JP2527109Y2 - 加圧発光型メモカード - Google Patents

加圧発光型メモカード

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JP2527109Y2
JP2527109Y2 JP6660490U JP6660490U JP2527109Y2 JP 2527109 Y2 JP2527109 Y2 JP 2527109Y2 JP 6660490 U JP6660490 U JP 6660490U JP 6660490 U JP6660490 U JP 6660490U JP 2527109 Y2 JP2527109 Y2 JP 2527109Y2
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保 上田
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王子タック販売株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は加圧発光型メモカードに係り、特に加圧によ
り発光する蛍光染料を含有する透明な塩化ビニル樹脂フ
ィルムおよび白色顔料を混入した塩化ビニル樹脂フィル
ムを密着可能に重ね合せてなる加圧発光型メモカードに
関する。
(従来の技術および考案の解決すべき課題) 加圧により発光する蛍光染料を混入した有色透明の合
成樹脂フィルムを白色顔料等を混入した合成樹脂フィル
ムに密着して重ね合せ、透明フィルムの表面側から圧力
を加えるとその部分の蛍光染料が発色して下地フィルム
の白色面とのコントラストで有色透明のフィルムを通し
て加圧部分のパターン通りの発光がみられる。次いで透
明フィルムを下地のフィルムからはなすと密着部分の発
光が消えて最初の状態に復帰する。
このような性質を利用して従来から前記二枚の樹脂フ
ィルムを重ね合せた再書き込み可能なメモカード等が提
案されているが、このようなメモカードの実際上の製造
には種々の難点があった。
すなわち、このようなカード等は多くの場合、二枚の
樹脂フィルムの対応側縁部での相互の接着、所定寸法へ
のカット、所定表示の印刷、カード台紙への接着等、既
存のタックラベルの製造工程などを利用してつくられて
いるが、たとえば塩化ビニル樹脂等のフィルムを相互に
効果的に接着させるための適切な接着剤等が知られてい
ないため、現在ではウェルダ等を用いた加熱融着方式が
用いられている。
しかし、塩化ビニル樹脂フィルムの原反から得られる
長尺のシートを連続して融着させることは、既存のウェ
ルダによっては困難であり、このためカード量産のため
のラインの流れに連続性が欠けることになる。
また前記のように接着、裁寸、印刷等の従来のタック
ラベルの製造工程にウェルダによる融着という異質の工
程が介在するので、生産効率が低下し、かつ特定のカー
ドの製造のためのみにかゝるウエルダをライン中に新規
に設けることは製品コスト全体にしめる設備費用を増大
させることになる。
(課題を解決するための手段) 塩化ビニル樹脂については、ある種の紫外線硬化性イ
ンクが良好ななじみを有し、このような紫外線硬化性イ
ンクは紫外線の照射によって硬化すると共に塩化ビニル
樹脂フィルムの表面に良く固着することが知られてい
る。そこで本考案者等はこの種のメモリカードには通常
いずれかの部分に表示印刷が施されることに着目し、こ
の印刷インクとして紫外線硬化性インクを用いることに
よって、塩化ビニル樹脂フィルム相互の固着に利用でき
る可能性について検討した結果、本考案を完成するに到
った。
すなわち、前記従来技術の課題は加圧により発光する
蛍光染料を含有する上層側の透明な塩化ビニル樹脂フィ
ルムおよび白色顔料を混入した下層側の塩化ビニル樹脂
フィルムを相互に密着可能に重ね合せてなる加圧発光型
メモカードにおいて、前記上下フィルムの相互密着面の
一部を含む領域に塩化ビニルフィルムに対して印刷適性
を有する紫外線硬化性インクを施した印刷域を形成し、
紫外線照射により硬化した前記紫外線硬化性インクによ
って前記上下フィルムを前記印刷域を介して相互に固着
したことを特徴とする前記加圧発光型メモカードによっ
て達成される。
(作用) 本考案の加圧発光型メモカードは加圧により発光する
蛍光染料を含有する上層側の透明な塩化ビニル樹脂フィ
ルムおよび白色顔料を混入した下層側の塩化ビニル樹脂
フィルムを相互に密着可能に重ね合せてあるので、上層
側の塩化ビニル樹脂フィルムの表面からペン先その他の
尖鋭な部材により筆圧を加えることにより蛍光染料が加
圧発色し、密着した下層側の塩化ビニル樹脂フィルムと
のコントラストによって有色フィルムを透して筆圧部分
のパターン通りの発色表示が得られる。そして両フィル
ムを引き離せば密着加圧による発光が消失して原状に復
帰するので以下反復してメモ機能が得られる。
特に本考案においては上下層の塩化ビニル樹脂フィル
ムの相互密着部分の一部(たとえばそれらの対向する一
方の側縁部)に紫外線硬化性インクの印刷域が形成され
てるので、この印刷域(たとえば下層側のフィルムの側
縁部)に紫外線硬化性インクを印刷し、この部分に上層
側のフィルムを密着させて紫外線を照射すると、紫外線
硬化性インクが硬化すると共に上下の塩化ビニル樹脂フ
ィルム面に固着して印刷が完了し、それにともなって両
フィルムがこの印刷域で互いに強固に固着する。
印刷域はたとえばこれを下層側のフィルムの表面に設
ける場合には、上層側のフィルムと固着する部分にのみ
対応させて設けてもよく、また表示用の印刷域の一部に
前記固着部分が含まれるようにしてもよい。
紫外線硬化性インクとしては塩化ビニル樹脂になじみ
の良いものであれば任意のものが用いられ、たとえばビ
オトーンFD388(東洋インク(株))等の商品名で市販
されているものを好ましく用いることができる。
実施例 以下本考案を図面に示す実施例によって詳細に説明す
る。
第1図は考案の一実施例に用いる二枚の塩化ビニル樹
脂フィルムを貼合せる状態を示す図であり、図中、1は
加圧発色型の蛍光染料を混入した有色透明の厚さ約200
μmの塩化ビニル樹脂フィルムであり、2はチタン白を
混練した白色の厚さ約300μmの塩化ビニル樹脂フィル
ムである。
フィルム2の上側縁部の印刷領域3には紫外線硬化性
インク(ビオトーンFD388)が塗布されており、図中、3
Aは表示印刷の領域、3Bはフィルム1に対する固着領域
である。
本実施例においては塩化ビニル樹脂フィルム1およ
び、2を相互に接着させるため、まず下側のフィルム2
に対してその印刷領域3中の表示領域3Aに対して所定の
文字等の表示印刷を、また固着領域3Bに対して幅約2〜
10mmのストライプ状印刷を紫外線硬化性インクによって
連続的に施す。次いでこのフィルム2の表面にフィルム
1をその上側縁部が前記固着領域3Bに重なるように密着
させ、印刷域に対して配列された紫外線照射ランプの照
射域を通過させ、ランプ1本当り80W/cmの照射エネルギ
が照射時間が約2.5m/分となるようにして貼合されたフ
ィルム1、2の表層側から紫外線を照射する。
これによってフィルム2の印刷領域3の紫外線硬化性
インクが硬化して印刷が完了すると共に、固着領域3Bで
は紫外線硬化性インクが上下のフィルム1、2の対向面
に固着することによってフィルム1、2がこの領域で実
用上充分な強度で互いに固着する(剥離強度700g/c
m)。
次いでこのようにして得られたフィルム1、2を所定
のカード寸法にカットする。
この場合、第2図に示すように下層側のフィルム2を
その下面に塗工した感圧性接着剤層4によってシリコン
剥離紙5に貼着させておき、この剥離紙5をベースとし
てフィルム1、2に所定寸法形状のハーフダイカットを
施すようにすれば、後で個々のフィルム積層体を任意の
台紙に容易に貼着させることができる。尚図中6はフィ
ルム1の下側縁部に形成した摘み代である。
このようにして得られた本実施例の加圧発光型メモカ
ードは、たとえば第3図に示すように上側縁部の印刷領
域で互いに結合された二枚のフィルム1と2を互いに密
着させた状態でフィルム1の表面側から硬度の大きなペ
ン先等で筆圧を加える。これによりフィルム1中の蛍光
染料が加圧部分のパターン(文字X.Y.Z)7の通りに加
圧発光し、その赤色透明なフィルム地を通して下層の白
色のフィルム2とのコントラストにより記入したパター
ン7の発光表示が見られる。
次いで上層側のフィルム1を摘み代6からはがして行
くと図示のようにフィルム1の圧力の除かれた部分から
発光が消失し、両フィルム1、2は再び最初の状態にも
どって再度メモの可能な状態となる。
このように本実施例においては、塩化ビニル樹脂フィ
ルム2の上側縁の印刷領域3に施される紫外線硬化性イ
ンクが印刷時に硬化し、フィルム面に固着するインクに
よって上層側の塩化ビニル樹脂フィルム1が下層側の塩
化ビニル樹脂フィルム2に固着するので、この種のメモ
カードに通常加えられる印刷工程それ自体によって塩化
ビニル樹脂フィルム相互を同時に固着させることができ
る。
紫外線照射印刷は単に被印刷体を流れの方向に配列し
た紫外線ランプの照射域を通過させるだけによって行わ
れるので、メモカードの製造は実質的に連続したワンパ
スで行われ生産効率が著しく上昇する。また印刷設備と
しても既存の紫外線照射印刷部をそのまゝ転用するか又
はラインの印刷部を紫外線照射部に交換するだけで良い
ので作用手順も従来の場合とほどんど変わりはなく、か
つ設備コストもウェルダを新規に設置する場合に比較し
て大幅に低下する。
尚本考案は前記実施例に限ることなく種々の変更およ
び改善が可能である。
たとえば前記第1図における印刷領域3は場合によっ
ては固着領域3Bのみとしてもよく、また印刷インクの塗
布パターンが密な場合には表示印刷域3Aのみを形成して
この部分出固着機能を果たせるようにしてもよい。
また固着領域3Bはフィルム2の上縁の他、製造の形態
や用途に応じてフィルム2の側縁部、中央部等任意の位
置に設けることもできる。
さらに固着部は3Bはフィルム1および2の対向面に夫
々形成してもよい。
以上本考案を消去可能なメモカードを一例として説明
したが本考案はメモカードに限らず一時的な書き込み表
示を行うための種々の物品に適用することができる。
(考案の効果) 本考案によれば加圧発光蛍光染料を含む塩化ビニル樹
脂フィルムの組合せによる加圧発光表示体を得る際に表
示体への印刷工程を利用して両フィルム間の固着を極め
て容易にかつ効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部である塩化ビニル樹脂
フィルムの固着方法を示す説明図、第2図は前記実施例
の縦断面図、第3図は前記実施例の使用状態を示す説明
図である。 1……上層側の塩化ビニル樹脂フィルム、2……下層側
の塩化ビニル樹脂フィルム、3……印刷領域、3A……表
示領域、3B……固着領域、4……感圧性接着剤、5……
シリコン剥離紙、6……摘み代、7……発光パターン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧により発光する蛍光染料を含有する上
    層側の透明な塩化ビニル樹脂フィルム(1)および白色
    顔料を混入した下層側に塩化ビニル樹脂フィルム(2)
    を相互に密着可能に重ね合せてなる加圧発光型メモカー
    ドにおいて、 前記上下フィルム(1)、(2)の相互密着面の一部を
    含む領域に塩化ビニルフィルムに対して印刷適性を有す
    る紫外線硬化性インクを施した印刷域(3)を形成し、
    紫外線照射により硬化した前記紫外線硬化性インクによ
    って前記上下フィルム(1)、(2)を前記印刷域
    (3)を介して相互に固着したことを特徴とする前記加
    圧発光型メモカード。
JP6660490U 1990-06-23 1990-06-23 加圧発光型メモカード Expired - Lifetime JP2527109Y2 (ja)

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