JPH04113746U - 2サイクルエンジンの排気制御装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの排気制御装置

Info

Publication number
JPH04113746U
JPH04113746U JP1857191U JP1857191U JPH04113746U JP H04113746 U JPH04113746 U JP H04113746U JP 1857191 U JP1857191 U JP 1857191U JP 1857191 U JP1857191 U JP 1857191U JP H04113746 U JPH04113746 U JP H04113746U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
control device
valve body
exhaust
rear end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1857191U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2527680Y2 (ja
Inventor
康彦 真鍋
Original Assignee
スズキ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スズキ株式会社 filed Critical スズキ株式会社
Priority to JP1991018571U priority Critical patent/JP2527680Y2/ja
Publication of JPH04113746U publication Critical patent/JPH04113746U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2527680Y2 publication Critical patent/JP2527680Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案の目的は、加工工程数を少なくすると
ともに耐久性を可及的に向上させるようにした2サイク
ルエンジンの排気制御装置を提供することにある。 【構成】断面略L字形状に形成されたガイドの支承部材
に弁体の後端をスライド自在に支承させ、この弁体を排
気通路の上壁から排気口側へ向けて出没させることによ
り排気口の上縁位置を昇降させてエンジンの各回転数域
に応じた排気タイミングを確保するようにした2サイク
ルエンジンの排気制御装置において、前記ガイドのうち
前記弁体の後端をスライド自在に支承する支承部材をプ
レス成形による板材により別体に形成するようにしたも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、2サイクルエンジンの排気タイミングをエンジン回転数に応じて 変化させるようにした排気制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2サイクルエンジンでは排気口上縁の位置をエンジン回転数に応じて昇 降させ、これにより各エンジン回転数域に応じた最適の排気タイミングを確保し て広範囲なエンジン回転数域における2サイクルエンジンの出力の向上を図った 排気制御装置が提供されている。
【0003】 図6は、上述した従来の排気制御装置1を装着した2サイクルエンジン2の要 部概念断面図である。
【0004】 この排気制御装置1は、排気通路3の上壁3aに出没自在に配設された板形状 の第1の弁体4と第2の弁体5とを有しており、この第1及び第2の弁体4、5 の双方をエンジンの低転域で排気口6側へ突出させて、当該第1の弁体4の先端 4aにより排気口6の上縁位置をLだけ下げ、これにより排気タイミングを遅ら せて、低回転数域における2サイクルエンジン2の出力向上を図つている。
【0005】 また2サイクルエンジン2の中回転数域では、図示せぬアクチュエータにより 図7で示すように第1の弁体4のみを矢印方向に所定距離移動させて排気口6側 から退避させる。すると第2の弁体5の先端5aにより排気口6の上縁位置をM だけ上昇させるので排気タイミングがやや速まり、このため中回転数域における 2サイクルエンジン2の出力向上が図られる。
【0006】 また2サイクルエンジン2の高回転数域では、図8で示すように第1及び第2 の弁体4、5の双方を排気口6から退避させると排気口6の上縁位置がさらにN だけ上昇するので、これにより排気タイミングが最も速まり高回転数域における 2サイクルエンジン2の出力向上が図られることとにる。
【0007】 なお、上述した第1及び第2の弁体4、5は図示の如く互いに重ね合わせて配 設されており、また第2の弁体5を排気口6から退避させるにあたっては、図8 で示すように、第2の弁体5に圧入嵌着された圧入ピン7と第1の弁体4の上面 に形成された長溝4bとを係合させて、第1の弁体4の退避に追従させて第2の 弁体5を排気通路3の上壁3a内に退避させるようにしている。
【0008】 なお、図6で示すように、2サイクルエンジンの低回転数域では、第2の弁体 5は、第1及び第2の弁体4、5を案内支承する断面略L字形状に形成されたガ イド12に配設されたバネ8の押圧力のみにより、圧入ピン7を介し排気口6側 へ突出するように位置決め付勢されている。なお、図6乃至図8で符号9はシリ ンダスリーブ、10は掃気ポートである。
【0009】 なお、図7のAA概念断面図で示す図9のように、シリンダ9の周囲に沿って 配設された一対の第1の弁体4の後端4cには、当該第1の弁体4の移動を規制 するリング形状のストッパ11が嵌着支承されており、図6で示すように、この ストッパ11と第1及び第2の弁体4、5を案内収容するガイド12との当接に より、当該第1の弁体4のさらなる排気口6側への突出が規制されている。
【0010】 なお、図9で符号13はシリンダ9の周囲に配設された一対の第1の弁体4の 各後端4cを連結する軸であり、この軸13の中間部には図示せぬアクチュエー タの作動アーム14が係合し、このアーム14の駆動力により前記第1及び第2 の弁体4、5は図6乃至図8に示す各動作を行う。
【0011】 一方、上述した排気制御装置1を構成するガイド12は図10の拡大断面図で 示すように全体が略L字形状に形成され、第1及び第2の弁体4、5を案内する 案内部材12aと、この案内部材12aに対し直角に形成され、前記第1の弁体 4の後端4c(図9)を支承する軸受孔12bが形成された支承部材12cとに より構成されている。そして、この断面L字形状のガイド12を製造するに当た っては、従来略L字形状のガイド12全体を、丸棒あるいは鍛造素材から切削加 工により製造するようにしている。
【0012】 なお、図11は図9のBB拡大断面図で、特にガイド12の支承部材12cを 拡大して示している。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の排気制御装置1によると、断面L字形状のガイド1 2の全体を丸棒あるいは鍛造素材から切削加工により製造するため加工工程数が 多くコストがかかる難点があった。また図10で示すように、ガイド12は断面 がL字形状をした一体成形品であるため、矢印Bで示す案内部材12aと支承部 材12cとが交わる隅部に応力集中が発生し易く、このためガイド12の耐久性 が劣る難点もあった。
【0014】 さらに、排気制御装置1を組み立てる際には、図12で示すように、第1及び 第2の弁体4、5を重ね合わせた後、第1の弁体4の後端4cを支承部材12c の軸受孔12b内に挿入する際、図示のように傾斜した姿勢で挿入しなければな らず、そのため支承部材12cの軸受孔12bの径Dを第1の弁体4の後端4c の径Sよりも大きく形成しなければならない。そうすと、組立終了断面図で示す 図13のように、ストッパ11とガイド12の支承部材12cとの当接面積が小 さくなり、このためストッパ11と支承部材12cとが当接する際に双方の摩耗 が促進され損傷を受け易くなるという難点が発生していた。
【0015】 なお、図13で符号15はバネ8の後端を支承するスプリングリテーナで、こ のスプリングリテーナ15はガイド12とは別部材で構成され、ネジ16等の締 結部材によりガイド12に固着されている。
【0016】 この考案は、上述した事情に鑑み、加工工程数を少なくするとともに耐久性を 可及的に向上させるようにした2サイクルエンジンの排気制御装置を提供するこ とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この考案では、断面略L字形状に形成されたガ イドの支承部材に弁体の後端をスライド自在に支承させ、この弁体を排気通路の 上壁から排気口側へ向けて出没させることにより排気口の上縁位置を昇降させて エンジンの各回転数域に応じた排気タイミングを確保するようにした2サイクル エンジンの排気制御装置において、前記ガイドのうち前記弁体の後端をスライド 自在に支承する支承部材をプレス成形による板材により別体に形成するようにし ている。
【0018】
【作用】
上述した排気制御装置によると、断面略L字形状のガイドの支承部材をプレス 成形による板材により別体に形成するようにしたので、その分全体の加工工程数 が極めて少なくなり、また断面略L字形状のガイドをストレートな案内部材と、 プレス成形による板形状の支承部材からなる2部材としたので応力集中部分がな くなりガイドの耐久性も向上することとなる。
【0019】
【実施例】
以下、この考案に係わる排気制御装置の一実施例を詳述する。
【0020】 図1はこの考案に係わる排気制御装置に使用されるガイド21の組立分解断面 図である。
【0021】 この排気制御装置のガイド21は、丸棒あるいは鍛造素材から切削加工により 製造されるストレート形状の案内部材22と、プレス加工により一体形成された プレート形状の支承部材23とにより構成されている。
【0022】 また、このガイド21のうち支承部材23は、その背面図で示す図2のように 、後述する第1の弁体4の後端4cを支承する軸受孔24が一対形成され、また その上部には後述するコイルバネ8の後端を支承するスプリングリテーナ部材で ある折曲げ爪25が一対形成されている。
【0023】 従って、上述した構造のガイド21によると、当該ガイド21の案内部材22 は図1に示すように断面がストレート形状なので応力集中部分がなく、このため ガイド21の耐久性が向上することとなる。また図11で示した如く、従来では 一対の第1の弁体4に対して一対の支承部材12cを用意しなければならなかっ たが、図2のように第1の弁体4の後端4cを支承する支承部材23を一枚の板 材からプレス形成し、そこに一対の第1の弁体4の後端4cを支承する軸受孔2 4を一対形成したので、従来の如く支承部材は一対必要ではなく、このため部品 点数が削減することとなる。また図13で示した如く、従来ではコイルバネ8の 後端を支承するスプリングリテーナー15を別部品として一対用意しなければな らなかったが、図2に示した支承部材23によると、スプリングリテーナ部材で ある爪25を一枚のプレートの支承部材23にプレス成形により一対形成するよ うにしたので、その部品点数を削減することが出来ることとなる。
【0024】 なお図2で符号26は背圧を逃がす孔である。
【0025】 次に、上述した、ガイド21を使用した排気制御装置20の組立工程を詳述す る。
【0026】 まず、図3で示すように、ピン7を含む第1と第2の弁体4、5を重ね合わせ てガイド21の案内部材22に配設し、次にプレート形状の支承部材23を図面 の左側へ矢印の如く平行に移動し、その中心部に形成された軸受孔24に第1の 弁体4の後端4cを嵌挿させ、しかる後、図4で示すように案内部材22と支承 部材23とを密着させ第1の弁体4の後端4cにストッパ11を装着する。
【0027】 次に、この組立てた排気制御装置20全体を、図5で示すようにシリンダブロ ック32の所定位置に装着し、しかる後、ネジ30、31によりガイド21の支 承部材23をシリンダブロック32に固定する。
【0028】 従って、上述したガイド21によると、図3で示すように排気制御装置20の 組立の際に、支承部材23を平行に移動させてその中心部に形成された軸受孔2 4に第1の弁体4の後端4cを垂直に嵌挿させることが出来るので、軸受孔24 の径Hは第1の弁体4の後端4cの径Sと略同一径に形成することができ、この ため図4で示すように第1の弁体4の後端4cにストッパ11を装着すると、こ のストッパ11と支持部材23との当接面積を大きく確保し、支承部材23とス トッパ11の耐久性を大巾に向上させることができることとなる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の2サイクルエンジンの排気制御装置では、弁 体を支承するガイドのうち、弁体をスライド自在に支承する支承部材をプレス成 形による板材により別体に形成するようにしたので、ガイド全体の製造工程にお ける加工工程数を極めて少なくすることができるとともに、排気制御装置の部品 点数も大巾に削減でき、このため排気制御装置を安価に提供することができる。 また断面略L字形状のガイドを一体形成でなく2部材とし、特に案内部材をスト レート形状に形成したので応力集中部分がなくなり、また弁体を支承する支承部 材の軸受孔の径を小さく出来るのでストッパとの当接面積を広く確保することが でき、このためガイドを含む排気制御装置の耐久性を大巾に向上させることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの考案に係わる排気制御装置のガイド
を示す組立分解断面図。
【図2】図2はこの考案に係わる支承部材の背面図。
【図3】図3はこの考案に係わる排気制御装置の組立分
解断面図。
【図4】図4はこの考案に係わる排気制御装置の組立分
解断面図。
【図5】図5はこの考案に係わる排気制御装置を装着し
たエンジンの要部概念断面図。
【図6】図6は従来の排気制御装置を装着した2サイク
ルエンジンの要部概念断面図。
【図7】図7は従来の排気制御装置を装着した2サイク
ルエンジンの要部概念断面図。
【図8】図8は従来の排気制御装置を装着した2サイク
ルエンジンの要部概念断面図。
【図9】図9は図7のAA概念断面図。
【図10】図10は、従来のガイドの拡大断面図。
【図11】図11は図9のBB拡大断面図。
【図12】図12は従来の排気制御装置の組立分解断面
図。
【図13】図13は従来の排気制御装置の組立断面図。
【符号の説明】
3…排気通路 4…弁体 4c…後端 6…排気口 20…排気制御装置 21…ガイド 23…支承部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略L字形状に形成されたガイドの支承
    部材に弁体の後端をスライド自在に支承させ、この弁体
    を排気通路の上壁から排気口側へ向けて出没させること
    により排気口の上縁位置を昇降させてエンジンの各回転
    数域に応じた排気タイミングを確保するようにした2サ
    イクルエンジンの排気制御装置において、前記ガイドの
    うち前記弁体の後端をスライド自在に支承する支承部材
    をプレス成形による板材により別体に形成するようにし
    たことを特徴とする2サイクルエンジンの排気制御装
    置。
JP1991018571U 1991-03-26 1991-03-26 2サイクルエンジンの排気制御装置 Expired - Fee Related JP2527680Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991018571U JP2527680Y2 (ja) 1991-03-26 1991-03-26 2サイクルエンジンの排気制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991018571U JP2527680Y2 (ja) 1991-03-26 1991-03-26 2サイクルエンジンの排気制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04113746U true JPH04113746U (ja) 1992-10-06
JP2527680Y2 JP2527680Y2 (ja) 1997-03-05

Family

ID=31905048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991018571U Expired - Fee Related JP2527680Y2 (ja) 1991-03-26 1991-03-26 2サイクルエンジンの排気制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2527680Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3199787A1 (en) * 2016-01-31 2017-08-02 BRP-Rotax GmbH & Co. KG Exhaust valve assembly for a two-stroke internal combustion engine and method for cleaning same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0199922U (ja) * 1987-12-25 1989-07-05

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0199922U (ja) * 1987-12-25 1989-07-05

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3199787A1 (en) * 2016-01-31 2017-08-02 BRP-Rotax GmbH & Co. KG Exhaust valve assembly for a two-stroke internal combustion engine and method for cleaning same
US10113452B2 (en) 2016-01-31 2018-10-30 Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg Exhaust valve assembly for a two-stroke internal combustion engine and method for cleaning same
US10371021B2 (en) 2016-01-31 2019-08-06 Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg Exhaust valve assembly for a two-stroke internal combustion engine and method for cleaning same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2527680Y2 (ja) 1997-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0887517A3 (en) Structure of overhead-valve internal combustion engine and manufacturing method for the same
JPS6312604U (ja)
EP0867601B1 (en) Valve driving apparatus for engine
US4748945A (en) Valve gear for use in a four-cycle engine
JPH04113746U (ja) 2サイクルエンジンの排気制御装置
US5184402A (en) Method of installing roller bearing
JP2000087711A (ja) バルブ休止機構を有する内燃機関の弁装置
EP1460238A3 (en) Overhead cam engine
JPH04113744U (ja) 2サイクルエンジンの排気制御装置
JPH0420979Y2 (ja)
JP2773186B2 (ja) 4サイクルエンジンの吸排気構造
MY141693A (en) Internal combustion engine
JPH0814014A (ja) 内燃機関のバルブ機構
JP2511168Y2 (ja) タ―ボチャ―ジャ用羽根駆動装置
CN211489881U (zh) 一种拨正装置
JP3862462B2 (ja) カムフォロア脱落防止構造
JPH07269311A (ja) ロッカアームの加工方法
JPH0650095Y2 (ja) 棒状体案内装置
JPS63199047A (ja) 内燃機関のシリンダヘッド鋳造用中子の金型へのセット方法
JPH0343402Y2 (ja)
JPH0712774Y2 (ja) リード弁装置
KR970045830A (ko) 자동차의 조립형 캠 샤프트(Cam shaft)
JPH0240263Y2 (ja)
KR200158175Y1 (ko) 자동차용 엔진의 흡 배기 밸브
KR19980060168U (ko) 핀 압입용 지그의 구조

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees