JP2527104B2 - 直交系列発生器および直交系列発生器を備えたレ―ダ装置 - Google Patents
直交系列発生器および直交系列発生器を備えたレ―ダ装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、系列の成分が多種類の複素数の値をとる
直交系列を発生する直交系列発生器、及び上記の直交系
列発生器を備えて構成されるレーダ装置に関する。
直交系列を発生する直交系列発生器、及び上記の直交系
列発生器を備えて構成されるレーダ装置に関する。
[従来の技術] 従来の技術を説明するに先立ち、ここで用いる直交系
列の定義と実システムに応用する上で重要な系列の自己
相関関数の定義とその性質について簡単に説明する。
列の定義と実システムに応用する上で重要な系列の自己
相関関数の定義とその性質について簡単に説明する。
ここでいう系列とは、 {an}=…,an-1,an,an+1,… (1) に示される数値anの時系列並びを意味する。
ここにnは並びの順番を示す因子である。anは系列の
成分と呼ばれ、複素数である。また、ここでの系列
{an}は周期系列であり、系列の成分に対して次式を満
足するNが存在し、Nは系列の周期と呼ばれる。
成分と呼ばれ、複素数である。また、ここでの系列
{an}は周期系列であり、系列の成分に対して次式を満
足するNが存在し、Nは系列の周期と呼ばれる。
an+N=an (2) このとき、第1式の系列は次式で表せる。
{an}=・・・aN-1,・・・,aN-1,a0,a1,… (3) このような系列の性質を記述する量として、次式で定
義する自己相関関数が用いられる。ここに*は複素共役
を示す。
義する自己相関関数が用いられる。ここに*は複素共役
を示す。
第4式に示されるように自己相関関数がm=0からm
=N−1の範囲内だけで定義されるのは系列{an}は周
期系列であって、その結果、自己相関関数ρ(m)が周
期関数となるからである。その周期は、系列{an}の周
期と同じNとなる。
=N−1の範囲内だけで定義されるのは系列{an}は周
期系列であって、その結果、自己相関関数ρ(m)が周
期関数となるからである。その周期は、系列{an}の周
期と同じNとなる。
ρ(m+N)=ρ(m) (5) このような系列を実システムに応用するとき、多くの
場合、第4式の自己相関関数が、第9図に示すような性
質、即ち、自己相関関数がm=0で鋭いピークを持ち、
それ以外のm(0<m<N)では「十分小さい値」をと
ることが要求される。
場合、第4式の自己相関関数が、第9図に示すような性
質、即ち、自己相関関数がm=0で鋭いピークを持ち、
それ以外のm(0<m<N)では「十分小さい値」をと
ることが要求される。
自己相関関数のm=0の部分ρ(0)はメインローブ
と呼ばれる。また、自己相関関数のm=0以外の部分ρ
(m),(m=1,…,N−1)はサイドローブと呼ばれ、
サイドローブの大きさは、メインローブの値ρ(0)と
の相対的な大きさが問題にされる。従って、サイドロー
ブの大きさが「十分小さい値」をとるというのは、 |ρ(m)|<<|ρ(0)|, (6) (m=1,2,…,N−1) なる関係が満足されることを意味する。
と呼ばれる。また、自己相関関数のm=0以外の部分ρ
(m),(m=1,…,N−1)はサイドローブと呼ばれ、
サイドローブの大きさは、メインローブの値ρ(0)と
の相対的な大きさが問題にされる。従って、サイドロー
ブの大きさが「十分小さい値」をとるというのは、 |ρ(m)|<<|ρ(0)|, (6) (m=1,2,…,N−1) なる関係が満足されることを意味する。
第6式を満足するという意味において、自己相関関数
のサイドローブの大きさが0となる系列、即ち第7式を
満足する系列は極めて優れた性質を持つ。
のサイドローブの大きさが0となる系列、即ち第7式を
満足する系列は極めて優れた性質を持つ。
直交系列は第7式を満足する系列として定義される。
さて、このような性質をもつ直交系列の発生方式に
は、例えば、本発明者による特願平1−046790「直交系
列発生方式」に開示されている複素2値直交系列や、R.
Frank他による“Phase shift Pulse Code with Good Pe
riodic Correlation Properties"米国IREの論文誌Infor
mation Theory第IT−8巻(1962)に開示されている多
相直交系列のものがある。
は、例えば、本発明者による特願平1−046790「直交系
列発生方式」に開示されている複素2値直交系列や、R.
Frank他による“Phase shift Pulse Code with Good Pe
riodic Correlation Properties"米国IREの論文誌Infor
mation Theory第IT−8巻(1962)に開示されている多
相直交系列のものがある。
第7図は特願平1−046790に開示された直交系列発生
器の構成を示す図である。この直交系列発生器は、線形
帰還シフトレジスタからなる2元M系列発生器(3)
と、その後に2元M系列{bn}の成分bnを、成分anに置
換して出力する成分置換器(4)とを有したものであ
る。
器の構成を示す図である。この直交系列発生器は、線形
帰還シフトレジスタからなる2元M系列発生器(3)
と、その後に2元M系列{bn}の成分bnを、成分anに置
換して出力する成分置換器(4)とを有したものであ
る。
第8図は第7図の成分置換器(4)の動作を示すフロ
ーチャートである。上記の置換手段は2元M系列の成分
bnが0か1かに対応して、それぞれ成分anの値を、 an=A0exp(jφ0) (8) an=A1exp(jφ1) (9) なる複素数に設定して出力するものである。上記のA0,
φ0,A1,φ1は次式を満足するように設定されている。
ーチャートである。上記の置換手段は2元M系列の成分
bnが0か1かに対応して、それぞれ成分anの値を、 an=A0exp(jφ0) (8) an=A1exp(jφ1) (9) なる複素数に設定して出力するものである。上記のA0,
φ0,A1,φ1は次式を満足するように設定されている。
cos(φ1−φ0) =−[(N+1)(A1/A0)2 +N−3]/2(N+1)(A1/A0) (10) 通常、A0=1,φ0=0に設定されるので、第10式は次
式で表せる。
式で表せる。
cosφ1=−[(N+1)A1 2+N−3]/2(N+1)A1,(1
1) (NはM系列の周期) 上記の系列{an}は直交系列であることが示されてい
て、系列{an}の周期Nは用いたM系列の周期と同じく
N=2k−1で表せる。上記系列{an}の成分anは2種類
の複素数であり、それに1対1に対応する物理量は2種
類に限られる。
1) (NはM系列の周期) 上記の系列{an}は直交系列であることが示されてい
て、系列{an}の周期Nは用いたM系列の周期と同じく
N=2k−1で表せる。上記系列{an}の成分anは2種類
の複素数であり、それに1対1に対応する物理量は2種
類に限られる。
第10図は上記直交系列{an}の成分anのベクトル図で
あり、成分anの値は1,とA1exp(jφ1)の2種類であ
る。
あり、成分anの値は1,とA1exp(jφ1)の2種類であ
る。
また、第11図は米国のIRE論文誌Info.Th.,IT−8(19
62)“Phase shift Pulse Code with Good Periodic Co
rrelation Properties"に開示されている多相直交系列
を生成するフローチャートである。
62)“Phase shift Pulse Code with Good Periodic Co
rrelation Properties"に開示されている多相直交系列
を生成するフローチャートである。
この多相直交系列{an}は、第12式で表せる1のL乗
根wのべき乗、第13式のwkを成分とする直交系列であっ
て、第14式で表せる。
根wのべき乗、第13式のwkを成分とする直交系列であっ
て、第14式で表せる。
w=exp(j2π/L), (12) wk=exp(j2πK/L), (13) ここで、Lは自然数、Kは整数 {an} =W0,W0,W0,・・・,W0, W0,W1,W2,・・・,WL-1, W0,W2,W4,・・・,W2(L-1), w0,wL-1,w2(L-1),…,w(L-1)(L-1) (14) この多相直交系列{an}の周期NはLによって一義的
に決まりN=L2で与えられる。第13式に示されるよう
に、上記系列{an}の成分wkの振幅はKの値によらず1,
であり、位相は0から2π(L−1)/Lまで(2π/L)
刻みでL通りの値をとる。また、この系列は周期Nを決
めると、1系列しか存在しない。
に決まりN=L2で与えられる。第13式に示されるよう
に、上記系列{an}の成分wkの振幅はKの値によらず1,
であり、位相は0から2π(L−1)/Lまで(2π/L)
刻みでL通りの値をとる。また、この系列は周期Nを決
めると、1系列しか存在しない。
第12図は上記多相直交系列{an}の成分wkが一例とし
てL=8の場合のベクトル図である。この場合、成分の
振幅は1で、位相はπ/4ごと8通りの値をとる。
てL=8の場合のベクトル図である。この場合、成分の
振幅は1で、位相はπ/4ごと8通りの値をとる。
上記の直交系列発生器を備えたレーダ装置について
は、本発明者による特開平1−062389「レーダ装置」に
開示されている直交系列を備えたレーダ装置があり、第
13図は上記レーダ装置の構成を示す図である。
は、本発明者による特開平1−062389「レーダ装置」に
開示されている直交系列を備えたレーダ装置があり、第
13図は上記レーダ装置の構成を示す図である。
図中、(11)は正弦波信号を発生する局部発振器、
(13)は複素2値直交系列{an}を発生する直交系列発
生器、(12)は上記の正弦波信号を複素2値直交系列
{an}で符号変調する変調器、(14)は符号変調された
送信信号(U)を電力増幅して、出力を送信アンテナ
(16)を介して外部空間に放射する電力増幅器、(15)
は目標(10a,10b)からの反射信号(Sa,Sb)を受信アン
テナ(17)で受け、その受信信号(R)を増幅し、出力
を検波器に送る増幅器、(18)はRF帯の受信信号(R)
をビデオ帯の検波信号(V)に変換する検波器、(19)
は上記の検波信号(V)と複素2値直交系列{an}との
相関処理演算を行い復調信号(Z)を出力する復調器で
ある。
(13)は複素2値直交系列{an}を発生する直交系列発
生器、(12)は上記の正弦波信号を複素2値直交系列
{an}で符号変調する変調器、(14)は符号変調された
送信信号(U)を電力増幅して、出力を送信アンテナ
(16)を介して外部空間に放射する電力増幅器、(15)
は目標(10a,10b)からの反射信号(Sa,Sb)を受信アン
テナ(17)で受け、その受信信号(R)を増幅し、出力
を検波器に送る増幅器、(18)はRF帯の受信信号(R)
をビデオ帯の検波信号(V)に変換する検波器、(19)
は上記の検波信号(V)と複素2値直交系列{an}との
相関処理演算を行い復調信号(Z)を出力する復調器で
ある。
次に、上記構成のレーダ装置の基本動作について説明
する。以下、信号の数式表現に複素信号を用い、第15式
のオイラーの公式が示すように実信号は複素信号の実部
に対応させることができる。
する。以下、信号の数式表現に複素信号を用い、第15式
のオイラーの公式が示すように実信号は複素信号の実部
に対応させることができる。
ejwt=cosωt+j sinωt (15) ここに、j;虚数単位,なお、ejwtは以降exp(jω
t)と表記する。第14図は第13図における送信信号
(U)と受信信号(R)の時間関係を示す図であり、図
中、U,Sa,Sb,Rは夫々、符号変調された送信信号、目標
A(10a)の反射信号、目標B(10b)の反射信号、受信
信号(R)の波形を示す。図示されるように、t=0か
らt=τまでの時間は成分a0,t=τからt=2τまでの
時間は成分a1というようにτ時間ごとに成分を切替え
て、局部発振器(11)が発生する正弦波信号を符号変調
して、送信信号(U)を得る。
t)と表記する。第14図は第13図における送信信号
(U)と受信信号(R)の時間関係を示す図であり、図
中、U,Sa,Sb,Rは夫々、符号変調された送信信号、目標
A(10a)の反射信号、目標B(10b)の反射信号、受信
信号(R)の波形を示す。図示されるように、t=0か
らt=τまでの時間は成分a0,t=τからt=2τまでの
時間は成分a1というようにτ時間ごとに成分を切替え
て、局部発振器(11)が発生する正弦波信号を符号変調
して、送信信号(U)を得る。
符号変調された送信信号(U)は次式で表せる。
但し、rect(t)は次式で定義される矩形関数であ
る。
る。
変調は直交系列{an}の成分anと正弦波信号exp(j
ωt)の積で表せる。
ωt)の積で表せる。
従って、直交系列{an}は周期系列であるから変調さ
れた送信信号(U)も周期T=Nτをもつ。反射信号
(Sa,Sb)は送信信号(U)の一部が目標で反射して生
じたものであるから反射信号(Sa,Sb)の波形は送信信
号(U)の波形と相似になる。また、反射信号(Sa,S
b)を受信アンテナ(17)が受信するタイミングは電波
がレーダと目標間の往復距離を伝搬するのに要する時間
だけ遅れる。第14図ではこの時間遅れを反射信号(Sa,S
b)について夫々ta,tbで表している。これより反射信号
(Sa,Sb)は次式で表せる。
れた送信信号(U)も周期T=Nτをもつ。反射信号
(Sa,Sb)は送信信号(U)の一部が目標で反射して生
じたものであるから反射信号(Sa,Sb)の波形は送信信
号(U)の波形と相似になる。また、反射信号(Sa,S
b)を受信アンテナ(17)が受信するタイミングは電波
がレーダと目標間の往復距離を伝搬するのに要する時間
だけ遅れる。第14図ではこの時間遅れを反射信号(Sa,S
b)について夫々ta,tbで表している。これより反射信号
(Sa,Sb)は次式で表せる。
但し、ηa,ηbは夫々目標A(10a),目標B(10b)
の電波反射強度を表す定数である。
の電波反射強度を表す定数である。
受信信号(R)は反射信号(Sa)と(Sb)の両者が合
成された信号であるから次式で表せる。
成された信号であるから次式で表せる。
R(t)=Sa(t)+Sb(t) =ηaU(t−ta)+ηbU(t−tb) (18) 検波器(18)は受信信号(R)を位相検波するが、こ
れは受信信号R(t)とexp(−jωt)の積で表せ
る。従って、検波信号(V)は次式で表せる。
れは受信信号R(t)とexp(−jωt)の積で表せ
る。従って、検波信号(V)は次式で表せる。
復調器(19)では検波信号(V)と直交系列{an}と
の相関処理演算が行われる。検波器出力の検波信号
(V)は復調器(19)内部で標本化されディジタル信号
に変換される。このときの標本化周期は第14図に示され
た系列の成分の切替時間τに等しくとられる。ディジタ
ル信号に変換された検波信号V(kτ),(k=…−1,
0,1…)は次式で表せる。
の相関処理演算が行われる。検波器出力の検波信号
(V)は復調器(19)内部で標本化されディジタル信号
に変換される。このときの標本化周期は第14図に示され
た系列の成分の切替時間τに等しくとられる。ディジタ
ル信号に変換された検波信号V(kτ),(k=…−1,
0,1…)は次式で表せる。
但し、ta=kaτ,tb=kbτとする。
第20式は矩形関数rect(t)が第16b式に示されるよ
うに0≦t<1以外で0になることを考慮すると次式で
簡単に表せる。
うに0≦t<1以外で0になることを考慮すると次式で
簡単に表せる。
V(k) =ηaexp(−jωτka)ak-ka +ηbexp(−jωτkb)ak-kb (21) 次いで、復調器(19)は第21式に示される標本化され
た検波信号(V)と直交系列発生器(13)から送られる
複素2値直交系列{an}を用いて、次式で表せる相関処
理演算を行い、復調信号Z(k)を出力する。
た検波信号(V)と直交系列発生器(13)から送られる
複素2値直交系列{an}を用いて、次式で表せる相関処
理演算を行い、復調信号Z(k)を出力する。
上記第22式に第21式を代入して次式を得る。
第23式と第4式を比較すると第23式において[ ]で
示される項は複素2値直交系列{an}の自己相関関数で
あるから、第23式を自己相関関数ρ(m)を用いて書く
と次式で表せる。
示される項は複素2値直交系列{an}の自己相関関数で
あるから、第23式を自己相関関数ρ(m)を用いて書く
と次式で表せる。
Z(k) =ηaexp(−jωτka)ρ(k−ka) +ηbexp(−jωτkb)ρ(k−kb) (24) 第24式に示されるように復調信号Z(k)は系列の自
己相関関数を足し合わせたものになる。
己相関関数を足し合わせたものになる。
第16図(a)(b)(c)は復調信号Z(k)の振幅
波形を示したもので、第16図(a),第16図(b)は系
列が直交系列でない場合の振幅波形を示し、第16図
(c)は系列が直交系列の場合の振幅波形を示してい
る。
波形を示したもので、第16図(a),第16図(b)は系
列が直交系列でない場合の振幅波形を示し、第16図
(c)は系列が直交系列の場合の振幅波形を示してい
る。
このレーダ装置は、符号変調に用いた系列{an}が自
己相関関数のサイドローブの大きさが0の直交系列であ
るので、復調信号(Z)の振幅波形が第16図(c)に示
されるように、隣接する2つの目標の電波反射強度(η
a,ηb)に大きな差がある場合でも、大信号のサイドロ
ーブ(Ya)に小信号のメインローブ(Zb)が埋もれるこ
となく、復調信号(Z)から2目標信号(Za,Zb)を検
出できる利点を備えている。
己相関関数のサイドローブの大きさが0の直交系列であ
るので、復調信号(Z)の振幅波形が第16図(c)に示
されるように、隣接する2つの目標の電波反射強度(η
a,ηb)に大きな差がある場合でも、大信号のサイドロ
ーブ(Ya)に小信号のメインローブ(Zb)が埋もれるこ
となく、復調信号(Z)から2目標信号(Za,Zb)を検
出できる利点を備えている。
ところが、上記レーダ装置において、符号変調に複素
2値直交系列を用い、系列の周期が大きい場合、以下に
示すように他の電子装置により送信信号(U)の角周波
数ωが検出されやすいという課題があった。
2値直交系列を用い、系列の周期が大きい場合、以下に
示すように他の電子装置により送信信号(U)の角周波
数ωが検出されやすいという課題があった。
即ち、系列の周期Nが大きいと、第11式は近似的に次
式で表せる。
式で表せる。
cosΦ=−(A2+1)/2A, (25) ところが、|cosφ|≦1であるから、A=1,φ=πと
なる。
なる。
このとき符号変調された送信信号(U)は近似的に次
式で表せる。
式で表せる。
ここに、φnは、an=1のときφn=0であり、an=
−1のときφn=πである。
−1のときφn=πである。
U(t)を実信号で表すと次式となる 今、このような送信信号(U)を2乗検波すると、2
乗検波器の出力信号Y(t)は次式で表せる。
乗検波器の出力信号Y(t)は次式で表せる。
ところが、nに関わりなく、2φnは0又は2πであ
るから、Y(t)は、 Y(t)=(cos2ωt+1)/2, (29) となる。即ち、Y(t)は単一周波数の正弦波信号とな
る。
るから、Y(t)は、 Y(t)=(cos2ωt+1)/2, (29) となる。即ち、Y(t)は単一周波数の正弦波信号とな
る。
また、第13図のレーダ装置において、送信信号の符号
変調に従来の多相直交系列{an}を用いた場合の変調器
(12)の構成例を第15図に示す。多相直交系列の周期N
が64の例では、変調器における位相の切替え数は となり、変調器を構成する移相器の数は7 となる。
変調に従来の多相直交系列{an}を用いた場合の変調器
(12)の構成例を第15図に示す。多相直交系列の周期N
が64の例では、変調器における位相の切替え数は となり、変調器を構成する移相器の数は7 となる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の直交系列を生成する直交系列発生器では、複素
2値直交系列の場合は成分は2種類の複素数からなり、
それらに1対1に対応する物理量は2種類に限られる、
一方、多相直交系列の場合は特定の周期Nに対して存在
する系列は1系列のみであるので、レーダシステム、通
信システム、ホームオートメーション(HA)システム、
ファクトリオートメーション(FA)システムの耐干渉性
能や秘話性能を向上させるために、多値の系列信号を必
要とする場合や、特定の系列周期Nに対して複数の系列
信号を必要とする場合には適さないという課題があっ
た。
2値直交系列の場合は成分は2種類の複素数からなり、
それらに1対1に対応する物理量は2種類に限られる、
一方、多相直交系列の場合は特定の周期Nに対して存在
する系列は1系列のみであるので、レーダシステム、通
信システム、ホームオートメーション(HA)システム、
ファクトリオートメーション(FA)システムの耐干渉性
能や秘話性能を向上させるために、多値の系列信号を必
要とする場合や、特定の系列周期Nに対して複数の系列
信号を必要とする場合には適さないという課題があっ
た。
また、従来の直交系列を備えたレーダ装置では、系列
を用いて送信信号を符号変調する目的の1つは、送信信
号を雑音状にして、外部空間に放射することにより、電
波の送信を他の電子装置に検出され難くすることにある
が、周期の大きな符号系列を必要とする場合、従来の複
素2値直交系列では他の電子装置により送信信号の角周
波数ωが検出されやすく、一方、従来の多相直交系列で
は、変調器における位相、または振幅の切替え数の系列
周期依存度が大きく、変調器の構成が複雑になるという
課題があった。
を用いて送信信号を符号変調する目的の1つは、送信信
号を雑音状にして、外部空間に放射することにより、電
波の送信を他の電子装置に検出され難くすることにある
が、周期の大きな符号系列を必要とする場合、従来の複
素2値直交系列では他の電子装置により送信信号の角周
波数ωが検出されやすく、一方、従来の多相直交系列で
は、変調器における位相、または振幅の切替え数の系列
周期依存度が大きく、変調器の構成が複雑になるという
課題があった。
この発明は、以上のような課題を解決するためになさ
れたもので、直交系列の成分が多種類の複素数からな
り、特定の系列周期Nに対して複数の系列を有する複素
多値直交系列を生成する直交系列発生器を得ること、 また、符号変調された送信信号が他の電子装置によっ
て検出され難く、系列の周期が大きい場合でも変調器の
構成が大規模化しない上記の直交系列発生器を備えたレ
ーダ装置を得ることを目的とする。
れたもので、直交系列の成分が多種類の複素数からな
り、特定の系列周期Nに対して複数の系列を有する複素
多値直交系列を生成する直交系列発生器を得ること、 また、符号変調された送信信号が他の電子装置によっ
て検出され難く、系列の周期が大きい場合でも変調器の
構成が大規模化しない上記の直交系列発生器を備えたレ
ーダ装置を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この発明の直交系列発生
器は、q個の元を有する有限体GF(q)の元を成分と
し、kを2以上の整数とし周期Nがqk−1の多元M系列
を出力するM系列発生手段と、このM系列発生手段の出
力に接続され多元M系列の成分をその値に応じて、次の
連立代数方程式の解からなる複素数z0、又はzi,(i=
1,2,…,q−1)のいずれかに置換して出力する置換手段
とを備えて構成したものである。
器は、q個の元を有する有限体GF(q)の元を成分と
し、kを2以上の整数とし周期Nがqk−1の多元M系列
を出力するM系列発生手段と、このM系列発生手段の出
力に接続され多元M系列の成分をその値に応じて、次の
連立代数方程式の解からなる複素数z0、又はzi,(i=
1,2,…,q−1)のいずれかに置換して出力する置換手段
とを備えて構成したものである。
但し、modq-1(・)はq−1を法とする演算であり、
演算結果が0のときq−1と書くものとする。また、*
は複素共役を表す。
演算結果が0のときq−1と書くものとする。また、*
は複素共役を表す。
また、この発明のレーダ装置は、符号系列を用いて正
弦波信号を符号変調し送信信号を出力する変調器と、検
波信号と符号系列との相関処理演算をして復調信号を得
る復調器と、上記の変調器と復調器とに符号系列を供給
する符号系列発生手段とを備え、符号系列発生手段とし
て上記発明の直交系列を生成する直交系列発生器を備え
て構成したものである。
弦波信号を符号変調し送信信号を出力する変調器と、検
波信号と符号系列との相関処理演算をして復調信号を得
る復調器と、上記の変調器と復調器とに符号系列を供給
する符号系列発生手段とを備え、符号系列発生手段とし
て上記発明の直交系列を生成する直交系列発生器を備え
て構成したものである。
[作用] 上記のように構成された直交系列発生器では、q個の
元を有する有限体GF(q)の元を成分とし、kを2以上
の整数とし周期Nがqk−1の多元M系列を出力するM系
列発生手段と、このM系列発生手段の出力に接続され多
元M系列の成分をその値に応じて、次の連立代数方程式
の解からなる複素数z0、及びzi,(i=1,2,…,q−1)
のいずれかに置換して出力する置換手段とを備えること
により、複素多値直交系列を生成することができる。
元を有する有限体GF(q)の元を成分とし、kを2以上
の整数とし周期Nがqk−1の多元M系列を出力するM系
列発生手段と、このM系列発生手段の出力に接続され多
元M系列の成分をその値に応じて、次の連立代数方程式
の解からなる複素数z0、及びzi,(i=1,2,…,q−1)
のいずれかに置換して出力する置換手段とを備えること
により、複素多値直交系列を生成することができる。
但し、modq-1(・)はq−1を法とする演算であり、
演算結果が0のときq−1と書くものとする。また、*
は複素共役を表す。
演算結果が0のときq−1と書くものとする。また、*
は複素共役を表す。
また、上記のように構成されたレーダ装置では、符号
系列を用いて正弦波信号を符号変調して送信信号を出力
する変調器と、検波信号と符号系列との相関処理演算を
して復調信号を得る復調器と、上記の変調器と復調器と
に符号系列を供給する系列発生手段とを備え、系列発生
手段として直交系列発生器が複素多値直交系列を生成す
ることにより、符号変調された送信信号のスペクトラム
を広げることが可能となり、上記の複素多値直交系列の
特性から、従来の多相直交系列に比べて、位相と振幅の
切替え数の系列周期依存度を小さくすることができる。
系列を用いて正弦波信号を符号変調して送信信号を出力
する変調器と、検波信号と符号系列との相関処理演算を
して復調信号を得る復調器と、上記の変調器と復調器と
に符号系列を供給する系列発生手段とを備え、系列発生
手段として直交系列発生器が複素多値直交系列を生成す
ることにより、符号変調された送信信号のスペクトラム
を広げることが可能となり、上記の複素多値直交系列の
特性から、従来の多相直交系列に比べて、位相と振幅の
切替え数の系列周期依存度を小さくすることができる。
[実施例] この発明を説明するのに必要な有限体の定義とその基
本性質について、先ず、説明する。
本性質について、先ず、説明する。
ここでいう有限体とは“数学辞典(第3版)”岩波書
店(1985)に定義さているものと同じである。即ち、2
つ以上かつ有限個の元を含む集合において、2つの算法
(加法及び乗法)が定義され、各々の算法に対する逆元
が一意的に存在し、かつ加法と乗法の間に分配法則が成
立する集合を有限体と呼ぶ。一般にq個の元をもつ有限
体をGF(q)と表記する。
店(1985)に定義さているものと同じである。即ち、2
つ以上かつ有限個の元を含む集合において、2つの算法
(加法及び乗法)が定義され、各々の算法に対する逆元
が一意的に存在し、かつ加法と乗法の間に分配法則が成
立する集合を有限体と呼ぶ。一般にq個の元をもつ有限
体をGF(q)と表記する。
有限体GF(q)の基本性質は宮川,岩垂他:“符号理
論(第3版)”昭晃堂(1976)に、以下のように明らか
にされている。
論(第3版)”昭晃堂(1976)に、以下のように明らか
にされている。
〔a〕pを素数として、qがq=pm(mは正の整数)
のときのみ有限体が存在する。例えば、qが2,4,5,7で
あるような有限体は存在するがqが6であるような有限
体は存在しない。
のときのみ有限体が存在する。例えば、qが2,4,5,7で
あるような有限体は存在するがqが6であるような有限
体は存在しない。
〔b〕GF(q)は必ず零元を含み、これは0で表され
る。また、GF(q)は必ず単位元を含み、特にこれは1
で表される。
る。また、GF(q)は必ず単位元を含み、特にこれは1
で表される。
〔c〕GF(q)は必ずξq-1=1を満足する元ξを含
み、ξは原始元と呼ばれる。
み、ξは原始元と呼ばれる。
〔d〕GF(q)の零元以外の元は、原始元ξのべき乗
で与えられるq−1個の元ξ,ξ2,…,ξq-1(=1)
を用いて表すことができる。例えば、GF(5)は5を法
とする算法により定義される有限体であって、その元が
0,1,2,3,4であるGF(5)の原始元は2である。ξ=2
とすると、ξ=2,ξ2=4,ξ3=8=3,ξ4=16=1で
あるから、GF(5)の零元以外の元は原始元ξのべき乗
で表せることが分かる。
で与えられるq−1個の元ξ,ξ2,…,ξq-1(=1)
を用いて表すことができる。例えば、GF(5)は5を法
とする算法により定義される有限体であって、その元が
0,1,2,3,4であるGF(5)の原始元は2である。ξ=2
とすると、ξ=2,ξ2=4,ξ3=8=3,ξ4=16=1で
あるから、GF(5)の零元以外の元は原始元ξのべき乗
で表せることが分かる。
さて、本発明の直交系列発生器の実施例について図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
第1図は本発明による直交系列発生器の一実施例を示
す構成図である。
す構成図である。
図中、(20)は線形帰還シフトレジスタからなる多元
M系列発生手段(以下、線形帰還シフトレジスタと適宜
記す)、(21)は上記の多元M系列発生手段(20)が生
成する系列{αn}の成分αnの値に応じて、第30式、
第31式の連立代数方程式の解からなる多種類の複素数
z0,z1,…,zq-1のいずれかに置換して出力する置換手段
を備えた成分置換手段であり、この成分置換手段はマイ
クロコンピュータを備えて構成されている。
M系列発生手段(以下、線形帰還シフトレジスタと適宜
記す)、(21)は上記の多元M系列発生手段(20)が生
成する系列{αn}の成分αnの値に応じて、第30式、
第31式の連立代数方程式の解からなる多種類の複素数
z0,z1,…,zq-1のいずれかに置換して出力する置換手段
を備えた成分置換手段であり、この成分置換手段はマイ
クロコンピュータを備えて構成されている。
先ず、上記の多元M系列発生手段(20)として線形帰
還シフトレジスタの構成、動作について説明する。
還シフトレジスタの構成、動作について説明する。
第1図において、(22a)(22b)(22c)は1タイム
スロットの遅延素子、(23a)(23b)(23c)は有限体
の上の乗算を行う演算器(以下、乗算器と記す)、(24
a)(24b)は有限体の上の加算を行う演算器(以下、加
算器と記す)である。上記の遅延素子(22a)〜(22c)
に最初設定する値を夫々γn,βn,αnとする。遅延素子
は1つ前のクロック時点の入力を1タイムスロット間だ
け蓄積して、次の時点に出力端子に送り出す。従って、
γn,βn,αnはクロックに同期して、矢印の方向の乗算
器(23a)(23b)(23c)にそれぞれ転送される。
スロットの遅延素子、(23a)(23b)(23c)は有限体
の上の乗算を行う演算器(以下、乗算器と記す)、(24
a)(24b)は有限体の上の加算を行う演算器(以下、加
算器と記す)である。上記の遅延素子(22a)〜(22c)
に最初設定する値を夫々γn,βn,αnとする。遅延素子
は1つ前のクロック時点の入力を1タイムスロット間だ
け蓄積して、次の時点に出力端子に送り出す。従って、
γn,βn,αnはクロックに同期して、矢印の方向の乗算
器(23a)(23b)(23c)にそれぞれ転送される。
各乗算器は、予め各乗算器に設定しておく帰還係数
h2,h1,h0と、各クロック毎にその入力時点の入力γn,β
n,αnの積を求め、演算結果であるh2γn,h1βn,h0αn
を出力する。加算器(24b)は2入力端子に加わるh1β
nとh0αnとの和を求め、演算結果のfnを出力し、加算
器(24a)に転送する。加算器(24a)も同じクロックに
同期して2入力端子に加わる上記のfnと転送されてくる
h2γnとの和を求め、演算結果のenを出力し遅延素子
(22a)に転送する。以上の動作がnについて繰り返さ
れ、系列{αn}を生成する。
h2,h1,h0と、各クロック毎にその入力時点の入力γn,β
n,αnの積を求め、演算結果であるh2γn,h1βn,h0αn
を出力する。加算器(24b)は2入力端子に加わるh1β
nとh0αnとの和を求め、演算結果のfnを出力し、加算
器(24a)に転送する。加算器(24a)も同じクロックに
同期して2入力端子に加わる上記のfnと転送されてくる
h2γnとの和を求め、演算結果のenを出力し遅延素子
(22a)に転送する。以上の動作がnについて繰り返さ
れ、系列{αn}を生成する。
上記説明における乗算、加算は有限体GF(q)の上で
定義される乗算、加算でありαn,βn,γn,h0,h1,h2,fn,
enは全て、有限体GF(q)の元であり、0,ξ,ξ2,…,
ξq-1のいずれかの値をとる。
定義される乗算、加算でありαn,βn,γn,h0,h1,h2,fn,
enは全て、有限体GF(q)の元であり、0,ξ,ξ2,…,
ξq-1のいずれかの値をとる。
以上のような構成の線形帰還シフトレジスタにおい
て、遅延素子(22a)〜(22c)に全ゼロ以外の初期値を
入れて生成する系列{αn}は多元M系列として知られ
ている。多元M系列は線形帰還シフトレジスタから生成
される系列のうち周期が最大のものである。
て、遅延素子(22a)〜(22c)に全ゼロ以外の初期値を
入れて生成する系列{αn}は多元M系列として知られ
ている。多元M系列は線形帰還シフトレジスタから生成
される系列のうち周期が最大のものである。
第1図の例では線形帰還シフトレジスタの遅延素子が
3段であるが、これをk段に拡張することができる。但
し、k段の線形帰還シフトレジスタの多元M系列を生成
するためには帰還係数の値がある限られた組合わせを満
足する必要があり、この組合せは既に求められていて、
その一例を第1A図に示す。帰還係数hiはGF(q)の元で
あるから、0以外の元は原始元ξを用いて、 hi=ξmi,(mi=1,…,q−1) (32) と表せるので、第1A図では0元は0、その他の元はmiの
値を用いて表している。
3段であるが、これをk段に拡張することができる。但
し、k段の線形帰還シフトレジスタの多元M系列を生成
するためには帰還係数の値がある限られた組合わせを満
足する必要があり、この組合せは既に求められていて、
その一例を第1A図に示す。帰還係数hiはGF(q)の元で
あるから、0以外の元は原始元ξを用いて、 hi=ξmi,(mi=1,…,q−1) (32) と表せるので、第1A図では0元は0、その他の元はmiの
値を用いて表している。
次に、上記の成分置換手段(21)の動作について説明
する。成分置換手段(21)は線形帰還シフトレジスタ
(20)が生成した多元M系列{αn}を入力し、成分α
nの値に応じて、新たな成分θnに置換して出力する成
分置換手段を備えていて、その手段はマイクロコンピュ
ータのプログラムにより実現している。
する。成分置換手段(21)は線形帰還シフトレジスタ
(20)が生成した多元M系列{αn}を入力し、成分α
nの値に応じて、新たな成分θnに置換して出力する成
分置換手段を備えていて、その手段はマイクロコンピュ
ータのプログラムにより実現している。
第2図は成分置換手段(21)の動作を示すフローチャ
ートである。ステップ(25)で線形帰還シフトレジスタ
(20)から逐次転送されてくる多元M系列{αn}の成
分αnを入力し、次にステップ(26a)〜(26c)で、そ
の成分αnが0,ξ,…,ξq-1のいずれであるかを判断
する。αn=0の場合、ステップ(27a)でθn=z0な
る複素数に設定し、αn=ξの場合、ステップ(27b)
でθn=z1なる複素数に設定し、αn=ξi,(i=1,2,
…,q−1)の場合、ステップ(27c)でθn=ziなる複
素数に設定し、いずれの場合も次のステップ(28)で外
部に出力し、新たな直交系列{θn}を生成する。
ートである。ステップ(25)で線形帰還シフトレジスタ
(20)から逐次転送されてくる多元M系列{αn}の成
分αnを入力し、次にステップ(26a)〜(26c)で、そ
の成分αnが0,ξ,…,ξq-1のいずれであるかを判断
する。αn=0の場合、ステップ(27a)でθn=z0な
る複素数に設定し、αn=ξの場合、ステップ(27b)
でθn=z1なる複素数に設定し、αn=ξi,(i=1,2,
…,q−1)の場合、ステップ(27c)でθn=ziなる複
素数に設定し、いずれの場合も次のステップ(28)で外
部に出力し、新たな直交系列{θn}を生成する。
上記の複素数z0,z1,…,zq-1は、第30式、第31式の連
立代数方程式の解からなり、以下に示すように解くこと
ができて、解は第49式、第50式で与えられる。この解を
予め求めて成分置換器のマイクロコンピュータに与えて
おく。
立代数方程式の解からなり、以下に示すように解くこと
ができて、解は第49式、第50式で与えられる。この解を
予め求めて成分置換器のマイクロコンピュータに与えて
おく。
以下、第30式、第31式の連立代数方程式の解法につい
て一例を説明する。
て一例を説明する。
上記の連立代数方程式の未知数の数はq個(z0,z1,
…,zq-1)である。一方、方程式の数はq−1個である
から、連立代数方程式の解は不定解となり、未知数の1
つを定数とおいて解くことができる。ここで、z0を定数
とし、 今、z0=0とするとzi=0,(i=1,2,…,q−1)なる
自明の解が得られ、この解は物理的な意味をもたないの
で考えないで、 z0=C(≠0), (35) とおく。更に、z1,z2,…,zq-1に対し、 xi=zi+1/C,(i=0,1,…,q−2) (36) なる変数変換を行えば、第30式、第31式の連立代数方程
式は次式のように表せる。
…,zq-1)である。一方、方程式の数はq−1個である
から、連立代数方程式の解は不定解となり、未知数の1
つを定数とおいて解くことができる。ここで、z0を定数
とし、 今、z0=0とするとzi=0,(i=1,2,…,q−1)なる
自明の解が得られ、この解は物理的な意味をもたないの
で考えないで、 z0=C(≠0), (35) とおく。更に、z1,z2,…,zq-1に対し、 xi=zi+1/C,(i=0,1,…,q−2) (36) なる変数変換を行えば、第30式、第31式の連立代数方程
式は次式のように表せる。
但し、第38式では、たたみ込み積分Σが巡回的である
ことを暗黙に了解して、q−1を法とする演算の記号mo
dq-1(・)を省略している。以下、たたみ込み積分はす
べて巡回的であるとして、この記号を省略する。
ことを暗黙に了解して、q−1を法とする演算の記号mo
dq-1(・)を省略している。以下、たたみ込み積分はす
べて巡回的であるとして、この記号を省略する。
第38式を第37式に代入して、次式を得る。
ここで、L0=q−1とおき、xiの離散フーリエ変換を
Xmとすると次式を得る。
Xmとすると次式を得る。
|Xm|2は離散フーリエ変換の性質を用いて次式のよう
に表せる。
に表せる。
上記の第41式に第38式、第39式を代入して、次式を得
る。
る。
ここで、以下の第43式、第44式の関係を用いて、第42
式を書き直すと、第45式、第46式を得ることができる。
式を書き直すと、第45式、第46式を得ることができる。
|X0|2=−(X0+X0 *)+(−qk-1+q)/qk-1, (45) |Xm|2=−(X0+X0 *)+(qk−2qk-1+1)/qk-1, (4
6) (m=1,…,L0−1) 上記第45式を変形して整理すれば、X0は複素平面にお
いて、中心(−1,0),半径 の円周上の任意の点で表せる。一方、Xm,(m=1,…,q
−2)は第46式より任意の実定数Km,(m=1,…,L0−
1)を用いて、次式で表せる。
6) (m=1,…,L0−1) 上記第45式を変形して整理すれば、X0は複素平面にお
いて、中心(−1,0),半径 の円周上の任意の点で表せる。一方、Xm,(m=1,…,q
−2)は第46式より任意の実定数Km,(m=1,…,L0−
1)を用いて、次式で表せる。
Xm=[−(X0+X0 *) +(qk−2qk-1+1)/qk-1]1/2・exp(jKm), (47) 以上により第30式、第31式の連立代数方程式の解z0,z
1,…,zq-1は、第3A図に示すフローチャートの手順によ
り求めることができる。
1,…,zq-1は、第3A図に示すフローチャートの手順によ
り求めることができる。
先ず、ステップ(35)で第3Z図に示す中心(−1,
0),半径 の複素平面上の円周上の任意の1点よりX0の値を設定す
る。
0),半径 の複素平面上の円周上の任意の1点よりX0の値を設定す
る。
次に、ステップ(36)で第47式に従い、Xm,(m=1,
…,q−2)の値を設定する。ここで、Kmは任意の実定数
とする。
…,q−2)の値を設定する。ここで、Kmは任意の実定数
とする。
次に、ステップ(37)でX0,Xm,(m=1,…,q−2)を
逆離散フーリエ変換して、xi,(i=0,1,…,q−2)を
導出する。
逆離散フーリエ変換して、xi,(i=0,1,…,q−2)を
導出する。
次に、ステップ(38)でxiに定数C≠0を乗じて、z
i+1,(i=0,1,…,q−2)を求める。
i+1,(i=0,1,…,q−2)を求める。
z0=C (49) ここに、Cは0でない任意の複素定数、Km,(m=1,
…,q−2)は任意の実定数である。また、X0は次式を満
足する複素定数である。
…,q−2)は任意の実定数である。また、X0は次式を満
足する複素定数である。
|X0+1|2=1/qk-2, (51) さて、複素数z0,z1,…,zq-1が第30式と第31式の連立
代数方程式の解からなるとき、系列{θn}が直交系列
となることは系列{θn}の自己相関関数ρ(m)に含
まれるzi *zj,(i,j=0,1,…,q−1)の同類項の個数を
調べることで示すことができる。
代数方程式の解からなるとき、系列{θn}が直交系列
となることは系列{θn}の自己相関関数ρ(m)に含
まれるzi *zj,(i,j=0,1,…,q−1)の同類項の個数を
調べることで示すことができる。
zi *zj,(i,j=0,1,…,q−1)の同類項の個数をΓij
(m)で表すと、系列{θn}の自己相関関数ρ(m)
は次式で表すことができる。
(m)で表すと、系列{θn}の自己相関関数ρ(m)
は次式で表すことができる。
Γij(m),(i,j=0,1,…,q−1)の具体的な値は
多元M系列の性質から次のように導出することができ
る。
多元M系列の性質から次のように導出することができ
る。
m=r(qk-1−1)/(q−1),(r=1,2,…,q−
2)のとき、 m≠r(qk-1−1)/(q−1),(r=1,2,…,q−
2)のとき、 第53式、第54式を第52式に代入して、その右辺を零
(系列{θn}が直交系列であるための条件)とおい
て、第30式、第31式の連立代数方程式を得る。よって、
複素数z0,z1,…,zq-1が第30式と第31式の連立代数方程
式の解であるとき、系列{θn}が直交系列であると言
える。
2)のとき、 m≠r(qk-1−1)/(q−1),(r=1,2,…,q−
2)のとき、 第53式、第54式を第52式に代入して、その右辺を零
(系列{θn}が直交系列であるための条件)とおい
て、第30式、第31式の連立代数方程式を得る。よって、
複素数z0,z1,…,zq-1が第30式と第31式の連立代数方程
式の解であるとき、系列{θn}が直交系列であると言
える。
次に、本発明の直交系列発生器が生成する直交系列の
具体例として、q=3,k=3,N=26の場合を以下に示す。
具体例として、q=3,k=3,N=26の場合を以下に示す。
(11100202122102220010121120), 上記の系列は、複素多値直交系列の1周期分を表して
おり、各数字はシンボルであり、各シンボルに対応する
成分の値は次の通りである。
おり、各数字はシンボルであり、各シンボルに対応する
成分の値は次の通りである。
0→z0=1.0 1→z1=−1.38+j0.289 =1.412exp(j168π/180) 2→z2=0.382+j0.289 =0.479exp(j37π/180) (55) 第4A図は、上記直交系列の成分のベクトル図である。
次に、本発明の直交系列発生器の他の実施例として、
請求項2及び3に対応する生成する複素多値直交系列が
特定の例の場合について説明する。
請求項2及び3に対応する生成する複素多値直交系列が
特定の例の場合について説明する。
本発明の直交系列発生器の成分置換器(21)が多元M
系列の成分を、その値に応じて第30式,第31式の連立代
数方程式の解からなる複素数z0,z1,…,zq-1のいずれか
に置換して出力する複素多値直交系列の発生方式につい
ては既に説明し、上記第30式,第31式の連立代数方程式
の解は第49式,第50式に示した。
系列の成分を、その値に応じて第30式,第31式の連立代
数方程式の解からなる複素数z0,z1,…,zq-1のいずれか
に置換して出力する複素多値直交系列の発生方式につい
ては既に説明し、上記第30式,第31式の連立代数方程式
の解は第49式,第50式に示した。
上記の第49式,第50式は一義的に決定されない定数
X0,Kmを含み、X0,Kmの値に応じて無数の解が存在する。
X0,Kmを含み、X0,Kmの値に応じて無数の解が存在する。
本発明の他の実施例1として、上記の連立代数方程式
の解z0,z1,…,zq-1の絶対値を全て等しくするようにKm,
X0を決定する成分置換手段(21)の構成と特定の直交系
列の具体例について説明し、次いで、他の実施例2とし
て上記の連立代数方程式の解z0,z1,…,zq-1の偏角を全
て等しくするようにKm,X0を決定する成分置換手段(2
1)の構成と特定の直交系列の具体例について説明す
る。
の解z0,z1,…,zq-1の絶対値を全て等しくするようにKm,
X0を決定する成分置換手段(21)の構成と特定の直交系
列の具体例について説明し、次いで、他の実施例2とし
て上記の連立代数方程式の解z0,z1,…,zq-1の偏角を全
て等しくするようにKm,X0を決定する成分置換手段(2
1)の構成と特定の直交系列の具体例について説明す
る。
先ず、本発明の他の実施例1について、新たな直交系
列の成分z0,z1,…,zq-1の絶対値を全て等しくするX0,Km
はそれぞれ以下の式で与えられる。
列の成分z0,z1,…,zq-1の絶対値を全て等しくするX0,Km
はそれぞれ以下の式で与えられる。
X0は第56式、若しくは第57式で与えられ、Kmは第58式
の連立代数方程式の解で与えられる。
の連立代数方程式の解で与えられる。
X0={(1−qk-1)/qk-1} +j{(qk−1)1/2/qk-1} (56) X0={(1−qk-1)/qk-1} −j{(qk−1)1/2/qk-1} (57) γ0γexp{j(K1−K0)}+γ2exp{j(K2−K1)} +…+γ0γexp{j(K0−Kq-2)}=0 γ0γexp{j(K2−K0)}+γ2exp{j(K3−K1)} +…+γ2exp{j(K1−Kq-2)}=0 γ0γexp{j(Kq-2−K0)} +γ0γexp{j(K0−K1)}+…+γ2exp{j(Kq-3 −Kq-2)}=0 (58) 但し、 tanK0=±(qk−1)1/2/(1−qk-1) (59) γ0={(qk-1+q−2)/qk-1}1/2, (60) γ={(qk−1)/qk-1}1/2, (61) 第58式の連立代数方程式はqが比較的小さいときは、
次のように解析的に解くことがでる。
次のように解析的に解くことがでる。
q=3の場合、 K1=π/2+K0, (62) q=4の場合、 K1=cos-1(γ/2γ0)+K0, (63a) K2=K1, (63b) q=5の場合、 K1=π/2−(1/2)COS-1(−γ)+K0, (64a) K2=K0 (64b) K3=π/2+(1/2)COS-1(−γ)+K0, (64c) qが大きい場合、第58式を解析的に解くことは困難で
あるが、Newton−Raphson法等の数値解法を用いること
により、第58式を数値的に解き、Kmの具体的な数値を得
ることができる。
あるが、Newton−Raphson法等の数値解法を用いること
により、第58式を数値的に解き、Kmの具体的な数値を得
ることができる。
以上により、絶対値が全て等しくなる第30式,第31式
の連立代数方程式の解は第3B図に示すフローチャートの
手順により求めることができる。
の連立代数方程式の解は第3B図に示すフローチャートの
手順により求めることができる。
先ず、ステップ(39)で第56式、若しくは第57式によ
り、X0を求める。
り、X0を求める。
次に、ステップ(40)で第59式,第60式,第61式から
K0,γ0,γを求める。
K0,γ0,γを求める。
次に、ステップ(41)で第58式の連立代数方程式を解
いて、Kmを求める。
いて、Kmを求める。
次に、ステップ(42)で次式によりXmを求める。
Xm=γexp(jKm) 次に、ステップ(37)でXmを逆離散フーリエ変換して
xiを導出する。
xiを導出する。
次に、ステップ(38)でxiに定数C≠0を乗じて、z
i+1を求める。
i+1を求める。
z0=C (49) zi+1=Cxi,(i=0,…,q−2) (50) 以下に、第56式若しくは第57式、と第58式を満足する
X0,Kmによって、z0,z1,…,zq-1の全ての絶対値が等しく
なることを示す。z0,z1,…,zq-1の絶対値が等しいこと
は、第49式、第50式の関係から |xi|2=|zi+1/C|2=|z0/C|2=1 (65) (i=0,1,…,q−2) と書けるから、xi,(i=0,…,q−2)の絶対値が1に
なることと等価である。
X0,Kmによって、z0,z1,…,zq-1の全ての絶対値が等しく
なることを示す。z0,z1,…,zq-1の絶対値が等しいこと
は、第49式、第50式の関係から |xi|2=|zi+1/C|2=|z0/C|2=1 (65) (i=0,1,…,q−2) と書けるから、xi,(i=0,…,q−2)の絶対値が1に
なることと等価である。
一方、第65式の左辺|xi|2は第48式の関係を用いて次
のように書くことができる。
のように書くことができる。
第66b式から第66c式への変形はm=n+n′とおき、
総和Σが巡回的であることを用いている。次いで、第66
c式の両辺を離散フーリエ変換して次式を得る。
総和Σが巡回的であることを用いている。次いで、第66
c式の両辺を離散フーリエ変換して次式を得る。
第67b式から第67c式への変形には、 を用いた。第65式より|xi|2=1,(i=0,…,q−2)で
あるから、第67c式は次式で表わすことができる。
あるから、第67c式は次式で表わすことができる。
ここで、 X0=γ0exp(jK0), (70) Xm=γexp(jKm), (71) (m=1,…,q−2) とおいて、第69式を書き直すと、 γ0 2+(q−2)γ2=(q−1)2 (72) と第58式を得る。
一方、第45式と第70式、第46式と第71式と比較して、 γ0 2=−2γ0cosK0+(q−qk-1)/qk-1, (73) γ2=−2γ0cosK0+(qk−2qk-1+1)/qk-1, (74) の関係式が成立する。第72式,第73式,第74式を連立さ
せて解くことにより、第59式,第60式,第61式が得られ
る。
せて解くことにより、第59式,第60式,第61式が得られ
る。
以上により、第30式,第31式の連立代数方程式の解
z0,z1,‥,zq-2の絶対値を等しくするX0,Kmは第56式若し
くは第57式,と第58式で与えられることが分かる。
z0,z1,‥,zq-2の絶対値を等しくするX0,Kmは第56式若し
くは第57式,と第58式で与えられることが分かる。
以上のようにして決定した定数Km,X0によって、全て
の絶対値が等しいz0,z1,‥,zq-1を予め求め、マイクロ
コンピュータに与えて成分置換手段(21)を構成し、第
2図の成分置換手段の動作を示すフローチャートに従っ
て、上記直交系列を発生する。
の絶対値が等しいz0,z1,‥,zq-1を予め求め、マイクロ
コンピュータに与えて成分置換手段(21)を構成し、第
2図の成分置換手段の動作を示すフローチャートに従っ
て、上記直交系列を発生する。
本発明の直交系列発生器が発生する直交系列の具体例
として、q=3,k=3,N=26の場合を次に示す。
として、q=3,k=3,N=26の場合を次に示す。
(111002021221022200101121120) 上記の例は、直交系列の1周期分を表わしており、各
数字はシンボルであり、各シンボルに対応する複素数は
次の通りである。
数字はシンボルであり、各シンボルに対応する複素数は
次の通りである。
0→z0=1.0 1→z1=j1.0 =1.0exp(j90π/180) 2→z2=−0.901+j0.433 =1.0exp(j205.7π/180) (75) 第4B図は上記の直交系列の一列の成分のベクトル図で
ある。
ある。
第4B図に示すように本発明の直交系列発生器が発生す
る直交系列の成分の絶対値はすべて同じであるから、こ
の意味でこの直交系列は多相直交系列である。即ち、本
発明による直交系列発生器は特別な場合として多相直交
系列を生成することができる。
る直交系列の成分の絶対値はすべて同じであるから、こ
の意味でこの直交系列は多相直交系列である。即ち、本
発明による直交系列発生器は特別な場合として多相直交
系列を生成することができる。
Frankが示した従来の多相直交系列では特定の系列周
期Nのとき相の数はN1/2で与えられたのに対し、本発
明に係わる直交系列では(N+1)1/kで与えられ、周
期Nが大きい場合にも従来の多相直交系列に比べ、相の
数は小さいという利点がある。
期Nのとき相の数はN1/2で与えられたのに対し、本発
明に係わる直交系列では(N+1)1/kで与えられ、周
期Nが大きい場合にも従来の多相直交系列に比べ、相の
数は小さいという利点がある。
次いで、本発明の他の実施例2として、第30式、第31
式の連立代数方程式の解z0,z1,…,zq-1の偏角を全て等
しくするようにKm,X0を決定する成分置換手段(21)の
構成とその直交系列の具体例について説明する。
式の連立代数方程式の解z0,z1,…,zq-1の偏角を全て等
しくするようにKm,X0を決定する成分置換手段(21)の
構成とその直交系列の具体例について説明する。
本発明の他の実施例2について、新たな直交系列の成
分z0,z1,…,zq-1の偏角を全て等しくするX0,Kmはそれぞ
れ以下の式で与えられる。
分z0,z1,…,zq-1の偏角を全て等しくするX0,Kmはそれぞ
れ以下の式で与えられる。
即ち、X0は第76式若しくは第77式で与えられ、Kmは第
78式で与えられる。
78式で与えられる。
X0=−1+1/(qk-2)1/2, (76) 若しくは、 X0=−1−1/(qk-2)1/2, (77) と、 Km=−K-m=−Kq-1-m, (78) (m=1,2,‥,q−2) 第78式はKmが例えば、 Km=m/(q−1), (79) で表わされるようなm対する奇関数であることを示して
いる。
いる。
これより、偏角が全て等しくなる第30式、第31式の連
立方程式の解は第3C図に示すフローチャートの手順によ
り求めることがでできる。
立方程式の解は第3C図に示すフローチャートの手順によ
り求めることがでできる。
はじめに、ステップ(39)で第76式、若しくは第77式
により、X0を求める。
により、X0を求める。
次に、ステップ(41)で第78式を満足するKmを設定す
る。
る。
次に、ステップ(36)で第47式によりXmを求める。
Xm=[−(X0+X0 *) +(qk−2qk-1+1)/qk-1]1/2exp(jKm) (47) 次に、ステップ(37)でXmを逆離散フーリエ変換し
て、xiを導出する。
て、xiを導出する。
次に、ステップ(38)でxiに定数C≠0を乗じて、z
i+1を求める。
i+1を求める。
z0=C,(C≠0) (49) zi+1=Cxi,(i=0,…,q−2) (50) 以下に、第76式若しくは第77式と、第78式を満足する
X0,Kmによってz0,z1,…,zq-1の偏角が全て等しくなるこ
とを説明する。
X0,Kmによってz0,z1,…,zq-1の偏角が全て等しくなるこ
とを説明する。
z0,z1,…,zq-1の偏角が等しい場合、z1/z0,z2/z0,…,
zq-1/z0は全て実数となる。
zq-1/z0は全て実数となる。
一方、第49式、第50式の関係から、 xi=zi+1/C=zi+1/z0 (80) (i=0,1,…,q−2) であるから、z0,z1,…,zq-1の偏角が全て等しくなるこ
とはzi+1/Cが実数であることと等価である。zi+1/Cが実
数であるためには、第50式の関係より、 X0=実数 (81) が成立すれば十分である。
とはzi+1/Cが実数であることと等価である。zi+1/Cが実
数であるためには、第50式の関係より、 X0=実数 (81) が成立すれば十分である。
先ず、第81式と第51式を連立させて解けば第56式若し
くは第57式が導出されることは明らかである。
くは第57式が導出されることは明らかである。
一方、第82式の左辺は、 但し、K0=0, と変形できるから、Kmが第78式に示すように奇関数であ
れば、sin[Km+{2πim/(q−1)}]もmに対して
奇関数となり、その積分値の次式は零となる。
れば、sin[Km+{2πim/(q−1)}]もmに対して
奇関数となり、その積分値の次式は零となる。
従って、Kmが奇関数であるとき第82式が成立すること
が分かる。
が分かる。
以上により、第30式、第31式の連立代数方程式の解
z0,z1,…,zq-1の偏角を全て等しくするX0,Km,(m=1,
…q−2)は第76式若しくは第77式と、第78式で与えら
れることが分かる。
z0,z1,…,zq-1の偏角を全て等しくするX0,Km,(m=1,
…q−2)は第76式若しくは第77式と、第78式で与えら
れることが分かる。
このようにして決定した定数Km,X0によって、全ての
偏角が等しいz0,z1,…,zq-1を予め求め、マイクロコン
ピュータに与えて成分置換手段(21)を構成し、第2図
の成分置換手段の動作を示すフローチャートに従って、
上記直交系列を出力する。
偏角が等しいz0,z1,…,zq-1を予め求め、マイクロコン
ピュータに与えて成分置換手段(21)を構成し、第2図
の成分置換手段の動作を示すフローチャートに従って、
上記直交系列を出力する。
本発明の直交系列発生器が発生する直交系列の具体例
として、q=3,k=3,N=26の場合を次に示す。
として、q=3,k=3,N=26の場合を次に示す。
(111002021222102220010121120) 上記の系列は直交系列の1周期分を表にしており、各
数字はシンボルであり、各シンボルに対応する複素数は
次の通りである。
数字はシンボルであり、各シンボルに対応する複素数は
次の通りである。
0→z0=1.0 1→z1=0.911 2→z2=0.488 (84) 第4C図は上記直交系列の成分ベクトル図である。本発
明の直交系列発生器が発生する直交系列の成分は、この
場合実数であるから、この直交系列は実多値直交系列と
も呼ぶことができる。
明の直交系列発生器が発生する直交系列の成分は、この
場合実数であるから、この直交系列は実多値直交系列と
も呼ぶことができる。
即ち、本発明の直交系列発生器では、特別な場合とし
て実多値直交系列を発生することができる利点がある。
て実多値直交系列を発生することができる利点がある。
次に、本発明のレーダ装置の一実施例について説明す
る。
る。
第5図は本発明の直交系列発生器を備えたレーダ装置
の実施例の構成図である。
の実施例の構成図である。
第5図中、(12A)は複素多値直交系列{θn}を用
いて正弦波信号を符号変調する変調器、(19A)は検波
信号(V)と複素多値直交系列{θn}との相関処理演
算をして復調信号Z(k)を得る復調器、(29A)は本
発明の複素多値直交系列{θn}を発生する第1図に示
す構成をもつ直交系列発生器である。その他は第13図に
示された従来のレーダ装置の構成と同等である。
いて正弦波信号を符号変調する変調器、(19A)は検波
信号(V)と複素多値直交系列{θn}との相関処理演
算をして復調信号Z(k)を得る復調器、(29A)は本
発明の複素多値直交系列{θn}を発生する第1図に示
す構成をもつ直交系列発生器である。その他は第13図に
示された従来のレーダ装置の構成と同等である。
本発明のレーダ装置の動作の説明は、従来の技術で既
に説明した各信号の数式(第16a式〜第24式)におい
て、直交系列の成分anを、複素多値直交系列の成分θn
に置き換えて説明することができる。共通部分の説明は
省略する。
に説明した各信号の数式(第16a式〜第24式)におい
て、直交系列の成分anを、複素多値直交系列の成分θn
に置き換えて説明することができる。共通部分の説明は
省略する。
第6A図は、第5図に示す本発明のレーダ装置における
変調器(12A)の構成例を示す。図中、(35)は移相
器、(36)は制御器、(37)はスイッチ、(38)は増幅
器である。
変調器(12A)の構成例を示す。図中、(35)は移相
器、(36)は制御器、(37)はスイッチ、(38)は増幅
器である。
変調器(12A)において符号変調された送信信号U
(t)を、Ancos(ωt+φn)で表すと、複素多値直
交系列の成分がとる複素数の絶対値と偏角はそれぞれ送
信信号の振幅Anと位相φnに対応する。本発明の実施例
として第55式に示した複素3値直交系列の場合、An,φ
nは夫々以下となる。
(t)を、Ancos(ωt+φn)で表すと、複素多値直
交系列の成分がとる複素数の絶対値と偏角はそれぞれ送
信信号の振幅Anと位相φnに対応する。本発明の実施例
として第55式に示した複素3値直交系列の場合、An,φ
nは夫々以下となる。
A0=1,φ0=0 A1=1.412,φ1=168π/180 A2=0.479,φ2=37π/180 (85) 変調器の2個の移相器(35)は局部発振器(11)から
送られた正弦波信号の位相を夫々φ1,φ2進め、2個の
増幅器(38)は正弦波信号の振幅を夫々A1倍、A2倍増幅
するようにしてある。スイッチ(37)は正弦波信号の送
り先をτ時間毎に切替えるもので、その動作は制御器
(36)から送られるコマンド信号C0に従う。
送られた正弦波信号の位相を夫々φ1,φ2進め、2個の
増幅器(38)は正弦波信号の振幅を夫々A1倍、A2倍増幅
するようにしてある。スイッチ(37)は正弦波信号の送
り先をτ時間毎に切替えるもので、その動作は制御器
(36)から送られるコマンド信号C0に従う。
制御器(36)は本発明による直交系列の成分θnの振
幅と位相に応じて、コマンド信号C0を生成する。例えば
振幅1で位相が0の場合はスイッチ(37)の端子Iと端
子Oを接続するようなコマンド信号C0を生成し、振幅A1
で位相がφ1の場合はスイッチ(37)の端子Iと端子A
を接続するようなコマンド信号C0を生成し、振幅A2で位
相がφ2の場合はスイッチ(37)の端子Iと端子Bを接
続するようなコマンド信号C0を生成する。
幅と位相に応じて、コマンド信号C0を生成する。例えば
振幅1で位相が0の場合はスイッチ(37)の端子Iと端
子Oを接続するようなコマンド信号C0を生成し、振幅A1
で位相がφ1の場合はスイッチ(37)の端子Iと端子A
を接続するようなコマンド信号C0を生成し、振幅A2で位
相がφ2の場合はスイッチ(37)の端子Iと端子Bを接
続するようなコマンド信号C0を生成する。
以上のように、本発明の実施例として複素3値直交系
列を用いた場合は、変調器における位相及び振幅の切替
え数は3であり、その結果、変調器を構成する移相器及
び増幅器のチャンネル数は2となる。
列を用いた場合は、変調器における位相及び振幅の切替
え数は3であり、その結果、変調器を構成する移相器及
び増幅器のチャンネル数は2となる。
一般に、複素多値直交系列の場合、系列の周期Nはqk
−1で表せるから、変調器における位相及び振幅の切替
え数は、q=(N+1)1/kとなり、従来の多相直交系
列の場合、変調器における位相の切替え数がL=N1/2
となるのに比べて、少なくすることができる。
−1で表せるから、変調器における位相及び振幅の切替
え数は、q=(N+1)1/kとなり、従来の多相直交系
列の場合、変調器における位相の切替え数がL=N1/2
となるのに比べて、少なくすることができる。
本発明のレーダ装置では、検波信号(V)と直交系列
{an}との相関処理演算を行う復調器(19A)におい
て、複素多値直交系列{θn}を用いた場合は、従来の
複素2値直交系列{an}とは相関演算の係数が相違して
いる。即ち、復調器(19A)は第22式に示される標本化
された検波信号(V)と直交系列発生器(29A)から送
られる複素多値直交系列{θn}を用いて、次式で表せ
る相関処理演算を行い、復調信号Z(k)を出力する。
{an}との相関処理演算を行う復調器(19A)におい
て、複素多値直交系列{θn}を用いた場合は、従来の
複素2値直交系列{an}とは相関演算の係数が相違して
いる。即ち、復調器(19A)は第22式に示される標本化
された検波信号(V)と直交系列発生器(29A)から送
られる複素多値直交系列{θn}を用いて、次式で表せ
る相関処理演算を行い、復調信号Z(k)を出力する。
上記第86式の復調信号Z(k)は、第22式から第24式
と同様に、複素多値直交系列{θn}の自己相関関数を
ρOR(m)として、次式で表せる。
と同様に、複素多値直交系列{θn}の自己相関関数を
ρOR(m)として、次式で表せる。
Z(k)=ηaexp(−jωτka)ρOR(k−ka) +ηbexp(−jωτkb)ρOR(k−kb) (87) 既に説明したように、複素多値直交系列{θn}の自
己相関関数のサイドローブの大きさは0である。従っ
て、符号変調に複素多値直交系列を用いた場合、復調信
号Z(k)の振幅波形は、第16図(c)に示すように、
隣接する2目標の電波反射強度(ηa,ηb)の大きさに
差がある場合でも、大信号のサイドローブに小信号のメ
インローブが埋もれることなく復調信号(Z)から2目
標信号(Za,Zb)を検出できる利点を有している。
己相関関数のサイドローブの大きさは0である。従っ
て、符号変調に複素多値直交系列を用いた場合、復調信
号Z(k)の振幅波形は、第16図(c)に示すように、
隣接する2目標の電波反射強度(ηa,ηb)の大きさに
差がある場合でも、大信号のサイドローブに小信号のメ
インローブが埋もれることなく復調信号(Z)から2目
標信号(Za,Zb)を検出できる利点を有している。
本発明のレーダ装置の送信信号の角周波数ωは、複素
多値直交系列を用いて正弦波信号を符号変調することに
より、他の電子装置による検出が格段に困難になる。
多値直交系列を用いて正弦波信号を符号変調することに
より、他の電子装置による検出が格段に困難になる。
今、複素多値直交系列{θn}を用いて正弦波信号を
符号変調した送信信号U(t)は第16a式から次式で表
せる。
符号変調した送信信号U(t)は第16a式から次式で表
せる。
但し、rect(t)は次式で定義される矩形関数であ
る。
る。
ここで、 θn=An・exp(jφn), (89) とすると、第88a式のU(t)の実信号は次式で表せ
る。
る。
さて、このように符号変調された送信信号U(t)を
他の電子装置が受信し、その角周波数を検出するため
に、U(t)を2乗検波した場合を想定する。この2乗
検波器出力信号をY(t)とすると、Y(t)は次式で
表せる。
他の電子装置が受信し、その角周波数を検出するため
に、U(t)を2乗検波した場合を想定する。この2乗
検波器出力信号をY(t)とすると、Y(t)は次式で
表せる。
上記第91b式において、従来の複素2値直交系列を用
いたレーダ装置で既に説明した場合と違って、複素多値
直交系列の場合、2φnの値が0又は2πの値をとるよ
うなことはない。
いたレーダ装置で既に説明した場合と違って、複素多値
直交系列の場合、2φnの値が0又は2πの値をとるよ
うなことはない。
例えば、第85式に示した例の場合では、2φnの値は
0,又は168π/90,又は、37π/90のいずれかの値をとるこ
とになる。
0,又は168π/90,又は、37π/90のいずれかの値をとるこ
とになる。
即ち、Y(t)は正弦波ではなく、符号An 2・exp(j2
φn)で符号変調されたのと等価な信号となって、スペ
クトラムが広がるため、他の電子装置がこのレーダ装置
の送信信号の角周波数ωを検出することは格段に困難に
なる。
φn)で符号変調されたのと等価な信号となって、スペ
クトラムが広がるため、他の電子装置がこのレーダ装置
の送信信号の角周波数ωを検出することは格段に困難に
なる。
さらに、従来例に示した多相直交系列では、特定の系
列周期Nに対して1系列しか存在しないが、本発明に係
わる複素多値直交系列は系列周期Nに対して、qとkと
を変えて構成し複数の直交系列を得ることができる。即
ち周期NがN=qk−1(qは素数又は素数のべき乗、k
は2以上の整数)で表せ、周期がNである複素多値直交
系列は複数系列存在し、その数はGF(q)上のk次の原
始多項式の数に等しい。
列周期Nに対して1系列しか存在しないが、本発明に係
わる複素多値直交系列は系列周期Nに対して、qとkと
を変えて構成し複数の直交系列を得ることができる。即
ち周期NがN=qk−1(qは素数又は素数のべき乗、k
は2以上の整数)で表せ、周期がNである複素多値直交
系列は複数系列存在し、その数はGF(q)上のk次の原
始多項式の数に等しい。
宮川,岩垂他:“符号理論(第3版)”昭晃堂(1976)
を参照して、原始多項式の数は、例えば、q=3,k=4
の場合、4である。従って、周期N=80の複素多値直交
系列は4系列存在するので、これを切替えて用いること
により、他の電子装置がこのレーダ装置の送信信号U
(t)を探知するのを一層困難にすることができる。
を参照して、原始多項式の数は、例えば、q=3,k=4
の場合、4である。従って、周期N=80の複素多値直交
系列は4系列存在するので、これを切替えて用いること
により、他の電子装置がこのレーダ装置の送信信号U
(t)を探知するのを一層困難にすることができる。
次に、本発明のレーダ装置の他の実施例について説明
する。
する。
第5図の本発明の直交系列発生器を備えたレーダ装置
において、直交系列発生器(29A)が複素多値直交系列
{θn}を発生する第1図に示す構成をもつ直交系列発
生器の場合の一実施例については既に説明した。ここ
で、上記の直交系列発生器(29A)の成分置換手段の構
成を変えて、複素多値直交系列の成分の絶対値が全て等
しい多相直交系列を用いて符号変調する場合、及び複素
多値直交系列の成分の偏角が全て等しく、全ての成分が
実数となる実多値直交系列を用いて符号変調する場合の
実施例について説明する。
において、直交系列発生器(29A)が複素多値直交系列
{θn}を発生する第1図に示す構成をもつ直交系列発
生器の場合の一実施例については既に説明した。ここ
で、上記の直交系列発生器(29A)の成分置換手段の構
成を変えて、複素多値直交系列の成分の絶対値が全て等
しい多相直交系列を用いて符号変調する場合、及び複素
多値直交系列の成分の偏角が全て等しく、全ての成分が
実数となる実多値直交系列を用いて符号変調する場合の
実施例について説明する。
先ず、第6B図は上記の多相直交系列を用いて符号変調
する場合の変調器(12A)の構成例を示す。図中、(3
5)は移相器、(36)は制御器、(37)はスイッチであ
る。
する場合の変調器(12A)の構成例を示す。図中、(3
5)は移相器、(36)は制御器、(37)はスイッチであ
る。
符号変調された送信信号をAncos(ωt+φn)で表
すと、直交系列の成分がとる複素数の絶対値と偏角はそ
れぞれ送信信号の振幅Anと位相φnに対応する。
すと、直交系列の成分がとる複素数の絶対値と偏角はそ
れぞれ送信信号の振幅Anと位相φnに対応する。
本実施例として第75式に示した直交系列の場合は、
An,φnは夫々以下となる。
An,φnは夫々以下となる。
A0=1,φ0=0 A1=1,φ1=90π/180 A2=1,φ2=205.7π/180, (92) 変調器の2個の移相器(35)は局部発振器(11)から
送られた正弦波信号の位相を夫々φ1,φ2進める。スイ
ッチ(37)は正弦波信号の送り先をτ時間毎に切替える
もので、その動作は制御器(36)から送られるコマンド
信号C0に従う。制御器(36)は本発明による直交系列の
成分θnの位相に応じて、コマンド信号C0を生成する。
例えば0の場合はスイッチ(37)の端子Iと端子Oを接
続するようなコマンド信号C0を生成し、位相がφ1の場
合はスイッチ(37)の端子Iと端子Aを接続するような
コマンド信号C0を生成し、位相がφ2の場合はスイッチ
(37)の端子Iと端子Bを接続するようなコマンド信号
C0を生成する。
送られた正弦波信号の位相を夫々φ1,φ2進める。スイ
ッチ(37)は正弦波信号の送り先をτ時間毎に切替える
もので、その動作は制御器(36)から送られるコマンド
信号C0に従う。制御器(36)は本発明による直交系列の
成分θnの位相に応じて、コマンド信号C0を生成する。
例えば0の場合はスイッチ(37)の端子Iと端子Oを接
続するようなコマンド信号C0を生成し、位相がφ1の場
合はスイッチ(37)の端子Iと端子Aを接続するような
コマンド信号C0を生成し、位相がφ2の場合はスイッチ
(37)の端子Iと端子Bを接続するようなコマンド信号
C0を生成する。
このように、本発明の実施例として第75式に示した3
相直交系列を用いた上記の場合は、変調器における位相
の切替え数は3であり、その結果、変調器を構成する移
相器の数は2である。一般に、この多相直交系列を用い
て符号変調する場合、系列の周期Nはqk−1で表せるか
ら、変調器における位相の切替え数はq=(N+1)
1/kとなり、従来の多相直交系列を用いた場合のq=N
1/2に比べて、位相の切替え数の系列周期依存度が小さ
く、変調器の構成が簡単化する。
相直交系列を用いた上記の場合は、変調器における位相
の切替え数は3であり、その結果、変調器を構成する移
相器の数は2である。一般に、この多相直交系列を用い
て符号変調する場合、系列の周期Nはqk−1で表せるか
ら、変調器における位相の切替え数はq=(N+1)
1/kとなり、従来の多相直交系列を用いた場合のq=N
1/2に比べて、位相の切替え数の系列周期依存度が小さ
く、変調器の構成が簡単化する。
次に、第6C図は上記の実多値直交系列を用いて符号変
調する場合の変調器(12A)の構成例を示す。図中、(3
6)は制御器、(37)はスイッチ、(38)は増幅器であ
る。
調する場合の変調器(12A)の構成例を示す。図中、(3
6)は制御器、(37)はスイッチ、(38)は増幅器であ
る。
符号変調された送信信号をAncos(ωt+φn)で表
すと、直交系列の成分がとる複素数の絶対値と偏角はそ
れぞれ送信信号の振幅Anと位相φnに対応するが、本発
明の実施例として第84式に示した直交系列の場合は、
An,φnは夫々以下となる。
すと、直交系列の成分がとる複素数の絶対値と偏角はそ
れぞれ送信信号の振幅Anと位相φnに対応するが、本発
明の実施例として第84式に示した直交系列の場合は、
An,φnは夫々以下となる。
A0=1,φ0=0 A1=0.911,φ1=0 A2=0.488,φ2=0 (93) 変調器(12)の2個の増幅器(38)は正弦波信号の振
幅を夫々、A1倍、A2倍増幅するようにしてある。スイッ
チ(37)は正弦波信号の送り先をτ時間毎に切替えるも
ので、その動作は制御器(36)から送られるコマンド信
号C0に従う。制御器(36)は本発明による直交系列の成
分θnの振幅に応じて、コマンド信号C0を生成する。例
えば振幅1の場合はスイッチ(37)の端子Iと端子Oを
接続するようなコマンド信号C0を生成し、振幅A1の場合
はスイッチ(37)の端子Iと端子Aを接続するようなコ
マンド信号C0を生成し、振幅A2の場合はスイッチ(37)
の端子Iと端子Bを接続するようなコマンド信号C0を生
成する。
幅を夫々、A1倍、A2倍増幅するようにしてある。スイッ
チ(37)は正弦波信号の送り先をτ時間毎に切替えるも
ので、その動作は制御器(36)から送られるコマンド信
号C0に従う。制御器(36)は本発明による直交系列の成
分θnの振幅に応じて、コマンド信号C0を生成する。例
えば振幅1の場合はスイッチ(37)の端子Iと端子Oを
接続するようなコマンド信号C0を生成し、振幅A1の場合
はスイッチ(37)の端子Iと端子Aを接続するようなコ
マンド信号C0を生成し、振幅A2の場合はスイッチ(37)
の端子Iと端子Bを接続するようなコマンド信号C0を生
成する。
このように、本発明の実施例として第84式に示した実
3値直交系列を用いた場合は、変調器における位相の切
替えは必要なく、振幅の切替え数は3であり、変調器を
構成する移相器の数は零、増幅器の数は2である。
3値直交系列を用いた場合は、変調器における位相の切
替えは必要なく、振幅の切替え数は3であり、変調器を
構成する移相器の数は零、増幅器の数は2である。
一般に、この実多値直交系列を用いて符号変調する場
合、系列の周期Nはqk−1で表せるから、変調器の位相
の切替えは必要なくなり、振幅の切替え数はq=(N+
1)1/kのみとなり変調器の構成が簡単化できる。
合、系列の周期Nはqk−1で表せるから、変調器の位相
の切替えは必要なくなり、振幅の切替え数はq=(N+
1)1/kのみとなり変調器の構成が簡単化できる。
[発明の効果] 本発明は以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
下に記載されるような効果を奏する。
本発明の直交系列発生器では、系列の周期Nがqk−1
で、系列の成分が多種類の複素数の値をとる(特別の場
合、系列の成分の絶対値が全て等しい複素数、もしくは
系列の成分の偏角が全て等しく、成分がすべて実数値を
とる)直交系列を生成することが可能となるので、上記
の複素数の絶対値と偏角をそれぞれ制御対象の振幅と位
相に対応させ、多値の系列信号を発生させることができ
るとともに、系列周期Nに対して、qとkとを変えて構
成し複数の直交系列を得ることができる。
で、系列の成分が多種類の複素数の値をとる(特別の場
合、系列の成分の絶対値が全て等しい複素数、もしくは
系列の成分の偏角が全て等しく、成分がすべて実数値を
とる)直交系列を生成することが可能となるので、上記
の複素数の絶対値と偏角をそれぞれ制御対象の振幅と位
相に対応させ、多値の系列信号を発生させることができ
るとともに、系列周期Nに対して、qとkとを変えて構
成し複数の直交系列を得ることができる。
直交系列発生器を備えて構成される本発明のレーダ装
置では、系列の周期Nがqk−1で、系列の成分が多種類
の複素数の値をとる複素多値直交系列を用いて、正弦波
信号を符号変調することにより、送信信号のスペクトラ
ムが広がり、送信信号の角周波数ωが他の電子装置によ
って検出されにくいものにすることができる。又、系列
の周期Nが同じ従来の多相直交系列を用いた場合と比べ
て、変調器における位相と振幅の両方又は片方の切替え
数を少なくできるので、変調器の構成を簡単化できる。
置では、系列の周期Nがqk−1で、系列の成分が多種類
の複素数の値をとる複素多値直交系列を用いて、正弦波
信号を符号変調することにより、送信信号のスペクトラ
ムが広がり、送信信号の角周波数ωが他の電子装置によ
って検出されにくいものにすることができる。又、系列
の周期Nが同じ従来の多相直交系列を用いた場合と比べ
て、変調器における位相と振幅の両方又は片方の切替え
数を少なくできるので、変調器の構成を簡単化できる。
第1図は本発明の複素多値直交系列発生器の一実施例の
構成図、第1A図はk段線形帰還シフトレジスタの多元M
系列生成の帰還係数表、第2図は第1図の成分置換器の
動作を示すフローチャート、第3A図,第3B図,第3C図は
本発明の直交系列成分の決定フローチャート、第3D図は
第3A図のフローチャートのステップ(35)の説明図、第
4A図,第4B図,第4C図は本発明の直交系列の成分ベクト
ル図、第5図は本発明の直交系列発生器を備えたレーダ
装置の一実施例の構成図、第6A図,第6B図,第6C図は第
5図の変調器の構成図、第7図は従来の複素2値直交系
列発生器の構成図、第8図は第7図の成分置換器の動作
を示すフローチャート、第9図は直交系列の自己相関関
数の波形図、第10図は従来の複素2値直交系列の一例の
成分ベクトル図、第11図は従来の多相直交系列の生成フ
ローチャート、第12図は従来の多相直交系列の一例の成
分ベクトル図、第13図は従来例のレーダ装置の構成図、
第14図はレーダ装置の送受信信号の時間関係を示す図、
第15図は第13図の従来例の変調器の構成図、第16図
(a)(b)(c)はレーダ装置の復調信号波形図であ
る。 図中、(20)は多元M系列発生手段、(21)は成分置換
手段である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
構成図、第1A図はk段線形帰還シフトレジスタの多元M
系列生成の帰還係数表、第2図は第1図の成分置換器の
動作を示すフローチャート、第3A図,第3B図,第3C図は
本発明の直交系列成分の決定フローチャート、第3D図は
第3A図のフローチャートのステップ(35)の説明図、第
4A図,第4B図,第4C図は本発明の直交系列の成分ベクト
ル図、第5図は本発明の直交系列発生器を備えたレーダ
装置の一実施例の構成図、第6A図,第6B図,第6C図は第
5図の変調器の構成図、第7図は従来の複素2値直交系
列発生器の構成図、第8図は第7図の成分置換器の動作
を示すフローチャート、第9図は直交系列の自己相関関
数の波形図、第10図は従来の複素2値直交系列の一例の
成分ベクトル図、第11図は従来の多相直交系列の生成フ
ローチャート、第12図は従来の多相直交系列の一例の成
分ベクトル図、第13図は従来例のレーダ装置の構成図、
第14図はレーダ装置の送受信信号の時間関係を示す図、
第15図は第13図の従来例の変調器の構成図、第16図
(a)(b)(c)はレーダ装置の復調信号波形図であ
る。 図中、(20)は多元M系列発生手段、(21)は成分置換
手段である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】qを3以上の整数としq個の元をもつ有限
体GF(q)の原始元をξとして、系列の成分が上記GF
(q)の元0,ξ,ξ2,…,ξq-1からなり、kを2以上
の整数とし周期Nがqk−1の多元M系列を出力するM系
列発生手段と、複素数z0,z1,…,zq-1がmodq-1(・)を
q−1を法とする演算、*を複素共役として、 なる連立代数方程式の解からなり、多元M系列の成分が
0の場合はz0に、成分がξi,(i=1,2,…,q−1)の場
合にはziに置換して出力する成分置換手段とを備えて構
成されることを特徴とする直交系列発生器。 - 【請求項2】成分置換手段の出力する複素数z0,z1,…,z
q-1の絶対値が全て等しく、|z0|=|z1|=…=|zq-1|と
なるように成分置換手段が構成された請求項1記載の直
交系列発生器。 - 【請求項3】成分置換手段の出力する複素数z0,z1,…,z
q-1の偏角が全て等しく、zi/z0=実数,(i=1,2,…,q
−1)となるように成分置換手段が構成された請求項1
記載の直交系列発生器。 - 【請求項4】系列信号を用いて正弦波信号を符号変調し
送信信号を出力する変調器と、検波信号と系列信号との
相関処理演算をして復調信号を得る復調器と、上記の変
調器と復調器とに系列信号を供給する系列信号発生手段
とを備え、系列信号発生手段として請求項1記載の直交
系列を生成する直交系列発生器を備えたことを特徴とす
るレーダ装置。 - 【請求項5】系列信号を用いて正弦波信号を符号変調し
送信信号を出力する変調器と、検波信号と系列信号との
相関処理演算をして復調信号を得る復調器と、上記の変
調器と復調器とに系列信号を供給する系列信号発生手段
とを備え、系列信号発生手段として請求項2または請求
項3記載の直交系列を生成する直交系列発生器を備えた
ことを特徴とするレーダ装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33328190A JP2527104B2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-11-29 | 直交系列発生器および直交系列発生器を備えたレ―ダ装置 |
US07/642,193 US5136611A (en) | 1990-01-22 | 1991-01-16 | Orthogonal sequence generator and radar system incorporating the generator |
GB9101346A GB2241624B (en) | 1990-01-22 | 1991-01-22 | Orthogonal sequence generator and radar system incorporating the generator |
DE19914102095 DE4102095C2 (de) | 1990-01-22 | 1991-01-22 | Vorrichtung zur Erzeugung einer Orthogonalsequenz mit zugehöriger Codemodulationsvorrichtung |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1204690 | 1990-01-22 | ||
JP2-12046 | 1990-01-22 | ||
JP33328190A JP2527104B2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-11-29 | 直交系列発生器および直交系列発生器を備えたレ―ダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03272486A JPH03272486A (ja) | 1991-12-04 |
JP2527104B2 true JP2527104B2 (ja) | 1996-08-21 |
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ID=26347591
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33328190A Expired - Fee Related JP2527104B2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-11-29 | 直交系列発生器および直交系列発生器を備えたレ―ダ装置 |
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---|---|
US (1) | US5136611A (ja) |
JP (1) | JP2527104B2 (ja) |
DE (1) | DE4102095C2 (ja) |
GB (1) | GB2241624B (ja) |
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US5363401A (en) * | 1993-02-25 | 1994-11-08 | Harris Corporation | Mechanism for extracting hybrid (fh/ds) spread spectrum signals within multi-signal type environment |
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US5956624A (en) * | 1994-07-12 | 1999-09-21 | Usa Digital Radio Partners Lp | Method and system for simultaneously broadcasting and receiving digital and analog signals |
IL114471A0 (en) * | 1994-07-12 | 1996-01-31 | Usa Digital Radio Partners L P | Method and system for simultaneously broadcasting and analog signals |
JP2804258B2 (ja) * | 1995-12-12 | 1998-09-24 | 松下電器産業株式会社 | ディジタル通信装置 |
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US6157611A (en) * | 1998-08-18 | 2000-12-05 | Qualcomm Inc. | Method and apparatus for transmission and construction of quasi orthogonal vectors |
US6081221A (en) * | 1998-08-27 | 2000-06-27 | Zrnic; Dusan S. | Signal processing and systematic phase coding for mitigation of range and velocity ambiguities in Doppler weather radars |
US6314125B1 (en) | 1998-12-09 | 2001-11-06 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for the construction and transmission of binary quasi orthogonal vectors |
US6188714B1 (en) | 1998-12-29 | 2001-02-13 | Texas Instruments Incorporated | Parallel M-sequence generator circuit |
KR100321998B1 (ko) * | 1999-01-11 | 2002-02-06 | 윤종용 | 부호분할다중접속 통신시스템에서 준직교부호 생성 방법및 이를 이용한 채널 확산장치 및 방법 |
US8165246B1 (en) * | 2000-08-28 | 2012-04-24 | Alcatel Lucent | Training sequence for low latency LMS implementation |
US6937684B2 (en) * | 2001-10-02 | 2005-08-30 | Silicon Integrated Systems Corporation | Phase discriminator with a phase compensation circuit |
US6774821B2 (en) * | 2002-09-30 | 2004-08-10 | Utstarcom, Inc. | Frequency mapped coding for signal error correction |
US7151478B1 (en) * | 2005-02-07 | 2006-12-19 | Raytheon Company | Pseudo-orthogonal waveforms radar system, quadratic polyphase waveforms radar, and methods for locating targets |
WO2007116890A1 (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-18 | Panasonic Corporation | 符号発生装置 |
JP2009080024A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Fujitsu Ltd | 探知測距装置および探知測距方法 |
JP6652760B2 (ja) * | 2015-10-30 | 2020-02-26 | 国立大学法人京都大学 | 通信方法及び通信機 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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