JP2527948B2 - 金属蒸気放電灯 - Google Patents

金属蒸気放電灯

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JP2527948B2 JP61287988A JP28798886A JP2527948B2 JP 2527948 B2 JP2527948 B2 JP 2527948B2 JP 61287988 A JP61287988 A JP 61287988A JP 28798886 A JP28798886 A JP 28798886A JP 2527948 B2 JP2527948 B2 JP 2527948B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、商業施設照明等に用いられるメタルハラ
イドランプ等の金属蒸気放電灯、特にグローランプを内
蔵する金属蒸気放電灯に関する。
〔従来の技術〕
この種の金属蒸気放電灯について、例えば実公昭58−
41643号公報のものが知られている。
今、この金属蒸気放電灯の概略構成を第5図について
説明する。
1は一対の主電極1a、1bを有する発光管を示し、外管
2内に設けられている。3、4は前記発光管1の枠線、
5はステム、6は始動器としてのグローランプ、7は前
記グローランプ6に直列に接続されているバイメタルで
形成された熱応動素子(以後バイメタルと称す)であ
る。
つぎに、上記構成を有する金属蒸気放電灯の回路構成
を第4図(a)、(b)に基づいて説明する。
発光管1に対し、並列のグローランプ6、限流抵抗8
およびバイメタル7より成る始動器回路が並列に接続さ
れており、(b)は、補助抵抗9を有する始動補助極10
が発光管1の一方の主電極1bと併設されている場合を示
している。そして、ベース(口金に相当する箇所)およ
びアイレット端子にそれぞれ相当する端子11、12に所望
の電源が印加できるようになっている。なお、13は誘電
性安定器である。
叙上の構成に成るので、両端子11、12に必要な電圧が
印加されると、グローランプ6が放電し、限流抵抗8、
バイメタル7に電流が流れ、グローランプ5の接点の閉
−開動作に伴い、誘電性安定器13の両端にサージ電圧が
発生し、これによって発光管1は主電極1a、1b間で放電
を開始する。
この発光管1は、第2図に示すように時間と共にラン
プ電圧が上昇し、ランプ入力を増大させ、その結果バイ
メタル7に熱エネルギーが作用するため、バイメタル7
は開路させられる。この状態ではグローランプ6は全く
動作しない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したように、バイメタル7が開いている状態では
グローランプ6がどのような動作開始特性をもっていて
も何等問題はない。
しかしながら、第1図に示したように、外管2の形状
を、発光管1形状と相似形の直管状とし、しかもその内
径DBが発光管内径D(いずれも最大径)に比しそれ程大
きくないような形状とした場合には、ランプの立ち消え
が増加するという問題が発生した。
この原因は、発光管1から放熱される熱エネルギー、
主として輻射熱エネルギーが外管2によって反射されて
発光管1まで戻って来て発光管1自身を加熱するので、
ランプ電圧の立ち上がりを早めるということに起因す
る。すなわち外管2の内径DBと、発光管1の内径Dとの
比DB/Dと、ランプ電圧が定格値の90%に達するまでの時
間T(分)との関係を示した第3図のグラフからわかる
ように、DB/Dの値が5より小さい場合にランプ電圧の立
ち上がりの早さが顕著になっている。したがって、第2
図に示すように、第5図に示す通常の外管2形状したラ
ンプ(1)と第1図に示す直管形状の外管2を有したラ
ンプ(L)について、電源投入後、ランプ電圧VLが、グ
ローランプ6のグロー放電開始電圧VG(通常120〜130
V)に等しくなるまでの時間tGを比較してみると、明か
に直管状外管ランプ(1)の方がtGが短くなっているこ
とが知れる。
このため、今、直管状外管ランプに電源を投入する
と、ランプ電圧(VL)の立ち上がりが早いため、バイメ
タル7が開くまでの時間tBよりtGが短くなる場合があ
る。このような場合、グローランプ6は動作を開始し、
第4図に示すグローランプ6、限流抵抗8、およびバイ
メタル7の始動器回路を短絡させランプは立ち消えとな
ってしまうことが判った。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上述の問題点に着目して成されたもの
で、外管の最大内径DBおよび発光管の最大内径DがDB/D
<5の関係にある金属蒸気放電灯において、電源投入後
発光管が始動した直後より、外管内の発光管のランプ電
圧が、グローランプのグロー放電開始電圧VGに等しくな
るまでの時間をtG、グローランプの始動器回路を開放す
るバイメタル(熱応動素子)が切れるまでの時間をtB
するとき、 tB<tG の条件を満足することによって解決しようとするもので
ある。
〔作用〕
この発明においては、バイメタルの動作時間tBを、ラ
ンプ電圧VLがグローランプのグロー放電開始電圧VGにな
るまでの時間tGより短く設定してあるので、ランプ電圧
の立ち上がり特性が急なランプ構造、すなわち、外管の
内径DBと発光管の内径DがDB/D<5の関係にあるような
ランプの場合でも、グローランプが動作する前にバイメ
タルが作動するため、ランプ電圧の立ち上がり時のラン
プの立ち消えを防止できる。
〔実施例〕
以下に、この発明の一実施例を第1図と共に説明す
る。なお、従来例と同一又は相当する箇所には同一の符
号を施し、説明の詳細は省く。
図面は、250Wの水銀灯安定器で点灯する250WのSc−Na
メタルハライドランプを示し、外管は、直管状チューブ
として形成してある。そしてこの外管2内には、安定点
灯時にグローランプ6より成る始動器回路を開放するた
めの熱応動素子であるバイメタル7が取り付けられてい
る。図において14、15は金属リード、16はゲッターを示
す。ここで外管2の内径DBを50φ、発光管1の内径Dを
13φとして設定してあるからDB/Dは3.85である。そし
て、定格値を130Vとした発光管1のランプ電圧の90%、
すなわち117Vに達するまでの時間は、約4.5分であっ
た。
ここで、この発光管1が電源投入後発光管が始動した
直後より、グローランプ6のグロー放電開始電圧VGと等
しいランプ電圧VLに達するまでの時間をtG、バイメタル
7が始動器回路を開放するまでの時間をtBとし、種々の
tG、tBについて始動特性を測定したところ、表1のよう
な結果を得た。
なお、表1のうち、tG、tBは秒、VGはボルトを単位と
し、各仕様No.の数値は、それぞれ10例実施した値の平
均値を示すと共に、始動率は、180Vの電源で正常に始動
したものの割合を示している。また、立ち消え数は、ラ
ンプの消えた数を示している。この表1からわかるよう
に、No.1、No.3はランプの立ち消えを避けることができ
なかった。
立ち消えのなかった仕様No.は、No.2No.4およびNo.5
である。したがって始動率が100%の仕様No.のtG、tB
係を調べてみると tB<tG の条件を満たしていることがわかった。
そして、上記条件を満足すれば、始動性が良く、立ち
消えという不都合を生じないことが判明した。
〔発明の効果〕
以上述べたように、この発明によれば、発光管の内径
に比し外管の内径を小さくした細筒状の放電灯の場合で
も、発光管のランプ電圧がグローランプの放電開始電圧
に等しくなるまでの時間tGと、熱応動素子が始動回路を
遮断するまでの時間tBの関係をtB<tGとしたので熱応動
素子の作動および発光管のランプ電圧の特性を“時間”
でとらえているため、それらの特性を前もって測定して
おけば、組立時にランプ立ち消えを起こさないバイメタ
ルと発光管の組み合わせができ、始動時のランプ立ち消
えを確実に防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る金属蒸気放電灯の一実施例を
示す一部切欠側面図、第2図、電源投入後の時間とラン
プ電圧との関係を示すグラフ、第3図は外管と発光管と
の内径を比を発光管のランプ電圧定格値の90%に達する
までの時間との関係を示すグラフ、第4図(a)、
(b)は二例を示す電気回路図、第5図は従来例の一例
を示す一部切欠概略側面図である。 1は発光管、2は外管、6は始動器(グローランプ)、
7は熱応動素子(バイメタル)、DBは外管の内径、Dは
発光管の内径。 なお、従来例と同一または相当する構成は同一符号で表
した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘導性安定器で点灯する金属蒸気放電灯で
    あって、外管内に発光管を有するとともに、これら外管
    および発光管は、それぞれ最大の内径をDB、Dとすると
    き、DB/D<5の関係にあり、かつ前記発光管と電気的に
    接続されたグローランプより成る始動器と、この始動器
    回路に直列に接続された熱応動素子とを備え、電源投入
    後発光管が始動した直後より前記発光管のランプ電圧が
    前記グローランプのグロー放電開始電圧に等しくなるま
    での時間をtG、前記熱応動素子が前記発光管の熱により
    応動し、前記始動器回路を開放するまでの時間をtBとす
    るとき、 tB<tG となるようにしたことを特徴とする金属蒸気放電灯。
JP61287988A 1986-12-03 1986-12-03 金属蒸気放電灯 Expired - Lifetime JP2527948B2 (ja)

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JPS63141255A JPS63141255A (ja) 1988-06-13
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JPS61230257A (ja) * 1985-04-04 1986-10-14 Mitsubishi Electric Corp 金属蒸気放電灯

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