JP2526854Y2 - クローラ型走行装置 - Google Patents

クローラ型走行装置

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JP2526854Y2
JP2526854Y2 JP1989152057U JP15205789U JP2526854Y2 JP 2526854 Y2 JP2526854 Y2 JP 2526854Y2 JP 1989152057 U JP1989152057 U JP 1989152057U JP 15205789 U JP15205789 U JP 15205789U JP 2526854 Y2 JP2526854 Y2 JP 2526854Y2
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JP
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idler
guide
cylinder
idler guide
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幸雄 細田
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コンバイン、ハーベスタ等の走行機体に装
備されるクローラ型走行装置に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする課題] 一般に、この種クローラ型走行装置は、アイドラ転輪
を前後方向に移動調整させてクローラの張り調整を行う
ようになつている。この様なものにおいて、アイドラ転
輪の前後移動調整を油圧シリンダを採用して行うものが
従来から知られている。そしてこのものは、アイドラ転
輪の前後移動は、該アイドラ転輪を支持するブラケツト
から前後方向に延びるアイドラガイドを、走行フレーム
に一体取付けしたガイドホルダに前後方向摺動自在に嵌
入させ、そして側方に配した油圧シリンダの伸縮でアイ
ドラ転輪の前後調整をするようにしていた。
しかしながら従来、これらのものは、アイドラガイド
がガイドに対して軸心周りに自由回動できる構成になつ
ており、このため油圧シリンダを伸縮させてアイドラ転
輪の前後移動調整を行おうとした場合に、アイドラ転輪
がどうしてもアイドラガイドの軸心回りに回転してしま
い、このため作動抵抗が大きくなる許りでなくカジリ現
象が生じて円滑なアイドラ調整ができない等の不具合が
ある。
そこで、アイドラガイドのガイドホルダに対する出没
嵌合を角筒状としてアイドラガイドの軸芯回りの回動規
制をする試みもあるが、この様にした場合、アイドラガ
イドの筒開口端部に設けられるダストシールは、角筒形
状に対応した特殊仕様のものを採用しなければならない
ことになつて汎用性が損なわれるうえ、コスト的にも高
く、さらにはシール性が円弧状のものに比してどうして
も低下してしまうという問題がある。
[課題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一
掃することができるクローラ型走行装置を提供すること
を目的として創案されたものであつて、クローラ型走行
装置の走行フレームに対してアイドラ転輪を前後方向移
動調整自在に構成するにあたり、アイドラ転輪を軸支す
るブラケツトから前後方向に延びるアイドラガイドを円
柱状とし、該アイドラガイドを走行フレーム側に一体取
付けした有底円筒状のガイドホルダの開口端側半部に前
後方向摺動自在に嵌合し、ブラケツトと走行フレームと
の間に、アイドラガイドの側方に位置してアイドラ転輪
を前後調整するための油圧シリンダを介装すると共に、
ガイドホルダの前記開口端側半部および筒底側半部のあ
いだにある筒中間部と、アイドラガイドの先端から延長
形成される延長部材とを、アイドラガイドの軸心回りの
回動規制はするが軸方向の摺動は許容する回動規制手段
を介して連繋し、さらにアイドラガイドの筒底側半部に
はアイドラガイドの筒内外を連通するためのブリーザホ
ースを連結し、さらにアイドラガイドの筒開口端部には
円環状のダストシールを設けたことを特徴とするもので
ある。
そして本考案は、この構成によつて、アイドラ転輪が
軸心回りに回ることを確実に防止して円滑なアイドラ調
整ができるようにしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
図面において、1はコンバインの走行機体であつて、該
走行機体1にはクローラ型の走行装置2が設けられてい
る。この走行装置2の走行フレーム3は、機体フレーム
1aに対してリンク機構4を介して上下昇降自在になつて
おり、そしてリンク機構4にはその昇降を行うための昇
降制御用油圧シリンダ5が設けられている。
一方、前記走行装置2は、走行フレーム3に取り付け
られるスイング転輪6、機体フレーム1a側の駆動軸(図
示せず)から動力伝導される駆動スプロケツト7、機体
フレーム1a側に軸支される上転輪8、本考案が実施され
たアイドラ転輪9、そしてこれら転輪6、8、9および
駆動スプロケツト7に懸回されるクローラ10等の部材装
置によつて構成されていることは何れも従来通りである
が、アイドラ転輪9を軸支するブラケツト11には、アイ
ドラガイド12が前後方向に向けて突出形成されている。
また走行フレーム3にはガイドホルダ13が一体取付けさ
れており、そして該ガイドホルダ13に前記アイドラガイ
ド12が前後方向出没摺動自在に嵌合している。
つまりアイドラガイド12は円柱形状をしており、その
先端部(後端部)外周にはスプライン外溝12aが刻設さ
れている。一方、ガイドホルダ13は有底円筒形状となつ
ており、中途部内周面には、前記スプライン外溝12aが
摺動自在に噛合するスプライン内溝13aが刻設されてお
り、これによつてアイドラガイド12の軸心回りの回転規
制をしている。因みにアイドラガイド12の軸心回りの回
動規制をする手法としては、前記スプライン嵌合方式に
依らず、キー嵌合方式、面取り嵌合方式等、種々の方式
を採用できることは言うまでもない。そしてガイドホル
ダ13は、スプライン内溝13aが形成される部位を挾んで
後側にアイドラガイド12が前後方向摺動自在に嵌合し、
前側にスプライン外溝12a部が遊嵌するが、後側適宜位
置にはグリースニツプル14が設けられていて摺動部にグ
リース供給ができると共に、後端開口にダストシール15
が止着されている。またガイドホルダ13の前側部にはブ
リーザホース16の基端部が連通連結されている。
17はアイドラ転輪9を前後方向に移動調整するための
油圧シリンダであつて、該油圧シリンダ17は、走行フレ
ーム3から突出する支軸3aとブラケツト11に設けた支軸
11aとの間に介装され、そうして油圧シリンダ17の伸縮
によつてアイドラ転輪9の前後移動調整が成されるよう
に構成されている。
叙述のごとく構成された本考案の実施例において、走
行装置2は、昇降制御用油圧シリンダ5の伸縮によつて
上下昇降動し、これによつて左右に凹凸差があるところ
や湿田を走行するような場合に、左右走行装置2を背反
的に、あるいは両方を上下動制御して機体姿勢を略水平
姿勢に維持したり機体地上高を高くしたりする制御が必
要においてできる。
この様な姿勢制御を行うにあたり、走行装置2の上下
動を行うと、これに追随してクローラ10の緊張状態が変
化することがあり、これを油圧シリンダ17の伸縮作動に
基づきアイドラ転輪9を前後移動調節してクローラ10の
緊張状態を略一定に維持することになる。その制御は、
走行装置2の上下動に連繋して自動的に行う等、好まし
い制御手法を自由に採用できることは勿論であるが、ア
イドラ転輪9は、その前後方向移動調整作動時に、従来
のように軸心回りに回転することが無い。つまりアイド
ラ転輪9は、ガイドホルダ13に出没自在に嵌合するアイ
ドラガイド12によつて支持されるが、アイドラガイド12
は、ガイドホルダ13に対して軸心回りに回転規制された
状態で嵌合している。このためアイドラガイド12の前後
方向出没作動を行う油圧シリンダ17が側方で伸縮作動し
たとしても、アイドラ転輪9の軸心回りの回転をするこ
とが無く、もつて従来のように作動抵抗が大きくなつて
カジリ現象が生じてしまうことがなく、円滑かつ迅速な
アイドラ調整を行うことができる。
しかもこのものは、ガイドホルダ13の後端にダストシ
ール15が止着されているためアイドラガイド12の摺動面
部に泥土等の異物浸入を無くすことができて、長期に亘
る円滑調整が機体できることになつて都合が良い。そし
てこのアイドラ転輪9がアイドラガイド12の軸芯回りに
回動することの防止を、アイドラガイド12およびこれが
摺動自在に出没するガイドホルダ13自体を角筒摺動面に
する等して行うものではなく、筒中間部とアイドラガイ
ド12の先端から延長形成される延長部材とのあいだの回
動規制手段によつて行われるから、アイドラガイド12と
ガイドホルダ13との摺動面は円筒摺動面にすることがで
き、これによつて、アイドラガイド12の筒開口端部に設
けられるダストシールは、汎用性があると共に異物浸入
の防止効果の高い円環状のものにできる。
さらにガイドホルダ13の奥筒部にはブリーザホース16
が連通連結されていて外気に通じているから、アイドラ
ガイド12がガイドホルダ13に対して出没作動をしたとし
ても、奥筒部の内圧は、ブリーザホース16を介して常に
外気圧に維持されることに成り、従つてアイドラ転輪9
の円滑な前後移動調整がガイドホルダ13の奥筒部のポン
ピング現象によつて損なわれてしまうことが無い。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたもので
あるから、アイドラ転輪が油圧シリンダの伸縮作動によ
つて前後移動する場合に、アイドラガイドはガイドホル
ダに対して軸心回りに回動規制された状態で出没摺動す
ることになつて、アイドラ転輪がアイドラガイドの軸心
回りに回動するような不具合が解消する。
そしてこのアイドラ転輪がアイドラガイドの軸芯回り
に回動することの防止を、アイドラガイドおよびこれが
摺動自在に出没するガイドホルダ自体を角筒摺動面にす
る等して行うものではなく、筒中間部とアイドラガイド
の先端から延長形成される延長部材とのあいだの回動規
制手段によつて行われるから、アイドラガイドとガイド
ホルダとの摺動面は円筒摺動面にすることができ、これ
によつて、アイドラガイドの筒開口端部に設けられるダ
ストシールは、汎用性があると共に異物浸入の防止効果
の高い円環状のものにできる。
そのうえ、ガイドホルダの筒底側半部にはブリーザホ
ースを介して外気に通じるから、アイドラガイドのガイ
ドホルダに対する出没作動をしても、ガイドホルダの内
圧が、ブリーザホースを介して外気圧状態に維持できる
ことに成つて、アイドラ転輪の前後移動調整を、作動抵
抗が大きくなつてカジリ現象が生じてしまうような不具
合を生じること無く円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るクローラ型走行装置の実施例を示
したものであつて、第1図はコンバインの全体側面図、
第2図は走行装置の一部を切欠いた要部側面図、第3図
は走行装置の一部を切欠いた要部平面図である。 図中、2は走行装置、3は走行フレーム、9はアイドラ
転輪、10はクローラ、11はブラケツト、12はアイドラガ
イド、13はガイドホルダ、15はダストシール、16はブリ
ーザホース、17は油圧シリンダである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クローラ型走行装置の走行フレームに対し
    てアイドラ転輪を前後方向移動調整自在に構成するにあ
    たり、アイドラ転輪を軸支するブラケツトから前後方向
    に延びるアイドラガイドを円柱状とし、該アイドラガイ
    ドを走行フレーム側に一体取付けした有底円筒状のガイ
    ドホルダの開口端側半部に前後方向摺動自在に嵌合し、
    ブラケツトと走行フレームとの間に、アイドラガイドの
    側方に位置してアイドラ転輪を前後調整するための油圧
    シリンダを介装すると共に、ガイドホルダの前記開口端
    側半部および筒底側半部のあいだにある筒中間部と、ア
    イドラガイドの先端から延長形成される延長部材とを、
    アイドラガイドの軸心回りの回動規制はするが軸方向の
    摺動は許容する回動規制手段を介して連繋し、さらにア
    イドラガイドの筒底側半部にはアイドラガイドの筒内外
    を連通するためのブリーザホースを連結し、さらにアイ
    ドラガイドの筒開口端部に円環状のダストシールを設け
    たことを特徴とするクローラ型走行装置。
JP1989152057U 1989-12-28 1989-12-28 クローラ型走行装置 Expired - Lifetime JP2526854Y2 (ja)

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JPS6147780U (ja) * 1984-09-03 1986-03-31 ヤンマーディーゼル株式会社 クロ−ラ走行装置の土侵入防止装置

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