】図1のリライトカードに印字する印字装置の一
例を示す構成図である。
【図4】同じくその印字装置の平面図である。
【図5】図1の熱可逆性記録材料の寿命を判別する回路
例を示す電気回路図である。
【図6】図5の電気回路における各部の電圧波形及び出
力信号を示す図である。
【図7】熱可逆性記録材料を用いた図1と異なるリライ
トカードC′を示す斜視図である。
【図8】図3の印字装置に設けられているボイドスタン
パの一例を示す概略図である。
【符号の説明】 16 基準白濁部 17,18 クワイエッ
トゾーン(印字白濁部) 26 記録層(熱可逆性記録
材料) C,C′ リライトカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7416−2H B41M 5/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の加熱条件によって白濁状態と透明
    状態が可逆的に変化する熱可逆性記録材料を用いたリラ
    イトカードにおいて、 使用初期の状態又は使用限界の状態における前記熱可逆
    性記録材料の白濁状態と同等の反射率の状態を常時表わ
    す基準白濁部を設けたことを特徴とするリライトカー
    ド。
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