JP2526842B2 - 画像認識装置における歪み補正方法 - Google Patents

画像認識装置における歪み補正方法

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JP2526842B2
JP2526842B2 JP3131209A JP13120991A JP2526842B2 JP 2526842 B2 JP2526842 B2 JP 2526842B2 JP 3131209 A JP3131209 A JP 3131209A JP 13120991 A JP13120991 A JP 13120991A JP 2526842 B2 JP2526842 B2 JP 2526842B2
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修 小林
正俊 荒木
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株式会社精工舎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穿孔装置などに用いら
れる画像認識装置において生じる画像の歪みを補正する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、穿孔装置などにおいて、電磁波照
射手段および撮像手段とを有する画像認識装置を備えた
ものがある。これは、対象物に光やX線などの電磁波を
照射し、その画像をビデオカメラやX線カメラなどの撮
像手段により撮像して画像認識を行ない、その画像認識
結果に基づいて、対象物の相対位置を求めて穿孔などの
作業を行なうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
電磁波照射手段から照射された電磁波が、歪みを生じる
ことなく撮像手段を介して画像認識されることを前提と
しており、この前提に基づいて、対象物に電磁波を照射
し画像認識を行なっている。しかし、照射手段や撮像手
段の精度が悪いと、画像認識時に歪みを生じて、対象物
の位置や寸法などの測定が全く狂ってしまうという問題
点がある。
【0004】特にX線を照射する照射手段を用いる場合
に、撮像手段として用いられるビジコンカメラなどは、
その構造上あまり高い精度が望めず、ある程度の歪みを
生じることは避けられない。従って、画像認識の精度が
低くなり、その後の穿孔などの作業に支障をきたしてい
る。
【0005】また、従来からX軸方向またはY軸方向の
伸縮率を求めて認識画像から実際の位置関係を割り出そ
うとするものはあったが、ビジコンカメラなどの構造上
生じる歪みは、X軸やY軸に沿って均一なものでなく、
比較的不均一な歪み方をする傾向があるため、上記従来
の方法では適正な補正はできない。
【0006】そこで本発明の目的は、画像認識時に生じ
る歪みを補正することにより、電磁波照射手段や撮像手
段の精度に影響されることなく、極めて正確な画像認識
を可能にするとともに、不均一な歪みに対しても簡単に
効果的な補正を行なえる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像認識装
置における歪み補正方法は、電磁波照射手段と撮像手段
とを有する画像認識装置において、電磁波照射手段より
補正用ゲージに電磁波を照射してその画像を撮像手段に
より撮像し、直交するX軸およびY軸によって補正用ゲ
ージの認識画像を4象限に分割し、各象限ごとにそれぞ
れの補正データを作成し、画像認識すべき対象物に電磁
波照射手段から電磁波を照射して、その画像をにより撮
像し、画像を4象限に分割し、各象限ごとにそれぞれ補
正データに基づいて補正を行なうものである。
【0008】この補正用ゲージは、矩形の4つの頂点
と、隣り合う頂点間の2等分点とをそれぞれ認識可能な
ものである。そして補正用ゲージの画像認識時には、対
向する2等分点を結ぶ1対の直線をX軸及びY軸とそれ
ぞれ一致させて、X軸とY軸との交点を基準点として各
頂点および2等分点の位置を画像認識し、各頂点及び各
2等分点の画像認識による位置関係と補正用ゲージにお
ける実際の位置関係とを比較してその誤差を求め、誤差
に基づいて各象限ごとの補正データを作成している。
【0009】
【作用】本発明によると、矩形の4つの頂点と、隣り合
う頂点間の2等分点とをそれぞれ認識可能な補正用ゲー
ジを用い、この補正用ゲージがどのように変形して画像
認識されるかを測定する。特に、X軸,Y軸上ではな
く、矩形の各頂点の位置がどれだけの誤差を含んで画像
認識されるか測定する。そしてこれをX軸,Y軸で分割
される4象限に分けて行い、それぞれについて補正デー
タを算出するため、極めて効果的に補正データを得るこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。◆図1に本発明において用いる穿孔装置の
一例を示している。この穿孔装置は、本体ケース1内に
後述する撮像手段,穿孔手段などが格納されており、そ
の上部にワークテーブル4が配設されプリント基板56
などが載置可能になっている。
【0011】ワークテーブル4上には、台座5を介して
保護カバー6,7が設けられており、この保護カバー
6,7内には電磁波を照射する電磁波照射手段が内蔵さ
れている。本実施例では、電磁波照射手段としてX線発
生装置8を用いている。さらに、操作パネル9が設けら
れており、使用者が穿孔,画像認識などの作業を行なう
ための各種スイッチ10や、画像表示を行なうCRTデ
ィスプレイ11が設けられている。
【0012】この穿孔装置の要部断面を図2〜4に示し
ている。図面上方が保護カバー6の内部を示しており、
X線発生装置8と、この下方に固定されておりX線の通
路部13aを有する保護筒13と、X線発生装置8およ
び保護筒13を支持するとともに図示しない駆動機構に
より上下動可能な支持部材14が設けられている。この
保護カバー6,7および保護筒13によりX線12が外
部に漏れる恐れはない。
【0013】図面下方に本体ケース1の内部を示してい
る。図3に示すように、本体ケース1に固定されている
1対の脚部15上に、中央部に孔部を有する支持板1
6,17が固着されている。図2に示すように、支持板
16,17の一端部(図2左方)にはモータ保持部材1
8が固着されており、このモータ保持部材18によって
モータ19が保持されている。モータ19の駆動軸には
カップリング20を介してリードスクリュー21が連結
されており、リードスクリュー21は支持板17により
回転可能に支持されている。このリードスクリュー21
の上方にはベース板22が配設してあり、このベース板
22の下面に固着されているナット23がリードスクリ
ュー21に螺合している。また、図3に示すように、支
持板17上にはレール24が敷設してあり、ベース板2
2の下面に固着されているスライダ25がレール24に
嵌合している。このような構成であるため、モータ19
の駆動によりリードスクリュー21が回転し、ナット2
3およびスライダ25と一体的にベース板22が図2左
右方向に移動する。
【0014】ベース板22上には、電磁波の照射を受け
る対象物の画像を映し出す撮像手段が、支持板27,2
8,29を介して固定されている。本実施例では電磁波
としてX線を用いているため、撮像手段としてX線カメ
ラ26を用いている。X線カメラ26は画像処理回路
(図6参照)30に接続されている。
【0015】また、ベース板22上には穿孔手段移送機
構(XYテーブル機構)31が配設されている。その構
成を以下に説明する。ベース板22の一端部(図2左
方)にはモータ保持部材32が固着されており、このモ
ータ保持部材32にはモータ33が保持されている。モ
ータ33の駆動軸にはカップリング34を介してX軸リ
ードスクリュー35が連結されており、X軸リードスク
リュー35は支持部材36,37により回転可能に支持
されている。このX軸リードスクリュー35の上方には
Xテーブル38が配設してあり、このXテーブル38の
下面に固着されているナット39がX軸リードスクリュ
ー35に螺合している。また、図3に示すように、ベー
ス板22上にはレール40が敷設してあり、Xテーブル
38の下面に固着されているスライダ41がレール40
に嵌合している。このような構成であるため、モータ3
3の駆動によりX軸リードスクリュー35が回転し、ナ
ット39およびスライダ41と一体的にXテーブル38
が図2左右方向に移動する。
【0016】図3に示すように、Xテーブル38にも同
様にモータ保持部材42によりモータ43が固定され、
タイミングベルト44を介してY軸リードスクリュー4
6が連結されている。Y軸リードスクリュー46は、支
持部材47,48により回転可能に支持されており、Y
テーブル49に固着されているナット50が螺合してい
る。また、Y軸リードスクリュー46の両側部には1対
のレール51が敷設してあり、Yテーブル49に固着さ
れているスライダ52が嵌合している。このような構成
であるため、モータ43の駆動によりY軸リードスクリ
ュー46が回転し、ナット50およびスライダ52と一
体的にYテーブル49が図3左右方向に移動する。この
ようにしてXYテーブル機構31が構成されており、Y
テーブル49はベース板22に対して移動自在である。
【0017】Yテーブル49には、保持フレーム53お
よび切屑カバー54を介して穿孔手段55が取り付けら
れている。この穿孔手段55は、スピンドルモータ55
aと、その上端に固着してあるコレットチャック55b
と、コレットチャック55bに保持される穿孔部材(ド
リル)55cとから構成されている。そして、スピンド
ルモータ55aの駆動によりドリル55cが回転しなが
ら上昇し、後述するプリント基板56などのワークを穿
孔するものである。
【0018】以上の構成であるため、X線カメラ26お
よび穿孔手段55がベース板22と一体的に本体ケース
1に対し図2左右方向(X軸方向)に移動可能であると
ともに、穿孔手段55はさらにベース板22上で移動自
在である。
【0019】この本体ケース1上にはワークテーブル4
が設けられており、その上に穿孔すべき部材であるプリ
ント基板56が載置される。ワークテーブル4には孔部
4aが穿設されており、X線カメラ26または穿孔手段
55は孔部4aおよびプリント基板56を介して前述の
X線発生装置8と対向可能である。すなわち、図4にお
いてはX線カメラ26が孔部4aおよびプリント基板5
6を介してX線発生装置8と対向する状態であり、この
状態からモータ19を作動させてベース板22を移動さ
せ、穿孔手段55を孔部4aおよびプリント基板56を
介してX線発生装置8と対向させた状態を図4に示して
いる。なお、図4においては、図示しない駆動機構によ
り支持部材14を下降させ、保護筒13をプリント基板
56に密着させている。これにより、穿孔時にプリント
基板56が移動しないように保持される。通路部13a
は筒状なので、ドリル55cにより損傷する恐れはな
い。
【0020】次に、本発明において用いられる補正用ゲ
ージ70について、図5を参照して説明する。この補正
用ゲージ70は薄い金属板などからなり、本実施例のも
のは9つの小孔71a〜71iが縦3列、横3列に均等
間隔(A)で並ぶように開設してある。小孔71a〜7
1iは以下の位置関係にある。すなわち、小孔71a,
71b,71c,71dは、正方形の各頂点にあたる位
置に設けられている。小孔71a,71b,71c,7
1dを頂点として、一辺の長さが2×Aの正方形72が
構成される。そして、隣り合う各頂点間を2等分する位
置、すなわち正方形72の各辺を2等分する位置に小孔
71e,71f,71g,71hが開設されている。そ
してこの正方形の中心位置に小孔71iが開設されてい
る。なお、本実施例では小孔71a,71b,71c,
71dが正方形の各頂点をなすように配置しているが、
必ずしも正方形には限られず、長方形の各頂点にあたる
ようにしてもよい。この場合、中心位置の小孔71iは
2つの対角線の交点に位置することは言うまでもない。
【0021】この補正用ゲージ70を用いて画像認識に
おいて生じる歪みを補正する方法を、以下に説明する。
◆まず、補正用ゲージ70を、図2に示すワークテーブ
ル4上に載置する。そして、X線発生装置8から補正用
ゲージ70へX線を照射し、そのX線像をX線カメラ2
6により撮像する。なお、以下の説明において、小孔7
1a〜71iのX線像は71a´〜71i´のように
「´」を付して示している。
【0022】図6に示すように、予めX線カメラ26に
設定してある十字状の基準線(X軸,Y軸)26a,2
6bに基づいて、画像認識の基準点(X軸26aとY軸
26bとの交点)26cに補正用ゲージ70の中心点7
1i´の位置が一致し、対向する2等分点71f´,7
1h´がX軸26a上に配置され、同様に2等分点71
e´,71g´がY軸26b上に配置されるようにセッ
トする。そして、この画像をX軸26a,Y軸26bに
よって、第1象限72a,第2象限72b,第3象限7
2c,第4象限72dに分割する。
【0023】以下、図7,8に基づいて、第1象限72
aにおいて補正データ(補正式)を求める方法を説明す
る。なお、便宜上、画像認識を行なうべき点をPとし、
これが画像認識における歪みによりP´の位置に認識さ
れたと仮定する。そして、中心点71iを原点として、
Pの座標を(X,Y)とし、P´の座標を(X´,Y
´)とする。
【0024】X軸方向について、中心点71i´から2
等分点71f´までの距離dx1 ,2等分点71e´か
ら頂点71a´までの距離dx2 を求める。そして、Y
軸方向について、中心点71i´から2等分点71e´
までの距離dy1 ,2等分点71f´から頂点71a´
までの距離dy2 を求める。まずX軸方向についての補
正式を求める。なお、X軸方向の補正式を求める際に
は、Y軸方向の誤差は省略している。
【0025】図7には実際の各点の位置関係(歪みを含
まない状態)を示しており、図8には歪みを含んで画像
認識された位置関係を示している。図7においては、点
Pを通るX軸に平行な直線72を引き、この直線72と
Y軸26bとの交点をR、頂点71aと2等分点71f
とを通る直線73と直線72との交点をQと表してい
る。図8においても同様に、点P´を通るX軸に平行な
直線74を引き、この直線74とY軸26bとの交点を
R´、頂点71a´と2等分点71f´とを通る直線7
5と直線74との交点をQ´とする。
【0026】ここで、以下の関係式がなりたつ。RP/
RQ=R´P´/R´Q´…(1) X/A=X´/R´Q´……………(2) ところでこの計算においてはY軸方向の歪みを無視する
ため、中心点71i´と2等分点71e´との距離をA
と等しいとみなす。すなわち、点R´は中心点71i´
と2等分点71e´とを結ぶ線分を、Y´:(A−Y
´)に内分する点であり、同様に点Q´は2等分点71
f´と頂点71a´とを結ぶ線分を、Y´:(A−Y
´)に内分する点であるとみなされる。従って次式がな
りたつ。R´Q´={Y´×dx2 +(A−Y´)×d
x1 }/A…(3)そこで、式(3) を式(2) に代入する
と、点P´の座標X´が求められる。X=X´×A2
{Y´×dx2 +(A−Y´)×dx1 }これにより、
画像認識により求められた点P´の座標(X´,Y´)
および距離dx1 ,dx2 により実際の点Pの座標Xが
求められる。
【0027】また、これと同様の方法で点Pの座標Yを
計算すると以下の関係になる。Y=Y´×A2 /{X´
×dy2 +(A−X´)×dy1 }なお、この計算は、
上記X軸方向の補正データを求める例のX軸とY軸を入
れ変えるだけで容易に行なえる。そしてここでは、X軸
方向の誤差は無視している。
【0028】X軸方向およびY軸方向の誤差は微小なも
のであるため、上記のように、X軸方向の座標を求める
際にはY軸方向の誤差を無視し、Y軸方向の座標を求め
る際にはX軸方向の誤差を無視しても実質的に問題はな
い。
【0029】次に、図9,10に基づいて、第3象限7
2cにおいて補正データ(補正式)を求める方法を説明
する。前述と同様に、画像認識を行なうべき点をUと
し、これが画像認識における歪みによりU´の位置に認
識されたと仮定する。そして、Uの座標を(X1,Y
1)とし、U´の座標を(X´1,Y´1)とする。な
お第3象限であるので、Y1およびY´1は負の値であ
る。
【0030】X軸方向について、前述の距離dx1 と、
2等分点71g´から頂点71b´までの距離dx3 を
求める。そして、Y軸方向について、中心点71i´か
ら2等分点71g´までの距離dy3 ,2等分点71f
´から頂点71e´までの距離dy4 を求める。
【0031】図9には実際の各点の位置関係を示してお
り、図10には歪みを含んで画像認識された位置関係を
示している。図9において、点Uを通る直線76を引
き、この直線76とY軸26bとの交点をS、頂点71
aと2等分点71fとを通る直線77と直線76との交
点をTとする。図10においても同様に、点U´を通る
直線78を引き、この直線78とY軸26bとの交点を
S´、頂点71a´と2等分点71f´とを通る直線7
5と直線78との交点をT´とする。
【0032】そこで、第1象限の場合と同様に計算を行
なうと、以下の関係式がなりたつ。
【0033】X1=X´1×A2 /{−Y´1×dx3
+(A+Y´1)×dx1 }Y1=Y´1×A2 /{X
´1×dy4 +(A−X´1)×dy3 }このようにし
て、画像認識により求められた点U´の座標(X´1,
Y´1)および距離dx1 ,dx3 ,dy3 ,dy4 に
より実際の点Uの座標(X1,Y1)が求められる。
【0034】同様にして、第2象限や第4象限に関して
も、歪みを補正するための計算式が得られる。
【0035】以上のように、図11に示す画像処理回路
30で補正用ゲージ70の画像認識を行ない、演算回路
63により各象限72a,72b,72c,72dのそ
れぞれの補正式を求め、記憶回路60に記憶させてお
く。なお、これらの回路およびモータ19,33,4
3,25aの制御は制御回路(CPU)62により行な
われる。
【0036】これらの工程を穿孔装置使用開始時の初期
動作として行なっておいて、それから、実際に穿孔すべ
きプリント基板56の穿孔を行なう。すなわち、図2に
示すように、ワークテーブル4上にプリント基板56を
セットし、そして、X線発生装置8,X線カメラ26,
画像処理回路58によってマーク61わ画像認識する。
このとき、画像に歪みを生じるので、図6と同様にX軸
26a,Y軸26bにより4つの象限72a,72b,
72c,72dに分割する。
【0037】そして、演算回路63により、記憶回路6
0に記憶させていたそれぞれの補正データに基づいて、
各象限ごとに補正する。
【0038】そして、この補正の結果認識されたマーク
61の中心へ穿孔手段55を移動させる。すなわち、図
4に示すように、モータ19の駆動によりベース板22
を所定距離(X線カメラと穿孔手段間の間隔)だけ移動
した後、モータ33,43を駆動してXテーブル38,
Yテーブル49を移動させることにより、上記のように
して補正された正確な穿孔位置へ穿孔手段55を移動さ
せる。
【0039】そしてスピンドルモータ55aに駆動され
るドリル55cにより、プリント基板56を穿孔する。
これにより位置決め用マーク61の中心点への正確な穿
孔が完了する。
【0040】以上のように本発明の方法によると、X線
カメラ26などの撮像手段の構造上の問題などに起因す
る画像認識時の歪みを補正することにより、正確な画像
認識を行なうことができる。特に、ビジコンカメラなど
による歪みは、X軸やY軸に沿って均一なものではな
く、不均一になる場合が多いが、4つの象限ごとに設定
された補正データに基づいて補正を行なうため、効果的
な補正が行なえ、極めて正確な画像認識が可能である。
【0041】補正データを求める作業は、画像認識装置
の使用開始時などに行なえば、その後しばらくは行なう
必要がなく、最初に求めた補正データに基づいて正確な
画像認識が可能である。
【0042】なお、本発明は穿孔装置に限定されるもの
ではなく、電磁波照射手段と撮像手段とを用いて画像認
識を行なう様々な装置について同様な効果を達成するこ
とができる。もちろん、X線を利用する場合に限られ
ず、可視光線を照射する装置などについても適用でき
る。
【0043】また、補正データを求める方法としては、
本実施例における計算法に限られず、4つの象限ごとに
適切な補正データを算出することができれば、いかなる
計算法を用いても構わない。
【0044】補正用ゲージは本実施例に限定されるもの
ではなく、図12に示す、正方形の孔部80aを有しそ
の4つの頂点80b〜80eと、隣り合う上記頂点間の
2等分する位置の突起80f〜80iとを認識可能なゲ
ージ80なども使用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によると、画像認識
時に歪みを生じても、それを補正することにより正確な
画像認識を行うことができ、特に、4つの象限ごとに設
定された補正データに基づいて補正を行うため、極めて
効果的な補正が行え、画像認識の精度が非常に向上す
る。そして、矩形の4つの頂点と、隣り合う頂点間の2
等分点とをそれぞれ認識可能な補正ゲージを用いること
により、効果的な補正データが極めて簡単に作成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例において用いた画像認識装置を含む穿
孔装置を示す縮小斜視図
【図2】穿孔装置の要部断面図
【図3】図2のW−W線断面図
【図4】穿孔装置のベース板移動時の要部断面図
【図5】補正用ゲージの一実施例を示す正面図
【図6】補正用ゲージの認識画像を示す拡大正面図
【図7】補正用ゲージの第1象限の実際の位置関係を示
す説明図
【図8】補正用ゲージの第1象限の認識画像を示す説明
【図9】補正用ゲージの第3象限の実際の位置関係を示
す説明図
【図10】補正用ゲージの第3象限の認識画像を示す説
明図
【図11】穿孔装置のブロック図
【図12】補正用ゲージの他の実施例を示す正面図
【符号の説明】
8 電磁波照射手段 26 撮像手段(X線カメラ) 26a X軸 26b Y軸 26c 基準点 55 穿孔手段 56 対象物(プリント基板) 70 補正用ゲージ 71a〜71d 頂点 71e〜71h 2等分点 72a 第1象限 72b 第2象限 72c 第3象限 72d 第4象限 80 補正用ゲージ 80a 正方形(孔部) 80b〜80e 頂点 80f〜80i 2等分点(突起)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波照射手段と撮像手段とを有する画
    像認識装置における歪み補正方法であって、 矩形の4つの頂点と、隣り合う上記頂点間の2等分点と
    をそれぞれ認識可能な補正用ゲージに、上記電磁波照射
    手段より 電磁波を照射してその画像を上記撮像手段によ
    り撮像し、対向する上記2等分点を結ぶ1対の直線を画像認識にお
    けるX軸及びY軸とし、上記 X軸および上記Y軸によっ
    て上記補正用ゲージの認識画像を4象限に分割するとと
    もに、上記X軸と上記Y軸との交点を基準点として上記
    各頂点および上記2等分点の位置を画像認識し、上記各
    頂点及び上記各2等分点の上記画像認識による位置関係
    と上記補正用ゲージにおける実際の位置関係とを比較し
    てその誤差を求め、上記誤差に基づいて上記各象限ごと
    にそれぞれの補正データを作成し、 画像認識すべき対象物に上記電磁波照射手段から上記電
    磁波を照射して、その画像を上記撮像手段により撮像
    し、上記画像を上記4象限に分割し、各象限ごとにそれ
    ぞれ上記補正データに基づいて補正を行うことを特徴と
    する画像認識装置における歪み補正方法。
  2. 【請求項2】 上記補正用ゲージは、正方形の4つの頂
    点と、隣り合う上記頂点間の2等分点とをそれぞれ認識
    可能なものであることを特徴とする請求項1に記載の画
    像認識装置における歪み補正方法。
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