JP2527887Y2 - マンホール蓋 - Google Patents

マンホール蓋

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JP2527887Y2
JP2527887Y2 JP1989003679U JP367989U JP2527887Y2 JP 2527887 Y2 JP2527887 Y2 JP 2527887Y2 JP 1989003679 U JP1989003679 U JP 1989003679U JP 367989 U JP367989 U JP 367989U JP 2527887 Y2 JP2527887 Y2 JP 2527887Y2
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JP
Japan
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manhole cover
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height
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rib
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JP1989003679U
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JPH0297435U (ja
Inventor
広邦 加藤
紀 土井
Original Assignee
中部工機 株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は環状補強リブで補強した破壊強度の優れたマ
ンホール蓋に関する。
[従来の技術] マンホール蓋はその上を車両等が通過するので、所定
の破壊強度が要求される。そのため、マンホール蓋の裏
面には通常補強用のリブが取り付けられている。従来の
補強リブは、第5図および第6図に示すように、マンホ
ール蓋の厚み位の幅で比較的背の高いリブを同心円状に
中心部と外周部に環状リブを設け、これを放射線状に直
線リブでつないだものが用いられていた。
しかし、これら従来の補強リブではマンホール蓋の上
から荷重が掛かった場合、環状リブと直線リブの交差す
る場所、第5図および第6図に示す特にA部に異常に高
い応力が集中し、そこ亀裂を生じ破壊してしまうという
欠点がある。また、図示しないが井桁状に交差する補強
リブ形式のものにおいても、同様の現象が生ずる。
そこで考えられたのが第3図および第4図に示すよう
なものであって、補強リブの高さを低くするとともに、
幅を広くして格子状に配置したものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記の格子状の補強リブを設けたマン
ホール蓋においても、未だ上記の現象に対しては十分で
なく、さらに強度の大きいマンホール蓋の出現が望まれ
ていた。本考案はマンホール蓋の前記のごとき問題点に
鑑みてなされたもので、従来のマンホール蓋と同一の重
量でありながら、強度の大きいマンホール蓋を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記目的を性するため、本考案のマンホール蓋は、中
心部の肉厚が厚く周辺部に向けて肉厚が薄くなっている
円板状のマンホール蓋であって、裏面にマンホール蓋の
肉厚に対して高さが低く幅の広い断面台形の環状補強リ
ブをほぼ等間隔で同心円状に複数設け、前記補強リブの
断面を取付け部位の肉厚の20〜50%の高さと取付け部位
の肉厚の2.5〜3倍の上梯幅としたことを要旨とする。
[作用] 本考案のマンホール蓋は、裏面にマンホール蓋の肉厚
に対して高さが低く幅の広い環状補強リブをほぼ等間隔
で同心円状に複数設けると共に、前記補強リブの断面の
高さを取付け部位の肉厚の20〜50%としたので、マンホ
ール蓋に荷重が掛かって下方に湾曲してときの延びによ
る引張応力が低減され、幅を取付け部位の肉厚の2.5〜
3倍としたので荷重を受ける面積が増大し、荷重に対す
る応力が各環状補強リブに分散されほぼ均等になるので
マンホール蓋の強度を著しく向上することができる。
本考案において、補強リブの断面の高さを取付け部位
の肉厚の20〜50%としたのは、20%未満であると補強リ
ブとしての強度が不充分だからであり、50%を越えると
荷重を受けたときの曲げ応力が大きくなるからである。
また、補強リブ断面の幅を取付け部位の肉厚の2.5〜3
倍としたのは、2.5倍未満では強度が不充分だからであ
り、3倍を越えても強度の向上は飽和するからである。
[実施例] 本考案の実施例を以下従来例と比較しつつ説明し、本
考案の効果を明らかにする。
第1図は本考案の一実施例の底面図、第2図は第1図
のII−II線における断面図である。マンホール蓋10は材
質FC20の鋳物であって、直径は650mmで表面は球面とな
っており、中心部が厚く12mmで周辺部に向かって薄くな
って周辺部の肉厚は9mmである。このマンホール蓋10の
裏面には同心円状にほぼ等間隔を隔てて3つの環状リブ
12a、12b、12cが設けられている。内側の環状リブ12aの
高さはマンホール蓋のその箇所の肉厚12mmに対して5mm
でり、環状リブ12bの高さはその箇所のマンホール蓋の
肉厚11mmに対して3mmであり、環状リブ12cの高さはその
箇所のマンホールの肉厚10mmに対して2mmであっていず
れも肉厚の20〜50%の範囲である。また、いずれの環状
リブ12の幅も30mmであって、凡そマンホール蓋の肉厚の
2.5〜3倍とした。
なお、比較のために従来例1として、第3図および第
4図に示す裏面に格子状の補強リブを設けた従来例のマ
ンホール蓋を本実施例と同一直径および同一重量で同一
材質のものを作成した。また、従来例2として、第5図
および第6図に示す裏面に格子状の補強リブを設けた従
来例のマンホール蓋を本実施例と同一直径および同一重
量で同一材質のものを作成した。本実施例のマンホール
蓋と従来例1および2のマンホール蓋について、破壊荷
重を測定し、その結果を第1表に示した。
第1表より明らかなように、従来例1の破壊強度が6,
450kg、従来例2の破壊強度が4,600kgであったのに対
し、本発明例は10,750kgであって、破壊強度が約2.3〜
1.7倍と著しく向上したことが確認された。
[考案の効果] 本考案のマンホール蓋は以上説明したように、裏面に
マンホール蓋の肉厚に対して高さが低く幅の広い環状補
強リブをほぼ等間隔で同心円状に複数設けると共に、前
記補強リブの断面の高さを取付け部位の肉厚の20〜50%
とし、幅を取付け部位の肉厚の2.5〜3倍としたので、
マンホール蓋に荷重が掛かって下方に湾曲したときの延
びによる引張応力が低減され、荷重による応力が各環状
補強リブに分散され均等になるので、同一重量の従来の
マンホール蓋に比べて破壊強度が約2.3〜1.7倍になると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の底面図、第2図は第1図の
II−II線における断面図、第3図は従来のマンホール蓋
の底面図、第4図は第3図のIV−IV線における断面図、
第5図は従来のマンホール蓋の底面図、第6図は第5図
のVI−VI線における断面図である。 10……マンホール蓋、12……補強リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭59−1350号(実開 昭60− 115954号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭48−116516号(実開 昭50− 63762号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 伊藤哲男著「マンホール鉄蓋」(昭 42、7、30)東京出版センター P. 54、55

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心部の肉厚が厚く周辺部に向けて肉厚が
    薄くなっている円板状のマンホール蓋であって、裏面に
    マンホール蓋の肉厚に対して高さが低く幅の広い断面台
    形の環状補強リブをほぼ等間隔で同心円状に複数設け、
    前記補強リブの断面を取付け部位の肉厚の20〜50%の高
    さと取付け部位の肉厚の2.5〜3倍の上梯幅としたこと
    を特徴とするマンホール蓋。
JP1989003679U 1989-01-17 1989-01-17 マンホール蓋 Expired - Lifetime JP2527887Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5063762U (ja) * 1973-10-08 1975-06-10
JPS60115954U (ja) * 1984-01-11 1985-08-06 西武機材株式会社 マンホ−ルなどの蓋体

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
伊藤哲男著「マンホール鉄蓋」(昭42、7、30)東京出版センター P.54、55

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