JP2527680Y2 - 2サイクルエンジンの排気制御装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの排気制御装置

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JP2527680Y2
JP2527680Y2 JP1991018571U JP1857191U JP2527680Y2 JP 2527680 Y2 JP2527680 Y2 JP 2527680Y2 JP 1991018571 U JP1991018571 U JP 1991018571U JP 1857191 U JP1857191 U JP 1857191U JP 2527680 Y2 JP2527680 Y2 JP 2527680Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】この考案は、2サイクルエン
ジンの排気タイミングをエンジン回転数に応じて変化さ
せるようにした排気制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2サイクルエンジンでは排気口上
縁の位置をエンジン回転数に応じて昇降させ、これによ
り各エンジン回転数域に応じた最適の排気タイミングを
確保して広範囲なエンジン回転数域における2サイクル
エンジンの出力の向上を図った排気制御装置が提供され
ている。
【0003】図6は、上述した従来の排気制御装置1を
装着した2サイクルエンジン2の要部概念断面図であ
る。
【0004】この排気制御装置1は、排気通路3の上壁
3aに出没自在に配設された板状の第1の弁体4と第2
の弁体5とを有しており、この第1及び第2の弁体4、
5の双方をエンジンの低転域で排気口6側へ突出させ
て、当該第1の弁体4の先端4aにより排気口6の上縁
位置をLだけ下げ、これにより排気タイミングを遅らせ
て、低回転数域における2サイクルエンジン2の出力向
上を図つている。
【0005】また2サイクルエンジン2の中回転数域で
は、図示せぬアクチュエータにより図7で示すように第
1の弁体4のみを矢印方向に所定距離移動させて排気口
6側から退避させる。すると第2の弁体5の先端5aに
より排気口6の上縁位置をMだけ上昇させるので排気タ
イミングがやや速まり、このため中回転数域における2
サイクルエンジン2の出力向上が図られる。
【0006】また2サイクルエンジン2の高回転数域で
は、図8で示すように第1及び第2の弁体4、5の双方
を排気口6から退避させると排気口6の上縁位置がさら
にNだけ上昇するので、これにより排気タイミングが最
も速まり高回転数域における2サイクルエンジン2の出
力向上が図られることとにる。
【0007】なお、上述した第1及び第2の弁体4、5
は図示の如く互いに重ね合わせて配設されており、また
第2の弁体5を排気口6から退避させるにあたっては、
図8で示すように、第2の弁体5に圧入嵌着されたピン
7と第1の弁体4の上面に形成された長溝4bとを係合
させて、第1の弁体4の退避に追従させて第2の弁体5
を排気通路3の上壁3a内に退避させるようにしてい
る。
【0008】なお、図6で示すように、2サイクルエン
ジンの低回転数域では、第2の弁体5は、第1及び第2
の弁体4、5を案内支承する断面略L字形状に形成され
たガイド12に配設されたスプリング8の押圧力のみに
より、ピン7を介し排気口6側へ突出するように位置決
め付勢されている。なお、図6乃至図8で符号9はシリ
ンダスリーブ、10は掃気ポートである。
【0009】なお、図7のAA概念断面図で示す図9の
ように、シリンダ9の周囲に沿って配設された一対の第
1の弁体4の後端4cには、当該第1の弁体4の移動を
規制するリング形状のストッパ11が嵌着支承されてお
り、図6で示すように、このストッパ11と第1及び第
2の弁体4、5を案内収容するガイド12との当接によ
り、当該第1の弁体4のさらなる排気口6側への突出が
規制されている。
【0010】なお、図9で符号13はシリンダ9の周囲
に配設された一対の第1の弁体4の各後端4cを連結す
る軸であり、この軸13の中間部には図示せぬアクチュ
エータの作動アーム14が係合し、このアーム14の駆
動力により前記第1及び第2の弁体4、5は図6乃至図
8に示す各動作を行う。
【0011】一方、上述した排気制御装置1を構成する
ガイド12は図10の拡大断面図で示すように全体が略
L字形状に形成され、第1及び第2の弁体4、5を案内
する案内部材12aと、この案内部材12aに対し直角
に形成され、前記第1の弁体4の後端4c(図9)を支
承する軸受孔12bが形成された支承部材12cとによ
り構成されている。そして、この断面L字形状のガイド
12を製造するに当たっては、従来略L字形状のガイド
12全体を、丸棒あるいは鍛造素材から切削加工により
製造するようにしている。
【0012】なお、図11は図9のBB拡大断面図で、
特にガイド12の支承部材12cを拡大して示してい
る。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の排気制御装置1によると、断面L字形状のガイド1
2の全体を丸棒あるいは鍛造素材から切削加工により製
造するため加工工程数が多くコストがかかる難点があっ
た。また図10で示すように、ガイド12は断面がL字
形状をした一体成形品であるため、矢印Bで示す案内部
材12aと支承部材12cとが交わる隅部に応力集中が
発生し易く、このためガイド12の耐久性が劣る難点も
あった。
【0014】さらに、排気制御装置1を組み立てる際に
は、図12で示すように、第1及び第2の弁体4、5を
重ね合わせた後、第1の弁体4の後端4cを支承部材1
2cの軸受孔12b内に挿入する際、図示のように傾斜
した姿勢で挿入しなければならず、そのため支承部材1
2cの軸受孔12bの径Dを第1の弁体4の後端4cの
径Sよりも大きく形成しなければならない。そうすと、
組立終了断面図で示す図13のように、ストッパ11と
ガイド12の支承部材12cとの当接面積が小さくな
り、このためストッパ11と支承部材12cとが当接す
る際に双方の摩耗が促進され損傷を受け易くなるという
難点が発生していた。
【0015】なお、図13で符号15はスプリング8の
後端を支承するスプリングガイド部で、このスプリング
ガイド部15はガイド12とは別部材で構成され、ネジ
16等の締結部材によりガイド12に固着されている。
【0016】この考案は、上述した事情に鑑み、加工工
程数を少なくするとともに耐久性を可及的に向上させる
ようにした2サイクルエンジンの排気制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この考案では、断面略L字形状に形成されたガイ
ドの支承部材に弁体の後端をスライド自在に支承させ、
この弁体を排気通路の上壁から排気口側へ向けて出没さ
せることにより排気口の上縁位置を昇降させてエンジン
の各回転数域に応じた排気タイミングを確保するように
した2サイクルエンジンの排気制御装置において、この
排気制御装置は、ピンを含む第1と第2の弁体とガイド
の案内部材を重ね合わせ、かつスプリングを該案内部材
中で両端をピンと支承部材に当接して配設し、前記板状
の支承部材に形成した軸受孔に第1の弁体の後端を挿入
し、前記弁体の後端にストッパを装着後シリンダブロッ
クに嵌挿し、ネジで支承部材を前記シリンダブロックに
固定する構造とした排気制御装置であって、前記ガイド
の前記支承部材をプレス成形による板材とするようにし
ている。
【0018】
【考案の実施の形態】以下、この考案に係わる排気制御
装置の一実施例を詳述する。
【0019】図1はこの考案に係わる排気制御装置に使
用されるガイド21の組立分解断面図である。
【0020】この排気制御装置のガイド21は、丸棒あ
るいは鍛造素材から切削加工により製造されるストレー
ト形状の案内部材22と、プレス加工により一体形成さ
れた板状の支承部材23とにより構成されている。
【0021】また、このガイド21のうち支承部材23
は、その背面図で示す図2のように、後述する第1の弁
体4の後端4cを支承する軸受孔24が一対形成され、
またその上部には後述するスプリング8の後端を支承す
るスプリングガイド部材である曲げ爪25が一対形成さ
れている。
【0022】従って、上述した構造のガイド21による
と、当該ガイド21の案内部材22は図1に示すように
断面がストレート形状なので応力集中部分がなく、この
ためガイド21の耐久性が向上することとなる。また図
11で示した如く、従来では一対の第1の弁体4に対し
て一対の支承部材12cを用意しなければならなかった
が、図2のように第1の弁体4の後端4cを支承する支
承部材23を一枚の板材からプレス形成し、そこに一対
の第1の弁体4の後端4cを支承する軸受孔24を一対
形成したので、従来の如く支承部材は一対必要ではな
く、このため部品点数が削減することとなる。また図1
3で示した如く、従来ではスプリング8の後端を支承す
るスプリングガイド部15を別部品として一対用意しな
ければならなかったが、図2に示した支承部材23によ
ると、スプリングガイド部材である曲げ爪25を一枚の
板の支承部材23にプレス成形により一対形成するよう
にしたので、その部品点数を削減することが出来ること
となる。
【0023】なお図2で符号26は背圧を逃がす孔であ
る。
【0024】次に、上述した、ガイド21を使用した排
気制御装置20の組立工程を詳述する。
【0025】まず、図3で示すように、ピン7を含む第
1と第2の弁体4、5を重ね合わせてガイド21の案内
部材22に配設し、次に板状の支承部材23を図面の左
側へ矢印の如く平行に移動し、その中心部に形成された
軸受孔24に第1の弁体4の後端4cを嵌挿させ、しか
る後、図4で示すように案内部材22と支承部材23と
を密着させ第1の弁体4の後端4cにストッパ11を装
着する。
【0026】次に、この組立てた排気制御装置20全体
を、図5で示すようにシリンダブロック32の所定位置
に装着し、しかる後、ネジ30、31によりガイド21
の支承部材23をシリンダブロック32に固定する。
【0027】従って、上述したガイド21によると、図
3で示すように排気制御装置20の組立の際に、支承部
材23を平行に移動させてその中心部に形成された軸受
孔24に第1の弁体4の後端4cを垂直に嵌挿させるこ
とが出来るので、軸受孔24の径Hは第1の弁体4の後
端4cの径Sと略同一径に形成することができ、このた
め図4で示すように第1の弁体4の後端4cにストッパ
11を装着すると、このストッパ11と支持部材23と
の当接面積を大きく確保し、支承部材23とストッパ1
1の耐久性を大巾に向上させることができることとな
る。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の2サイ
クルエンジンの排気制御装置では、弁体を支承するガイ
ドのうち、弁体をスライド自在に支承する支承部材をプ
レス成形による板材により別体に形成するようにしたの
で、ガイド全体の製造工程における加工工程数を極めて
少なくすることができるとともに、排気制御装置の部品
点数も大巾に削減でき、このため排気制御装置を安価に
提供することができる。また断面略L字形状のガイドを
一体形成でなく2部材とし、特に案内部材をストレート
形状に形成したので応力集中部分がなくなってガイドの
耐久性が向上し、また支承部材がプレスの板材のためス
プリングガイド部となる曲げ爪が一体で形成でき、さら
に弁体の後端の径が支承部材の軸受孔の径と同径に出来
るのでストッパと支承部材との接触面積が大きく取れ、
このためガイドを含む排気制御装置の耐久性を大巾に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの考案に係わる排気制御装置のガイド
を示す組立分解断面図。
【図2】図2はこの考案に係わる支承部材の背面図。
【図3】図3はこの考案に係わる排気制御装置の組立分
解断面図。
【図4】図4はこの考案に係わる排気制御装置の組立分
解断面図。
【図5】図5はこの考案に係わる排気制御装置を装着し
たエンジンの要部概念断面図。
【図6】図6は従来の排気制御装置を装着した2サイク
ルエンジンの要部概念断面図。
【図7】図7は従来の排気制御装置を装着した2サイク
ルエンジンの要部概念断面図。
【図8】図8は従来の排気制御装置を装着した2サイク
ルエンジンの要部概念断面図。
【図9】図9は図7のAA概念断面図。
【図10】図10は、従来のガイドの拡大断面図。
【図11】図11は図9のBB拡大断面図。
【図12】図12は従来の排気制御装置の組立分解断面
図。
【図13】図13は従来の排気制御装置の組立断面図。
【符号の説明】 3…排気通路 4…第1の弁体 4c…第1の弁体の後端 5…第2の弁体 7…ピン 8…スプリング 11…ストッパ 21…ガイド 22…案内部材 23…支承部材 24…軸受孔 32…シリンダブロック 30、31…ネジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略L字形状に形成されたガイドの支承
    部材に弁体の後端をスライド自在に支承させ、この弁体
    を排気通路3の上壁から排気口6側へ向けて出没させる
    ことにより排気口6の上縁位置を昇降させてエンジンの
    各回転数域に応じた排気タイミングを確保するようにし
    た2サイクルエンジンの排気制御装置において、 前記排気制御装置は、ピン7を含む第1と第2の弁体
    4、5とガイド21の案内部材22を重ね合わせ、かつ
    スプリング8を該案内部材22中で両端をピン7と支承
    部材23に当接して配設し、前記板状の支承部材23に
    形成した軸受孔24に第1の弁体4の後端4cを挿入
    し、前記弁体4の後端4cにストッパ11を装着後シリ
    ンダブロック32に嵌挿し、ネジ30、31で支承部材
    23を前記シリンダブロック32に固定する構造とした
    排気制御装置であって、前記ガイド21の前記支承部材
    23をプレス成形による板材とすることを特徴とする2
    サイクルエンジンの排気制御装置。
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